JPH08299871A - 水田管理作業車 - Google Patents

水田管理作業車

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JPH08299871A
JPH08299871A JP13722695A JP13722695A JPH08299871A JP H08299871 A JPH08299871 A JP H08299871A JP 13722695 A JP13722695 A JP 13722695A JP 13722695 A JP13722695 A JP 13722695A JP H08299871 A JPH08299871 A JP H08299871A
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paddy field
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pto
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Akihiro Kubo
保 昭 博 久
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 単位面積当りの薬剤散布量を一定に保ち乍
ら車速を変更でき、単位面積当りの散布量を略一定に保
ち乍ら高速直進走行並びに低速旋回走行を行える。 [構成] 水田走行輪(6)(8)を備えた走行車
(1)に散布作業機(14)を装設させ、害虫駆除また
は除草用の薬剤などを散布する水田管理作業車におい
て、エンジン(2)出力を伝達させる走行変速ケース
(27)と、該走行変速ケース(27)出力を水田走行
輪(6)(8)に伝える減速ケース(4)と、前記走行
変速ケース(27)出力を散布作業機(14)に伝える
PTO軸(62)を設け、散布作業機(14)の散布ポ
ンプ(16)を前記PTO軸(62)に連結させたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は稲を育成している水田内
を走行し乍ら薬剤または肥料などを散布する水田管理作
業車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水田走行輪を備えた走行車に散布
作業機を装設させ、薬剤散布を行う技術があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、散布
作業機に設ける散布ポンプの薬剤散布圧(吐出量)を一
定に保ち乍ら車速も一定に保って単位面積当りの薬剤散
布量を一定にする場合、車速を変更することによって薬
剤散布量が変化するから、作業途中で車速だけを変更し
得ない不具合があると共に、畦際などで薬剤散布幅を縮
少することによって単位面積当りの散布量が増加する不
具合があり、薬剤散布量を一定に保つには、車速を上げ
たときに薬剤散布圧を上げる操作を行う必要があり、ま
た散布幅を縮少したときに散布ポンプから送給される薬
剤の一部をタンクに戻す調圧バルブ及び戻し配管などを
設ける必要があり、取扱い操作の簡略化並びに散布機構
造の簡略化などを容易に図り得ない等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、水田
走行輪を備えた走行車に散布作業機を装設させ、害虫駆
除または除草用の薬剤などを散布する水田管理作業車に
おいて、エンジン出力を伝達させる走行変速ケースと、
該走行変速ケース出力を水田走行輪に伝える減速ケース
と、前記走行変速ケース出力を散布作業機に伝えるPT
O軸を設け、散布作業機の散布ポンプを前記PTO軸に
連結させたもので、PTO軸を介して駆動する散布ポン
プの回転数が車速と同調して変更されるから、薬剤散布
量を一定に保ち乍ら車速を容易に変更し得、単位面積当
りの散布量を略一定に保ち乍ら高速直進走行並びに低速
旋回走行を容易に行い得、薬剤散布圧調節などを不要に
して取扱い操作の簡略化などを容易に図り得るものであ
る。
【0005】また、水田走行輪を備えた走行車に散布作
