JPH08303672A - 迅速連結装置 - Google Patents

迅速連結装置

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JPH08303672A
JPH08303672A JP8101549A JP10154996A JPH08303672A JP H08303672 A JPH08303672 A JP H08303672A JP 8101549 A JP8101549 A JP 8101549A JP 10154996 A JP10154996 A JP 10154996A JP H08303672 A JPH08303672 A JP H08303672A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロボットやマニピュレータを用いた自動組み付
けに対処でき、かつパイプの端部へ固定される後部部材
として、用途に応じたものを容易に利用できる迅速連結
装置の提供。 【解決手段】パイプを着脱自在に連結するための迅速連
結装置はバルブ７とＯリング１０とを用いている。バル
ブ７と、そのスプリング９と、固定されたリング８と、
シートあるいはＯリング１０が独立したアセンブリＢを
構成している。このアセンブリＢは、雌型部材５，１１
の管状部材５内に取り付けられる。雌型部材の後部の管
状部材１１は、環状の突起部１１ａの背後に弾性的にク
リッピングする舌状片５ｃによって固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、パイプを着脱自
在に連結する迅速連結装置に関し、詳しくは、二つの雄
型部材と雌型部材を有し、雄型部材と雌型部材は連結し
ようとするパイプの端部へ固定され、また一方が他方の
中に係合されるようになっており、雌型部材の内側に設
けられている付勢されたバルブを自動的に開くようにな
っている迅速連結装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の構造においては、一般に雌型部材
の本体は、通常は一方を他方の中へねじ込むことによっ
て二つの管状部材を緊密に組み付け、そして、それと同
時にバルブやバルブと協働する閉鎖用スプリングを確実
に組み付けるような構造になっている。このバルブは本
体のコアの中に直接取り付けられており、前述した管状
部材の一方の内側に適当に保持されているＯリングによ
って形成されたシートと協働する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】こうした構造は、ロボ
ットやマニピュレータを用いた自動組み付けには向いて
いないことはすぐに理解できよう。また、パイプの端部
へ固定される本体の後部部材の形状や寸法は、行おうと
する連結のタイプに応じて変わってくる。このことによ
って、利用できる製品の範囲を広くしたい場合には、連
結装置の貯蔵が複雑になることは明かである。この発明
の目的は、こうした欠点を克服することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はパイプを着脱自
在に連結するための迅速連結装置であって、主要部材と
後部部材を緊密に組み付けることによって構成された雌
型部材の管状本体がバルブを収容しており、該バルブは
シートを形成するＯリング及び閉鎖用スプリングと協働
して、雄型部材を前記雌型部材の中に係合したときに開
いた状態になるものであり、その特徴は前記バルブ自身
と、該バルブを囲む外側のリングと、このリングの前端
に設けられた前記Ｏリングと、前記バルブと前記リング
との間に保持された前記スプリングが、独立したアセン
ブリを形成しており、このアセンブリが、本体の後部部
材を固定するまでは、前記Ｏリングあるいはシートの変
形可能な壁の摩擦によって、主要部材に設けられた軸方
向の穴の中でこの穴の平滑な壁に対して軸方向に保持さ
れることである。
【０００５】言い換えれば、バルブと、これを囲む外側
のリングと、バルブ支持用の前記リングとバルブとの間
に保持されている閉鎖用スプリングと、バルブ支持用の
リングに取り付けられているＯリングあるいはシート
が、独立したアセンブリの形を有している。このアセン
ブリは雌型部材の本体の内側へ全体が挿入される。そし
て、前記本体の後部の管状部材が固定されるまでは、こ
のアセンブリは、Ｏリングあるいはシートの変形可能な
周辺部の摩擦によって、このアセンブリを収容している
本体の穴の平滑な壁に当接し、雌型部材の本体の中で保
