JPS591118B2 - 有機性排水の処理方法 - Google Patents
有機性排水の処理方法Info
- Publication number
- JPS591118B2 JPS591118B2 JP53113745A JP11374578A JPS591118B2 JP S591118 B2 JPS591118 B2 JP S591118B2 JP 53113745 A JP53113745 A JP 53113745A JP 11374578 A JP11374578 A JP 11374578A JP S591118 B2 JPS591118 B2 JP S591118B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferric
- salt
- added
- treated water
- substances
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
- Activated Sludge Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、有機性排水の処理に際して触媒として利用し
た第1鉄塩を中和し析出させたのち水酸化第2鉄として
回収して、再利用する方法に関するものであり、更に詳
しくは有機性排水に含有している有機物質を、前記の如
くして回収した水酸化第2鉄スラツジを鉱酸で溶解して
得られた第2鉄塩溶液を凝集剤として前段工程で利用す
る有機性排水の処理方法に関するものである。
た第1鉄塩を中和し析出させたのち水酸化第2鉄として
回収して、再利用する方法に関するものであり、更に詳
しくは有機性排水に含有している有機物質を、前記の如
くして回収した水酸化第2鉄スラツジを鉱酸で溶解して
得られた第2鉄塩溶液を凝集剤として前段工程で利用す
る有機性排水の処理方法に関するものである。
従来から有機性物質を含有する排水の処理において、設
備が簡単なこと、ランニングコストが安価であることか
ら、生物学的処理方式が用いられているが、生物学的処
理方式と云えども万能ではなく、特に鉱油、動植物油脂
や重金属による浄化阻害、懸濁物質の流出、界面活性剤
による泡沫汚染、あるいは色度成分の除去効果等に問題
が指摘されている。
備が簡単なこと、ランニングコストが安価であることか
ら、生物学的処理方式が用いられているが、生物学的処
理方式と云えども万能ではなく、特に鉱油、動植物油脂
や重金属による浄化阻害、懸濁物質の流出、界面活性剤
による泡沫汚染、あるいは色度成分の除去効果等に問題
が指摘されている。
有機性排水中の生物易分解性物質の濃度が高い場合には
低濃度の生物学的処理に比してより多くの発色性の微生
物代謝物質を生成させ、化学的酸素要求量(以下COD
Mnと略す)を高水準に維持させたり、この発色性の微
生物代謝物質が生物益解速度を著しく低下させることが
知られている。
低濃度の生物学的処理に比してより多くの発色性の微生
物代謝物質を生成させ、化学的酸素要求量(以下COD
Mnと略す)を高水準に維持させたり、この発色性の微
生物代謝物質が生物益解速度を著しく低下させることが
知られている。
このため、排水の高度処理を目標として、前段、あるい
は後段に各種プロセスを付加した各種の処理方法が開発
されているが、いずれも一長一短があり更に優れた処理
方法が要求されており、本発明者らはかかる状況下に対
処する有機性排水の高度処理法について、鋭意研究を重
ねた結果、本発明を完成したものである。
は後段に各種プロセスを付加した各種の処理方法が開発
されているが、いずれも一長一短があり更に優れた処理
方法が要求されており、本発明者らはかかる状況下に対
処する有機性排水の高度処理法について、鋭意研究を重
ねた結果、本発明を完成したものである。
本発明は、有機性排水に第2鉄塩凝集剤を添加して有機
物質及び懸濁物質を凝集分離する第一工程、第一工程処
理水中の生物易分解性物質を生物学的に分解除去する第
二工程、第二工程処理水に第1鉄塩触媒の存在下に過酸
化水素を添加して、生物難分解性物質、生物代謝老廃物
質を酸化分解して除去する第三工程、第三工程処理水に
アルカリを加え鉄塩触媒を水酸化第2鉄スラツジとして
