JPH0829833A - レンズバリア機構 - Google Patents

レンズバリア機構

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JPH0829833A
JPH0829833A JP16099094A JP16099094A JPH0829833A JP H0829833 A JPH0829833 A JP H0829833A JP 16099094 A JP16099094 A JP 16099094A JP 16099094 A JP16099094 A JP 16099094A JP H0829833 A JPH0829833 A JP H0829833A
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JP
Japan
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barrier
blade
cam
lens
drive ring
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JP16099094A
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Akihiro Ikui
明宏 生井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は改善されたレンズバリア機構を提供
することを目的とする。 【構成】 図1はバリア羽根1が閉じた状態であり、こ
の時には該羽根1の被駆動ピン1aはカムレバー7のカ
ム部7aの変曲点部分に当接し該レバーにより時計方向
の回動を阻止されている。バリアを開くために駆動リン
グ5がばね6の力で反時計方向に回転されると、該リン
グ5の突部5bとカムレバー7とが上昇するので該ピン
1aは相対的に下降して突部5bのカム面5dに係合
し、カム部7aから離れるのでカムレバー7とピン1a
との間には該リング5の負荷になる力は作用せず、ばね
8の力は該リング5に対する負荷にはならない。以後、
ピン1aはカム面5dにより押上げられ、該羽根1はピ
ン10aを中心として時計方向に回動されてバリアの開
き動作が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ等の光学機器のレ
ンズを保護するためのレンズバリア機構に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラに装備されるバリア機構には種々
の形式のものがあるが、レンズ鏡筒の前面のみを保護す
るものとしては、該鏡筒の光軸と平行な軸線を中心とし
て一対のバリア羽根が回動する形式のものが非常に多
い。
【0003】以下には図5を参照して沈胴式ズームレン
ズ鏡筒を有するレンズ非交換型カメラに使用されている
公知のレンズバリア機構の一例について説明する。
【0004】図5は該カメラの沈胴式ズームレンズ鏡筒
の前端部に配置されている公知のレンズバリア機構をカ
メラ後方側から見た正面図である。同図において、30
は該鏡筒の前端に固定された鏡筒前端部地板であり、そ
の中心には開口30cが貫設されている。該地板30の
背面の外周縁近傍位置には光軸と平行なピン30a及び
30bが突設されており、該ピンの各々には該ピンを中
心として回動可能なバリア羽根21及び22が枢着され
ている。25は光軸を中心として回動可能に該地板30
に支持されている公知のバリア羽根駆動リングである。
該リング25は該地板30と該リング25との間に張設
されたばね26により図において反時計方向(すなわち
バリア羽根21及び22を開く方向)に付勢されるとと
もに、該レンズ鏡筒の沈胴動作に連動して不図示のカム
機構により時計方向(すなわちバリア羽根21及び22
を閉じる方向)に回転されるようになっており、バリア
閉じ状態になった後には図示の位置で不図示のカム機構
を介して回転を拘束された状態に保持される。該リング
25の外周縁にはバリア羽根21及び22と係合する凹
部25a及び25bが形成されており、バリア羽根21
及び22の前面側には該凹部25a及び25bに係合す
るピン21a及び22aが突設されている。これらのピ
ン21a及び22aは図示のようにバリア閉の状態にお
いては該凹部25a及び25bの壁面から離れており、
従って、駆動リング25と各バリア羽根21及び22と
は係合状態にはない。27及び28はそれぞれ駆動リン
グ25のばね掛け部と各バリア羽根21及び22のばね