持される。前述した後部の管状部材の固定は、単純な弾
性クリッピングによって行われる。この発明は、添付図
面を参照した以下の説明を読めば、より容易に理解する
ことができよう。
【０００６】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。ここで問題にしている迅速連結装置は、”
パイプの着脱自在な連結のための迅速安全連結装置”に
関して１９９５年１月１６日に出願された本出願人によ
るフランス国特許出願第95/00612号に記載されたタイプ
のものを想定している。より詳しい構造に関しては、同
特許願を参照するとよい。このタイプの連結装置におい
ては、雄型部材を軸方向に固定するためのロック機構
が、同心状に配置された二組の止め金１、２（図１参
照）を有している。止め金１、２は、摺動可能な操作用
のスリーブ３によって制御され、スリーブ３は戻しばね
４と協働する。
【０００７】しかし、この発明は、雄型部材を雌型部材
の内側にロックするための機構がどのようなものであ
れ、付勢されたバルブを用いているものであればすべて
のタイプの迅速連結装置に適用することができることを
理解する必要がある。図面を参照するとわかるように、
この発明によるコネクションの雌型部材は、図１でそれ
ぞれ参照番号Ａ、Ｂ、Ｃによって表されている三つの主
要なアセンブリによって形成されている。アセンブリＡ
は本質的には管状部材５からなっている。管状部材５に
は上述したロック機構１、２、３、４が設けられてい
る。この管状部材５は、管状部材５の軸方向に設けられ
た穴５’の中の環状のキャビティ５ａの中に収容される
内側のＯリング６によって完成されている。管状部材５
は、図２及び図３に詳しく示されているアセンブリＢを
受容する。
【０００８】図に示されているように、アセンブリＢは
摺動スリーブからなるバルブ７を有している。バルブ７
の一端には、適当な形状を有する密閉用のヘッド７ａが
取り付けられている。バルブ７はその反対側の端部の近
傍にリング７ｂを有している。リング７ｂにはその長手
軸方向に沿って穴が設けられている。この穴は、外側の
バルブ支持リング８を組み付けてガイドするためのもの
である。支持リング８は長手方向で分割されていて、バ
ルブ７の穴によって限定されている半径方向のアーム７
ｃのためのスペースを形成している。バルブ支持リング
８には、そのショルダ８ａと、バルブ７のリング７ｂと
の間でスプリング９が係合している。スプリング９はリ
ング７ｂを押して、前記支持リング８に支持された密閉
用のシートにヘッド７ａを弾性的に押し付ける。このシ
ートは天然あるいは合成のエラストマから形成されたＯ
リング１０によって構成されている。
【０００９】図示のように、シートあるいはＯリング１
０は、一方においては環状のキャビティを、他方におい
ては突出したリップ１０ａを有する断面形状である。Ｏ
リング１０のキャビティは、リング８の端面上に設けら
れた対応する突起部８ｂでの心合わせを行う役割を果た
す。ヘッド７ａがリング８に当接することによって、ス
プリング９の作用により軸方向のバルブ７の動きが制限
されることが理解されよう。スプリング９自身は前記リ
ングの位置を保持している。こうした状態のもとでは、
アセンブリＢは単一の独立したアセンブリとして動作
し、それを構成する部材はお互いが不用意に外れないよ
うになっている。
【００１０】この独立したアセンブリＢは、図４に示さ
れているようにして、アセンブリＡの主要な管状部材５
の穴５’の後部開口部の中へ軸方向に挿入される。ショ
ルダ８ａはＯリング６を囲む管状部材５の内側のショル
ダ５ｂへ当接し、こうしてＯリング６はキャビティ５ａ
の中に保持される。リング１０の周辺部のリップ１０ａ
は、その突起した形状のために、管状部材５の軸方向の
穴に噛み込み、アセンブリＢはアセンブリＡの内側で摩
擦によって位置が保持されるようになっていることを理
解することが重要である。アセンブリＢが備え付けられ
たこのアセンブリＡは、適切な時にアセンブリＣを備え
付けるためにそのまま保存される。アセンブリＣは管状
部材１１によって構成されている。管状部材１１の前部
は、主要な管状部材５の穴５’の後部開口部の中に係合
される。一方、後部はパイプの端部への固定を確保でき
る断面形状を有している。
【００１１】管状部材１１は、ネジ止め、及び／もしく
は接着によって管状部材５に通常の方法で固定すること
ができる。しかし、この発明の特に都合のよい特徴とし
て、管状部材５の軸方向の穴５’の内壁には切り込み形
成された長手方向の一連の舌状片５ｃが設けられてい
