JP5071771B2 - プラグを備えたクイックコネクトカートリッジのアセンブリ - Google Patents

Description

本発明は、プラグを備えたクイックコネクト（迅速連結可能）カートリッジのアセンブリに関する。

従来、流体ラインを接続するためにポートを備えた、バルブフィッティングやマニホルドボデー内に、トラックのエアーブレーキの制御等に用いられるフィッティング、バルブ及びマニホルドを取付けている。製造費を最小にし、組み付け時のエラーを減少させ、組み付けを行えるように、通常、流体ラインは、所謂“クイックコネクトカートリッジ”と呼ばれるものを用いて、ポートに接続されている。トラックの製造分野では、これら継手は、通常、“エアーブレーキクイックコネクトカートリッジ”と呼ばれている。これら継手は、利用者が、バルブやフィッティングマニホルドのポート内にカートリッジを取付けた後、クイックコネクトカートリッジ内に、流体ラインのコネクタを単に押し込むことで、エアーブレーキシステム内に接続できるようにされている。

従来公知のクイックコネクトカートリッジの構成例の一つでは、カートリッジの部品はプラグ上に取付けられている。このプラグは、出荷用のピン（シッピングピン）として用いられるとともに、バルブやフィッティングマニホルドのポート内に部品を装着するのにも用いられている。このプラグは、装着されたカートリッジ部品から取り外されるか、または、流体ラインがポートに対して接続されるまで、装着された部品内で保持される。この構成は、実施上、効果的であることが知られているが、継手の開発者達は、さらに製造費を最小にし、組み付け時のエラーを減少させ、さらに、ポート内への部品の組み付けや部品からのプラグの取外しを行えるように、このようなタイプの継手にさらなる改良を続けている。

本発明は、以上の点に鑑みて、クイックコネクトカートリッジのアセンブリを提供することを目的とするものである。

本発明は、上記課題を解決するための手段として、リングと、リング内に配置されるカラーと、リングとカラーに対して同軸上に配置される環状のシールと、プラグとを有するクイックコネクトカートリッジのアセンブリを提供する。この実施形態では、プラブは、カラーの内径とほぼ等しい外径のシャンクを含む。このシャンクは、カラー内にスライド状に取付けられて、摩擦係合によりカラー内に保持される。また、プラグは環状のシールを通って取付けられて、リング、カラー及び環状のシールと同軸上の関係を構成する。プラグは、プラグの装着時に、カラーと当接するように、この上にエンドフランジを含む。このエンドフランジは、リング、カラー及び環状のシールをポート内に移動させることを助ける。プラグとカラーは、カラー内にプラグが取付けられたとき、これらの間で軸方向の移動を限定的な度合いで行えるように構成されて、カラーとプラグのエンドフランジの間に隙間を生じさせて、ポート内に取付けられたとき、リング、カラー及び環状のシールからプラグを引き抜くために解除用の工具を装着できるようにする。

本発明の他の実施形態では、リングと、解除用の工具を取付けるのに適する部位を有するフランジを含むカラーと、リングとカラーに対して同軸上に配置される環状のシールと、プラグとを有するクイックコネクトカートリッジのアセンブリを提供する。このプラグは、カラーの内径とほぼ等しい外径のシャンクを含み、このプラグのシャンクは、カラー内にスライド状に取付けられて、カラー内で摩擦係合により保持される。また、プラグは環状のシールを通って取付けられて、リング、カラー及び環状のシールと同軸上の関係を構成する。プラグは、プラグの装着時に、カラーと当接するように、この上にエンドフランジを含む。このエンドフランジは、リング、カラー及び環状のシールをポート内に移動させることと、ポート内に取付けられた後、リング、カラー及び環状のシールからプラグを引き抜くことを助ける。

本発明の他の実施形態では、リングと、リングと一体のカラーと、リングとカラーに対して同軸上に配置される環状のシールと、プラグとを有するクイックコネクトカートリッジのアセンブリを提供する。このプラグは、カラーの内径とほぼ等しい外径のシャンクを含む。このプラグのシャンクは、カラー内にスライド状に取付けられて、カラー内に摩擦係合により保持される。また、プラグは環状のシールを通って取付けられて、リング、カラー及び環状のシールと同軸上の関係を構成する。プラグは、プラグの装着時に、カラーと当接するように、この上にエンドフランジを含む。このエンドフランジは、リング、カラー及び環状のシールをポート内に移動させることと、ポート内に取付けられた後、リング、カラー及び環状のシールからプラグを引き抜くことを助ける。

