JPH08303312A - 内燃機関の吸気音低減装置 - Google Patents

内燃機関の吸気音低減装置

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JPH08303312A
JPH08303312A JP10766395A JP10766395A JPH08303312A JP H08303312 A JPH08303312 A JP H08303312A JP 10766395 A JP10766395 A JP 10766395A JP 10766395 A JP10766395 A JP 10766395A JP H08303312 A JPH08303312 A JP H08303312A
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JP
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intake
intake system
cylinder group
throttle valve
internal combustion
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JP10766395A
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Nobumine Takeuchi
信峯 竹内
Minoru Iwata
実 岩田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1848Number of cylinders twelve

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数の気筒群毎に独立した吸気系
を有し、特定機関運転状態の時に少なくとも一つの吸気
系のスロットル弁を全閉させて他の吸気系のスロットル
弁開度を大きくし、所望の機関出力を維持して少なくと
も一つの気筒群の運転を休止させる内燃機関の吸気音低
減装置に関し、特定運転状態における騒音を低減するこ
とを目的とする。 【構成】 特定機関運転状態の時に、運転を休止させる
気筒群の吸気系におけるスロットル弁(6a又は6b)
の上流側と、運転させる気筒群の吸気系(2b又は2
a)とを連通させる連通手段(12)を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気音低減
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特開平4−60135号公報に記
載されているように、各バンク毎に独立した吸気系及び
排気系を有するV型内燃機関が提案されている。このよ
うな内燃機関は、機関低負荷時等において、一方の吸気
系におけるスロットル弁を全閉すると共に、この吸気系
のスロットル弁下流側とその排気系とを連通させ、他方
の吸気系を使用してそれに接続された気筒だけを運転す
ることにより、同じ機関出力を得るために、他方の吸気
系におけるスロットル弁開度が大きくなり、全体的なポ
ンピング損失を少なくして、この時の燃費を低減するこ
とを可能にするものである。
【0003】吸気系には、内燃機関の回転数に応じた周
波数の吸気脈動が発生し、それが吸気系の各共振周波数
と一致した時に共振して騒音が発生する。特に、低周波
の共振による騒音は耳障りなものであるが、低周波の共
振が発生する機関低回転時には、一般的に、スロットル
弁開度が小さいために、共振をもたらす吸気脈動の強さ
も比較的小さいものであり、この騒音はそれほど大きく
はならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た内燃機関において、機関低負荷時における低回転時に
は、他方の吸気系におけるスロットル弁開度は比較的大
きなものとなるために、この時の吸気脈動の強さは比較
的大きくなり、低周波の共振にともなう耳障りな騒音が
大きくなる問題を有している。
【0005】従って、本発明の目的は、複数の気筒群毎
に独立した吸気系を有し、特定機関運転状態の時に少な
くとも一つの吸気系のスロットル弁を全閉させて他の吸
気系のスロットル弁開度を大きくし、所望の機関出力を
維持して少なくとも一つの気筒群の運転を休止させる内
燃機関において、特定運転状態における騒音を低減する
ことができる内燃機関の吸気音低減装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による内燃機関の吸気音低減装置は、エアクリーナとそ
の下流に位置するスロットル弁とを備える吸気系が複数
の気筒群毎に独立して設けられ、特定機関運転状態の時
