JPH08301847A - 2−クロロ−3−置換ピリジンの製造法 - Google Patents
2−クロロ−3−置換ピリジンの製造法Info
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- JPH08301847A JPH08301847A JP12958595A JP12958595A JPH08301847A JP H08301847 A JPH08301847 A JP H08301847A JP 12958595 A JP12958595 A JP 12958595A JP 12958595 A JP12958595 A JP 12958595A JP H08301847 A JPH08301847 A JP H08301847A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 3−置換ピリジン−1−オキシドを塩素化し
て2−クロロ−3−置換ピリジンを製造するに当り、多
量のリン廃水が発生しない塩素化剤を用いて2−クロロ
−3−置換ピリジンを好収率かつ好選択率で製造できる
方法を提供する。 【構成】 一般式(1): 【化1】 (Xは−CN、−COOR1又は−CONR2R3)の3
−置換ピリジン−1−オキシドを、塩基性有機窒素化合
物の存在下、塩化チオニル及び一般式(2): RSO2Cl (2) (Rは塩素原子、アルキル基、又はアルキル基が置換し
ていてもよいアリール基)のスルホクロリドから選ばれ
る塩素化剤と反応させて一般式(3): 【化2】 (Xは上記と同じ)の2−クロロ−3−置換ピリジンを
製造する。
て2−クロロ−3−置換ピリジンを製造するに当り、多
量のリン廃水が発生しない塩素化剤を用いて2−クロロ
−3−置換ピリジンを好収率かつ好選択率で製造できる
方法を提供する。 【構成】 一般式(1): 【化1】 (Xは−CN、−COOR1又は−CONR2R3)の3
−置換ピリジン−1−オキシドを、塩基性有機窒素化合
物の存在下、塩化チオニル及び一般式(2): RSO2Cl (2) (Rは塩素原子、アルキル基、又はアルキル基が置換し
ていてもよいアリール基)のスルホクロリドから選ばれ
る塩素化剤と反応させて一般式(3): 【化2】 (Xは上記と同じ)の2−クロロ−3−置換ピリジンを
製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の医薬品及び農薬
の製造原料として有用な2−クロロ−3−置換ピリジン
の製造法に関する。
の製造原料として有用な2−クロロ−3−置換ピリジン
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−クロロ−3−置換ピリジンの製造法
としては、三級アミンの存在下、オキシ塩化リンに3−
置換ピリジン−1−オキシドを添加しながら反応を行い
2−クロロ−3−置換ピリジンを製造する方法(特開昭
56−169672号公報、特開平6−220020号
公報等)が一般的な方法である。
としては、三級アミンの存在下、オキシ塩化リンに3−
置換ピリジン−1−オキシドを添加しながら反応を行い
2−クロロ−3−置換ピリジンを製造する方法(特開昭
56−169672号公報、特開平6−220020号
公報等)が一般的な方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
法においては、塩素化剤としてオキシ塩化リンを用いる
ため、反応後、多量のリンを含む廃水が副生する。した
がってこの方法では、排水基準における厳しいリン総量
規制に対処しなければならず、副生するリン廃水の処理
に多大な労力と費用が必要である。さらに生成物は2−
クロロ−3−置換ピリジンと2−クロロ−5−置換ピリ
ジンの生成比がモル比で10:1〜10:2程度の混合
物である。このような状況の下、多量のリン廃水の副生
をともなうオキシ塩化リン等のリン化合物を使用するこ
となく、かつ2−クロロ−3−置換ピリジンをより選択
的に製造できる方法が望まれていた。
法においては、塩素化剤としてオキシ塩化リンを用いる
ため、反応後、多量のリンを含む廃水が副生する。した
がってこの方法では、排水基準における厳しいリン総量
規制に対処しなければならず、副生するリン廃水の処理
に多大な労力と費用が必要である。さらに生成物は2−
クロロ−3−置換ピリジンと2−クロロ−5−置換ピリ
ジンの生成比がモル比で10:1〜10:2程度の混合
物である。このような状況の下、多量のリン廃水の副生
をともなうオキシ塩化リン等のリン化合物を使用するこ
となく、かつ2−クロロ−3−置換ピリジンをより選択
的に製造できる方法が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、塩素化剤としてリン化合物を使用するこ
となく、3−置換ピリジン−1−オキシドから2−クロ
ロ−3−置換ピリジンを製造する方法について鋭意検討
を行った。その結果、塩基性有機窒素化合物の存在下、
3−置換ピリジン−1−オキシドを特定の塩素化剤と反
応させると、2−クロロ−3−置換ピリジンを好収率で
