JPH0829862A - 磁気記録部付フィルムを用いるカメラ - Google Patents

磁気記録部付フィルムを用いるカメラ

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Publication number
JPH0829862A
JPH0829862A JP6163452A JP16345294A JPH0829862A JP H0829862 A JPH0829862 A JP H0829862A JP 6163452 A JP6163452 A JP 6163452A JP 16345294 A JP16345294 A JP 16345294A JP H0829862 A JPH0829862 A JP H0829862A
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JP
Japan
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film
magnetic recording
timing
feeding
perforation
Prior art date
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Application number
JP6163452A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideomi Hibino
秀臣 日比野
Kazuyuki Kazami
一之 風見
Norikazu Yokonuma
則一 横沼
Takashi Okutsu
尚 奥津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP6163452A priority Critical patent/JPH0829862A/ja
Publication of JPH0829862A publication Critical patent/JPH0829862A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池容量、周囲温度、撮影駒数などが変化し
ても常に最大の磁気記録容量を確保する。 【構成】 パーフォレーションの検出結果と、例えば周
囲温度、所定の撮影位置にあるフィルムの駒番号、電池
の端子電圧の内の少なくとも1つの物理量とに基づい
て、撮影後のフィルム給送時の情報記録の開始タイミン
グを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムの磁気記録部
に情報を記録したり、記録されている情報を再生するカ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】フィルムのパーフォレーシ
ョンを検出する2つのパーフォレーション検出手段を備
え、第1の検出手段によるパーフォレーション検出信号
に基づいて記録周波数と磁気記録開始タイミングを決定
し、第2の検出手段によるパーフォレーション検出信号
に基づいて磁気記録停止タイミングとフィルム給送停止
タイミングを決定するようにした磁気記録部付フィルム
を用いるカメラが知られている(例えば、特開平4−3
28536号公報参照)。この種のカメラに用いられる
磁気記録部付フィルムはどの撮影駒に対しても同一の位
置にパーフォレーションが設けられており、この磁気記
録部付フィルムを用いるカメラでは、巻上げを開始して
からフィルムの給送速度が充分に安定するタイミングで
第1の検出手段を通過するパーフォレーションを給送速
度の検出開始用とし、次に第1の検出手段を通過するパ
ーフォレーションを給送速度の検出終了用とし、パーフ
ォレーション間の距離と給送時間とに基づいてフィルム
給送速度を算出し、算出結果の給送速度に応じて記録周
波数を決定し、その周波数で情報の記録を開始してい
る。
【0003】ところで、撮影後のフィルム給送時には次
のような問題がある。 (1) 電池の残容量が少ないと給送を開始してから給
送速度が安定するまでに時間がかかり、その間の給送量
が多くなる。 (2) また、最終撮影駒に近くなるほどフィルム給送
時のモーター負荷が増加し、給送を開始してから給送速
度が安定するまでに時間がかかり、その間の給送量が多
くなる。 (3) 周囲温度が低下すると電池の性能が低下する上
にフィルム給送時のモーター負荷が増加し、給送を開始
してから給送速度が安定するまでに時間がかかり、その
間の給送量が多くなる。
【0004】ところが、このようなすべての条件下にお
いて給送速度が安定してから給送速度を検出しようとす
ると、給送開始位置から十分長い距離を隔てた位置にあ
るパーフォレーションを給送速度の検出開始用として用
いなければならず、その分だけ情報の記録領域が短くな
る。その結果、電池の残容量が多い時や周囲温度が高い
時あるいは第1撮影駒に近い時は、短時間で給送速度が
安定するにも拘わらず給送速度の検出とそれに基づく情
報記録を開始するまでに長い時間待たされることにな
り、記録可能な情報量が少なくなるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、電池容量、周囲温度、撮
影駒数などが変化しても常に最大の磁気記録容量を確保
するようにした磁気記録部付フィルムを用いるカメラを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、磁気記録部付フィルムを給送す
る給送手段と、この給送手段の給送速度に関わる物理量
