JPH08302979A - 床構造及び床施工方法 - Google Patents

床構造及び床施工方法

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JPH08302979A
JPH08302979A JP10501495A JP10501495A JPH08302979A JP H08302979 A JPH08302979 A JP H08302979A JP 10501495 A JP10501495 A JP 10501495A JP 10501495 A JP10501495 A JP 10501495A JP H08302979 A JPH08302979 A JP H08302979A
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JP
Japan
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floor
ceramic
intermediate surface
buffer plate
surface material
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JP10501495A
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English (en)
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Gohei Horino
五平 堀野
Kazuyuki Umehara
和幸 梅原
Tsutomu Nemoto
努 根本
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YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
Original Assignee
YOSHINO SEKKO KK
Yoshino Gypsum Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的短期間で施工可能な簡単な構造によ
り、床歩行時のきしみ音等の発生を防止し、床構造の遮
音性及び防振性を確保し、しかも、大きな中間空気層を
生じさせず、簡易な床面の高さ調整により水平な床の施
工を可能にする床構造及び床施工方法を提供する。 【構成】 床構造1は、振動又は騒音の伝達を抑制する
ために床基盤2上に配置された緩衝板3と、荷重を分散
するために緩衝板上に配置された中間面材4と、床下地
表面又は床仕上表面を形成するために中間面材上に積層
された窯業系建材層5とを含む。窯業系建材層は、中間
面材の上に流し延べられた自己水平性の窯業系スラリー
が硬化することによって形成され、緩衝板、中間面材及
び窯業系建材層は、中間空気層を含まない少なくとも3
層の床構造を床基盤上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床構造及び床施工方法
に関し、より詳細には、建築物又は工作物の床仕上をコ
ンクリートスラブ等の床基盤上に形成するための床構造
及び床施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、躯体コンクリートの打設後の床
基盤表面は、完全に水平且つ平滑に形成されない。ま
た、コンクリート・スラブ等の床基盤又は床盤では、居
住空間において要求される十分な床の断熱性能及び遮音
性能を確保し難い。このため、床基盤又は床盤等の床構
造基体上には、必要に応じて均しモルタルが施工された
後に、木製の床根太が所定間隔を隔てて配置され、楔又
はモルタル等によって床基盤又は均しモルタル上に水平
に固定される。しかる後、捨貼用床板が根太の上に敷設
され、更に、仕上床材が捨貼用床板の上に敷設される。
このような床工法は、一般に、転がし工法ないし転ばし
工法と呼ばれており、集合住宅又はマンション等の床工
法として広く実用に供されている。しかし、このような
床工法又は床構造では、床下地を構成する木材の吸湿又
は乾燥により、床下地構成部材にくるい又は変位が生じ
る結果、床の水平性が損なわれ、或いは、歩行時にきし
み音が発生するという問題が生じている。また、この種
の構造形式の床は、振動又は衝撃が階下に伝達し易く、
床の遮音性及び防振性を改善することが長年に亘って要
請されてきた。
【0003】この形式の床構造に代わるものとして、防
振構造を組み込んだ形式の床構造が、近年の集合住宅、
