JPH0830112A - 電子写真装置および電子写真方法 - Google Patents

電子写真装置および電子写真方法

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JPH0830112A
JPH0830112A JP6161346A JP16134694A JPH0830112A JP H0830112 A JPH0830112 A JP H0830112A JP 6161346 A JP6161346 A JP 6161346A JP 16134694 A JP16134694 A JP 16134694A JP H0830112 A JPH0830112 A JP H0830112A
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drum
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Application number
JP6161346A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Hara
英俊 原
Yuichi Nakao
裕一 中尾
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 中間転写ドラムから記録媒体へのトナー像の
転写、定着を良好に行うことができる電子写真装置およ
び電子写真方法を提供する。 【構成】 電子写真方法を実施する装置は、感光ドラム
24と中間転写ドラム66とを接離するリフトカム10
0およびリニアモータ102と、中間転写ドラム6の周
速および接離を制御するコントローラ106とを備え、
コントローラ106は、この中間転写ドラム66の転写
不能領域78が感光ドラム24に対向しているときに、
感光ドラム24および中間転写ドラム66を互いに離間
させ、そして、この離間中に中間転写ドラム66の周速
を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザプリンタや複
写機などに適用される電子写真装置および電子写真方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば特開平6−11977号公報に
開示された画像形成装置は、潜像担持媒体としての感光
体上にて現像したトナー像を中間転写媒体としての中間
転写回転体に転写した後、この中間転写回転体から紙等
の転写紙に転写、定着するようにしている。このような
中間転写回転体を使用すれば、転写紙へのカラー印刷が
可能となる。
【0003】また、上記画像形成装置の場合にあって
は、中間転写回転体上のトナー像を転写紙に転写、定着
するに先立ち、感光体が中間転写回転体から離間され、
この後、その中間転写回転体の周速が転写紙へのトナー
像の転写、定着に好適した速度まで減速されるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
画像形成装置においては、感光体が中間転写回転体から
離間するとき、この中間転写回転体上のトナー像が感光
体によって擦られ、そのトナー像に乱れが発生し、転写
紙へのトナー像の転写、定着、すなわち、そのトナー像
の印刷が不良となる虞がある。
【0005】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、潜像担持媒体と
中間転写媒体とを離間させても、その中間転写媒体上の
トナー像に乱れを発生させることがなく、中間転写媒体
から記録媒体へのトナー像の転写、定着を良好に行うこ
とのできる電子写真装置および電子写真方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、この発明の
電子写真装置によって達成され、請求項1の電子写真装
置は、中間転写媒体に設けたトナー像の転写不能領域
と、中間転写媒体の転写不能領域が潜像担持媒体と対向
するときに潜像担持媒体と中間転写媒体とを離間させる
手段とを備えている。請求項2の電子写真装置は、請求
項1の装置に、潜像担持媒体と中間転写媒体と離間して
いる間に、中間転写媒体の移動速度を切替える手段をさ
らに備えたものとなっている。
【0007】請求項3の電子写真装置は、その離間手段