を検出する物理量検出手段と、フィルムに設けられたパ
ーフォレーションを検出するパーフォレーション検出手
段と、このパーフォレーション検出手段によるパーフォ
レーション検出結果と物理量検出手段により検出された
物理量とに基づいて、給送手段による撮影後のフィルム
給送時における情報記録の開始タイミングを決定するタ
イミング決定手段と、このタイミング決定手段により決
定されたタイミングでフィルムの磁気記録部に情報の記
録を開始する磁気記録手段とを備える。請求項2の磁気
記録部付フィルムを用いるカメラは、フィルムの給送速
度に関わる物理量を周囲温度と、所定の撮影位置にある
フィルムの駒番号と、電池の端子電圧とし、物理量検出
手段によってこれらの物理量の内の少なくとも1つを検
出するようにしたものである。請求項3の磁気記録部付
フィルムを用いるカメラは、タイミング決定手段によっ
て、検出された周囲温度が低下したら情報記録の開始タ
イミングを遅延させるようにしたものである。請求項4
の磁気記録部付フィルムを用いるカメラは、タイミング
決定手段によって、検出された駒番号が増加したら情報
記録の開始タイミングを遅延させるようにしたものであ
る。請求項5の磁気記録部付フィルムを用いるカメラ
は、タイミング決定手段によって、検出された端子電圧
が低下したら情報記録の開始タイミングを遅延させるよ
うにしたものである。
【0007】
【作用】パーフォレーションの検出結果と、例えば周囲
温度、所定の撮影位置にあるフィルムの駒番号、電池の
端子電圧の内の少なくとも1つの物理量とに基づいて、
撮影後のフィルム給送時の情報記録の開始タイミングを
決定する。周囲温度が低くなると電池の性能が低下する
とともにフィルムの給送負荷が増加するので、撮影後の
フィルム給送時に給送速度が安定するまでに時間がかか
り、フィルムの給送量が多くなる。そこで、検出された
周囲温度が低下したら情報記録の開始タイミングを遅延
させることにより、周囲温度が高い時は十分な記録容量
が確保される上に、周囲温度が低下しても温度に応じた
最大の記録容量が確保される。また、最終駒に近づくに
従ってフィルムの給送負荷が重くなるので、撮影後のフ
ィルム給送時に給送速度が安定するまでに時間がかか
り、フィルムの給送量が多くなる。そこで、検出された
駒番号が増加したら磁気記録の開始タイミングを遅延さ
せることにより、駒番号が小さい時は十分な記録容量が
確保される上に、駒番号が増加しても駒番号に応じた最
大の記録容量が確保される。さらに、電池の残容量が少
なくなると撮影後のフィルム給送時に給送速度が安定す
るまでに時間がかかり、フィルムの給送量が多くなる。
電池の残容量はほぼその端子電圧に比例するので、端子
電圧が低下したら磁気記録の開始タイミングを遅延させ
ることにより、端子電圧が高い時は十分な記録容量が確
保される上に、端子電圧が低下しても端子電圧に応じた
最大の記録容量が確保される。
【0008】
【実施例】図1は一実施例の構成を示す機能ブロック
図、図2は磁気記録部付フィルムのリーダー部を示す図
である。パーフォレーション検出回路1はフォトインタ
ラプタ1aによりフィルムのパーフォレーションを検出
する。同様に、パーフォレーション検出回路2はフォト
インタラプタ2aによりパーフォレーションを検出す
る。この実施例では、図2に示すような各撮影駒に対し
てパーフォレーションが2個ずつ設けられたフィルム1
0を例に上げて説明する。また、この実施例ではフィル
ム10を1駒ずつカメラに巻上げながら撮影を行う、ノ
ーマルワインド方式のカメラを例に上げて説明する。パ
ーフォレーション検出回路1によるパーフォレーション
検出結果に基づいて、各撮影駒に対する給送速度の検出
タイミングおよび磁気記録開始タイミングと、フィルム
10のリーダー部10aに対する磁気記録終了タイミン
グとを決定する。また、パーフォレーション検出回路2
によるパーフォレーション検出結果に基づいて、各撮影
駒に対する磁気記録終了タイミングおよびフィルム給送
停止タイミングと、リーダー部10aに対する給送速度
の検出タイミングおよび磁気記録開始タイミングとを決
定する。なお、検出された給送速度に基づいて記録周波
数を設定する。
【0009】記録回路3は、磁気ヘッド3aを駆動して
各種情報をフィルム10の各撮影駒に対応する磁気記録
部、およびリーダー部10aの磁気記録部に磁気的に記
録する。メモリ4は撮影に関する情報や撮影駒番号など
を記憶し、レリーズスイッチ5は不図示のレリーズボタ
ンによりレリーズ操作がなされた時にオンする。また、
温度検出回路6はセンサー6aにより周囲温度を検出
し、電池電圧検出回路7は電池の端子電圧を検出する。
ドライバー8はフィルム給送モーター8aを駆動し、フ
ィルム10の巻上げ、巻戻しを行う。
【0010】マイクロコンピューター10は、パーフォ
レーション検出回路1,2からのパーフォレーション検
出信号に基づいて、フィルム給送速度の検出タイミング
と磁気記録の開始および終了タイミングを決定するとと
もに、パーフォレーション検出信号に基づいて所定の撮
影位置に設定されている駒番号検出し、その駒番号と、
検出された周囲温度と電池電圧に基づいて給送速度の検
出タイミングと磁気記録開始タイミングを変更する。最
終駒に近づくに従ってフィルムの給送負荷が重くなるの
で、撮影後のフィルム給送時に給送速度が安定するまで
に時間がかかり、フィルムの給送量が多くなる。そこ
で、撮影駒番号が予め設定された番号を超えたらフィル
ム給送速度の検出タイミングおよび磁気記録の開始タイ
ミングを遅延させる。また、周囲温度が低くなると電池
の性能が低下するとともにフィルムの給送負荷が増加す
