JPH0830013A - 被記録材の再生方法および該再生方法に使用する画像除去促進液組成物 - Google Patents
被記録材の再生方法および該再生方法に使用する画像除去促進液組成物Info
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Abstract
写真用トナー等の熱可塑性または熱溶融性を有する画像
形成物質の被記録材からの除去特性を改良し、特に少量
の画像除去促進液の付与時においても、良好な画像形成
物質の除去特性が得られる、被記録材の再生方法および
画像除去促進液を提供することにある。 【構成】 少なくとも画像が形成される側の表面近傍が
水を含有する液体(画像除去促進液)によって膨潤する
層で構成され、かつ皮膜状の画像形成物質が固着してい
る被記録材に、画像除去促進液を付与せしめ、該被記録
材の皮膜状画像と該被記録材の接着力を弱め、接着力が
低下した後に、前記疎水性画像を紙質層から画像剥離手
段により剥離することを特徴とする被記録材の再生方法
において、前記画像除去促進液がアルキルスルホ琥珀酸
塩を含有することを特徴とする被記録材の再生方法。
Description
面が水を含む液体で膨潤する層である被記録材の表面近
傍に熱可塑性または熱溶融性の画像形成物質を電子写真
方式の複写機、プリンター、熱転写プリンター、または
ホットメルトインクジェットにより固着し画像形成した
被記録材を再利用が可能な状態にする再生方法および該
再生方法に用いる画像除去促進液に関する。
写用紙が大量に使用されるようになってきた。そのため
に、森林の伐採による地球環境の悪化の問題まで引き起
こすようになってしまった。従来、この問題に対して
は、一度使用した用紙のインキ等を取り除き(脱墨)、
漬して再びすいて、再生古紙として利用するしか方法が
なかった。しかしながら岩崎ら〔紙パルプ技術タイム
ス、33、6(1990)〕が指摘するようにOA古紙
では印刷方式が通常の印刷と異なるため難脱墨、あるい
は難漂白であり、従来の再生技術だけでは難しく、トナ
ーの脱墨が研究されているが〔Tappi Journ
al、 March、 102(1986)等〕、シス
テムが大がかりでコストが高くなる等の問題があった。
しかし最近、一度使用した紙の上の文字画像をクリーニ
ングにより取り去り、複写あるいはプリンティングに再
利用することができる紙が開発されている。例えば特開
平4−67043号公報にシート状支持体の表面、特に
片面のみに離型処理してなり、かつ、該離型処理した被
記録材に印を付け、普通紙と区別したものが開示されて
いる。しかしながら、これは特殊紙で定着性に難がある
等の問題があり一般の複写用紙として使用するには問題
がある。また、特開平1−101576号公報、特開平
1−101577号公報には被記録材上のトナーを、こ
れを溶解する有機溶媒中で超音波処理することにより画
像を除去することが開示されているが、有機溶剤による
公害や引火および毒性に問題があり、一般のオフィスや
家庭で使用するには問題がある。特開平1−29729
4号公報には画像被記録材として、プラスチック、金
属、液浸透性の悪い紙あるいはセラミック等で形成され
たものを使用し、該被記録材上に形成された画像を熱溶
融性の剥離体を介在させて加熱し、画像を被記録材から
剥離するクリーニング方法が開示されているが、表面に
離型処理を施した特別な用紙を用いなければならない。
そこで本出願人は先に、特開平5−202557号公報
において、少なくとも一部がセルロース繊維を主成分と
した紙質層で構成された被記録材を用い、この被記録材
に水を含有する液体を含浸させ、紙質層とインキととの
接着力を弱めた状態で、被記録材と剥離部材とを圧接せ
しめ紙質層から熱可撓性インキを剥離する方法を提案し
た。この方法は普通に用いられている複写用紙やプリン
ター用紙を再生できる点や安全性などの点で優れた方法
である。しかしながら、前記特開平5−202557号
にかかる再生方法において、画像形成物質を完全に除去
するためには、画像除去促進液を大量に付与しなければ
ならず、大量に付与することにより、被記録材の再生操
作において付与した画像除去促進液を乾燥するために費
やすエネルギーが大きくなってしまうという問題、乾燥
により発生する大量の画像除去促進液の成分(例えば
水)により再生装置内外の電気回路にトラブルが発生し
やすいという問題、錆等の腐食や黴が発生しやすいとい
う問題、さらに、その画像除去促進液中の成分、特に画
像除去促進液に含有される水の影響で被記録材の腰が弱
まり、再生装置内での被記録材のジャムが発生し、搬送
が困難となる問題等の問題が生じた。また、これまでは
除去が可能な画像形成物質や被記録材の種類が限定され
る、再生可能なプロセス条件が狭いために画像剥離時に
加える熱や圧力等の精密な制御が必要であり、再生装置
のコストが高価である、再生処理に対する信頼性が低い
という問題点等があった。本出願人は前記出願した発明
における問題点を解決することを目的とし、前記発明に
ついて検討を重ねた結果、前記発明の再生方法は、画像
除去促進液により画像形成物質と被記録材との接着力を
弱められる現象を利用したものと考えられ、以下のごと
き作用で被記録材の再生が行われるものと推定される。
すなわち、まず、皮膜状画像が形成された被記録材に、
画像除去促進液が付与されることにより、画像除去促進
液が被記録材に浸透して被記録材が膨潤する。被記録材
が膨潤する結果、画像除去促進液によって膨潤した被記
録材と、画像除去促進液によって殆ど膨潤しない皮膜状
画像形成物質との界面に応力が生じ、被記録材と画像形
成物質との間に剥離が生じるため、被記録材と皮膜状画
像形成物質との接着力が低下する。被記録材と皮膜状画
像形成物質との接着力が低下した後に、画像除去手段に
より画像形成物質が被記録材上より除去される。上記の
方法によりその表面から画像形成物質が除去された被記
録材は、必要に応じて乾燥工程で被記録材に残存する液
成分の除去、平滑化等の仕上げ等が行われ、再生利用な
再生被記録材が得られる。
とである。すなわち、本発明の1つの目的は、皮膜状画
像形成物質、電子写真用トナー等の熱可塑性または熱溶
融性を有する画像形成物質の被記録材からの除去特性を
改良し、特に少量の画像除去促進液の付与時において
も、良好な画像形成物質の除去特性が得られる、被記録
材の再生方法および画像除去促進液を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、画像形成物質の被記録材から
の除去特性を改良し、特に少量の画像除去促進液の付与
時においても、被記録材の表面が粗れる等の被記録材の
損傷を伴うことなく、画像形成物質を除去することので
きる被記録材の再生方法および画像除去促進液を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、良好な画像形成物
質の除去特性が得られる画像形成物質や被記録材の種類
の範囲を拡げることができる被記録材の再生方法および
画像除去促進液を提供することにある。本発明の他の目
的は、再生可能なプロセス条件を拡げ、安価な再生装置
においても、良好な画像形成物質の除去特性が得られる
画像形成物質や被記録材の種類の範囲を拡げることがで
きる被記録材に前記を付与した後、被記録材を傷めるこ
となく画像を除去する被記録材の再生方法および画像除
去促進液を提供することにある。
面近傍が水を含有する液体(画像除去促進液)によって
膨潤する層で構成され、かつ皮膜状の画像形成物質が固
着している被記録材に、画像除去促進液を付与せしめ、
該被記録材の皮膜状画像と該被記録材の接着力を弱め、
接着力が低下した後に、前記疎水性画像を紙質層から画
像剥離手段により剥離することを特徴とする被記録材の
再生方法において、前記画像除去促進液がアルキルスル
ホ琥珀酸塩を含有することを特徴とする被記録材の再生
方法および該再生方法に使用する画像除去促進液にあ
る。本発明における再生方法では、前記のように画像除
去促進液により画像形成物質と被記録材との接着力を弱
めた後に、画像形成物質をするために種々の除去手段の
使用が可能である。例えば、画像形成物質を物理的にブ
レードやブラシ等で掻きとる方法、超音波振動を与えて
画像形成物質を除去る方法、被記録材を屈曲させて画像
形成物質と被記録材との剛性の差により分離する方法、
粘着性のある部材と重ね合わせ被記録材上の画像形成物
質を剥ぎ取る方法、画像形成物質を可塑化または融解
し、被記録材よりも強く画像形成物質と接着する剥離部
材に接触または圧接させて画像形成物質を接着させた
後、被記録材と剥離部材とを分離して被記録材より剥ぎ
取る方法等が挙げられる。
しては、少なくとも画像が形成される側の表面近傍に水
を含む画像除去促進液により膨潤する層を有する被記録
材がられる。その具体例としては、たとえばセルロース
繊維等の多糖天然高分子を主成分とする紙、特に、上質
紙、中質紙よりなる複写あるいはプリンティング用紙が
挙げられるが、これら一般紙の他に、合成高分子化合物
よりなるシート状の部材上にポリビニールアルコール等
の親水性合成高分子化合物やセルロース繊維等の紙層を
設けた複合記録材等も好ましく使用できる。
方法としては、乾式トナーや湿式トナーを用いた電子写
真、熱溶融性インク・シートを用いた熱転写法、ホット
メルト・インクを用いるインクジェット法またはオフセ
ット版、凸版、孔版を用いる印刷法が挙げられる。画像
が被記録材上に皮膜状に形成され(図5参照)、画像除
去促進液の付与による画像形成物質の膨潤量が、被記録
材の膨潤量と異なることが、本発明の方法により、画像
形成物質が被記録材より除去される条件である。従っ
て、上記の画像形成方法においても、これらの条件を満
たさない場合には、本発明により被記録材上の画像形成
物質を除去することはできない。逆に、これらの条件を
満たせば、本発明による被記録材の再生は、上記の画像
形成方法に限定されることなく適用が可能である。ここ
で皮膜状とは、必ずしも図5のように画像全体が一つの
膜を形成していることを意味しているのではなく、単
に、画像形成物質が被記録材内部に深く浸透していない
ことや、染料を含有する水性インクで印字した場合のよ
うに画像形成物質がほとんど分子レベルで被記録材に吸
着されている状態でないことを意味する。また、本発明
において、画像除去促進液を付与した後、剥離部材と被
記録材とを密着させ加熱および加圧により被記録材上の
画像形成物質を剥離部材に転写して画像形成物質を除去
する方法において、画像形成物質として熱可塑性または
熱溶融性のものを用いることが必要である。前記熱可塑
性または熱溶融性物質の具体例としては、通常の乾式の
電子写真トナー、感熱転写記録インク、インクジェット
用または印刷用のホットメルト・インクが挙げられる。
これらの熱可塑性または熱溶融性の画像形成物質は、一
般的に、熱可塑性または熱溶融性の樹脂と顔料、染料等
の色材から構成されるが、熱可塑性または熱溶融性の樹
脂の具体例としては、ポリスチレン、ポリアクリル酸ア
ルキル、ポリメタクリル酸アルキル、スチレン−アクリ
ルニトリル共重合体、スチレン−アクリル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、ポリアミド、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体(EV