分離回収する第四工程からなる有機性排水の処理方法に
おいて、第四工程から回収される水酸化第2鉄スラツジ
を強酸でpH2以下で溶解して得られた第2鉄塩溶液を
第一工程の第2鉄塩凝集剤としてpH3以上で利用する
ことを特徴とする有機性排水の処理方法を要旨とする。
物質及び懸濁物質を凝集分離する第一工程、第一工程処
理水中の生物易分解性物質を生物学的に分解除去する第
二工程、第二工程処理水に第1鉄塩触媒の存在下に過酸
化水素を添加して、生物難分解性物質、生物代謝老廃物
質を酸化分解して除去する第三工程、第三工程処理水に
アルカリを加え鉄塩触媒を水酸化第2鉄スラツジとして
分離回収する第四工程からなる有機性排水の処理方法に
おいて、第四工程から回収される水酸化第2鉄スラツジ
を強酸でpH2以下で溶解して得られた第2鉄塩溶液を
第一工程の第2鉄塩凝集剤としてpH3以上で利用する
ことを特徴とする有機性排水の処理方法を要旨とする。
以下本発明の詳細な説明する。
従来、有機性排水、特に産業排水中の懸濁物質、界面活
性剤、鉱油、動植物油脂、あるいは重金属等の浄化阻害
物質の除去方法としては、一般的に3価の鉄、アルミニ
ウム等の酸性金属塩類を用い、アルカリを添加して金属
水酸化物として凝集分離する方法が用いられている。
性剤、鉱油、動植物油脂、あるいは重金属等の浄化阻害
物質の除去方法としては、一般的に3価の鉄、アルミニ
ウム等の酸性金属塩類を用い、アルカリを添加して金属
水酸化物として凝集分離する方法が用いられている。
また生物学的処理水中に含有されている懸濁物質、生物
難分解性物質および生物代謝老廃物質を除去するために
、上記凝集分離の後活性炭吸着等の高度処理方式を付帯
しているので、設備費、ランニングコストが高価になる
ばかりでなく処理性能の面でも必ずしも満足するもので
はなかった。
難分解性物質および生物代謝老廃物質を除去するために
、上記凝集分離の後活性炭吸着等の高度処理方式を付帯
しているので、設備費、ランニングコストが高価になる
ばかりでなく処理性能の面でも必ずしも満足するもので
はなかった。
本発明者らは、有機性排水に第2鉄塩凝集剤を添加して
有機物質及び懸濁物質を凝集分離する第一工程、第一工
程処理水中の生物易分解性物質を生物学的に分解除去す
る第二工程、第二工程処理水に第1鉄塩触媒の存在下に
過酸化水素を添加して、生物難分解性物質、生物代謝老
廃物質を酸化分解して除去する第三工程、第三工程処理
水にアルカリを加え鉄塩触媒を水酸化第2鉄スラツジと
して分離回収する第四工程からなる有機性排水の処理方
法において、第四工程で回収される水酸化第2鉄スラツ
ジは、酸化還元電位の高い過酸化水素を用い、触媒で強
力に酸化されているため、有機部分酸化物を含むことな
く無害であり、これを鉱酸で溶解した第2鉄塩凝集剤は
、新鮮な第2鉄塩と同様な効果を有することを確めた。
有機物質及び懸濁物質を凝集分離する第一工程、第一工
程処理水中の生物易分解性物質を生物学的に分解除去す
る第二工程、第二工程処理水に第1鉄塩触媒の存在下に
過酸化水素を添加して、生物難分解性物質、生物代謝老
廃物質を酸化分解して除去する第三工程、第三工程処理
水にアルカリを加え鉄塩触媒を水酸化第2鉄スラツジと
して分離回収する第四工程からなる有機性排水の処理方
法において、第四工程で回収される水酸化第2鉄スラツ
ジは、酸化還元電位の高い過酸化水素を用い、触媒で強
力に酸化されているため、有機部分酸化物を含むことな
く無害であり、これを鉱酸で溶解した第2鉄塩凝集剤は
、新鮮な第2鉄塩と同様な効果を有することを確めた。
本発明の第三工程に用いる触媒には、過酸化水素の分解
能の高い第1鉄塩を使用するが、第2鉄塩は触媒として
の効果が低く、使用できない。
能の高い第1鉄塩を使用するが、第2鉄塩は触媒として
の効果が低く、使用できない。
第1鉄塩としては鉄鋼業、チタン精製工業等から大量に
廃棄物として排出される硫酸第1鉄、塩化第1鉄等が使
用でき、産業廃棄物の有効利用を可能にした点で公害防
止上極めて顕著な効果を奏するものである。
廃棄物として排出される硫酸第1鉄、塩化第1鉄等が使
用でき、産業廃棄物の有効利用を可能にした点で公害防
止上極めて顕著な効果を奏するものである。
すなわち、本発明の特徴は、第1鉄塩は第2鉄塩とは異