掛け部との間に張設されたバリア開き防止ばねであり、
図示のようにバリア羽根21及び22が閉じている状態
においても各バリア羽根21及び22に更に閉じ方向に
(すなわち各バリア羽根21及び22をそれぞれピン3
0aおよび30bを中心として反時計方向に)付勢して
いる。該ばね27及び28は、バリア閉じ状態において
各バリア羽根21及び22を手等によって強制的に開か
せてもバリア羽根21及び22を閉じ方向に復帰させる
ようにするためのものである。
【0005】以下には前記公知のバリア機構の各部の動
作を説明する。
【0006】不図示のレンズ鏡筒がカメラ内の沈胴位置
から前方に繰り出していくと、この繰り出し動作に連動
して不図示のカム機構により駆動リング25の拘束が解
除され該駆動リング25が回転可能状態になり、その結
果、該リング25は図示の位置からばね26の力により
急激に反時計方向に回転駆動される。従って、該リング
25の各凹部25a及び25bのそれぞれの一方の壁面
がバリア羽根21のピン21a及びバリア羽根22のピ
ン22aに係合するとともに該ピン21a及び22aを
反時計方向に押して各バリア羽根21及び22をピン3
0a及び30bを中心として時計方向に回動させ、その
結果、バリア羽根21及び22はばね27及び28の力
に打ち勝って開かれ、カメラは撮影可能状態となる。
【0007】撮影が終了し、カメラの携帯のためにレン
ズ鏡筒がカメラ内に繰り込まれていくと、不図示のカム
機構により駆動リング25がばね26の力に打ち勝って
時計方向に回転駆動され、その結果、該リング25の各
凹部25a及び25bのそれぞれの他方の壁面がバリア
羽根21及び22のピン21a及び22aに係合して該
両ピンを時計方向に回動させるので各バリア羽根21及
び22はそれぞれピン30a及び30bを中心として反
時計方向に回動され、やがて、ピン21a及び22aの
各々が該リング25の凹部25a及び25bの壁面から
離れた図示の状態になるまで該リング25が回転されて
から該リングの回転が停止する。そして、図示の状態に
なってもばね27及び28は各バリア羽根21及び22
を閉じ方向に付勢しているので、各バリア羽根21及び
22を例えば指で強制的に開かせようとしても閉じ状態
に復帰させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の公知のレンズバ
リア機構には以下のような欠点があった。
【0009】(1)バリア開き防止ばね27及び28が
バリア閉じ動作最終段階で、駆動リング25の回転動作
に対して負荷となり、バリアを閉じる時の駆動力を大き
くしなければならず、カメラに搭載する動力源も大きく
する必要があり、従って、カメラの製造コストを上昇さ
せ、且つカメラの大型化を招く。
【0010】(2)バリア開き防止ばね27及び28が
バリア羽根21及び22の回動平面と同じ平面上に配置
されているので、該ばねが該バリア羽根の退避空間を狭
め、バリア機構の設計の自由度を阻害している。また、
最近では、レンズ非交換型カメラの光学的性能を更に高
くするために、より大口径のレンズを搭載する傾向にあ
るが、カメラ本体については小型化が志向されているの
でレンズ鏡筒の外径は一定のままで開口部30cは更に
大きくなる傾向にある。従って、このようなカメラ設計
方針に適合させるためには、バリア羽根はより小さく、
バリア羽根の退避空間はできるだけ小さくしなければな
らない。しかしながら前述の公知の機構では、バリア羽
根の大きさがかなり大きく、しかも、該羽根の退避空間
は比較的小さいので、該レンズ鏡筒に更に大口径のレン
ズを搭載した場合には該バリア機構を搭載することはで
きない。
【0011】更に、前述の公知のバリア機構において
は、該ばね27及び28の存在のために上記のようなバ
リア設計を実現することはできない。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は、レンズ口径が大きく
(すなわちバリア開口が大きく)、バリア羽根の退避空
間が小さいレンズバリア機構を提供することである。以
下には、本発明の目的を各請求項毎に明らかにする。
【0013】本発明の第一の目的は、光学機器のレンズ
の前方に配置されるレンズバリア機構において、該レン
ズの光軸を中心として回転可能なバリア羽根駆動リング
と、該駆動リングに係合可能な被駆動ピンを有し、該駆
動リングの外周縁近傍の位置で該レンズの光軸に平行な
軸線を中心として回動可能に該光学機器の地板に支持さ
れた一対の第一のバリア羽根と、該第一のバリア羽根の