しかも好選択率で製造できることを見出した。
を解決すべく、塩素化剤としてリン化合物を使用するこ
となく、3−置換ピリジン−1−オキシドから2−クロ
ロ−3−置換ピリジンを製造する方法について鋭意検討
を行った。その結果、塩基性有機窒素化合物の存在下、
3−置換ピリジン−1−オキシドを特定の塩素化剤と反
応させると、2−クロロ−3−置換ピリジンを好収率で
しかも好選択率で製造できることを見出した。
【0005】即ち本発明は、一般式(1):
【化5】 [式中、Xは、−CN、−COOR1(R1は、水素原
子、アルキル基、又はアルキル基が置換していてもよい
アリール基を表す。)又は−CONR2R3(R2、R
3は、同じか或は異なって、水素原子、アルキル基、又
はアルキル基が置換していてもよいアリール基を表
す。)を表す。]で示される3−置換ピリジン−1−オ
キシド[以下、3−置換ピリジン−1−オキシド(1)
という。]を、塩基性有機窒素化合物の存在下、塩化チ
オニル及び一般式(2): RSO2Cl (2) [式中、Rは、塩素原子、アルキル基、又はアルキル基
が置換していてもよいアリール基を表す。]で示される
スルホクロリド[以下、スルホクロリド(2)とい
う。]からなる群より選ばれる塩素化剤と反応せしめる
ことを特徴とする一般式(3):
子、アルキル基、又はアルキル基が置換していてもよい
アリール基を表す。)又は−CONR2R3(R2、R
3は、同じか或は異なって、水素原子、アルキル基、又
はアルキル基が置換していてもよいアリール基を表
す。)を表す。]で示される3−置換ピリジン−1−オ
キシド[以下、3−置換ピリジン−1−オキシド(1)
という。]を、塩基性有機窒素化合物の存在下、塩化チ
オニル及び一般式(2): RSO2Cl (2) [式中、Rは、塩素原子、アルキル基、又はアルキル基
が置換していてもよいアリール基を表す。]で示される
スルホクロリド[以下、スルホクロリド(2)とい
う。]からなる群より選ばれる塩素化剤と反応せしめる
ことを特徴とする一般式(3):
【化6】 [式中、Xは、上記と同じ。]で示される2−クロロ−
3−置換ピリジン[以下、2−クロロ−3−置換ピリジ
ン(3)という。]の製造法に関する。
3−置換ピリジン[以下、2−クロロ−3−置換ピリジ
ン(3)という。]の製造法に関する。
【0006】本発明において、出発物質として使用され
る3−置換ピリジン−1−オキシド(1)において、置
換基Xは、−CN、−COOR1又は−CONR2R3で
ある。3−置換ピリジン−1−オキシド(1)は、入手
容易な既知の化合物であり、例えば相当する3−置換ピ
リジンを、酸化モリブデン触媒の存在下、過酸化水素と
反応せしめることにより容易に製造される。
る3−置換ピリジン−1−オキシド(1)において、置
換基Xは、−CN、−COOR1又は−CONR2R3で
ある。3−置換ピリジン−1−オキシド(1)は、入手
容易な既知の化合物であり、例えば相当する3−置換ピ
リジンを、酸化モリブデン触媒の存在下、過酸化水素と
反応せしめることにより容易に製造される。
【0007】3−置換ピリジン−1−オキシド(1)に
おいて、Xが−COOR1のとき、R1は、水素原子、ア
ルキル基、又はアルキル基が置換していてもよいアリー
ル基である。R1におけるアルキル基は、炭素数1〜4
のアルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基である。またR1のアルキル
基が置換していてもよいアリール基におけるアルキル基
は、上記R1におけるアルキル基と同様であり、アリー
ル基はフェニル基、ナフチル基である。アルキル基が置
換していてもよいアリール基としては、フェニル基、ト
ルイル基、メシチル基、1−ナフチル基、2−ナフチル
基等が挙げられる。
おいて、Xが−COOR1のとき、R1は、水素原子、ア
ルキル基、又はアルキル基が置換していてもよいアリー
ル基である。R1におけるアルキル基は、炭素数1〜4
のアルキル基であり、具体的には、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基である。またR1のアルキル
基が置換していてもよいアリール基におけるアルキル基
は、上記R1におけるアルキル基と同様であり、アリー
ル基はフェニル基、ナフチル基である。アルキル基が置
換していてもよいアリール基としては、フェニル基、ト
ルイル基、メシチル基、1−ナフチル基、2−ナフチル
基等が挙げられる。
【0008】Xが−COOR1である3−置換ピリジン
−1−オキシド(1)の具体例としては、例えばニコチ
ン酸−1−オキシド、ニコチン酸メチル−1−オキシ
ド、ニコチン酸エチル−1−オキシド、ニコチン酸プロ
ピル−1−オキシド等が挙げられる。
−1−オキシド(1)の具体例としては、例えばニコチ
ン酸−1−オキシド、ニコチン酸メチル−1−オキシ
ド、ニコチン酸エチル−1−オキシド、ニコチン酸プロ
ピル−1−オキシド等が挙げられる。
【0009】3−置換ピリジン−1−オキシド(1)に
おいて、Xが−CONR2R3のとき、R2及びR3は、同
じか或は異なって水素原子、アルキル基、又はアルキル