が潜像担持媒体に対して中間転写媒体を離間させるもの
である。上記目的は、この発明の電子写真方法によって
も達成され、請求項4の電子写真方法は、記録媒体への
現像像の転写、定着に先立ち、中間転写媒体の転写不能
領域が潜像担持媒体と対向するときに潜像担持媒体と前
記中間転写媒体とを離間させている。請求項5の電子写
真方法は、記録媒体への現像像の転写、定着に先立ち、
中間転写媒体の転写不能領域が潜像担持媒体と対向する
とき潜像担持媒体と中間転写媒体とを離間させ、この離
間中に中間転写媒体の移動速度を切替えている。さら
に、請求項6の電子写真方法は、潜像担持媒体への静電
潜像の形成に先立ち、中間転写媒体の転写不能領域が潜
像担持媒体と対向するときに潜像担持媒体と中間転写媒
体とを接触させている。
【0008】
【作用】請求項1,4の電子写真装置および電子写真方
法によれば、中間転写媒体と潜像担持媒体とが離間され
るとき、中間転写媒体上の現像像は潜像担持媒体と接触
した状態にはない。請求項2,5の電子写真装置および
電子写真方法によれば、中間転写媒体の移動速度が切り
替えられるとき、中間転写媒体は、潜像担持媒体から離
間しており、中間転写ドラムの移動速度の切り替えが潜
像担持媒体側に影響を与えることはない。請求項3の電
子写真装置によれば、潜像担持媒体に対して中間転写媒
体が離間されるので、露光手段および現像手段に対する
潜像担持媒体の位置が変化することはない。請求項6の
電子写真方法によれば、中間転写媒体の転写不能領域が
潜像担持媒体と対向するときに、これら中間転写媒体と
潜像担持媒体とが接触され、この後、潜像担持媒体に静
電潜像が形成される。
【0009】
【実施例】図1を参照すると、この発明の電子写真装置
を適用したカラーレーザプリンタが概略的に示されてお
り、このカラーレーザプリンタは大きく分けて、プリン
タ本体2と、用紙のドロアユニット4を備えている。プ
リンタ本体2はドロアユニット4の上面に固定して載置
されており、ドロアユニット4は、プリンタ本体2とと
もに、複数のキャスタ6を介して床面上を移動可能とな
っている。
【0010】ドロアユニット4は上下2段のドロア8,
10を有し、これらドロア8,10内には、サイズや厚
さなど種々のカット紙が収納されている。また、ドロア
8,10には、用紙送給部14,16が内蔵されてお
り、これら用紙送給部14,16は、そのドロアからカ
ット紙を1枚ずつ取り出し、そして、そのカット紙をプ
リンタ本体2内の搬入経路12に向けて導くことができ
る。なお、これら用紙送給部14,16は図1中破線に
て簡略的に示してある。
【0011】搬入経路12は、複数のローラやガイドプ
レートなどから構成され、プリンタ本体2内の上部に位
置したプロセスユニット18の上方まで延びている。プ
ロセスユニット18はケーシング22を備えており、こ
のケーシング22内には、潜像担持媒体としの感光ドラ
ム24が回転可能にして配置されており、この感光ドラ
ム24の周囲には、クリーナ26、除電器28および帯
電器30が設けられている。これらクリーナ26、除電
器28及び帯電器30は、感光ドラム24の頂部から、
図1中矢印で示す感光ドラム24の回転方向に順次配置
されている。
【0012】感光ドラム24は、その外周面が有機感光
材料からなる感光層に形成され、その外周面の一部はプ
ロセスユニット18の下面から突出されている。除電器
28は、たとえば小形の白熱ランプであって、感光ドラ
ム24の外表面を除電し、一方、帯電器30は感光ドラ
ム24の外表面をコロナ放電により一様な所定の電位に
帯電させることができる。
【0013】なお、ケーシング22は、一対のガイドレ
ール32に移動可能にして支持され、必要に応じて、図
1でみてプリンタ本体2の手前側に引き出すことができ
る。さらに、プリンタ本体2内には、プロセスユニット
18の下方に位置して、現像装置36および露光ユニッ
ト38が配置されている。露光ユニット38は、現像装
置36を下側から囲むようなL字形のケーシング39を
有しており、このケーシング39内には図示しないけれ
ども、レーザ光源に加えて、レーザ光源からのレーザ光
をその出射部40まで導く光学系や、反射ミラーなどが
収容されている。ここで、出射部40からのレーザ光
は、図1中1点鎖線で示されるように、感光ドラム24
の回転方向でみて、帯電器30の下流側に位置する感光
ドラム24の外表面つまりその感光層に照射される。