直前もしくは直後に配置され、バリア閉じ状態において
は該第一のバリア羽根より外側位置に停止し、バリア開
き状態においては該第一のバリア羽根に対して光軸方向
において重なり合う位置に停止し、バリア開閉動作中に
は該第一のバリア羽根により駆動される第二のバリア羽
根と、該第一のバリア羽根に対向する該駆動リングの端
面に形成され、該第一のバリア羽根の該被駆動ピンを誘
導するカム面を有した突部と、該カム面に対向して配置
されるカム部を有するとともに該カム面の近傍位置にお
いて該光軸に平行な軸線を中心として回動可能に該駆動
リングに枢着されたカムレバーと、該カムレバーの枢着
部に嵌装されるとともに該カムレバーを該カム面側に向
かって付勢している捩りコイルばねと、を有して成り、
バリア閉じ動作過程においては該第一のバリア羽根の該
被駆動ピンが該カムレバーの該カム部によって制御さ
れ、バリア開き動作過程においては該第一のバリア羽根
の該被駆動ピンが該駆動リングの該突部の該カム面によ
って制御されるようになっていることを特徴とする、レ
ンズバリア機構を提供することである。
【0014】本発明の第二の目的は、請求項1の構成を
有するレンズバリア機構において、該第一のバリア羽根
が閉じ状態になった後に該駆動リングが更にバリア閉じ
方向に所定角度回転された時に該第一のバリア羽根の被
駆動ピンが該カムレバーの該カム部の変曲部に圧接され
るように該カムレバーが構成されていることを特徴とす
るレンズバリア機構を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】前記課題を解決
するために、本発明の第一の発明は、光学機器のレンズ
の前方に配置されるレンズバリア機構において、該レン
ズの光軸を中心として回転可能なバリア羽根駆動リング
と、該駆動リングに係合可能な被駆動ピンを有し、該駆
動リングの外周縁近傍の位置で該レンズの光軸に平行な
軸線を中心として回動可能に該光学機器の地板に支持さ
れた一対の第一のバリア羽根と、該第一のバリア羽根の
直前もしくは直後に配置され、バリア閉じ状態において
は該第一のバリア羽根より外側位置に停止し、バリア開
き状態においては該第一のバリア羽根に対して光軸方向
において重なり合う位置に停止し、バリア開閉動作中に
は該第一のバリア羽根により駆動される一対の第二のバ
リア羽根と、該第一のバリア羽根に対向する該駆動リン
グの端面に形成され、該第一のバリア羽根の該被駆動ピ
ンを誘導するカム面を有した突部と、該カム面に対向し
て配置されるカム部を有するとともに該カム面の近傍位
置において該光軸に平行な軸線を中心として回動可能に
該駆動リングに枢着されたカムレバーと、該カムレバー
の枢着部に嵌装されるとともに該カムレバーを該カム面
側に向かって付勢している捩りコイルばねと、を有して
成り、バリア閉じ動作過程においては該第一のバリア羽
根の該被駆動ピンが該カムレバーの該カム部によって制
御され、バリア開き動作過程においては該第一のバリア
羽根の該被駆動ピンが該駆動リングの該突部の該カム面
によって制御されるようになっていることを特徴とす
る、レンズバリア機構を提供する。
【0016】本発明のレンズバリア機構は、バリア羽根
開き防止用のばねが従来のレンズバリア機構におけるも
のと異なる捩りばねであり、また、該捩りばねがバリア
羽根駆動リングの外周縁部の極く狭い範囲にのみ配置さ
れたものであるため、該ばねによりバリア羽根の退避空
間及び移動空間やレンズ開口部が狭められることがな
く、従って、大口径のレンズを搭載したレンズ鏡筒等の
レンズバリア機構として好適なレンズバリア機構を提供
できる。
【0017】前記課題を解決するために、本発明の第二
の発明は、請求項1の構成を有するレンズバリア機構に
おいて、該第一のバリア羽根が閉じた状態になった後に
該駆動リングが更にバリア閉じ方向に所定角度回転され
た時に該第一のバリア羽根の被駆動ピンが該カムレバー
の該カム部の変曲部に圧接されるように該カムレバーが
構成されていることを特徴とするレンズバリア機構を提
供する。本発明のレンズバリア機構では、バリアの閉じ
動作終了直前に、バリア羽根の被駆動ピンが該カムレバ
ーの変曲点部分にかかるために、該駆動リングの回転に
対し、負荷が発生しないような構成とすることが可能と
なり、バリア閉じ動作の負荷を軽減できる。
【0018】
【実施例】以下に図1〜図4を参照して本発明の一実施
例について説明する。
【0019】図3(a)は本実施例のレンズバリア機構
におけるバリア羽根の開き状態を示した図、図3(b)
