JPH08296934A - 自動製氷装置の給水装置 - Google Patents

自動製氷装置の給水装置

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JPH08296934A
JPH08296934A JP7098478A JP9847895A JPH08296934A JP H08296934 A JPH08296934 A JP H08296934A JP 7098478 A JP7098478 A JP 7098478A JP 9847895 A JP9847895 A JP 9847895A JP H08296934 A JPH08296934 A JP H08296934A
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Hideji Hatanaka
秀治 幡中
Yoshitoshi Miyamoto
恵年 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製氷皿への給水時に、貯水タンクから流出す
る水を、一旦、定量貯水器に一定量貯留し、その後、定
量貯水器から製氷容器に給水する構成の自動製氷装置の
給水装置において、定量貯水器、その出水口を開閉する
弁体に水垢が付着したり、ぬめりが発生し難くする。 【構成】 定量貯水器37に貯留された一定量の水を製
氷皿に供給した後、次の給水が行われるまで、弁体41
を出水口38から離して該出水口38を開いた状態のま
まにする。このため、定量貯水器37に付着して残った
水滴は出水口38から滴下し、また弁体41の周囲面4
1dに付着して残った水滴も該周囲面41dの傾斜に沿
って弁体41から流れ落ちる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製氷容器に一定量の水を
供給する自動製氷装置の給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫におけるこの種の給水装置の従来
構成を図10に示す。この給水装置は、冷蔵室1内のプ
ラスチック製水受皿2に溜められた水を給水ポンプ3に
より製氷室4に設けられた製氷容器たる製氷皿5に供給
する構成のもので、水受皿2の上には着脱可能に貯水タ
ンク6が設置されている。この貯水タンク6は、給水弁
7を有した給水口部8から水受皿2に対し、該水受皿2
内の水位が常に給水口部8の下端開口を塞ぐ一定水位を
維持するように給水する。
【0003】前記水受皿2内は、通水孔9を有した仕切
壁10によって水受室11と定水量室12とに仕切られ
ており、水受室11内には貯水タンク6の給水口部8が
挿入され、定水量室12には給水ポンプ3の吸入口部3
aが挿入されている。そして、給水ポンプ3が起動する
と、該給水ポンプ3が定水量室12内の水を製氷容器5
に供給する。このとき、定水量室12の水位は、次第に
低下して水受室11との間で水位差を生ずるが、両室1
1,12を連通している通水孔9は小径で、給水ポンプ
3による給水中に水受室11から通水孔9を通じて定水
量室12内に流入する水はごく少ないので、製氷皿5に
は定水量室12内に貯留された一定量の水が供給される
というものである。
【0004】この構成の給水装置においては、給水ポン
プ3による給水中に水受室11から通水孔9を通じて定
水量室12内に流入する水がごく少量に制限されている
ことを前提にして定量給水が成立している。ところが、
通水孔9の径は水受皿2の成形誤差などによりばらつく
おそれがあり、通水孔9の径が設計値より大きかったり
すると、給水ポンプ3による給水中に水受室11から定
水量室12に流入する水量がばらつき、この結果、製氷
皿5への給水量が製品毎にばらつくという問題があっ
た。
【0005】そこで、近時、給水装置を、出水弁機構を
備えた定量貯水器と、この定量貯水器の上に配置され給
水弁機構を備えた貯水タンクと、出水弁機構および給水
弁機構を開閉操作する弁操作装置とから構成し、弁操作
装置により出水弁機構を閉じて給水弁機構を開くことに