A)、不飽和ポリエステル、ポリ塩化ビニル、シリコー
ン樹脂等が挙げられる。熱転写用記録インク、インクジ
ェット用インク、印刷用のホットメルト・インクでは、
ビヒクルとして、各種ワックス、ロジン(アビエチン
酸)誘導体等が用いられる。また画像形成物質に含まれ
る色材としては無機および有機顔料、例えばカーボンブ
ラック、キナクリドン誘導体、フタロシアニン誘導体、
ベンチジンイエロー等が挙げられるが、油溶性染料も用
いられる。
質と接着せしめて被記録材から転写・剥離するための部
材であり、該画像剥離部材を構成する材料としては、粘
着テープのように、フイルム上に粘着物質を塗布したも
のも使用可能であるが、画像形成物質を加熱して可塑化
または溶融した後に接着せしめることにより用いる剥離
部材としては、画像形成物質とある程度以上の接着性や
耐熱性を示すことが必要である。本発明において、画像
形成物質を加熱して可塑化または溶融した後に接着せし
めることにより用いることのできる剥離部材の具体例と
しては、例えばイソプレンゴム、ネオプレンゴム、クロ
ロプレンゴム、シリコンゴム、ブタジエンゴム、フッ素
ゴムなどの合成ゴム、天然のゴム、ビスフェノール・エ
ヒクロルヒドリン縮合物などのエポキシ樹脂、アルキド
樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ブチル尿素ホルムア
ルデヒド樹脂、ブチル化メラミンホルムアルデヒド樹
脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂などのアミ
ノ樹脂、テルペンフェノール樹脂、フェノールエーテル
樹脂、フェノール樹脂などのフエノール系熱硬化樹脂、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン
−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデ
ン、ビニル共重合体ポリビニルブチラール、ポリビニル
ホルマール、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのビニ
ル系重合体、ポリブチルアクリレート、ポリメタクリル
酸、ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂、ポ
リイミド、6,6−ナイロン、6−ナイロンなどのポリ
アミド、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、芳香族ポリエステルな
どのポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリ
パラバラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミドなどの
熱可塑性あるいは熱硬化性の合成樹脂、ニッケル、鉄、
アルミニウム等の金属およびその酸化物ステンレススチ
ール、アルミニウムなどの金属及びその酸化物、Ni
鋼、ステンレス鋼、Fe−Ni合金、Co−Al合金、
モネル、インコネル、ジュラルミン等の金属合金、セラ
ミックス材料等を挙げることができる。前記熱可塑性ま
たは熱硬化性の樹脂は単独で用いるばかりではなく、ブ
レンドとして用いたり、アロイ化したりすることもでき
るし、グラスファイバー、ウィスカー、カーボン、シリ
カ、酸化チタンなどの他の添加剤を加えるなどにより複
合して用いることもできる。また、これらの材料は単層
でも使用が可能であるが、耐久性向上および剥離特性等
の特性を向上させるために積層することもできる。最適
な剥離部材材料は、剥離しようとする画像形成物質の種
類、画像形成物質の種類、画像形成物質除去プロセス条
件により選定されるべきであるが、剥離部材を繰り返し
使用することが再生コストを下げるなど種々の点で有利
であり、その場合には、比較的高い耐熱性や表面の安定
性が要求される。画像の除去特性及び耐久性から好まし
い剥離部材の例としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルエーテル
ケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリパラバラン
酸、ポリエーテルニトリル、アラミド、ポリイミド、ポ
リエーテルイミド、ステンレススチール、ニッケル、ア
ルマイトが挙げられる。剥離部材は、シート状、ブロッ
ク状、ドラムあるいはローラー状のいずれの形状に形成
されたものを用いても本発明は実施可能である。
について記す。本発明に用いられる画像除去促進液は、
主成分として水をベースとするものである。但し、画像
形成物質の除去操作に2種以上の画像除去促進液を使用
する場合は、必ずしもそれぞれの画像除去促進液のすべ
てが水を主体とするものである必要はない。本発明で
は、その場合にも、2種以上の画像除去促進液のいずれ
かに水が含まれているものを使用する。本発明に用いら
れる画像除去促進液の特徴は、界面活性剤としてアルキ
ルスルホ琥珀酸塩の少なくとも1種がアルキルスルホ琥
珀酸塩の少なくとも1種が添加されることである。本発
明者は、アルキルスルホ琥珀酸塩の少なくとも1種を添
加した画像除去促進液が、良好な被記録材からの除去特
性を示し、更に、少量の付与量においても画像形成物質
を被記録材より、被記録材表面を傷めることなく画像を
除去できる効果を有し、安全性、保存安定性等に優れて
いることを見い出し、本発明に到達した。画像除去促進
液を1回で付与する方法においては、本発明では必ずア
ルキルスルホ琥珀酸塩を含有した画像除去促進液が用い
られる。画像除去促進液が同一被記録材に対して複数回
に分けて付与される方法あるいは2種以上の画像除去促
進液を用いる再生方法では、複数の画像除去促進液のす
べてにアルキルスルホ琥珀酸塩が含有されている必要は
ない。本発明で使用するアルキルスルホ琥珀酸塩として
は、モノアルキルスルホ琥珀酸塩あるいはジアルキルス
ルホ琥珀酸塩であってもよいが、下式(1)で示される
ジアルキルスルホ琥珀酸塩が特に好ましい。
かつ分岐していてもよい炭素数4〜14のアルキル基、
M:アルカリ金属イオン、第4級アンモニウム、 第4
級ホスホニウム、アルカノールアミン陽イオン) さらに前式(1)のMがナトリウムイオン、リチウムイ
オン、下式(2)で示される第4級アンモニウム、第4
級ホスホニウムおよびアルカノールアミン陽イオンより
なる群から選ばれたものであるジアルキルスルホ琥珀酸
塩を用いると、画像除去促進液の経時変化が小さく、安
定した除去特性が得られるのでさらに好ましい。
1〜4のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲン
化アルキル基)
以下に遊離酸型で示すが、本発明に用いる界面活性剤は
以下のものに限定されるものではない。
性剤としてはエアロゾールIB45、エアロゾールAY
100、エアロゾールMA80、エアロゾールOT10
0、エアロゾールTR70(以上三井サイアナミド
製)、エアロールOB70(東邦化学製)、ネオコール
(第一工業製薬製)、ペレックスOT−P(花王製)等
が挙げられるがこれらに限定されるものではない。これ
ら界面活性剤の添加量は0.01〜20重量%、好まし
くは0.1〜5重量%の範囲で添加される。
ルキルスルホ琥珀酸塩を単独、あるいはそれらの複数の
ものを混合して用いることができる。またアルキルスル
ホ琥珀酸塩以外の他の界面活性剤を混合したものも用い
ることができる。本発明で使用するアルキルスルホ琥珀
酸塩の作製は、例えばナトリウム塩、リチウム塩の場合
は対応する遊離酸に水酸化ナトリウム、水酸化リチウム
をそれぞれ添加することにより導入することができ、ま
た、第4級アンモニウム塩、ホスホニウム塩、アルカノ
ールアミン陽イオンの場合は対応する遊離塩に、例えば
以下の(2−A)〜(2−I)に示す水酸化物及びアル
カノールアミンを添加することにより導入することがで
きる。
るためには、前記式(2−A)〜(2−I)で示すよう
な水酸化物及びアルカノールアミンの量は、前式(1)
の化合物のモル数に対して30重量%以上、より好まし
くは50重量%以上となるように添加されることが好ま
しい。
のカチオンイオンのすべてが、アルカリ金属、第4級ア
ンモニウム、第4級ホスホウニムおよびアルカノールア
ミン陽イオンよりなる群から選ばれたものである必要は
なく、前記陽イオンの一部は前記の群以外の陽イオンで
あってもよい。化合物(1)は単独で水溶液として用い
る場合より、脂肪族アルコールと併用すると、さらに除
去特性が向上し、また経時においても安定した除去特性
の画像除去促進液を得ることができる。前記脂肪族アル
コールの例として、エタノール、2−プロパノール、プ
ロパノール、ブタノール等が挙げられる。脂肪族アルコ
ールの含有量は、0.01重量%〜20重量%の範囲
で、さらに好ましくは0.1重量%〜5重量%の範囲で
添加することができる。
を画像除去促進液に用いることにより、良好な画像形成
物質の除去特性が得られる理由、特に、画像除去促進液
の被記録材への付与量を少なくした場合にも、良好な画
像形成物質の除去特性が得られる理由について記す。本
発明の再生方法において、画像除去促進液の付与によ
り、画像形成物質の被記録材への接着力が低下するの
は、主として、前述したように皮膜状画像形成物質と被
記録材の膨潤量の差により、両者の間に剪断力が発生す
るためと推定される。従って、実用となる速度の処理に
より被記録材を再生する為めには、付与される画像除去
促進液の特性として、付与後速やかに画像除去促進液が
被記録材に浸透し、画像が形成されている側の被記録材
表面近傍を膨潤させ得ることが必要である。画像形成物
質と被記録材との間の剪断力は、被記録材の画像形成物
質と接する界面に極力近い部分にまで画像除去促進液が
浸透することにより、特に大きくなると推定される。そ
れゆえ、画像除去促進液が被記録材と画像形成物質とが
接触する界面にまで画像除去促進液が浸透することによ
り、良好な画像形成物質の除去特性が得られる。画像除
去促進液が被記録材と画像形成物質とが接触する界面に
まで画像除去促進液が浸透することは、単に膨潤による
剪断力を生じるばかりではなく、画像除去促進液の成
分、特に水が、画像形成物質と被記録材との間に介する
ことにより、画像形成物質と被記録材との間に働いてい
た接着力を弱める作用をすることも考えられる。
が、良好な画像形成物質の除去特性を与える理由のひと
つは、アルキルスルホ琥珀酸塩を含む画像除去促進液
が、画像形成物質および被記録材への濡れ性が高いた
め、被記録材への浸透が速やかに生じ、特に画像形成物
質と被記録材との界面にまで、画像除去促進液が速やか
に浸透してゆくためと推測される。また、画像除去促進
液の付与により被記録材と画像形成物質との接着力を弱
めた後、画像形成物質を加熱して剥離部材に圧接させて
剥離部材と画像形成物質との間に接着力を与え、その後
に剥離部材と被記録材とを分離して、被記録材上の画像
形成物質を除去する再生方法において、アルキルスルホ
琥珀酸塩を含む画像除去促進液を用いることにより、特
に、画像形成物の除去特性が向上する。この効果は、以
