JPH08305535A - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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Publication number
JPH08305535A
JPH08305535A JP7109594A JP10959495A JPH08305535A JP H08305535 A JPH08305535 A JP H08305535A JP 7109594 A JP7109594 A JP 7109594A JP 10959495 A JP10959495 A JP 10959495A JP H08305535 A JPH08305535 A JP H08305535A
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JP
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menu
cursor
display
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screen
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Application number
JP7109594A
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English (en)
Inventor
Tatsumi Tokumura
龍省 徳村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH08305535A publication Critical patent/JPH08305535A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】カーソルの移動あるいはカーソルの切替の煩わ
しさを無くし、かつ利用者の視線の移動を軽減すること
ができるとともに、表示画面を有効に利用できる。 【構成】軌跡形状情報4aとメニュー情報4bとの対応
関係を記憶する記憶部4と、入力座標情報に基づいて表
示画面DP上のカーソルCの軌跡形状情報を検出する検
出部3と、記憶部4を参照して、検出部3が検出して軌
跡情報テーブル5aに格納された軌跡形状情報と一致す
る軌跡形状情報4aに対応したメニュー情報4bのメニ
ューmを、表示画面DP上のカーソルの近傍に表示する
処理を行う表示処理部5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マウスやスタイラスペ
ン等のポインティングデバイスを有したコンピュータシ
ステムおける情報表示装置に関し、特に情報の表示制御
の操作性を改善した情報表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表示画面を用いて対話的に各種の
処理を行うコンピュータシステムでは、表示画面上の表
示内容やコマンド等を指示し、あるいは表示画面上の任
意の位置を指示するために、マウスあるいはスタイラス
ペンなどのポインティングデバイスが用いられている。
【0003】また、この対話的に各種の処理を行うコン
ピュータシステム上で動作するアプリケーションの多く
は、図25に示すように、メニュー領域E2と作業領域
E1とに表示画面Eを分離させて用いている。
【0004】そして、ユーザは、表示画面E上に表示さ
れた矢印等の図形(カーソルCC)を用いて、選択、指
示を行って所望の処理を実行する。
【0005】例えば、作業領域E1上に描画された曲線
Lの色が赤である場合に、ユーザが曲線Lの色を緑に変
更する場合の処理について説明すると、まずユーザはポ
インティングデバイスを用いて表示画面E上のカーソル
CCの表示位置をメニュー領域E2上に移動させ、メニ
ュー「ペンの色 緑」を選択する。その後、ユーザはカ
ーソルCCを作業領域E1上の曲線L上に移動させ、曲
線Lを選択指示する。これにより、曲線Lの色は、赤か
ら緑に変更表示される。
【0006】さらに、この曲線Lの線幅1mmから3m
mに変更する場合、同様にして、ユーザは、カーソルC
Cを作業領域E1からメニュー領域E2に移動し、メニ
ュー「ペンの幅 3」を選択する。その後、ユーザはカ
ーソルCCを作業領域E1上の曲線L上に移動させ、曲
線Lを選択指示する。これにより、曲線Lの線幅は、1
mmから3mmに変更表示される。
【0007】しかし、図25に示すようなアプリケーシ
ョン画面を用いた処理においては、上述したように表示
画面Eがメニュー領域E2と作業領域E1とに分離され
ていることから、メニュー領域E2と作業領域E1との
間でカーソルCCの移動を頻繁に行わなければならず、
ユーザに非常に煩わしい操作を強いるという問題点があ
った。
【0008】この問題点を解決するために、表示画面上
に複数のカーソルを表示するとともに、この複数のカー
ソルの内の一個をポインティングデバイスのボタン等を
切替操作することにより選択的に有効にするようにした
構成が知られている(特開昭61−82224号公報、
特開平2−42485号公報、特開平5−241730
号公報参照)。
【0009】例えば、図25に示す表示画面において、
カーソルCCを作業領域専用のカーソルに設定し、さら
にメニュー領域E2専用の別のカーソルを設け、この2
つのカーソルの切替をマウスの切替ボタンの操作により
行う。これにより、メニュー領域E2と作業領域E1と
の間のカーソルの移動のための操作は不必要になる。
【0010】また、カーソルの切替操作をボタンによら
ず、現在有効なカーソルの表示画面上における移動方向
の延長線上にあるカーソルを有効とするようにし、カー
ソルの切替を容易にしたものもある(特開平4−186
290号公報参照)。すなわち、微小なカーソルの移動
操作を行うと、このカーソルの移動方向が判定され、判
定された移動方向に存在する領域例えば、表示画面の内
縁部に存在するメニュー領域に直ちにカーソルが移動す
る。この場合、元のカーソルの位置から最終的なカーソ
ルの移動先までの間の途中の移動処理の操作は不必要と
なる。
【0011】一方、近年、プレゼンテーションやコラボ
レーション(共同研究)においては大画面が利用される
機会が増えてきた。
【0012】この場合、画面上のカーソルの動きは聴衆
者にとって煩わしく(特開昭63−40190号公報参
照)、このカーソルの動きが、説明者等によるコマンド
の選択等の聴衆者にとって本来必要のない無関係なメニ
ュー操作である場合、聴衆者は、説明等に集中すること
ができない(特開平3−246591号参照)という問
題点があった。
【0013】この問題点を解決するため、コマンドを入
力するためのメニュー操作等の制御カーソルの他に、表
示画面上の資料の必要な部分を差し示すために指示用の
カーソルを別途表示画面上に設け、表示画面上の制御カ
ーソルの輝度を落としたり、あるいは小さくして目立た
ないようにしていた(特開昭63−40190号公報参
照)。
【0014】さらに、このような解決手段によっても、
メニューは依然として表示画面上に表示されるという問
題点を有することから、画面の領域を分割し、分割され
た各領域毎に対応するコマンドを割り付けることによ
り、メニューの表示を行わずにコマンド処理が行えるも
のもある(特開平3−246591号参照)。
【0015】例えば、画面の右側をカーソルで指示する
と、この右側の領域に対応するコマンドにより、次の資
料を画面上に表示出力するようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たものは、いずれも依然として大きなカーソルの移動を
伴うものであり、この大きなカーソルの移動に伴って利
用者は視線を大きく移動させなければならないという問
題点があった。
【0017】特に、大画面の表示画面上におけるカーソ
ルの動きは、聴衆者の視線の角度のふれを大きくするこ
とから、聴衆者は疲れ易いとともに、表示画面を用いた
説明中にカーソルを用いた処理が介入するため、説明に
集中することができないという問題点があった。
【0018】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、表示画面上における作業領域を最大限に確保し、か
つ利用者の視線の移動を軽減することができる情報表示
装置を提供することを目的とする。
【0019】また、聴衆者にとって、表示制御等のため
の無駄なカーソルの移動の動きを意識させずに、表示切
替等の必要なコマンドを実行することができる情報表示
装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、表示画面
上に表示されたメニュー情報をカーソルで選択すること
により所望の表示処理を実行する情報表示装置におい
て、前記カーソルの位置を移動制御するポインティング
デバイス(図1の2)と、前記ポインティングデバイス
