JPH08303628A - 比例ソレノイドバルブ駆動装置 - Google Patents

比例ソレノイドバルブ駆動装置

Info

Publication number
JPH08303628A
JPH08303628A JP13585495A JP13585495A JPH08303628A JP H08303628 A JPH08303628 A JP H08303628A JP 13585495 A JP13585495 A JP 13585495A JP 13585495 A JP13585495 A JP 13585495A JP H08303628 A JPH08303628 A JP H08303628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid
current
valve
solenoid valve
proportional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13585495A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sakai
博史 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP13585495A priority Critical patent/JPH08303628A/ja
Publication of JPH08303628A publication Critical patent/JPH08303628A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成の簡略化を図ってアクチュエータの可動
体を微振動させることができる。 【構成】 ソレノイド通電回路にPWM信号のレベルに
応じて開閉するトランジスタを介装すると共に、トラン
ジスタに接続してこのトランジスタに、デューティ比を
大、小異にしたPWM信号を、それぞれ各所定時間ずつ
交互に出力するCPUを設けた。ソレノイドに通電され
るアクチュエータ電流IA は、デューティ比が大の第1
PWM信号P1 が出力されるZ区間では逓増し、デュー
ティ比が小の第2PWM信号P2 が出力されるY区間で
は逓減し、プランジャ移動に必要とされる基本電流I0
に重畳されたディザ電流IZ が形成され、プランジャの
所望の位置への移動及び微振動が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のサスペンショ
ン制御装置等に使用されて好適な比例ソレノイドバルブ
駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】比例ソレノイドバルブ駆動装置を使用し
たサスペンション制御装置の一例として、実開平2−9
6302号公報に示す装置がある。この装置1は、図8
及び図9に示すように、車輪2側と車体(図示省略)と
の間に伸縮自在に介装されるシリンダ3と、シリンダ3
に接続してシリンダ3に対して圧油の給排を行う油圧ユ
ニット4と、シリンダ3にオリフィス5を介して接続し
たアキュムレータ6とを備えている。
【0003】油圧ユニット4は、モータ7に駆動されて
リザーバタンク8の油液を吐出するポンプ9と、ポンプ
9、リザーバタンク8、シリンダ3間に介装された比例
ソレノイドバルブ10と、ポンプ9と比例ソレノイドバ
ルブ10とを接続する油路11に介装された逆止弁12
と、油路11に分岐接続したアキュムレータ13とから
大略構成されている。比例ソレノイドバルブ10には、
車高センサ14に接続した比例ソレノイドバルブ通電回
路15が接続されている。
【0004】比例ソレノイドバルブ10内には、スプー
ル16が収納されている。また、比例ソレノイドバルブ
10の両端部には、給油、排油用の一対のソレノイド1
7,18がそれぞれ設けられている。前記スプール16
の両側にはスプール16を押圧付勢するスプリング1
9,20が設けられている。比例ソレノイドバルブ10
には、ポンプ9に連通される給油用ポート21、リザー
バタンク8に連通される排油用ポート22、シリンダ3
に連通されるシリンダ側ポート23が形成されている。
【0005】比例ソレノイドバルブ通電回路15は、図
9のように、直流電源24と、ソレノイド17(18)
と直流電源24との間に直列に介装された、シャント抵
抗25及びトランジスタ26と、シャント抵抗25の一
端側における電圧値と基準電圧値とを比較するコンパレ
ータ27と、コンパレータ27の比較結果とターミナル
28からのクロックパルスのタイミングを用いてPWM
信号を発生してトランジスタのオン、オフを制御するD
フリップフロップ29とから大略構成されている。