下の作用に基づくものと推定される。すなわち、この被
記録材の再生方法において、画像形成物質を加熱して剥
離部材に圧接せしめる工程が、画像形成物質と剥離部材
との間に接着力を発生させる作用をするのみならず、画
像除去促進液の付与により一旦低下した被記録材と画像
形成物質との間の接着力を、再度、高める作用をもたら
す(以後、この働きを再付着作用と呼ぶ)。アルキルス
ルホ琥珀酸塩を含む画像除去促進液が、画像形成物質の
除去特性向上する第2の作用は、加熱後、被記録材と剥
離部材とを圧接するときに生じる再付着作用を低減ない
し消滅することにあると考えられる。前記の再付着作用
は、通常は、特に、画像除去促進液の被記録材への付与
量を少なくした場合に顕著となる。被記録材に画像除去
促進液を大量に付与する場合、特に、水が含まれる画像
除去促進液を大量に付与する場合においては、被記録材
に付与された画像除去促進液の成分、特に水が、被記録
材と画像形成物質との接着力を弱めるとともに再付着作
用が生じることを防ぐ作用を有する。従って、アルキル
スルホ琥珀酸塩を含む画像除去促進液は、特に画像除去
促進液の被記録材への付与量を少なくした場合において
も、良好な画像形成物質の除去特性を得るために効果が
ある。
した場合にも良好な画像形成物質の除去特性が得られる
方法として、画像形成物質の剥離部材への接着と剥離部
材と被記録材の分離を同一の被記録材について複数回繰
り返す方法、密着した被記録材と剥離部材との間に”ず
れ”を生ぜせしめて複数回の画像形成物質の剥離部材へ
の接着と剥離が生じる方法を提案した。この再生方法に
おいて、良好な画像形成物質の除去特性を得るために
は、複数回の画像形成物質の剥離部材への接着と剥離を
行う過程を伴うので、その過程において、前記の再付着
作用が生じないように被記録材の表面を保つことが重要
となる。特にこの方法において、画像除去促進液の被記
録材への付与量を、約3.2mg/cm2(2g/A−
4)以下とした場合、再付着作用が生じないように調整
された画像除去促進液を用いることが画像形成物質の除
去特性を向上するために大きな効果を有する。アルキル
スルホ琥珀酸塩を含有する画像除去促進液は、前記のよ
うに再付着作用を防止する効果も大きいので、特に、前
記の複数回の画像形成物質の剥離部材の接着と剥離を行
う過程を伴う被記録材の再生方法において良好な再生品
質を与える効果がある。本発明者は、アルキルスルホ琥
珀酸塩とフッソ系界面活性剤とを画像除去促進液に併用
することにより、それぞれを単独で用いる場合に比較し
て、より画像形成物質の除去特性が向上すること、すな
わち、被記録材の表面を傷めることなく、より少ない量
の画像除去促進液の付与で、被記録材上の画像形成物質
が除去できることを見いだした。アルキルスルホ琥珀酸
塩とフッソ系界面活性剤とを画像除去促進液に併用する
ことにより、画像形成物質の除去特性が向上するのは、
以下の作用によるものと考えられる。すなわち、被記録
材へ、フッソ系界面活性剤を含む画像除去促進液を付与
すると、画像形成物質が除去された被記録材の表面部分
において、フッソ系界面活性剤が被記録材の表面の画像
形成物質への濡れ性を低下し、画像形成物質と被記録材
との再接着が行われにくくなるために、フッソ系界面活
性剤を添加した画像除去促進液は大きな再付着作用防止
効果を有する。ところが、画像除去促進液にフッソ系界
面活性剤を単独で用いた場合は、被記録材や画像形成物
質への濡れ性が不十分であり、十分に被記録材と画像形
成物質との接着力を低下することが出来ないため、好ま
しい除去特性が得られないが、アルキルスルホ琥珀酸塩
とフッソ系界面活性剤を混合使用することで、被記録材
や画像形成物質への濡れ性と再付着作用防止効果との両
者を満足できる相乗効果を発現でき、極めて優れた画像
形成物質の除去特性を得ることができる。
るフッ素系界面活性剤の具体例としては、フロロアルキ
ルカルボン酸塩、フロロアルキルスルホン酸塩、フロロ
アルキルリン酸エステル等のアニオン系、フロロアルキ
ル導入ベタイン等の両性系、フロロアルキルエチレンオ
キサイド付加物、フロロアルキルオリゴマー、フロロア
ルキルアミンオキサイド等のノニオン系、フロロアルキ
ルトリメチルアンモニウム塩等のカチオン系等が挙げら
れる。フッソ系界面活性剤とアルキルスルホ琥珀酸塩と
の混合比率は、画像形成物質を除去するための方法、速
度等のプロセス条件、用いる画像形成物質や被記録材の
種類等の条件により、好ましい範囲は異なるが、通常、
0.01〜5の範囲で用いることが特に好ましい。
のアルキルスルホ琥珀酸塩,フッソ系界面活性剤の他
に、目的に応じて他の界面活性剤を含有させることもで
きる。添加できる他の界面活性剤の具体例としては、陰
イオン界面活性剤として、、アルキルカルボン酸塩、N
−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、アシル
化ペプチド等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩、スルホ琥珀酸塩、α−オレフィンスルホン
酸塩、N−アシルスルホン酸塩等のスルホン酸塩、硫酸
化油、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アル
キルアミド硫酸塩等の硫酸エステル塩、アルキルリン酸
塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリールリン
酸塩等のリン酸エステル塩が挙げられる。陽イオン界面
活性剤としては脂肪族アミン塩、アルキル第4級アンモ
ニウム塩、芳香族第4級アンモニウム塩、複素環第4級
アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤として
は、カルボキシベタイン、スルホベタイン等のベタイン
型、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体等が挙げ
られる。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエ
チレンアルキル及びアリールエーテル、ポリオキシエチ
レンスチロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン
誘導体、アルキルアリルホルムアルデヒド縮合物の酸化
エチレン誘導体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロック共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル等のエーテル系、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビトール脂肪酸エステル等のエーテルエステル系、ポ
リエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリ
セリド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
しょ糖脂肪酸エステル等のエステル系、脂肪族アルカノ
ールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイ
ド等の含窒素系が挙げられる。シリコーン系界面活性剤
としては、ポリオキシアルキレン変性シロキサン、カル
ボキシル化ポリオキシアルキレン変性シロキサンが挙げ
られる。本発明の画像除去促進液におけるアルキルスル
ホ琥珀酸塩,フッソ系界面活性剤以外の前記各界面活性
剤の添加量は特に制限はないが、、画像除去促進液に含
有される界面活性剤全体の80重量%以下、特に50重
量%以下の含有量とすることが、前記の被記録材や画像
形成物質への濡れ性と再付着作用防止の両方の効果を得
る上で好ましい。
る比較的高沸点の液状化合物を添加することにより、画
像形成物質を除去した後の被記録材表面の傷みを低減で
き、良好な画像形成物質の除去特性が得られる。更に、
画像除去手段として、剥離部材と被記録材とを密着して
加熱加圧する方法を用いる場合には、画像除去促進液に
は画像形成物質と相溶する比較的高沸点の液状化合物を
添加することにより、良好な画像形成物質の除去が可能
となる温度を下げることができ、したがって必要電力消
費量の低減が可能となる。前記効果をもたらし、本発明
に用いられる化合物として、2−メトキシエタノール、
2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキシ)エ
タノール、2−イソプロポキシエタノール、2−ブトキ
シエタノール、2−イソペンチルオキシエタノール、2
−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノー
ル等のセロソルブ類およびフルフリルアルコール、テト
ラヒドロフルフリルアルコール、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等
のカルービトール類、またはそれらの誘導体類として、
2−メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルア
セテート、2−ブトキシエチルアセテート、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテルアセテート等がある。さ
らにトリエチレングリコールモノメチルエーテル、テト
ラエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノー
ル、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロレングリコールモノ
エチルエーテル、トリプロレングリコールモノメチルエ
ーテルおよびポリオキシエチレンーオキシプロレン誘導
体類、2−ピロリジノン、N−メチル−2−ピロリジノ
ン、エチレンカーボネート、プロレンカーボネート、γ
−ブチロラクトン、1,3−ジメチルイミダゾリジノ
ン、モルホリン、γ−バレロラクトン等を挙げることが
できる。また、既述の界面活性剤中にも前記の化合物と
同様な効果を示すものがある。具体的には、脂肪族アル
コールのエチレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル系、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル系、アルキルアミンオキサ
イド類が同様な効果を示す。前記の化合物を画像除去促
進液に添加した時に、前記のように良好な画像形成物質
の除去特性が得られたり、画像形成物質の除去が可能な
温度を下げることが出来るのは、前記の化合物が画像形
成物質の除去時に画像形成物質を可塑化しているためと
推定される。
活性剤等とともに画像形成物質の除去特性および再生状
態を改良したり、粘度等物性値を調整し、画像除去促進
液の付与を容易にする目的で水溶性高分子の添加を行う
ことができる。画像除去促進液中に添加できる水溶性高
分子としては、天然系では、アラビアガム、トラガンガ
ム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、
アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプ
ン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒
天、ふのり等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、ア
ルブミン、コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガ
ム、デキストラン等の微生物系高分子、半合成系では、
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース(CMC)等の繊維素系高分子、
可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン(CM
S)、ジアルデヒドデンプン、デンプングリコール酸ナ
トリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム等のデン
プン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロ
ピレングリコールエステル等の海藻系高分子、純合成系
では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋
ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ
金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹
脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフ
タレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン
酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコー
ル、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアル
カリ金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン
性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラック等
の天然高分子化合物等が挙げられる。これら水溶性高分
子の画像除去促進液に対する添加量は、画像除去促進液
を被記録材に付与する方法により異なるが、0.1〜2
0重量%、好ましくは0.1〜10重量%の範囲で添加
される。その他の画像除去促進液に添加されるものとし
ては、pH調整剤がある。画像除去液のpHを5〜8に
調整することで該液の保存安定性を向上できる。pH5
以下では接液性が悪く錆が発生しやすく、pH8以上で
は画像除去促進液に添加されたエステルが加水分解し物
性が変化する。但し、pH調整剤の種類としては、画像
除去促進液に悪影響をおよぼさずにpHを5〜8に調整
できるものであれば、任意のpH調整物質を使用するこ
とができる。その例として、例えばジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモ
ニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リ
チウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金
属の炭酸塩等が挙げられる。
の他の化合物として、防腐防黴剤が挙げられる。その例
としては、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリ
ウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウ
ム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナト
リウム等が本発明に使用できる。重金属イオンの封止剤
で剥離助剤として画像除去促進液に添加されるキレート
試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエ
チレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミ
ン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等があ
る。その他、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウ
ム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアン
モニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジ
シクロヘキシルアンモニウムニトライト等を防錆剤とし
て、また再生後の被記録材の白色度を向上する目的で漂
白剤を添加することができる。具体的には酸化漂白剤と
して過酸化水素、過酸化ナトリウム、過炭酸ナトリウ
ム、次亜塩素酸ナトリウム等が挙げられる。蛍光染料、
青み付け染料、酵素等を添加することもできる。さら
に、電子写真方式では荷電制御剤、熱転写インクではビ
ヒクルとして各種ワックスおよび粘着剤としてロジン
(アビエチン酸)誘導体が含有されていても良い。
く説明する。本発明の被記録材の再生方法においては、
画像除去促進液を付与手段により被記録材に付与する。
具体的な付与方法として、容器中の画像除去促進液に被
記録材を浸積させて付与する方法、ローラーに画像除去
促進液を付着させた後にローラーを被記録材に接触させ
て塗布する方法、画像除去促進液を霧状もしくは小滴状
にし、被記録材に向けて噴射し付与する方法等がある。
付与する液量は、被記録材上の画像を完全に除去できる
範囲で、画像除去促進液を大量に付与させることに伴う
前記の諸問題が生じないように最小限に押さえることが
望ましい。液中の成分が、再生処理後の被記録材中に残
存することにより再利用時の筆記不良、画像除去促進液
の定着不良などの問題を引き起こすことがある。従っ
て、界面活性剤等の画像除去促進液に含有させる化合物
は、同様に、被記録材上の画像形成物質を完全に除去で
きる範囲で、最小限の濃度に押さえることが望ましい。
より具体的には、目的、対象とする画像形成物質や被記
録材の種類、画像形成物質を除去するプロセス、画像除
去促進液を付与する方法により使用できる範囲は異なる
が、例えば、1種のみの画像除去促進液を使用する場合
には、画像除去促進液中のアルキルスルホ琥珀酸塩濃度
としては、0.01重量%から20重量%の範囲で調製
されることが好ましく、特に、前記の理由により、0.
1重量%から10重量%の範囲が好ましい。画像除去促
進液の付与量としては、800μg/cm2から8mg
/cm2(A4判あたり0.5gから5g)の範囲で用
いることが好ましいが、特に、アルキルスルホ琥珀酸塩
を使用しない画像除去促進液を用いる場合に比較して効
果が大きいのは、前記のように3.2mg/cm2(A
4判あたり2g)以下の付与量とした場合である。
善したり、画像除去促進液の使用量を低減できる効果を
得る方法として同一成分からなる画像除去促進液を被記
録材に付与する工程を分割し、同一被記録材に対して複
数回の画像除去促進液の付与を行う方法を先に提案した
が、本発明の画像除去促進液はそのような被記録材に複
数回で付与する方法により、さらに優れた特性が得られ
る。また、本出願人は、画像形成物質の除去特性が改善
したり、画像除去促進液の使用量を低減できる効果が更
に大きくなる方法として、界面活性剤を5から100重
量%の高い濃度で含有する高濃度液体と界面活性剤を5
重量%未満の低い濃度で含有する水溶性液体または水か
らなる低濃度液体との2種以上の画像除去促進液を用い
る方法を提案した。アルキルスルホ琥珀酸塩を含有する
画像除去促進液をこの方法で用いることにより、前記の
効果が大きくなり、より少量で良好な画像形成物質の除
去特性が得られる。すなわち、この方法においては、少
なくともアルキルスルホ琥珀酸塩を5から100重量%
の高い濃度で含有する高濃度液体とアルキルスルホ琥珀
酸塩および/または他の界面活性剤を5重量%未満の低
い濃度で含有する水溶性液体または水からなる低濃度液
体との2種以上の画像除去促進液を用いる。高濃度液体
を被記録材の画像形成物質を保持する面に16μg/c
m2から1.6mg/cm2(A4判あたり0.01gか
ら1g)の範囲で付与した後、低濃度液体を16μg/
cm2から3.2mg/cm2(A4判あたり0.01g
から2g)の範囲で付与することにより、被記録材の劣
化をおこさず、特に優れた再生品質を得ることができ
る。高濃度液体中のアルキルスルホ琥珀酸塩が5重量%
未満の場合、被記録材に付与する画像除去促進液の総量
を少量にした場合に充分に画像形成物質の除去がなされ
ない。良好な画像形成物質の除去が可能であること、液
を被記録材に付与する適正な物性値が得られること、同
一の被記録材を用いて画像形成・画像形成物質の除去に
よる再生の繰り返しが多数回できることから、特に好ま
しい高濃度液体の濃度は5重量%〜50重量%である。
また、低濃度水溶性液体として、アルキルスルホ琥珀酸
塩および/または他の界面活性剤を5重量%以上にする
と、画像形成物質の剥離が可能な条件ではあるが、再生
された被記録材の特性が変化し、筆記性や再利用時の画
像品質が低下する等の問題が生じる。完全な画像形成物
質の除去が可能であり、前記の再生された被記録材の品
質が良好であること、繰り返し再生・使用が可能である
ことを達成するためには、低濃度水溶性液体として、ア
ルキルスルホ琥珀酸塩および/または他の界面活性剤濃
度範囲は1重量%以下である。高濃度液体または低濃度
液体の被記録材への付与量は、16μg/cm2(A4
判あたり0.01g)よりも少量であると、被記録材か
ら充分に画像形成物質を除去することができない。高濃
度液体を被記録材に1.6mg/cm2(A4判あたり
1g)以上付与すると、前記のように再生された被記録
材の特性が変化し、再生された被記録材の再利用に不適
となる。
剥離部材を図1に示した再生装置の作用に基づき、より
具体的に説明する。電子写真のトナー、熱転写インク等
の皮膜状の画像形成物質が形成された、セルロース等の
水を含む液体膨潤する表層を有する被記録材を供給する
給紙トレイ(1−1)から給紙ローラ(1−2)により
ガイド板(1−3)を通して搬送ローラ(1−4)で剥
離部材ローラ(1−5)に導かれる。該剥離部材ローラ
(1−5)の表面に給液ローラ(1−6)によりアルキ
ルスルホ琥珀酸塩を含有する画像除去促進液(1−7)
が塗布され、前記搬送ローラ(1−4)から搬送されて
きた被記録材に画像除去促進液(1−7)が塗布含浸さ
れる。画像除去促進液(1−7)が塗布含浸され、剥離
部材と接触している被記録材は、加熱ローラ(1−8)
で加熱加圧された後、分離爪(1−9)で剥離部材から
分離される。剥離部材ローラ(1−5)と加熱加圧され
ることにより、被記録材上の画像形成物質と剥離部材ロ
ーラ(1−5)との間に接着力が生じる。被記録材と画
像形成物質との接着力は、被記録材に画像除去促進液が
