JPH08122895A - 磁気記録可能なカメラ - Google Patents

磁気記録可能なカメラ

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Publication number
JPH08122895A
JPH08122895A JP6262279A JP26227994A JPH08122895A JP H08122895 A JPH08122895 A JP H08122895A JP 6262279 A JP6262279 A JP 6262279A JP 26227994 A JP26227994 A JP 26227994A JP H08122895 A JPH08122895 A JP H08122895A
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JP
Japan
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film
frame
feeding
magnetic recording
photographing
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Pending
Application number
JP6262279A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideomi Hibino
秀臣 日比野
Norikazu Yokonuma
則一 横沼
Takashi Okutsu
尚 奥津
Kazuyuki Kazami
一之 風見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to US08/545,344 priority patent/US5778267A/en
Publication of JPH08122895A publication Critical patent/JPH08122895A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各撮影駒ごとに充分大きな磁気記録領域を確
保する。 【構成】 フィルムを給送する給送手段7,7aと、フ
ィルムの位置に関する情報を検出する検出手段1,1
a,2,2aと、フィルムに各種情報を磁気記録する記
録手段5,5aと、検出手段1,1a,2,2aの検出
結果に基づいて、給送手段7,7aによりフィルムの給
送を行なうとともに、記録手段5,5aによりフィルム
に磁気記録を行なう制御手段8とを備え、制御手段8に
よって、次の撮影駒を所定の撮影位置に設定するための
露光後の駒送り時にフィルムに磁気記録を行ない、次の
撮影駒が所定の撮影位置を通過した後も駒送り方向にフ
ィルムを給送し、その後、駒送り方向と逆方向にフィル
ムを給送して次の撮影駒を所定の撮影位置に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィルムの磁気記録部に
情報を記録可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムのパーフォレーションを検出す
る2つのパーフォレーション検出手段を備え、第1の検
出手段によるパーフォレーション検出信号に基づいて記
録周波数と磁気記録開始タイミングを決定し、第2の検
出手段によるパーフォレーション検出信号に基づいて磁
気記録停止タイミングとフィルム給送停止タイミングを
決定するようにした磁気記録部付フィルムを用いるカメ
ラが知られている(例えば、特開平4−328536号
公報参照)。
【0003】図14は、従来の磁気記録可能なカメラの
フォトインタラプタおよび磁気ヘッドと、そのカメラで
使用されるフィルムとの位置関係を示す図であり、磁気
記録部付フィルムが所定の撮影位置、すなわちアパーチ
ャーと対向する位置に設定された状態を示す。なお、こ
のカメラは1駒ずつフィルムを巻上げながら撮影を行な
う、いわゆるノーマルワインド方式のカメラであり、図
の左側にカメラの図示しない巻取りスプールがあり、図
の右側にパトローネ室があるものとする。したがって、
図の左方向が巻上げ方向であり、右方向が巻戻し方向で
ある。また、フィルムのリーダー部は図の左側にある。
フィルム100の片方の側には各撮影駒に対して2個ず
つパーフォレーションが設けられており、以下では任意
の撮影駒Fn(n=1,2,・・)のリーダー部側(図
の左側)のパーフォレーションをPXと呼び、反対側の
パーフォレーションをPYと呼ぶ。また、フィルム10
0の他方の側には磁気記録媒体が塗付されており、各撮
影駒Fnごとに磁気記録領域Rn(n=1,2,・・)
が設定される。このカメラは2個のフォトインタラプタ
を有するパーフォレーション検出回路(不図示)を備え
ており、101は巻取りスプール側に設けられる第1フ
ォトインタラプタの検出位置を示し、102はパトロー
ネ室側に設けられる第2フォトインタラプタの検出位置
を示す。また、磁気ヘッド103が巻取りスプール側の
図示位置に設けられている。
【0004】CX,CYは互いに隣接する駒と駒との境
界を示し、以下では各撮影駒Fnに対してリーダー部側
の境界をCX、反対側の境界をCYと呼ぶ。また、任意
の撮影駒FnのパーフォレーションPXのフィルム巻上
げ方向の前端をXF、後端をXRとし、パーフォレーシ
ョンPYのフィルム巻上げ方向の前端をYF、後端をY
Rと呼ぶ。境界CXと境界CYとの間隔、すなわち駒間
の距離をL1とする。撮影駒Fn−1のパーフォレーシ
ョンPYの前端YFから、撮影駒Fnのパーフォレーシ
ョンPXの後端XRまでの距離をL2とする。また、撮
影駒Fnが所定の撮影位置にある時、検出位置101と
パーフォレーションPYの後端YRとの距離をL3と
し、磁気ヘッド103の記録中心と境界CXとの距離を
L4とする。各撮影駒Fnの磁気記録領域Rnは、境界
CXから距離L5の位置を先端とする長さL6の領域で
あり、後端と境界CYとの距離をL7とする。
【0005】図15により、従来の磁気記録可能なカメ
ラの磁気記録動作を説明する。 (1) 図15(a)は撮影駒Fnが所定の撮影位置に
設定された状態を示す。この位置で撮影駒Fnの露光が