教室又は遊技場などの設計に採用されつつある。例え
ば、実公昭57−11066号公報に示された床構造
は、床構造基盤上に直立する鋼製床束と、床束上に水平
に配置された大引鋼と、大引鋼上に配置された捨貼用床
板及び仕上床材とを有し、床束と大引鋼との間に防振ゴ
ムが介挿される。この形式の床構造では、ストーンドリ
ル等を使用して床構造基盤上の所定位置に穴明け加工を
施し、アンカーボルトを打ち込み、アンカーボルトによ
って鋼製床束を垂直に固定し、次いで、床束から上方に
延びる調整ボルトに対して、下位防振ゴムを介して大引
鋼を取付けた後、アンカーボルトのレベル調整を行う。
レベル調整後、上位防振ゴム及びナット等を取付け、再
レベル調整を行い、床下地構造が所定の水平位置になる
ように高さ調整等を行った後、締付ナットを締付固定
し、根太鋼、捨貼用床板、仕上床材等を順次敷設し、こ
れらの床構成部材を大引鋼上に固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の床構造によれば、各床束毎にアンカーボルトを打ち
込み、各床束を固定する必要があるばかりでなく、各床
束の調整ボルトにより床板を所定位置で水平に支持する
ように、精密な各部の高さ調整を実行せざるを得ない。
このため、上記構成の床構造ないし床施工方法において
は、比較的長期の工期及び比較的煩雑な施工工程が必要
とされる。また、上記構成の床構造は、大引鋼及び防振
ゴムを支持する垂直な床束を要し、床基盤と床仕上材と
の間に大きな中間空気層が形成される。従って、コンク
リートスラブ等の床基盤から床仕上面までの高さが増大
してしまう。床構造の全高の増大は、階高の増大や、建
築物又は工作物全体の高さの増大をもたらす結果、大幅
な建設コストを上昇を招き、或いは、高さ制限のある地
区において建築物の階数の制限を生じさせてしまう。本
発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、比較的短期間で施工可能な簡単な構
造により、床歩行時のきしみ音等の発生を防止し、床構
造の遮音性及び防振性を確保し、しかも、大きな中間空
気層を生じさせず、簡易な床面の高さ調整(レベル出し
又はレベリング)により水平な床の施工を可能にする床
構造及び床施工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の床構造
は、上記目的を達成するために、振動又は騒音の伝達を
抑制するために床基盤上に配置された緩衝板と、荷重を
分散するために前記緩衝板上に配置された中間面材と、
床下地表面又は床仕上表面を形成するために中間面材上
に積層された窯業系建材層とを含む。窯業系建材層は、
中間面材の上に流し延べられた自己水平性の窯業系スラ
リーが硬化することによって形成され、緩衝板、中間面
材及び窯業系建材層は、中間空気層を含まない少なくと
も3層の床構造を前記床基盤上に形成する。本発明の好
ましい実施態様において、前記緩衝板は発泡樹脂板であ
り、前記中間面材は石膏ボードである。或る好適な実施
態様において、中間面材は、高比重石膏板であり、中間
面材は、撥水性を有する。また、本発明の或る実施態様
において、前記自己水平性の窯業系スラリーの主材は、
焼石膏及び/又はII型無水石膏からなる石膏系スラリー
である。また、本発明の床施工方法は、上記目的を達成
するために、建築物又は工作物の床基盤上に緩衝板を敷
設し、中間面材を前記緩衝板上に敷設し、自己水平性の
窯業系スラリーを前記中間面材の上に流し延べ、該窯業
系スラリーを硬化乾燥させ、窯業系建材層を形成する工
程を含む。このような工程により、緩衝板、中間面材及
び窯業系建材層からなる少なくとも3層の床構造が床基
盤上に形成される。
【0006】好ましくは、中間面材に撥水処理が施され
る。また、或る好適な実施態様において、緩衝板は、床
基盤の上に直に敷設され、床仕上材は、窯業系建材層の
上に直に敷設される。本発明の上記床構造及び床施工方
法によれば、中間空気層が床下地構造に形成されず、し
かも、床下地構造は、木材等の変形し易い材質の構造材
料を含まずに形成される。従って、床下地構成部材又は
床仕上材の変形ないし変位が生じず、歩行時のきしみ音
が発生し難い。また、床に作用する衝撃又は振動・騒音
が、床下地を構成する緩衝板によって吸収されるので、
床構造は、良好な防振性能又は遮音性能を発揮する。従
って、階上の室で生じた振動・騒音が、階下の居室又は
執務室等に伝達するのを防止することができる。更に、
本発明の床構造又は床施工方法は、床基盤上に、緩衝板