【0014】露光ユニット38は、画像データ作成回路
(図示しない)に電気的に接続されており、この画像デ
ータ作成回路はコンピュータなどに接続される。なお、
この発明の電子写真装置がカラー複写機に適用される場
合にあっては、画像データ作成回路はそのカラースキャ
ナのヘッド部に接続されることは言うまでもない。画像
データ作成回路は、コンピュータやカラースキャナのヘ
ッドから得たカラープリント情報を色分解し、この色分
解したプリント情報を露光ユニット38に順次供給す
る。
【0015】一方、現像装置36は、図1から明らかな
ようにプロセスユニット18の直下に配置され、上述し
たカラープリント情報の色分解の数に対応して、4個の
現像器42Y,42M,42C,42Bを備えている。これ
ら現像器42は図1でみて水平方向に並んでおり、各現
像器42には、その上部にトナー供給/排出部46が、
そして、その下部にトナーカートリッジ44が備えられ
ている。トナー供給/排出部46は、感光ドラム24に
近接する現像ローラ50およびスクイーズローラ52を
有し、そのトナーカートリッジ44には液体トナーが貯
えられている。
【0016】ここで、各現像器42のトナーカートリッ
ジ44には、液体キャリア中にイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(B)のトナーを分
散させて得た色の異なる現像液がそれぞれ貯えられてお
り、現像器42の添字Y,M,C,Bは、その現像液中
のトナーの種類を示している。なお、トナーカートリッ
ジ44は、現像液の補充のために抜き差し可能にして装
着されている。
【0017】各現像器42において、トナー供給/排出
部46とトナーカートリッジ44との間で行われる現像
液の受け渡しや、現像ローラ50およびスクイーズロー
ラ52の駆動系に係わる構成は図示していないが、各現
像器42では、そのトナーカートリッジ44内の現像液
がトナー供給/排出部46に供給される一方、余剰の現
像液はトナーカートリッジ44に戻されるようになって
いる。また、現像ローラ50およびスクイーズローラ5
2に関しては、感光ドラム24の周速に対して所定の倍
率でそれぞれ回転され、さらに、付け加えれば、現像ロ
ーラ50は感光ドラム24との対向周面が同一方向に移
動するように回転されるが、スクイーズローラ52は感
光ドラム24との対向周面が逆向きに移動するように回
転される。
【0018】さらに、現像装置36の全体は、一対のサ
ポート脚54を介して、水平なフィードスクリュー56
に支持されている。このフィードスクリュー56の両端
は、回転自在に支持されているとともに、その一端には
正逆回転可能な駆動モータ58が一対のプーリ60,6
2および駆動ベルト64を介して接続されている。した
がって、駆動モータ58が一方向に回転されると、この
回転力により、フィードスクリュー56もまた一方向に
移動され、現像装置36はその全体が図1中右方に移動
され、また、駆動モータ58が逆方向に回転されると、
現像装置36は図1中左方に移動される。
【0019】上述した現像装置36の往復移動により、
各現像器42は感光ドラム24の直下に選択的に位置付
けられ、このとき、その現像ローラ50およびスクイー
ズローラ52は感光ドラム24に所定の間隙をもって対
向される。なお、図1の状態では、現像器42Bが感光
ドラム24の直下に位置付けられている。上述したプロ
セスユニット18は、さらに、感光ドラム24に加え
て、中間転写媒体としての中間転写ドラム66を備えて
おり、この中間転写ドラム66は感光ドラム24に転接
可能となっている。中間転写ドラム66は、感光ドラム
24よりも大径であって、その外周面の一部がプロセス
ユニット18の上面から上方に向けて突出している。
【0020】中間転写ドラム66の突出した外周には、
転写定着ユニットとしてのホットローラ68が配置され
ている。このホットローラ68はヒータ(図示しない)
を内蔵したもので、中間転写ドラム66の外周面に転接
可能となっている。前述した搬入経路12の下流端は、
中間転写ドラム66とホットローラ68との転接点の近
傍に位置付けられている。
【0021】なお、ホットローラ68は、図示しない押
圧機構に支持されており、この押圧機構は、通常、中間
転写ドラム66との間に所定のギャップを存して位置付
けられるホットローラ68を所定の押圧力で、中間転写