の操作により前記カーソルで前記表示画面上で描かれた
カーソルの軌跡形状を検出する検出手段(図1の3)
と、所定の軌跡形状に対応してメニュー情報を記憶する
記憶手段(図1の4)と、前記検出手段で検出されたカ
ーソルの軌跡形状に基づき前記記憶手段から該軌跡形状
に対応するメニュー情報を検索する検索手段(図1の
6)と、前記検索手段で検索されたメニュー情報を前記
カーソルの軌跡の終端の近傍に表示するメニュー表示処
理手段(図1の5)とを具備したことを特徴とする。
【0021】第2の発明は、表示画面上に表示された第
1のカーソル(図14のP)により該表示画面上の所望
の位置を指示する情報表示装置において、第2のカーソ
ル(図14のCC)と、前記第2のカーソルの位置を移
動制御するポインティングデバイス(図14の12)
と、前記ポインティングデバイスの操作により前記第2
のカーソルで描かれた該第2のカーソルの軌跡形状を検
出する検出手段(図14の13)と、所定の軌跡形状に
対応して前記第1のカーソルの表示制御を含む表示制御
コマンドを記憶する記憶手段(図14の14)と、前記
検出手段で検出された前記第2のカーソルの軌跡形状に
基づき前記記憶手段から該軌跡形状に対応する表示制御
コマンドを検索する検索手段(図14の17)とを具備
したことを特徴とする。
【0022】
【作用】第1の発明では、検出手段が、ポインティング
デバイスの操作によりカーソルで表示画面上で描かれた
カーソルの軌跡形状を検出する。検索手段は、検出手段
で検出されたカーソルの軌跡形状に基づいて記憶手段か
ら該軌跡形状に対応するメニュー情報を検索し、メニュ
ー表示処理手段は、検索手段で検索されたメニュー情報
をカーソルの軌跡の終端の近傍に表示する。
【0023】これにより、カーソルの移動は少なくな
り、利用者の視線の移動が軽減される。
【0024】第2の発明では、検出手段が、ポインティ
ングデバイスの操作により第2のカーソルで描かれた第
2のカーソルの軌跡形状を検出する。検索手段は、検出
手段で検出された第2のカーソルの軌跡形状に基づいて
記憶手段から該軌跡形状に対応する表示制御コマンドを
検索する。そして、検索された表示制御コマンドに対応
する表示制御がなされる。
【0025】これにより、第2のカーソルを用いた表示
画面の表示制御コマンド選択処理操作と第1のカーソル
を用いた表示画面上の所望の位置を指示する処理操作と
を分離することができる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。
【0027】図1は、本発明の第1の実施例である情報
表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0028】図1において、情報表示装置は、表示部
1、ポインティングデバイス2、検出部3、記憶部4、
表示処理部5から構成される。
【0029】表示部1は、表示画面DPを有するビット
マップディスプレイ等で構成される。
【0030】ポインティングデバイス2は、具体的には
マウス、スタイラスペン等で構成される。ポインティン
グデバイス2には、少なくとも第1ボタンと第2ボタン
との2つのボタンを有する。ポインティングデバイス2
からは、所定の単位時間毎に表示画面DP上のカーソル
Cの座標位置を指示する入力座標情報や第1ボタンある
いは第2ボタンの押下状態情報等のポインタ情報が出力
される。
【0031】検出部3は、ポインティングデバイス2か
ら出力されるポインタ情報のうち、第2ボタンの押下状
態情報を受信した状態での入力座標情報(以下、入力ポ
イントという)を検出する。なお、入力ポイントに従っ
て表示画面DP上を移動するカーソルCの軌跡の形状を
カーソルの軌跡形状という。
【0032】記憶部4は、予め設定されている所定の複
数の軌跡形状情報4aとこの軌跡形状情報に対応する各
種のメニュー情報4bとが格納されている。
【0033】表示処理部5は、軌跡情報テーブル5a、
メニュー情報テーブル5c、比較判定部5b、及びメニ
ュー選択フラグ5dとを有し、軌跡情報テーブル5aに
は、検出部3で検出された入力ポイントの情報が記憶さ
れる。また、メニュー情報テーブル5cには、各種メニ
ューの現在の状態情報が記憶される。比較判定部5b
は、軌跡情報テーブル5aに格納された入力ポイントの
情報が示す軌跡形状が、記憶部4内の軌跡形状情報4a
に記憶された軌跡形状に一致するか否かを判定する。こ
の判定結果が一致する場合、一致した軌跡形状に対応す
るメニュー情報テーブル5cのメニューの状態情報が更
新され、表示処理部5は、このメニューをメニュー情報
テーブル5cを参照して表示画面DPへの表示処理を行
う。この際、メニューmは、表示画面上のカーソルCの
近傍に表示される。メニュー選択フラグ5dには、メニ
ューが選択されたか否かを示すフラグが格納され、表示
処理部5は、メニュー選択フラグ5dを参照して、各種
メニューが示すアプリケーション処理を行うのか否かを
判断する。
【0034】ここで、図2は、第1の実施例である情報
表示装置を含むコンピュータシステムのハードウェア構
成を示す図であり、このコンピュータシステムは、シス
テム全体を制御するCPU11、CPU11の制御処理
に係わるプログラムを格納している領域や各種処理にお
ける作業領域を有する主記憶装置12、マウスやスタイ
ラスペンのようなポインティングデバイスで構成される
指示装置13、ビットマップディスプレイ等で構成され
る表示装置14、主記憶装置12に記憶されるプログラ
ムや各種処理に利用されるデータ等が格納される磁気デ
ィスクや光ディスク等で構成される補助記憶装置15、
CPU11〜補助記憶装置15を電気的に接続するバス
16から構成されている。
【0035】図1に示す情報表示装置と図2に示すコン
ピュータシステムとは、表示部1が表示装置14に、ポ
インティングデバイス2が指示装置13に、検出部3及
び表示処理部5がCPU11及び主記憶装置12に、記
憶部4が補助記憶装置15あるいは主記憶装置12にそ
れぞれ対応している。
【0036】ここで、補助記憶装置15は、図3に示す
ようなデータ構成をとっている。
【0037】図3において、データ構成は大きく、プロ
グラム領域15a、メニュー情報管理ファイル15b、
及び軌跡形状管理ファイル15cから構成される。プロ
グラム領域15aには、コンピュータシステム上で動作
するプログラムの支援を行うシステムプログラム15a
−1、表示画面上に表示されるメニューの表示制御を行
うメニュー表示制御プログラム15a−2、及びシステ
ムプログラム15a−1とメニュー表示制御プログラム
15a−2との支援を受けて動作するアプリケーション
プログラム15a−3が格納されている。また、メニュ
ー情報管理ファイル15bには、各種メニューを表示す
るために必要な情報が格納されており、図1のメニュー
情報4bに相当する情報が格納される。さらに、軌跡形
状管理ファイル15cには、指示装置13であるポイン
ティングデバイスにより入力された軌跡形状を識別する
ために予め登録された登録形状が管理され、図1の軌跡
形状情報4aに相当する情報が格納される。なお、メニ
ュー情報管理ファイル15bには、通常アプリケーショ
ンプログラム毎に用意されており、所定のアプリケーシ
ョンプログラムが起動された時に対応するメニュー情報
管理ファイル15b内のメニュー情報が読み出されるこ
とになる。
【0038】すなわち、メニュー情報管理ファイル15
b及び軌跡形状管理ファイル15c内の情報は、所定の
アプリケーションプログラムが起動された時に、このア
プリケーションプログラムに対応する軌跡形状情報4a
及びメニュー情報4bとして図1の記憶部4に格納され
る。従って、図1に示す情報表示装置の構成は、所定の
アプリケーションプログラムが起動された後、このアプ
リケーションプログラムに対応する軌跡形状情報4a及
びメニュー情報4bが記憶部4に格納された状態を示し
ている。
【0039】ここで、メニュー情報4bのデータ構成に
ついて図4を参照して説明する。
【0040】図4において、起動されたアプリケーショ
ンに対応する複数のメニューに関する情報は、メニュー
毎に同一のデータ構成で配置される。但し、データの最
初には、メニューの個数を示す「メニュー個数(N)」
が配置される。
【0041】各メニューは、各メニューを識別するため
の「メニュー識別子」、メニュー表示全体のサイズ(幅
/高さ)を決定するための「メニュー幅」と「メニュー
高さ」、メニューを構成する各メニュー項目のサイズ
(幅/高さ)を示す「各項目の幅」と「各項目の高
さ」、さらに1つのメニューを構成する各メニュー項目
の「項目タイトル」及び「項目識別子」が「メニュー項
目数」n分有している。なお、各メニュー毎のデフォル
ト項目識別子には、最初にメニューが表示される時点で
のデフォルトの選択メニュー項目が格納される。
【0042】次に、軌跡形状情報4aのデータ構成につ
いて図5を参照して説明する。
【0043】図5において、軌跡形状情報4aには、登
録された個数分の軌跡形状の情報が格納されている。軌
跡形状情報4aは、メニュー情報4bと同様に、起動さ