るので、撮影後のフィルム給送時に給送速度が安定する
までに時間がかかり、フィルムの給送量が多くなる。そ
こで、周囲温度が予め定めた温度以下になったらフィル
ム給送速度の検出タイミングおよび磁気記録の開始タイ
ミングを遅延させる。さらに、電池の残容量が少なくな
ると撮影後のフィルム給送時に給送速度が安定するまで
に時間がかかり、フィルムの給送量が多くなる。電池の
残容量はほぼその端子電圧に比例するので、端子電圧が
所定電圧以下になったらフィルム給送速度の検出タイミ
ングおよび磁気記録の開始タイミングを遅延させる。
【0011】図2はフィルム10の第1撮影駒F1が所
定の撮影位置すなわちアパーチャーと対向する位置に設
定された状態を示し、1bはフォトインタラプタ1aの
パーフォレーション検出位置、2bはフォトインタラプ
タ2aのパーフォレーション検出位置を示し、3bは磁
気ヘッド3aによる記録位置を示す。つまり、フォトイ
ンタラプタ1aはカメラのアパーチャー(不図示)に対
してパトローネ室(不図示)側に配置され、フォトイン
タラプタ2aおよび磁気ヘッド3aはアパーチャーに対
して巻取りスプール(不図示)側に配置される。なお、
以下では各撮影駒のリーダー部側のパーフォレーション
をPXと呼び、反対側のパーフォレーションをPYと呼
び、さらにリーダー部10aのパーフォレーションをP
Aと呼ぶ。また、撮影駒は第1駒をF1、第2駒をF
2、以下同様に第n駒をFnと呼ぶ。CX,CYは互い
に隣接する駒と駒との間の中心位置を示し、各撮影駒に
対してリーダー部側の中心位置をCX、反対側の中心位
置をCYとする。中心間隔CX〜CY、すなわち駒間の
距離をL1とする。また、パーフォレーションPAのフ
ィルム巻上げ方向の前端エッジから第1駒F1のパーフ
ォレーションPXの後端エッジまでの距離をL2とす
る。フィルム10の各撮影駒が所定の撮影位置に設定さ
れた時、各撮影駒のパーフォレーションPXの後端エッ
ジがほぼフォトインタラプタ2aの検出位置2bにあ
る。さらに、検出位置1bとパーフォレーションPYの
後端エッジとの距離をL3とし、検出位置1bと次の撮
影駒のパーフォレーションPXの後端エッジとの距離を
L4とする。この実施例では、磁気ヘッド3aの記録位
置3bを、隣接駒間の中心位置CXからリーダー部10
aと反対側に距離L5だけ離れた位置に配置する。
【0012】以下では、説明を分りやすくするために各
パーフォレーションのエッジに図3に示すような符号を
付して説明する。任意の撮影駒Fn(n=1,2,・
・)の手前の撮影駒Fn−1のパーフォレーションPY
の前端エッジをAn、後端エッジをBnとする。また、
撮影駒FnのパーフォレーションPXの前端エッジをC
n、後端エッジをDn、パーフォレーションPYの前端
エッジをAn+1、後端エッジをBn+1とする。さら
に、撮影駒Fnの次の撮影駒Fn+1のパーフォレーシ
ョンPXの前端エッジをCn+1、後端エッジをDn+
1とする。
【0013】図4は各撮影駒の磁気記録領域とリーダー
部の磁気記録領域を示す。撮影駒Fnの磁気記録領域R
nは、隣接駒間の中心位置CXから距離L6の位置を先
端とする長さL7の領域である。なお、磁気記録領域R
nの後端から隣接駒間の中心位置CYまでの距離をL8
とする。一方、フィルムリーダー部10aの磁気記録領
域RAは、第1撮影駒F1の中心位置CXから距離L1
0だけ離れた位置から長さL9の領域である。なお、実
際には第1撮影駒F1の前には撮影駒は存在しないが、
第1駒F1の前に第0駒が存在すると仮定した時のそれ
らの駒間の中心位置を第1駒F1の中心位置CXとす
る。
【0014】撮影駒番号が設定駒番号以下、周囲温度が
設定温度以上、電池の端子電圧が設定電圧以上の場合、
すなわち通常の場合の撮影後のフィルム給送時における
磁気記録動作を図5により説明する。フィルムカートリ
ッジをカメラに装填した後、フィルムの送り出しを開始
し((a)図参照)、第1駒F1を所定の撮影位置に設
定して露光を行う((b)図参照)。撮影後のフィルム
給送時に、フォトインタラプタ1aの検出位置1bをパ
ーフォレーションPYの前端エッジA2が通過するタイ
ミングから、パーフォレーションPYの後端エッジB2
が通過するタイミング((c)図参照)までの給送時間
をタイマーにより計時し、それらの間のパーフォレーシ
ョンの長さと給送時間とに基づいてフィルムの給送速度
を算出する。そして、算出結果の給送速度に応じて記録
周波数を設定し、その記録周波数で磁気記録を開始す
る。なお、フィルムの給送速度の計算と記録周波数の決
定に要する時間はごくわずかであるから、検出位置1b
をエッジB2が通過するタイミングを磁気記録開始タイ
ミングと考えてもよい。磁気記録を開始してから、
(d)に示すようにフォトインタラプタ2aの検出位置
2bをパーフォレーションPYの前端エッジA2が通過
するタイミングで記録動作を終了するとともに、給送用
モーター8aのデューティー駆動を開始してフィルム給
送速度を減速する。この時、フィルムのデューティー駆
動を開始する前に磁気記録を終了しているので、減速中
に磁気記録が行われて情報の記録に失敗するようなこと
はない。なお、検出位置2bをエッジA2が通過するタ
イミングは、そのタイミングまで記録動作が継続してい
る時に強制的に記録動作を終了させるタイミングであっ
て、通常はそれまでに記録動作が終了している。フォト
インタラプタ2aの検出位置2bを第2駒F2のパーフ
ォレーションPXの後端エッジD2が通過するタイミン
グ((e)図参照)で、フィルム10の給送を停止す
る。この位置は第2駒F2の所定の撮影位置である。