は該レンズバリア機構のバリア羽根開き状態におけるバ
リア羽根駆動リングの状態を示した図、図4(a)は該
レンズバリア機構のバリア羽根閉じ状態を示した図、図
4(b)は該バリア羽根閉じ状態におけるバリア羽根駆
動リングの状態を示した図、である。
【0020】図3(a)及び図4(a)において、10
は不図示のレンズ鏡筒の前面に設けられた地板であり、
中心には光路用開口10bが貫設されている。該地板1
0の背面には2本のピン10aが突設されており、該ピ
ン10aにはそれぞれ2枚の第一及び第二のバリア羽根
1及び2が回動可能に枢着されている。第一のバリア羽
根1は第二のバリア羽根2よりも後方に(すなわち地板
10から遠い位置に)配置されており、第二のバリア羽
根2は第一のバリア羽根1よりも前方に(すなわち地板
10の直後の位置に)配置されている。該第一のバリア
羽根1の先端には凹部1cが形成され、該凹部1cは第
二のバリア羽根2の先端に形成された突部2bに係合す
るようになっており、また、該羽根1の外周面1bは第
二のバリア羽根2の外周部から光軸方向に張り出した突
部2aに係合するようになっている。すなわち、第一の
バリア羽根1が図4(a)のバリア閉じ状態からピン1
0aを中心として時計方向に回動されると、バリア羽根
1の外周面1bがバリア羽根2の外周の突部2aに係合
した時から以後はバリア羽根1とバリア羽根2とが一体
になって時計方向に回動して図3(a)のバリア開の状
態となり、逆に、図3(a)のバリア開の状態からバリ
ア羽根1がピン10aを中心として反時計方向に回動さ
れると、最初はバリア羽根1のみが反時計方向に回動し
た後、該羽根1の先端の凹部1cが第二の羽根2の先端
の突部2bに衝突して係合状態となった以後は両羽根1
及び2が一体となって反時計方向に回動し、図4(a)
に示すようにバリア閉じ状態となる。すなわち、バリア
羽根1はバリア羽根2を駆動する駆動羽根となってお
り、バリア羽根2はバリア羽根1に駆動される被駆動羽
根となっている。
【0021】バリア羽根1の背面にはピン1aが突設さ
れており、該ピン1aは該羽根1の後方に配置されてい
るバリア羽根駆動リング5及び後述のカムレバー7から
駆動力を受けるようになっている。
【0022】バリア羽根運動リング5(以下には駆動リ
ングと記載す)は光軸を中心として回転可能に不図示の
地板に支持されるとともにばね6により図3及び図4に
おいて反時計方向に(バリア羽根を開く方向に)付勢さ
れている。また、該リング5は、前述の従来のカメラと
同様に、レンズ鏡筒がカメラボディ内に沈胴していく過
程では不図示のカム機構から時計方向に回転駆動されて
バリア羽根を閉じ方向に駆動した後、該レンズ鏡筒が沈
胴した後は回転不可能に該カム機構により拘束されるよ
うに構成されている。
【0023】本実施例の駆動リング5にはバリア羽根1
に対向する面にピン5a及び突部5bが形成されてお
り、ピン5aにはカムレバー7が相対回転可能に嵌装さ
れている。
【0024】図1は駆動リング5にカムレバー7を装着
した構造の拡大図(バリア閉じ状態)を示し、図2は駆
動リング5の一部の拡大図とカムレバー7の単体の正面
図を示す。図2に示されるように、駆動リング5に形成
されている突部5bは、バリア羽根1のピン1aに係合
するカム面5dと、カムレバー7の側面7bに当接する
面5cと、カムレバー7をピン5aを中心として反時計
方向に付勢する捩りばね8の一方の足8aが当接される
面5eと、を有している。カムレバー7は、該ピン5a
に相対回転可能に嵌合される孔7dと、駆動リング5の
突部5bの面5cに当接される面7bと、前記ばね8の
他方の足が当接されるばね掛け部7cと、バリア羽根1
のピン1aを誘導するカム部7aと、を有している。カ
ムレバー7は孔7dにおいて駆動リング5のピン5aに
相対回転可能に支持されており、ピン5aに嵌装された
ばね8によりピン5aを中心として反時計方向に付勢さ
れ、面7bが駆動リング5の突部5bの面5cに圧接さ
れている。
【0025】なお、該突部5bのカム面5dは後に説明
するようにバリア羽根1のピン1aをバリア開き動作過
程において制御する機能を有し、カムレバー7のカム部
7aはバリア羽根1のピン1aをバリア閉じ動作過程及
び閉じ状態において制御する機能を有しているものであ
る。
【0026】次に、図1〜図4を参照して、駆動リング
5の突部5b、カムレバー7、バリア羽根1のピン1
a、の相互の位置関係の変化をバリア開閉動作に関連し
て説明する。なお、以下の説明では、突部5b及びカム
レバー7並びにバリア羽根1については、図の右側に描