れたアプリケーションに対応する複数の軌跡形状に関す
る情報が軌跡形状毎に同一のデータ構成で配置される。
そして、軌跡形状情報4aは、登録された軌跡形状毎
に、軌跡形状の個数分が格納されている。但し、データ
の最初には、登録されている軌跡形状の個数を示す「登
録形状個数(M)」及び各軌跡形状に共通の情報である
「座標差判定最小値(e)」が配置されている。「座標
差判定最小値(e)」は、2点の一方向座標値、例えば
水平方向を表すx座標に有効な差があるかどうかを判定
するために用いられる許容値である。これは、ユーザ
が、一般にはポインティングデバイスで誤差のない水平
な軌跡を描くことができないので、ある程度の誤差を許
容する必要があるからである。
【0044】各軌跡形状には、「メニュー識別子」、
「識別判定最小ポイント数」、「第1判定条件」、及び
「第2判定条件」が格納されている。
【0045】「メニュー識別子」は、メニュー情報4b
内のN個のメニューのうちのいづれかを指し示すための
ものであり、この「メニュー識別子」により、格納され
る各軌跡形状がメニュー情報4b内の各メニューに対応
することになる。
【0046】「識別判定最小ポイント数」は、ポインテ
ィングデバイス2の予期しない動きで予期しない入力ポ
イントが入力されて、操作者の予期しない処理が実行さ
れることを防止するための条件値であり、ポインティン
グデバイス2からの入力ポイントの数として格納され
る。このため、「識別判定最小ポイント数」よりも少な
い入力ポイント数でカーソルの軌跡が描かれる場合、こ
のカーソルの軌跡は軌跡形状として認識される条件を満
たさないことになる。ここで、入力ポイント数は、上述
したように、所定の単位時間ごとにポインティングデバ
イス2から出力される入力座標情報の数である。従っ
て、ポインティングデバイス2を非常に高速に移動させ
て、所定のカーソルの軌跡を描いた場合の入力ポイント
数は、同一の所定のカーソルの軌跡を通常の速度で描い
た時の入力ポイント数に比べて少なくなる。この結果、
ポインティングデバイス2との接触等から生ずる予期し
ないカーソルの軌跡が描かれることにより、操作者の予
期しない処理が実行されるということを防止できる。
【0047】「第1判定条件」及び「第2判定条件」
は、入力ポイントが示す軌跡形状と同一の軌跡形状か否
かを判定するための条件である。ここでは、「第1判定
条件」をx座標の差分とし、「第2判定条件」をy座標
の差分とし、入力ポイントの始点と入力ポイントの終点
とのx,y座標の差分を「正数」/「負数」/「等し
い」の3つの判定状態を示す情報のうちのいづれかが格
納されている。
【0048】次に、メニュー情報テーブル5cのデータ
構成について図6を参照して説明する。
【0049】図6において、メニュー情報テーブル5c
は、メニュー個数分(N個)のテーブルから構成され
る。なお、メニュー情報テーブル5cの先頭テーブルの
初めには、「メニュー個数(N)」が配置され、この
「メニュー個数(N)」は、メニュー情報テーブル5c
内に存在するテーブル数を示す。各テーブルは、「メニ
ュー識別子」、「メニュー幅」、「メニュー高さ」、
「選択項目識別子」、「表示状態」、「表示座標」、及
び「メニュー選択後の処理」を有している。
【0050】「メニュー識別子」は、メニュー情報4b
内の対応するメニューを識別するための識別子である。
【0051】「メニュー幅」及び「メニュー高さ」は、
メニューが表示される領域のサイズとして、該メニュー
の幅と高さとを示している。ここで、「メニュー幅」及
び「メニュー高さ」は、本来のメニューのサイズの他
に、付加メニュー項目のサイズを足したものが設定され
る。この付加メニュー項目とは、実際に表示画面上にメ
ニューが表示される場合において、後述する「メニュー
選択後の処理」を含んだ内容を選択指示するためのメニ
ュー項目である。
【0052】「選択項目識別子」は、メニューを構成す
る各メニュー項目のうちの選択されている項目を識別す
るためのものである。
【0053】「表示状態」は、メニューを表示画面上に
「表示している」か、「表示していない」かのいづれか
の表示状態を記憶するエリアである。
【0054】「表示座標」は、表示画面上の座標におけ
るメニュー左上の表示座標である。
【0055】「メニュー選択後の処理」は、メニュー選
択後、メニューを「閉じる」か「閉じない」かのいづれ
かの処理を指示する情報が格納されるエリアである。
【0056】ここで、図7を参照して、図5に示すメニ
ュー情報テーブル5c内の「第1判定条件」及び「第2
判定条件」を用いる場合の具体的なカーソルの軌跡形状
について説明する。
【0057】図7においては、9つのカーソルの軌跡形
状を示している。すなわち、始点PSから終点PE1,
PE2への上下移動方向(71,72)、始点PSから
終点PE3,PE4への左右移動方向(73,74)、
始点PSから終点PE5への右上移動方向(75)、始
点PSから終点PE6への左上移動方向(76)、始点
PSから終点PE7への右下移動方向(77)、始点P
Sから終点PE8への左下移動方向(78)、及び始点
PSから始点PSと同一である終点PE9への同一点へ
の移動(79)である。
【0058】ここで、「第1判定条件」と「第2判定条
件」との2つの判定条件としたのは、例えば始点PSか
ら終点PE4に至るカーソルの軌跡形状74を、「第1
判定条件」を「正数」とし、「第2判定条件」を「等し
い」とすることによって、1つのカーソルの軌跡形状7
4を特定することができるからである。
【0059】次に、図8を参照して、軌跡形状テーブル
5aのデータ構成について説明する。
【0060】図8において、軌跡情報テーブル5aに
は、「入力ポイント数(p)」、「第1入力ポイントの
x座標」,「第1入力ポイントのy座標」,…「第p入
力ポイントのx座標」,「第p入力ポイントのy座標」
が記憶される。すなわち、上述した入力ポイント数と、
入力ポイント毎の入力座標情報すなわちXY座標系の座
標位置とが格納される。
【0061】次に、第1の実施例である情報表示装置の
動作を、図9に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0062】図9において、まずアプリケーションプロ
グラムが起動されると、所定の初期化が自動的に行われ
る(ステップ101)。この初期化では、まず表示処理
部5がアプリケーションに必要なメニュー情報4bを読
み込んで、図6に示すメニュー情報テーブル5cを作成
する。ここで、メニュー情報テーブル5c内の「表示状
態」は「表示していない」に初期設定され、「表示座
標」は、(0,0)の原点座標値に初期設定され、「メ
ニュー選択後の処理」は「閉じる」に初期設定される。
【0063】さらに、表示処理部5は、軌跡情報テーブ
ル5aを生成する。軌跡情報テーブル5a内の「入力ポ
イント数(p)」の値は、0に初期設定される。
【0064】この初期化処理の後、表示処理部5はポイ
ンティングデバイス2からの入力ポイント及びボタンの
押下状態等のポインタ情報を受信し、カーソルCを移動
させる表示処理を行う(ステップ102)。ここで、ポ
インティングデバイス2の第1ボタンを押下した状態あ
るいはいづれのボタンも押下していない状態を通常モー
ドといい、第2ボタンを押下した状態を軌跡形状入力モ
ードという。
【0065】その後、カーソルCがアプリケーション画
面APD上に存在するか否かを判断する(ステップ10
3)。この判断は、アプリケーション画面の表示位置
(APX,APY)及び幅APW/高さAPHで定義さ
れる矩形領域内にカーソルCが存在するか否かを行う。
その結果、カーソルCがこの矩形領域内に存在しない場
合は、アプリケーションへの指示ではなく、システムへ
の指示であるとみなして、ステップ111に移行する。
ステップ111で、システム終了の指示である場合は、
本処理を終了し、システム終了以外の指示である場合
は、システム処理を行った(ステップ112)後、ステ
ップ102に移行して次のポインタ情報の受信を行う。
一方、ステップ103で、カーソルCがアプリケーショ
ン画面APD内に存在すると判断された場合は、さらに
第2ボタンが押下されているか否かを判断し(ステップ
104)、押下されている場合は軌跡形状入力モードと
みなされ、ステップ131に移行して、軌跡形状検出処
理が行われ、処理が終了すると、ステップ102に移行
する。
【0066】ステップ104で第2ボタンが押下されて
いないと判断された場合は、さらに第1ボタンが押下さ
れているか否かを判断し(ステップ105)、第1ボタ
ンが押下されている場合は、さらにカーソルCがメニュ
ーm内の存在するか否かを判断する(ステップ10
6)。ステップ106の判断は、表示処理部5がメニュ
ー情報テーブル5cを用いて行われる。すなわち、図6
に示すメニュー情報テーブル5cの各テーブル内の「表
示状態」が「表示している」に設定されているテーブル
を検索し、「表示状態」が「表示している」テーブルの
表示座標とメニュー幅/メニュー高さとから求められる
領域内にカーソルCが存在するか否かが判断される。な