【0015】ここで、図5に示す通常の記録動作時の磁
気記録領域R1の長さについて考察する。撮影後にフィ
ルム給送を開始してから磁気記録を開始するまでのフィ
ルム10の給送量は、検出位置1bをフィルム10が
(b)の状態から(c)の状態まで移動する距離である
から、図4に示すようにL3である。したがって、中心
位置CXから記録領域R1の先端位置までの距離L6
は、
【数1】L6=L5+L3 また、磁気記録の終了位置からフィルム10が停止する
までの給送量は、検出位置2bをフィルム10が(d)
に示す状態から(e)に示す状態まで移動する距離であ
るから、図4に示すL2である。したがって、磁気記録
の終了位置から次の駒F2との中心位置CYまでの距離
L8は、
【数2】L8=L2−L5 さらに、図4から明らかなように、記録領域R1の長さ
L7は、
【数3】L7=L1−L6−L8 数式1〜3より、記録領域R1の長さL7は、
【数4】L7=L1−L2−L3 となり、通常の記録動作時の記録領域R1の長さL7
は、1駒の長さL1から、撮影後にフィルムの給送を開
始してから磁気記録を開始するまでの距離L2と、磁気
記録終了位置からフィルムが停止するまでの距離L3と
を差し引いた長さとなる。なお、第1駒F1の記録領域
R1の長さL7を計算したが、撮影駒番号が設定駒番号
以下、周囲温度が設定温度以上、電池の端子電圧が設定
電圧以上の通常の記録動作時は、他の撮影駒Fnの記録
領域Rnの長さL7も数式4に示す値になる。また、こ
れまでの説明で明らかなように、各撮影駒Fnに対する
磁気記録領域Rnの位置は、磁気ヘッド3aの位置3b
を移動することによって変更できる。
【0016】次に、撮影駒番号が設定駒番号を超えた場
合、周囲温度が設定温度よりも低下した場合、および電
池の端子電圧が設定電圧よりも低下した場合の内の、少
なくとも1つ以上の条件が成立した場合(以下では、こ
のような場合を上述した通常の場合に対し異常時と呼
ぶ)の、撮影後のフィルム給送時における磁気記録動作
を図6により説明する。今、(a)に示すように撮影駒
Fnが所定の撮影位置において露光されたものとする。
撮影後のフィルム給送時に、フォトインタラプタ1aの
検出位置1bを、第Fn+1駒のパーフォレーションP
Xの前端エッジCn+1が通過したタイミングから、同
パーフォレーションPXの後端エッジDn+1が通過す
るタイミング((b)図参照)までの給送時間をタイマ
ーにより計時し、それらの間のパーフォレーションの長
さと給送時間とに基づいてフィルムの給送速度を算出す
る。そして、算出結果の給送速度に応じて記録周波数を
決定し、その記録周波数で磁気記録を開始する。磁気記
録を開始してから、(c)に示すようにフォトインタラ
プタ2aの検出位置2bをパーフォレーションPYの前
端エッジAn+1が通過するタイミングにおいて、記録
動作を終了するとともに、給送用モーター8aのデュー
ティー駆動を開始してフィルム給送速度を減速する。こ
の時、フィルムのデューティー駆動を開始する前に磁気
記録を終了しているので、減速中に磁気記録が行われて
情報の記録に失敗するようなことはない。なお、検出位
置2bをパーフォレーションPYの前端エッジAn+1
が通過するタイミングは、そのタイミングまで記録動作
が継続している時に強制的に記録動作を終了させるタイ
ミングであって、通常はそれまでに記録動作が終了して
いる。フォトインタラプタ2aの記録位置2bを第(n
+1)駒Fn+1のパーフォレーションPXの後端エッ
ジDn+1が通過するタイミング((d)図参照)で、
フィルム10の給送を停止する。すなわち、この位置は
第(n+1)駒Fn+1の所定の撮影位置である。
【0017】ここで、図6に示す異常時における記録動
作時の磁気記録領域R1の長さについて考察する。撮影
後にフィルム給送を開始してから磁気記録を開始するま
でのフィルム10の給送量は、検出位置1bをフィルム
10が(a)の状態から(b)の状態まで移動する距離
であるから、図4に示すL4である。したがって、中心
位置CXから記録領域Rnの先端位置までの距離L6
は、
【数5】L6=L5+L4 また、磁気記録の終了位置からフィルム10が停止する
までの給送量は、検出位置2bをフィルム10が(c)
に示す状態から(d)に示す状態まで移動する距離であ
るから、図4に示すようにL2である。したがって、磁
気記録の終了位置から次の駒Fn+1との中心位置CY
までの距離L8は、
【数6】L8=L2−L5 さらに、図4から明らかなように、記録領域Rnの長さ
L7は、
【数7】L7=L1−L6−L8 数式5〜7により、記録領域Rnの長さL7は、
【数8】L7=L1−L2−L4 となり、異常時の磁気記録領域Rnの長さL7は、数式
4に示す通常時の長さよりも(L4−L3)だけ短くな
る。
【0018】なお、上述した実施例では、通常時の給送
速度の検出終了タイミングと磁気記録の開始タイミング
を、エッジBn+1が検出位置1bを通過するタイミン
グとし、異常時の給送速度の検出終了タイミングと磁気
記録の開始タイミングを、エッジDn+1が検出位置1
bを通過するタイミングとした。しかし、異常時にエッ
ジDn+1まで待たなくても給送速度が安定するカメラ
では、給送速度の検出をBn+1〜Cn+1間で行った
後に磁気記録を開始するようにしてもよい。その場合
は、上述した実施例に比べ、磁気記録領域の長さを1パ
ーフォレーション分だけさらに長くすることができる。
また、撮影駒番号、周囲温度、電池電圧などの各条件ご
とに給送速度の検出タイミングを変えるようにしてもよ
い。
【0019】次に、図7により、ノーマルワインド方式