付与されることにより弱まっているので、被記録材を剥
離部材ローラ(1−5)から分離すると、画像形成物質
は被記録材から剥離部材ローラ(1−5)側へ転写さ
れ、被記録材上の画像形成物質は被記録材から除去され
る。画像が除去された被記録材は、搬送ローラ(1−1
1)によって、乾燥ベルト(1−12)上に導かれ、乾
燥される。乾燥された無画像の被記録材は搬送ローラ
(1−11)によって、排紙トレイ(1−13)に排出
されて、再複写・再印字可能な被記録材が得られる。画
像が転写された剥離部材ローラ(1−5)上の画像形成
物質は、クリーニング部(1−10)で剥離部材ローラ
(1−5)の表面から掻き落とされ、剥離部材ローラ
(1−5)は、再度画像除去に使用される。
被記録材の再生方法を実施することのできる別の装置の
例である。この装置の動作により本発明の再生方法につ
いて、更に説明を加える。図2の装置は、1、2、3、
4、5の各ユニットからなる。給紙ユニット1におい
て、画像が形成された被記録材10は、底板101上に
集積され、最上部のものから給紙ローラ102で給紙さ
れる。画像除去促進液付与ユニット2においては、給紙
ユニット1から給送された被記録材10は、液中搬送ロ
ーラ202と液中ガイド板203とによって、液容器2
01のアルキルスルホ琥珀酸塩を含有する画像除去促進
液20中に案内させ、画像除去促進液20中に浸積され
た後、絞りローラ対204によって余分な画像除去促進
液20が除去され、次の画像形成物質剥離ユニット3へ
と搬送される。画像形成物質剥離ユニット3は、加熱ラ
ンプ301を内蔵し互いに圧接状態で配置された1対の
剥離部材ローラ302、転写紙排出側の圧接部近傍の剥
離部材ローラ302の表面に接触するように配置された
分離爪303、剥離部材ローラ302の表面をクリーニ
ングするクリーニング装置304、駆動部(図示せず)
等を備えている。クリーニング装置304は、剥離部材
ローラ302の表面上の画像形成物質を除去するクリー
ニングローラ305、クリーニングローラ305上の画
像形成物質を掻き落とすスクレーパブレード306、ス
クレーパブレード306で掻き落とした画像形成物質を
収容する画像形成物質受け307(図示せず)を備えて
いる。画像除去促進液が付与された被記録材は、剥離部
材ローラ302のニップに搬送され加熱・加圧される。
被記録材が剥離部材ローラ302と加熱加圧されること
により、図1の場合と同様に被記録材上の画像形成物質
と剥離部材ローラ(1−5)との間に接着力が生じる。
被記録材と画像形成物質との接着力は、被記録材に画像
除去促進液が付与されることにより弱まっているので、
被記録材を剥離部材ローラ302から分離すると、画像
形成物質は被記録材から剥離部材ローラ302側へ転写
され、被記録材上の画像形成物質は被記録材から除去さ
れる。乾燥ユニット4においては、被記録材10は、加
熱ランプ401を内蔵する、例えばアルミニウムからな
る乾燥ローラ402とこれに隣接する乾燥ローラ403
とにより形成されるニップ間を通過することにより乾燥
され、再利用が可能な被記録材が再生される。紙受けユ
ニット5においては、乾燥ユニット4から排出された被
記録材が排紙トレー501にストックされる。
て、画像形成物質の剥離部材への接着と剥離部材と被記
録材の分離を同一の被記録材について複数回繰り返す方
法を実施するための再生装置の例を示す。図3の画像形
成物質の除去操作は、剥離ユニット3で行われる。剥離
ユニット3は、加熱ランプ301を内蔵する複数の加熱
・加圧ローラ302、1対の入り口ローラ305、1対
の分離ローラ306、およびこれらのローラを内接する
ように張り回らされたエンドレス・ベルト308、30
9等から構成される。エンドレス・ベルト309は、剥
離部材ベルトであり、比較的画像形成物質との接着力が
大きい。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフチレート、ポリカーボネート等のポリマーで
形成される。画像除去促進液が付与された被記録材は、
入り口ローラ305部において、エンドレス・ベルト3
08と309の間に挿入され、分離ローラ306部に至
るまで、エンドレス・ベルト308と309の間に挟持
されたまま搬送される。この間に、加熱・加圧ローラ3
02により、被記録材は、加熱され、画像形成物質が軟
化し、剥離部材ベルトに加圧されるので、画像形成物質
は剥離部材に接着する。図のように、ジグザクに配置さ
れたローラに1対のベルトを巻き付けて、被記録材を1
対のベルトの間に挟持したまま搬送すると、被記録材と
ベルトとの間に搬送速度の差が生じる。搬送速度の差
は、ミクロ的に被記録材と剥離部材との分離が生じてい
ることを意味している。このミクロ的な被記録材と剥離
部材との分離により、画像形成物質は被記録材から剥離
部材側へ転写される。図3の構成の装置において、被記
録材がエンドレス・ベルト308と309の間に挟持さ
れたまま搬送される間に、前記の画像形成物質の剥離部
材ベルト309への接着と被記録材から剥離部材側へ転
写が繰り返される。本発明において、このような画像形
成物質の除去操作がなされているときに、画像除去促進
液としてアルキルスルホ琥珀酸塩を含有する液を使用す
ることにより、前記のように少量の画像除去促進液の付
与により、被記録材10の表面を損傷させずに画像形成
物質を除去することが可能となる。なお、図3の液付与
ユニット2は、液容器201、液汲み上げローラ20
7、液塗布ローラ208、押さえローラ209等よりな
り、液容器201中から液汲み上げローラ207によっ
て汲み上げられた画像除去促進液は、液塗布ローラ20
8との間で絞られて定量化され、液搬送ローラ208と
押さえローラ209との間に搬送される被記録材に付与
される。また、被記録材への画像除去促進液への付与
を、同一被記録材に対して複数回行うには、液付与ユニ
ット部に、例えば液容器201、液汲み上げローラ20
7、液塗布ローラ208、押さえローラ209等よりな
る画像除去促進液の付与ステーションを、1つだけでは
なく、複数のステーションを設けるようにすることがで
きる。以上の本発明の被記録材の再生方法を実施するた
めの装置として、画像形成物質を除去・加圧して剥離部
材に転写する方法についてのみ例を挙げたが、本発明に
おける、画像形成物質の除去方法は、これに限定される
ものではなく、アルキルスルホ琥珀酸塩を含有する画像
除去促進液を付与した被記録材を、ブラシで擦る、粘着
性の剥離部材に転写する等の他の手段で、画像形成物質
を除去する方法も本発明の範囲に含まれる。次に本発明
の実施例をより具体的に示すが、本発明は、これらの実
施例に限定されるものではない。なお、%は重量%を示
す。
た。 ポリエステル樹脂 (結着樹脂) 43% スチレンアクリル樹脂 (結着樹脂) 43% 含Crモノアゾ染料 (荷電制御剤) 3% カルナウバワックス (離型剤) 4% カーボンブラック (着色剤) 7% 以上の物質をブレンダーで10分混合した後、120〜
140℃に熱した2本のロールによって溶融混練した。
混練物を自然放冷後、カッターミルで粗粉砕し、ジェッ
ト気流を用いた粉砕機で粉砕後、風力分級を用いて体積
平均粒径10μmのトナーを得た。 <電子写真トナー処方>下記処方にてトナーBを作製し
た。 ポリエステル樹脂 (結着樹脂) 70% スチレンアクリル樹脂 (結着樹脂) 16% サリチル酸誘導体亜鉛塩 (荷電制御剤) 3% カルナウバワックス (離型剤) 4% カーボンブラック (着色剤) 7% 以上の物質をブレンダーで10分混合した後、120〜
140℃に熱した2本のロールによって溶融混練した。
混練物を自然放冷後、カッターミルで粗粉砕し、ジェッ
ト気流を用いた粉砕機で粉砕後、風力分級を用いて体積
平均粒径8μmのトナーを得た。 <ホットメルトインクの処方>下記処方にてホットメル
トインクCを作製した。 ローダミンBレーキ顔料 3% C.I.ソルベントレッド49 0.5% 密ロウ 48% パラフィンワックス 10% ステアリン酸アミド 36.3% 酢酸ビニル−エチレン共重合体(分子量約3000)1.8% 2−t−ブチル−4−メトキシフェノール 0.38% 3−t−ブチル−4−メトキシフェノール 0.02% 上記処方の混合物を130℃に加熱しながら、ボールミ
ルで分散、撹拌溶解し、熱時遠心分離を行い、最大粒子
を除去してホットメルトインク組成物Cを得た。
酸化リチウム10%液で調整し画像除去促進液1を作製
した。 化合物(1−A) 1% 2−プロパノール 1% デヒドロ酢酸Na 0.1% 水酸化リチウム 0.1% 純水 残量 上記処方にて作製したトナーAを用い電子写真方式のP
PC複写機にて市販のA4判上質紙A上に画像を形成し
た後に、図1に示す装置に前記画像除去促進液1セット
し、処理速度20mm/sec、加熱温度130℃にて
再生処理を行った。剥離部材としてポリエチレンテレフ
タレートを用い、液1の付与量は4.5gとした。再生
された紙には実使用上問題となる量のトナーは残ってい
なかった。再生された紙を用いて、前記の複写機にて再
使用したところ、未使用の紙と同等の複写画像を得るこ
とができた。前記と同様にして、再使用された紙に対し
再生処理を施したところ、同様に再生された紙には実使
用上問題となる量のトナーは残っていなかった。その
後、画像形成および再生処理を繰り返し3回行ったが、
いずれの回においても再生された紙にはトナーの残りは
観察されず、画像形成を行った場合も、未使用の上質紙
上のものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得られた。同様
にして実施例2〜12および比較例1〜13について被
記録材の再生の状態を調べた。
して画像除去促進液2を作製した。 化合物(1−C) 2% 化合物(2−A)25%水溶液 0.8% エタノール 2% ソルビン酸Na 0.1% 純水 残量 トナーBを用い電子写真方式のPPC複写機にて市販の
A4判上質紙B上に画像を形成した後、実施例1と同様
に前記画像除去促進液2を用いて再生処理を行った。こ
のとき液2の付与量は3.8gであった。得られた紙に
はトナーの残りは観察されなかった。再生された紙を前
記の複写機にて再使用したところ、未使用の紙と同等な
綺麗な複写画像を得ることができた。前記と同様にし
て、再使用された紙に対し再生処理を施したところ、同
様に再生された紙には実使用上問題となる量のトナーは
残っていなかった。その後、画像形成および再生処理を
繰り返し3回行ったが、いずれの回においても再生され
た紙にはトナーの残りは観察されず、画像形成を行った
場合も、未使用の上質紙上のものとほぼ同等の綺麗な複
写画像が得られた。
て画像除去促進液3を作製した。 化合物(1−G) 0.5% ソフタノール70 0.5% (日本触媒製:ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤) 化合物(2−C)25%水溶液 0.1% 安息香酸Na 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にして市販のA4判上質紙A上に画像を
形成した後、実施例1と同様に前記画像除去促進液3を
用いて再生処理を行った。このとき液3の付与量は4.