お、「表示状態」が初期化時においては「表示していな
い」に設定されているが、表示処理部5は、この「表示
状態」をメニューの表示処理とともに、「表示してい
る」の設定し、メニューの表示削除処理とともに、「表
示していない」に設定される。ステップ106でカーソ
ルCがメニューm内に存在すると判断された場合は、こ
の判断されたメニューに対応するメニュー情報テーブル
5cを参照して、メニュー選択処理が行われる(ステッ
プ107)。このメニュー選択処理後、さらにメニュー
が選択されたか否かを、ステップ107で設定されるメ
ニュー選択フラグ5dをもとに判断する(ステップ10
8)。ステップ108でメニューが選択されていないと
判断された場合は、ステップ102に移行する。一方、
ステップ105で第1ボタンが押下されていないと判断
された場合、ステップ106でカーソルCがメニューm
内に存在しないと判断された場合、及びステップ108
でメニューが選択されたと判断された場合は、アプリケ
ーション終了処理でない限り(ステップ121)、対応
するアプリケーション処理が行われ(ステップ12
1)、処理後、ステップ102に移行する。なお、ステ
ップ108でメニューが選択されたと判断された場合、
選択されたメニュー項目等の情報がアプリケーションに
与えられ、アプリケーションは、この与えられた情報に
基づいて所定の処理が行われる(ステップ122)。
【0067】次に、ステップ131で述べた軌跡形状検
出処理の詳細動作を図10のフローチャートを参照して
説明する。
【0068】まず軌跡情報テーブル4aの入力ポイント
数pが0に初期化され(ステップ201)、入力ポイン
トのx,y座標が軌跡形状テーブル5aに記憶され、入
力ポイント数pがインクリメントされる(ステップ20
2)。次に、ポインティングデバイス2からのポインタ
情報を受信し、カーソルCを移動する処理を行う(ステ
ップ203)。さらに、第2ボタンが押下されているか
否かを判断する(ステップ204)。ここで、第2ボタ
ンは既に軌跡形状検出処理(ステップ131)に移行す
るための前提として押下されているので(ステップ10
4)、最初は必ずステップ202に移行する。そして、
ステップ202〜204の処理により、第2ボタンが押
下されている間、所定の単位時間毎に繰り返し処理さ
れ、入力ポイントの情報が記憶される。
【0069】ここで、表示処理部5は、第2ボタンの押
下が終了、すなわち第2ボタンが離れると、ユーザによ
るカーソルの軌跡形状の指示入力は終了したものと判断
し(ステップ204,no)、軌跡形状テーブル5aに
記憶された第1入力ポイントのx座標値から第p入力ポ
イントのx座標値を減算した第1の減算値と第1入力ポ
イントのy座標値から第p入力ポイントのy座標値を減
算した第2の減算値とを算出し、第1の減算値に対して
は「第1判定条件」を適用し、第2の減算値に対しては
「第2判定条件」の値を適用するとともに、それぞれ
「座標差判定最小値(e)」を参照して、第1判定条件
値及び第2判定条件値として、それぞれ「正数」/「負
数」/「等しい」のいずれかの判定条件値を算出する
(ステップ205)。
【0070】次に、比較判定部5bは、ステップ205
で算出した第1判定条件値及び第2判定条件値を満足す
る登録形状が存在するか否かを判断する(ステップ20
6)。すなわち、軌跡形状情報4aを検索し、軌跡形状
テーブル5aに記憶された入力ポイント数pが識別判定
最小ポイント数以上で、かつ第1判定条件値及び第2判
定条件値と同じ値を有する登録形状が存在するか否かを
判断する。そして、軌跡形状情報4a内に対応する登録
形状が存在する場合、対応するメニュー識別子を取り出
してステップ207に移行し、満足する登録形状が存在
しない場合、本処理を終了する。
【0071】ステップ207では、取り出したメニュー
識別子が既に表示中であるか否かを判断する。すなわ
ち、取り出したメニュー識別子をもとに、メニュー情報
テーブル5cを検索し、このメニュー識別子をもつテー
ブル内の「表示状態」が「表示している」に設定されて
いるか否かを判断する。この結果、メニュー識別子に該
当するメニューが表示中である場合は、表示されている
メニュー表示を閉じ(メニュー表示を表示画面から削除
する)、ステップ209に移行する。一方、ステップ2
07でメニューが表示中(「表示している」)でない場
合には、そのままステップ209に移行する。
【0072】ステップ209では、メニュー表示の位置
補正の処理を行う。ここで、表示画面、アプリケーショ
ン画面、及びメニューの位置関係は図11に示すとおり
であり、表示画面上にアプリケーション画面が表示さ
れ、アプリケーション画面内にメニューが表示される。
ステップ209の処理は、メニューがアプリケーション
画面内に収まるようにメニューの表示位置を補正するも
のである。ここで、補正前のメニュー表示位置の座標
(x,y)は、1つの入力ポイントの所定の近傍に位置
する座標である。具体的には、第1入力ポイントとして
もよく、第p入力ポイントとしてもよい。あるいは第1
入力ポイントと第p入力ポイントとの中間にある入力ポ
イントとしてもよい。このメニュー表示位置の座標
(x,y)は補正された座標(X,Y)に次のように変
換される。すなわち、 x+メニュー幅MW>APX+APWの場合 X=APX+APW−メニュー幅MW それ以外の場合、 X=x となり、同様にY方向についても、 y+メニュー高さMH>APY+APHの場合 Y=APY+APH−メニュー高さMH それ以外の場合 Y=y に変換される。これにより、メニューがアプリケーショ
ン画面内に必ず収まるような座標(X,Y)に補正変換
される。
【0073】その後、表示処理部5は、メニュー情報テ
ーブル5cを編集する(ステップ210)。すなわち表
示処理部5は、補正された座標(X,Y)をメニュー情
報テーブル5cの「表示座標」として設定し、「表示状
態」を「表示している」に設定する処理を行う。
【0074】そして、この編集処理されたメニュー情報
テーブル5cをもとに、表示処理部5は、アプリケーシ
ョン画面上の所定位置にメニュー表示を行って(ステッ
プ211)、本処理を終了する。
【0075】次に、ステップ107で述べたメニュー選
択処理の詳細動作を図12のフローチャートを参照して
説明する。
【0076】このメニュー選択処理の開始条件は、第1
ボタンが押下され、かつカーソルがメニューm内に存在
するである。そして、第1ボタンが押下されているの
で、通常モードであり、さらに、通常モードにおいて、
カーソルがメニューm内に存在しているので、メニュー
mに対する選択処理を行う状態となっている。
【0077】また、メニューmには、図13に示すよう
に、メニュー項目D1〜D3と付加メニュー項目D4〜
D6とが表示される。メニュー項目D1〜D3には、ア
プリケーション処理に対応するメニュー項目が設定され
ている。付加メニュー項目D4〜D6は、メニュー選択
後の表示処理を選択するためのメニュー項目群であり、
図13においては、メニューの選択後にメニューを閉じ
る処理を行わせることを指示する付加メニュー項目D4
の「選択後閉じる」、メニューの選択後にメニューを表
示したままにすることを指示する付加メニュー項目D5
の「選択後そのまま」、及びメニュー項目を選択しなく
ても強制的にメニューを閉じることを指示する付加メニ
ュー項目D6の「明示的に閉じる」が付加メニュー項目
として用意されている。この付加メニュー項目の処理
は、メニュー情報テーブル5cの「メニュー選択後の処
理」の内容としてその都度格納される。この「メニュー
選択後の処理」は付加メニュー項目D4,D5の選択状
態によって変更され、付加メニュー項目D4が選択状態
であれば、「閉じる」に設定され、付加メニュー項目D
5が選択状態にあれば「閉じない」に設定される。
【0078】図12において、まず表示処理部5は、ポ
インティングデバイス2によってメニュー項目D1〜D
3のいづれかが選択されたか否かを判断する(ステップ
301)。すなわち、メニュー選択処理は、ステップ3
01によってメニュー項目D1〜D3が選択されたの
か、付加メニュー項目D4〜D6が選択されたのかによ
って大きく2つの処理に分けられる。
【0079】ステップ301によってメニュー項目が選
択された場合、表示処理部5は、メニュー選択フラグ5
dを「オン」に設定し、選択されたメニュー項目の選択
項目識別子を「選択項目識別子」に設定する(ステップ
302)。設定されたメニュー選択フラグ5dは、前述
したように図9のステップ108の判断処理に用いられ
る。
【0080】この設定後、表示処理部5は、メニュー情
報テーブル5cから、表示されたメニューに対応した
「メニュー選択後の処理」を検索し、この「メニュー選
択後の処理」が「閉じる」に設定されているかを判断す
る(ステップ303)。「メニュー選択後の処理」が
「閉じる」に設定されている場合、表示されたメニュー
を閉じ(ステップ304)、さらにメニュー情報テーブ
ル5cの「表示状態」を「表示していない」に設定し
(ステップ305)、本処理を終了する。ステップ30