本発明の他の実施形態では、リングと、リング内に配置されるカラーと、リングとカラーに対して同軸上に配置される環状のシールと、プラグとを有するクイックコネクトカートリッジのアセンブリを提供する。このプラグは、カラーの内径とほぼ等しい外径のシャンクを含む。このプラグのシャンクは、カラー内にスライド状に取付けられて、カラー内に摩擦係合により保持される。また、プラグは環状のシールを通って取付けられて、リング、カラー及び環状のシールと同軸上の関係を構成する。プラグは、この外面に少なくとも１つのねじ状部（スレッド）を有する。工具は、リング、カラー及び環状のシールがポート内に取付けられた後、プラグと係合して、リング、カラー及び環状のシールからプラグを引き抜けるように構成される。

以下、添付した図を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。尚、これら図には、複数の本発明の好適な実施形態が示されているが、これら図は、示された寸法に特定される必要はなく、また、本発明の図解を分り易くし、説明を容易にするため、幾つかの特徴については誇張して示している。さらに、ここで示される実施形態は、排他的、つまり、本発明を添付された図や以下の説明に示された特定の形態や構成に限定したり、束縛することを意図したものではない。

図１を参照すると、本発明の実施形態に係るカートリッジサブアセンブリ２０がプラグ２２とともに示されており、これらはカートリッジアセンブリ２４を形成する。カートリッジサブアセンブリ２０は、例えば真鍮（ブラス）リング等の、外側のリング２６を含み、この外面２８上に一対の外側に面する環状の突起部３０及び３２を設けている。リング２６の円筒形状の内面３４には、内側の環状のリブ３６が設けられている。この内面３４には、略円筒形状の前方の表面３８と、リブ３６に向って隆起する中間の円錐台形状の表面４０と、リブ３６から反対方向に離れるようにテーパ付けられた後方の円錐台形状の表面４２とが含まれている。

リング２６は、この内部に同軸上に取付けられるようにカラー４４を保持している。カラー４４は、前方のフランジ４６、中間の肩部４８及び後方の肩部５０を有している。中間の肩部４８は、リング２６の前方の、円筒形状の内面３８とかみ合い、後方の肩部５０は、リングの後方の円錐形状の表面４２とかみ合い、中間の肩部４８と後方の肩部５０の間に定められたスペース内に上記リブ３６を配置させている。カラー４４は、円筒形状の内面５４を有し、この表面に内側に面する歯または突起部５６を備えている。同様に、カラー４４は真鍮から形成されていてもよいが、カラー４４はこれに限定されない。

リング２６とカラー４４の近くには、例えばＯ−リングのような、弾力性の環状のシール６０が設けられ、カラー４４の後方の肩部５０と当接されている。環状のシール６０の外径は、リング２６の外径とほぼ等しく、また内径は、カラー４４の内径とほぼ等しい。これらリング２６、カラー４４及び環状のシール６０は、マニホルド、フィッティングまたはバルブのハウジング（例えば、図３参照）内に装着されるとき、クイックコネクトカートリッジ、例えば、エアーブレーキクイックコネクトカートリッジを提供する。

本発明の実施形態では、リング２６、カラー４４及び環状のシール６０はプラグ２２上に取付けられている。プラグ２２は、樹脂素材から形成されてもよく、また、補強のため、グラスを充填していてもよい。例示した実施形態では、プラグ２２は、グラスを１２％充填したカプロン（ＣＡＰＲＯＮ）８２３１から形成されている。この実施形態では、プラグ２２は、カラー４４のエンドフランジ４６と当接するようにエンドフランジ６２を有している。従来技術の幾つかのクイックコネクト継手のアセンブリと異なり、フランジ６２は、工具と接続するために径方向の表面を備えたステップを備えておらず、必要としていない。