業機を装設させ、害虫駆除または除草用の薬剤などを散
布する水田管理作業車において、エンジン出力を走行出
力とPTO出力に分岐した後でPTO出力回転数だけを
変更させるPTO変速ケースを設け、前記PTO変速ケ
ース出力によって駆動する散布ポンプを散布作業機に取
付けたもので、PTO変速ケースの変速操作によって散
布ポンプの回転数を変更することにより、単位面積当り
の散布量を一定に保ち乍ら散布幅を容易に変更し得、散
布量を一定に保ち乍ら畦際の未散布地幅に合せて散布幅
を縮少させ得、畦際作業時に散布量を増加させたり畦の
外側にまで散布する不具合をなくし得、また散布ポンプ
から送給される薬剤の一部をタンクに戻す必要もなく、
無駄な散布の防止並びに散布機構造の簡略化などを容易
に図り得るものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は散布ポンプの駆動説明図、図2は全体の側
面図、図3は同平面図を示し、図中(1)は作業者が搭
乗する走行車であり、エンジン(2)を車体フレーム
(3)前部上方に搭載させ、ギヤ減速ケース(4)前方
にフロントアクスルケース(5)を介して前水田走行輪
(6)を支持させると共に、前記ギヤ減速ケース(4)
の後部にリヤアクスルケース(7)を連設し、前記リヤ
アクスルケース(7)に後水田走行輪(8)を支持させ
る。そして前記エンジン(2)等を覆うボンネット
(9)後部に操向ハンドル(10)を取付けると共に、
ステップ(11)を介して作業者が搭乗する車体カバー
(12)によって前記ギヤ減速ケース(4)等を覆い、
前記車体カバー(12)上部に運転席(13)を取付け
る。
【0007】また、図中(14)は薬剤タンク(15)
並びに散布ポンプ(16)などを具備する散布作業機で
あり、トップリンク(17)及びロワーリンク(18)
を含むリンク機構(19)を介して走行車(1)後側に
ヒッチフレーム(20)を連結させ、前記リンク機構
(19)を介して散布作業機(15)を昇降させる油圧
昇降シリンダ(21)をロワーリンク(18)に連結さ
せ、前後水田走行輪(6)(8)を走行駆動して水田内
で稲の間を走行移動し乍ら連続的に散布作業を行うよう
に構成する。
【0008】また、図中(22)は主変速レバー、(2
3)は昇降兼作業走行変速用副変速レバー、(24)は
主クラッチペダル、(25)(25)は左右ブレーキペ
ダルである。
【0009】さらに、図4、図5に示す如く、左右一対
の四角筒形の前記車体フレーム(3)(3)前部にエン
ジン(2)を搭載し、前車軸(26)(26)を介して
左右の前水田走行輪(6)(6)を軸支させるフロント
アクスルケース(5)をエンジン(2)後方の車体フレ
ーム(3)(3)下面に取付け、フロントアクスルケー
ス(5)後方の左右車体フレーム(3)(3)間に無段
ベルト走行変速ケース(27)を設け、走行変速ケース
(27)後方の左右車体フレーム(3)(3)間にギヤ
減速ケース(4)を設けると共に、後車軸(28)(2
8)を介して左右の後水田走行輪(8)(8)を軸支さ
せるリヤアクスルケース(7)を左右車体フレーム
(3)(3)後端下面に固設させ、エンジン(2)出力
を各ケース(27)(4)を介して各アクスルケース
(5)(7)に走行駆動力として伝達させ、前後水田走
行輪(6)(8)を駆動するように構成している。
【0010】また、左右車体フレーム(3)(3)後端
部上面に左右支柱(29)(29)を立設させ、左右支
柱(29)(29)上端を水平フレーム(30)によっ
て連結させ、支柱(29)と水平フレーム(30)を一
体固定させて正面視門形に形成する。そして、車体フレ
ーム(3)中間のブレーキペダル受軸(31)と、前記
水平フレーム(30)中間の間に、前低後高に傾斜させ
るサブフレーム(32)(32)を架設させると共に、
サブフレーム(32)(32)間に昇降シリンダ(2
1)を取付け、またトップリンク(17)及びロワーリ
ンク(18)で形成するリンク機構(19)を各フレー
ム(3)(30)に支軸(33)(34)を介して取付
け、昇降シリンダ(21)によってリンク機構(19)