る。舌状片５ｃは斜め内側前方を向いている。このよう
に斜め方向に設けられていることから、これらの舌状片
５ｃは、管状部材１１が管状部材５の穴５’に強制的に
軸方向に係合されると変形し、管状部材１１の外周端部
に設けられた環状の突起部１１ａの背後で弾性的に元に
戻りクリップする。こうして管状部材１１はどのように
しても取り外すことは不可能になる。組み付けには何等
特別の道具を必要としないことが理解できよう。従っ
て、連結装置を配送するとき組み付けは非常に簡単であ
る。
【００１２】同時に、シートすなわちＯリング１０は、
ショルダ８ａと管状部材１１の末端の間に当接保持する
ことによって、雌型部材の本体を形成する二つの管状部
材５、１１のしっかりとした組み付けを確保することに
注目されたい。バルブ７のその他の機能は、従来のバル
ブのそれと同じであり、連結装置の雄型部材１２が雌型
部材の管状部材５、１１に係合されると、バルブ７は軸
方向に押されて開いた状態になる。アセンブリＢは、突
出した環状のリップ１０ａを設けるのではなくて、Ｏリ
ング１０の周辺部に穴５’の壁への摩擦をしっかりとし
たものにするための際だった変形性を与えることによっ
て、摩擦により保持するようにもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明による迅速連結装置の雌型部材を構成
する三つの主要なアセンブリを、それらを組み付ける前
の状態で示した図である。
【図２】バネ付勢されたバルブアセンブリの拡大軸断面
図である。
【図３】図２のIII −III 線断面図である。
【図４】雄型部材が係合されて最終的に完成された状態
にある雌型部材の軸断面図である。
【符号の説明】
Ａ，Ｂ，Ｃ アセンブリ ５ 管状部材 ５’穴 ７ バルブ ７ｂ リング ８ 支持リング ８ｂ 突起部 ９ スプリング １０ Ｏリング １０ａ リップ １１ 管状部材 １１ａ 突起部 １２ 雄型部材 １５ 管状部材 ５ｃ 舌状片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 パイプを着脱自在に連結するための迅速
    連結装置であって、 主要部材と後部部材を緊密に組み付けることによって構
    成された雌型部材の管状本体がバルブを収容しており、
    該バルブはシートを形成するＯリング及び閉鎖用スプリ
    ングと協働して、雄型部材を前記雌型部材の中に係合し
    たときに開いた状態になるものであり、また、前記バル
    ブ自身と、該バルブを囲む外側のリングと、このリング
    の前端に設けられた前記Ｏリングと、前記バルブと前記
    リングとの間に保持された前記スプリングが、独立した
    アセンブリを形成しており、このアセンブリが、本体の
    後部部材を固定するまでは、前記Ｏリングあるいはシー
    トの変形可能な壁の摩擦によって、主要部材に設けられ
    た軸方向の穴の中でこの穴の平滑な壁に対して軸方向に
    保持される迅速連結装置。
  2. 【請求項２】 前記Ｏリングあるいはシートが突出した
    環状のリップを有する請求項１記載の迅速連結装置。
  3. 【請求項３】 前記外側のリングの端面が環状の突起部
    を有し、この突起部が前記Ｏリングに形成された対応す
    る環状のキャビティと協働してリング上に心合わせを行
    う請求項１記載の迅速連結装置。
  4. 【請求項４】 前記Ｏリングが、前記リングの外側のシ
    ョルダと前記後部部材の端部との間に当接して保持する
    ことによって、雌型部材の本体を形成する二つの部材の
    緊密な組付を確保できるようになっている請求項１記載
    の迅速連結装置。
  5. 【請求項５】 前記雌型部材の前記本体の前記後部部材
    が、弾性クリッピングによって前記主要部材内に固定さ
    れる請求項１記載の迅速連結装置。
  6. 【請求項６】 前記主要部材の軸方向の穴の内壁が切り
    込み形成された長手方向の舌状片を有し、この舌状片が
    斜め方向に延びていて、弾性的に変形することで、後部
    部材の環状の突起部の背後において該部材の周辺部に当
    接する請求項５記載の迅速連結装置。
JP10154996A 1995-04-26 1996-04-23 迅速連結装置 Expired - Fee Related JP3682114B2 (ja)

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