に少なくとも一つの吸気系の前記スロットル弁を全閉さ
せて他の吸気系の前記スロットル弁の開度を大きくし、
所望の機関出力を維持して少なくとも一つの気筒群の運
転を休止させる内燃機関の吸気音低減装置であって、前
記特定機関運転状態の時に、運転を休止させる気筒群の
吸気系における前記スロットル弁の上流側と、運転させ
る気筒群の吸気系とを連通させる連通手段を具備するこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明による内燃機関の
吸気音低減装置は、請求項1に記載の内燃機関の吸気音
低減装置において、特定機関運転状態の時に運転させる
気筒群の前記吸気系が、前記エアクリーナと前記スロッ
トル弁との間に配置された吸入空気量を検出するための
エアフローメータを有し、前記連通手段が、前記特定機
関運転状態の時に、運転を休止させる気筒群の吸気系に
おける前記スロットル弁の上流側と、運転させる気筒群
の吸気系における前記エアフローメータの上流側とを連
通させることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明による内燃機関の
吸気音低減装置は、請求項1に記載の内燃機関の吸気音
低減装置において、特定機関運転状態の時に運転させる
気筒群の前記吸気系が、前記エアクリーナと前記スロッ
トル弁との間に配置された吸入空気量を検出するための
エアフローメータを有し、運転を休止させる気筒群の前
記吸気系が、前記エアクリーナの上流側に前記特定機関
運転状態の時にだけ閉弁される常時開の弁を有し、前記
連通手段が、前記特定機関運転状態の時に、運転を休止
させる気筒群の吸気系における前記スロットル弁の上流
側と、運転させる気筒群の吸気系とを連通させることを
特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明による内燃機関の
吸気音低減装置は、スロットル弁を備える吸気系が複数
の気筒群毎に独立して設けられ、特定機関運転状態の時
にいずれかの吸気系の前記スロットル弁を全閉させて他
の吸気系の前記スロットル弁の開度を大きくし、所望の
機関出力を維持していずれかの気筒群の運転を休止させ
る内燃機関の吸気音低減装置であって、前記各吸気系が
それぞれ常時閉の弁を介して接続される単一のレゾネー
タと、前記特定機関運転状態の時に、運転させる気筒群
の吸気系と前記レゾネータとを連通させるように前記弁
を開弁させる開弁手段、とを具備することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】前述の請求項1に記載の本発明による内燃機関
の吸気音低減装置は、複数の気筒群毎に吸気系が独立し
て設けられ、特定機関運転状態の時に少なくとも一つの
吸気系のスロットル弁を全閉させて他の吸気系のスロッ
トル弁の開度を大きくし、所望の機関出力を維持して少
なくとも一つの気筒群の運転を休止させる内燃機関にお
いて、連通手段が、特定機関運転状態の時に、運転を休
止させる気筒群の吸気系におけるスロットル弁の上流側
と、運転させる気筒群の吸気系とを連通させるために、
運転を休止させる気筒群の吸気系のスロットル弁上流側
に位置するエアクリーナが運転させる気筒群の吸気系に
発生する騒音に対するレゾネータとして機能する。
【0011】また、前述の請求項2に記載の本発明によ
る内燃機関の吸気音低減装置は、請求項1に記載の内燃
機関の吸気音低減装置において、運転させる気筒群の吸
気系が、エアクリーナとスロットル弁との間に配置され
た吸入空気量を検出するためのエアフローメータを有
し、連通手段が、特定機関運転状態の時に、運転を休止
させる気筒群の吸気系におけるスロットル弁の上流側
と、運転させる気筒群の吸気系におけるエアフローメー
タの上流側とを連通させるために、運転を休止させる気
筒群の吸気系のスロットル弁上流側に位置するエアクリ
ーナが運転させる気筒群の吸気系に発生する騒音に対す
るレゾネータとして機能すると共に、運転を休止させる
気筒群の吸気系から運転させる気筒群へ吸気が供給され
た場合にも運転させる気筒群へ供給された全吸気量をエ
アフローメータによって正確に測定することができる。
【0012】また、前述の請求項3に記載の本発明によ
る内燃機関の吸気音低減装置は、請求項1に記載の内燃
機関の吸気音低減装置において、運転させる気筒群の吸
気系が、エアクリーナとスロットル弁との間に配置され
た吸入空気量を検出するためのエアフローメータを有
し、運転を休止させる気筒群の吸気系が、エアクリーナ
の上流側に特定機関運転状態の時にだけ閉弁される常時
開の弁を有し、連通手段が、特定機関運転状態の時に、
運転を休止させる気筒群の吸気系におけるスロットル弁