を揺動させて散布作業機(15)を昇降させるように構
成している。
【0011】さらに、図1に示す如く、前記エンジン
(2)下方に設けるカウンタ軸(35)前端側にカウン
タプーリ(36)を取付けると共に、エンジン(2)右
側にオルタネータ(37)を配置させるもので、左右車
体フレーム(3)(3)間の略中央上方にエンジン
(2)の出力軸(38)を設け、該出力軸(38)に出
力プーリ(39)を取付け、該出力プーリ(39)を前
記カウンタプーリ(36)にVベルト(40)を介して
連結させると共に、オルタネータ(37)の入力プーリ
(41)にVベルト(42)を介して前記出力プーリ
(39)を連結させている。
【0012】また、前記ギヤ減速ケース(4)の右側前
面にクラッチケース(43)を一体形成し、クラッチケ
ース(43)前面に無段ベルト走行変速ケース(27)
右側後面を連結固定させ、また昇降シリンダ(21)を
作動させる油圧ポンプ(44)を走行変速ケース(2
7)の左側後面に固定させるもので、ユニバーサルジョ
イント付き伝動軸(45)を前記カウンタ軸(35)後
端と走行変速ケース(27)間に設け、エンジン(2)
出力を走行変速ケース(27)に伝えると共に、各アク
スルケース(5)(7)とギヤ減速ケース(4)間に走
行出力軸(46)を設け、ギヤ減速ケース(4)の変速
出力を各アクスルケース(5)(7)を介して前後水田
走行輪(6)(8)に伝えるように構成している。
【0013】また、巻付け径を変化させて変速比を無段
階に変更する入出力プーリ(47)(48)及び変速ベ
ルト(49)を走行変速ケース(27)に内設させ、ユ
ニバーサルジョイント付き伝動軸(45)を介して走行
変速ケース(27)の入力軸(50)前端を前記カウン
タ軸(35)後端に連結させ、入力軸(50)後端に油
圧ポンプ(44)を直接連結させると共に、クラッチペ
ダル(24)によって断続操作する多板摩擦形乾式クラ
ッチ(51)をクラッチケース(43)に内設させ、走
行変速ケース(27)の出力軸(52)をギヤ減速ケー
ス(4)の変速入力軸(53)に前記クラッチ(51)
を介して連結させ、前記変速入力軸(53)に走行変速
ギヤ機構(54)を介して前記走行出力軸(46)を連
結させ、前後水田走行輪(6)(8)を駆動するもの
で、前記主変速レバー(22)操作によって走行変速ギ
ヤ機構(54)を切換えて前後進させると共に、前記副
変速レバー(23)操作により入出力用プーリ(47)
(48)幅を変えて変速ベルト(49)の巻付け径を変
化させ、前記プーリ(47)(48)及び変速ベルト
(49)の変速比を無段階に変更させ、走行速度を無段
変速するように構成している。
【0014】さらに、前記ギヤ減速ケース(4)後面に
PTO変速ケース(55)を固定させ、巻付け径を変化
させて変速比を無段階に変更するPTO入出力プーリ
(56)(57)及びPTO変速ベルト(58)をPT
O変速ケース(55)に内設させ、PTOクラッチ(5
9)を介してPTO変速ケース(55)のPTO入力軸
(60)を前記変速入力軸(53)に連結させると共
に、PTO変速ケース(55)のPTO出力軸(61)
をPTO軸(62)にユニバーサルジョイント付き伝動
軸(63)を介して連結させ、前記散布作業機(15)
の散布ポンプ(16)にPTO軸(62)を介して駆動
力を伝達させるもので、PTO入出力用プーリ(56)
(57)幅を変えてPTO変速ベルト(58)の巻付け
径を変化させ、前記プーリ(56)(57)及びPTO
変速ベルト(58)の変速比を無段階に変更させ、散布
ポンプ(16)の回転数を無段階に変化させ、駆動回転
数に比例した吐出能力を有する前記散布ポンプ(16)
の薬剤送給量を増加または減少させるように構成してい
る。
【0015】上記から明らかなように、水田走行輪
(6)(8)を備えた走行車(1)に散布作業機(1
4)を装設させ、害虫駆除または除草用の薬剤などを散
布する水田管理作業車において、エンジン(2)出力を
伝達させる走行変速ケース(27)と、該走行変速ケー
ス(27)出力を水田走行輪(6)(8)に伝える減速
ケース(4)と、前記走行変速ケース(27)出力を散