かれているもののみについて説明する。
【0027】図3(b)のバリア開き状態においては、
駆動リング5は不図示のカム機構により拘束されていな
いのでばね6によって反時計方向に最も回転された状態
にあり、ばね6は最も短くなっている。そして、駆動リ
ング5のピン5aと突部5bも最も反時計方向に回動さ
れた位置にある。すなわち、ピン5aと突部5bとカム
レバー7は最も上昇し且つ最も右側に移動した位置にあ
る。この時には図3(b)に示すように、ピン1aは突
部5bのカム面5dの最高リフト部に当接しており、該
ピン1aの軌跡上で最も右側に来ている。
【0028】不図示のレンズ鏡筒が繰り込み動作を始
め、該鏡筒がカメラボディ内に沈胴し始めると不図示の
カム機構からの駆動力により駆動リング5がばね6の力
に打ち勝って図3(b)の位置から時計方向に回転さ
れ、その結果、ピン5aと突部5bとカムレバー7も時
計方向に回動されて図3(b)よりも相対的に低い位置
へ移動していく。そのため、ピン1aは突部5bのカム
面5dから離れ、カムレバーの湾曲したカム部7aの左
側の面に当接するようになる。そして、駆動リング5が
更に時計方向に回転するにつれてカムレバー7はピン1
aに対して相対的に下降するとともに左側に移動するの
でピン1aはカムレバー7のカム部7aの左側の面から
下向きの力を受けつつカム部7aの先端に向かって相対
移動していく。カム部7aは図示のように左側に凹とな
る根元部と左側に凸となる先端部とを有しているので、
ピン1aがカム部7aの先端部に近づくにつれてカムレ
バー7からピン1aに反時計方向の駆動力が加えられ、
バリア羽根1がカムレバー7のカム部7aによりピン1
0a(図3参照)を中心として反時計方向に回動されて
バリアが閉じていく。そして、バリア羽根1の凹部1c
がバリア羽根2の先端の突部2bに係合した時点以後は
バリア羽根1とバリア羽根2とが一体となって反時計方
向に回動され、やがて2枚のバリア羽根1同士が当接し
てバリア閉じ状態となる。そして、バリア閉じ状態にな
った後も駆動リング5は更に所定の回転角だけ時計方向
に回転され、最終的に図4(b)の状態になった時に該
駆動リング5の時計方向回転が停止する。この時、バリ
ア羽根1の閉じ動作終了直前で、バリア羽根1のピン1
aがカムレバー7のカム部7aの曲面の中の変曲点部分
に当接し、駆動リング5の回転に対し、負荷が発生しな
いため、バリア閉じ動作の負荷を軽減することができ
る。
【0029】バリアが閉じた図4の状態(すなわち、不
図示のレンズ鏡筒がカメラボディ内に沈胴している状
態)からレンズ鏡筒が繰り出されていくと、駆動リング
5を時計方向に付勢している力が解除されるので駆動リ
ング5はばね6の力により図4の位置から反時計方向に
回転され、右側のピン5a及び突部5b並びにカムレバ
ー7は図4(b)の位置から反時計方向に回動して上昇
するとともに右側に移動していく。このため、バリア羽
根1のピン1aはカムレバー7のカム部7aの先端部か
ら離れて鉛直に相対的に下降すると同時に、上昇してく
る突部5bのカム面5dに係合し、以後はカム面5dに
よって押し上げられることにより時計方向の回転モーメ
ントを受けるため、バリア羽根1はピン10aを中心と
して時計方向に回動されてゆく。そして、バリア羽根1
の外周面1bがバリア羽根2の外周の張り出し部2aに
係合した時点以後はバリア羽根1及び2が一体となって
時計方向に回動されてゆき、バリア羽根1のピン1aが
図3(b)に示すようにカム面5dの最高リフト部に到
達した時にバリアが全開状態となる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明のレンズバリア機構で
は、バリア羽根開き防止用のばねが従来のレンズバリア
機構におけるものと異なる捩りばねであり、また、該捩
りばねがバリア羽根駆動リングの外周縁部の極く狭い範
囲にのみ配置されたものであるため、該ばねによりバリ
ア羽根の退避空間及び移動空間やレンズ開口部が狭めら
れることがなく、従って、本発明によれば、従来のレン
ズバリア機構における課題が解決され、大口径のレンズ
を搭載したレンズ鏡筒等のレンズバリア機構として好適
なレンズバリア機構を提供できる。また、光軸方向に位
置を互いにずらした2対のバリア羽根によりバリア開閉
を行うようにしたので、バリア羽根の退避空間を小さく
することができ、大口径レンズを搭載したレンズ鏡筒の
レンズバリア機構として好適である。
【0031】請求項2の発明のレンズバリア機構では、
バリア羽根の閉じ動作終了直前に、バリア羽根の被駆動