図２を参照すると、プラグ２２は、環状の隆起部７０とともに端面６８を有していてもよく、ここに示されている符合７２は、プラグとこの直径を示している。例えば、カートリッジサブアセンブリ２０のカラー４４が、１/４インチ（０．６３５ｃｍ）の外径の継手を受取れるように、１/４インチの内径を有する場合、符合７２で示されるように、フランジ６２には“１/４ＯＤ（外径）”とマークされる。また、プラグ２２は、隆起部７０によって囲まれる空洞部（キャビティ）７４を有していてもよく、パンチや他の工具を配置するのを助けるようにして、マニホルドやバルブのポート内への装着の際に、プラグ２２とカートリッジサブアセンブリ２０を移動させるのに使用してもよい。空洞部７４は、図２に示されるように、一般に円形状であるが、他の幾何学形状、例えば、長方形状を有していてもよい。

特定の構成では、プラグ２２は管状のシャンク部７６を有し、この外面７８はカラー４４内に力で締められる（フォースフィットされる）。即ち、カラー４４から内側に延びて、シャンク７６の外面７８から内側に突出する溝部７９内に取付けられる、突起部５６により、シャンク７６はカラー４４内に保持される。幾つかの従来技術のクイックコネクト継手のアセンブリと異なり、溝７９は突起部５６の長さよりもかなり長く、カラー４４内でプラグ２２の軸方向移動を限定的な度合いで許容させている。そして、以下において詳述されるように、溝７９によって許容されるプラグ２２の限定的な軸方向移動により、プラグ２２上のフランジ６２とカラー４４上のフランジ４６との間に工具６１（図４Ａ参照）を装着させて、プラグ２２の取外しを行えるようにしている。

図１に示した実施形態では、管状のシャンク７６の端部は端部壁８２で覆われている。また、管状のシャンク７６は他方の端部８３で開口している。この実施形態では、開口する端部８３は、選択的に（オプションの）管のサポート（破線８６参照）を内部に取付けられるようにされている。管のサポート８６は、大きな直径部８８と小さな直径部９０とを有し、この小さな直径の端部はシャンク７６内に取付けられて、１つまたは複数のリブによって内部で保持される。大きな直径の端部８８は、シャンク７６の平坦な径方向の端面８３と並置されるほぼＵ字形状の折り畳み部（フォールド）９２によって、小さな直径部９０と接続されている。

図３を参照すると、バルブやマニホルドのハウジングとして機能する、成形されたボデー９６のポート９４内に、クイックコネクト、カートリッジ−プラグのアセンブリ２４が取付けられていることが示されている。ボデー９６は、リング２６を構成する素材よりも実質的に柔らかい、樹脂素材から形成されていてもよい。従って、ポート９４内にアセンブリ２４を取付けることは、ポート９４の円筒形状の表面上でリング２６をスライドさせながら、リング２６上の環状の突起部３０、３２によりサブアセンブリ２０の引き出しを防ぐ、フォースフィットによって行われる。

本発明の特徴では、プラグ２２は、リング２６とカラー４４、そして環状のシール６０を含むサブアセンブリ２０の装着を助けるが、管状のシャンク７６上にこれら部品を合わせて保持し、これら部品をバルブやマニホルドのポート９４内に取付けるようにする。選択的に、管のサポート（破線参照）８６をシャンク７６内に保持させて、サブアセンブリ２０と環状のシール６０と同時にポート９４内に装着させる。

図３−４Ｂを参照すると、サブアセンブリ２０と環状のシール６０とがポート９４内に装着された後、プラグ２２が引き出されることが示されている。このことは、工具６１を用いて行われるが、この工具はフランジ６２とフランジ４６の間に装着される。カラー４４内にプラグ２２を完全に装着したとき、溝７９は突起部５６を超えて延び、この大きさは、図１に符合Ｌ₁で示しているように、一般に工具６１の長さＬ₂（図２参照）よりも大きいか、等しい。上述したように、溝７９によって許容される、一般に防がれていないプラグ２２の軸方向移動の限定的な度合いのため、フランジ６２とフランジ４６との間に工具６１を装着することが可能になる。この実施形態では、工具６１は、カラー４４からプラグ２２をてこで動かすように用いることができ、例えば、フランジ６２とフランジ４６との間に設けられた隙間内で工具６１をピボット移動させる。