基が置換していてもよいアリール基である。R2及びR3
におけるアルキル基、及びアルキル基が置換していても
よいアリール基は、上記R1と同様である。
おいて、Xが−CONR2R3のとき、R2及びR3は、同
じか或は異なって水素原子、アルキル基、又はアルキル
基が置換していてもよいアリール基である。R2及びR3
におけるアルキル基、及びアルキル基が置換していても
よいアリール基は、上記R1と同様である。
【0010】Xが−CONR2R3である3−置換ピリジ
ン−1−オキシド(1)の具体例としては、3−ピリジ
ンカルボキサミド−1−オキシド、N−メチル−3−ピ
リジンカルボキサミド−1−オキシド、N−エチル−3
−ピリジンカルボキサミド−1−オキシド、N−プロピ
ル−3−ピリジンカルボキサミド−1−オキシド、N,
N−ジメチル−3−ピリジンカルボキサミド−1−オキ
シド、N,N−ジエチル−3−ピリジンカルボキサミド
−1−オキシド等が挙げられる。
ン−1−オキシド(1)の具体例としては、3−ピリジ
ンカルボキサミド−1−オキシド、N−メチル−3−ピ
リジンカルボキサミド−1−オキシド、N−エチル−3
−ピリジンカルボキサミド−1−オキシド、N−プロピ
ル−3−ピリジンカルボキサミド−1−オキシド、N,
N−ジメチル−3−ピリジンカルボキサミド−1−オキ
シド、N,N−ジエチル−3−ピリジンカルボキサミド
−1−オキシド等が挙げられる。
【0011】3−置換ピリジン−1−オキシド(1)に
おいて、Xが−CNである化合物は3−シアノピリジン
−1−オキシドである。
おいて、Xが−CNである化合物は3−シアノピリジン
−1−オキシドである。
【0012】本発明においては、塩化チオニル及びスル
ホクロリド(2)からなる群より選ばれる塩素化剤を使
用する。スルホクロリド(2)において式中のRは、塩
素原子、アルキル基、又はアルキル基が置換していても
よいアリール基である。Rにおけるアルキル基は、炭素
数1〜6のアルキル基であり、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ヘキシ
ル基等が挙げられる。また、アルキル基が置換していて
もよいアリール基において、アルキル基は、メチル基、
エチル基であり、アリール基は、フェニル基、ナフチル
基である。アルキル基が置換していてもよいアリール基
としては、フェニル基、トルイル基、メシチル基、1−
ナフチル基、2−ナフチル基等が挙げられる。
ホクロリド(2)からなる群より選ばれる塩素化剤を使
用する。スルホクロリド(2)において式中のRは、塩
素原子、アルキル基、又はアルキル基が置換していても
よいアリール基である。Rにおけるアルキル基は、炭素
数1〜6のアルキル基であり、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ヘキシ
ル基等が挙げられる。また、アルキル基が置換していて
もよいアリール基において、アルキル基は、メチル基、
エチル基であり、アリール基は、フェニル基、ナフチル
基である。アルキル基が置換していてもよいアリール基
としては、フェニル基、トルイル基、メシチル基、1−
ナフチル基、2−ナフチル基等が挙げられる。
【0013】スルホクロリド(2)の具体例としては、
塩化スルフリル、メタンスルホニルクロリド、エタンス
ルホニルクロリド、プロパンスルホニルクロリド、イソ
プロピルスルホニルクロリド、ブタンスルホニルクロリ
ド、ベンゼンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホ
ニルクロリド、メシチレンスルホニルクロリド、1−ナ
フタレンスルホニルクロリド、2−ナフタレンスルホニ
ルクロリド等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
塩化スルフリル、メタンスルホニルクロリド、エタンス
ルホニルクロリド、プロパンスルホニルクロリド、イソ
プロピルスルホニルクロリド、ブタンスルホニルクロリ
ド、ベンゼンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホ
ニルクロリド、メシチレンスルホニルクロリド、1−ナ
フタレンスルホニルクロリド、2−ナフタレンスルホニ
ルクロリド等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0014】本発明における塩素化剤の使用量は特に限
定されず広い範囲で適宜選択できるが、3−置換ピリジ
ン−1−オキシド(1)1モルに対して1モル以上、好
ましくは1〜10モル使用するのがよい。
定されず広い範囲で適宜選択できるが、3−置換ピリジ
ン−1−オキシド(1)1モルに対して1モル以上、好
ましくは1〜10モル使用するのがよい。
【0015】また本発明において塩基性有機窒素化合物
としては、種々のものが使用でき、好ましくは第二級ア
ミン、第三級アミン、特に好ましくは第三級アミンが使
用される。具体的には、第二級アミンとしては、ジエチ
ルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、