より、貯水タンクから一定量の水を定量貯水器に供給
し、その後、給水弁機構を閉じて出水弁機構を開くこと
により、定量貯水器に溜められた一定量の水を落差によ
り製氷皿に供給することが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した落差式の給水
装置において、定量貯水器から製氷皿に給水した後、そ
の出水口を閉じた状態に保持すると、水滴が出水口部分
に溜まり、水垢などが付着したり、ぬめりが発生したり
する。また、その出水口部分に集まった水が乾くと、水
に含まれていたミネラル分が析出し、これが出水口と弁
体との間に挟まってシール性が損なわれ、水漏れの原因
になったりする。
【0007】この定量貯水器の出水口と弁体との間のシ
ールは環状のパッキンを用いて行われる。この環状パッ
キンは出水口側に取り付けられる。この場合、環状パッ
キンの取り付けは例えばナットにより締め付け固定する
ことによって行われるが、環状パッキンはその締め付け
により潰されて変形するため、真円性が失われれ易く、
弁体に接触したとき局部的に隙間を生じて水漏れの原因
になったりする。また、環状パッキンが厚肉のいわゆる
腰の強い部分で弁体に接触するものであると、弁体に対
する馴染み性が低いため、局部的に隙間を生じたりして
水が漏れ出る不具合を生じたりする。
【0008】一方、出水弁機構の弁体の上面には開口部
が設けられ、この開口部はパッキンにより塞がれる。こ
れは、弁操作装置の昇降軸部によって上下動される出水
弁機構の弁棒の運動を給水弁機構の弁棒に伝達するため
に必要な構成である。この場合、そのパッキンが弁体の
外側からナットなどによって取り付けられると、水が溜
まり易い箇所が、パッキンとナットとの境部のへこみ、
ナットと弁体との境部のへこみの2箇所に存在し、それ
だけ弁体に水垢などが多く付着したり、ぬめりが生じ易
くなる。
【0009】また、弁操作装置を収納したケースの配置
スペースを小さくするために、該ケースを凹部内に配置
することが考えられる。このとき、給水弁機構および出
水弁機構の弁棒を上下動させるための昇降軸部は給水路
の底部に設けられた孔部を通して前記弁棒に当接するよ
うに構成される。上記給水路の底部に設けられた孔部は
パッキンにより塞がれるが、なんらかの原因でその孔部
から水が漏れたとき、その水はケース上面に落ち、そし
てケースを伝って凹部内に入り込む。すると、凹部内に
水が溜まり、その水がケース内に侵入して内部のモータ
などの電装品を濡らすおそれがある。
【0010】従って、本発明の目的は、定量貯水器の内
面に付着して残った水滴が出水口部分に溜まることを防
止でき、また出水口に装着される環状パッキンと弁体と
の間に隙間が生ずることを防止でき、更に出水弁機構の
弁体の上面開口部の閉塞用のパッキンを水滴が付着して
残るおそれのある箇所の少ない状態で取り付けることが
でき、また弁操作装置のケースが配置されている凹部に
水が溜まるおそれのない自動製氷装置の給水装置を提供
するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明が対象とする自動
製氷装置の給水装置は、製氷容器より上位に位置し、底
部に出水口を有した定量貯水器と、この定量貯水器の前
記出水口を開閉するための出水弁機構と、前記定量貯水
器の上に配置され、底部の給水口から前記定量貯水器に
一定量の水を供給する貯水タンクと、この貯水タンクの
前記給水口を開閉する給水弁機構と、前記製氷容器への
給水時に、前記給水弁機構の弁棒および前記出水弁機構
の弁棒を上昇させることにより、前記出水口を閉じ且つ
前記給水口を開いて前記貯水タンクから前記定量貯水器
に一定量の水を供給した後、前記給水弁機構の弁棒およ
び前記出水弁機構の弁棒を下降させることにより、前記
給水口を閉じ且つ前記出水口を開いて前記定量貯水器に
溜められた一定量の水を給水路を介して製氷容器に供給
する弁操作装置とを具備している。
【0012】そして、本発明の第1の手段は、前記弁操
作装置が、常には、前記出水弁機構の弁棒を下降させて