【0006】このサスペンション制御装置1では、PW
M信号の出力によりトランジスタ26をオンオフし、ソ
レノイド17,18へ通電してスプール16を移動さ
せ、これにより、前記ポート21〜23を開閉しシリン
ダ3に対して圧油の給排を行って車高調整するようにし
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した比
例ソレノイドバルブ10のように、ソレノイド17,1
8及び該ソレノイド17,18への通電電流に比例して
変位する可動体(スプール16)を有し、可動体の変位
に応じて流体の通過量を調整する比例ソレノイドバルブ
10では、可動体を所定位置を中心にして微振動(ディ
ザ)させておくと、摩擦抵抗が少なくなることにより、
可動体の位置を変更する場合にも迅速に移動できて制御
応答性が優れたものになり、このような対処を図ること
が望まれている。そこで、上述した従来技術でスプール
16(可動体)をPWM信号によるトランジスタのオ
ン、オフを利用して微振動させることが考えられるが、
この場合、ソレノイド17,18に供給する電流が非常
に小さなものとなったときにはPWM信号のデューティ
比も小さなものとなってしまい、スプール16を充分に
微振動させるに必要な電流の振幅を得ることができない
という問題が生じる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、ソレノイドに供給される電流値にかかわらず可動体
を充分に微振動させることができるPWM信号を用いた
比例ソレノイドバルブ駆動装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ソレノイド及び該ソレノイドへの通電電
流に比例して変位する可動体を有し、該可動体の変位に
応じて流体の通過量を調整する比例ソレノイドバルブ
と、前記ソレノイドへ通電する通電回路とを備えた比例
ソレノイドバルブ駆動装置において、前記通電回路は、
前記ソレノイドに接続された電源と、前記ソレノイドに
直列に接続され、PWM信号のレベルに応じて開閉する
スイッチング手段と、該スイッチング手段に接続され、
デューティ比を大、小異にしたPWM信号を、それぞれ
各所定時間ずつ交互に前記スイッチング手段に出力する
制御手段と、から構成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成とすれば、制御手段がスイッチング手
段に、デューティ比を大、小異にしたPWM信号を、そ
れぞれ所定時間ずつ交互に出力するので、ソレノイドに
通電される電流が、デューティ比が大のPWM信号が出
力される所定時間は増加し、デューティ比が小のPWM
信号が出力される所定時間は減少する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例をサスペンション制
御装置に適用した場合を例に図1ないし図7に基づいて
説明する。サスペンション制御装置は、図2に示すよう
に車輪2側(図8参照)と車体(図示省略)との間に伸
縮自在に介装される、油液が封入されたシリンダ30を
有している。シリンダ30内にはピストン31が摺動可
能に嵌装され、このピストン31によってシリンダ30
内がシリンダ上室30aとシリンダ下室30bの2室に
画成されている。ピストン31には、ピストンロッド3
2の一端が連結されており、ピストンロッド32の他端
は、シリンダ30の端部に設けられたロッドガイドおよ
びシール部材(図示せず)に挿通されてシリンダ30の
外部まで延ばされている。
【0012】ピストン31には、シリンダ上室30aと
シリンダ下室30bとを連通させる伸び側通路33およ
び縮み側通路34が設けられている。伸び側通路33に
は、シリンダ上室30a内が所定圧力を越えたときシリ
ンダ上室30a側からシリンダ下室30b側への油液の
流通を許容して減衰力を発生させるディスクバルブ等の
調圧弁35が設けられている。縮み側通路34には、シ
リンダ下室30b内が所定圧力を越えたときシリンダ下
室30b側からシリンダ上室30a側への油液の流通を
許容して減衰力を発生させるディスクバルブ等の調圧弁
36が設けられている。
【0013】シリンダ30の外部にシリンダ上室30a
とシリンダ下室30bとを連通させる連通路37が設け
られている。連通路37には、シリンダ上室30a側か
らシリンダ下室30b側への油液の流通のみを阻止する
逆止弁38およびシリンダ下室30b側からシリンダ上
室30a側への油液の流通のみを阻止する逆止弁39が
設けられている。そして、連通路37には、逆止弁38
をバイパスする伸び側連通路40と、逆止弁39をバイ
パスする縮み側連通路41が設けられている。また、連