ジブチルアミン等のジアルキルアミンを挙げることがで
きる。第三級アミンとしては、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリブチルアミン、トリヘキシルアミ
ン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等のトリアル
キルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N
−ジエチルベンジルアミン等のジアルキルアラルキルア
ミン、トリベンジルアミン等のトリアラルキルアミン、
トリフェニルアミン等のトリアリールアミン、ピリジ
ン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−メ
チルピリジン、2,3−ルチジン、2,4−ルチジン、
2,5−ルチジン、2,6−ルチジン、3,4−ルチジ
ン、3,5−ルチジン、2,3,5−コリジン、2,
4,6−コリジン、2−メチル−4−エチルピリジン、
2−メチル−5−エチルピリジン、3−メチル−4−エ
チルピリジン等のピリジン塩基類、キノリン、6−メチ
ルキノリン、7−メチルキノリン、8−メチルキノリ
ン、2,4−ジメチルキノリン、2,6−ジメチルキノ
リン、2,7−ジメチルキノリン、2,8−ジメチルキ
ノリン等のキノリン類の他、N,N−ジメチル−4−ア
ミノピリジン、ヘキサメチレンテトラミン、N,N,N
´,N´−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン、
1,4−ジアザビシクロ[2,2,2,]オクタン、
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセ
ン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネ
ン等が挙げられる。
としては、種々のものが使用でき、好ましくは第二級ア
ミン、第三級アミン、特に好ましくは第三級アミンが使
用される。具体的には、第二級アミンとしては、ジエチ
ルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、
ジブチルアミン等のジアルキルアミンを挙げることがで
きる。第三級アミンとしては、トリメチルアミン、トリ
エチルアミン、トリブチルアミン、トリヘキシルアミ
ン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等のトリアル
キルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N
−ジエチルベンジルアミン等のジアルキルアラルキルア
ミン、トリベンジルアミン等のトリアラルキルアミン、
トリフェニルアミン等のトリアリールアミン、ピリジ
ン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−メ
チルピリジン、2,3−ルチジン、2,4−ルチジン、
2,5−ルチジン、2,6−ルチジン、3,4−ルチジ
ン、3,5−ルチジン、2,3,5−コリジン、2,
4,6−コリジン、2−メチル−4−エチルピリジン、
2−メチル−5−エチルピリジン、3−メチル−4−エ
チルピリジン等のピリジン塩基類、キノリン、6−メチ
ルキノリン、7−メチルキノリン、8−メチルキノリ
ン、2,4−ジメチルキノリン、2,6−ジメチルキノ
リン、2,7−ジメチルキノリン、2,8−ジメチルキ
ノリン等のキノリン類の他、N,N−ジメチル−4−ア
ミノピリジン、ヘキサメチレンテトラミン、N,N,N
´,N´−テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン、
1,4−ジアザビシクロ[2,2,2,]オクタン、
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセ
ン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネ
ン等が挙げられる。
【0016】塩基性有機窒素化合物の使用量は、3−置
換ピリジン−1−オキシド(1)1モルに対して、通常
0.1〜50モル、好ましくは0.5〜10モルであ
る。塩基性有機窒素化合物の使用量が上記範囲よりも少
ないと、反応が起りにくく、長時間を要するため好まし
くない。使用量が上記範囲よりも多い場合には、特に問
題はないが経済的な観点から、上記範囲が適当である。
換ピリジン−1−オキシド(1)1モルに対して、通常
0.1〜50モル、好ましくは0.5〜10モルであ
る。塩基性有機窒素化合物の使用量が上記範囲よりも少
ないと、反応が起りにくく、長時間を要するため好まし
くない。使用量が上記範囲よりも多い場合には、特に問
題はないが経済的な観点から、上記範囲が適当である。
【0017】塩基性有機窒素化合物の存在下での3−置
換ピリジン−1−オキシド(1)と塩素化剤との反応
は、溶媒中で行うこともできる。使用できる溶媒は、本
発明における塩素化剤と反応しないものであれば特に限
定されない。このような溶媒としては、例えばジクロロ