終了したら巻上げ方向にフィルムの給送を開始する。 (2) 図15(b)に示すように第1フォトインタラ
プタの検出位置101をパーフォレーションPYの前端
YFが通過してから、図15(c)に示すように後端Y
Rが通過するまでのフィルム給送時間をタイマーにより
計時し、パーフォレーションPYの前端YFから後端Y
Rまでの長さとその間の給送時間とに基づいてフィルム
給送速度を算出する。算出された給送速度に応じて所定
の磁気記録密度となるような磁気記録周波数を算出し、
磁気ヘッド103により磁気記録を開始する。 (3) 次に、図15(d)に示すように、第2フォト
インタラプタの検出位置102をパーフォレーションP
Yの前端YFが通過したら、磁気記録動作を終了すると
ともに、フィルム給送モーターのデューティー駆動を開
始してフィルム給送速度を減速する。 (4) 図15(e)に示すように、第2フォトインタ
ラプタの検出位置102を次の撮影駒Fn+1のパーフ
ォレーションPXの後端XRが通過したら、フィルムの
給送を停止する。この位置は次の撮影駒Fn+1の所定
の撮影位置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の磁気記録可能なカメラでは、撮影後の駒送り時
に、巻上げを開始してからフィルムの給送速度が充分に
安定するまでの期間と、フィルムの給送速度を減速して
から巻上げを停止するまでの期間は、フィルムの給送速
度が変化するので磁気記録を行うと不安定になり、それ
らの期間には磁気記録を行わないようにしている。その
ため、各撮影駒ごとの磁気記録領域がそれらの期間に対
応する部分だけ短くなってしまうという問題がある。
【0007】本発明の目的は、各撮影駒ごとに充分大き
な磁気記録領域を確保するようにした磁気記録可能なカ
メラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、フィルムを給送する給送手段
と、フィルムの位置に関する情報を検出する検出手段
と、フィルムに各種情報を磁気記録する記録手段と、前
記検出手段の検出結果に基づいて、前記給送手段により
フィルムの給送を行なうとともに、前記記録手段により
フィルムに磁気記録を行なう制御手段とを備えた磁気記
録可能なカメラに適用され、前記制御手段によって、次
の撮影駒を所定の撮影位置に設定するための露光後の駒
送り時にフィルムに磁気記録を行ない、前記次の撮影駒
が所定の撮影位置を通過した後も前記駒送り方向にフィ
ルムを給送し、その後、前記駒送り方向と逆方向にフィ
ルムを給送して前記次の撮影駒を所定の撮影位置に設定
する。請求項2の磁気記録可能なカメラの前記検出手段
は第1および第2の検出手段を含み、前記制御手段によ
って、前記第1の検出手段の検出結果に基づいて磁気記
録周波数と磁気記録の開始タイミングとを決定するとと
もに、前記第2の検出手段の検出結果に基づいて磁気記
録終了タイミングとフィルム給送タイミングとを決定す
るようにしたものである。請求項3の磁気記録可能なカ
メラは、フィルムに記録された各種情報を再生する再生
手段と、この再生手段により再生された情報に基づいて
未露光駒を検出する未露光駒検出手段とを備え、前記制
御手段によって、前記給送手段により前記駒送り方向に
フィルムを給送しながら前記再生手段により情報の再生
を行ない、前記未露光駒検出手段により未露光駒が検出
されると、前記給送手段によりフィルム給送を停止した
後、前記駒送り方向と逆方向にフィルムを給送して前記
未露光駒を前記所定の撮影位置に設定するようにしたも
のである。請求項4の磁気記録可能なカメラ前記検出手
段はパーフォレーションを検出する。請求項5の磁気記
録可能なカメラの前記制御手段は、次の撮影駒を所定の
撮影位置に設定するための露光後の駒送り時に、前記次
の撮影駒が所定の撮影位置を通過した後も前記駒送り方
向にフィルムを給送しながらフィルムに磁気記録を行な
う。請求項6の発明は、フィルムを給送する給送手段
と、フィルムのパーフォレーションを検出する検出手段
と、フィルムに各種情報を磁気記録する記録手段と、前
記検出手段によるパーフォレーション検出結果に基づい
て、前記給送手段によりフィルムの給送を行なうととも
に、前記記録手段によりフィルムに磁気記録を行なう制
御手段とを備えた磁気記録可能なカメラに適用され、前
記制御手段によって、次の撮影駒を所定の撮影位置に設
定するための露光後の駒送り時にフィルムに磁気記録を
行ない、前記次の撮影駒が所定の撮影位置を通過した後
も前記駒送り方向に所定時間だけフィルムを給送し、そ
の後、前記駒送り方向と逆方向にフィルムを給送して前
記次の撮影駒を所定の撮影位置に設定する。請求項7の
磁気記録可能なカメラは、前記制御手段によって、前記
検出手段によるパーフォレーション検出結果に基づいて
磁気記録周波数、磁気記録タイミングおよびフィルム給
送タイミングを決定するようにしたものである。
【0009】
【作用】請求項1の磁気記録可能なカメラでは、ある撮
影駒の露光が終了すると、次の撮影駒を所定の撮影位置
に設定するための露光後の駒送り時に、フィルムを駒送
り方向に給送しながらフィルムに磁気記録を行ない、次
の撮影駒が所定の撮影位置を通過した後も駒送り方向に
フィルムを給送し、その後、駒送り方向と逆方向にフィ
ルムを給送して次の撮影駒を所定の撮影位置に設定す
る。従来の磁気記録可能なカメラでは、ある撮影駒の露
光が終了してから次の撮影駒を所定の撮影位置に設定す
るまでの駒送り期間に、フィルム給送の加速状態と、定
常速度状態と、減速状態とがある。加速状態と減速状態
ではフィルムの給送速度が変化するので磁気記録が行な
えず、フィルムが定常速度状態にある期間だけ、磁気記
録が行なわれている。そこで、本発明の磁気記録可能な
カメラでは、露光後の駒送り時に磁気記録を行ない、次
の撮影駒が所定の撮影位置を通過した後も駒送りを継続
し、その後、駒送り方向と逆方向にフィルムを給送して
次の撮影駒を所定の撮影位置に設定する。これにより、
駒送り期間から減速状態が除かれてその分が定常速度状
態になり、磁気記録領域の長さが大きくなる。請求項2
の磁気記録可能なカメラでは、第1の検出手段によるパ
ーフォレーション検出結果に基づいて磁気記録周波数と
磁気記録の開始タイミングとを決定するとともに、第2
の検出手段によるパーフォレーション検出結果に基づい
て磁気記録終了タイミングとフィルム給送タイミングと