ドラム66に押し付け可能となっている。中間転写ドラ
ム66は、図2に示されているように、金属製のドラム
本体70と、このドラム本体70の両端部を残し、その
外周面に張り付けられた転写シート72とを備えてお
り、この転写シート72はトナー像の転写可能領域、す
なわち、印刷可能エリアを規定している。転写シート7
2は、図3に示されているように、ドラム本体70の外
周面に密着した導電性ゴムのクッション層74と、この
クッション層74を覆い、クッション層74よりも薄
く、かつ、電気絶縁性を有したシリコーン樹脂層76の
二層構造をなしている。したがって、中間転写ドラム6
6の外周面は実質的に電気絶縁性を有している。
【0022】転写シート72はドラム本体70の全周に
亘って張り付けられておらず、図2に示されているよう
に、転写シート72の両端縁間には、ドラム本体70の
周方向に所定の間隔が確保されている。この間隔は、ト
ナー像の転写不能領域78を構成している。なお、転写
不能領域78は、転写シート72をドラム本体70に取
り付けるための取付具の配置スペースとしても利用する
ことができる。
【0023】さらに、ドラム本体70の外周面には、そ
の両端部に位置して、一対のスペーサシート片90が張
り付けられている。これらスペーサシート片90は、転
写シート72と同一の厚みを有し、この転写シート72
の一方の端縁から他方の端縁に亘って延び、中間転写ド
ラム66の外周面上に存在する段差、つまり、前記転写
不能領域78に起因した段差を補償している。したがっ
て、中間転写ドラム66が感光ドラム24に転接されて
いる場合、転写シート72の転写不能領域78の存在に
拘わらず、中間転写ドラム66は、感光ドラム24に対
し、良好に密着しながら回転することができ、これら中
間転写ドラム66および感光ドラム24を常時円滑にし
て回転させることができる。
【0024】なお、中間転写ドラム66の外周には、予
備加熱器92が配置されており、この予備加熱器92、
感光ドラム24とホットローラ68との間において、ホ
ットローラ68側に配置されている。この実施例の場
合、図4に示されているように、感光ドラム24のドラ
ム軸は第1ドラムモータ94に接続されており、また、
中間転写ドラム66のドラム軸は第2ドラムモータ96
に接続されている。したがって、感光ドラム24および
中間転写ドラム66は、対応するドラムモータによって
回転される。
【0025】中間転写ドラム96は、感光ドラム24に
対して接離自在にして支持されている。すなわち、中間
転写ドラム66のドラム軸は、そのドラム軸と感光ドラ
ム24のドラム軸とを結ぶラインに沿って移動自在に支
持されている。しかしながら、感光ドラム24のドラム
軸と中間転写ドラム66のドラム軸とは、その両端の相
互が一対の引張りコイルばね98を介して相互に連結さ
れており、これら引張りコイルばね98は、中間転写ド
ラム66を感光ドラム24に向けて所定の力で引き付け
ており、これにより、中間転写ドラム66は感光ドラム
24に転接する。
【0026】中間転写ドラム66のドラム軸の両端近傍
には、リフトカム機構がそれぞれ配置されており、各リ
フトカム機構は、対応するドラム軸の近傍に位置したリ
フトカム100を備えている。このリフトカム100は
先細形状をなした先端を有し、その後端にはリニアモー
タ102の出力ロッド104が接続されている。図4の
状態からリニアモータ102の出力ロッド104が中間
転写ドラム66のドラム軸に向けて伸張すると、その先
端のリフトカム100は中間転写ドラム66のドラム軸
を引張りコイルばね98の付勢力に抗して上方斜めに変
位させ、これにより、中間転写ドラム66は図4中2点
鎖線で示されているように感光ドラム24から離間す
る。
【0027】上述した第1および第2ドラムモータ9
4,96、また、リニアモータ102はコントローラ1
06に電気的に接続されている。このコントローラ10
6は、図示しないけれども、CPU、ROM、RAMお
よび各種の入出力インタフェースなどを含み、前述した
画像データ作成回路を構成する一方、プロセスユニット
18や、現像装置36、また、露光ユニット38などの
作動を制御する。それ故、コントローラ106は、コン
ピュータやカラースキャナのヘッドなどからのカラープ
リント情報を受取り可能であるとともに、現像装置36
および露光ユニット38にも電気的に接続されている。