メタン、クロロホルム、1,1,2,2−テトラクロロ
エタン、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
o−ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、テトラリ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン、N,N−ジメチル−1,3−イミダ
ゾリジン−2−オン等が挙げられる。溶媒を使用する場
合、その使用量は特に限定はないが、3−置換ピリジン
−1−オキシド(1)1重量部に対して5〜30重量部
が適当である。
換ピリジン−1−オキシド(1)と塩素化剤との反応
は、溶媒中で行うこともできる。使用できる溶媒は、本
発明における塩素化剤と反応しないものであれば特に限
定されない。このような溶媒としては、例えばジクロロ
メタン、クロロホルム、1,1,2,2−テトラクロロ
エタン、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
o−ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、テトラリ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン、N,N−ジメチル−1,3−イミダ
ゾリジン−2−オン等が挙げられる。溶媒を使用する場
合、その使用量は特に限定はないが、3−置換ピリジン
−1−オキシド(1)1重量部に対して5〜30重量部
が適当である。
【0018】塩基性有機窒素化合物の存在下、3−置換
ピリジン−1−オキシド(1)を塩素化剤と反応せしめ
る本発明の実施方法には特に限定はない。その実施方法
の一例を以下に示す。まず溶媒に、撹拌下、3−置換ピ
リジン−1−オキシド(1)、塩基性有機窒素化合物及
び塩素化剤を添加して混合し、通常−30〜220℃、
好ましくは−20〜180℃で、通常0.5〜30時
間、好ましくは1〜10時間反応を行う。反応温度が上
記範囲よりも低いと反応速度が遅く、短時間で目的物の
2−クロロ−3−置換ピリジンが得られない。
ピリジン−1−オキシド(1)を塩素化剤と反応せしめ
る本発明の実施方法には特に限定はない。その実施方法
の一例を以下に示す。まず溶媒に、撹拌下、3−置換ピ
リジン−1−オキシド(1)、塩基性有機窒素化合物及
び塩素化剤を添加して混合し、通常−30〜220℃、
好ましくは−20〜180℃で、通常0.5〜30時
間、好ましくは1〜10時間反応を行う。反応温度が上
記範囲よりも低いと反応速度が遅く、短時間で目的物の
2−クロロ−3−置換ピリジンが得られない。
【0019】好ましくは、次のようにして反応を行う。
まず塩素化剤及び塩基性有機窒素化合物を混合し、次に
この混合物に、撹拌下、3−置換ピリジン−1−オキシ
ド(1)を添加して溶解又は懸濁して原料混合液を調製
する。原料混合液の調製は、好ましくは上記反応温度よ
り低い温度ないし上記反応温度のうち低温側で行われ
る。このようにして得られた原料混合液を徐々に昇温し
て、好ましくはまず50℃以下で、次いでさらに昇温し
て反応を行う。このようにして反応を行うと反応時の発
熱が穏やかであるので、本発明の実施方法として好まし
い。
まず塩素化剤及び塩基性有機窒素化合物を混合し、次に
この混合物に、撹拌下、3−置換ピリジン−1−オキシ
ド(1)を添加して溶解又は懸濁して原料混合液を調製
する。原料混合液の調製は、好ましくは上記反応温度よ
り低い温度ないし上記反応温度のうち低温側で行われ
る。このようにして得られた原料混合液を徐々に昇温し
て、好ましくはまず50℃以下で、次いでさらに昇温し
て反応を行う。このようにして反応を行うと反応時の発
熱が穏やかであるので、本発明の実施方法として好まし
い。
【0020】本発明の方法により得られる2−クロロ3
−置換ピリジン(3)において、置換基Xは原料として
使用する3−置換ピリジン−1−オキシド(1)の置換
基Xに対応するものである。2−クロロ−3−置換ピリ
ジン(3)の具体例としては、例えば2−クロロ−3−
シアノピリジン、2−クロロニコチン酸、2−クロロニ
コチン酸メチル、2−クロロニコチン酸エチル、2−ク
ロロニコチン酸プロピル、2−クロロ−3−ピリジンカ
ルボキサミド、N−メチル−2−クロロ−3−ピリジン
カルボキサミド、N−エチル−2−クロロ−3−ピリジ
ンカルボキサミド、N−プロピル−2−クロロ−3−ピ
リジンカルボキサミド、N,N−ジメチル−2−クロロ
−3−ピリジンカルボキサミド、N,N−ジエチル−2
−クロロ−3−ピリジンカルボキサミド等が挙げられ
る。
−置換ピリジン(3)において、置換基Xは原料として
使用する3−置換ピリジン−1−オキシド(1)の置換
基Xに対応するものである。2−クロロ−3−置換ピリ
ジン(3)の具体例としては、例えば2−クロロ−3−
シアノピリジン、2−クロロニコチン酸、2−クロロニ
コチン酸メチル、2−クロロニコチン酸エチル、2−ク
ロロニコチン酸プロピル、2−クロロ−3−ピリジンカ
ルボキサミド、N−メチル−2−クロロ−3−ピリジン