り、工業的価値が低いため極めて安価であるが、そのま
まの状態では凝集剤として使用できないため、まず第三
工程の触媒として使用して第2鉄塩とし、第四工程で水
酸化第2鉄スラツジとして回収し、鉱酸で溶解して第一
工程の第2鉄塩凝集剤として有効利用する点にあり、安
価な処理費用で高い排水の処理効果ならびに処理の安定
化を達成し得るものである。
り、工業的価値が低いため極めて安価であるが、そのま
まの状態では凝集剤として使用できないため、まず第三
工程の触媒として使用して第2鉄塩とし、第四工程で水
酸化第2鉄スラツジとして回収し、鉱酸で溶解して第一
工程の第2鉄塩凝集剤として有効利用する点にあり、安
価な処理費用で高い排水の処理効果ならびに処理の安定
化を達成し得るものである。
第二工程で処理された生物学的処理水は、第三工程にお
いて攪拌を加えつつ、鉄塩触媒、過酸化水素が添加され
る。
いて攪拌を加えつつ、鉄塩触媒、過酸化水素が添加され
る。
酸化触媒として添加される第1鉄塩は、硫酸第1鉄、塩
化第1鉄等のFe(If)イオンを含有する化合物、あ
るいはその水溶液であるが酸化触媒としての活性度、価
格の低床さから通常は硫酸第1鉄を用いる。
化第1鉄等のFe(If)イオンを含有する化合物、あ
るいはその水溶液であるが酸化触媒としての活性度、価
格の低床さから通常は硫酸第1鉄を用いる。
第1鉄塩は、(1)式に示す如く過酸化水素と反応して
、強力な酸化性を有する水酸基ラジカルを生成すると共
に第1鉄イオンは第2鉄イオンに酸化され触媒としての
能力を失う。
、強力な酸化性を有する水酸基ラジカルを生成すると共
に第1鉄イオンは第2鉄イオンに酸化され触媒としての
能力を失う。
Fe2++H20□→Fe3++OH−+OH・(1)
反応液のpHは鉄塩の加水分解によって、反応至適のp
H4以下になるが必要に応じpH調整剤を添加して調整
する。
反応液のpHは鉄塩の加水分解によって、反応至適のp
H4以下になるが必要に応じpH調整剤を添加して調整
する。
第1鉄塩触媒の添加量は、被酸化物質の種類、濃度、過
酸化水素の注入量ならびに反応時間によって決定するこ
とが可能であるが、通常は、第一工程で第2鉄塩凝集剤
として使用される鉄の有効量に合せ決定されるもので、
第一工程と同様、鉄原子換算で10 ppm乃至110
00ppの範囲で添加される。
酸化水素の注入量ならびに反応時間によって決定するこ
とが可能であるが、通常は、第一工程で第2鉄塩凝集剤
として使用される鉄の有効量に合せ決定されるもので、
第一工程と同様、鉄原子換算で10 ppm乃至110
00ppの範囲で添加される。
過酸化水素の添加量は、特に限定はないが排出中の被酸
化性物質の種類、濃度、処理水質目標等により決定され
るが、通常は、排水中のCODMn量に対して過酸化水
素中の有効酸素換算で0.1乃至2倍の範囲で添加され
る。
化性物質の種類、濃度、処理水質目標等により決定され
るが、通常は、排水中のCODMn量に対して過酸化水
素中の有効酸素換算で0.1乃至2倍の範囲で添加され
る。
酸化反応時間は、排水中の被酸化性物質の種類、濃度、
反応温度、第1鉄塩触媒量ならびに過酸化水素量により
異なるが、通常は常温で5分乃至24時間で完結する。
反応温度、第1鉄塩触媒量ならびに過酸化水素量により
異なるが、通常は常温で5分乃至24時間で完結する。
反応温度は高い程迅速に効率良く反応する傾向があるが
、常温においても十分、本発明の目的は達成されるので
、特に限定されるものではない。
、常温においても十分、本発明の目的は達成されるので
、特に限定されるものではない。
第四工程において酸化反応処理水中の鉄塩触媒を析出分
離する際、鉄塩触媒がFe(III)イオンの形態で存
在する場合は、pH4以上で水酸化第2鉄フロックを生
成するので、これを分離し、鉱酸で溶解したのち第一工
程の第2鉄塩凝集剤として循環使用することができる。
離する際、鉄塩触媒がFe(III)イオンの形態で存
在する場合は、pH4以上で水酸化第2鉄フロックを生
成するので、これを分離し、鉱酸で溶解したのち第一工
程の第2鉄塩凝集剤として循環使用することができる。
しかし、第1鉄塩触媒の添加量が過剰で未反応のFe(
損イオンの形態で存在している場合には、pH7以上に
維持しながら曝気を行ない未反応のFe(II)イオン