5gであった。得られた紙にはトナーの残りは観察され
なかった。再生された紙を前記の複写機にて再使用した
ところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画像を得ること
ができた。前記と同様にして、再使用された紙に対し再
生処理を施したところ、同様に再生された紙には実使用
上問題となる量のトナーは残っていなかった。その後、
画像形成および再生処理を繰り返し3回行ったが、いず
れの回においても再生された紙にはトナーの残りは観察
されず、画像形成を行った場合も、未使用の上質紙上の
ものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得られた。
て画像除去促進液4を作製した。 化合物(1−I) 0.3% ソフタノール120(日本触媒製) 0.5% ペンタクロロフェノールNa 0.1% 純水 残量 実施例2と同様にして市販のA4判上質紙B上に画像を
形成した後、実施例1と同様にして前記画像除去促進液
4を用いて再生処理を行った。このとき液4の付与量は
4.0gであった。得られた紙にはトナーの残りは観察
されなかった。再生された紙を用いて、前記の複写機に
て再使用したところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画
像を得ることができた。前記と同様にして、再使用され
た紙に対し再生処理を施したところ、同様に再生された
紙には実使用上問題となる量のトナーは残っていなかっ
た。その後、画像形成および再生処理を繰り返し3回行
ったが、いずれの回においても再生された紙にはトナー
の残りは観察されず、画像形成を行った場合も、未使用
の上質紙上のものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得られ
た。
トインクジェットプリンターを用い、ヘッドが120℃
になるように加熱して前記のインクCをヘッドに充填
し、市販のA4判上質紙C上へ印字を行ったものについ
て、実施例1と同様にして前記画像除去促進液5を用い
て再生処理を行った。このとき液5の付与量は4.3g
であった。得られた紙にはトナーの残りは観察されなか
った。再生された紙を前記の複写機にて再使用したとこ
ろ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画像を得ることがで
きた。前記と同様にして、再使用された紙に対し再生処
理を施したところ、同様に再生された紙には実使用上問
題となる量のトナーは残っていなかった。その後、画像
形成および再生処理を繰り返し3回行ったが、いずれの
回においても再生された紙にはトナーの残りは観察され
ず、画像形成を行った場合も、未使用の上質紙上のもの
とほぼ同等の綺麗な複写画像が得られた。
て画像除去促進液6を作製した。 エアロールOP(東邦化学製) 1% ポリビニルアルコール 0.5% ペンタクロロフェノールNa 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にして市販のA4判上質紙上に画像を形
成した後、図2に示す装置に画像除去促進液6をセット
し、それを用いて再生処理を行った。このとき液6の付
与量は4.2gであった。得られた紙にはトナーの残り
は観察されなかった。再生された紙を前記の複写機にて
再使用したところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画像
を得ることができた。前記と同様にして、再使用された
紙に対し再生処理を施したところ、同様に再生された紙
には実使用上問題となる量のトナーは残っていなかっ
た。その後、画像形成および再生処理を繰り返し3回行
ったが、いずれの回においても再生された紙にはトナー
の残りは観察されず、画像形成を行った場合も、未使用
の上質紙上のものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得られ
た。
形成した後、実施例6と同様に前記画像除去促進液7を
用いて再生処理を行った。このとき液7の付与量は4.
0gであった。得られた紙にはトナーの残りは観察され
なかった。再生された紙を前記の複写機にて再使用した
ところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画像を得ること
ができた。前記と同様にして、再使用された紙に対し再
生処理を施したところ、同様に再生された紙には実使用
上問題となる量のトナーは残っていなかった。その後、
画像形成および再生処理を繰り返し3回行ったが、いず
れの回においても再生された紙にはトナーの残りは観察
されず、画像形成を行った場合も、未使用の上質紙上の
ものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得られた。
て画像除去促進液8を作製した 化合物(1−F) 1% S145(旭ガラス製) 1.5% ペンタクロロフェノールNa 0.1% 純水 残量 実施例5と同様にして市販のA4判上質紙C上に画像を
形成した後、実施例6と同様にして前記画像除去促進液
8を用いて再生処理を行った。このとき液8の付与量は
4.0gであった。得られた紙にはトナーの残りは観察
されなかった。再生された紙を前記の複写機にて再使用
したところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画像を得る
ことができた。前記と同様にして、再使用された紙に対
し再生処理を施したところ、同様に再生された紙には実
使用上問題となる量のトナーは残っていなかった。その
後、画像形成および再生処理を繰り返し3回行ったが、
いずれの回においても再生された紙にはトナーの残りは
観察されず、画像形成を行った場合も、未使用の上質紙
上のものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得られた。
て画像除去促進液9を作製した エアロゾールOT100(三井サイアナミド製) 1% S113(旭ガラス製) 1.5% ペンタクロロフェノールNa 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にして市販のA4判上質紙A上に画像を
形成した後、図3に示す装置と画像除去促進液9を用い
て再生処理を行った。ここで図4(ア)に示す装置を図
3中の画像除去促進液付与ユニットに代えて組み込み、
画像除去促進液9を2回に分けて付与した。このとき液
9の付与量は計2.3gであった。得られた紙にはトナ
ーの残りは観察されなかった。再生された紙を前記の複
写機にて再使用したところ、未使用の紙と同等な綺麗な
複写画像を得ることができた。前記と同様にして、再使
用された紙に対し再生処理を施したところ、同様に再生
された紙には実使用上問題となる量のトナーは残ってい
なかった。その後、画像形成および再生処理を繰り返し
3回行ったが、いずれの回においても再生された紙には
トナーの残りは観察されず、画像形成を行った場合も、
未使用の上質紙上のものとほぼ同等の綺麗な複写画像が
得られた。
画像除去促進液10を作製した エアロゾールMA80(三井サイアナミド製) 1% BT−5(日光ケミカルズ製:ポリオキシエチレン アルキルエーテル系界面活性剤) 1% ソルビン酸ナトリウム 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にして市販のA4判上質紙A上に画像を
形成した後、図2に示す装置と画像除去促進液10を用
いて再生処理を行った。このとき液10の付与量は4.
0gであった。得られた紙にはトナーの残りは観察され
なかった。再生された紙を前記の複写機にて再使用した
ところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画像を得ること
ができた。前記と同様にして、再使用された紙に対し再
生処理を施したところ、同様に再生された紙には実使用
上問題となる量のトナーは残っていなかった。その後、
画像形成および再生処理を繰り返し3回行ったが、いず
れの回においても再生された紙にはトナーの残りは観察
されず、画像形成を行った場合も、未使用の上質紙上の
ものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得られた。
画像除去促進液11(高濃度液体)を作製した エアロゾールMA80(三井サイアナミド製) 10% BT−5(日光ケミカルズ製:ポリオキシエチレン アルキルエーテル系界面活性剤) 10% ソルビン酸ナトリウム 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にして市販のA4判上質紙上A上に画像
を形成した後、図2に示す装置と画像除去促進液11を
用いて再生処理を行った。ここで図4(イ)に示す装置
を図2中の画像除去促進液付与ユニットに代えて組み込
み、画像除去促進液11をローラにより0.06g付与
し、次に水を霧状にして1.4g付与した後、剥離を行
った。得られた紙にはトナーの残りは観察されなかっ
た。再生された紙を用いて、前記の複写機にて再使用し
たところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画像を得るこ
とができた。前記と同様にして、再使用された紙に対し
再生処理を施したところ、同様に再生された紙には実使
用上問題となる量のトナーは残っていなかった。その
後、画像形成および再生処理を繰り返し3回行ったが、
いずれの回においても再生された紙にはトナーの残りは
観察されず、画像形成を行った場合も、未使用の上質紙
上のものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得られた。
て画像除去促進液12(高濃度液体)を作製した エアロゾールOT100(三井サイアナミド製) 20% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドNa 0.1% 純水 残量 実施例2と同様にして市販のA4判上質紙上B上に画像
を形成した後、図3に示す装置と画像除去促進液12を
用いて再生処理を行った。ここで図4(イ)に示す装置
を図3中の画像除去促進液付与ユニットに代えて組み込
み、画像除去促進液12をローラにより0.1g付与
し、次に水を霧状にして1.1g付与した後、剥離を行
った。得られた紙にはトナーの残りは観察されなかっ
た。再生された紙を前記の複写機にて再使用したとこ
ろ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画像を得ることがで
きた。前記と同様にして、再使用された紙に対し再生処
理を施したところ、同様に再生された紙には実使用上問
題となる量のトナーは残っていなかった。その後、画像
形成および再生処理を繰り返し3回行ったが、いずれの
回においても再生された紙にはトナーの残りは観察され
ず、画像形成を行った場合も、未使用の上質紙上のもの
とほぼ同等の綺麗な複写画像が得られた。
て画像除去促進液13(高濃度液体)を作製した エアロゾールOT100 10% パーフルオロアルキルカルボン酸 10% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドNa 0.1% 純水 残量 実施例11と同様にして市販のA4判上質紙上B上に画
像を形成した後、図3に示す装置と画像除去促進液13
を用いて再生処理を行った。画像除去促進液13をロー
ラにより0.08g付与し、次に水を霧状にして0.9
g付与した後、剥離を行った。得られた紙にはトナーの
残りは観察されなかった。再生された紙を前記の複写機
にて再使用したところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写
画像を得ることができた。前記と同様にして、再使用さ
れた紙に対し再生処理を施したところ、同様に再生され
た紙には実使用上問題となる量のトナーは残っていなか
った。その後、画像形成および再生処理を繰り返し3回
行ったが、いずれの回においても再生された紙にはトナ
ーの残りは観察されず、画像形成を行った場合も、未使
用の上質紙上のものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得ら
れた。
て画像除去促進液14(高濃度液体)を作製した エアロゾールOT100 10% パーフルオロアルキルカルボン酸 10% 2−プロパノール 5% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドNa 0.1% 純水 残量 実施例11と同様にして市販のA4判上質紙上B上に画
像を形成した後、図3に示す装置と画像除去促進液14
を用いて再生処理を行った。画像除去促進液14をロー
ラにより0.06g付与し、次に水を霧状にして0.5
g付与した後、剥離を行った。得られた紙にはトナーの
残りは観察されなかった。再生された紙を前記の複写機
にて再使用したところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写
画像を得ることができた。前記と同様にして、再使用さ
れた紙に対し再生処理を施したところ、同様に再生され
た紙には実使用上問題となる量のトナーは残っていなか
った。その後、画像形成および再生処理を繰り返し3回
行ったが、いずれの回においても再生された紙にはトナ
ーの残りは観察されず、画像形成を行った場合も、未使
用の上質紙上のものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得ら
れた。
施例5記載の画像除去促進液5を2段目として、実施例
14と同様にして1段目に0.05g、2段目に0.4
gの液付与量で再生処理を施した。得られた紙にはトナ
ーの残りは観察されなかった。再生された紙を前記の複
写機にて再使用したところ、未使用の紙と同等な綺麗な
複写画像を得ることができた。前記と同様にして、再使
用された紙に対し再生処理を施したところ、同様に再生
された紙には実使用上問題となる量のトナーは残ってい
なかった。その後、画像形成および再生処理を繰り返し
3回行ったが、いずれの回においても再生された紙には
トナーの残りは観察されず、画像形成を行った場合も、
未使用の上質紙上のものとほぼ同等の綺麗な複写画像が
得られた。
画像除去促進液16(高濃度液体)を作製した エアロゾールMA80(三井サイアナミド製) 1% エチレンカーボネート 2% 1,3−ジメチルイミダゾリジノン 2% ソルビン酸ナトリウム 0.1% 純水 残量 実施例1と同様にして市販のA4判上質紙上Aに画像を
形成した後、図2に示す装置と画像除去促進液16を用
いて再生処理を行った。このとき液16の付与量は3.