通路37には、ピストンロッド32の伸縮にともなうシ
リンダ30内の容積変化をガスの圧縮、膨張によって補
償するリザーバ42(アキュムレータ)が接続されてい
る。
【0014】伸び側連通路40には、その通路面積を調
整するポペット弁43が設けられている。ポペット弁4
3は、ガイド44内に弁体であるポペット45が摺動可
能に嵌装されており、ポペット45の移動によって伸び
側連通路40の通路面積を調整するようになっている。
ポペット45は、伸び側連通路40内の上流側(シリン
ダ上室30a側)の圧力を受けて開弁方向に移動する。
また、ガイド44内のポペット45の背面側には、背圧
室46が設けられており、背圧室46内の圧力がポペッ
ト45を閉弁させる方向に作用するようになっている。
さらに、背圧室46内には、ポペット45を閉弁方向に
付勢するばね47が設けられている。
【0015】そして、背圧室46を伸び側連通路40の
ポペット弁43の上流側(シリンダ上室30a側)に連
通させる背圧通路48が設けられている。背圧通路48
には、オリフィス49が設けられている。
【0016】縮み側連通路41には、その通路面積を調
整するポペット弁50が設けられている。ポペット弁5
0は、ガイド51内に弁体であるポペット52が摺動可
能に嵌装されており、ポペット52の移動によって縮み
側連通路41の通路面積を調整するようになっている。
ポペット52は、縮み側連通路41の上流側(シリンダ
下室30b側)の圧力を受けて開弁方向に移動する。ま
た、ガイド51内のポペット52の背面側には、背圧室
53が設けられており、背圧室53内の圧力がポペット
52を閉弁させる方向に作用するようになっている。さ
らに、背圧室53内には、ポペット52を閉弁方向に付
勢するばね54が設けられている。
【0017】そして、背圧室53を縮み側連通路41の
ポペット弁50の上流側(シリンダ上室30a側)に連
通させる背圧通路55が設けられている。背圧通路55
には、オリフィス56が設けられている。背圧通路48
及び背圧通路55に連通して電磁式比例制御弁57(比
例ソレノイドバルブ)が設けられている。電磁式比例制
御弁57は、図3に示すように、ポペット弁43に接続
される背圧通路58をリリーフするリリーフ弁59と、
ポペット弁50に接続される背圧通路60をリリーフす
るリリーフ弁61と、リリーフ弁59,61を開閉する
ソレノイド62とから概略構成されている。
【0018】リリーフ弁59は、背圧通路60とリリー
フ室63とをニードル64によって開閉するニードル弁
であり、リリーフ弁61は、背圧通路60とリリーフ室
65とをニードル66によって開閉するニードル弁であ
る。ニードル64,66は、ソレノイド62のプランジ
ャ67(可動体)に連結されたロッド68の両端部に設
けられており、ロッド68を移動させてリリーフ弁5
9,61のどちらか一方を閉じると他方が開くようにな
っている。
【0019】ソレノイド62には、ロッド68をリリー
フ弁61側へ付勢するばね69が設けられており、通
常、リリーフ弁61が閉じリリーフ弁59が開いてい
る。ソレノイド62は、通電電流に応じてプランジャ6
7を介してロッド68をばね69の付勢力に抗してリリ
ーフ弁59側へ移動させる方向の力を発生するようにな
っている。そして、通電電流に応じてリリーフ弁61の
リリーフ圧力を調整し、さらに、通電電流を大きくして
ロッド68をリリーフ弁59側へ移動させリリーフ弁5
9のリリーフ圧力を調整できるようになっている。
【0020】リリーフ室63とリリーフ室65は、ソレ
ノイド62内の通路70を介して互いに連通されてお
り、さらに、リリーフ弁61に設けられたリリーフ通路
71を介してリザーバ42側に接続されている。
【0021】この電磁式比例制御弁57では、ソレノイ
ド62に通電してリリーフ弁61のリリーフ圧を調整す
ることにより、ポペット弁50の開度が調整され、縮み
側の減衰力を制御する。なお、この際、リリーフ弁59
は開いた状態となるのでポペット弁43の開度が大きく
なり、伸び側の減衰力が小さくなる。また、さらに、ソ
レノイド62への通電電流を大きくしてロッド68をリ
リーフ弁59側へ移動させ、リリーフ弁59のリリーフ
圧を調整することにより、ポペット弁43の開度が調整
され、伸び側の減衰力を制御する。なお、この際、リリ
ーフ弁61は開いた状態となるのでポペット弁50の開
度が大きくなり、縮み側の減衰力が小さくなる。
【0022】前記ソレノイド62には、図1に示すよう
に直流電源72、ソレノイド62と並列にダイオード7
3、及び、接地されたトランジスタ74(スイッチング
手段)が接続されており、ソレノイド通電回路75を構
成している。トランジスタ74は、後述するPWM信号
を入力し、PWM信号のハイレベルでオンし、ローレベ