3で、「メニュー選択後の処理」が「閉じる」に設定さ
れていない場合、そのままで本処理を終了する。
【0081】一方、ステップ301で、付加メニュー項
目が選択された場合、表示処理部5は、メニュー選択フ
ラグ5dを「オフ」に設定する(ステップ306)。こ
の設定は、付加メニュー項目の選択による処理がアプリ
ケーション処理に関係なく、表示操作処理のみに関する
ものであるからである。このアプリケーション処理と
は、例えば図形描画のアプリケーションである場合、線
画処理等の図形描画に直接関連する本質的な処理をい
う。メニュー選択フラグ5dの「オフ」の設定の後、表
示処理部5は、選択された付加メニュー項目が「明示的
に閉じる」であるか否かを判断する(ステップ30
7)。「明示的に閉じる」の付加メニュー項目D6が選
択されていない場合、すなわち、付加メニュー項目D
4,D5が選択されている場合、表示処理部5は、メニ
ュー情報テーブル5c内の表示されているメニューにお
ける「メニュー選択後の処理」の設定項目を変更し(ス
テップ308)、本処理を終了する。この変更は、操作
者が付加メニュー項目の選択前における「メニュー選択
後の処理」の設定内容を変更するために、付加メニュー
項目D4,D5のいづれかが選択するからである。一
方、ステップ307で、「明示的に閉じる」の付加メニ
ュー項目D6が選択された場合、表示処理部5は、現在
表示されているメニューを強制的に閉じ(ステップ30
9)、メニュー情報テーブル5cの「表示状態」の内容
を「表示していない」に設定して(ステップ310)、
本処理を終了する。
【0082】このようにして、第1の実施例では、検出
部3によって検出されたカーソルの軌跡形状情報に対応
したメニューがカーソルCの近傍に表示される。
【0083】なお、上述した第1の実施例においては、
カーソルの軌跡形状情報に対応するメニューが表示され
るが、カーソルの軌跡形状情報に対応するオブジェクト
として、文字(列)、図形、イメージ等の各種オブジェ
クトを用意し、これらのオブジェクトを表示するように
してもよい。さらには、カーソルの軌跡形状情報に対応
するオブジェクトを表示のみに限定せず、音声や動画等
のマルチメディアなオブジェクトを対応させ、かかるマ
ルチメディアなオブジェクトをカーソルの軌跡形状情報
に対応させて再生するようした構成としてもよい。この
場合、メニュー情報4bは各種オブジェクトに対応した
情報を持たせるとともに、軌跡形状情報4aとの対応関
係を持たせる。また、メニュー情報テーブル5cも各種
オブジェクトに対応したものとする。もちろん、軌跡形
状情報4aとの対応関係を1つのオブジェクトに限定せ
ずに、メニュー、文字(列)、図形、イメージ、音声、
動画等の各種オブジェクトを混在させたものとしてもよ
い。
【0084】これにより、操作者は、メニュー選択操作
を行わず、直接にアプリケーション処理をカーソルの軌
跡形状情報に対応させて処理することができる。また、
直接に所望の文字(列)、図形、イメージ等の各種のオ
ブジェクトを表示することができるので、大画面を用い
たプレゼンテーションや説明会において、その効果を発
揮できる。
【0085】次に、第2の実施例について説明する。第
2の実施例では、特にプレゼンテーション等で頻繁に用
いられる大画面の表示制御を対象としている。
【0086】図14は、本発明の第2の実施例である情
報表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0087】図14において、情報表示装置は、表示部
11、ポインティングデバイス12、検出部13、記憶
部14、表示処理部15、及びコマンド処理部16から
構成される。
【0088】表示部11、ポインティングデバイス1
2、検出部13は、それぞれ図1に示す表示部1、ポイ
ンティングデバイス2、検出部3と同じ構成である。
【0089】記憶部14は、図1の軌跡形状情報4aに
対応し、各種の登録された軌跡形状とこの軌跡形状に対
応するコマンドとの関係を示すコマンド情報14aと、
図1のメニュー情報4bに対応し、表示画面DPにペー
ジ単位で表示される複数ページ分の原稿データが格納さ
れた原稿ファイル14bとが格納されている。
【0090】表示処理部15は、軌跡情報テーブル15
a、比較判定部15b、及びコマンド選択部15cを有
している。軌跡情報テーブル15aは、図1に示す軌跡
情報テーブル5aと同じ構成であり、検出部13から検
出された入力ポイントの情報が記憶される。比較判定部
15bも、図1に示す比較判定部5bと同様に、軌跡情
報テーブル15aに格納された入力ポイントの情報が示
す軌跡形状が、記憶部14内のコマンド情報14a内の
登録形状に一致するか否かを判定する。この判定結果が
一致する場合、コマンド選択部15cは、一致した軌跡
形状に対応するコマンド情報14b内のコマンドを選択
する。そして、表示処理部15は、コマンド選択部15
cが選択したコマンドに対応して、原稿ファイル14b
内の原稿データを表示画面DP上に表示等を行う表示処
理を行う。
【0091】コマンド処理部16は、コマンド選択部1
5cによって選択されたコマンドが表示画面DP上への
表示処理に直接関係しないコマンドである場合に、この
選択されたコマンドの処理を行う。
【0092】表示画面DP上には、表示あるいは非表示
とすることができる制御カーソルCC及び指示棒Pと
が、表示処理部15により制御される。制御カーソルC
Cは、表示処理のコマンド例えば指示棒Pの移動を含む
各種のコマンドを指示するためのカーソルであり、聴衆
者の気が散らないように非表示とすることができる。ま
た、指示棒Pは、表示画面に表示され、説明者により画
面内容の説明中に表示画面内の図形、文字等の注目点を
指し示すためのものである。
【0093】ここで、第2の実施例である情報表示装置
を含むコンピュータシステムのハードウェア構成は、図
2に示す第1の実施例の構成と同様である。なお、図1
5に示す情報表示装置と図2に示すコンピュータシステ
ムとは、表示部11が表示装置14に、ポインティング
デバイス12が指示装置13に、検出部13、表示処理
部15及びコマンド処理部16がCPU11及び主記憶
装置12に、記憶部14が補助記憶装置15あるいは主
記憶装置12にそれぞれ対応している。
【0094】ここで、第2の実施例における補助記憶装
置15は図15に示すデータ構成をとっている。
【0095】図15において、データ構成は大きく、プ
ログラム領域25a、原稿ファイル25b、及びコマン
ド情報管理ファイル25cから構成される。プログラム
領域25aには、コンピュータシステム上で動作するプ
ログラムの支援を行うシステムプログラム25a−1、
ポインティングデバイスの位置を示すカーソルの表示や
コマンドの選択を制御するカーソル制御プログラム25
a−2、及びシステムプログラム25a−1とカーソル
制御プログラム25a−2との支援を受けて動作するア
プリケーションプログラム25a−3が格納されてい
る。ここで、アプリケーションプログラム25a−3
は、特に情報を表示画面上に表示するプレゼンテーショ
ン用のアプリケーションプログラムを対象としている。
原稿ファイル25bには、ページ単位で表示画面に表示
される原稿データが格納される領域であり、格納される
ページ数Pとこのページ数P分の原稿データが格納され
ている。コマンド情報管理ファイル25cには、ポイン
ティングデバイス12で入力された軌跡形状を識別する
ために予め登録された登録形状とこの登録形状に対応し
て選択されるコマンドとの情報とがコマンド情報として
格納され管理される。なお、コマンド情報管理ファイル
25c内に格納されるコマンド情報は、コンピュータシ
ステム起動時に読み込まれ、図14に示す記憶部14内
のコマンド情報14aとして記憶される。また、原稿フ
ァイル25bは、図14に示す原稿ファイル14bに対
応する。
【0096】ここで、コマンド情報14aのデータ構成
について図16を参照して説明する。
【0097】図17において、コマンド情報14aは、
図5に示した第1の実施例におけるメニュー情報4bと
ほぼ同様な構成である。すなわち、コマンド情報14a
は、メニュー情報4bの「メニュー識別子」の代わりに
「コマンド識別子」が格納され、対応するコマンドを差
し示すようにしている。また、新たに「画面切替フラ
グ」の領域が追加されている。この「画面切替フラグ」
は、「コマンド識別子」に対応するコマンドを実行した
場合に、表示画面の切替を伴う場合「伴う」に対応する
フラグに、表示画面の切替を伴わない場合「伴わない」
に対応するフラグに設定される。その他の「登録形状個
数(M)」,「座標差判別最小値(e)」,「識別判定
最小ポイント数」,「第1判定条件」,「第2判定条
件」については、メニュー情報4bと同様である。
【0098】次に、コマンド情報14bの一設定例につ
いて図17を参照して説明する。
【0099】図17においては、7つの登録形状に対す
るコマンドの内容と画面切替との関係が設定されてい
る。この7つの登録形状とは、図7で示した9つの登録