を敷き詰め、緩衝板の上に石膏ボード等の中間面材を積
層し、次いで、自己水平性を有する高流動性の窯業系ス
ラリーを流し延べ、硬化乾燥させることにより、床基盤
上に床仕上の下地又は床仕上の表面を形成することがで
きる。しかも、窯業系スラリーのセルフレベリング機能
により、窯業系建材層の表面は、金コテ仕上を施すこと
なく、水平表面を形成する。かくして、本発明によれ
ば、短期間に施工可能な簡単な構造により、中間空気層
を生じさせず、簡易な床面の施工法により水平且つ平滑
な床面を形成することができる。しかも、本発明の床構
造又は床施工方法により、所望の遮音性能を確保した上
で床下地構造が占める高さを大幅に減少させ、高効率の
有効階高又は実効階高を実現することが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好まし
い実施例について、詳細に説明する。第1図は、本発明
に係る床構造の実施例を示す縦断面図であり、第2図
は、第1図に示す床構造の部分斜視図である。剛性且つ
水平な支持構造体を構成する床基盤2の上に、床構造1
からなる建築構造体が施工される。床構造1は、床基盤
2の上に敷設された緩衝板3と、緩衝盤3の上に敷設さ
れた中間面材4と、中間面材4の上に延在する窯業系建
材層5とから構成される。本例において、床基盤2は、
建築物の主構造体を構成する鉄筋コンクリート製床スラ
ブである。より詳細には、床基盤2は、型枠及び配筋後
に打設された現場打設コンクリート製の床スラブであ
り、床基盤2の上面の処理、例えば、金コテ処理又は床
均しモルタル等の施工を省略されている。床基盤2とし
て、このような現場打設コンクリートの硬化乾燥により
形成された鉄筋コンクリート製床スラブ、PC板(プリ
キャスト・コンクリート板)、ALC板、合板等の木質
板、或いは、デッキプレート等の鋼製床材上に打設され
たコンクリート等の各種床基盤を例示し得る。しかしな
がら、本発明を適用可能な床基盤は、これらの床基盤に
限定されるものではなく、多様な設計の床構造基体を基
盤2として採用することができる。
【0008】緩衝板3として、発泡樹脂板又は無機質繊
維板を好ましく使用することができる。好適な発泡樹脂
板として、発泡ウレタン樹脂、発泡スチロール、発泡ポ
リエチレン又は発泡炭酸カルシウム等の各板状体が挙げ
られ、好適な無機質繊維板として、岩綿(ロックウー
ル)又はグラスウール等からなる板状体が挙げられる。
緩衝板3は、比較的硬質の材質の成形板体を採用するこ
とが望ましいが、使用部位の床構造部材として所要の強
度又は剛性を有する限り、表面硬度を特に限定されるも
のではない。また、緩衝板3は、発泡樹脂板又は無機質
繊維板の単一材質の板材に限定されるものではなく、発
泡樹脂板及び無機質繊維板の組合せ、或いは、発泡樹脂
板及び石膏ボードの組合せ等からなる複合板を緩衝板3
として使用しても良い。中間面材4は、緩衝板3上に敷
設され、床構造1の中間層を構成する。好適な中間面材
4として、合板等の木質板、石膏ボード、高比重石膏
板、繊維石膏板、PC板及びスレート板等の剛性板状体
が挙げられる。石膏ボードには、JISA6901−19
44に規定される「せっこうボード」、「シージングせっ
こうボード」、「強化せっこうボード」及び「せっこう
ラスボード」等が含まれ、これらの石膏ボードは、用途
・施工部位等に応じて適宜選択的に使用される。上記高
比重石膏板は、例えば、本願出願人による特願平6−1
74306号明細書に開示された硬質石膏板であり、こ
の硬質石膏板は、特定量の繊維を含む石膏芯をボード用
原紙で被覆してなり、比重が約0.9〜1.6に達する
高比重の石膏ボードである。このような高比重石膏板
は、曲げ強度及び表面硬度(落球試験)が高く、通常
は、JISに規定された石膏ボードに比べて、2乃至3
倍の圧縮強度及び衝撃強度等を発揮するので、特に床構
造の構成材料として好ましく使用することができる。し
かも、高比重石膏板は、遮音性能及び耐火性能が高く、
防音及び防火の観点から有利に使用することができる。
このような高比重石膏板として、「タイガースーパーハ
ード」(吉野石膏株式会社製品)を例示することができ
る。
【0009】また、撥水剤等によって撥水処理又は耐水
処理を施した防水性又は耐水性の石膏板、例えば、シー
ジング石膏ボードは、地盤、床下又は階下等から上昇す
る水分・湿気を遮断するので、黴(かび)の発生等の弊
害を防止し、実用的に有利である。更に好ましくは、撥
水処理を施した高比重石膏板が、強度及び防湿の双方を
重視する用途・部位において有利に使用される。窯業系
建材層5は、中間面材4の上に流された自己水平性の窯