【0028】コントローラ106には、印刷品質調整装
置108もまた電気的に接続されている。この印刷品質
調整装置108には、ドロアから中間転写ドラム66に
向けて給紙されるカット紙の厚さを検出するセンサや、
そのカット紙の材質やコーティングの有無などに起因し
た構成の相違を検出するセンサに加え、手動で印刷品質
を設定するマニュアルボタンなどを含んでいる。
【0029】さらに、コントローラ106には、ロータ
リエンコーダ110が電気的に接続されており、このロ
ータリエンコーダ110は、中間転写ドラム66のドラ
ム軸に取り付けられている。コントローラ106は、ロ
ータリエンコーダ110からのパルス信号に基づき、中
間転写ドラム66の回転角を検出することができ、この
回転角から、中間転写ドラム66の前記転写不能領域7
8が感光ドラム24と対向しているか否かを判別するこ
とができる。
【0030】図1を再度参照すれば、中間転写ドラム6
6の周囲には、感光ドラム24の帯電器30と同様な構
造の転写帯電器80が配置されており、この転写帯電器
80は、感光ドラム24に対する中間転写ドラム66の
回転回入側に位置し、中間転写ドラム66の転写シート
72および転写シート72上に形成されたトナー像を一
様に帯電させる。
【0031】また、感光ドラム24の周囲には、感光ド
ラム24の回転方向でみて、現像装置36と中間転写ド
ラム66との間に補助スクイーズローラ81、また、中
間転写ドラム66とクリーナ26との間にクリーナ用帯
電器82がそれぞれ配置されている。ここで、クリーナ
26に関して説明を付加すると、クリーナ26は、感光
ドラム24に転接するクリーニングローラ83と、この
クリーニングローラ83に転接するアルミニウム製の回
収ローラ84を備え、クリーニングローラ83は、平均
径50μmの多数のマイクロホールを有したゴムローラ
からなっている。
【0032】さらに、前述したホットローラ68と中間
転写ドラム66からは、プリンタ本体2の排紙口85に
向けて、カット紙の搬出経路86が延びている。この搬
出経路86の途中からはバイパス経路87が分岐され、
このバイパス経路87は搬入経路12に接続されてい
る。バイパス経路87は、搬出経路86との分岐部に配
置された切替え爪88により開閉可能となっている。
【0033】次に、上述したレーザプリンタの電子写真
方法、つまり、そのプリントルーチンについて図5およ
び図6を参照しながら説明する。先ず、感光ドラム24
および中間転写ドラム66は互いに離間した状態にあ
り、このとき、これらドラム24,66は同一の第1周
速でもって、その対向周面が同一方向に移動するように
して回転されている。また、現像装置36は図1の状態
から右方に移動しており、その現像器42Yが感光ドラ
ム24の直下に位置付けられている。
【0034】この状態において、プリントルーチンを実
行するコントローラ106は、印刷品質調整装置108
からの品質情報を読み込み(ステップS1)、プリント
開始の可否を判別している(ステップS2)。ここでの
判別結果が偽(No)の場合、コントローラ106は、ス
テップS1のみを繰り返して実行する待機状態にある。
【0035】ステップS2の判別結果が真(Yes)にな
ると、コントローラ106は、感光ドラム24に対し、
中間転写ドラム66の転接が可能なタイミングであるか
否かを判別する(ステップS3)。具体的には、コント
ローラ106は、ロータリエンコーダ110からのパル
ス信号に基づき、中間転写ドラム66の転写不能領域7
8が感光ドラム24に対向し始めたか否かを判別する。
ここでの判別結果が偽の場合には、その判別結果が真に
なるまで、ステップS3が繰り返して実施され、そし
て、コントローラ106は前述したリニアモータ102
を駆動し、中間転写ドラム66を感光ドラム24に転接
させる(ステップS4)。
【0036】この後、コントローラ106は、中間転写
ドラム66へのトナー像の転写プロセスが完了したか否
かを判別するが(ステップS5)、ここでの判別結果が
真となるまでには、以下の転写プロセスが実施される。
先ず、感光ドラム24の外周面はクリーナ26および除
電器28により、その残留現像液および残留電荷が除去
された後、帯電器30より一様に帯電される。
【0037】帯電器30を通過した感光ドラム24の外
周面は、露光ユニット38からのレーザ光により走査さ