布作業機(14)に伝えるPTO軸(62)を設け、散
布作業機(14)の散布ポンプ(16)を前記PTO軸
(62)に連結させ、PTO軸(62)を介して駆動す
る散布ポンプ(16)の回転数が車速と同調して変更さ
れ、走行変速ケース(27)出力の増減による車速変化
に関係なく、単位面積当りの散布ポンプ(16)の散布
量が略一定に保たれるように構成している。また、エン
ジン(2)出力を走行出力とPTO出力に分岐した後で
PTO出力回転数だけを変更させるPTO変速ケース
(55)を設け、前記PTO変速ケース(55)出力に
よって駆動する散布ポンプ(16)を散布作業機(1
4)に取付け、PTO変速ケース(55)の変速操作に
よって散布ポンプ(16)の回転数を変更することによ
り、単位面積当りの散布量を略一定に保ち乍ら散布幅を
変更したり、散布幅を一定に保った状態で単位面積当り
の散布量を変更することが行えるように構成している。
【0016】さらに、図6に示す如く、前記薬剤タンク
(15)並びに散布ポンプ(16)などを取付ける散布
フレーム(64)を散布作業機(15)に設け、前記散
布フレーム(64)前側の上下ピン(65)(66)を
前記ヒッチフレーム(20)の上下ノッチ(67)(6
8)に係入させ、ヒッチフレーム(20)に散布フレー
ム(64)を係脱自在に連結させるもので、散布フレー
ム(64)下面にスタンド(69)を固定させ、該スタ
ンド(69)を着地させて散布フレーム(64)を地上
に降しているとき、走行車(1)を後進させてヒッチフ
レーム(20)を散布フレーム(64)前側に接近さ
せ、ヒッチフレーム(20)を上昇させて上ノッチ(6
7)に上ピン(65)を係入させた後、ヒッチフレーム
(20)をさらに上昇させることにより、下ノッチ(6
8)に下ピン(66)が係入し、各ピン(65)(6
6)及びノッチ(67)(68)を介してヒッチフレー
ム(20)に散布フレーム(64)が固定され、ヒッチ
フレーム(20)をさらに上昇させて散布作業機(1
4)を所定高さに持上げ、走行車(1)を前進させて移
動させる。一方、リンク機構(19)を介して散布作業
機(14)を持上げているとき、ヒッチフレーム(2
0)を下降させてスタンド(69)を着地させ、ヒッチ
フレーム(20)をさらに下降させることによって下ノ
ッチ(68)から下ピン(66)が脱出し、ヒッチフレ
ーム(20)をさらに下降させることによって上ノッチ
(68)から上ピン(65)が脱出し、散布フレーム
(64)からヒッチフレーム(20)が分離され、走行
車(1)の前進によって走行車(1)から散布作業機
(14)が取外されるように構成している。このよう
に、作業車(1)の前後進操作とヒッチフレーム(2
0)の昇降操作を運転席(13)の作業者が行うだけ
で、散布作業機(14)の装着または取外しが行える。
【0017】さらに、図7、図8に示す如く、略一直線
に左右方向に延設させる中空パイプ形のセンターブーム
(70)及び左右サイドブーム(71)(71)を備
え、複数の散布口(72)…を各ブーム(70)(7
1)に設けると共に、センターブーム(70)を前記散
布フレーム(64)後面に固定させ、センターブーム
(70)両端部にブラケット(73)及び回動支点軸
(74)を介してサイドブーム(71)(71)を起伏
自在に連結させ、運転席(13)の作業者が起伏レバー
(75)(75)を操作したとき、該レバー(75)に
ワイヤ(76)を介して連結されたサイドブーム(7
1)が回動支点軸(74)回りに水平な倒伏位置乃至起
立位置に揺動するもので、図7の仮想線位置にサイドブ
ーム(71)を起立させたとき、走行車(1)の左右幅
内にサイドブーム(71)が収納されると共に、前記散
布ポンプ(16)の吐出側をセンターブーム(70)に
直結させ、かつ散布ポンプ(16)の吐出側を左右サイ
ドブーム(71)(71)に開閉型左右散布バルブ(7
7)(77)を介して接続させ、サイドブーム(71)
を起立させたときに散布バルブ(77)を閉じて薬剤の
送給を中止させるように構成している。
【0018】さらに、図9に示す如く、前記PTOクラ