図５を参照すると、他の実施形態が示されており、この例では、プラグ１００は、この前方端部を貫通するように開口部１０２を有している。この開口部１０２は、サブアセンブリ２０とＯ−リング６０を取付けるために、図３のプラグ２２と同様に使われた後、出荷中に防塵用プラグ（ダストプラグ）１０４によって閉鎖できる。図５の実施形態では、開口部１０２は、出荷に先立ってアセンブリをテストするためにアセンブリの取付けを行えるようにしている。これは、ポート９４内にアセンブリが取付けられた後、開口部１０２内に円錐形状のノズル（図示せず）を装着して、ボデー内のバルブや他の部品をテストするために加圧流体を供給することで行うことができる。このテストが行われた後、ポートを閉鎖するために防塵用プラグ１０４を装着して、マニホルドやバルブを出荷する。この後、プラグ２２の引き抜きと同様に（例えば、図４参照）、プラグ１００が引き抜かれる。

理解可能なように、プラグ２２（及び１００）は、出荷中、例えば“エアーブレーキのクイックコネクトカートリッジ”等の、クイックコネクトカートリッジを保つため、アセンブリとして用いられる。プラグ２２は、次に、マニホルド、フィッティング、そしてバルブのポート内にカートリッジアセンブリ２０を取付けるために用いることができる。上述のようにプラグ２２を構成することによって、プラグは、取付け時に、容易に、かつ正確に、カートリッジサブアセンブリ２０、環状シール６０及び管のサポート８６を配置させる。サブアセンブリ２０と環状のシール６０の取付けに続いて、プラグ２２は、マニホルドやバルブの出荷中に防塵用プラグとしてポート内に残されるか、または、利用分野によっては最終的な組付け時に選択的に取り除くことが可能なスペアポート用のシールとして用いることができる。さらに、図５に示されているように、プラグ１００はテストを行うために貫通する開口部１０２に合わせて構成されていてもよく、この開口部１０２は、サブアセンブリが用いられるバルブやマニホルドの出荷用に防塵用プラグ１０４を用いてシールされてもよい。

図６−９を参照すると、本発明のさらなる実施形態が示されている。図６に示した実施形態では、図示されたカートリッジアセンブリ２４ａは、図１に示したカートリッジアセンブリ２４とほぼ類似しているが、少なくとも１つの相違点があり、即ち、カラー４４内のフランジ４６には、径方向の表面１０８を有するステップ１０６が含まれている。サブアセンブリ２０内にプラグ２２が取付けられるとき、プラグ２２のエンドフランジ６２はカラー４４のフランジ４６と当接する。上述したように、サブアセンブリ２０と環状のシール６０とがポート９４内に装着された後、プラグ２２は引き抜かれる。このことは、フランジ６２の後部と径方向の表面１０８との間で、フランジ４６のステップ１０６によって生じたスペース内に、フランジ６２の後部をつかむように工具（例えば、工具６１）を用いることで行われる。

図７−９に示した他の実施形態では、図示されたカートリッジアセンブリ２４ｂは、図１に示したカートリッジアセンブリ２４とほぼ類似しているが、少なくとも１つの相違点があり、即ち、プラグ２２内のフランジ６２は、カラー４４のフランジ４６と面するようにチャンファ（面取り部）１１０を含んでいる。チャンファ１１０は、例えば、図７及び８に示されたように、ほぼまっすぐで、テーパ付けられた表面１１２でもよく、または、図９に示されたように、まるめられた縁部１１４によって定められていてもよく、あるいは、プラグ２２のフランジ６２とカラー４４のフランジ４６の間にスペースを提供する、他の表面によって定められていてもよい。図８及び９に示されたように、フランジ４６にチャンファ１１６を備えて、単独で、あるいは、フランジ６０のチャンファ１１０と組合わされて用いられるようにしてもよい。

図１０及び１１を参照すると、本発明の他の実施形態が示されている。この実施形態では、図示されたカートリッジサブアセンブリ２１０はプラグ２１２を備え、カートリッジアセンブリ２１４を形成している。カートリッジサブアセンブリ２１０は、外側のリング２１６を有し、この外面２１８上に一対の外側に面する環状の突起部２２０と２２２を備えている。また、リング２１６と一体に、カラー２３４がこれらと同軸上に配置されている。リング２１６とカラー２３４の間には、カラー２３４をリング２１６と接続させる中間部２３９が設けられている。カラー２３４の内面２４４には、内側に面する歯または突起部２４６が含まれている。