の上流側と、運転させる気筒群の吸気系とを連通させる
ために、運転を休止させる気筒群の吸気系のスロットル
弁上流側に位置するエアクリーナが運転させる気筒群の
吸気系に発生する騒音に対するレゾネータとして機能す
ると共に、閉弁された弁によって運転を休止させる気筒
群の吸気系から運転させる気筒群へ吸気が供給されるこ
とはなく、エアクリーナとエアフローメータとが隣接配
置されるような場合において、運転させる気筒群の吸気
系のエアフローメータ下流側にも、運転を休止させる気
筒群のエアクリーナを連通させることができる。
【0013】また、前述の請求項4に記載の本発明によ
る内燃機関の吸気音低減装置は、スロットル弁を備える
吸気系が複数の気筒群毎に独立して設けられ、特定機関
運転状態の時にいずれかの吸気系のスロットル弁を全閉
させて他の吸気系のスロットル弁の開度を大きくし、所
望の機関出力を維持していずれかの気筒群の運転を休止
させる内燃機関において、各吸気系がそれぞれ常時閉の
弁を介して単一のレゾネータに接続され、開弁手段が、
特定機関運転状態の時に、運転させる気筒群の吸気系と
レゾネータとを連通させるように弁を開弁させるため
に、単一のレゾネータが、いずれの気筒群が運転される
場合にも有効に機能する。
【0014】
【実施例】図1は、本発明による内燃機関の吸気音低減
装置の第1実施例の構成を示す概略図である。同図にお
いて、1は、12気筒等のかなり気筒数の多いV型内燃
機関である。第1及び第2バンク1a,1bの気筒群毎
に独立して第1及び第2吸気系2a,2b及び第1及び
第2排気系3a,3bが接続されている。各吸気系2
a,2bには、上流側から、吸気中の異物を除去するた
めのエアクリーナ4a,4bと、吸入空気量を検出する
ためのエアフローメータ5a,5bと、スロットル弁6
a,6bとが配置されている。一方、各排気系3a,3
bは触媒コンバータ7a,7bを介して大気に開放さ
れ、その上流側には、混合気空燃比を把握するために排
気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサ8a,8bが
配置されている。各吸気系2a,2bのスロットル弁下
流側と、各排気系3a,3bの触媒コンバータ7a,7
bの上流側とがそれぞれ接続管9a,9bによって接続
されており、各接続管9a,9bには常時閉の閉鎖弁1
0a,10bが配置されている。11は、各エアクリー
ナ4a,4bに大気を供給するための共通のクールダク
トであり、12はエアクリーナ4a,4b同士を連通す
る連通路である。
【0015】本実施例におけるV型内燃機関は、機関低
負荷時等において、例えば、第1吸気系2aのスロット
ル弁6aが全閉されて第1バンク1aの気筒群の運転を
休止させ、第2バンク1bの気筒群だけを運転させるよ
うになっている。この時、第2吸気系2bのスロットル
弁6bが所望機関出力を維持するようにその開度が大き
くされる。また、接続管9aの閉鎖弁10aは開弁さ
れ、第1吸気系2aのスロットル弁6a下流側において
吸気を循環させるようになっている。
【0016】機関低負荷時に、全ての気筒を運転させる
場合には、第1及び第2吸気系2a,2bのスロットル
弁6a,6bの開度は比較的小さくなり、いずれの気筒
群においても大きなポンピング損失が発生することにな
るが、前述したように、一方のバンクにおける気筒群の
運転を休止させることにより、この気筒群において吸気
が循環するためにポンピング損失は発生せず、また、運
転される他方のバンクの気筒群において、所望機関出力
を維持するために、スロットル弁開度が比較的大きくさ
れ、この気筒群におけるポンピング損失が減少し、結果
的に、全体的なポンピング損失をかなり低減することが
でき、この時の燃費を改善することが可能となる。
【0017】しかしながら、この時において、全気筒を
運転させる場合に比較して、運転させる気筒群の吸気系
におけるスロットル弁開度が大きくされるために、吸気
脈動の強さが大きくなり、それによって、通常、特に機
関低回転時における低周波の吸気脈動による吸気系での
共振時の騒音が大きくなるが、本実施例において、運転
させる気筒群の吸気系2bには運転を停止させる気筒群
の吸気系2aにおけるエアクリーナ4aが連通路12を
介して接続されており、このエアクリーナが大きな容量
を必要とする低周波騒音用レゾネータとして機能し、こ
の非常に耳障りな低周波の騒音を良好に吸収することが
可能となる。
【0018】図6は、片方の気筒群だけを運転させた場
合の各機関回転に対する騒音を示すグラフであり、点線
が従来で、実線が本実施例のようにエアクリーナ同士を
連通させた場合である。このグラフから、機関低回転時
の騒音、すなわち低周波の騒音がかなり低減されている