カルボキサミド、N−エチル−2−クロロ−3−ピリジ
ンカルボキサミド、N−プロピル−2−クロロ−3−ピ
リジンカルボキサミド、N,N−ジメチル−2−クロロ
−3−ピリジンカルボキサミド、N,N−ジエチル−2
−クロロ−3−ピリジンカルボキサミド等が挙げられ
る。
【0021】塩基性有機窒素化合物の存在下での3−置
換ピリジン−1−オキシド(1)と塩素化剤との反応を
50℃以下で行うと2−クロロ−3−置換ピリジン
(3)の他に2−ヒドロキシ−3−置換ピリジンが生成
する傾向がみられる。このような場合には、上記反応終
了後の反応液を塩化水素で処理すると、2−ヒドロキシ
−3−置換ピリジンと塩化水素とからの2−クロロ−3
−置換ピリジン(3)の生成反応が生じる。
換ピリジン−1−オキシド(1)と塩素化剤との反応を
50℃以下で行うと2−クロロ−3−置換ピリジン
(3)の他に2−ヒドロキシ−3−置換ピリジンが生成
する傾向がみられる。このような場合には、上記反応終
了後の反応液を塩化水素で処理すると、2−ヒドロキシ
−3−置換ピリジンと塩化水素とからの2−クロロ−3
−置換ピリジン(3)の生成反応が生じる。
【0022】本発明は、3−置換ピリジン−1−オキ
シド(1)を、塩基性有機窒素化合物の存在下、塩化チ
オニル及びスルホクロリド(2)からなる群より選ばれ
る塩素化剤と反応せしめた後、次いで得られた反応液
を塩化水素で処理して2−クロロ−3−置換ピリジン
(3)を製造する方法に関するものでもある。
シド(1)を、塩基性有機窒素化合物の存在下、塩化チ
オニル及びスルホクロリド(2)からなる群より選ばれ
る塩素化剤と反応せしめた後、次いで得られた反応液
を塩化水素で処理して2−クロロ−3−置換ピリジン
(3)を製造する方法に関するものでもある。
【0023】塩化水素処理において使用する塩化水素
としては、塩化水素ガス又は前段の反応で使用した溶
媒に塩化水素ガスを溶解した溶液を使用することができ
る。塩化水素の使用量は、3−置換ピリジン−1−オキ
シド(1)1モルに対して、通常0.5〜10モル、好
ましくは1〜10モルである。
としては、塩化水素ガス又は前段の反応で使用した溶
媒に塩化水素ガスを溶解した溶液を使用することができ
る。塩化水素の使用量は、3−置換ピリジン−1−オキ
シド(1)1モルに対して、通常0.5〜10モル、好
ましくは1〜10モルである。
【0024】塩化水素処理の実施は、例えば反応の
終了後の反応液に、撹拌下、導入管を通じて塩化水素ガ
スを導入するか、塩化水素ガスを溶解した溶液を滴下す
るかして、塩化水素を添加した後、通常0〜70℃、好
ましくは20〜50℃で通常1〜20時間、好ましくは
1〜10時間行われる。好ましくは上記処理温度より低
い温度ないし上記処理温度のうち低温側で塩化水素を添
加した後、徐々に昇温して塩化水素処理を行うのがよ
い。このようにして行うと、塩化水素処理における発熱
が穏やかであるので、本発明の実施方法として好まし
い。
終了後の反応液に、撹拌下、導入管を通じて塩化水素ガ
スを導入するか、塩化水素ガスを溶解した溶液を滴下す
るかして、塩化水素を添加した後、通常0〜70℃、好
ましくは20〜50℃で通常1〜20時間、好ましくは
1〜10時間行われる。好ましくは上記処理温度より低
い温度ないし上記処理温度のうち低温側で塩化水素を添
加した後、徐々に昇温して塩化水素処理を行うのがよ
い。このようにして行うと、塩化水素処理における発熱
が穏やかであるので、本発明の実施方法として好まし
い。
【0025】本発明の方法により生成する2−クロロ−
3−置換ピリジン(3)は、例えば反応終了後、溶媒を
留去し、残渣を再結晶、蒸留等の公知の方法により処理
すれば反応液から単離することができる。
3−置換ピリジン(3)は、例えば反応終了後、溶媒を
留去し、残渣を再結晶、蒸留等の公知の方法により処理
すれば反応液から単離することができる。
【0026】
【実施例】次に実施例を示し、本発明を説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されるものではない。尚、以
下の実施例において収率は、使用した原料の3−置換ピ
リジン−1−オキシド(1)を基準にした値である。 実施例1 温度計、撹拌装置、滴下装置及び還流冷却器を備えた1
00ml四つ口フラスコに3−シアノピリジン−1−オ
キシド4.0g(0.033モル)、トリエチルアミン
5.1g(0.050モル)及びジクロロメタン50m
lを仕込み、次に撹拌下、温度を15℃以下に保ちなが
らp−トルエンスルホニルクロリド9.5g(0.05
0モル)を2時間かけて滴下して加えた。得られた混合
物を撹拌下、40℃に昇温し、同温度で2時間反応を行
った。反応終了後、反応液を濃縮し、残渣に15%塩酸
50mlを添加し、次にトルエン50mlを加えて抽出
した。トルエンによる抽出を3回繰り返し、得られたト
ルエン層をガスクロマトグラフィーで分析したところ、
2−クロロ−3−シアノピリジン2.08g(0.01
5モル、収率:45%)、2−ヒドロキシ−3−シアノ
ピリジン0.47g(0.004モル、収率:12%)
及び2−クロロ−5−シアノピリジン0.10g(0.