業系スラリーが硬化乾燥したものであり、代表的な窯業
系スラリーとして、石膏を基材とした石膏系スラリー
と、セメントを基材としたセメント系スラリーとが例示
される。石膏系の窯業系スラリーは、早期に硬化乾燥す
る性質を有し、他方、セメント系の窯業系スラリーは、
表面硬度が高い性質を有する。また、石膏系の窯業系ス
ラリーにセメント等を含有せしめ、表面硬度を向上させ
ることも可能である。従って、窯業系スラリーは、用途
及び使用部位に応じて、各材質の長所を重視した選択的
使用がなされる。代表的な窯業系スラリーとして、例え
ば、吉野石膏株式会社製の「SLプラスター」(石膏
系)、或いは、同社製の「タイガーSL−C」(セメン
ト系)を例示することができる。
【0010】いずれの系統の窯業系スラリーも、水と混
練して得られる高流動性のスラリーであり、極めて簡単
な施工工程、即ち、石膏ボード等からなる中間面材4の
上に窯業系スラリーを流し延べ、放置し、必要に応じて
適切に養生する施工工程により窯業系建材層5を比較的
早期に施工することができる。しかも、窯業系スラリー
の硬化により形成される窯業系建材層5は、窯業系スラ
リーのセルフレベリング作用により、水平な床仕上用下
地面又は床仕上表面を上面に形成する。窯業系建材層5
の上面には、床仕上材(図示せず)を敷設又は貼設する
ことができる。床仕上材として、例えば、一般的なビル
用床建材(Pタイル、樹脂系長尺シート、絨毯等)、住
宅用床建材(畳、カーペット等)、木質床建材(フロー
リング材等の意匠性合板)、或いは、タイル又は石材等
の硬質床建材など、一般的な床用建築材料を採用するこ
とができるので、床構造1の用途及び部位に応じた適切
な床仕上材を適宜選択的に使用することができる。上記
構成の床構造1によれば、床素材を構成する緩衝板3
が、床基盤2と窯業系建材層5との間の中間層として介
在しており、緩衝板3は、床構造1の上面に加えられた
衝撃ないし振動を吸収し、階下に伝播する騒音又は振動
を低減する。床構造1により低減可能な振動又は騒音の
振動数域又は周波数域、或いは、振動減衰効果又は騒音
減衰効果は、緩衝板3を構成する材料の材質、厚さ及び
密度等の適切な選定により、適宜調整される。また、好
ましい実施例として、適当な制振材を緩衝板3と共に使
用し、例えば、緩衝板3の上面又は下面に制振材を介装
することにより、振動又は騒音を効率的に吸収し、階下
に伝達し得る振動又は騒音を効果的に減衰することがで
きる。このような制振材として、ゴム系の防振材が挙げ
られ、防振材の材質として、天然ゴム、スチレンブタジ
エンゴム又はクロロプレンゴム等のゴム系材料が用いら
れる。防振材は、好ましくは、50〜90度程度の硬度を有
するものが使用される。
【0011】上記構成の床構造1において、床仕上面の
荷重は、緩衝板3上に積層された石膏ボード又は高比重
石膏板等の剛性中間面材4によって分散し、緩衝板3に
作用する。従って、緩衝板3には、局所荷重による局部
的な窪み又は圧縮変形が生じ難い。また、上記構造の床
構造1によれば、部品点数が少なく、施工工数又は施工
手間が軽減し、しかも、床仕上の下地の高さ又は嵩が大
幅に低減した床構造を実現することができる。床構造1
による部品点数、施工工数及び施工手間の減少により、
施工工期の短縮及び施工コストの低減を図ることがで
き、また、床下地構造体の高さの減少により、各階の階
高を低減し、建築物ないし工作物の全体高さの低減およ
び建設費全体の軽減を図ることができる。なお、実際の
施工に際し、接着材又は接着剤を介さずに緩衝板3を床
基盤2上に直に敷き詰めても、或いは、ゴム系等のペー
スト状の接着剤によって緩衝板3を床基盤2に接着して
も良い。また、石膏ボード又は高比重石膏板等の中間面
材4を緩衝板3上に積層する際に、中間面材4の長軸方
向(長手方向)と緩衝板3の長軸方向(長手方向)とを
同一方向に整列配置しても、直交する方向に配列して
も、或いは、所定の相対角度をなして配向しても良い。
更に、中間面材4を緩衝板3上に単に載置しても良い
が、地震等の対策を重視する場合、緩衝板3と中間面材
4との間に接着材又は接着剤を介挿し、緩衝板3及び中
間面材4を相互に接着し、これにより、振動による各構
成材料の相対変位を抑制し、床仕上面の亀裂の発生等を
防止することができる。また、石膏ボード等の中間面材
4と緩衝板3とを接着剤等で予め一体化した複合板を用
意し、該複合板により、中間面材4及び緩衝板3の各層
を形成しても良い。
【0012】変形例として、窯業系建材層5と中間面材
4とを強固に一体化すべく、石膏ボード等の中間面材4