のカメラによるフィルムリーダー部への磁気記録動作を
説明する。この実施例では、フィルムリーダー部10a
に対する磁気記録をカートリッジへフィルム10を巻戻
す時に行う。(a)に示すように、フィルム10がリー
ダー部10aの近くまで巻戻され、フォトインタラプタ
2aの検出位置2bをエッジD1が通過したタイミング
からエッジC1が通過するタイミングまでの給送時間を
タイマーにより計時し、それらの間のパーフォレーショ
ンの長さと給送時間とに基づいてフィルムの給送速度を
算出し、給送速度に応じた記録周波数を決定する。そし
て、検出位置2bをエッジA1が通過するタイミング
((b)図参照)で、算出結果の記録周波数による磁気
記録を開始する。磁気記録を開始してから、(c)に示
すようにフォトインタラプタ1aの検出位置1bをエッ
ジB1が通過するタイミングで磁気記録を終了する。そ
の後もフィルムの巻戻しは続けられ、フィルム10はカ
ートリッジに完全に巻戻される。なお、検出位置1bを
エッジB1が通過するタイミングは、そのタイミングま
で記録動作が継続している時に強制的に記録動作を終了
させるタイミングであって、通常はそれまでに記録動作
が終了している。
【0020】ここで、ノーマルワインド方式のカメラで
は、フィルムを1駒ずつカメラに巻上げながら撮影を行
うとともに、撮影後のフィルム給送時に駒ごとの撮影情
報を磁気記録部に記録する。このようなカメラにおい
て、巻戻し時にフィルムのリーダー部にそのまま情報を
記録すると、リーダー部の情報の記録方向が各駒の情報
の記録方向と逆になり、再生する際にフィルムの給送方
向を切り換えてリーダー部と各駒の情報をそれぞれ読み
取らなければならない。そこで、ノーマルワインド方式
のカメラで巻戻し中にリーダー部に情報を記録する場合
は、記録すべき情報を逆さにして記録する。すなわち、
情報の終わりから記録する。通常、フィルムに磁気記録
される情報はディジタル化された情報であるから、記録
すべき情報をいったんメモリに格納し、情報の終わりか
ら読み出して記録すればよい。なお、プリワインド方式
のカメラでは、フィルムを1駒ずつカートリッジに巻戻
しながら撮影を行うとともに、撮影後のフィルム給送時
に駒ごとの撮影情報を磁気記録部に記録する。このよう
なカメラで巻戻し時にリーダー部に情報を記録してもリ
ーダー部と各駒の情報記録方向が同一になり、上述した
ような問題は生じない。しかし、プリワインド方式のカ
メラでフィルムの巻上げ時にリーダー部に磁気記録する
場合は、リーダー部と各駒との情報記録方向が互いに逆
になるので、リーダー部への磁気記録に際しては情報の
終わりから記録する。
【0021】上述したノーマルワインド方式のカメラで
巻戻し時にリーダー部に磁気記録する場合の、磁気記録
領域RAの長さL9について考察する。図4から明らか
なように、中心位置CXからリーダー部10aの磁気記
録領域RAの先端位置までの距離L10は、
【数9】L10=L2−L5 したがって、数式6により、
【数10】L10=L8 また、記録領域RAの長さL9は、
【数11】L9=L1−L2−L3 したがって、数式4により、
【数12】L9=L7 となり、フィルムリーダー部10aに、通常の各撮影駒
Fnの磁気記録領域Rnと同一ピッチで同一長さの磁気
記録領域RAを設定できる。
【0022】なお、フィルムリーダー部10aに磁気記
録を行う場合はフィルム10の巻戻し中に行うので、各
撮影駒の磁気記録のようなフィルムの給送開始とデュー
ティー駆動による減速および給送停止が不要となり、記
録開始タイミングを早く、記録終了タイミングを遅くす
れば、各撮影駒に対する磁気記録領域の長さよりも長く
することができる。例えば、上記実施例では検出位置2
bをエッジA1が通過したタイミングで磁気記録を開始
したが、検出位置2bをエッジB1が通過したタイミン
グで磁気記録を開始するようにすれば、1パーフォレー
ション分の長さだけ記録領域を長くすることができる。
また、上記実施例では検出位置1bをエッジB1が通過
したタイミングで磁気記録を終了したが、検出位置1b
をエッジA1が通過したタイミングで磁気記録を終了す
るようにすれば、さらに1パーフォレーション分の長さ
だけ記録領域を長くすることができる。このように、記
録開始タイミングと記録終了タイミングを変更すること
により、磁気記録領域の位置と長さを変更でき、それぞ
れのカメラに最適な磁気記録領域を設定することが可能
である。なお、磁気ヘッド3aの記録位置3bを変更す
ればリーダー部10aの磁気記録領域の位置を変えるこ
とができるが、その場合は各撮影駒の磁気記録領域も変
ることになる。また、上記実施例ではフィルムのリーダ
ー部の給送速度の検出をD1〜C1間で行ったが、リー
ダー部の給送速度の検出タイミングは上記実施例に限定
されず、もう少し長い範囲で計測した方が精度を上げる
ことができる。
【0023】上記実施例では、ノーマルワインド方式の
カメラで巻戻し時にフィルムのリーダー部に情報を記録
するようにしたが、装填後のカートリッジからフィルム
を送り出して第1駒を所定の撮影位置に設定するまでの
スラスト動作時に、リーダー部に情報を記録することも
できる。図8は、スラスト動作時にリーダー部に情報を
記録する場合の動作を説明する図である。フィルムカー
トリッジがカメラに装填されカメラの裏蓋が閉じられる
と、スラスト動作が開始される。フォトインタラプタ1
aの検出位置1bをエッジA1が通過したタイミングか
らエッジB1が通過するタイミング((a)図参照)ま
での給送時間をタイマーにより計時し、それらの間のパ
ーフォレーションの長さと給送時間とに基づいてフィル