0007モル、収率:2%)が含まれていた。
発明は以下の実施例に限定されるものではない。尚、以
下の実施例において収率は、使用した原料の3−置換ピ
リジン−1−オキシド(1)を基準にした値である。 実施例1 温度計、撹拌装置、滴下装置及び還流冷却器を備えた1
00ml四つ口フラスコに3−シアノピリジン−1−オ
キシド4.0g(0.033モル)、トリエチルアミン
5.1g(0.050モル)及びジクロロメタン50m
lを仕込み、次に撹拌下、温度を15℃以下に保ちなが
らp−トルエンスルホニルクロリド9.5g(0.05
0モル)を2時間かけて滴下して加えた。得られた混合
物を撹拌下、40℃に昇温し、同温度で2時間反応を行
った。反応終了後、反応液を濃縮し、残渣に15%塩酸
50mlを添加し、次にトルエン50mlを加えて抽出
した。トルエンによる抽出を3回繰り返し、得られたト
ルエン層をガスクロマトグラフィーで分析したところ、
2−クロロ−3−シアノピリジン2.08g(0.01
5モル、収率:45%)、2−ヒドロキシ−3−シアノ
ピリジン0.47g(0.004モル、収率:12%)
及び2−クロロ−5−シアノピリジン0.10g(0.
0007モル、収率:2%)が含まれていた。
【0027】実施例2 実施例1と同じ反応器に塩化スルフリル80g(0.5
9モル)を仕込み、撹拌下、30℃で3−シアノピリジ
ン−1−オキシド10.7g(0.089モル)とピリ
ジン15.6g(0.198モル)を併行して3時間か
けて加えた。得られた混合物を撹拌下、40℃に昇温
し、同温度で2時間、次いでさらに80℃に昇温し、同
温度で1時間反応を行った。反応終了後、反応液を室温
まで冷却して液体クロマトグラフィーで分析すると、2
−クロロ−3−シアノピリジン4.57g(0.033
モル、収率:37%)及び2−クロロ−5−シアノピリ
ジン0.37g(0.003モル、収率3%)が含まれ
ていた。
9モル)を仕込み、撹拌下、30℃で3−シアノピリジ
ン−1−オキシド10.7g(0.089モル)とピリ
ジン15.6g(0.198モル)を併行して3時間か
けて加えた。得られた混合物を撹拌下、40℃に昇温
し、同温度で2時間、次いでさらに80℃に昇温し、同
温度で1時間反応を行った。反応終了後、反応液を室温
まで冷却して液体クロマトグラフィーで分析すると、2
−クロロ−3−シアノピリジン4.57g(0.033
モル、収率:37%)及び2−クロロ−5−シアノピリ
ジン0.37g(0.003モル、収率3%)が含まれ
ていた。
【0028】実施例3 実施例1と同じ反応器に塩化チオニル80g(0.67
モル)を仕込み、撹拌下、−20℃でニコチン酸−1−
オキシド1.87g(0.013モル)とトリエチルア
ミン20.4g(0.202モル)を併行して5.5時
間かけて加えた。得られた混合物を撹拌下、0℃に昇温
し、同温度で1時間、次いでさらに20℃に昇温し、同
温度で2日間反応を行った。反応終了後、反応液を液体
クロマトグラフィーで分析すると、2−クロロニコチン
酸0.72g(0.0046モル、収率:34%)、2
−ヒドロキシニコチン酸0.15g(0.001モル、
収率:8%)及び6−クロロニコチン酸0.002g
(0.0001モル、収率:1%)が含まれていた。得
られた反応液に塩化水素ガス30gを撹拌下、室温で1
0分かけて吹き込んだ後、40℃に7時間保持した。そ
の後、反応液を液体クロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、2−クロロニコチン酸0.85g(0.0054モ
ル、収率:40%)、2−ヒドロキシニコチン酸0.0
4g(0.0003モル、収率:2%)及び6−クロロ
ニコチン酸0.002g(0.0001モル、収率:1
%)が含まれていた。
モル)を仕込み、撹拌下、−20℃でニコチン酸−1−
オキシド1.87g(0.013モル)とトリエチルア
ミン20.4g(0.202モル)を併行して5.5時
間かけて加えた。得られた混合物を撹拌下、0℃に昇温
し、同温度で1時間、次いでさらに20℃に昇温し、同
温度で2日間反応を行った。反応終了後、反応液を液体
クロマトグラフィーで分析すると、2−クロロニコチン
酸0.72g(0.0046モル、収率:34%)、2
−ヒドロキシニコチン酸0.15g(0.001モル、
収率:8%)及び6−クロロニコチン酸0.002g
(0.0001モル、収率:1%)が含まれていた。得
られた反応液に塩化水素ガス30gを撹拌下、室温で1
0分かけて吹き込んだ後、40℃に7時間保持した。そ
の後、反応液を液体クロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、2−クロロニコチン酸0.85g(0.0054モ
ル、収率:40%)、2−ヒドロキシニコチン酸0.0
4g(0.0003モル、収率:2%)及び6−クロロ
ニコチン酸0.002g(0.0001モル、収率:1
%)が含まれていた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、特定の塩素化剤を用い
て3−置換ピリジン−1−オキシド(1)の塩素化を行
うので、煩雑な処理を要するリン廃水が生成することな
く、しかも2−クロロ−5−置換ピリジンの生成を抑制
して2−クロロ−3−置換ピリジン(3)を好収率かつ
好選択率で製造することができる。
て3−置換ピリジン−1−オキシド(1)の塩素化を行
うので、煩雑な処理を要するリン廃水が生成することな
く、しかも2−クロロ−5−置換ピリジンの生成を抑制
して2−クロロ−3−置換ピリジン(3)を好収率かつ