リング２１６とカラー２３４の近くには、例えばＯ−リング等の弾力性の環状のシール２５０が、カラー２３４と当接するように設けられている。環状のシール２５０の外径はリング２１６の外径とほぼ等しく、また内径は、カラー２３４の内径とほぼ等しい。リング２１６、カラー２３４及び環状のシール２５０は、マニホルド、フィッティング、あるいはバルブのハウジング（例えば、図１１参照）内に装着されるとき、例えば、エアーブレーキのクイックコネクトカートリッジのような、クイックコネクトカートリッジを提供する。

この実施形態では、リング２１６、カラー２３４及び環状のシール２５０は、プラグ２１２上に取付けられている。図示したプラグ２１２は、図１に示したプラグ２２とほぼ同様なので、説明を簡単にするため、さらなる説明は省略する。プラグ２１２とリング２１６の間には、プラグ２１２上に、円筒形状の解除用の部材（リリースメンバ）２５１が移動自在に配置されている。この解除用の部材２５１は、径方向に外側に延びるフランジ２５３とテーパ付けられた先端部２５７を有する円筒形状のスリーブ２５５とによって概略的に定められている。

図１１を参照すると、サブアセンブリ２１０と環状のシール部材２５０がポート９４内に装着された後、プラグ２１２が引き抜かれることが示されている。このことは、解除用の部材２５１上でフランジ２６２とフランジ２５３の間に装着された工具（例えば、工具６１）を用いて行うことができる。この工具は、プラグ２１２の溝によって提供される、リング２１６内の、解除用の部材２５１の軸方向移動の限定的な度合いに基づいて、フランジ２６２とフランジ２５３の間に装着されることが可能となっている。解除用のスリーブ２５５のテーパ付けられた先端部２５７は、中間の部材２３９とカラー２３４と係合して、これらを外側に撓ませることで、突起部２４６がプラグ２１２との係合を外すように用いることができる。一度、係合が外れると、プラグ２１２と解除用のスリーブ２５１は、サブアセンブリ２１０から取り外すことができる。

図１２−１４を参照すると、本発明の他の実施形態が示されている。この実施形態では、サブアセンブリ３１０は、上述したサブアセンブリ２０とほぼ同様に提供されている。また、サブアセンブリ３１０は、ポート９４内に装着されるため、プラグ３１２上に取付けられている。この実施形態では、プラグ３１２に含まれる管状のシャンク部３６６は、カラー３３４内に摩擦係合するように外面３６８を有している。カラー３３４から内側に延びて、シャンク３６６の外面３６８から内側に突出する選択的な溝３６９内に取付けられる、突起部３４６によって、シャンク３６６はカラー３３４内で保持されている。上記プラグ２２と異なり、プラグ３１２は、フランジ６２を有していない。替わりに、プラグ３１２は、溝３６９からプラグ３１２の前方端部３７３まで延びるように、ねじ（スレッド）を備えた外面３７１を有している。このねじを備えた表面３７１は、工具３７５によって係合されるが、例示した実施形態では、この工具は、めねじを備えた表面３７９を有する略円筒形状のドラム３７７によって定められている。

プラグ３１２は、リング３１６、カラー３３４及び環状のシール３５０を含む、サブアセンブリ３１０の装着を助け、これら部品は、ポート９４内に取付けられる部品として、シャンク３６６上にこれら部品を組み付けられて保持される。工具３７５、特にドラム３７７は、サブアセンブリをポート９４内に押圧させる。選択的に、管のサポート（破線参照）３７６をシャンク３６６内に保持させていてもよく、サブアセンブリ３１０と環状のシール３５０とともにポート９４内に同時に装着させてもよい。

図１３に示すように、サブアセンブリ３１０と環状のシール３５０とがポート９４内に装着された後、プラグ３１２は引き抜かれてもよい。このことは、カラー３３４のフランジ３３６に対してドラム３７７を軸方向に押圧させながら、プラグ３１２上で工具３７５を回転することで行われる。工具３７５の回転中、プラグ３１２は、カラー３３４上の突起部３４６と係合するため、回転が防がれるが、ドラム３７７とプラグ３１２とのねじを備えた表面の相互作用によって、ドラム３７７が回転するにつれて、プラグ３１２は、カラー３３４から軸方向に離れて移動するように強制される。あるいは、ねじ３７１と３７９との係合によって、プラグ３１２がドラム３７７と軸方向に固定されるため、プラグ３１２は、移動する工具３７５により、回転することなく、サブアセンブリ３１０から軸方向に離れて取り出されてもよい。図１２−１４に示した実施形態は、プラグ３１２のより自動的な取外しを提供する。