をFe(IIl)イオンに酸化して水酸化第2鉄として
析出分離し使用する。
損イオンの形態で存在している場合には、pH7以上に
維持しながら曝気を行ない未反応のFe(II)イオン
をFe(IIl)イオンに酸化して水酸化第2鉄として
析出分離し使用する。
また酸化反応処理水に、未反応の過酸化水素が残留して
いる場合には、CODMn測定時においてCODMn値
として検出され、見掛けのCODMn値を増大させるた
め、第1鉄塩、つまり硫酸第1鉄、塩化第1鉄等のFe
(I)イオンを添加し、過酸化水素を還元除安する。
いる場合には、CODMn測定時においてCODMn値
として検出され、見掛けのCODMn値を増大させるた
め、第1鉄塩、つまり硫酸第1鉄、塩化第1鉄等のFe
(I)イオンを添加し、過酸化水素を還元除安する。
その際添加したFe(II)イオンは酸化され、水酸化
第2鉄を生成するため、第1鉄塩触媒からの水酸化第2
鉄スラツジと共に、鉱酸で溶解したのち第一工程の有機
物の第2鉄塩凝集剤として利用する。
第2鉄を生成するため、第1鉄塩触媒からの水酸化第2
鉄スラツジと共に、鉱酸で溶解したのち第一工程の有機
物の第2鉄塩凝集剤として利用する。
第四工程において中和に要するアルカリ剤は、水に溶解
してアルカリ性を呈する苛性ソーダ、苛性カリ、消石灰
であれば良いが沈降性、価格等を考慮して消石灰が用い
られる。
してアルカリ性を呈する苛性ソーダ、苛性カリ、消石灰
であれば良いが沈降性、価格等を考慮して消石灰が用い
られる。
中和された処理水は、凝集助剤を添加して、沈殿あるい
は浮上法によって固液分離され、水酸化第2鉄スラツジ
と処理水に分けられ、放流されるか、あるいは又、pH
再調整を行なったのち、より高度の処理を目標として、
他の処理工程に送られる。
は浮上法によって固液分離され、水酸化第2鉄スラツジ
と処理水に分けられ、放流されるか、あるいは又、pH
再調整を行なったのち、より高度の処理を目標として、
他の処理工程に送られる。
一方、凝集分離された水酸化第2鉄スラツジは、鉱酸を
加え、溶解したのち、第一工程において第2鉄塩凝集剤
として利用する。
加え、溶解したのち、第一工程において第2鉄塩凝集剤
として利用する。
水酸化第2鉄スラツジの溶解方法は、鉱酸を加えて一定
時間攪拌するか、あるいは又連続的に行なわれる。
時間攪拌するか、あるいは又連続的に行なわれる。
ここで水酸化第2鉄は鉱酸と反応して溶解するものであ
り、鉱酸の使用量は、水酸化第2鉄が鉱酸の鉄塩となる
化学量論量以上が必要であるが、常にスラッジ濃度が変
動する分離液においては、pH2以下に酸添加量を制御
することにより完全に溶解することができる。
り、鉱酸の使用量は、水酸化第2鉄が鉱酸の鉄塩となる
化学量論量以上が必要であるが、常にスラッジ濃度が変
動する分離液においては、pH2以下に酸添加量を制御
することにより完全に溶解することができる。
溶解する過程でpHが2以上であると、水酸化第2鉄の
溶解は不完全であり、第一工程で第2鉄塩凝集剤として
使用する場合に、その効果が劣る。
溶解は不完全であり、第一工程で第2鉄塩凝集剤として
使用する場合に、その効果が劣る。
溶解に使用する鉱酸は強酸であれば使用することが可能
であるが、通常は、富栄養化等の問題を考慮して、硫酸
又は塩酸が使用される。
であるが、通常は、富栄養化等の問題を考慮して、硫酸
又は塩酸が使用される。
溶解温度は、高い程、迅速に効率良く反応する傾向があ
るが常温においても十分本発明の目的は達せられるので
、特に限定されるものではない。
るが常温においても十分本発明の目的は達せられるので
、特に限定されるものではない。
溶解時間は、pH1攪拌強度、水酸化第2鉄濃度により
一定ではないが、通常は120分以内に完了する。
一定ではないが、通常は120分以内に完了する。
かくして回収された水酸化第2鉄スラツジは第2鉄塩凝
集剤として、再生され第一工程で使用される。
集剤として、再生され第一工程で使用される。
次に本発明の第一工程ならびに第二工程について詳細に
説明する。
説明する。
第一工程に流入する有機性排水は、生物易分解性物質濃
度の高い、し尿、廃棄物理立場浸出汚水、下水で、生物
学的処理の結果、多量の発色性生物代謝老廃物質を発生