2gであった。得られた紙にはトナーの残りは観察され
なかった。再生された紙を前記の複写機にて再使用した
ところ、未使用の紙と同等な綺麗な複写画像を得ること
ができた。前記と同様にして、再使用された紙に対し再
生処理を施したところ、同様に再生された紙には実使用
上問題となる量のトナーは残っていなかった。その後、
画像形成および再生処理を繰り返し3回行ったが、いず
れの回においても再生された紙にはトナーの残りは観察
されず、画像形成を行った場合も、未使用の上質紙上の
ものとほぼ同等の綺麗な複写画像が得られた。画像消去
を行ったところトナー残像がなく、再利用可能であっ
た。画像消去を行ったところ画像の残像がなく、また再
複写可能であった。
BT5(日光ケミカルズ製:ペンタオキシエチレン2級
アルキルエーテル系界面活性剤 商品名)に変えた以外
は同様にして画像除去促進液aを作製し、この画像除去
促進液を用いて実施例1と同様にして画像再生処理を行
った。このときの画像除去促進液aの付与量は、浸透性
が低いため、2.5gであった。再生処理後に得られた
紙にはトナー画像の残像が認められ、再使用に耐えられ
ないものであった。 比較例2 実施例2の画像除去促進液2の化合物(1−E)を除き
ソフタノール300(日本触媒製 ポリオキシエチレン
2級アルキルエーテル系界面活性剤 商品名)に変えた
以外は同様にして画像除去促進液bを作製し、この画像
除去促進液を用いて再生処理は実施例2と同様にして行
った。このときの画像除去促進液bの付与量は、浸透性
が低いためか、3.0gであった。再生処理後に得られ
た紙にはトナー画像の残像が認められ、再使用に耐えら
れないものであった。画像除去促進液bとして同様にし
て市販の上質紙上の画像消去を行なったところ僅かにト
ナー画像の残像が認められた。
は同様にして画像除去促進液cを作製し、この画像除去
促進液を用いて再生処理は実施例3と同様にして行っ
た。このときの画像除去促進液cの付与量は、3.1g
であった。再生処理後に得られた紙にはトナー画像の残
像が認められた。またトナーが剥離した部分も、荷電制
御材によると思われる著しい着色がみられたため、再使
用に耐えられないものであった。
は同様にして画像除去促進液dを作製し、この画像除去
促進液を用いて再生処理は実施例4と同様にして行っ
た。このときの画像除去促進液dの付与量は、3.5g
であった。再生処理後に得られた紙にはトナー画像の残
像が認められた。
き、界面活性剤としてソルビタン脂肪酸エステルを用い
たいた以外は同様にして画像除去促進液eを作製し、こ
の画像除去促進液を用いて再生処理は実施例6と同様に
して行った。このときの画像除去促進液eが浸透性に劣
るため付与量は、2.3gであった。特に、画像部では
画像除去促進液eは、紙の内部には浸透していなかっ
た。再生処理後に得られた紙は、画像のあったところを
中心に全面にわたり紙の表面が剥がれており、再使用に
耐えられないものであった。
除き、界面活性剤としてポリエチレングリーコール脂肪
酸エステルを用いたいた以外は同様にして画像除去促進
液fを作製し、この画像除去促進液を用いて再生処理は
実施例7と同様にして行った。画像除去促進液fの付与
量は、3.0gであった。再生処理後に得られた紙に
は、トナー画像の残像が認められ、再使用に耐えられな
いものであった。
F)を除き、プロピレングリーコール脂肪酸エステルを
用いた以外は同様にして画像除去促進液gを作製し、こ
の画像除去促進液を用いて再生処理は実施例8と同様に
して行った。画像除去促進液gの付与量は、2.4gで
あった。画像形成物質と紙との界面に液が浸透しないた
め、再生処理後に得られた紙には、トナー画像の残像が
認められ、画像が除去された部分の紙表面も繊維が毛羽
立つているなど、再使用に耐えられないものであった。
除き、界面活性剤としてポリオキシエチレン脂肪酸アミ
ドを用いた以外は同様にして画像除去促進液hを作製
し、この画像除去促進液を用いて、再生処理は実施例1
0と同じ条件で再生処理をこのとき1段目の液18は、
0.05g付着し、2段目の純水は0.7g付着した。
再生処理後に得られた紙には、トナー画像の残像が認め
られ、画像が除去された部分の紙表面も繊維が毛羽立つ
ているなど、再使用に耐えられないものであった。
を除き、プロピレングリーコール脂肪酸エステル界を用
いた以外は同様にして画像除去促進液iを作製し、この
画像除去促進液を用いて、実施例12と同様にして市販
上質紙上の画像の除去を行った。ここで1段目の画像除
去促進液iは、0.07g付着し、2段目の水は0.5
g付着した。再生処理後に得られた紙には、トナー画像
が剥離されないで残った。この画像除去促進液を用いて
画像を除去する場合、実施例12と同等の再生紙を得る
のに、0.09gの画像除去促進液と2.3gの水を要
した。さらに、必要液量の増加に伴い、電力量も増加し
た。
05gとし、2段目の画像除去促進液5を実施例15と
同じ0.4g付与して再生処理を行った。実施例15と
同様にして処理を行ったが、再生処理後に得られた紙
は、ほとんどのトナーが残存し、再使用に耐えられない
ものであった。
とした以外は、比較例10と同じ条件で再生処理を行っ
たところ、再生処理後の紙から、ほとんどのトナーが完
全に除去された。しかしこのようにして再生処理された
紙上に、実施例2に記した画像形成を行うと、トナーの
定着が悪く、綺麗に画像が形成されなかった。また、こ
のようにして再生処理された紙に水性インクで筆記した
場合、にじみがひどく使用に耐えられなかった。
有する画像除去促進液を使用しているので、画像形成物
質や被記録材に対する濡れ性および被記録材への浸透性
が向上するので、再生処理に要する画像除去促進液の必
要液量が低減でき、かつ、再生処理の高速化が可能にな
る。 (2) 本発明によれば、アルキルスルホ琥珀酸塩が、
画像形成物質の被記録材への再付着を防止する作用を有
するので、画像除去促進液の付与量を少量にした場合に
も、画像形成物質の残りが無く、かつ、再生後の被記録
材の表面を傷めることなく画像形成物質を被記録材から
除去することが可能になる。 (3) 本発明によれば、アルキルスルホ琥珀酸塩を画
像除去促進液に添加することで、前記(1)及び(2)
の効果が大きいばかりでなく、保存特性や安全性に優れ
た画像除去促進液を提供することができる。 (4) 本発明によれば、前記化合物(1)のカウンタ
ーイオンとして請求項4記載の陽イオンを選択すること
で画像除去の特性の経時安定性に優れた画像除去促進液
を提供することができる。 (5) 本発明によれば画像除去促進液にアルキルスル
ホ琥珀酸塩に加えてフッ素系界面活性剤を添加すること
で、被記録材への画像形成物質の再付着がさらに効果的
に防止され、画像除去促進液の付与量を少量にした場合
にも、画像形成物質の残りがなく、かつ再生後の被記録
材の表面を傷めること無く画像形成物質を被記録材から
除去することが可能になる。
アルキルスルホ琥珀酸塩に加えて画像形成物質を可塑化
する化合物を添加することで、被記録材表面の損傷を押
さえることが可能となる。また、加熱により剥離部材と
画像形成物質を接着させて剥離を行う場合は、剥離に必
要な温度を低下することが可能となり、被記録材の再生
に要する電力消費量を低減したり、再生装置に使用する
部材の耐熱性の制限を緩和することができる。 (7) 本発明によれば、画像除去促進液にアルキルス
ルホ琥珀酸塩に加えて脂肪族1価アルコールを添加する
ことで、画像形成物質の残りが無く、かつ再生後の被記
録材の表面を傷めること無く画像形成物質を被記録材か
ら除去することが可能となるとともに、経時の後も良好
に画像形成物質を被記録材から除去することが可能にな
る。信頼性の高い画像除去促進液を提供することができ
る。 (8) 本発明によれば、画像除去促進液を同一被記録
材に対して複数回に分けて付与されるので、画像形成物
質と被記録材との接点に画像除去促進液が浸透しやす
く、少量の画像除去促進液の付与により、画像形成物質
の残りが無く、かつ、再生後の被記録材の表面を傷める
こと無く、画像形成物質を被記録材から除去することが
可能になる。 (9) 本発明によれば、少なくともアルキルスルホ琥
珀酸塩を含む画像除去促進液を使用し、画像除去促進液
を付与する方法が、同一被記録材に対して複数回に分け
て付与され、かつ、複数回に分けて付与される画像除去
促進液中の、アルキルスルホ琥珀酸塩および他の界面活
性剤の含有濃度が、後工程の付与になるに従って低くな
るので、先に付与した画像除去促進液により十分に濡れ
性が高くなった被記録材へ次工程の画像除去促進液が供
給されるため、少量の画像除去促進液を付与した場合に
も、画像除去促進液と被記録材との接点に画像除去促進
液が浸透し易く、画像形成物質の残りが無く、かつ、再
生後の被記録材の表面を傷めること無く画像形成物質を
被記録材から除去することが可能になる。更に、1回の
再生操作に使用する界面活性剤の総量を低減できるため
に、再生された被記録材の筆記性、画像形成物質の定着
性などの劣化を防止することができ、何回も再生・再利
用のサイクルを繰り返すことが出来る。 (10)本発明によれば、密着した被記録材と剥離部材
との間に”ずれ”を生じせしめて複数回の画像形成物質
の剥離部材への接着と剥離が生じる方法によるものであ
る場合に、特に、少量の画像除去促進液を付与した場合
においても、画像形成物質の残りが無く、かつ再生後の
被記録材の表面を傷めることなく画像形成物質を被記録
材から除去することが可能となる。 (11)本発明によれば、画像除去促進液に水溶性高分
子を添加することで剥離特性を改良し再生後の被記録材
の強度等の特性を改善することができ、再利用の用途を
広めることができる。
である。
略図である。
略図である。
除去促進付与ユニットの概略図である。 (ア)ローラ塗布を2回行うもの (イ)ローラ塗布後、非接触方式で液を付与するもの
式的に示す図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 少なくとも画像が形成される側の表面近
傍が水を含有する液体(画像除去促進液)によって膨潤
する層で構成され、かつ皮膜状の画像形成物質が固着し
ている被記録材に、画像除去促進液を付与せしめ、該被
記録材の皮膜状画像と該被記録材の接着力を弱め、接着
力が低下した後に、前記疎水性画像を紙質層から画像剥
離手段により剥離することを特徴とする被記録材の再生
方法において、前記画像除去促進液がアルキルスルホ琥