ルでオフするようになっている。
【0023】トランジスタ74には、図4の上段部に示
すようにデューティ比を大、小異にしたPWM信号(以
下、適宜、便宜上、第1、第2PWM信号P1 ,P2
いう。)を、それぞれt1 ,t2 秒(例えば共に3m
s)ずつ交互に出力するCPU76(制御手段)が接続
されている。このt1 ,t2 秒はプランジャ67を微振
動(ディザ)させるためのディザ周期を決定するもので
ある。また、第1、第2PWM信号P1 ,P2 のPWM
周期はディザ周期となるt1 +t2 秒よりも短い周期
(例えば、0.1〜0.2ms)に設定される。
【0024】図4の上段部に示すようにt1 ,t2 秒の
周期で第1、第2PWM信号P1 ,P2 を交互に出力し
て、トランジスタ74のオンオフ制御を行うと、図4の
下段部に示すようなアクチュエータ電流(出力電流)I
A がソレノイド62に実際に流れることになる。すなわ
ち、デューティ比が大の第1PWM信号P1 が供給され
る場合には、アクチュエータ電流IA は、PWM信号の
パルスのローレベルで低下するものの、第2PWM信号
2 よりもハイレベルの割合が多いので、全体としてパ
ルス毎に逓増する一方、デューティ比が小の第2PWM
信号P2 が供給される場合には、PWM信号のパルスの
ハイレベルで上昇するものの、第1PWM信号P1 より
もローレベルの割合が多くなるので、全体としてパルス
毎に逓減し、第1、第2PWM信号P1 ,P2 の交互の
出力により、t1 +t2 秒(6ms)の周期で所定振幅
のディザ電流IZ が得られる(アクチュエータ電流IA
にディザ電流IZ が含まれる。)ことになる。
【0025】アクチュエータ電流IA にディザ電流IZ
が含まれていることにより、後述するようにソレノイド
62による電磁的な吸引、反発力が頻繁に変化し、プラ
ンジャ67が微振動することになる。前記アクチュエー
タ電流IA は、プランジャ67の位置設定のために必要
とされる基本電流I0 (I1 ,I2 , … )に前記デ
ィザ電流IZ が重畳したもの(アクチュエータ電流IA
=基本電流I0 +ディザ電流IZ )である。また、第
1、第2PWM信号P1 ,P2 のデューティ比に応じて
アクチュエータ電流IA の大きさが変化することにな
り、プランジャ67を所望の位置に設定して微振動させ
ておく場合に必要とされるアクチュエータ電流IA は、
第1、第2PWM信号P1 ,P2 のデューティ比を決定
することにより得られることになる。
【0026】前記CPU76は、あらかじめ設定された
プログラムを実行し、図5、図6に示す処理を行って第
1、第2PWM信号P1 ,P2 を出力し、これによりト
ランジスタ74をオン、オフしてディザ電流IZ を含む
アクチュエータ電流IA をソレノイド62に通電させて
プランジャ67を所望の位置に移動させると共に、当該
位置を中心にして微振動させるようにしている。
【0027】図5、図6に基づいて、CPU76の制御
内容を説明する。まず、図5において、イニシャライズ
を行い(ステップS1)、制御周期Tms経過したか否か
判定する(ステップS2)。ステップS2でYES と判定する
と、各部からの信号を入力すると共に、前制御周期で得
た信号を出力し、ソレノイド62に通電してプランジャ
67を駆動する(ステップS3)。なお、本実施例では、
このステップS3で入力部に、プランジャ67の位置を決
定するために必要な車高センサや加速度センサからの信
号が入力されるものとする。
【0028】次のステップS4で入力信号に対して演算が
行われて基本電流I0 が求められ、続いてPWM信号デ
ューティ比決定サブルーチンを実行する(ステップS
5)。PWM信号デューティ比決定サブルーチンでは、
図6に示すように、t1 秒経過したか否かを判定し(ス
テップS10 )、ステップS10 でYES と判定するとt1
2 秒経過したか否かを判定する(ステップS11 )。ス
テップS11 でYES と判定すると、t1 、t2 の計時をク
リアする(ステップS12 )。
【0029】次に、ステップS13 ,S14 にて、ソレノイ
ド62に通電する目標電流It を決定する。即ち、t1
秒を経過していないときには、上記目標電流It を基本
電流I0 に設定する(ステップS13 )。また、t1 秒を
経過し、t1 +t2 秒を経過していないときには、目標
電流It を基本電流I0 にディザ電流IZ が重畳したも
のとなるように、基本電流I0 にディザ電流IZ の振幅
の最大値IP を加算した値に設定する(ステップS14
)。そして、ステップS13 ,S14 で求められた目標電
流It を流すに必要なPWM信号のデューティ比を得る
為、目標電流It に定数Kを乗算し(ステップS15 )、