するものでは、有機物濃度の低減化のため回収第2鉄塩
凝集を行なう。
度の高い、し尿、廃棄物理立場浸出汚水、下水で、生物
学的処理の結果、多量の発色性生物代謝老廃物質を発生
するものでは、有機物濃度の低減化のため回収第2鉄塩
凝集を行なう。
又、産業排水の処理においては、負荷低減と共に鉱油、
動植物油脂、重金属等の浄化阻害物質の除去のため回収
第2鉄塩凝集を行なって生物学的処理を高度に、しかも
安定させるものである。
動植物油脂、重金属等の浄化阻害物質の除去のため回収
第2鉄塩凝集を行なって生物学的処理を高度に、しかも
安定させるものである。
第一工程では、有機性排水を攪拌しつつ、第2鉄塩凝集
剤を添加し、所定のpHに調整して排出水の有機物、重
金属を水酸化第2鉄フロツクと共に析出分離させる。
剤を添加し、所定のpHに調整して排出水の有機物、重
金属を水酸化第2鉄フロツクと共に析出分離させる。
ここで使用される第2鉄塩凝集剤は、定常運転時には、
第四工程で回収された第2鉄塩が使用されるが、装置の
試運転時や補給用には、新鮮な第2鉄塩が使用される。
第四工程で回収された第2鉄塩が使用されるが、装置の
試運転時や補給用には、新鮮な第2鉄塩が使用される。
使用される第2鉄塩は、硫酸第2鉄、塩化第2鉄、硝酸
第2鉄のいずれでも使用することができるが、通常は硝
酸第2鉄は処理水に与える影響を考慮して用いられない
。
第2鉄のいずれでも使用することができるが、通常は硝
酸第2鉄は処理水に与える影響を考慮して用いられない
。
第2鉄塩凝集剤の添加量は、排水中に含まれる有機物、
油脂、重金属によりその添加量に差はあるものの、通常
は第2鉄塩の添加量に比例して処理効果は良好になるが
、鉄原子換算で10ppm乃至1000 ppm添加さ
れる。
油脂、重金属によりその添加量に差はあるものの、通常
は第2鉄塩の添加量に比例して処理効果は良好になるが
、鉄原子換算で10ppm乃至1000 ppm添加さ
れる。
第2鉄塩凝集剤の添加と同時に、アルカリを添加してp
H3以上で水酸化第2鉄フ田ンクと共に有機物を凝集分
離することは可能であるが、有機性排出中の主成分が蛋
白質である場合や醸造工業排水の如く生物代謝老廃物質
を含む場合以外は酸性条件での凝集は用いられず通常は
そのまま生物処理が可能になる中性付近で凝集を行ない
、重金属を含む排水でも水酸化第2鉄と共沈させる。
H3以上で水酸化第2鉄フ田ンクと共に有機物を凝集分
離することは可能であるが、有機性排出中の主成分が蛋
白質である場合や醸造工業排水の如く生物代謝老廃物質
を含む場合以外は酸性条件での凝集は用いられず通常は
そのまま生物処理が可能になる中性付近で凝集を行ない
、重金属を含む排水でも水酸化第2鉄と共沈させる。
中和に用いるアルカリは苛性ソーダ、苛性カリ硝石灰等
の強アルカリであれば良いが、価格、沈降性を考慮して
硝石灰が用いられる。
の強アルカリであれば良いが、価格、沈降性を考慮して
硝石灰が用いられる。
中和に要する時間は、通常の強酸、強アルカリの反応と
同様1乃至20分程度で完了し、析出する水酸化第2鉄
フロツクと共に有機物が分離される。
同様1乃至20分程度で完了し、析出する水酸化第2鉄
フロツクと共に有機物が分離される。
中和液は、凝集助剤が添加されて、凝集沈殿あるいは加
圧浮上環により処理水とスラッジに分離されるが、スラ
ッジは必要に応じ設けられるスラッジ濃縮槽で濃縮され
、脱水処理される。
圧浮上環により処理水とスラッジに分離されるが、スラ
ッジは必要に応じ設けられるスラッジ濃縮槽で濃縮され
、脱水処理される。
第一工程で固液分離された処理水は第二工程の生物学的
処理工程に送られ、生物易分解性有機物が分解除去され
る。
処理工程に送られ、生物易分解性有機物が分解除去され
る。
生物学的処理の方式としては活性汚泥、散水炉床、回転
円盤、接触酸化のいずれの方法でも処理することができ
るが、生物学的酸素要求量が低く、かつ又懸濁物質が除
去されているため散水炉床、回転円盤、接触酸化等の固
定床方式の方が管理が容易で、しかも処理水の安定性が
高く、第二工程での処理性が良好である。
円盤、接触酸化のいずれの方法でも処理することができ
るが、生物学的酸素要求量が低く、かつ又懸濁物質が除
去されているため散水炉床、回転円盤、接触酸化等の固
