JPH08298992A - 排水からの鉄回収方法 - Google Patents
排水からの鉄回収方法Info
- Publication number
- JPH08298992A JPH08298992A JP10946895A JP10946895A JPH08298992A JP H08298992 A JPH08298992 A JP H08298992A JP 10946895 A JP10946895 A JP 10946895A JP 10946895 A JP10946895 A JP 10946895A JP H08298992 A JPH08298992 A JP H08298992A
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- Japan
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- iron
- bacteria
- tank
- ferrous ions
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄バクテリアによる排水中からの鉄回収で、
排水の水温を制御することで、効率的に鉄を回収する。 【構成】 2価の鉄イオンを含む排水を鉄バクテリアに
よって酸化沈殿させて、鉄を回収する方法において、酸
化槽での排水の温度を35〜40℃の範囲内にすること
で、中和剤を使用しないで効率的に鉄を回収する。
排水の水温を制御することで、効率的に鉄を回収する。 【構成】 2価の鉄イオンを含む排水を鉄バクテリアに
よって酸化沈殿させて、鉄を回収する方法において、酸
化槽での排水の温度を35〜40℃の範囲内にすること
で、中和剤を使用しないで効率的に鉄を回収する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2価の鉄イオンを含む
排水を鉄バクテリアによって酸化沈殿させて、鉄を回収
する方法に関する。
排水を鉄バクテリアによって酸化沈殿させて、鉄を回収
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄イオンを含む排水から鉄のみを酸化沈
殿させる方法として、従来から鉄バクテリアを利用する
ことが行われてきた。その適用例として特開昭62−2
82698号公報を挙げることが出来る。この特開昭6
2−282698号公報の技術内容は、炭酸カルシウム
を用いて鉄バクテリアによる鉄の酸化効率を改善すると
共に、処理プロセスの簡素化を図るものである。
殿させる方法として、従来から鉄バクテリアを利用する
ことが行われてきた。その適用例として特開昭62−2
82698号公報を挙げることが出来る。この特開昭6
2−282698号公報の技術内容は、炭酸カルシウム
を用いて鉄バクテリアによる鉄の酸化効率を改善すると
共に、処理プロセスの簡素化を図るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な従来の排水処理方法では、処理プロセスの簡素化が
図られているにしても、pH調整と鉄の酸化効率の改善
のための炭酸カルシウムを必要とする。この炭酸カルシ
ウムの酸化中和槽への注入は連続的に行う必要があり、
また、排水中に硫酸イオンが大量に含まれると炭酸カル
シウムとの反応で石膏を発生することが危惧されるとい
った問題点がある。
様な従来の排水処理方法では、処理プロセスの簡素化が
図られているにしても、pH調整と鉄の酸化効率の改善
のための炭酸カルシウムを必要とする。この炭酸カルシ
ウムの酸化中和槽への注入は連続的に行う必要があり、
また、排水中に硫酸イオンが大量に含まれると炭酸カル
シウムとの反応で石膏を発生することが危惧されるとい
った問題点がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、このような問題
点を解決して、炭酸カルシウムの様な中和剤を使用する
ことなく2価の鉄イオンを含む排水から効率的に鉄を回
収する方法を提供することにある。
点を解決して、炭酸カルシウムの様な中和剤を使用する
ことなく2価の鉄イオンを含む排水から効率的に鉄を回
収する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、2価の鉄イオ
ンを含む排水を鉄バクテリアによって酸化沈殿させて、
鉄を回収する方法において、酸化槽での排水の温度を3
5〜40℃の範囲内に管理することを特徴とする排水か
らの鉄回収方法である。この鉄回収方法においては、排
水のpHが1〜4であると鉄回収がより効率的である。
ンを含む排水を鉄バクテリアによって酸化沈殿させて、
鉄を回収する方法において、酸化槽での排水の温度を3
5〜40℃の範囲内に管理することを特徴とする排水か
らの鉄回収方法である。この鉄回収方法においては、排
水のpHが1〜4であると鉄回収がより効率的である。
【0006】このように酸化槽での排水の温度を35〜
40℃の範囲内に維持することが、最も効率的に鉄回収
を行うことができるが、これはこの範囲内に温度を保つ
ことにより活発な生物反応を遂行し得るものと考えられ
る。通常はこの温度より低めになりがちである。
40℃の範囲内に維持することが、最も効率的に鉄回収
を行うことができるが、これはこの範囲内に温度を保つ
ことにより活発な生物反応を遂行し得るものと考えられ
る。通常はこの温度より低めになりがちである。
【0007】また、冷延・メッキ排水のpHの範囲は、