図１５−１７を参照すると、本発明の他の実施形態が示されている。この実施形態では、サブアセンブリ４１０は、上記サブアセンブリ２０とほぼ同様に提供されている。サブアセンブリ４１０は、ポート９４内に装着されるため、プラグ４１２上に取付けられている（図１７参照）。この例示した実施形態では、プラグ４１２に含まれる管状のシャンク部４６６は、カラー４３４内に螺合するように外面４６８を有している。カラー３３４から内側に延びて、プラグ４１２のおねじ４５１上に螺合される、めねじ４４９によって、シャンク４６６はカラー４３４内で保持される。上記プラグ２２と異なり、プラグ４１２は、フランジ６２を有していない。替わりに、プラグ４１２は、くさび（キー）を備えた外面４６８を含み、工具４７５の対応するくさびを備えた内面４７３と係合する。この実施形態では、工具４７５は、プラグ４１２上でスライドし、プラグ４１２を工具４７５と回転用に固定させる、少なくとも１つ内側に指向するタブ４７９有する、略円筒形状のドラム４７７によって定められる。

理解可能なように、プラグ４１２は、リング４１６、カラー４３４及び環状のシール４５０を含む、サブアセンブリ４１０の装着を助け、これら部品は、バルブやマニホルドのポート９４内に取付けられる部品として、管状のシャンク４６６上にこれら部品が組み付けられて保持される。工具４７５、特にドラム４７７は、サブアセンブリをポート９４内に軸方向に押圧する。選択的に、管のサポート（破線参照）４７６はシャンク４６６内に保持されて、サブアセンブリ４１０と環状のシール４５０とともにポート９４内に同時に装着されてもよい。

図１７を参照すると、サブアセンブリ４１０と環状のシール４５０とがポート９４内に装着された後、プラグ４１２を引き抜くことができることが示されている。このことは、工具４７５とプラグ４１２を回転させることで行われる。カラー４３４上のねじを備えた表面４４９とプラグ４１２上のねじを備えた表面４５１の相互作用によって、ドラム４７７が回転するにつれて、プラグ４１２は、カラー４３４から軸方向に離れて移動するように強制される。

または、図２に示したプラグ２２を参照して上述したように、プラグ４１２は、隆起部によって囲まれる空洞部（例えば、空洞部７４参照）を備えていてもよく、マニホルドやバルブのポート内への装着時にプラグ４１２とカートリッジサブアセンブリ４１０を移動させるのに使われるパンチや他の工具を配置することを助けてもよい。上述したように、空洞部を定める幾何学的な形状は、図２に示したほぼ円形状以外のものから定められていてもよく、例えば、長方形状または多角形状でもよい。このように構成することによって、プラグ４１２とカートリッジサブアセンブリ４１０をポート内に移動させるのに用いられる工具は、プラグ４１２をカートリッジサブアセンブリ４１０から出すように回転させるのに用いられてもよい。

以上、添付した図を参照して、本発明の実施形態について説明したが、これらは、本発明を実施する上で最良の構成を単に例示しているに過ぎない。当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、添付された特許請求の範囲に定められている本発明の技術思想と範囲から逸脱することなく、本発明を実施する際、上記実施形態に対して様々な変更等を加えることは可能であることを理解するであろう。従って、特許請求の範囲により本発明の範囲が定められており、これら請求項の範囲内にある方法や装置と、これらと同等のものもカバーしている。本明細書の記載では、ここで開示されている部品の組合せの新規で、非自明なものの全てが含まれ、これら部品の組合せの新規で、非自明なものに対して、本出願または後において請求することができる。さらに、上記実施形態は例示されたものであって、本出願または後において請求され得る可能な全ての組合せに対して、単一な特徴や部品は重要ではない。