ッチ(59)の入切を検出するリミットスイッチ形散布
クラッチセンサ(78)と、単位面積当りの薬剤散布量
を作業者が手動設定する可変抵抗器形散布量設定器(7
9)と、左右起伏レバー(75)(75)による左右サ
イドブーム(71)(71)の起立操作を検出するリミ
ットスイッチ形左右格納センサ(80)(81)と、前
記PTO入出力用プーリ(56)(57)幅を変えてP
TO変速ベルト(58)の巻付け径を変化させる電動変
速モータ(82)と、前記左右散布バルブ(77)(7
7)を開閉させる左右散布ソレノイド(83)(84)
を、マイクロコンピュータで構成するコントローラ(8
5)に接続させている。
【0019】そして、図10のフローチャートに示す如
く、散布クラッチセンサ(78)入力により、PTOク
ラッチ(59)のオンによって散布ポンプ(16)の駆
動が検出されると、散布量設定器(79)の散布量設定
値が入力され、散布量設定値に基づく設定速度になるよ
うに変速モータ(82)を制御し、単位面積当りの散布
量が設定値となるように前記の設定速度で散布ポンプ
(16)を運転し、タンク(15)の薬剤をポンプ(1
6)によって各ブーム(70)(71)に送給し、散布
口(72)…から下方の稲に向けて薬剤を散布する。こ
のとき、副変速レバー(23)操作によって変速ケース
(27)の出力軸(52)回転数を変化させ、車速を変
更することにより、車速に比例して散布ポンプ(16)
の回転数が変化し、散布口(72)…に送給される薬剤
量が変更され、単位面積当りの薬剤散布量が略一定に保
たれる。従って、走行車(1)を往復させる高速直進走
行と、枕地で走行車(1)を方向転換させる低速旋回走
行を、作業者が散布量調節を行わなくても、単位面積当
りの散布量が自動的に略一定に保たれる。
【0020】また、左右格納センサ(80)(81)の
入力により、左右起伏レバー(75)(75)操作によ
る左右サイドブーム(71)(71)の起伏動作を検出
し、左右サイドブーム(71)(71)が格納されてい
ないとき、前記の設定速度で散布ポンプ(16)が運転
される。また、左右サイドブーム(71)(71)のい
ずれか一方が格納されたとき、サイドブーム(71)が
格納された側の散布バルブ(77)が散布ソレノイド
(83)または(84)によって閉動され、左または右
の起立支持されたサイドブーム(71)側の散布を中止
させると共に、変速モータ(82)を減速側に作動させ
て散布ポンプ(16)の回転数を減少させ、前記の設定
速度に対して一段階減速されて散布ポンプ(16)が運
転される。さらに、左右サイドブーム(71)(71)
の両方が格納されたとき、左右散布バルブ(77)(7
7)が左右散布ソレノイド(84)(84)によって閉
動され、左右サイドブーム(71)(71)の散布を中
止させると共に、左右いずれか一方のサイドブーム(7
1)の散布を中止させたときよりもさらに減速側に変速
モータ(82)を作動させ、片側の散布中止時よりもさ
らに散布ポンプ(16)の回転数を減少させ、前記の設
定速度に対して二段階減速されて散布ポンプ(16)が
運転される。従って、走行車(1)が畦際を走行すると
き、水田の未散布幅に合せて左右サイドブーム(71)
(71)の一方または両方を起立させ、薬剤の散布幅を
変更しても、作業者が散布量を調節する必要がなく、単
位面積当りの散布量が自動的に略一定に保たれるもの
で、左右サイドブーム(71)(71)の一方または両
方を起立させるだけで、単位面積当りの散布量を略一定
に保った状態で散布幅が変更される。
【0021】なお、前記タンク(15)に入れる薬剤
は、液体または粉粒体の除草剤または害虫駆除剤である
が、液体または粉粒体の肥料をタンク(15)に入れて
施肥作業を行えると共に、変速ベルト(49)(58)
を内設させる変速ケース(27)(55)に代え、油圧
変速用油圧モータ及びポンプなどを備える油圧無段変速
ケース、またはリングコーンを備える機械式無段変速ケ
ースを設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、水田走行輪(6)(8)を備えた走行車(1)に散