を決定し、フィルムへの磁気記録制御とフィルム給送制
御とを行なう。請求項3の磁気記録可能なカメラでは、
駒送り方向にフィルムを給送しながら情報の再生を行な
い、未露光駒が検出されるとフィルム給送を停止した
後、駒送り方向と逆方向にフィルムを給送して未露光駒
を所定の撮影位置に設定する。磁気記録する場合も再生
する場合も、同じ方向で給送停止が行なえるため、制御
ソフトも1通りでよく、停止時のオーバーランも同方向
に発生し、画面が重なって露光される心配もなくなる。
請求項5の磁気記録可能なカメラでは、次の撮影駒を所
定の撮影位置に設定するための露光後の駒送り時に、前
記次の撮影駒が所定の撮影位置を通過した後も前記駒送
り方向にフィルムを給送しながらフィルムに磁気記録を
行なう。請求項6の磁気記録可能なカメラでは、ある撮
影駒の露光が終了すると、次の撮影駒を所定の撮影位置
に設定するための露光後の駒送り時にフィルムに磁気記
録を行ない、次の撮影駒が所定の撮影位置を通過した後
も駒送り方向に所定時間だけフィルムを給送し、その
後、駒送り方向と逆方向にフィルムを給送して次の撮影
駒を所定の撮影位置に設定する。請求項7の磁気記録可
能なカメラでは、パーフォレーション検出結果に基づい
て磁気記録周波数、磁気記録タイミングおよびフィルム
給送タイミングを決定する。すなわち、1個の検出手段
によるパーフォレーション検出結果に基づいてフィルム
への磁気記録制御とフィルム給送制御を行なう。
【0010】
【実施例】図1は一実施例の構成を示す機能ブロック図
である。パーフォレーション検出回路1は、フォトイン
タラプタ1aによりフィルムのパーフォレーションを検
出する。このパーフォレーション検出回路1による検出
結果に基づいて、各撮影駒に対する給送速度の検出タイ
ミングと磁気記録開始タイミングを決定する。また、パ
ーフォレーション検出回路2は、フォトインタラプタ2
aによりフィルムのパーフォレーションを検出する。こ
のパーフォレーション検出回路2による検出結果に基づ
いて、各撮影駒に対する磁気記録終了タイミングとフィ
ルム給送停止タイミングを決定する。
【0011】フィルム使用状況検出回路3は、フィルム
カートリッジに機械的に設定されているフィルムの使用
状況を検出する。フィルムカートリッジにはすべての駒
が未露光の未使用フィルムか、または一部の駒を露光し
て途中で取り出した途中取り出しフィルムか、あるいは
すべての駒が露光された使用済みフィルムかを示す機械
的な表示機構が設けられており、このフィルム使用状況
検出回路3で未使用フィルムかまたは途中取り出しフィ
ルムかを検出する。なお、使用済みのフィルムカートリ
ッジは、使用済みに設定された機械的な表示機構によっ
て不図示のカメラのパトローネ室に装填できないように
構成される。フィルム使用状況設定回路4は、フィルム
カートリッジがカメラのパトローネ室から取り出される
時に、アクチュエータ4aによってフィルムカートリッ
ジの機械的な表示機構に、フィルムの使用状況に応じて
未使用か、または途中取り出しか、あるいは使用済みか
を設定する。なお、この実施例ではフィルムの使用状況
をカートリッジの機械的な表示機構により記録するよう
にしたが、使用状況をカートリッジに磁気的または光学
的に記録するようにしてもよいし、あるいはフィルムの
リーダー部に磁気的に記録するようにしてもよい。
【0012】記録回路5は、磁気ヘッド5aを駆動して
フィルムの磁気記録領域に各種情報を磁気的に記録す
る。一方、再生回路6は、磁気ヘッド5aを駆動してフ
ィルムに磁気的に記録されている各種情報を再生する。
ドライバー7は、フィルム給送モーター7aを駆動して
フィルムの巻上げ、巻戻しを行なう。マイクロコンピュ
ーター8は、パーフォレーション検出回路1および2か
らのパーフォレーション検出信号に基づいて、記録回路
5と再生回路6により磁気記録と再生を行なうととも
に、ドライバー7によりフィルムの給送を行なう。メイ
ンスイッチ9はカメラを作動状態にするためのスイッ
チ、レリーズスイッチ10は不図示のレリーズボタンが
レリーズ操作されるとオンするスイッチである。また、
スイッチ11は不図示のパトローネ室にカートリッジが
装填されるとオフするスイッチ、スイッチ12はカート
リッジ室蓋が閉じられるとオフするスイッチである。さ
らに、スイッチ13はフィルム巻戻しボタンが操作され
るとオンする巻戻しスイッチである。
【0013】図2は、実施例の磁気記録可能なカメラの
フォトインタラプタ1a,2aおよび磁気ヘッド5a
と、そのカメラで使用されるフィルムとの位置関係を示
す図であり、任意の撮影駒Fnが所定の撮影位置に設定
された状態を示す。なお、このフィルムは図14に示す
フィルム100と同一であり、寸法その他の説明を省略
する。また、この実施例のカメラはノーマルワインド方
式である。1bはフォトインタラプタ1aの検出位置を
示し、2bはフォトインタラプタ2aの検出位置を示
す。フォトインタラプタ2aの検出位置2bは、直前の
撮影駒Fn−1のパーフォレーションPYの前端YFに
設置される。なお、フォトインタラプタ1aと磁気ヘッ
ド5aは、図14に示す従来装置と同じ位置に設置され
る。
【0014】図3により、実施例の未露光駒検出動作を
説明する。ここでは、装填されたフィルムが未露光駒を
含む途中取り出しフィルムであるとする。また、撮影駒
Fnが未露光駒であるとし、この撮影駒Fnを所定の撮
影位置に設定するものとする。 (1) フィルムカートリッジがパトローネ室に装填さ
れた時に途中取り出しフィルムか未使用フィルムかを検
出し、途中取り出しフィルムの場合は各撮影駒の磁気記
録領域に記録されている情報を再生しながらフィルムの
巻上げを行なう。露光駒の磁気記録領域には露光時に各
種撮影情報が磁気記録されており、未露光駒の磁気記録
領域には何も磁気記録されていない。図3(a)に示す
ように、Fn−1駒は露光済み駒であるから撮影情報が
再生され、これにより露光済み駒であると判定する。 (2) さらにフィルムを巻上げながら、撮影駒Fnに
記録されている磁気情報の再生を行なう。撮影駒Fnは
未露光駒であるから撮影情報は再生されず、これにより
未露光駒であると判定する。そして、図3(b)に示す
ように、フォトインタラプタ2aの検出位置2bを撮影
駒FnのパーフォレーションPYの前端YFが通過した
ら、フィルムの給送を停止する。 (3) この状態では所定の撮影位置にすでに次の撮影