形状のうち、上下移動方向の軌跡形状71,72、上下
移動方向の軌跡形状73,74、右上移動方向の軌跡形
状75、右下移動方向の軌跡形状77、及び左下移動方
向の軌跡形状78である。
【0100】例えば、登録形状α1は、制御カーソルC
Cを左から右に水平な直線を描いた場合を意味し、コマ
ンド情報14bとしては、「第1判定条件」が「正数」
で、かつ「第2判定条件」が「等しい」に相当する軌跡
形状である。そして、この場合の「コマンド識別子」に
は、「次ページ表示」に対応する識別子が記憶され、こ
のコマンドに基づいて次ページに切替表示されるため、
「画面切替フラグ」は、「伴う」に設定される。
【0101】また、登録形状α7は、制御カーソルCC
を左上から右下方向に直線を描いた場合を意味し、コマ
ンド情報14bとしては、「第1判定条件」が「正数」
で、かつ「第2判定条件」が「負数」に相当する軌跡形
状である。そして、この場合の「コマンド識別子」に
は、「制御カーソル表示切替」に対応する識別子が記憶
され、このコマンドに基づいて制御カーソルCCを表示
とするか非表示とするかの切替処理が行われる。従っ
て、「画面切替フラグ」は、画面の切替とは無関係であ
るため、「伴わない」に設定される。
【0102】従って、図17においては、7つの登録形
状と7つのコマンドとの対応関係が設定されることにな
り、図16における「登録形状個数(M)」のMの値は
「7」となる。
【0103】次に、原稿ファイル14bの原稿データの
表示処理をプレゼンテーション用のアプリケーションプ
ログラムを起動し、図17に示すコマンド情報の設定例
に基づいた表示制御について説明する。
【0104】図18は、原稿データとこの原稿データを
表示画面上に表示した一例を示す図であり、原稿ファイ
ル14cは、3ページの原稿データDA1〜DA3を有
している。従って、図19に示す原稿データのページ数
Pは3となる。また、表示部11の表示画面上DP上に
はアプリケーションプログラムに基づくアプリケーショ
ン画面APDが表示され、このアプリケーション画面A
PD上には現在第1ページの原稿データDA1が表示さ
れている。また、このアプリケーション画面APD上に
は、人差し指で指し示す手の形状をした図形の指示棒P
と黒矢印の形状の図形の制御カーソルCCとが表示され
ている。
【0105】ここで、第2の実施例における表示制御を
フローチャートを参照して説明する。
【0106】図21は、第2の実施例における表示制御
手順を示すフローチャートであり、図21において、ま
ずプレゼンテーション用のアプリケーションプログラム
が起動されると、所定の初期化が自動的に行われる(ス
テップ401)。なお、アプリケーションプログラムが
起動される前には、当然にカーソル制御プログラムも起
動される。この初期化は、第1の実施例におけるステッ
プ101の初期化と同様な処理が行われる。この初期化
により、アプリケーションプログラムに対応して、図1
4の記憶部14内のコマンド情報14a及び原稿ファイ
ル14bが格納される。また、表示処理部15内には軌
跡情報テーブル15aが生成される。この軌跡情報テー
ブル15aは、図1の軌跡情報テーブル5aと同様なも
のであり、検出部13により検出される制御カーソルC
Cの軌跡形状の入力座標情報である入力ポイントが記憶
される。また、この初期化において、起動されたアプリ
ケーションの表示に関するデータが表示制御のために表
示処理部15内に格納される。すなわち、第1の実施例
と同様に、アプリケーション画面の左上位置(APX,
APY)、アプリケーション画面のサイズ幅APW,サ
イズ高さAPHに加えて、指示棒Pの表示位置(IX,
IY)、制御カーソルCCの表示位置(CX,CY)、
指示棒Pが表示(「表示している」)か非表示(「表示
していない」)かを示すフラグIFRG、制御カーソル
CCを表示にするか非表示にするかを示すフラグCFR
AGが格納される。なお、初期化においては、フラグI
FRAGは「オフ」にして非表示とし、フラグCFRA
Gは「オン」にして表示にする。
【0107】次に、表示処理部15は、ポインティング
デバイス12から入力される入力ポイント及びボタンの
押下状態等のポインタ情報を受信し、制御カーソルを移
動させる処理を行う(ステップ402)。なお、制御カ
ーソルCCのフラグCFRAGが「オフ」であって、非
表示となっている場合は、上述したように制御カーソル
CCの画面上への表示は行われない。なお、制御カーソ
ルCCの表示位置(CX,CY)は記憶される。
【0108】次に、制御カーソルCCがアプリケーショ
ン画面APD上に存在するか否かを判断する(ステップ
402)。この判断を行わせるのは、アプリケーション
が、マルチウィンドウシステム(例えば、X−Wind
owやマイクロソフト社のWindows等)上で起動
させる場合に必要だからである。この判断は、制御カー
ソルCCの表示位置(CX,CY)が、アプリケーショ
ン画面の表示位置(APX,APY)及びアプリケーシ
ョン画面の幅APW/高さAPHから決定される矩形の
内側に存在するか否かにより判断される。制御カーソル
CCが、この矩形内に存在しない場合は、コンピュータ
システムへの指示とみなされ、制御カーソルCCを強制
的に画面上に表示し(ステップ404)、さらにシステ
ム終了の指示か否かを判断し(ステップ405)、シス
テム終了の指示でない場合は、対応するシステム処理を
行って(ステップ406)、ステップ402に移行し、
システム終了の指示である場合は、システムを終了し、
本処理を終了する。
【0109】ステップ402で、制御カーソルCCが、
アプリケーション画面上に存在すると判断された場合
は、さらにポインティングデバイス12のボタンが押下
されているか否かを判断する(ステップ407)。ステ
ップ407でボタンが押下されていない場合は、ステッ
プ402に移行し、ボタンが押下されている場合は、比
較判定部15bが、軌跡形状検出処理を実行する(ステ
ップ408)。
【0110】そして、この軌跡形状検出処理の結果に基
づきコマンド選択部15cがコマンドを選択したか否か
を判断する(ステップ409)。この判断は、軌跡形状
検出処理による、例えば入力された軌跡形状が図17に
示す7つの登録形状のいづれかかに該当するか否かの判
断の結果に基づいてなされ、入力された制御カーソルC
Cの軌跡形状がいづれの登録形状にも該当しないと判断
された場合は、対応するコマンドを選択することができ
ないため、入力ミスとみなしてステップ402に移行す
る。一方、ステップ409でいづれかの登録形状に該当
すると判断された場合は、この登録形状に対応するコマ
ンドが選択され、この選択されたコマンドの内容が判断
される(ステップ410)。
【0111】さらに、コマンド選択部15cによって選
択されたコマンドの内容により、次のような処理が行わ
れる。すなわち、図17に示すコマンド内容により次の
ように処理される。
【0112】まず、コマンドの内容が「指示棒移動」で
ある場合、指示棒移動処理を行って(ステップ41
1)、ステップ402に移行する。
【0113】また、コマンドの内容が「制御カーソル表
示切替」である場合は、表示カーソルCCを表示とする
か非表示とするかの表示切替処理を行って(ステップ4
12)、ステップ402に移行する。
【0114】さらに、コマンドの内容がその他のコマン
ド、すなわち「指示棒移動」及び「制御カーソル表示切
替」以外の例えば、「次ページ表示」等のコマンドであ
る場合は、さらに画面切替を伴うか否かを判断する(ス
テップ413)。この判断は、コマンド情報14b内の
画面切替フラグが「伴う」か「伴わない」かにより判断
される。ステップ413で、画面切替フラグが「伴う」
である場合には、画面切替に伴う処理を行った(ステッ
プ414)後、コマンド識別子が示すコマンドが「終
了」でない限り(ステップ415)、コマンド識別子が
示すコマンドに対応するアプリケーション処理を行って
(ステップ416)、ステップ402に移行する。な
お、ステップ415で、コマンドが「終了」である場合
には、本アプリケーションの処理を終了する。一方、ス
テップ413で画面切替フラグが「伴わない」である場
合には、ステップ415に移行し、上述したように、コ
マンド識別子が示すコマンドが「終了」でない限り、コ
マンド識別子が示すコマンドに対応するアプリケーショ
ン処理を行って(ステップ416)、ステップ402に
移行し、ステップ415で、コマンドが「終了」である
場合は、本アプリケーションの処理を終了する。
【0115】次に、図21のステップ408における軌
跡形状検出処理について図22のフローチャートを参照
して説明する。
【0116】まず表示処理部15は、軌跡情報テーブル
15a内の入力ポイント数pを0に初期化し(ステップ
501)、軌跡情報テーブル15a内に、入力された制
御カーソルCCの軌跡形状の入力ポイントを記憶し、入
力ポイント数pをインクリメントする(ステップ50
2)。さらに、ポインティングデバイス12からポイン
タ情報を受信し、制御カーソルCCを移動する処理を行
う(ステップ503)。なお、この場合、フラグCFR