ムの給送時間を算出する。そして、給送速度に応じた記
録周波数を決定し、磁気記録を開始する。磁気記録を開
始してから、(b)に示すようにフォトインタラプタ2
aの検出位置2bをエッジA1が通過するタイミングで
磁気記録を終了するとともに、フィルム10のデューテ
ィー駆動を開始する。なお、この磁気記録終了のタイミ
ングはこの時まで記録動作が継続している時に強制的に
記録動作を終了させるタイミングであって、通常はそれ
までに記録動作が終了している。次に、(c)に示すよ
うに検出位置2bをエッジD1が通過するタイミングで
フィルムの給送を停止する。すなわち、この位置が第1
駒の所定の撮影位置である。
【0024】図9〜図13はマイクロコンピューター9
の制御プログラムを示すフローチャートである。これら
のフローチャートにより、実施例の磁気記録動作を説明
する。マイクロコンピューター9は、不図示のカートリ
ッジ装填検出スイッチによりカメラへのフィルムカート
リッジの装填が検出されると、この制御プログラムの実
行を開始する。ステップS1において、ドライバー8を
制御してモーター8aを駆動し、スラスト動作を開始す
る。ステップS2で第1駒F1が所定の撮影位置に設定
されたらステップS3へ進み、モーター8aの駆動を終
了してフィルム10の給送を停止する。ステップS4で
レリーズスイッチ5によりレリーズ操作がなされるとス
テップS5へ進み、ミラー駆動、シャッター駆動、露出
制御などの一連の撮影動作を行う。
【0025】撮影終了後のステップS6において、露光
された駒が予め設定されたN駒以下か否かを判別し、N
駒以下であればステップS7へ進み、N駒を超えたら異
常時としてステップS21へ進む。ステップS7で、温
度検出回路6により検出された周囲温度が予め設定され
たT℃以上か否かを判別し、T℃以上であればステップ
S8へ進み、T℃より低ければ異常時としてステップS
21へ進む。ステップS8で、電池電圧検出回路7によ
り検出された電池の端子電圧が予め設定された電圧V
(V)以上か否かを判別し、V(V)以上であればステ
ップS11へ進み、V(V)よりも低ければ異常時とし
てステップS21へ進む。
【0026】露光された駒がN駒以下であり、周囲温度
がT℃以上あり、さらに電池の端子電圧がV(V)以上
の時は通常時であり、ステップS11〜S19で通常時
の処理を行う。ステップS11でドライバー8を制御し
てモーター8aを駆動し、撮影後のフィルム10の給送
を開始してステップS12へ進む。ステップS12で、
パーフォレーション検出回路1により検出位置1bでエ
ッジAn+1が検出されるのを待ち、検出されたらステ
ップS13へ進んでタイマーをスタートさせる。次にス
テップS14で、パーフォレーション検出回路1により
検出位置1bでエッジBn+1が検出されるのを待ち、
検出されたらステップS15へ進んでタイマーを停止す
る。ステップS16において、タイマーにより計時され
た給送時間とパーフォレーションの長さとに基づいてフ
ィルム10の給送速度を計算し、磁気記録密度が所定の
値になるような磁気記録周波数fを決定する。続くステ
ップS17で、記録回路3を制御して磁気ヘッド3aを
駆動し、フィルム10の磁気記録部に撮影に関する情報
の磁気記録を開始する。ステップS18で、パーフォレ
ーション検出回路2により検出位置2bでエッジAn+
1が検出されるのを待ち、検出されたらステップS19
へ進む。ステップS19で、記録回路3による記録動作
が継続している場合はその記録動作を終了してステップ
S31へ進む。
【0027】一方、ステップS6〜S8で異常が検出さ
れた時は、ステップS21〜S29で異常時の処理を行
う。ステップS21でドライバー8を制御してモーター
8aを駆動し、撮影後のフィルム10の給送を開始して
ステップS22へ進む。ステップS22で、パーフォレ
ーション検出回路1により検出位置1bでエッジCn+
1が検出されるのを待ち、検出されたらステップS23
へ進んでタイマーをスタートさせる。次にステップS2
4で、パーフォレーション検出回路1により検出位置1
bでエッジDn+1が検出されるのを待ち、検出された
らステップS25へ進んでタイマーを停止する。ステッ
プS26において、タイマーにより計時された給送時間
とパーフォレーションの長さとに基づいてフィルム10
の給送速度を計算し、磁気記録密度が所定の値になるよ
うな磁気記録周波数fを決定する。続くステップS27
で、記録回路3を制御して磁気ヘッド3aを駆動し、フ
ィルム10の磁気記録部に撮影に関する情報の磁気記録
を開始する。ステップS18で、パーフォレーション検
出回路2により検出位置2bでエッジAn+1が検出さ
れるのを待ち、検出されたらステップS29へ進む。ス
テップS29で、記録回路3による記録動作が継続して
いる場合はその記録動作を終了してステップS31へ進
む。
【0028】ステップS31において最終駒か否かを判
別し、最終駒の場合はステップS38へ進み、そうでな
ければステップS32へ進む。最終駒でない場合は、ス
テップS32で、次の駒を所定の撮影位置に位置決めす
るためにドライバー8を制御してモーター8aのデュー
ティー駆動を開始する。続くステップS33で、パーフ
ォレーション検出回路2により検出位置2bでエッジD
n+1が検出されるのを待ち、検出されたらステップS
34へ進んでモーター8aの駆動を終了してフィルム1
0の給送を停止する。ステップS35で、不図示の巻戻
しスイッチが操作されたか否かを判別し、巻戻し操作が
なされたらステップS41へ進み、そうでなければステ
ップS36へ進む。ステップS36ではレリーズスイッ