駒Fn+1が送られているので、撮影駒Fnを所定の撮
影位置に設定すべくフィルムの巻戻しを開始する。そし
て、図3(c)に示すように、フォトインタラプタ2a
の検出位置2bを撮影駒FnのパーフォレーションPX
の後端XRが通過したら、フィルム給送用モーターのデ
ューティー駆動を開始して給送速度を減速する。 (4) 次に、図3(d)に示すように、フォトインタ
ラプタ2aの検出位置2bを撮影駒Fn−1のパーフォ
レーションPYの前端YFが通過したら、フィルムの給
送を停止する。 このような手順により、途中取り出しフィルムの未露光
駒を所定の撮影位置に設定することができる。
【0015】図4により、実施例の磁気記録動作を説明
する。ここでは任意の撮影駒Fnの磁気記録領域に情報
を記録する例を示す。 (1) 図4(a)は撮影駒Fnが所定の撮影位置に設
定された状態を示す。この位置で撮影駒Fnの露光が終
了したら、フィルムの巻上げを開始する。 (2) 図4(b)に示すようにフォトインタラプタ1
aの検出位置1bを撮影駒FnのパーフォレーションP
Yの前端YFが通過してから、図4(c)に示すように
後端YRが通過するまでのフィルム給送時間をタイマー
により計時し、パーフォレーションPYの前端YFから
後端YRまでの長さとその間の給送時間とに基づいてフ
ィルムの給送速度を算出する。算出された給送速度に応
じて所定の磁気記録密度となるような磁気記録周波数を
算出し、磁気ヘッド5aにより磁気記録を開始する。 (3) 次に、図4(d)に示すように、フォトインタ
ラプタ2aの検出位置2bを撮影駒Fnのパーフォレー
ションPYの前端YFが通過したら、磁気記録を終了す
る。 (4) さらにフィルムの巻上げを続け、図4(e)に
示すように、フォトインタラプタ1aの検出位置1bを
撮影駒Fn+2のパーフォレーションPXの後端XRが
通過したら、フィルムの巻上げを停止して巻戻しを開始
する。 (5) 巻戻しを開始してから、フォトインタラプタ2
aの検出位置2bを撮影駒Fn+1のパーフォレーショ
ンPXの後端XRが通過したら、フィルム給送モーター
のデューティー駆動を開始して給送速度を減速する。さ
らに、図4(f)に示すように、検出位置2bを撮影駒
FnのパーフォレーションPYの前端YFが通過した
ら、フィルムの給送を停止する。
【0016】ここで、この実施例の磁気記録動作による
磁気記録領域Rnの長さL6について考察する。図4
(d)に示す磁気記録終了位置は、検出位置2bをパー
フォレーションPYの前端YFが通過する位置であり、
この位置は図4(f)に示す次の撮影駒Fn+1の所定
の撮影位置にほぼ等しい。これは、露光後の駒送り時に
次の撮影駒Fn+1を所定の撮影位置に設定するまで磁
気記録を行なうことと同じことになる。つまり、駒送り
期間から減速状態を除いたことになる。したがって、各
撮影駒が所定の撮影位置にある時の磁気ヘッド5aの位
置は、磁気記録領域Rnの後端位置となり、ここでは上
述した図14に示す従来の磁気記録領域Rnの後端位置
と合わせるために、L7=L4とする。なお、磁気ヘッ
ド5aの位置を変えることによって各撮影駒Fnに対す
る磁気記録領域Rnの相対位置を任意に決定できるが、
磁気記録領域Rnの長さL6は変らない。任意の撮影駒
Fnの露光を行なってから、次の撮影駒Fn+1を所定
の撮影位置に設定するまでのフィルム給送量は撮影駒間
隔L1である(図4(a)〜図4(f))。露光後にフ
ィルムの給送を開始してから磁気記録を開始するまでの
加速状態におけるフィルム給送量はL3である(図4
(a)〜図4(c))。また、磁気記録が終了した時点
でフィルムの給送が停止され、次の撮影駒Fn+1が所
定の撮影位置に設定されるのであるから、磁気記録終了
からフィルムの給送が停止されるまでの減速状態におけ
るフィルム給送量は0である(図4(d)、図4
(f))。したがって、この実施例における磁気記録領
域Rnの長さL6は、撮影駒間隔L1からフィルムの給
送を開始してから磁気記録が開始されるまでの加速状態
の給送量L3を減ずればよいから、
【数1】L6=L1−L3 となる。
【0017】ここで、図14、図15に示す従来の磁気
記録可能なカメラの各撮影駒の磁気記録領域Rnの長さ
L6について考察する。任意の撮影駒Fnの露光を行な
ってから、次の撮影駒Fn+1を所定の撮影位置に設定
するまでのフィルム給送量は撮影駒間隔、すなわち図1
4に示す境界CXとCYの間隔L1である(図15
(a)〜図15(e))。また、露光後にフィルムの給
送を開始してから磁気記録を開始するまでの加速状態に
フィルムが移動する距離は、図14に示すように第1フ
ォトインタラプタの検出位置101からパーフォレーシ
ョンPYの後端YRまでの距離L3である(図15
(a)〜図15(c))。さらに、磁気記録を終了して
から次の撮影駒Fn+1が所定の撮影位置に設定される
までの減速状態におけるフィルム給送量はL2である
(図15(d)〜図15(e))。したがって、任意の
撮影駒Fnの磁気記録領域Rnの長さL6は、露光後の
1駒送り時の給送量L1から、フィルムの給送を開始し
てから磁気記録を開始するまでの加速状態の給送量L3
と、磁気記録を終了してからフィルムの給送を停止する
までの減速状態の給送量L2とを減ずればよいから、
【数2】L6=L1−L2−L3 となる。つまり、この実施例の磁気記録領域の長さ(L
1−L3)は、従来の磁気記録可能なカメラにおける磁
気記録領域の長さ(L1−L2−L3)よりもL2だけ
長くなる。
【0018】図5は露光後のフィルム給送速度を示すタ
イムチャートであり、(a)はこの実施例の場合を示
し、(b)は図14、図15に示す従来の装置の場合を
示す。図中のAは撮影駒Fnが所定の撮影位置にある時
点を示し、Bは次の撮影駒Fn+1が所定の撮影位置に
ある時点を示す。図5(a)に示すように、この実施例
では、所定の撮影位置にある撮影駒Fnの露光が終了す
ると、時点Aから駒送りを行なう。駒送りは、フィルム
の給送速度によって加速状態、定常速度状態、減速状態
の3つの状態に分けられる。加速状態と減速状態では給
送速度が大きく変化しているので、磁気記録を行なうこ
とができない。加速状態から定常状態へ移行した直後の
期間Cにおいてフィルムの給送速度を検出し、この給送
速度に応じた記録周波数を決定し、磁気記録を開始す