AGが「オフ」に設定されている時は、制御カーソルC
Cを表示しない。
【0117】さらに、ポインティングデバイス12のボ
タンが押下されているか否かを判断する(ステップ50
4)。ここで、ボタンが押下されているか否かを判断す
るのは、制御カーソルCCの軌跡形状を描くには、ボタ
ンを押下した状態を維持する必要があり、ボタンの押下
の終了とともに、制御カーソルCCの軌跡形状の入力が
終了したものと判断されるからである。従って、ステッ
プ504でボタンが押下されていると判断された場合に
は、ステップ502に移行し、引き続いて制御カーソル
CCの軌跡形状の入力処理が行われる。一方、ステップ
504で、ボタンが離されると、制御カーソルCCの軌
跡形状の入力が終了したものとみなされ、比較判定部1
5bは、軌跡情報テーブル15aに記憶された軌跡形状
の情報をもとに、コマンド情報14b内に登録されてい
る登録形状の判定条件に基づいて第1判定条件及び第2
判定条件の値を求める(ステップ505)。さらに、そ
の値から、第1判定条件及び第2判定条件を満足する登
録形状がコマンド情報4b内に存在するか否かを判断す
る(ステップ506)。そして、ステップ506で、入
力された制御カーソルCCの軌跡形状がコマンド情報4
b内に存在する登録形状でないと判断された場合は、入
力ミスとして本処理を終了する。なお、ステップ505
及び506による処理は、図10に示す第1の実施例に
おけるステップ205及び206の処理と同様の処理で
ある。
【0118】一方、ステップ506で入力された制御カ
ーソルCCの軌跡形状に対応する、第1判定条件及び第
2判定条件を満たす登録形状が存在すると判断された場
合は、コマンド選択部15cは、この登録形状に対応す
るコマンドの選択、すなわちコマンド識別子を取り出し
(ステップ507)、本処理を終了する。
【0119】次に、図20のステップ411における指
示棒移動処理について図22のフローチャートを参照し
て説明する。
【0120】まず表示処理部15は、指示棒Pを表示す
る位置(IX,IY)を制御カーソルCCの位置(C
X,CY)に設定する(ステップ601)。すなわち、
指示棒Pが制御カーソルCCの代わりとして、ポインテ
ィングデバイス12の動きに応じて画面上を動くように
する。次に、現在指示棒Pが画面上に表示されているか
否かをフラグIFRAGを参照して判断する(ステップ
602)。そして、フラグIFRAGが「オフ」で、指
示棒Pが画面上に表示されていない場合は、フラグIF
RAGを「オン」にして指示棒Pを画面上に表示した
(ステップ603)後、ステップ604に移行し、画面
上フラグIFRAGが「オン」で、指示棒Pが画面上に
表示されている場合は、そのままステップ604に移行
する。
【0121】ステップ604では、ポインティングデバ
イス12からのポインタ情報を受信し、この受信したポ
インタ情報が示す座標を、指示棒Pが表示される位置
(IX,IY)として設定し、その位置(IX,IY)
に指示棒Pを移動させる表示処理を行う。さらに、ポイ
ンティングデバイス12のボタンが押下された情報が入
力されたか否かを判断し(ステップ605)、押下され
ていない場合はステップ604に移行してポインタ情報
の受信と指示棒の移動の処理を繰り返し、押下されてい
る場合は、ステップ606に移行して、現在の指示棒P
の位置(IX,IY)を制御カーソルCCの位置(C
X,CY)に設定する。
【0122】この設定後、表示処理部15は、フラグC
FRAGを参照して、制御カーソルCCを表示するか否
かを判断する(ステップ607)。フラグCFRAGが
「オン」で、制御カーソルCCを画面上に表示する場合
は、制御カーソルCCを画面上に表示し(ステップ60
8)する。
【0123】ステップ607においてフラグCFRAG
が「オフ」で、制御カーソルCCを画面上に表示しない
場合、及びステップ608における制御カーソルCCの
画面上への表示処理の後、表示処理部15は、ポインテ
ィングデバイス12からの入力ポイントを受信し、受信
した入力ポイントの座標を(CX,CY)に設定し、フ
ラグCFRAGが「オン」の場合には、さらに制御カー
ソルCCを移動させる表示処理を行う(ステップ60
9)。
【0124】ステップ609の処理後、表示処理部15
は、ポインティングデバイス12からのボタンの押下状
態の情報を受信して、ボタンが離されたか否かを判断し
(ステップ610)、ボタンが離されない限り、ステッ
プ609に移行し、上述した処理を繰り返し、ボタンが
離された場合に本処理を終了する。
【0125】この指示棒移動処理により、ポインティン
グデバイス12のボタンが押下されるまで、指示棒Pは
ポインティングデバイス12の動作に連動し、画面上を
移動することになり、ポインティングデバイス12のボ
タンが押下された後は、制御カーソルCCがポインティ
ングデバイス12の動作に連動して、画面上を移動する
ことになる。従って、指示棒Pは、利用者あるいは説明
者が必要とする画面上の位置に移動させることが可能と
なる。
【0126】次に、図20のステップ412における制
御カーソル表示切替処理について図23のフローチャー
トを参照して説明する。
【0127】表示処理部15は、まずフラグCFRAG
を参照して、制御カーソルCCが画面上に表示されてい
るか否かを判断する(ステップ701)。すなわち、現
在フラグCFRAGが「オン」で、制御カーソルCCが
画面上に表示されている場合は、制御カーソルCCの画
面上への表示をやめて、非表示とするとともに、フラグ
CFRAGを「オフ」に設定変更して(ステップ70
2)、本処理を終了し、現在フラグCFRAGが「オ
フ」で、制御カーソルCCが画面上に表示されていない
場合は、制御カーソルCCの画面上への表示を行うとと
もに、フラグCFRAGを「オン」に設定変更して(ス
テップ703)、本処理を終了する。これにより、制御
カーソルCCの表示/非表示の切替処理が、この切替処
理に対応する制御カーソルCCの軌跡形状を入力するこ
とにより行われる。
【0128】次に、図20のステップ414における画
面切替に伴う処理を図24に示すフローチャートを参照
して説明する。
【0129】表示処理部15は、まずフラグIFRAG
を参照して、指示棒Pが現在表示されているか否かを判
断する(ステップ801)。すなわち、現在フラグIF
RAGが「オン」で、指示棒Pが画面上に表示されてい
る場合は、指示棒Pの画面上への表示をやめるととも
に、フラグIFRAGを「オフ」に設定変更して(ステ
ップ802)、本処理を終了し、フラグIFRAGが
「オフ」で、指示棒Pが画面上に表示されていない場合
は、そのまま本処理を終了する。
【0130】この処理は、アプリケーション画面に表示
されているページが別のページの表示となるような画面
の切替処理が行われる場合、画面切替前の指示棒Pは、
表示されたページの原稿内における意味のある所定の位
置を指示しているものと考えられるが、画面切替後にお
ける指示棒Pが差し示す位置が画面切替前と同様に意味
のある位置であるとは一般に考えられない。このため、
画面切替処理が行われた際に、指示棒Pの表示を非表示
とし、指示棒Pが意味のない位置を指し示すことにより
聴衆者の錯誤が生じないようにしている。
【0131】このように第2の実施例においては、表示
画面上にメニュー領域を設けなくても、画面操作のため
のコマンドを選択し、処理することができる。また、聴
衆者は、コマンド選択の操作及び表示を見ることがない
ので、画面を用いた説明に集中することができ、特に大
画面を用いたプレゼンテーションに好適である。さら
に、利用者あるいは説明者等の操作者は、任意の位置で
コマンドを選択することができるため、カーソルの移動
量が少なく、カーソルの煩わしい操作を軽減することが
できる。
【0132】さらに、制御カーソルCCは、アプリケー
ション画面APD上において、非表示とすることがで
き、非表示とした場合、説明者あるいは利用者は制御カ
ーソルCCを見ることができないが、登録形状が本実施
例のごとく単純な形状であれば、ポインティングデバイ
スを感覚的に動かすことが可能である。このように制御
カーソルCCを非表示とすると、聴衆者は、完全に説明
者により説明のみに集中することができるとともに、ア
プリケーション画面上に表示された原稿データの表示を
妨げることもない。もちろん、制御カーソルCCを表示
しておけば、この表示された制御カーソルCCをガイド
として、所定のコマンドに対応する登録形状に近似した
軌跡形状を描くようにしてもよい。
【0133】また、制御カーソルCCの軌跡形状は、画
面上への所定の軌跡形状が描き終わった時点で自動的に
画面上から消去されるようにすることも可能である。さ
らに、制御カーソルCCの軌跡形状の図形は、特定の色
を有するようにしてもよいし、点線等の特定の形状図形
としてもよい。
【0134】なお、上述した第2の実施例におけるコマ
ンド情報として、第1の実施例で述べた表示コマンド、
すなわちメニュー表示のコマンドを図17に示すコマン
ド内容として設定してもよい。この場合、画面切替は伴
わないことになる。
