JPS5825197Y2 - 流体管接続用ソケツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、流体管接続用ソケットの改良に係り、特にプ
ラグとソケットを気密的に連結する連結体のソケット本
体への組込みが容易確実に行なわれる構造簡単な流体管
接続用ソケットに関するものである。

この種プラグおよびソケットは、ガスコック先端、ガス
燃焼器具あるいはゴム管等流体管に取付けられる先端部
外周に周溝を有するプラグを、同じく流体管等に取付け
られ先端に操作管および複数個のボールを備えたソケッ
トに押入することによりスプリングの働きで操作管を突
出させてボールをプラグ周溝に係合せしめて嵌着し、プ
ラグの嵌脱は操作管をスプリングに抗して収納しボール
と周溝との係合を解くことにより行なわしめるものであ
る。

この際、プラグとソケットを気密的に連結するために、
プラグ端面にスプリングにより弾接されプラグの嵌脱に
より変位ないし変形する連結体（先端に環状バッキング
を備えたスライドパイプ、ベロー状バッキング等）をソ
ケット本体に内装するが、これら連結体はスプリングに
より常時抜は出る方に付勢されているため、従来その抜
止め支持のためワッシャをはめる等構造が複雑で製造コ
ストが上がり、また抜止めが不確実であるきらいがあっ
た。

本考案は、連結体を付勢するスプリングの押圧力を利用
し他に伺らの部材を用いずに上記欠点を解消する流体管
接続用ソケットを提供するものであり、その構成は次の
通りである。

先端部外周に周溝を有する流体管接続用プラグに嵌着さ
れるソケットであって、先端部側壁の透孔７・・・に該
側壁の厚みよりも大きな直径を有し上記周溝に係合する
ボール６・・・を遊嵌する本体３と該本体に内装され上
記プラグの端面にスプリング１により弾接してプラグお
よびソケットを気密的に接続する連結体、および上記本
体の先端部に外挿されプラグの着脱を行なう操作管５と
から構成されるものにおいて、連結体の抜止めとして上
記スプリング１１に押圧されて起立状態となり上記連結
体の後部突体１５に係合する可撓性突体８を本体中程の
内周段部に本体と一体に設け、該スプリング１１は連結
体と該突体との間に介装されているものである。

以下図面に示す実施例に基づいて本考案を詳細に説明す
る。

第１図は本考案に係る流体管接続用ソケットの１例で、
連結体として先端に環状バッキング１を備えたスライド
パイプ２を用いたものを示し、第２図はこのソケットＡ
にプラグＢを嵌着した状態を示す。

このソケットＡは、スライドパイプ２と、該スライドパ
イプ２を内装する本体３、ソケット外筒４および本体３
の先端部３１に外挿されプラグの着脱を行なう操作管５
から構成される。

本体３はその先端部３１の側壁に、該側壁の厚みより犬
なる直径を有するボール６を遊嵌する透孔７を複数個透
設するとともに、中程内周段部３２に可撓性突体８を設
けている。

このボール６・・・は、スライドパイプ２の前端部外周
で支えられ操作管５の段部に係止して操作管５が前方へ
摺動するのを防ぐとともに、ソケットＡにプラグＢを押
入した際プラグ先端部外周の周溝に嵌入し同時にスプリ
ング１０の働きで前方へ摺動する操作管５の内周面で押
圧されて両者Ａ。

Ｂを嵌着するものである。

そして、操作管５をスプリング１０に抗して後方へ押戻
すと、スプリング１１の働きでスライドパイプ２が前方
へ移動してプラグＢを押出し両者Ａ−Ｂを離脱させる。

尚、図中１２はプラグ嵌着時にプラグの弁体１３を押入
して開弁させる押し棒、１４は弁体バッキング１６はス
ライドパイプ中間の環状溝に嵌入した０ １Ｊングであ
り、Ｏリング１６をこの位置に配置することによりスラ
イドパイプ後端部から流出するガスの漏出を封止すると
ともにスライドパイプの摺動を滑かにするものである。

しかして、スライドパイプ２はスプリング１１により常
時前方に付勢されており、前方へ抜出するのを防ぐため
その後端に、上記可撓性突体８に係合する後部突起１５
を設けている。

この後部突起１５は、第３図に示すように後方端面１５
１をテーパ状にすると圧入しやすくなり、また前方端面
１５２は抜出しにくいよう直立させるとよい。

一方可撓性突体８は、後部突起１５圧入時に第３図一点
鎖線の如く変形してスライドパイプ後端部の押入を許し
、圧入後は元にもどるとともにスプリング１１の弾撥力
で逆方向に変形するのを防止され、後部突起１５を確実
に抜止め防止する。

この可撓性突体１８は、本体内周段部３２周囲に複数個
の突起を設けたものでもよく、また全周に環状に設けた
突条でもよい。

更に、連結体としてスライドパイプの代りにベロー状バ
ッキングを用いた場合もベロー状バッキング後端に後部
突起１５を設けることにより同様に抜止することができ
る。

以上説明した如く、本考案によればスライドパイプ等連
結体の抜止めは、唯だその後端部突起を本体内周段部の
可撓性突体を越えて圧入するのみでよく、従って従来の
如くワッシャーその他の固定具を必要とせず極めて簡単
に行なうことができるとともに、連結体を前方に付勢す
るスプリングの弾発力で可撓性突体の逆方向への変形を
防ぐため連結体の抜止めは完全に防止される。

更に、本考案ソケットの本体を成形後型から取出す場合
、上記突体が可撓性のため高さをかなり高くでき、その
分だけ連結体の保持を良好にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る流体管接続用ソケットの１例の縦
断側面図、第２図は同じくソケットにプラグを嵌着した
状態を示す縦断側面図、第３図は第１図Ｅ部分の部分拡
大断面図である。 ２・・・・・・スライドパイプ、３・・・・・・本体、
４・・・・・・ソケット外筒、５・・・・・・操作管、
８・・・・・・可撓性突体、１０・１１・・・・・・ス
プリング、１５・・・・・・後部突起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 先端部外周に周溝を有する流体管接続用プラグに嵌
   着されるソケットであって、先端部側壁の透孔７・・・
   に該側壁の厚みよりも大きな直径を有し上記周溝に係合
   するボール６・・・を遊嵌する本体３と該本体に内装さ
   れ上記プラグの端面にスプリング１１により弾接してプ
   ラグおよびソケットを気密的に接続する連結体、および
   上記本体の先端部に外挿されプラグの着脱を行なう操作
   管５とから構成されるものにおいて、連結体の抜止めと
   して上記スプリング１１に押圧されて起立状態となり上
   記連結体の後部突体１５に係合する可撓性突体８を本体
   中程の内周段部に本体と一体に設け、該スプリング１１
   は連結体と該突体との間に介装されていることを特徴と
   する流体管接続用ソケット。 ２ 連結体は、先端に環状バッキング１を備えたスライ
   ドパイプ２である実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   流体管接続用ソケット。 ３ 連結体は、ベロー状バッキングである実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の流体管接続用ソケット。 ４ 可撓性突体８は複数個の突起である実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の流体管接続用ソケッ ト。 ５ 可撓性突体８は環状の突条である実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の流体管接続用ソケット。