ピンがカムレバーの変曲点部分にかかるために、駆動リ
ングの回転に対し、負荷が発生しないような構成とする
ことが可能となり、バリア閉じ動作の負荷を軽減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレンズバリア機構のバリア羽根駆
動リング5及びバリア羽根1並びにカムレバー7の相互
の関係をバリア閉じ状態において示した拡大正面図。
【図2】図1に示したバリア羽根運動リング5の要部の
拡大図とカムレバー7の正面図。
【図3】(a)は光学機器の地板10とバリア羽根1及
び2との関係を示すバリア開き状態の正面図。(b)は
バリア開き状態におけるバリア羽根駆動リング5とバリ
ア羽根1とカムレバー7との相対的位置関係を示した
図。
【図4】(a)はバリア閉じ状態における地板10とバ
リア羽根1及び2との位置関係を示した図。(b)はバ
リア閉じ状態におけるバリア羽根1とバリア羽根駆動リ
ング5とカムレバー7との相対的位置関係を示した図。
【図5】従来公知のレンズバリア機構の正面図。
【符号の説明】
1,2,21,22…バリア羽根 1a,21a,
22a…被駆動ピン 5,25…バリア羽根駆動リング 5a…ピン 5b…突部 5d…カム面 6,8,26,27,28…ばね 10,30…地
板 10a,30a,30b…ピン 7…カムレバー 7a…カム部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学機器のレンズの前方に配置されるレ
    ンズバリア機構であって、 該レンズの光軸を中心として回転可能なバリア羽根駆動
    リングと、 該駆動リングに係合可能な被駆動ピンを有し、該駆動リ
    ングの外周縁近傍の位置で該レンズの光軸に平行な軸線
    を中心として回動可能に該光学機器の地板に支持された
    一対の第一のバリア羽根と、 該第一のバリア羽根の直前もしくは直後に配置され、バ
    リア閉じ状態においては該第一のバリア羽根より外側位
    置に停止し、バリア開き状態においては該第一のバリア
    羽根に対して光軸方向において重なり合う位置に停止
    し、バリア開閉動作中には該第一のバリア羽根により駆
    動される一対の第二のバリア羽根と、 該第一のバリア羽根に対向する該駆動リングの端面に形
    成され、該第一のバリア羽根の該被駆動ピンを誘導する
    カム面を有した突部と、 該カム面に対向して配置されるカム部を有するとともに
    該カム面の近傍位置において該光軸に平行な軸線を中心
    として回動可能に該駆動リングに枢着されたカムレバー
    と、 該カムレバーの枢着部に嵌装されるとともに該カムレバ
    ーを該カム面側に向かって付勢している捩りコイルばね
    と、 を有して成り、バリア閉じ動作過程においては該第一の
    バリア羽根の該被駆動ピンが該カムレバーの該カム部に
    よって制御され、バリア開き動作過程においては該第一
    のバリア羽根の該被駆動ピンが該駆動リングの該突部の
    該カム面によって制御されるようになっていることを特
    徴とする、レンズバリア機構。
  2. 【請求項2】 該第一のバリア羽根が閉じ状態になった
    後に該駆動リングが更にバリア閉じ方向に所定角度回転
    された時に該第一のバリア羽根の被駆動ピンが該カムレ
    バーの該カム部の変曲点部分に圧接されるように該カム
    レバーが構成されていることを特徴とする請求項1のレ
    ンズバリア機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110008511A (ko) * 2009-07-20 2011-01-27 삼성전자주식회사 렌즈 배리어 장치
JP2012208233A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Jvc Kenwood Corp レンズバリア装置
JP2015114521A (ja) * 2013-12-12 2015-06-22 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒および撮像装置
JP2020034860A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 オリンパス株式会社 羽根駆動装置

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