本サブルーチンを終了し、図5の処理に戻る。
【0030】ここで、ステップS13 の処理(目標電流I
t =基本電流I0 )を終了した後のステップS15 で算出
したPWM信号デューティ比は第2PWM信号P2 のデ
ューティ比でありその値は小さく、図5の次の制御周期
におけるステップS3において、このデューティ比の第2
PWM信号P2 がトランジスタ74に出力されることに
より、図7のY区間に示されるように、アクチュエータ
電流IA は、ソレノイド62の過渡特性に従い、パルス
毎に逓減し基本電流I0 に収れんするようになる。
【0031】また、ステップS14 の処理(目標電流It
=基本電流I0 +ディザ電流IZ の最大値IP )を終了
した後のステップS15 で算出したPWM信号デューティ
比は第1PWM信号P1 のデューティ比でありその値は
大きく、図5の次の制御周期におけるステップS3におい
て、このデューティ比の第1PWM信号P1 がトランジ
スタ74に出力されることにより、図7のZ区間に示さ
れるように、アクチュエータ電流IA は、ソレノイド6
2の過渡特性に従い、パルス毎に逓増し基本電流I0
ディザ電流IZ に達するようになる。
【0032】このように構成されたサスペンション制御
装置では、イニシャライズされ(ステップS1)、制御周
期Tms経過して(ステップS2)、ステップS3で入力部
に各種センサ信号が入力され、この入力信号から基本電
流I0 が演算される(ステップS4)。t1 秒経過してい
ない場合には、ステップS10 でNOと判定し、目標電流I
t (=基本電流I0 )を設定する(ステップS13 )。こ
の目標電流It に対応するPWM信号(第2PWM信号
2 )のデューティ比を算出する(ステップS15 )。こ
のデューティ比は小さい値に設定されている。この小さ
い値のデューティ比とした第2PWM信号P2 を次の制
御周期におけるステップS3でトランジスタ74に出力す
る。
【0033】第2PWM信号P2 は、t1 秒経過するま
で出力され、ソレノイド62に通電されるアクチュエー
タ電流IA は図4の区間bcに示すように、逓減したも
のとなる。なお、t1 =t2 の場合には、区間bcがア
クチュエータ電流IA に含まれるディザ電流IZ の半周
期に相当する。
【0034】t1 秒経過すると、目標電流It (=基本
電流I0 +最大値IP )を設定する(ステップS14 )。
この目標電流It に対応するPWM信号(第1PWM信
号P1 )のデューティ比を算出する(ステップS15 )。
このデューティ比は大きい値に設定されている。この大
きい値のデューティ比とした第1PWM信号P1 を次の
制御周期におけるステップS3でトランジスタ74に出力
する。第2PWM信号P2 は、t1 +t2 秒経過するま
で出力され、ソレノイド62に通電されるアクチュエー
タ電流IA は区間cdに示すように、逓増し基本電流I
0 +最大値IP に収れんしたものとなる。なお、t1
2 の場合には、図4の区間cdがアクチュエータ電流
A に含まれるディザ電流IZ の半周期に相当し、区間
bcと共に、ディザ電流IZ の一周期を形成する。
【0035】t1 +t2 秒経過経過すると、t1 、t2
の計時がクリアされ、以下、上述したように、図4の下
段部に示す如く、基本電流I0 に近づくようにアクチュ
エータ電流IA がソレノイド62に通電され、プランジ
ャ67は各種センサ信号に対応した位置に移動すると共
に、当該位置を基準にして微振動させることになる。
【0036】また、上述したのと異なる位置にプランジ
ャ67を移動するために、プランジャ67の移動位置に
応じた可動体移動信号を時刻eに入力した(この際の基
本電流I0 をI2 とする。)場合、基本電流I0 がI1
である上述した例と同様に作動することになる。
【0037】上述したように、CPU76がトランジス
タ74に、デューティ比を大、小異にした第1、第2P
WM信号P1 ,P2 を、それぞれ各t1 、t2 時間ずつ
交互に出力するので、基本電流I0 にディザ電流IZ
重畳されたアクチュエータ電流IA がソレノイド62に
通電されることになる。このため、プランジャ67は各
種センサ信号に対応した位置に移動すると共に、当該位
置を基準にして微振動する。この際、上述した従来技術
に比してコンパレータを省略してプランジャ67を微振
動させることが可能となり、コンパレータを省略した
分、装置を簡略化して低廉化を図ることができる。
【0038】上記実施例の説明では、本発明をサスペン
ション制御装置に適用した場合について述べたが、これ
に限らず、その他の制御等にも適用できる。また、上記
実施例では、ディザ周期を決定するt1 、t2 秒を同じ
時間としたが、例えば、t1 =3.5ms、t2 =2.