チ5によりレリーズ操作がなされたか否かを判別し、レ
リーズされたらステップS5へ戻って上述した処理を繰
り返し、レリーズされなければステップS35へ戻る。
一方、最終駒の露光を終えた時は、ステップS38でモ
ーター8aの駆動を終了してフィルム10の給送を停止
し、ステップS41へ進む。
【0029】すべての全撮影駒に対する撮影が完了する
か、あるいは撮影途中で巻戻し操作がなされたら、フィ
ルム10を巻戻しながらリーダー部10aへ情報を記録
する。なお、ここではノーマルワインド方式のカメラで
フィルムの巻戻し時にリーダー部へ磁気記録する例を説
明するが、上述したようにスラスト時にリーダー部へ磁
気記録することももちろん可能である。ステップS41
において、ドライバー8を制御してモータ−8aを逆転
駆動し、フィルム10の巻戻しを開始する。続くステッ
プS42で、パーフォレーション検出回路2により検出
位置2bでリーダー部10aのエッジD1が検出される
のを待ち、検出されたらステップS43へ進んでタイマ
ーをスタートする。ステップS44で、パーフォレーシ
ョン検出回路2により検出位置2bでエッジC1が検出
されるのを待ち、検出されたらステップS45へ進んで
タイマーを停止するとともに、タイマーにより計時され
た給送時間とパーフォレーションの長さとに基づいてフ
ィルム給送速度を計算し、磁気記録密度が所定の値にな
るような磁気記録周波数fを決定する。ステップS46
で、検出位置2bでエッジA1が検出されるのを待ち、
検出されたらステップS47へ進み、記録回路3を制御
して周波数fでリーダー部10aの磁気記録部への磁気
記録を開始する。上述したように、ノーマルワインド方
式のカメラで巻戻し中にリーダー部10aに情報を磁気
記録する場合は、記録すべき情報をいったんメモリ4へ
格納し、情報の終わりから読み出して記録する。スいテ
ップS48で、パーフォレーション検出回路1により検
出位置1bでエッジB1が検出されるのを待ち、検出さ
れたらステップS49へ進んで記録回路3による磁気記
録動作が継続されていればその記録動作を終了する。ス
テップS50で巻戻しが完了するのを待ち、巻戻しが完
了したらステップS51へ進んでモーター8aの駆動を
終了し、巻戻しを終える。
【0030】なお、上述した実施例では駒番号、周囲温
度、電池電圧の順に正常か否かを判定したが、判定順序
は上記実施例に限定されない。
【0031】また、上記実施例では駒番号、周囲温度、
電池電圧のいずれか1つが設定値から外れたら異常時と
して磁気記録開始のタイミングを遅延させたが、3つの
条件の組合せによって磁気記録開始のタイミングを変え
るようにしてもよい。例えば、電池電圧が設定値以下で
且つ駒番号が設定値以上の場合に記録開始タイミングを
遅延させたり、周囲温度が設定値以下で且つ駒番号が設
定値以上の場合に記録開始タイミングを遅延させる。こ
の場合、例えば使用する電池の本数、ギア構成などのカ
メラの仕様によってそれぞれのカメラに最適な組合せを
選択する必要がある。また、各条件の設定値もそれぞれ
のカメラに最適な値を設定する必要がある。
【0032】上記実施例では駒番号、周囲温殿、電池電
圧の設定値を1つにしたが、それぞれの条件に対して複
数の設定値を設けてもよい。例えば、電池電圧に対して
2つの設定値を設定し、電池電圧が第1の設定値以上で
あればパーフォレーションの検出位置1bをエッジBが
通過したタイミングで磁気記録を開始し、電池電圧が第
1の設定値よりも低く且つ第2の設定値以上の場合は、
検出位置1bをエッジCが通過したタイミングで磁気記
録を開始し、電池電圧が第2の設定値よりも低い時は検
出位置1bをエッジDが通過したタイミングで磁気記録
を開始する。また、駒番号、周囲温度に対しても同様に
複数の設定値を設け、各条件に対して最適な磁気記録の
開始タイミングを決定する。さらに、駒番号、周囲温
度、電池電圧などのフィルム給送速度に関わる物理量に
応じて連続的に磁気記録の開始タイミングを変えるよう
にしてもよい。この場合は、基準となるパーフォレーシ
ョンエッジを検出してから磁気記録を開始するまでの時
間をタイマーにより管理し、給送速度に関わる物理量と
給送速度とに基づいてタイマーの設定時間を決定すれば
よい。
【0033】上述した実施例ではフィルムの給送速度に
関わる物理量として周囲温度と、所定の撮影位置にある
駒番号と、電池の端子電圧を例に上げて説明したが、フ
ィルム給送速度に関わる物理量は上記実施例に限定され
ず、フィルムの給送速度に影響を与える物理量ならばど
のようなものでもよい。
【0034】上述した実施例ではフィルムをカメラに1
駒ずつ巻上げながら露光を行う、いわゆるノーマルワイ
ンド方式のカメラを示したが、撮影に先だっていったん
フィルムをカートリッジからカメラにすべて巻上げ、1
駒ずつカートリッジに巻戻しながら露光を行う、いわゆ
るプリワインド方式のカメラに対しても本発明を適用す
ることができる。その場合はフォトインタラプタ1a,
2aの検出位置1b,2bと磁気ヘッド3aの記録位置
3bの撮影駒に対する位置を左右対象な位置に変更する
とともに、図9〜図13に示す制御プログラムの一部を
プリワインド用に変更すればよい。
【0035】以上の実施例の構成において、ドライバー
8およびフィルム給送モーター8aが給送手段を、温度
検出回路6およびセンサー6aと、電池電圧検出回路7
と、パーフォレーション検出回路1,2およびマイクロ
コンピューター9とが物理量検出手段を、パーフォレー
ション検出回路1およびフォトインタラプタ1aがパー
フォレーション検出手段を、マイクロコンピューター9