る。磁気記録は次の撮影駒Fn+1が所定の撮影位置に
設定される時点Bまで行なうことができる。時点Bを通
過してもしばらくは定常速度状態でフィルムの巻上げが
続けられ、その後、フィルムの巻上げを停止するととも
に巻戻しを行ない、次の撮影駒Fn+1を所定の撮影位
置に設定する。図から明らかなように、磁気記録領域R
nの長さL6は、撮影駒間隔(A〜B)L1から加速状
態におけるフィルム給送量L3を減じた量(L1−L
3)となる。一方、図5(b)に示すように、従来の装
置では、時点Aで1駒巻上げを開始してから磁気記録を
開始するまでは上述した実施例と同様に推移する。磁気
記録は、フィルム給送モーターのデューティー駆動が開
始されて給送速度が減速状態に移行するまで行なうこと
ができる。フィルムの給送が停止された時点Bでは、次
の撮影駒Fn+1が所定の撮影位置に設定される。図か
ら明らかなように、磁気記録領域Rnの長さL6は、撮
影駒間隔(A〜B)L1から、加速状態におけるフィル
ム給送量L3と、減速状態におけるフィルム給送量L2
とを減じた量(L1−L2−L3)となる。図5
(a)、図5(b)から明らかなように、この実施例で
はL2だけ従来の装置よりも磁気記録領域Rnを長くと
ることができる。
【0019】図6〜図11は、マイクロコンピューター
8の制御プログラムを示すフローチャートである。これ
らのフローチャートにより、実施例の動作を説明する。
ステップS1において、メインスイッチ9がオンしたら
ステップS2へ進み、スイッチ11,12によりフィル
ムカートリッジが装填されて裏蓋が閉じられたか否かを
判別する。カートリッジが装填され裏蓋が閉じられると
ステップS3へ進み、フィルム使用状況検出回路3によ
り装填されたフィルムが途中取り出しフィルムか否かを
判別する。途中取り出しフィルムの場合はステップS4
へ進み、未使用フィルムであればステップS21へ進
む。なお、上述したように、使用済みフィルムは機械的
にパトローネ室へ装填できないように構成される。
【0020】途中取り出しフィルムカートリッジが装填
された時は、ステップS4で、ドライバー7を制御して
モーター7aを駆動し、フィルムの給送を開始する。続
くステップS5で、再生回路6を制御して磁気ヘッド5
aを駆動し、フィルムの各撮影駒の磁気記録領域に露光
時に記録された撮影情報を再生する。ステップS6にお
いて、撮影情報が記録されていない撮影駒があれば未露
光駒と判断してステップS7へ進み、ドライバー7およ
びモーター7aを駆動制御してフィルムの給送を停止す
る。続くステップS8で、ドライバー7およびモーター
7aを駆動制御してフィルムの巻戻しを開始し、続くス
テップS9で、フォトインタラプタ2aの検出位置2b
を撮影駒FnのパーフォレーションPXの後端XRが通
過したか否かを判別する。検出位置2bを撮影駒Fnの
パーフォレーションPXの後端XRが通過したらステッ
プS10へ進み、ドライバー7を制御してモーター7a
のデューティー駆動を開始し、フィルム給送速度を減速
する。次にステップS11で、フォトインタラプタ2a
の検出位置2bを撮影駒Fn−1のパーフォレーション
PYの前端YFが通過したか否かを判別し、検出位置2
bを撮影駒Fn−1のパーフォレーションPYの前端Y
Fが通過したらステップS12へ進む。ステップS12
では、ドライバー7およびモーター7aを駆動制御して
フィルムの給送を停止する。
【0021】一方、ステップS3において未使用フィル
ムが装填されたと判別された時は、ステップS21で、
ドライバー7およびモーター7aを巻戻し方向に駆動制
御してフィルムをカートリッジから送り出す、いわゆる
スラスト動作を開始する。続くステップS22で、第1
駒目が所定の撮影位置に設定されたか否かを判別し、第
1駒目が所定の撮影位置に設定されるとステップS23
へ進み、ドライバー7およびモーター7aを駆動制御し
てフィルムの給送を停止する。
【0022】途中取り出しフィルムの未露光駒が所定の
撮影位置に設定されると、ステップS13で、スイッチ
10によりシャッターがレリーズされたか否かを判別す
る。レリーズされるとステップS31へ進み、そうでな
ければステップS14へ進む。ステップS14で、巻戻
しスイッチ13によりフィルムの巻戻しボタンが操作さ
れたか否かを判別し、フィルムの巻戻し操作がなされる
とステップS15へ進む。ステップS15では、ドライ
バー7およびモーター7aを駆動制御してフィルムの巻
戻しを開始し、続くステップS16で、フィルムの巻戻
しが完了したか否かを判別する。フィルムの巻戻し完了
は、フィルム検知スイッチを設けて行なってもよいし、
第1駒目が巻戻されてから所定時間後に巻戻し完了と判
断してもよい。フィルムの巻戻しが完了したらステップ
S17へ進み、ドライバー7およびモーター7aを駆動
制御してフィルムの給送を停止する。さらにステップS
18で、フィルム使用状況設定回路4を制御してアクチ
ュエータ4aを駆動し、フィルムカートリッジの表示機
構を途中取り出しに設定する。その後、プログラムの実
行を終了する。
【0023】途中取り出しフィルムの未露光駒が所定の
撮影位置に設定された状態でシャッターがレリーズされ
ると、ステップS31で測光動作、測距動作、絞りおよ
びシャッター制御などの一連の撮影動作を行ない、フィ
ルムの露光を行なう。露光後のステップS32でドライ
バー7およびモーター7aを駆動制御してフィルムの給
送を開始する。ステップS33で、フォトインタラプタ
1aの検出位置1bを撮影駒Fnのパーフォレーション
PYの前端YFが通過したか否かを判別し、検出位置1
bを前端YFが通過したらステップS34へ進んでタイ
マーをスタートさせる。さらにステップS35で、フォ
トインタラプタ1aの検出位置1bを撮影駒Fnのパー
フォレーションPYの後端YRが通過したか否かを判別
し、検出位置1bを後端YRが通過したらステップS3
6へ進んでタイマーをストップする。ステップS37に
おいて、タイマーにより計時したパーフォレーションP
Yの前端YFから後端YRまでの給送時間と、パーフォ
レーションPYの長さとに基づいてフィルム給送速度を
算出し、フィルム給送速度に応じた記録周波数を決定す
る。
【0024】ステップS38で、記録回路5を制御して
磁気ヘッド5aを駆動し、各種撮影情報の磁気記録を開
始する。ステップS39で、フォトインタラプタ2aの