珀酸塩を含有することを特徴とする被記録材の再生方
法。 - 【請求項2】 請求項1記載の被記録材の再生方法にお
いて、皮膜状の画像形成物質が熱可塑性または熱溶融性
を示すものであり、また付与された画像除去促進液との
膨潤量の差により、被記録材との接着力が弱められた前
記皮膜状の画像形成物質を加熱し、かつ該加熱された皮
膜状の画像形成物質との接着力が、該皮膜状の画像形成
物質と被記録材との接着力より大きい剥離部材を前記皮
膜状の画像形成物質に圧接させて、被記録材より皮膜状
の画像形成物質を剥離することを特徴とする被記録材の
再生方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の被記録材の再生
方法において、アルキルスルホ琥珀酸塩が、下記式
(1)で示されるジアルキルスルホ琥珀酸塩であること
を特徴とする被記録材の再生方法。 【化1】 (R1、R2:同一または相異なっていてもよく、かつ分
岐していてもよい炭素数4〜14のアルキル基、M:ア
ルカリ金属イオン、第4級アンモニウム、第4級ホスホ
ニウム、アルカノールアミン陽イオン) - 【請求項4】 請求項3記載の被記録材の再生方法にお
いて、ジアルキルスルホ琥珀酸塩が、前式(1)のMが
ナトリウムイオン、リチウムイオン、下式(2)で示さ
れる第4級アンモニウムおよび第4級ホスホニウムより
なる群から選ばれたものであることを特徴とする被記録
材の再生方法。 【化2】 (X:窒素またはリン、R3〜R6:水素、炭素数1〜4
のアルキル基、ヒドロキシアルキル基およびハロゲン化
アルキル基よりなる群から選ばれた少なくとも1種の基
である。) - 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の被記録
材の再生方法において、画像除去促進液にフッ素系界面
活性剤を含有する被記録材の再生方法 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の被
記録材の再生方法において、画像除去促進液に画像形成
物質を可塑化する物質を含有することを特徴とする被記
録材の再生方法。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
の被記録材の再生方法において、画像除去促進液に脂肪
族アルコールを含有することを特徴とする被記録材の再
生方法。 - 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6または7
記載の被記録材の再生方法において、画像除去促進液を
同一被記録材に対して複数回に分けて付与することを特
徴とする被記録材の再生方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の被記録材の再生方法にお
いて、画像除去促進液に含有される界面活性剤の濃度
が、後工程で付与される画像除去促進液に従って低くな
ることを特徴とする被記録材の再生方法。。 - 【請求項10】 請求項9記載の被記録材の再生方法に
おいて、少なくとも1種のアルキルスルホ琥珀酸塩を5
〜100重量%の濃度で含有する高濃度の画像除去促進
液を少なくとも1回およびアルキルスルホ琥珀酸塩およ
び/または他の界面活性剤を5重量%含有する水溶性液
体または水よりなる低濃度画像除去促進液を少なくとも
1回、付与することを特徴とする被記録材の再生方法。 - 【請求項11】 請求項10記載の被記録材の再生方法
において、被記録材の画像形成物質を保持する面に、高
濃度の画像除去促進液を16μg/cm2〜1.6mg
/cm2(A4判あたり0.01〜1g)、低濃度画像
除去促進液を16μg/cm2〜3.2mg/cm2(A
4判あたり0.01〜2g)付与することを特徴とする
被記録材の再生方法。 - 【請求項12】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10または11記載の被記録材の再生方法にお
いて、剥離部材の画像形成物質への接着および該接着し
た被記録材と剥離部材の分離を”ずれ”生じさせ、ある
いは生じさせることなく、行う同一被記録材に複数回繰
り返して行うことを特徴とする被記録材の再生方法。 - 【請求項13】 アルキルスルホ琥珀酸塩の少なくとも
1種および水を含有するものであることを特徴とする請
求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11
または12記載の被記録材の再生方法に用いる画像除去
促進液。 - 【請求項14】 請求項13記載の画像除去促進液にお
いて、アルキルスルホ琥珀酸塩が前式(1)で表わされ
るジアルキルスルホ琥珀酸塩である画像除去促進液。 - 【請求項15】 請求項14記載の画像除去促進液にお
いて、ジアルキルスルホ琥珀酸塩が前式(1)のMがナ
トリウムイオン、リチウムイオン、前式(2)で示され
る第4級アンモニウムおよび第4級ホスホニウムよりな
る群から選ばれたものである画像除去促進液。 - 【請求項16】 請求項13、14または15記載の画
像除去促進液において、フッソ系界面活性剤を含有する
ものである画像除去促進液。 - 【請求項17】 請求項13、14、15または16記
載の画像除去促進液において、画像形成物質を可塑化す
る化合物を含有するものである画像除去促進液。 - 【請求項18】 請求項17記載の画像除去促進液にお
いて、画像形成物質を可塑化する化合物が、セロソルブ
類およびその誘導体類、カルビトール類およびその誘導
体類、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、テ
トラエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノ
ール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ
メチルエーテルおよびポリオキシエチレンーオキシプロ
ピレン誘導体類、2−ピロリジノン、N−メチル−2−
ピロリジノン、エチレンカーボネート、プロピレンカー
ボネート、γーブチロラクトンおよびポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル類、1,3−ジメチルイミダゾリジ
ノン、モルホリンおよびγ−バレロラクトからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種以上の化合物である画像除去
促進液。 - 【請求項19】 請求項13、14、15、16、17
または18記載の画像除去促進液において、脂肪族1価
アルコールを含有するものである画像除去促進液。 - 【請求項20】 請求項13、14、15、16、1
7、18または19記載の画像除去促進液において、水
溶性高分子化合物を含有するものである画像除去促進
液。
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---|---|---|---|
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JP11952994 | 1994-05-09 | ||
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JPH0830013A true JPH0830013A (ja) | 1996-02-02 |
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ID=26457243
Family Applications (1)
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JP13587895A Expired - Fee Related JP3613533B2 (ja) | 1994-05-09 | 1995-05-09 | 被記録材の再生方法に使用する画像除去促進液 |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10222029A (ja) * | 1997-02-10 | 1998-08-21 | Ricoh Co Ltd | 被記録材の再生方法及び画像除去促進液並びに被記録材 |
US7283758B2 (en) | 2003-10-21 | 2007-10-16 | Ricoh Company, Ltd. | Apparatus for forming erasable and inerasable images and/or for detecting and erasing erasable images |
US7750166B2 (en) * | 2002-08-16 | 2010-07-06 | University Of South Alabama | Ionic liquids containing a sulfonate anion |
-
1995
- 1995-05-09 JP JP13587895A patent/JP3613533B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH10222029A (ja) * | 1997-02-10 | 1998-08-21 | Ricoh Co Ltd | 被記録材の再生方法及び画像除去促進液並びに被記録材 |
US7750166B2 (en) * | 2002-08-16 | 2010-07-06 | University Of South Alabama | Ionic liquids containing a sulfonate anion |
US7283758B2 (en) | 2003-10-21 | 2007-10-16 | Ricoh Company, Ltd. | Apparatus for forming erasable and inerasable images and/or for detecting and erasing erasable images |
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---|---|
JP3613533B2 (ja) | 2005-01-26 |
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