れ、この場合、その外周面には、色分解されたプリント
情報として、先ずイエローのプリント情報に基づく静電
潜像が形成される。このようにして形成された静電潜像
は、現像装置36の現像器42Yを通過するとき、その
現像ローラ50から供給される現像液により現像されて
イエローのトナー像となり、また、感光ドラム24上の
余剰の現像液は、その現像器42Yのスクイーズローラ
52に加え、補助スクイーズローラ81により除去され
る。
【0038】感光ドラム24の回転がさらに進み、イエ
ローのトナー像が感光ドラム24と中間転写ドラム66
との転接点つまり転写位置に達すると、このイエローの
トナー像は、感光ドラム24から転写シート72上のト
ナー像転写可能領域に転写される。つまり、転写シート
72は、前述したように中間転写ドラム66の全周に亘
って存在していないので、感光ドラム24から中間転写
ドラム66へのトナー像の転写は転写シート72の前記
転写不能領域78を避けて行われる。
【0039】この後、感光ドラム24上での静電潜像の
形成、その現像に引き続き、感光ドラム24から中間転
写ドラム66へのトナー像の転写までの一連のプロセス
が、色分解された他のプリント情報に基づき、対応する
マゼンタ、シアン、ブラックの現像器42を使用して繰
り返される。したがって、中間転写ドラム66の転写シ
ート72上には、4色のトナー像を重ね合したカラート
ナー像が形成される。
【0040】このようにして中間転写ドラム66への各
色のトナー像の転写が完了し、ステップS5の判別結果
が真になると、コントローラ106は、図6のステップ
S6にて、感光ドラム24から中間転写ドラム66を離
間させることが可能であるか否かを判別する。ここでの
判別もまた、前述したステップS3での判別の場合と同
様に、中間転写ドラム66の転写不能領域78が感光ド
ラム24に対向し始めたか否かによって行われる。ここ
での判別結果が偽の場合、コントローラ106はステッ
プS6の判別が真となるまで、そのステップを繰り返し
て実施し、その判別が真になったとき、コントローラ1
06は前述したリニアモータ102を前回とは逆に駆動
し、リフトカム100により引張りコイルばね98の付
勢力に抗し、感光ドラム66から中間転写ドラム66を
離間させる(ステップS7)。
【0041】この後、コントローラ106は、ステップ
S1にて読み込んだ印刷品質の情報に基づき、第2ドラ
ムモータ96の回転速度を切り替え、中間転写ドラム6
6の周速を前記第1速度から、給紙されてくるカット紙
の厚さ、材質および構成に適合した速度、または、マニ
ュアルで設定された速度に設定する(ステップS8)。
【0042】中間転写ドラム66の周速の切り替え制御
が完了すると、コントローラ106は、中間転写ドラム
66からカット紙への転写、定着が完了したか否かを判
別するが(ステップS9)、ここでの判別結果が真とな
るまでには以下のプロセスが実施される。すなわち、こ
のプロセスでは、先ず、ホットローラ68が中間転写ド
ラム66に所定の押圧力で押し付けられ、この状態で、
搬入経路12上を搬送されてくるカット紙、または、搬
送経路12中に既に待機してしたカット紙が送り込まれ
て、ホットローラ68と中間転写ドラム66との間を通
過すると、中間転写ドラム66の転写シート72上のカ
ラートナー像は、加熱および加圧作用を受けて、カット
紙に転写されると同時に定着され、そのカット紙に対す
るカラー印刷が完了する。
【0043】この時点で、ステップS9の判別結果が真
となり、コントローラ106は、第2ドラムモータ96
を制御し、中間転写ドラム66の周速を前記第1速度に
復帰させた後(ステップS10)、ステップS1以降の
ステップを繰り返して実施する。なお、印刷の終了した
カット紙は、中間転写ドラム66から搬出経路86を経
て、プリンタ本体2の排紙口85から排出されるか、ま
たは、バイパス経路87が開かれている場合にあって
は、搬出経路86からバイパス経路87を介して搬入経
路12に戻される。この場合、搬入経路12に戻された
カット紙は、その印刷済みの面が上を向くことになり、
この後、そのカット紙に対して上述した転写/定着プロ
セスが繰り返されると、カット紙はその両面に印刷され
ることになる。
【0044】中間転写ドラム66からカット紙にカラー
トナー像が転写、定着されるとき、中間転写ドラム66
の周速は、そのカット紙の厚みや、材質、構成などの種