の上面に酢ビ等のポリマー処理を施した後に、自己水平
性の窯業系スラリーを中間面材4上に流し延べても良
い。他の変形例として、自己水平性の窯業系スラリーを
中間面材4上に流す前に、予め中間面材4の目地部に目
地処理を施すことができる。目地処理として、パテの充
填処理又はテープ等の貼着処理などが例示される。この
ような目地処理の結果、窯業系スラリーが中間面材4の
目地部を通して下方に漏洩するのを防止し、緩衝板3か
らなる緩衝層への窯業系スラリーの侵入を回避すること
ができる。更に他の変形例として、床防水を要する設計
の床構造において、アスファルト防水又はシート防水を
床基盤2の上面に施し、或いは、防湿又は断熱処理を要
する設計の床構造において、防湿層又は断熱層を中間層
として床構造1に介挿することができる。また、実際の
施工に際して、著しい凹凸又は浮陸が床基盤2の上面に
生じている場合、砂等の粒状物を敷き均して下地調整を
実施した後に、緩衝板3を敷き詰めるのが良い。この場
合、粒状の中間層が床基盤2と緩衝板3との間に介挿さ
れ、意図せぬ空洞又は間隙が床基盤2の上面と緩衝板3
の下面との間に生じるのを防止することができ、この結
果、空洞又は間隙による軋み音等の発生を阻止すること
ができる。
【0013】
【効果】本発明の上記構成によれば、比較的短期間で施
工可能な簡単な構造により、床歩行時のきしみ音等の発
生を防止し、床構造の遮音性及び防振性を確保し、しか
も、大きな中間空気層を生じさせず、簡易な床面の高さ
調整により水平な床の施工を可能にする床構造及び床施
工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床構造の実施例を示す縦断面図で
ある。
【図2】図1に示す床構造の部分斜視図である。
【符合の説明】
1 床構造 2 床基盤 3 緩衝板 4 中間面材 5 窯業系建材層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動又は騒音の伝達を抑制するために床
    基盤上に配置された緩衝板と、荷重を分散するために前
    記緩衝板上に配置された中間面材と、床下地表面又は床
    仕上表面を形成するために中間面材上に積層された窯業
    系建材層とを含み、 前記窯業系建材層は、中間面材の上に流し延べられた自
    己水平性の窯業系スラリーが硬化することによって形成
    され、 前記緩衝板、中間面材及び窯業系建材層は、中間空気層
    を含まない少なくとも3層の床構造を前記床基盤上に形
    成することを特徴とする床構造。
  2. 【請求項2】 前記緩衝板が発泡樹脂板であることを特
    徴とする請求項1に記載された床下地構造。
  3. 【請求項3】 前記中間面材が石膏ボードであることを
    特徴とする請求項1又は2に記載された床構造。
  4. 【請求項4】 前記中間面材が高比重石膏板であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載された床構造。
  5. 【請求項5】 前記中間面材が撥水性を有することを特
    徴とする請求項3又は4に記載された床構造。
  6. 【請求項6】 前記自己水平性の窯業系スラリーの主材
    が、焼石膏及び/又はII型無水石膏からなる石膏系スラ
    リーであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
    1項に記載された床構造。
  7. 【請求項7】 建築物又は工作物の床基盤上に緩衝板を
    敷設し、中間面材を前記緩衝板上に敷設し、自己水平性
    の窯業系スラリーを前記中間面材の上に流し延べ、該窯
    業系スラリーを乾燥硬化させ、窯業系建材層を形成し、 前記緩衝板、中間面材及び窯業系建材層からなる少なく
    とも3層の床構造を前記床基盤上に形成することを特徴
    とする床施工方法。
  8. 【請求項8】 前記中間面材に撥水処理を施すことを特
    徴とする請求項7に記載された床施工方法。
  9. 【請求項9】 床仕上材を前記窯業系建材層の上に直に
    敷設することを特徴とする請求項7又は8に記載された
    床施工方法。
  10. 【請求項10】 前記緩衝板を前記床基盤の上に直に敷
    設することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項
    に記載された床施工方法。
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