布作業機(14)を装設させ、害虫駆除または除草用の
薬剤などを散布する水田管理作業車において、エンジン
(2)出力を伝達させる走行変速ケース(27)と、該
走行変速ケース(27)出力を水田走行輪(6)(8)
に伝える減速ケース(4)と、前記走行変速ケース(2
7)出力を散布作業機(14)に伝えるPTO軸(6
2)を設け、散布作業機(14)の散布ポンプ(16)
を前記PTO軸(62)に連結させたもので、PTO軸
(62)を介して駆動する散布ポンプ(16)の回転数
が車速と同調して変更されるから、薬剤散布量を一定に
保ち乍ら車速を容易に変更でき、単位面積当りの散布量
を略一定に保ち乍ら高速直進走行並びに低速旋回走行を
容易に行うことができ、薬剤散布圧調節などを不要にし
て取扱い操作の簡略化などを容易に図ることができるも
のである。
【0023】また、水田走行輪(6)(8)を備えた走
行車(1)に散布作業機(14)を装設させ、害虫駆除
または除草用の薬剤などを散布する水田管理作業車にお
いて、エンジン(2)出力を走行出力とPTO出力に分
岐した後でPTO出力回転数だけを変更させるPTO変
速ケース(55)を設け、前記PTO変速ケース(5
5)出力によって駆動する散布ポンプ(16)を散布作
業機(14)に取付けたもので、PTO変速ケース(5
5)の変速操作によって散布ポンプ(16)の回転数を
変更することにより、単位面積当りの散布量を一定に保
ち乍ら散布幅を容易に変更でき、散布量を一定に保ち乍
ら畦際の未散布地幅に合せて散布幅を縮少させることが
でき、畦際作業時に散布量を増加させたり畦の外側にま
で散布する不具合をなくすことができ、また散布ポンプ
(16)から送給される薬剤の一部をタンク(15)に
戻す必要もなく、無駄な散布の防止並びに散布機構造の
簡略化などを容易に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】散布ポンプの駆動説明図。
【図2】全体の側面図。
【図3】同平面図。
【図4】走行車の側面図。
【図5】同平面図。
【図6】ヒッチフレーム部の側面図。
【図7】薬剤散布部の背面説明図。
【図8】散布ポンプの配管説明図。
【図9】散布制御回路図。
【図10】散布制御フローチャート。
【符号の説明】
(1) 走行車 (2) エンジン (4) 減速ケース (6)(8) 水田走行輪 (14) 散布作業機 (16) 散布ポンプ (27) 走行変速ケース (55) PTO変速ケース (62) PTO軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水田走行輪を備えた走行車に散布作業機
    を装設させ、害虫駆除または除草用の薬剤などを散布す
    る水田管理作業車において、エンジン出力を伝達させる
    走行変速ケースと、該走行変速ケース出力を水田走行輪
    に伝える減速ケースと、前記走行変速ケース出力を散布
    作業機に伝えるPTO軸を設け、散布作業機の散布ポン
    プを前記PTO軸に連結させたことを特徴とする水田管
    理作業車。
  2. 【請求項2】 水田走行輪を備えた走行車に散布作業機
    を装設させ、害虫駆除または除草用の薬剤などを散布す
    る水田管理作業車において、エンジン出力を走行出力と
    PTO出力に分岐した後でPTO出力回転数だけを変更
    させるPTO変速ケースを設け、前記PTO変速ケース
    出力によって駆動する散布ポンプを散布作業機に取付け
    たことを特徴とする水田管理作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018134005A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 松山株式会社 肥料散布機用散布量調整システム
CN109964911A (zh) * 2019-04-30 2019-07-05 严志华 电动自动回管喷药机

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