類に応じて設定されているから、中間転写ドラム66、
つまり、その転写シート72上のカラートナー像のトナ
ーおよびカット紙は、ホットローラ68による加圧およ
び加熱作用を十分に受けることができ、カット紙へのカ
ラートナー像の転写および定着が良好に行え、その印刷
品質を向上することができる。
【0045】また、高品質な印刷が要求されない場合に
あっては、中間転写ドラム66の周速を増速することも
可能であるから、カット紙の印刷に要する時間を短縮す
ることもできる。感光ドラム24に対して中間転写ドラ
ム66が接離するときには、中間転写ドラム66の転写
不能領域78が感光ドラム24に対向した状態にあるの
で、この際の中間転写ドラム66の接離移動によって、
中間転写ドラム66の転写シート72と感光ドラム24
の感光層とが互いに擦り合うこともない。したがって、
これら感光ドラム24および中間転写ドラム66が劣化
するようなこともないので、これらドラム24,66の
長寿命化を図ることができ、また、中間転写ドラム66
上にトナー像が転写されても、そのトナー像が乱れるこ
ともない。
【0046】さらに、中間転写ドラム66の周速が切替
え制御されるときにあっては、その中間転写ドラム66
は感光ドラム24から離れているので、感光ドラム24
に対して中間転写ドラム66の周速が変化しても、感光
ドラム24の感光層と中間転写ドラム66の転写シート
72とが互いに擦れ合って、転写シート72上のカラー
トナー像が乱れることはなく、カット紙への印刷品質を
低下させることもない。
【0047】さらにまた、感光ドラム24と中間転写ド
ラム66とを接離するにあたっては、中間転写ドラム6
6を移動させるようにしたから、現像装置36や露光ユ
ニット38に対する感光ドラム24の位置決めがずれる
こともなく、感光ドラム24上での静電潜像の形成およ
びその現像を正確かつ確実に行うことができる。この発
明は、上述した一実施例に制約されるものではなく、種
々の変形が可能である。たとえば、この発明の電子写真
装置および電子写真方法は、湿式の現像装置、レーザ式
の露光ユニットおよびドラム形の中間転写媒体を使用し
たレーザプリンタに適用されているが、現像装置は乾式
であってもよいし、露光ユニットはその光源に、発光ダ
イオード素子(LED)からなるLEDアレイを使用で
き、中間転写媒体もまた無端状のベルトから構成するこ
ともできる。
【0048】また、中間転写媒体がドラムである場合、
転写定着ユニットはホットローラに限らず、無端状の定
着ホットベルトを使用することもできる。さらに、一実
施例では、感光ドラムと中間転写ドラムとが独立したド
ラムモータで回転されるようになっているが、これら感
光ドラムおよび中間転写ドラムを共通のドラムモータで
回転させることも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,4,6
の電子写真装置および電子写真方法によれば、中間転写
媒体の転写不能領域が潜像担持媒体と対向するときに、
これら潜像担持媒体と中間転写媒体とを接離するように
したから、その接離動作時、潜像担持媒体と中間転写媒
体とが互いに擦り合うこともないので、これら潜像担持
媒体および中間転写媒体の劣化を防止し、これらの長寿
命化を図ることができる。請求項2,5の電子写真装置
および電子写真方法によれば、潜像担持媒体と中間転写
媒体とが離間している間に中間転写媒体の移動速度を切
り替えているから、その速度の切り替えによって潜像担
持媒体と中間転写媒体との移動速度に差が発生しても、
中間転写媒体上のトナー像が潜像担持媒体によって擦り
取られることもなく、記録媒体へのトナー像の転写、定
着を良好に行うことができる。請求項3の電子写真装置
によれば、潜像担持媒体に対して中間転写媒体を離間さ
せるようにしたから、潜像担持媒体側の露光や現像のた
めの装置を移動させる必要がないので、その現像装置が
湿式の場合には特に好適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザプリンタを示した概略図である。
【図2】中間転写ドラムを示した斜視図である。
【図3】中間転写ドラムの一部断面図である。
【図4】感光ドラムに対する中間転写ドラムの接離機構
および中間転写ドラムの速度の切り替え機構を示した概
略図である。
【図5】プリントルーチンの一部を示したフローチャー