5msのように異ならせてもよい。
【0039】さらに、上記実施例では、目標電流It
設定するに際し、基本電流I0 と、基本電流I0 +ディ
ザ電流IZ の振幅の最大値IP とにより決定するように
したが、これに限らず、例えば、基本電流I0 +(1/
2)ディザ電流振幅と基本電流I0 −(1/2)ディザ
電流振幅とにより決定してもよい。
【0040】また、目標電流It からPWM信号のデュ
ーティ比を決定するために、目標電流It に定数Kを乗
算したが、これに限らず、目標電流It とPWM信号の
デューティ比との関係を予めマップ化して記憶部に格納
しておき、図6のステップS15 において目標電流It
ら対応するPWM信号のデューティ比を読み出すように
してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た比例ソレノイドバルブ駆動装置であるから、制御手段
がスイッチング手段に、デューティ比を大、小異にした
PWM信号を、それぞれ所定時間ずつ交互に出力して、
ソレノイドに通電される電流が、デューティ比が大のP
WM信号が出力される所定時間は増加し、デューティ比
が小のPWM信号が出力される所定時間は減少するの
で、可動体移動に必要とされる基本電流に重畳されたデ
ィザ電流が形成され、可動体の所望の位置への移動及び
微振動が可能となる。また、可動体の所望の位置におけ
る微振動の大きさを決定するディザ電流の振幅は、PW
M信号のデューティ比の大、小の差を適宜決定すること
で任意の幅に設定することができ、常に最適な微振動を
可動体に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の比例ソレノイドバルブ駆動
装置を模式的に示す図である。
【図2】本発明が適用されるサスペンション制御装置の
一例を模式的に示す図である。
【図3】図1の比例ソレノイドバルブ駆動装置の電磁式
比例制御弁を示す断面図である。
【図4】同比例ソレノイドバルブ駆動装置の作用を示す
ための信号波形図である。
【図5】同比例ソレノイドバルブ駆動装置のCPUの制
御内容を示すフローチャートである。
【図6】図5のPWM信号デューティ比決定サブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図7】同比例ソレノイドバルブ駆動装置のPWM信
号、アクチュエータ電流の対応関係を示す図である。
【図8】従来のサスペンション制御装置の一例を模式的
に示す図である。
【図9】同サスペンション制御装置の比例ソレノイドバ
ルブ通電回路を示す図である。
【符号の説明】
57 電磁式比例制御弁(比例ソレノイドバルブ) 62 ソレノイド 67 プランジャ(可動体) 73 ダイオード 74 トランジスタ(スイッチング手段) 75 ソレノイド通電回路 76 CPU(制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイド及び該ソレノイドへの通電電
    流に比例して変位する可動体を有し、該可動体の変位に
    応じて流体の通過量を調整する比例ソレノイドバルブ
    と、前記ソレノイドへ通電する通電回路とを備えた比例
    ソレノイドバルブ駆動装置において、前記通電回路は、
    前記ソレノイドに接続された電源と、前記ソレノイドに
    直列に接続され、PWM信号のレベルに応じて開閉する
    スイッチング手段と、該スイッチング手段に接続され、
    デューティ比を大、小異にしたPWM信号を、それぞれ
    各所定時間ずつ交互に前記スイッチング手段に出力する
    制御手段と、から構成したことを特徴とする比例ソレノ
    イドバルブ駆動装置。
JP13585495A 1995-05-09 1995-05-09 比例ソレノイドバルブ駆動装置 Pending JPH08303628A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13585495A JPH08303628A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 比例ソレノイドバルブ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13585495A JPH08303628A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 比例ソレノイドバルブ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08303628A true JPH08303628A (ja) 1996-11-22

Family

ID=15161331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13585495A Pending JPH08303628A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 比例ソレノイドバルブ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08303628A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19711488A1 (de) * 1996-03-19 1997-11-20 Tokico Ltd Aufhängungssteuervorrichtung