検出位置2bを撮影駒FnのパーフォレーションPYの
前端YFが通過したか否かを判別し、検出位置2bを前
端YFが通過したらステップS40へ進み、記録回路5
および磁気ヘッド5aを駆動制御して記録動作を終了す
る。一方、検出位置2bを撮影駒Fnのパーフォレーシ
ョンPYの前端YFが通過していない時は、ステップS
41で記録すべき情報をすべて記録したか否かを判別す
る。記録すべき情報をすべて記録した時はステップS4
0へ進んで記録動作を終了し、記録すべき情報が残って
いる時はステップS39へ戻る。磁気記録を終了した後
のステップS42で、フォトインタラプタ1aの検出位
置1bを撮影駒Fn+2のパーフォレーションPXの後
端XRが通過したか否かを判別し、検出位置1bを後端
XRが通過したらステップS43へ進み、そうでなけれ
ばステップS49へ進む。フォトインタラプタ1aの検
出位置1bを撮影駒Fn+2のパーフォレーションPX
の後端XRが通過していない時は、ステップS49で最
終駒であるか否かを判別し、最終駒であればステップS
50へ進んでドライバー7を制御してフィルムの給送を
停止する。
【0025】フォトインタラプタ1aの検出位置1bを
撮影駒Fn+2のパーフォレーションPXの後端XRが
通過したら、ステップS43でドライバー7およびモー
ター7aを駆動制御してフィルムの給送を停止する。ス
テップS44で、ドライバー7およびモーター7aを駆
動制御してフィルムの巻戻しを開始し、続くステップS
45で、フォトインタラプタ2aの検出位置2bを撮影
駒Fn+1のパーフォレーションPXの後端XRが通過
したか否かを判別する。検出位置2bを後端XRが通過
したらステップS46へ進み、ドライバー7を制御して
モーター7aのデューティー駆動を開始し、フィルムの
給送速度を減速する。ステップS47において、フォト
インタラプタ2aの検出位置2bを撮影駒Fnのパーフ
ォレーションPYの前端YFが通過したか否かを判別
し、検出位置2bを前端YFが通過したらステップS4
8へ進み、ドライバー7およびモーター7aを駆動制御
してフィルムの給送を停止する。その後、ステップS1
3へ戻る。
【0026】最終駒の露光を終了した時は、ステップS
61で、ドライバー7およびモーター7aを駆動制御し
てフィルムの巻戻しを開始し、続くステップS62で、
上述した方法で巻戻しを完了したか否かを判別する。巻
戻しを完了したらステップS63で、ドライバー7を制
御してフィルムの給送を停止する。ステップS64で、
フィルム使用状況設定回路4を制御してアクチュエータ
4aによりフィルムカートリッジの表示機構を使用済み
に設定し、プログラムの実行を終了する。
【0027】未使用フィルムの第1駒目が所定の撮影位
置に設定された時は、ステップS71でスイッチ10に
よりシャッターがレリーズされたか否かを判別し、シャ
ッターがレリーズされたらステップS31へ進み、上述
したように撮影動作と、露光後のフィルム給送と、フィ
ルムへの磁気記録を行なう。一方、シャッターがレリー
ズされてない時はステップS72へ進み、スイッチ13
により巻戻しボタンが操作されたか否かを判別する。巻
戻しボタンが操作された時はステップS73へ進んでフ
ィルムの巻戻しを開始し、続くステップS74で巻戻し
が完了したか否かを判別する。巻戻しが完了したらステ
ップS75でフィルムの給送を停止し、続くステップS
76で、フィルム使用状況設定回路4を制御してアクチ
ュエータ4aによりフィルムカートリッジの表示機構を
未使用に設定してプログラムの実行を終了する。
【0028】上述した実施例では、各撮影駒Fnの磁気
記録領域Rnの長さL6を(L1−L3)とする例を示
したが、磁気記録領域Rnの長さL6を撮影駒間隔L1
とすることもできる。図12により、その実施例の変形
例の磁気記録動作を説明する。ここでは、任意の撮影駒
Fnの磁気記録動作を説明する。 (1) 図12(a)は撮影駒Fnが所定の撮影位置に
設定された状態を示す。この位置で撮影駒Fnの露光が
終了したら、フィルムの巻上げを開始する。 (2) 図12(b)に示すようにフォトインタラプタ
1aの検出位置1bを撮影駒Fnのパーフォレーション
PYの前端YFが通過してから、図12(c)に示すよ
うに後端YRが通過するまでのフィルム給送時間をタイ
マーにより計時し、パーフォレーションPYの前端YF
から後端YRまでの長さとその間の給送時間とに基づい
てフィルムの給送速度を算出する。算出された給送速度
に応じて所定の磁気記録密度となるような磁気記録周波
数を算出し、磁気ヘッド5aにより磁気記録を開始す
る。 (3) 次に、図12(d)に示すように、フォトイン
タラプタ1aの検出位置1bを撮影駒Fn+1のパーフ
ォレーションPYの後端YRが通過したら、磁気記録を
終了する。 (4) さらにフィルムの巻上げを続け、図12(e)
に示すように、フォトインタラプタ1aの検出位置1b
を撮影駒Fn+2のパーフォレーションPXの後端XR
が通過したら、フィルムの巻上げを停止して巻戻しを開
始する。 (5) 巻戻しを開始してから、フォトインタラプタ2
aの検出位置2bを撮影駒Fn+1のパーフォレーショ
ンPXの後端XRが通過したら、フィルム給送モーター
のデューティー駆動を開始して給送速度を減速する。さ
らに、図12(f)に示すように、検出位置2bを撮影
駒FnのパーフォレーションPYの前端YFが通過した
ら、フィルムの給送を停止する。
【0029】ここで、図12に示す実施例の変形例の磁
気記録領域Rnの長さL6について考察する。露光後に
フィルムの給送を開始してから磁気記録を開始するまで
(図12(a)〜図12(c))のフィルム給送量はL
3であるから、
【数3】L5=L3−L4 ここで、撮影駒間隔L1の全幅にわたって磁気記録領域
を設定するのであるから、磁気記録の開始位置を境界C
X、磁気記録の終了位置を境界CYとする必要がある。
したがって、境界CXから磁気記録の開始位置までの距
離L5は0としなければならない。
【数4】L5=L3−L4=0 故に、L3=L4 また、任意の撮影駒Fnに対する磁気記録は、図12
(c)に示すように、検出位置1bを撮影駒Fnのパー
フォレーションPYの後端YRが通過した時点で開始
し、検出位置1bを次の駒Fn+1のパーフォレーショ
ンPYの後端YRが通過した時点で終了するのであるか