前記出水口を開いた状態に保持するように構成されてい
ることを特徴とするものである(請求項1)。第2の手
段は、出水弁機構の弁体のうち、出水口側に接する周囲
面は下方に向かって径大となるテーパ状をなしているこ
とを特徴とする(請求項2)。
【0013】第3の手段は、前記出水口側に、断面突片
状の環状ひれ部を突設した環状パッキンを装着し、この
環状パッキンの前記環状ひれ部を前記出水弁機構の弁体
に接触させることにより、該弁体と出水口との間をシー
ルするように構成されていることを特徴とするものであ
る(請求項3)。
【0014】第4の手段は、前記出水口側に該出水口と
前記出水弁機構の弁体との間をシールする環状パッキン
を配置し、この環状パッキンを出水口側に回転により取
り付けられる環状の締付部材によって締め付け固定する
ように構成すると共に、環状パッキンのうち締付部材が
接する部分の全周に環状突起を突設して締付部材がこの
環状突起を押圧するように構成したことを特徴とする
(請求項4)。
【0015】第5の手段は、前記出水弁機構の弁体には
上面の開口部を塞ぐパッキンが設けられ、このパッキン
は周囲部が弁体の内面とこの弁体の内側に取り付けられ
た取付部材との間で締め付け固定されていることである
(請求項5)。第6の手段は、前記取付部材には水抜き
孔が形成されていることを特徴とするものである(請求
項6)。
【0016】第7の手段は、前記弁操作装置のケースを
前記給水路の下方に位置して設けられた凹部内に配置す
ると共に、そのケースの上面から突出して前記出水弁機
構の弁棒および前記給水弁機構の弁棒を上下動させる昇
降軸部を前記給水路の底部に形成された孔部に通すよう
に構成し、ケースの上面にその孔部に対応する部位から
ケースの外側に突出して前記凹部の外側まで延びる排水
路を形成したことを特徴特徴とするものである(請求項
7)。第8の手段は、昇降軸部と該昇降軸部が通る孔部
との間の隙間は所定面積以下に定められていることを特
徴とするものである(請求項8)。
【0017】
【作用】本発明の給水装置は、製氷容器への給水時に
は、まず出水弁機構が閉じられて給水弁機構が開かれる
ため、貯水タンクから定量貯水器に一定量の水が供給さ
れ、次に、給水弁機構が閉じられて出水弁機構が開かれ
るため、定量貯水器内に溜められた一定量の水が製氷容
器に供給される。そして、本発明の第1の手段では、そ
の後、再び製氷容器への給水が開始されるまで、出水弁
機構は定量貯水器の出水口を開いたままに保持される。
このため、定量貯水器の内面に付着して残った水滴は出
水口から流れ落ちる。
【0018】第2の手段では、出水弁機構の弁体の周囲
面がテーパ状をなしているから、弁体に付着した水滴は
そのテーパ状の周囲面に沿って流れ落ちる。第3の手段
では、環状パッキンの環状ひれ部が断面突片状に形成さ
れているから、撓み変形し易く、出水弁機構の弁体の外
面に倣って自由に撓むようになる。
【0019】第4の手段では、締付部材により環状パッ
キンが出水口との間で締め付けられると、環状パッキン
の環状突起が押圧されて潰されるようになる。このた
め、環状パッキンの変形は環状突起部分に止められる。
第5の手段では、出水弁機構の弁体の上面の開口部を封
止するパッキンは該弁体の内側で取付部材により固定さ
れているので、水滴が溜まり勝ちな箇所はパッキンと弁
体との境部だけとなる。第6の手段では、出水弁機構の
弁体内部に侵入した水は上記取付部材に形成された水抜
き孔から抜け出る。
【0020】第7の手段では、弁操作装置の昇降軸部が
通る孔部を介して給水路側からケースの上面に落下した
水は、排水路に受けられて凹部の外側に排出される。第
8の手段では、上記孔部と昇降軸部との間の隙間は所定
面積以下に設定されているから、一時に多量の水が孔部
からケース側に流出することがなく、排水路から水が溢
れ出るおそれがない。
【0021】
【実施例】以下、本発明を冷蔵庫の自動製氷装置に適用
した一実施例を図1ないし図9に基づいて説明する。図
9に示すように、冷蔵庫の製氷室21内には、プラスチ
ック製の製氷容器としての製氷皿22が設けられ、この