好選択率で製造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 [式中、Xは、−CN、−COOR1(R1は、水素原
子、アルキル基、又はアルキル基が置換していてもよい
アリール基を表す。)又は−CONR2R3(R2、R
3は、同じか或は異なって、水素原子、アルキル基、又
はアルキル基が置換していてもよいアリール基を表
す。)を表す。]で示される3−置換ピリジン−1−オ
キシドを、塩基性有機窒素化合物の存在下、塩化チオニ
ル及び一般式(2): RSO2Cl (2) [式中、Rは、塩素原子、アルキル基、又はアルキル基
が置換していてもよいアリール基を表す。]で示される
スルホクロリドからなる群より選ばれる塩素化剤と反応
せしめることを特徴とする一般式(3): 【化2】 [式中、Xは、上記と同じ。]で示される2−クロロ−
3−置換ピリジンの製造法。 - 【請求項2】 一般式(1): 【化3】 [式中、Xは、−CN、−COOR1(R1は、水素原
子、アルキル基、又はアルキル基が置換していてもよい
アリール基を表す。)又は−CONR2R3(R2、R
3は、同じか或は異なって、水素原子、アルキル基、又
はアルキル基が置換していてもよいアリール基を表
す。)を表す。]で示される3−置換ピリジン−1−オ
キシドを、塩基性有機窒素化合物の存在下、塩化チオニ
ル及び一般式(2): RSO2Cl (2) [式中、Rは、塩素原子、アルキル基、又はアルキル基
が置換していてもよいアリール基を表す。]で示される
スルホクロリドからなる群より選ばれる塩素化剤と反応
せしめた後、次いで得られた反応液を塩化水素で処理す
ることを特徴とする一般式(3): 【化4】 [式中、Xは、上記と同じ。]で示される2−クロロ−
3−置換ピリジンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12958595A JPH08301847A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 2−クロロ−3−置換ピリジンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12958595A JPH08301847A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 2−クロロ−3−置換ピリジンの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08301847A true JPH08301847A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15013096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12958595A Pending JPH08301847A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | 2−クロロ−3−置換ピリジンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08301847A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006290789A (ja) * | 2005-04-11 | 2006-10-26 | Nagoya Institute Of Technology | 光学活性塩素化合物の製造方法 |
CN109232412A (zh) * | 2018-10-25 | 2019-01-18 | 老河口市天和科技有限公司 | 2-氯-3-氰基吡啶的制备方法 |
CN109232413A (zh) * | 2018-10-25 | 2019-01-18 | 老河口市天和科技有限公司 | 2-氯-3-氰基吡啶的制备方法 |
CN110734398A (zh) * | 2018-07-20 | 2020-01-31 | 江苏汉阔生物有限公司 | 一种新的2-氯代烟酸的制备方法 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP12958595A patent/JPH08301847A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006290789A (ja) * | 2005-04-11 | 2006-10-26 | Nagoya Institute Of Technology | 光学活性塩素化合物の製造方法 |
JP4644805B2 (ja) * | 2005-04-11 | 2011-03-09 | 国立大学法人 名古屋工業大学 | 光学活性塩素化合物の製造方法 |
CN110734398A (zh) * | 2018-07-20 | 2020-01-31 | 江苏汉阔生物有限公司 | 一种新的2-氯代烟酸的制备方法 |
CN110734398B (zh) * | 2018-07-20 | 2023-06-02 | 江苏汉阔生物有限公司 | 一种新的2-氯代烟酸的制备方法 |
CN109232412A (zh) * | 2018-10-25 | 2019-01-18 | 老河口市天和科技有限公司 | 2-氯-3-氰基吡啶的制备方法 |
CN109232413A (zh) * | 2018-10-25 | 2019-01-18 | 老河口市天和科技有限公司 | 2-氯-3-氰基吡啶的制备方法 |
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