定床方式の方が管理が容易で、しかも処理水の安定性が
高く、第二工程での処理性が良好である。
生物学的処理水は、汚泥を分離したのち、第三工程で高
度処理される。
度処理される。
以上述べた如く、本発明は有機物含有量が高く、かつ又
浄化阻害物質を含む有機性排水の処理において第四工程
で発生する水酸化第2鉄スラツジを回収し、利用するこ
とにより、生物学的処理を良好にし、かつ安定化させ、
第三工程における酸化分解時の過酸化水素量を大巾に低
減化することを可能にした。
浄化阻害物質を含む有機性排水の処理において第四工程
で発生する水酸化第2鉄スラツジを回収し、利用するこ
とにより、生物学的処理を良好にし、かつ安定化させ、
第三工程における酸化分解時の過酸化水素量を大巾に低
減化することを可能にした。
それと共に本発明は産業廃棄物として多量に排出されて
いる第1鉄塩を、第三工程の酸化触媒のみならず第2鉄
スラツジとして回収し、第一工程にて第2鉄塩凝集剤と
して高度にかつ有効に利用することを可能にしたもので
益々高度な処理が要求される有機性排水の工業的処理方
法にして、極めて価値の高いものである。
いる第1鉄塩を、第三工程の酸化触媒のみならず第2鉄
スラツジとして回収し、第一工程にて第2鉄塩凝集剤と
して高度にかつ有効に利用することを可能にしたもので
益々高度な処理が要求される有機性排水の工業的処理方
法にして、極めて価値の高いものである。
次に実施例を上げて、本発明の方法を、さらに具体的に
説明するが本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。
説明するが本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。
実施例 1
界面活性剤含有排水に対し、第四工程で分離除去した水
酸化第2鉄スラツジに硫酸を添加し、液−を1.5に調
整して溶解した鉄塩を主とする凝集剤を鉄原子換算で1
00 ppm添加し苛性ソーダで液pHを7に調整して
凝集処理した第一工程処理水及び第一工程処理水を生物
処理として接触酸化法にて処理した第二工程処理水並び
に第二工程処理水に第三工程において新たに鉄塩触媒と
して硫酸第1鉄を鉄原子換算で100 ppmと過酸化
水素を有効酸素換算で25 ppm添加し、液pHを2
に調整して3時間攪拌反応を行った。
酸化第2鉄スラツジに硫酸を添加し、液−を1.5に調
整して溶解した鉄塩を主とする凝集剤を鉄原子換算で1
00 ppm添加し苛性ソーダで液pHを7に調整して
凝集処理した第一工程処理水及び第一工程処理水を生物
処理として接触酸化法にて処理した第二工程処理水並び
に第二工程処理水に第三工程において新たに鉄塩触媒と
して硫酸第1鉄を鉄原子換算で100 ppmと過酸化
水素を有効酸素換算で25 ppm添加し、液pHを2
に調整して3時間攪拌反応を行った。
反応終了後液pHを7に保ちながら30分間空気攪拌を
行い残留する第1鉄を水酸化第2鉄に酸化し、この水酸
化第2鉄フロツクを沈降分離した第四工程処理水のCO
DMn値を表−1に示す。
行い残留する第1鉄を水酸化第2鉄に酸化し、この水酸
化第2鉄フロツクを沈降分離した第四工程処理水のCO
DMn値を表−1に示す。
実施例 2
機械プレス加工排水に対し、第四工程で分離除去した水
酸化第2鉄スラツジに硫酸を添加し、液pHを1,5に
調整して溶解した鉄塩を主体とした凝集剤を鉄原子換算
で100 ppm添加し、苛性ソーダで液pH7番こ調
整し凝集処理を行った第一工程処理水及び第一工程処理
水を生物処理として接触酸化法にて処理した第二工程処
理水並びに第二工程処理水に第三工程において新たに鉄
塩触媒として硫酸第1鉄を鉄原子換算で100 ppm
添加し、酸化剤として過酸化水素を有効酸素換算で10
ppm(AI )、25ppm(42)及び35ppm
($3)添加し、液p)Iを2に調整して3時間攪拌反
応を行った。
酸化第2鉄スラツジに硫酸を添加し、液pHを1,5に
調整して溶解した鉄塩を主体とした凝集剤を鉄原子換算
で100 ppm添加し、苛性ソーダで液pH7番こ調
整し凝集処理を行った第一工程処理水及び第一工程処理
水を生物処理として接触酸化法にて処理した第二工程処
理水並びに第二工程処理水に第三工程において新たに鉄