製氷皿22に溜められた水が製氷室21に供給される冷
気により冷却されて氷となる。一方、上記製氷室21の
上の冷蔵室23内には、プラスチック製の載置台24が
設けられ、この載置台24に円形の水受容器25が一体
に形成されている。なお、水受容器25の前側の一部は
前方に延長されている。なお、製氷室21および冷蔵室
23の前面は、図示しない扉によって開閉されるように
なっている。
【0022】水受容器25は、一定量に計量された水を
受けて製氷皿22に供給するためもので、前側に延長さ
れた部位の底部には、図1に示すように流出口26が形
成されている。そして、流出口26には製氷室21と冷
蔵室23との仕切壁27を貫通するチューブ28が連結
されており、水受容器25に受けられた水はチューブ2
8を介して製氷皿22に注入されるようになっている。
従って、水受容器25およびチューブ28は一定量に計
量された水を受けて製氷皿22に供給する給水路29と
して機能する。なお、図9において、30はチューブ2
8から供給される水の勢いを弱めて製氷皿22から水が
飛び跳ねないようにするための水勢緩和部材である。
【0023】また、図4にも示すように、水受容器25
の底部に円形の開口部31が形成されている。この開口
部31には、二重筒形の筒体32が下方から挿入されて
おり、該筒体32はその上部に螺着したナット33によ
り開口部31に締め付け固定されている。上記筒体32
の内筒部32aの中空内部は、給水路29の一部を構成
する水受容器25の底部に存在する孔部34となってお
り、この孔部34は、筒体32とナット33との間にO
リング35を介して締め付け固定されたシール部材36
により水密に封止されている。
【0024】かかる水受容器25の内部には、プラスチ
ックにより形成された円形の定量貯水器37が収納され
ている。この定量貯水器37は水受容器25に対して着
脱可能になっており、収納状態では、上部外周囲の環状
リブ37aが水受容器25の上部開放口に形成された段
部面25aに受け支持されるようになっている。
【0025】上記定量貯水器37の底部中央には出水口
38が形成されており、この出水口38は出水弁機構3
9により開閉される。出水弁機構39は、弁棒40と、
弁体41とを主たる構成要素とするもので、弁棒40は
下端部に径大なフランジ部42aを有する上弁棒42
と、同じく下端部に径大なフランジ部43aを有する下
弁棒43とに二分割されている。また、弁体41は、プ
ラスチック例えばABS樹脂により上下両側が共に開放
された中空のほぼ円錐台状に形成されている。
【0026】上弁棒42は、図4および図5から理解さ
れるように、定量貯水器37の内底面に立設された複数
のリブ37bの中央軸受部37cに上下動可能に挿通さ
れて、ストップリング44により抜け止めされており、
それら軸受部37cと上弁棒42のフランジ部42aと
の間には、上弁棒42を下方に付勢する第1の圧縮コイ
ルばね45が設けられている。
【0027】一方、下弁棒43は、図4および図7から
理解されるように、弁体41の内側に該弁体41に一体
に形成された弾性爪41aに弾性係合によって取り付け
られた円形の取付部材46に上下動可能に挿通されてス
トップリング47により抜け止めされており、その取付
部材46と下弁棒43のフランジ部43aとの間には、
下弁棒43に対して弁体41を上方に付勢する第2の圧
縮コイルばね48が設けられている。そして、弁体41
の上面開口部41bには当該上面開口部41bを水密に
封止するための弾性材製のパッキン49が配置されてお
り、このパッキン49の下端周縁部は弁体41の内側に
挿入されて上面開口部41bの周縁部下面と取付部材4
6との間に締め付け固定されている。上記取付部材46
には、水抜き孔46aが形成されており、この水抜き孔
46aによりパッキン49の内部が下方に開放された状
態になっている。
【0028】このように組み合わされた弁体41、下弁
棒43、第2の圧縮コイルばね48およびパッキン49
は、定量貯水器37に取り付けられた上弁棒42および
第1の圧縮コイルばね45とは別ユニットとして構成さ