ことがわかる。もちろん、この時における吸気脈動の共
振による騒音は、全気筒を運転させる場合に比較して、
機関回転数にかかわらず大きくなるが、機関高回転時に
おける高周波の騒音は、全気筒運転時において両方の吸
気系におけるスロットル弁が同程度に開弁される時に発
生する機関高回転時の騒音を含めて、それほど気になる
ものではない。
【0019】機関低負荷時において運転を停止させる気
筒群は、二つのバンクで定期的に交代されるようになっ
ているが、両吸気系のエアクリーナが互いに一本の連通
路12によって接続されているために、いずれのバンク
の気筒群が運転を停止させられる時にも、この吸気系の
エアクリーナが運転させる気筒群の吸気系のレゾネータ
として機能するようになっている。また、運転を休止さ
せる気筒群の吸気系のエアクリーナは、運転させる気筒
群の吸気系におけるエアフローメータの上流側に接続さ
れているために、このエアフローメータによって運転さ
れる気筒群へ供給された吸気量を正確に測定することが
でき、排気系に配置された酸素センサを使用して、この
時の正確な空燃比制御を実施することができる。
【0020】このように、本実施例によって、一方の吸
気系のエアクリーナが、他方の吸気系における低周波騒
音のレゾネータとして機能するために、休止される気筒
群が交代される場合にはそれぞれの吸気系に、また休止
される気筒群が固定の場合にはそれ以外の吸気系に必要
とされる大きな容量の低周波騒音用レゾネータは不要と
なり、その分、コストダウン及びエンジンルームの小型
化が実現される。
【0021】図2は、本発明による内燃機関の吸気音低
減装置の第2実施例の構成を示す概略図である。第1実
施例との違いについてのみ以下に説明する。本実施例に
おいて、クールダクト11’は、それぞれ常時開の弁1
3a,13bを介して各エアクリーナ4a,4bに接続
されている。また、各エアクリーナ4a,4bは、それ
ぞれ第1及び第2連通路12a’,12b’によって他
の吸気系のスロットル弁上流側の適当な位置に連通され
ている。
【0022】本実施例において、一方の気筒群の運転が
休止される時には、その吸気系(例えば、第1吸気系2
aとして以下参照番号を付する)において、スロットル
弁6aが全閉されると共に前述の常時開の弁13aが閉
弁されるようになっている。それにより、一方の吸気系
において、他方の吸気系のエアクリーナを接続する位置
を、エアフローメータの下流側としても、他方の吸気系
からは吸気が供給されないために、エアフローメータに
よって正確な吸気量を測定することができ、第1実施例
に比較して、他方の吸気系のエアクリーナを接続する吸
気系位置の自由度が増し、この位置を低周波の吸気脈動
の共振の腹位置に一致させて低周波騒音をさらに確実に
低減させることが可能となる。
【0023】図3は、本発明による内燃機関の吸気音低
減装置の第3実施例の構成を示す概略図である。第1実
施例との違いについてのみ以下に説明する。本実施例に
おいて、各エアクリーナ4a,4bは、それぞれ第1及
び第2連通路12a”,12b”によって他の吸気系に
おけるクールダクト11”とエアクリーナ4a,4bと
の接続部に連通されている。レゾネータとして他の吸気
系のエアクリーナによって騒音を確実に低減するために
は、吸気系における共振の腹位置にエアクリーナを接続
することが好ましい。それにより、開放端部となり、吸
気系における共振の腹位置とはなり難いエアクリーナ部
に他の吸気系のエアクリーナが連通されている第1実施
例に比較して、本実施例では、吸気系の共振の腹位置と
なる前述の接続部に他の吸気系のエアクリーナが連通さ
れているために、低周波騒音をさらに確実に低減させる
ことができる。
【0024】図4は、本発明による内燃機関の吸気音低
減装置の第4実施例の構成を示す概略図である。第1実
施例との違いについてのみ以下に説明する。本実施例に
おいて、第1及び第2吸気系2a,2bの各スロットル
弁6a,6bの上流側は、単一のレゾネータ14に常時
閉の弁15a,15bを介して接続されており、一方の
気筒群の運転が停止される時に、運転させる気筒群の吸
気系とレゾネータ14とが連通されるように常時閉の弁
のいずれかが開弁されるようになっている。このように
して、全気筒を運転する場合に比較して増大する低周波
の騒音を、単一のレゾネータ14によって確実に低減さ
せることができ、運転を停止させる気筒群が定期的に交
代するような場合において、吸気系毎に必要とされるレ
ゾネータを一つにすることができ、その分、コストダウ
ン及びエンジンルームの縮小化が可能となる。本実施例
において、各吸気系とレゾネータとの接続位置は、吸気
系全体に渡り吸気脈動の共振が発生するために、その腹
位置であれば、スロットル弁の上流側に限定されず、任
意の位置とすることができる。