ら、磁気記録領域Rnの長さL6は撮影駒間隔L1と等
しい。
【数5】L6=L1 一方、図2から明らかなように、
【数6】L7=L1−L5−L6 数式4〜6により、
【数7】L7=0 つまり、境界CXから磁気記録開始位置までの距離L5
と、磁気記録終了位置から境界CYまでの距離L7とが
ともに0となり、磁気記録領域Rnの長さL6が撮影駒
間隔L1となることが証明される。
【0030】なお、上述した実施例とその変形例では磁
気記録領域Rnの長さL6が(L1−L3)とL1の2
通りの例を示したが、磁気記録の開始タイミング、終了
タイミング、磁気ヘッドの配置、フォトインタラプタの
検出位置などを変更することにより、磁気記録領域Rn
の長さL6と各撮影駒との位置関係を自由に設定するこ
とができる。また、磁気ヘッドを実装する時に配置の制
約があっても、磁気記録の開始タイミング、終了タイミ
ング、フォトインタラプタの検出位置などを変更するこ
とによって、磁気記録領域の長さを減ずることなく、所
望の長さに設定できる。
【0031】上述した実施例ではパーフォレーション検
出回路およびフォトインタラプタを2組用いたが、1組
のパーフォレーション検出回路とフォトインタラプタで
も同じ長さの磁気記録領域を設定することができる。図
13により、その実施例の他の変形例の磁気記録動作を
説明する。ここでは、図1、図2に示す2組のパーフォ
レーション検出回路1,2およびフォトインタラプタ1
a,2aの内、検出回路2と検出位置2bに配置される
フォトインタラプタ2aを用いるものとする。 (1) 図13(a)は撮影駒Fnが所定の撮影位置に
設定された状態を示す。この位置で撮影駒Fnの露光が
終了したら、フィルムの巻上げを開始する。 (2) 図13(b)に示すようにフォトインタラプタ
2aの検出位置2bを撮影駒Fnのパーフォレーション
PXの前端XFが通過してから、図13(c)に示すよ
うに後端XRが通過するまでのフィルム給送時間をタイ
マーにより計時し、パーフォレーションPXの前端XF
から後端XRまでの長さとその間の給送時間とに基づい
てフィルムの給送速度を算出する。算出された給送速度
に応じて所定の磁気記録密度となるような磁気記録周波
数を算出し、磁気ヘッド5aにより磁気記録を開始す
る。 (3) 次に、図13(d)に示すように、フォトイン
タラプタ2aの検出位置2bを撮影駒Fnのパーフォレ
ーションPYの前端YFが通過したら、磁気記録を終了
する。 (4) さらにフィルムの巻上げを続け、図13(d)
に示すフォトインタラプタ2aの検出位置2bを撮影駒
FnのパーフォレーションPYの前端YFが通過した時
点から所定時間後に、フィルムの給送を停止して巻戻し
を開始する。 (5) 巻戻しを開始してから、フォトインタラプタ2
aの検出位置2bを撮影駒Fn+1のパーフォレーショ
ンPXの後端XRが通過したら、フィルム給送モーター
のデューティー駆動を開始して給送速度を減速する。さ
らに、図13(f)に示すように、検出位置2bを撮影
駒FnのパーフォレーションPYの前端YFが通過した
ら、フィルムの給送を停止する。 このように、1個のフォトインタラプタを用いても実施
例と同様な磁気記録領域の長さ(L1−L3)を得るこ
とができるが、この場合は記録開始位置が制約を受け
る。
【0032】上述した実施例と変形例ではフィルムをカ
メラに1駒ずつ巻上げながら露光を行う、いわゆるノー
マルワインド方式のカメラを例に上げて説明したが、撮
影に先だっていったんフィルムをカートリッジからカメ
ラにすべて巻上げ、1駒ずつカートリッジに巻戻しなが
ら露光を行う、いわゆるプリワインド方式のカメラに対
しても本発明を適用することができる。その場合はフォ
トインタラプタの検出位置と磁気ヘッドの設置位置を撮
影駒に対して左右対象な位置に変更するとともに、図6
〜図11に示す制御プログラムの一部をプリワインド用
に変更すればよい。
【0033】以上の実施例の構成において、ドライバー
7およびモーター7aが給送手段を、パーフォレーショ
ン検出回路1,2およびフォトインタラプタ1a,2a
が検出手段を、記録回路5および磁気ヘッド5aが記録
手段を、マイクロコンピューター8が制御手段および未
露光駒検出手段を、パーフォレーション検出回路1およ
びフォトインタラプタ1aが第1の検出手段を、パーフ
ォレーション検出回路2およびフォトインタラプタ2a
が第2の検出手段を、再生回路6および磁気ヘッド5a
が再生手段をそれぞれ構成する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
の撮影駒を所定の撮影位置に設定するための露光後の駒
送り時にフィルムに磁気記録を行ない、次の撮影駒が所
定の撮影位置を通過した後も駒送り方向にフィルムを給
送し、その後、駒送り方向と逆方向にフィルムを給送し
て次の撮影駒を所定の撮影位置に設定するようにしたの
で、各撮影駒当たりの磁気記録領域の長さを従来よりも
大きくすることができ、多くの情報を記録することがで
きる。また、本発明によれば、駒送り方向にフィルムを
給送しながら情報の再生を行ない、再生結果に基づいて
未露光駒が検出されるとフィルム給送を停止した後、駒
送り方向と逆方向にフィルムを給送して未露光駒を所定
の撮影位置に設定するようにしたので、途中取り出しフ
ィルムの未露光駒を所定の撮影位置に設定する場合のフ
ィルム給送方向と、露光後に次の撮影駒を所定の撮影位
置に設定する場合のフィルム給送方向とが同一の方向に
なり、各撮影駒の所定の撮影位置への設定誤差を小さく
できる上に、制御プログラムの共用化を図ることができ
る。情報の記録と再生でフィルムのパーフォレーション
検出用素子も共用化でき、コストが低減される。さら
に、本発明によれば、次の撮影駒を所定の撮影位置に設
定するための露光後の駒送り時にフィルムに磁気記録を
行ない、次の撮影駒が所定の撮影位置を通過した後も駒
送り方向に所定時間だけフィルムを給送し、その後、駒
送り方向と逆方向にフィルムを給送して次の撮影駒を所
定の撮影位置に設定するようにしたので、各撮影駒当た
りの磁気記録領域の長さを従来よりも大きくすることが
でき、多くの情報を記録することができる上に、1個の
検出手段によるフィルムの位置に関する情報の検出結果
に基づいてフィルムへの磁気記録制御とフィルム給送制
御とを行なうことができ、コストが低減される上に、検
出手段の設置スペースや配置に対する設計上の制約が小
さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図2】実施例の磁気記録可能なカメラのフォトインタ
ラプタおよび磁気ヘッドと、そのカメラで使用されるフ
ィルムとの位置関係を示す図。
【図3】実施例の未露光駒検出動作を説明する図。
【図4】実施例の磁気記録動作を説明する図。
【図5】実施例の磁気記録動作と従来の磁気記録可能な
カメラの磁気記録動作を比較したタイムチャート。
【図6】実施例の磁気記録制御プログラムを示すフロー
チャート。
【図7】図6に続く、実施例の磁気記録制御プログラム
を示すフローチャート。
【図8】図7に続く、実施例の磁気記録制御プログラム
を示すフローチャート。
【図9】図8に続く、実施例の磁気記録制御プログラム
を示すフローチャート。
【図10】図9に続く、実施例の磁気記録制御プログラ
ムを示すフローチャート。
【図11】図10に続く、実施例の磁気記録制御プログ
ラムを示すフローチャート。
【図12】実施例の変形例の磁気記録動作を説明する
図。
【図13】実施例の他の変形例の磁気記録動作を説明す
る図。
【図14】従来の磁気記録可能なカメラのフォトインタ
ラプタおよび磁気ヘッドと、そのカメラで使用されるフ
ィルムとの位置関係を示す図。
【図15】従来の磁気記録可能なカメラの磁気記録動作
を説明する図。
【符号の説明】
1,2 パーフォレーション検出回路 1a,2a フォトインタラプタ 1b,2b 検出位置 3 フィルム使用状況検出回路 4 フィルム使用状況設定回路 4a アクチュエータ 5 記録回路 5a 磁気ヘッド 6 再生回路 7 ドライバー 7a モーター 8 マイクロコンピューター 9〜13 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風見 一之 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを給送する給送手段と、 フィルムの位置に関する情報を検出する検出手段と、 フィルムに各種情報を磁気記録する記録手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、前記給送手段によ
    りフィルムの給送を行なうとともに、前記記録手段によ
    りフィルムに磁気記録を行なう制御手段とを備えた磁気
    記録可能なカメラにおいて、 前記制御手段は、次の撮影駒を所定の撮影位置に設定す
    るための露光後の駒送り時にフィルムに磁気記録を行な
    い、前記次の撮影駒が所定の撮影位置を通過した後も前
    記駒送り方向にフィルムを給送し、その後、前記駒送り
    方向と逆方向にフィルムを給送して前記次の撮影駒を所
    定の撮影位置に設定することを特徴とする磁気記録可能
    なカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録可能なカメラ
    において、 前記検出手段は第1および第2の検出手段を含み、前記
    制御手段は、前記第1の検出手段の検出結果に基づいて
    磁気記録周波数と磁気記録の開始タイミングとを決定す
    るとともに、前記第2の検出手段の検出結果に基づいて
    磁気記録終了タイミングとフィルム給送タイミングとを
    決定することを特徴とする磁気記録可能なカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の磁気記
    録可能なカメラにおいて、 フィルムに記録された各種情報を再生する再生手段と、 この再生手段により再生された情報に基づいて未露光駒
    を検出する未露光駒検出手段とを備え、 前記制御手段は、前記給送手段により前記駒送り方向に
    フィルムを給送しながら前記再生手段により情報の再生
    を行ない、前記未露光駒検出手段により未露光駒が検出
    されると、前記給送手段によりフィルム給送を停止した
    後、前記駒送り方向と逆方向にフィルムを給送して前記
    未露光駒を前記所定の撮影位置に設定することを特徴と
    する磁気記録可能なカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の磁気記
    録可能なカメラにおいて、 位置に関する情報を検出する前記検出手段はパーフォレ
    ーションを検出することを特徴とする磁気記録可能なカ
    メラ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の磁気記録可能なカメラ
    において、 前記制御手段は、次の撮影駒を所定の撮影位置に設定す
    るための露光後の駒送り時に、前記次の撮影駒が所定の
    撮影位置を通過した後も前記駒送り方向にフィルムを給
    送しながらフィルムに磁気記録を行なうことを特徴とす
    る磁気記録可能なカメラ。
  6. 【請求項6】 フィルムを給送する給送手段と、 フィルムのパーフォレーションを検出する検出手段と、 フィルムに各種情報を磁気記録する記録手段と、 前記検出手段によるパーフォレーション検出結果に基づ
    いて、前記給送手段によりフィルムの給送を行なうとと
    もに、前記記録手段によりフィルムに磁気記録を行なう
    制御手段とを備えた磁気記録可能なカメラにおいて、 前記制御手段は、次の撮影駒を所定の撮影位置に設定す
    るための露光後の駒送り時にフィルムに磁気記録を行な
    い、前記次の撮影駒が所定の撮影位置を通過した後も前
    記駒送り方向に所定時間だけフィルムを給送し、その
    後、前記駒送り方向と逆方向にフィルムを給送して前記
    次の撮影駒を所定の撮影位置に設定することを特徴とす
    る磁気記録可能なカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の磁気記録可能なカメラ
    において、 前記制御手段は、前記検出手段によるパーフォレーショ
    ン検出結果に基づいて磁気記録周波数、磁気記録タイミ
    ングおよびフィルム給送タイミングを決定することを特
    徴とする磁気記録可能なカメラ。
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