れ、定量貯水器37とは分離可能になっている。そし
て、この出水弁機構39の下側ユニットは、弁体41の
下部円筒部41cを給水路29の突出部たる前記ナット
33の外側に嵌合することにより、水受容器25側に上
下動可能に支持された状態となっている。
【0029】しかして、定量貯水器37は、出水弁機構
39の下側ユニットを水受容器25側に取り付けた後、
当該水受容器25内に収納されるようになっており、こ
の収納状態では、図1および図4に示すように、上弁棒
42と下弁棒43とがパッキン49を挟んで当接し、第
1の圧縮コイルばね45が上弁棒42を介して下弁棒4
3を下方に付勢する状態となる。そして、弁体41は、
後述のように下弁棒43が押し上げられると、第2の圧
縮コイルばね48を介して上方に押し上げられて出水口
38の周囲部に取着された環状パッキン50に下方から
当接することにより当該出水口38を閉じ、また第1の
圧縮コイルばね45の付勢力により押し下げられると、
環状パッキン50から下方に離反移動して出水口38を
開くようになっている。
【0030】ここで、環状パッキン50の取付構成につ
き図4〜図7を参照して説明するに、環状パッキン50
は例えばシリコンゴム製のもので、図6に示すようにリ
ング部50aの下面にこれを一周する環状突起50bを
一体に突設すると共に、リング部50aの下面内周側に
内側下方に向かって突出する断面突片状の環状ひれ部5
0cを一体に突設してなる。そして、リング部50aを
出水口38の周囲部下面に形成された環状溝51に嵌
め、そのリング部50aの環状突起50bの下に例えば
ポリエチレンテレフタレートにより形成した薄肉のスペ
ーサ52を当てた状態で、出水口38の周壁部にリング
状の締付部材53を取り付けることにより、リング部5
0aを出水口38の周壁部と締付部材53との間に挟み
付けて固定している。この場合、締付部材53は、出水
口38の周壁部に対して簡単な回転操作によって取着で
きるように、ねじ係合或いはバヨネット係合などによっ
て取り付ける構成としている。
【0031】しかして、弁体41の上方への移動により
該弁体41と環状パッキン50とは接するが、その接す
る部分は弁体41にあっては、下方に向かって径大とな
るテーパ状周囲面41dとされ、環状パッキン50にあ
っては、環状ひれ部50cとされて両者が全周で線接触
するように構成されている。
【0032】一方、定量貯水器37の上には、図1にも
示すように、載置台24に着脱可能に設置された貯水タ
ンク54が設けられている。この貯水タンク54の底面
部には、筒部54aが下向きに突設され、この筒部54
aにはキャップ55が螺着されている。このキャップ5
5の中央部分は傾斜面55aに形成され、この傾斜面5
5aに給水口56が形成されていると共に、キャップ5
5の下面には、下方に突出する短尺な径大リング部55
bが形成されている。
【0033】給水口56は給水弁機構57により開閉さ
れる。この給水弁機構57は、キャップ55に取着さら
れた支持枠55cの中央軸受部55dに上下動可能に支
持された弁棒58と、弁棒58の下端部に取着された球
面状の弁体59とから構成されている。そして、弁棒5
8は、弁体59と軸受部55dとの間に設けられた付勢
手段としての圧縮コイルばね60により下方に付勢さ
れ、常には給水口56を閉じている。なお、貯水タンク
54は給水口56を通じて外部と連なる以外は密閉され
ており、また貯水タンク54内には浄水フィルタ61が
設けられている。
【0034】上記貯水タンク54の筒部54aは、貯水
タンク54内を掃除等する際の手入れ口として利用する
ためにかなり径大に、例えば前記定量貯水器37よりも
径大に形成されている。従って、キャップ55も定量貯
水器37の上面よりも径大に形成され、水受容器25の
上側拡径部25b内に位置されて定量貯水器37の上端
と僅かな隙間をもって対向し、該定量貯水器37の上面
を塞ぐ状態となっている。また、キャップ55の径大リ
ング部55bは、定量貯水器37の内径寸法よりも若干
小さく設定され、定量貯水器37の内周面との間に僅か
な隙間を形成した状態で該定量貯水器37内に挿入され