塩触媒として硫酸第1鉄を鉄原子換算で100 ppm
添加し、酸化剤として過酸化水素を有効酸素換算で10
ppm(AI )、25ppm(42)及び35ppm
($3)添加し、液p)Iを2に調整して3時間攪拌反
応を行った。
第三工程の反応終了後液pHを7に保ちながら30分間
空気攪拌を行ない残留する第1鉄を水酸化第2鉄に酸化
し、この水酸化第2鉄フロツクを沈降分離した第四工程
処理水(実施A、 1、2、3 )のCODMn値を表
−2に示す。
空気攪拌を行ない残留する第1鉄を水酸化第2鉄に酸化
し、この水酸化第2鉄フロツクを沈降分離した第四工程
処理水(実施A、 1、2、3 )のCODMn値を表
−2に示す。
実施例2の7V)、1〜3において、第三工程での過酸
化水素の添加量と処理水CODM、の関係を第1図に示
1゜ 実施例 3 (1)廃棄物理立場浸出汚水(BOD 240〜/l。
化水素の添加量と処理水CODM、の関係を第1図に示
1゜ 実施例 3 (1)廃棄物理立場浸出汚水(BOD 240〜/l。
C0D210■/A’)に第四工程で分離回収した水酸
化第2鉄スラツジに硫酸を添加し、pHを1.7に調整
して水酸化第2鉄を溶解した回収第2鉄塩凝集剤を鉄原
子換算で50.100 。
化第2鉄スラツジに硫酸を添加し、pHを1.7に調整
して水酸化第2鉄を溶解した回収第2鉄塩凝集剤を鉄原
子換算で50.100 。
200■/l添加し、pH5,0にて凝集処理した結果
を表−3に示す。
を表−3に示す。
同時に、同じ浸出汚水に新鮮な塩化第2鉄凝集剤を鉄原
子換算で50゜100.200m9/A’添加し、pH
5,0にて換算で50.100.200〜/l添加し、
pH5,0にて凝集処理した結果を表−3に示す。
子換算で50゜100.200m9/A’添加し、pH
5,0にて換算で50.100.200〜/l添加し、
pH5,0にて凝集処理した結果を表−3に示す。
表−3により明らかなように回収第2鉄塩凝集剤と新鮮
な塩化第2鉄凝集剤の間で、はとんど処理効果に差は認
められず、回収第2鉄塩凝集剤は新鮮な第2鉄塩凝集剤
と同様な効果を有することがわかる。
な塩化第2鉄凝集剤の間で、はとんど処理効果に差は認
められず、回収第2鉄塩凝集剤は新鮮な第2鉄塩凝集剤
と同様な効果を有することがわかる。
表−5より明らかな如く、回収第2鉄塩凝集剤にて凝集
処理を行った本発明の方法が、少ない過酸化水素の添加
量で高い処理効果を発揮することがわかる。
処理を行った本発明の方法が、少ない過酸化水素の添加
量で高い処理効果を発揮することがわかる。
第1図は、実施例2の機械プレス加工排水に対し、本発
明になる処理法を適用した場合の第三工程に於ける過酸
化水素の添加量と処理水CODMnの関係を示すグラフ
である。
明になる処理法を適用した場合の第三工程に於ける過酸
化水素の添加量と処理水CODMnの関係を示すグラフ
である。
Claims (1)
- 1 有機性排水に第2鉄塩凝集剤を添加して有機物質及
び懸濁物質を凝集分離する第一工程、第一工程処理水中
の生物易分解性物質を生物学的に分解除去する第二工程
、第二工程処理水に第1鉄塩触媒の存在下に過酸化水素
を添加して、生物難分解性物質、生物代謝老廃物質を酸
化分解して除去する第三工程、第三工程処理水にアルカ
リを加え鉄塩触媒を水酸化第2鉄スラツジとして分離回
収する第四工程からなる有機性排水の処理方法において
、第四工程から回収される水酸化第2鉄スラツジを強酸
でpH2以下で溶解して得られた第2鉄塩溶液を第一工
程の凝集剤としてpH3以上で利用することを特徴とす
る有機性排水の処理方九
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53113745A JPS591118B2 (ja) | 1978-09-16 | 1978-09-16 | 有機性排水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53113745A JPS591118B2 (ja) | 1978-09-16 | 1978-09-16 | 有機性排水の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5539282A JPS5539282A (en) | 1980-03-19 |