DE19754671C2 (de) * 1996-12-09 2001-07-26 Tokico Ltd Steuereinrichtung
KR100437215B1 (ko) * 2001-03-16 2004-06-23 주식회사 만도 안티록 브레이크 시스템의 전자밸브 구동회로
JP2013162087A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Denso Corp リニアソレノイド制御装置
JP2017024579A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 株式会社ショーワ 車高調整装置
KR20180124184A (ko) * 2017-05-10 2018-11-21 한국생산기술연구원 낮은 주파수에서 일정한 디더 진폭을 유지하기 위한 비례 솔레노이드 밸브 제어 장치 및 방법
US10156296B2 (en) 2016-11-24 2018-12-18 Fujitsu Limited Load driving controller

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19711488A1 (de) * 1996-03-19 1997-11-20 Tokico Ltd Aufhängungssteuervorrichtung
DE19711488C2 (de) * 1996-03-19 1999-12-30 Tokico Ltd Aufhängungssteuervorrichtung
DE19754671C2 (de) * 1996-12-09 2001-07-26 Tokico Ltd Steuereinrichtung
KR100437215B1 (ko) * 2001-03-16 2004-06-23 주식회사 만도 안티록 브레이크 시스템의 전자밸브 구동회로
JP2013162087A (ja) * 2012-02-08 2013-08-19 Denso Corp リニアソレノイド制御装置
JP2017024579A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 株式会社ショーワ 車高調整装置
US10457109B2 (en) 2015-07-23 2019-10-29 Showa Corporation Vehicle height adjustment device
US10156296B2 (en) 2016-11-24 2018-12-18 Fujitsu Limited Load driving controller
KR20180124184A (ko) * 2017-05-10 2018-11-21 한국생산기술연구원 낮은 주파수에서 일정한 디더 진폭을 유지하기 위한 비례 솔레노이드 밸브 제어 장치 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3687020B2 (ja) Pwm式比例ソレノイドバルブ制御装置
EP0929020B1 (en) Method for controlling electromagnetic proportional pressure control valve
JP2509257B2 (ja) 能動型サスペンション装置
KR20090083428A (ko) 비례 제어 밸브
JP3906396B2 (ja) サスペンション制御装置
WO2015068711A1 (ja) 緩衝装置
JPH08303628A (ja) 比例ソレノイドバルブ駆動装置
JPH06330977A (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
JP2000130494A (ja) 変化させられ得る減衰力を有する振動ダンパ
JPS61135810A (ja) シヨツクアブソ−バ制御装置
JPS63303247A (ja) 自動変速装置
KR100193919B1 (ko) 비례 솔레노이드 밸브 구동 장치
JP2007145093A (ja) 車高調整装置
JPH09254626A (ja) サスペンション制御装置
CN111316387A (zh) 控制装置及铁道车辆用减振装置
JPH0244117Y2 (ja)
JP2002267037A (ja) 電磁弁
JPS61191407A (ja) 減衰力可変シヨツクアブソ−バ
EP0460815A2 (en) Pulse width modulated pressure control valve configuration
JP3909220B2 (ja) 車両用パワーステアリング装置
JP7008486B2 (ja) サスペンション装置
JPH02182518A (ja) 減衰器の減衰力制御装置
JPH02182515A (ja) 減衰器の減衰力制御装置
JPH0468481B2 (ja)
JP2597790B2 (ja) リリーフ弁及び油圧緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040623