1.5〜3.5程度であり、かつ、pHが4を超える
と、鉄バクテリアが生息できないので、排水のpHは1
〜4の範囲とした。尚、鉄バクテリアの最適生息pHは
2前後である。
1.5〜3.5程度であり、かつ、pHが4を超える
と、鉄バクテリアが生息できないので、排水のpHは1
〜4の範囲とした。尚、鉄バクテリアの最適生息pHは
2前後である。
【0008】
【実施例】製鉄所から発生する冷延・めっき排水を対象
とした模擬排水で連続実験を行った。そのときの排水処
理フローを図1に示すが、1は原水、2は酸化槽、3は
酸化槽に続く沈殿槽、4は沈殿槽からの処理水、5は沈
殿槽3から酸化槽2へ戻す返送汚泥である。模擬排水は
pHを2.0〜2.5、Fe2+を400mg/l、NH4 −
Nを5mg/l、PO4 −Pを5mg/l、水温を10〜40℃
とし、酸化槽滞留時間を2時間とした。処理後の鉄の回
収率は、原水中のT−Fe(Fe2++Fe3+)に対する
原水と処理水中のT−Feの差の割合を示す。その結果
を表1に示す。
とした模擬排水で連続実験を行った。そのときの排水処
理フローを図1に示すが、1は原水、2は酸化槽、3は
酸化槽に続く沈殿槽、4は沈殿槽からの処理水、5は沈
殿槽3から酸化槽2へ戻す返送汚泥である。模擬排水は
pHを2.0〜2.5、Fe2+を400mg/l、NH4 −
Nを5mg/l、PO4 −Pを5mg/l、水温を10〜40℃
とし、酸化槽滞留時間を2時間とした。処理後の鉄の回
収率は、原水中のT−Fe(Fe2++Fe3+)に対する
原水と処理水中のT−Feの差の割合を示す。その結果
を表1に示す。
【0009】この表1の結果から分かるように、No.
4〜6に示す、温度を35〜40℃とした例では、アル
カリによるpH調整をしなくても鉄の回収率は70%以
上となり、30℃以下のものに比べ回収効率が良いこと
が明らかである。
4〜6に示す、温度を35〜40℃とした例では、アル
カリによるpH調整をしなくても鉄の回収率は70%以
上となり、30℃以下のものに比べ回収効率が良いこと
が明らかである。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】本発明の方法により、炭酸カルシウムの
様な中和剤を使用することなく2価の鉄イオンを含む排
水から効率的に鉄を回収することができることになり、
この産業上の効果は大きい。
様な中和剤を使用することなく2価の鉄イオンを含む排
水から効率的に鉄を回収することができることになり、
この産業上の効果は大きい。
【図1】本発明を実施する処理フローの一例。
1 原水 2 酸化槽 3 沈殿槽 4 処理水 5 返送汚泥
Claims (2)
- 【請求項1】 2価の鉄イオンを含む排水を鉄バクテリ
アによって酸化沈殿させて、鉄を回収する方法におい
て、酸化槽での排水の温度を35〜40℃の範囲内に管
理して鉄を回収することを特徴とする排水からの鉄回収
方法。 - 【請求項2】 排水のpHが1〜4である請求項1記載
の鉄鋼排水からの鉄回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10946895A JPH08298992A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 排水からの鉄回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10946895A JPH08298992A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 排水からの鉄回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08298992A true JPH08298992A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14511004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10946895A Pending JPH08298992A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 排水からの鉄回収方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08298992A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016064163A3 (ko) * | 2014-10-20 | 2017-05-18 | 한국지질자원연구원 | 쿠에트-테일러 반응기에서의 침전반응을 이용한 금속 분리방법 및 이를 위한 분리장치 |
-
1995
- 1995-05-08 JP JP10946895A patent/JPH08298992A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016064163A3 (ko) * | 2014-10-20 | 2017-05-18 | 한국지질자원연구원 | 쿠에트-테일러 반응기에서의 침전반응을 이용한 금속 분리방법 및 이를 위한 분리장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050426 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050906 |