JPS591118B2 true JPS591118B2 (ja) | 1984-01-10 |
Family
ID=14620038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53113745A Expired JPS591118B2 (ja) | 1978-09-16 | 1978-09-16 | 有機性排水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS591118B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0737921Y2 (ja) * | 1986-12-29 | 1995-08-30 | サカエ理研工業株式会社 | ホイールカバー |
KR100384390B1 (ko) * | 1998-06-11 | 2003-07-16 | 현대중공업 주식회사 | 자외선 조사를 동반하는 침출수 처리방법 및장치 |
JP2000288560A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-17 | Hitachi Ltd | 水の浄化処理装置及びその方法 |
CN100404435C (zh) * | 2006-08-30 | 2008-07-23 | 华东理工大学 | 一种氧化反应催化剂可循环使用的废水处理方法 |
CN112794421A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-05-14 | 四川安宁铁钛股份有限公司 | 含铁废液用于处理矿山污水的方法 |
-
1978
- 1978-09-16 JP JP53113745A patent/JPS591118B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5539282A (en) | 1980-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4294703A (en) | Hydrogen peroxide treatment of effluent | |
US4321143A (en) | Treating effluent with peroxide and iron | |
JPS61197093A (ja) | 排水の処理方法 | |
CN112607893A (zh) | 一种镀件镀镍的镀液废水处理方法 | |
JPH04349997A (ja) | 有機性廃水の処理方法 | |
JPH0655320B2 (ja) | 汚物処理剤および汚物処理方法 | |
JP3843052B2 (ja) | 金属含有排水中の有価金属の回収方法および利用方法 | |
JPS591118B2 (ja) | 有機性排水の処理方法 | |
JP2830164B2 (ja) | 廃水の処理方法 | |
JPS5834197B2 (ja) | ハイスイノシヨリホウ | |
JP2621090B2 (ja) | 排水の高度処理方法 | |
JPH10118664A (ja) | シアン化合物及び有機物を含有する排水の処理方法 | |
JPS6339308B2 (ja) | ||
JP2000263065A (ja) | 工業廃液中のリンの除去方法 | |
KR100208477B1 (ko) | 응집과 화학적 산화에 의한 산업폐수의 처리 방법 | |
JPS6339307B2 (ja) | ||
CN105621576A (zh) | 一种复合铝铁净水剂及其生产方法 | |
JPS6339309B2 (ja) | ||
JP2007038196A (ja) | 金属エッチング排水の処理方法 | |
JPH091162A (ja) | 排水の高度処理方法及び排水の酸化処理用触媒 | |
JPH0585240B2 (ja) | ||
JPS591117B2 (ja) | 有機性排水の処理方法 | |
JPS6216716B2 (ja) | ||
JPH0125638B2 (ja) | ||
JPS61234998A (ja) | クロム含有廃水の処理方法 |