がタイミング決定手段をそれぞれ構成する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ーフォレーションの検出結果と、例えば周囲温度、所定
の撮影位置にあるフィルムの駒番号、電池の端子電圧の
内の少なくとも1つの物理量とに基づいて、撮影後のフ
ィルム給送時の情報記録の開始タイミングを決定するよ
うにしたので、周囲温度、駒番号、電池容量などが変化
しても常に最大の磁気記録容量を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図2】磁気記録部付フィルムのリーダー部を示す図。
【図3】各パーフォレーションのエッジ名を示す図。
【図4】各撮影駒の磁気記録領域とリーダー部の磁気記
録領域を示す図。
【図5】通常の場合の磁気記録動作を説明する図。
【図6】異常時の磁気記録動作を説明する図。
【図7】フィルムリーダー部の磁気記録動作を説明する
図。
【図8】スラスト時にフィルムのリーダー部に情報を磁
気記録する場合の動作を説明する図。
【図9】マイクロコンピューターの制御プログラムを示
すフローチャート。
【図10】図9に続く、マイクロコンピューターの制御
プログラムを示すフローチャート。
【図11】図10に続く、マイクロコンピューターの制
御プログラムを示すフローチャート。
【図12】図11に続く、マイクロコンピューターの制
御プログラムを示すフローチャート。
【図13】図12に続く、マイクロコンピューターの制
御プログラムを示すフローチャート。
【符号の説明】
1,2 パーフォレーション検出回路 1a,2a フォトインタラプタ 1b,2b 検出位置 3 記録回路 3a 磁気ヘッド 3b 記録位置 4 メモリ 5 レリーズスイッチ 6 温度検出回路 6a センサー 7 電池電圧検出回路 8 ドライバー 8a フィルム給送モーター 9 マイクロコンピューター 10 磁気記録部付フィルム 10a リーダー部 11 撮影駒 PA,PX,PY パーフォレーション CX,CY 中心位置 An,An+1,B1,Bn,Bn+1,Cn,Cn+
1,Dn,Dn+1エッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥津 尚 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録部付フィルムを給送する給送手
    段と、 この給送手段の給送速度に関わる物理量を検出する物理
    量検出手段と、 前記フィルムに設けられたパーフォレーションを検出す
    るパーフォレーション検出手段と、 このパーフォレーション検出手段によるパーフォレーシ
    ョン検出結果と前記物理量検出手段により検出された物
    理量とに基づいて、前記給送手段による撮影後のフィル
    ム給送時における情報記録の開始タイミングを決定する
    タイミング決定手段と、 このタイミング決定手段により決定されたタイミングで
    前記フィルムの磁気記録部に情報の記録を開始する磁気
    記録手段とを備えることを特徴とする磁気記録部付フィ
    ルムを用いるカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録部付フィルム
    を用いるカメラにおいて、 前記フィルムの給送速度に関わる物理量は周囲温度と、
    所定の撮影位置にある前記フィルムの駒番号と、電池の
    端子電圧であり、前記物理量検出手段はこれらの物理量
    の内の少なくとも1つを検出することを特徴とする磁気
    記録部付フィルムを用いるカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気記録部付フィルム
    を用いるカメラにおいて、 前記タイミング決定手段は、検出された周囲温度が低下
    したら情報記録の開始タイミングを遅延させることを特
    徴とする磁気記録部付フィルムを用いるカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の磁気記録部付フィルム
    を用いるカメラにおいて、 前記タイミング決定手段は、検出された駒番号が増加し
    たら情報記録の開始タイミングを遅延させることを特徴
    とする磁気記録部付フィルムを用いるカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の磁気記録部付フィルム
    を用いるカメラにおいて、 前記タイミング決定手段は、検出された端子電圧が低下
    したら情報記録の開始タイミングを遅延させることを特
    徴とする磁気記録部付フィルムを用いるカメラ。
JP6163452A 1994-07-15 1994-07-15 磁気記録部付フィルムを用いるカメラ Pending JPH0829862A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100573582B1 (ko) * 1999-04-06 2006-04-24 삼성테크윈 주식회사 배터리 전압에 따른 필름 이송 장치 및 그 방법

Cited By (1)

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KR100573582B1 (ko) * 1999-04-06 2006-04-24 삼성테크윈 주식회사 배터리 전압에 따른 필름 이송 장치 및 그 방법

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