【0025】図5は、本発明による内燃機関の吸気音低
減装置の第5実施例の構成を示す概略図である。第1実
施例との違いについてのみ以下に説明する。本実施例に
おけるV型内燃機関は、特に機関低中負荷時等にリーン
な空燃比での燃焼を実施させるリーンバーンエンジン等
であり、空燃比制御が実行されず、エアフローメータを
必要としないものである。第1及び第2吸気系2a’,
2b’は、各スロットル弁6a,6bの上流側において
互いに一本の連通路16によって連通されている。本実
施例の吸気音低減装置は、一方の吸気系に、他の吸気系
のエアクリーナが連通路16及びこの吸気系の一部を介
して連通されるようになっており、このような構成によ
っても、もちろん、運転が停止される気筒群の吸気系の
エアクリーナがレゾネータとして機能し、運転される気
筒群の吸気系に発生する低周波の騒音を確実に低減させ
ることができる。
【0026】本実施例は、第2実施例と同様に、運転さ
せる気筒群の吸気系における連通路16の接続位置を比
較的自由に設定可能であるために、この接続位置を共振
の腹位置に一致させることができ、騒音をさらに確実に
低減させることができる。このように、レゾネータとし
て使用するエアクリーナをその吸気系の一部を介して他
の吸気系に連通させることは、第2及び第3実施例にお
いても可能である。
【0027】前述した第2実施例において、運転が停止
される気筒群が固定されている場合には、この気筒群の
吸気系のエアクリーナ上流にだけ常時開の弁を設け、こ
の吸気系における連通路の接続位置は、スロットル弁上
流の任意の位置で良く、また、運転させる気筒群の吸気
系への連通路の接続位置は、共振の腹位置であれば、ス
ロットル弁上流下流にかかわらず任意の位置とすること
ができる。また、第5実施例において、運転が停止され
る気筒群が固定されている場合には、同様に、この吸気
系における連通路の接続位置は、スロットル弁上流の任
意の位置で良く、また、運転させる気筒群の吸気系への
連通路の接続位置は、共振の腹位置であれば、スロット
ル弁上流下流にかかわらず任意の位置とすることができ
る。
【0028】前述した全ての実施例において、運転を停
止させる気筒群の吸気系におけるエアクリーナ及びレゾ
ネータは、低周波騒音用のレゾネータとして機能すると
説明したが、これは本発明を限定するものではなく、そ
の大きさ及び形状を変更することで任意の周波数のレゾ
ネータとして機能させることができる。本発明は、特定
機関運転状態において、少なくとも一つの気筒群の運転
を停止されるものであれば、二つの独立した吸気系を有
するV型内燃機関に限定されず、複数の独立した吸気系
を有する内燃機関に適用可能である。
【0029】
【発明の効果】このように、請求項1に記載の本発明に
よる内燃機関の吸気音低減装置によれば、少なくとも一
つの気筒群の運転を休止させる特定機関運転状態の時に
は、連通手段が、運転を休止させる気筒群の吸気系にお
けるスロットル弁の上流側と、運転させる気筒群の吸気
系とを連通させるために、運転を休止させる気筒群の吸
気系のスロットル弁上流側に位置するエアクリーナが運
転させる気筒群の吸気系に発生する騒音に対するレゾネ
ータとして機能し、この時の騒音を低減させることがで
きる。
【0030】また、請求項2に記載の本発明による内燃
機関の吸気音低減装置によれば、前述の特定機関運転状
態の時には、連通手段が、運転を休止させる気筒群の吸
気系におけるスロットル弁の上流側と、運転させる気筒
群の吸気系におけるエアフローメータの上流側とを連通
させるために、運転を休止させる気筒群の吸気系のスロ
ットル弁上流側に位置するエアクリーナが運転させる気
筒群の吸気系に発生する騒音に対するレゾネータとして
機能し、この時の騒音を低減させることができると共
に、運転を休止させる気筒群の吸気系から運転させる気
筒群へ吸気が供給された場合にも運転させる気筒群へ供
給された全吸気量をエアフローメータによって正確に測
定することができ、この時に正確な空燃比制御等を実施
することができる。
【0031】また、請求項3に記載の本発明による内燃
機関の吸気音低減装置によれば、前述の特定機関運転状
態の時には、連通手段が、運転を休止させる気筒群の吸
気系におけるスロットル弁の上流側と、運転させる気筒
群の吸気系とを連通させるために、運転を休止させる気
筒群の吸気系のスロットル弁上流側に位置するエアクリ
ーナが運転させる気筒群の吸気系に発生する騒音に対す
るレゾネータとして機能すると共に、運転を休止させる
気筒群の吸気系におけるエアクリーナ上流側が弁によっ
て閉鎖されているために、そこから運転させる気筒群へ
吸気が供給されることはなく、エアクリーナとエアフロ
ーメータとが隣接配置されるような場合において、運転