【0135】さらに、上述した第2の実施例において
は、図17に示すように、コマンド情報に設定されるコ
マンドを表示制御用のコマンドとして説明したが、この
表示制御用のコマンドとともに、さらに一般の制御コマ
ンドとこれに対応する登録形状を設定すれば、一般の制
御コマンドも容易に選択することができる。この場合、
選択された制御コマンドに対応してコマンド処理部が処
理を行うことになる。
【0136】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
では、検出手段が、ポインティングデバイスの操作によ
りカーソルで表示画面上で描かれたカーソルの軌跡形状
を検出する。検索手段は、検出手段で検出されたカーソ
ルの軌跡形状に基づいて記憶手段から該軌跡形状に対応
するメニュー情報を検索し、メニュー表示処理手段は、
検索手段で検索されたメニュー情報をカーソルの軌跡の
終端の近傍に表示するようにしている。
【0137】従って、カーソルにより所定の軌跡形状を
描くことのみで対応するメニューが該カーソルの近傍に
表示され、操作者は少ないカーソルの移動でメニュー内
のメニュー項目に相当するコマンドを選択することがで
きるので、操作者にとってはカーソルの煩わしい操作が
軽減されるとともに、カーソルの移動に伴う視線の移動
を最小限に抑えることができるという利点を有する。
【0138】また、表示画面上に予めメニュー領域を設
ける必要がないため、画面の有効利用が可能となるとい
う利点を有する。
【0139】さらに、表示されたメニュー内のメニュー
項目には、メニューの表示に関するメニュー項目を追加
することができ、これにより、一度表示されたメニュー
を表示された画面上の位置に表示したままとすることが
できる等メニューの表示に関する設定も可能なため、柔
軟なメニュー表示を行うことができるという利点を有す
る。
【0140】第2の発明では、検出手段が、ポインティ
ングデバイスの操作により第2のカーソルで描かれた第
2のカーソルの軌跡形状を検出する。検索手段は、検出
手段で検出された第2のカーソルの軌跡形状に基づいて
記憶手段から該軌跡形状に対応する表示制御コマンドを
検索する。そして、検索された表示制御コマンドに対応
する表示制御がなされるようにしている。
【0141】従って、予めコマンド選択のための表示領
域を画面上に設けなくても、カーソルの所定の軌跡形状
を描くことのみにより、この軌跡形状に対応する表示制
御コマンドを選択することができるという利点を有す
る。
【0142】しかも、この表示制御コマンドには、表示
処理のためのコマンドのみでなく各種制御のコマンドも
含まれるので、画面を有効利用しながら各種の処理を行
うことができるという利点を有する。
【0143】また、画面上には終始メニューが表示され
ないため、画面を見入る聴衆者は、この画面を利用した
説明に集中することができるという利点を有する。
【0144】特に、近年のプレゼンテーション等に用い
られる大画面を用いた場合には、特にその効果が大であ
る。
【0145】さらに、表示制御コマンドの1つには第1
のカーソルの移動制御のコマンドが含まれるため、この
第1のカーソルにより画面上に表示された資料の必要な
部分を効果的に指し示すことができるという利点を有す
る。
【0146】また、第1のカーソル及び第2のカーソル
は切替制御が可能であるため、操作者は、混乱すること
なく表示制御あるいは各種処理の制御を行うことができ
るという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である情報表示装置の構
成を示す機能ブロック図。
【図2】第1の実施例である情報表示装置を含むコンピ
ュータシステムのハードウェア構成を示す図。
【図3】補助記憶装置15のデータ構成を示す図。
【図4】メニュー情報4bのデータ構成を示す図。
【図5】軌跡形状情報4aのデータ構成を示す図。
【図6】メニュー情報テーブル5cのデータ構成を示す
図。
【図7】2つの判定条件を用いる場合の具体的なカーソ
ルの軌跡形状を示す図。
【図8】軌跡情報テーブル5aのデータ構成を示す図。
【図9】第1の実施例による表示制御の動作手順を示す
全体フローチャート。
【図10】軌跡形状検出処理の動作手順を示すフローチ
ャート。
【図11】メニューの表示位置補正を説明する図。
【図12】メニュー選択処理手順を示すフローチャー
ト。
【図13】表示画面に表示されるメニューの一例を示す
図。
【図14】本発明の第2の実施例である情報表示装置の
構成を示す機能ブロック図。
【図15】第2の実施例における補助記憶装置15のデ
ータ構成を示す図。
【図16】コマンド情報14aのデータ構成を示す図。
【図17】コマンド情報14bの設定内容の一例を示す
図。
【図18】原稿データとこの原稿データを表示画面上に
表示した一例を示す図。
【図19】原稿ファイル14bのデータ構成を示す図。
【図20】第2の実施例における表示制御手順を示すフ
ローチャート。
【図21】ステップ408における軌跡形状検出処理手
順を示すフローチャート。
【図22】ステップ411における指示棒移動処理手順
を示すフローチャート。
【図23】ステップ412における制御カーソル表示切
替処理手順を示すフローチャート。
【図24】ステップ414における画面切替に伴う処理
の処理手順を示すフローチャート。
【図25】従来の情報表示装置の表示画面の一例を示す
図。
【符号の説明】
1 表示部 2 ポインティングデバイス 3 検出部
4 記憶部 4a 軌跡形状情報 4b メニュー情報 5 表示処
理部 5a 軌跡情報テーブル 5b 比較判定部 5c メ
ニュー情報テーブル 5d メニュー選択フラグ DP 表示画面 C カー
ソル m メニュー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上に表示されたメニュー情報を
    カーソルで選択することにより所望の表示処理を実行す
    る情報表示装置において、 前記カーソルの位置を移動制御するポインティングデバ
    イスと、 前記ポインティングデバイスの操作により前記カーソル
    で前記表示画面上で描かれたカーソルの軌跡形状を検出
    する検出手段と、 所定の軌跡形状に対応してメニュー情報を記憶する記憶
    手段と、 前記検出手段で検出されたカーソルの軌跡形状に基づき
    前記記憶手段から該軌跡形状に対応するメニュー情報を
    検索する検索手段と、 前記検索手段で検索されたメニュー情報を前記カーソル
    の軌跡の終端の近傍に表示するメニュー表示処理手段と
    を具備したことを特徴とする情報表示装置。
  2. 【請求項2】 表示画面上に表示された第1のカーソル
    により該表示画面上の所望の位置を指示する情報表示装
    置において、 第2のカーソルと、 前記第2のカーソルの位置を移動制御するポインティン
    グデバイスと、 前記ポインティングデバイスの操作により前記第2のカ
    ーソルで描かれた該第2のカーソルの軌跡形状を検出す
    る検出手段と、 所定の軌跡形状に対応して前記第1のカーソルの表示制
    御を含む表示制御コマンドを記憶する記憶手段と、 前記検出手段で検出された前記第2のカーソルの軌跡形
    状に基づき前記記憶手段から該軌跡形状に対応する表示
    制御コマンドを検索する検索手段とを具備したことを特
    徴とする情報表示装置。
JP7109594A 1995-05-08 1995-05-08 情報表示装置 Pending JPH08305535A (ja)

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JP7109594A JPH08305535A (ja) 1995-05-08 1995-05-08 情報表示装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003099171A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Sony Corp 情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2009015855A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Dassault Systemes グラフィカルユーザインタフェースのウィジェットおよび関連オブジェクトの間をナビゲーションする方法
JP2012198939A (ja) * 2008-08-22 2012-10-18 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及びプログラム
JP2015125645A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 克仁 岩波 情報処理装置

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