トである。
【図6】プリントルーチンの残部を示したフローチャー
トである。
【符号の説明】
2 プリンタ本体 4 ドロアユニット 6 キャスタ 8,10 ドロア 12 搬入経路 14,16 用紙送給部 18 プロセスユニット 22 ケーシング 24 感光ドラム(潜像担持媒体) 26 クリーナ 28 除電器 30 帯電器 32 ガイドレール 36 現像装置 38 露光ユニット 39 ケーシング 40 出射部 42(Y,M,C,B) 現像器 44 トナーカートリッジ 46 トナー供給/排出部 50 現像ローラ 52 スクイーズローラ 54 サポート脚 56 フィードスクリュー 58 駆動モータ 60,62 プーリ 64 駆動ベルト 66 中間転写ドラム(中間転写媒体) 68 ホットローラ 70 ドラム本体 72 転写シート 74 クッション層 76 シリコーン樹脂層 78 転写不能領域 80 転写帯電器 81 補助スクイズローラ 82 クリーナ用帯電器 83 クリーニングローラ 84 回収ローラ 85 排紙口 86 搬出経路 87 バイパス経路 90 スペーサシート片 92 予備加熱器 94 第1ドラムモータ 96 第2ドラムモータ 98 引張りコイルばね 100 リフトカム 102 リニアモータ 104 出力軸 106 コントローラ 108 印刷品質調整装置 110 ロータリエンコーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持媒体上の現像像を前記潜像担持
    媒体と接触する中間転写媒体に転写するようにした電子
    写真装置であって、前記中間転写媒体に設けた転写不能
    領域と、その転写不能領域が前記潜像担持媒体と対向す
    るときに前記潜像担持媒体と前記中間転写媒体とを離間
    させる手段とを具備していることを特徴とする電子写真
    装置。
  2. 【請求項2】 潜像担持媒体上の現像像を前記潜像担持
    媒体と接触する中間転写媒体に転写するようにした電子
    写真装置であって、前記中間転写媒体に設けた転写不能
    領域と、その転写不能領域が前記潜像担持媒体と対向す
    るときに前記潜像担持媒体と前記中間転写媒体とを離間
    させる手段と、前記潜像担持媒体と前記中間転写媒体と
    が離間している間に前記中間転写媒体の移動速度を切替
    える手段とを具備していることを特徴とする電子写真装
    置。
  3. 【請求項3】 前記離間手段は、前記潜像担持媒体に対
    して前記中間転写媒体を離間させる手段であることを特
    徴とする、請求項1または2の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 潜像担持媒体上の現像像を中間転写媒体
    に転写した後、この中間転写媒体から記録媒体に転写、
    定着する電子写真方法であって、前記記録媒体への現像
    像の転写、定着に先立ち、前記中間転写媒体の転写不能
    領域が前記潜像担持媒体と対向するときに前記潜像担持
    媒体と前記中間転写媒体とを離間させることを特徴とす
    る電子写真方法。
  5. 【請求項5】 潜像担持媒体上の現像像を中間転写媒体
    に転写した後、この中間転写媒体から記録媒体に転写、
    定着する電子写真方法であって、前記記録媒体への現像
    像の転写、定着に先立ち、前記中間転写媒体の転写不能
    領域が前記潜像担持媒体と対向するときに前記潜像担持
    媒体と前記中間転写媒体とを離間させ、この離間中に前
    記中間転写媒体の移動速度を切替えることを特徴とする
    電子写真方法。
  6. 【請求項6】 前記潜像担持媒体への静電潜像の形成に
    先立ち、前記中間転写媒体の転写不能領域が前記潜像担
    持媒体と対向するときに前記潜像担持媒体と前記中間転
    写媒体とを接触させることを特徴とする、請求項4また
    は5の電子写真方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100535284B1 (ko) * 2001-07-04 2005-12-09 가부시끼가이샤 도시바 화상 형성 장치

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