本発明の実施形態に係るクイックコネクトカートリッジのアセンブリの要部の断面図である。 図１に示したアセンブリを後方から眺めた図である。 バルブやマニホルドのポート内に装着された、図１に示したアセンブリの側面図である。 図３の断面図であって、アセンブリから取り外す際のプラグを示す図である。 図３の断面図であって、アセンブリから取り外されたプラグを示す図である。 プラグの他の実施形態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るクイックコネクトカートリッジのアセンブリの要部の断面図である。 本発明の他の実施形態に係るクイックコネクトカートリッジのアセンブリの要部の断面図である。 本発明の他の実施形態に係るクイックコネクトカートリッジのアセンブリの要部の断面図である。 本発明の他の実施形態に係るクイックコネクトカートリッジのアセンブリの要部の断面図である。 本発明の他の実施形態に係るクイックコネクトカートリッジのアセンブリの要部の断面図である。 図１０の断面図であって、アセンブリから取り外されたプラグを示す図である。 本発明の他の実施形態に係るクイックコネクトカートリッジのアセンブリの要部の断面図である。 図１２に示したアセンブリの断面図であって、プラグの取外しを示す図である。 図１２に示したアセンブリからプラグを取り出すのに用いる工具の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るクイックコネクトカートリッジのアセンブリの要部の断面図である。 図１５の１６−１６線に沿った断面図である。 図１５のアセンブリの断面図であって、プラグの取外しを示す図である。

符号の説明

２２、２１２、３１２ プラグ
２４、２４ａ−ｄ、２１４、３１０ クイックコネクトカートリッジのアセンブリ
２６、２１６、３１６、４１６ リング
４４、２３４、３３４、４３４ カラー
６０、２５０、３５０、４５０ 環状のシール
６１、３７５ 工具
６２、２６２ エンドフランジ
７６、３６６、４７９ シャンク

Claims (3)

1. リング（３１６）と、前記リング（３１６）内に配置され、所定の内径を有するカラー（３３４）と、前記リング（３１６）とカラー（３３４）と同軸上に配置される環状のシール（３５０）と、前記カラー（３３４）の内径とほぼ等しい外径の軸部（３６６）を有するプラグ（３１２）と、を含むクイックコネクトカートリッジのアセンブリ（３１０）であって、前記プラグ（３１２）の前記軸部（３６６）は前記カラー（３３４）内でスライド可能に取付けられて、摩擦係合により前記カラー（３３４）内で保持され、前記プラグ（３１２）は前記環状のシール（３５０）を通って取付けられて、前記リング（３１６）、カラー（３３４）及び環状のシール（３５０）と同軸上の関係を構成し、前記プラグ（３１２）は少なくとも１つのねじ（３７１）を有する外面（３６８）を含み、さらに、前記プラグ（３１２）と係合し、前記リング（３１６）、カラー（３３４）及び環状のシール（３５０）がポート（９４）内に取付けられた後、前記リング（３１６）、カラー（３３４）及び環状のシール（３５０）から前記プラグ（３１２）を引き出すように構成された工具（３７５）を有し、前記工具（３７５）は、前記カラー（３３４）のフランジ（３３６）に対して軸方向に押圧されるドラム（３７７）を含み、前記工具（３７５）は、前記プラグ（３１２）を回転させるため、前記プラグ（３１２）の外面上のねじ（３７１）と係合する、ねじを備えた表面（３７９）を含み、前記工具（３７５）の回転中、前記プラグ（３１２）は、前記カラー（３３４）上の突起部（３４６）と係合するため回転が防がれるが、前記ドラム（３７７）と前記プラグ（３１２）のねじを備えた表面の相互作用により、前記ドラム（３７７）が回転するにつれて、前記プラグ（３１２）は、前記カラー（３３４）から軸方向に離れて移動することを強制されることを特徴とするクイックコネクトカートリッジのアセンブリ。
2. 前記軸部（３６６）は、前記カラー（３３４）から内側に延びて、前記外面（３６８）から内側に突出する溝（３６９）内に取付けられる突起部（３４６）によって、前記カラー（３３４）内に保持されることを特徴とする請求項１に記載のクイックコネクトカートリッジのアセンブリ。
3. 前記軸部（３６６、４７９）内に管のサポート（３７６、４７６）を保持して、前記リング（３１６、４１６）、カラー（３３４、４３４）及び環状のシール（３５０、４５０）とともにポート（９４）内に同時に装着することを特徴とする請求項１に記載のクイックコネクトカートリッジのアセンブリ。

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