させる気筒群の吸気系のエアフローメータ下流側にも、
運転を休止させる気筒群のエアクリーナを連通させるこ
とができ、この連通位置を吸気系における共振の腹位置
に正確に一致させることが可能となり、さらに確実に騒
音を低減させることができる。
【0032】また、請求項4に記載の本発明による内燃
機関の吸気音低減装置によれば、各吸気系がそれぞれ常
時閉の弁を介して単一のレゾネータに接続されており、
前述の特定機関運転状態の時には、開弁手段が、運転さ
せる気筒群の吸気系とレゾネータとを連通させるように
弁を開弁させるために、単一のレゾネータが、いずれの
気筒群が運転される場合にも有効に機能し、従来、各吸
気系毎に必要とされていたレゾネータを一つにすること
ができ、コストダウン及びエンジンルーム縮小化が実現
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の吸気音低減装置の第1
実施例の構成を示す概略図である。
【図2】本発明による内燃機関の吸気音低減装置の第2
実施例の構成を示す概略図である。
【図3】本発明による内燃機関の吸気音低減装置の第3
実施例の構成を示す概略図である。
【図4】本発明による内燃機関の吸気音低減装置の第4
実施例の構成を示す概略図である。
【図5】本発明による内燃機関の吸気音低減装置の第5
実施例の構成を示す概略図である。
【図6】一方の気筒群だけを運転させた場合の各機関回
転に対する騒音を示すグラフである。
【符号の説明】
1…V型内燃機関 1a…第1バンク 1b…第2バンク 2a…第1吸気系 2b…第2吸気系 4a,4b…エアクリーナ 5a,5b…エアフローメータ 6a,6b…スロットル弁 11,11’,11”…クールダクト 12,12a’,12b’,12a”,12b”…連通

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアクリーナとその下流に位置するスロ
    ットル弁とを備える吸気系が複数の気筒群毎に独立して
    設けられ、特定機関運転状態の時に少なくとも一つの吸
    気系の前記スロットル弁を全閉させて他の吸気系の前記
    スロットル弁の開度を大きくし、所望の機関出力を維持
    して少なくとも一つの気筒群の運転を休止させる内燃機
    関の吸気音低減装置であって、前記特定機関運転状態の
    時に、運転を休止させる気筒群の吸気系における前記ス
    ロットル弁の上流側と、運転させる気筒群の吸気系とを
    連通させる連通手段を具備することを特徴とする内燃機
    関の吸気音低減装置。
  2. 【請求項2】 前記特定機関運転状態の時に運転させる
    気筒群の吸気系が、前記エアクリーナと前記スロットル
    弁との間に配置された吸入空気量を検出するためのエア
    フローメータを有し、前記連通手段が、前記特定機関運
    転状態の時に、運転を休止させる気筒群の吸気系におけ
    る前記スロットル弁の上流側と、運転させる気筒群の吸
    気系における前記エアフローメータの上流側とを連通さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気
    音低減装置。
  3. 【請求項3】 前記特定機関運転状態の時に運転させる
    気筒群の吸気系が、前記エアクリーナと前記スロットル
    弁との間に配置された吸入空気量を検出するためのエア
    フローメータを有し、運転を休止させる気筒群の吸気系
    が、前記エアクリーナの上流側に前記特定機関運転状態
    の時にだけ閉弁される常時開の弁を有し、前記連通手段
    が、前記特定機関運転状態の時に、運転を休止させる気
    筒群の吸気系における前記スロットル弁の上流側と、運
    転させる気筒群の吸気系とを連通させることを特徴とす
    る請求項1に記載の内燃機関の吸気音低減装置。
  4. 【請求項4】 スロットル弁を備える吸気系が複数の気
    筒群毎に独立して設けられ、特定機関運転状態の時にい
    ずれかの吸気系の前記スロットル弁を全閉させて他の吸
    気系の前記スロットル弁の開度を大きくし、所望の機関
    出力を維持していずれかの気筒群の運転を休止させる内
    燃機関の吸気音低減装置であって、前記各吸気系がそれ
    ぞれ常時閉の弁を介して接続される単一のレゾネータ
    と、前記特定機関運転状態の時に、運転させる気筒群の
    吸気系と前記レゾネータとを連通させるように前記弁を
    開弁させる開弁手段、とを具備することを特徴とする内
    燃機関の吸気音低減装置。
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