ている。そして、給水弁機構57の弁棒58は出水弁機
構39の弁棒40と同一軸線上に位置された状態になっ
ている。
【0035】一方、前記仕切壁27には、凹部62が形
成されており、この凹部62内に出水弁機構39および
給水弁機構57を開閉操作する弁操作装置63が配設さ
れている。この弁操作装置63は、ケース64に上下動
可能に支持された操作部としての昇降軸部65および図
8に示すモータ66、このモータ66の回転運動を昇降
軸部65の上下運動に変換する変換手段として例えばカ
ム機構67を備えている。このカム機構67は、モータ
66により減速機構68を介して回転駆動されるカム軸
69にカム板70を取り付けて構成され、このカム板7
0のカム面たる上面は凹凸状に形成されている。そし
て、昇降軸部65の下端がこのカム板70の上面に接触
しており、昇降軸部65はカム板70の1回転により1
往復する。
【0036】上記昇降軸部65は、図4にも示すよう
に、ケース64の上面に一体に突設された軸受筒64a
から上方に突出し、その突出端部に傘状部65aが一体
に形成されている。この傘状部65aは前記筒体32の
内筒部32a内(孔部34)に位置されて前記出水弁機
構39の下弁棒43にシール部材36を介して当接して
いる。また、ケース64の上面には、筒体32の内筒部
32aの下端部を外側の三方から囲むように堤壁64b
が一体に突設されており、この堤壁64bにより囲まれ
た部位は排水路71とされている。そして、この排水路
71の一端側はケース64の外側に突出されて凹部62
の外側、即ち冷蔵室23の底面23aまで延長されてい
る。冷蔵室23の底面23aには、凹部62を囲む遮水
壁23bが突設されており、水が底面23a側から凹部
62内に浸入することのないようにしている。
【0037】なお、図9において、72は貯水タンク5
4が載置台24に載置されたことをレバー73を介して
検出するスイッチ、74は製氷皿22が捻られることに
より該製氷皿22から落下する氷を貯留するための貯氷
ケース、75は貯氷ケース74の貯氷量を検出するため
のレバーである。また、図1において、76は水受容器
25底部を加熱するヒータ、77は流出口26部分を加
熱するヒータである。
【0038】さて、前記昇降軸部65は、常には、図1
に示すように上下動範囲の最下位置で停止した状態にあ
る。このとき、出水弁機構39の上下両弁棒42,43
も第1の圧縮コイルばね45の弾発力により、下限位置
に押し下げられた位置にある。このような状態におい
て、出水弁機構39の弁体41は、環状パッキン50か
ら離れて出水口38を開放しており、また、給水弁機構
57の弁体59は圧縮コイルばね60の弾発力により押
し下げられて給水口56を閉じている。なお、出水弁機
構39の上弁棒42と下弁棒43とは同一の上下動作を
行うので、以下、特に別けて説明する必要がある場合を
除き、弁棒40として説明する。
【0039】製氷皿22への給水は、図8に示すカム板
70(カム軸69)が1回転することによって行われる
ようになっており、そのカム板70の1回転により昇降
軸部65が一往復して出水弁機構39および給水弁機構
57を開閉する。この場合、上述のように、昇降軸部6
5は常には下限位置で停止していることから、昇降軸部
65はカム板70の回転に伴い、まず図8(a)に示す
下限位置から同図(b)に示す上限位置まで上昇し、こ
の上限位置に上昇した状態を暫く継続した後、上限位置
から下限位置まで下降し、そこで停止する。そして、カ
ム板70の一回転を検出するために、カム板70にはマ
グネット78が取り付けられていると共に、ケース64
側にはホールIC79が設けられ、図示しない制御装置
は、ホールIC79が磁気検出動作することによりカム
板70が1回転したことを検出してモータ66を断電す
るように構成されている。
【0040】ここで、カム板67が1回転する場合の昇
降軸部65の上下動作を出水弁機構38および給水弁機
構57の開閉と関連付けて説明する。まず、昇降軸部6
5が下限位置にあるとき、図1に示すように、出水弁機
構39の弁体41は定量貯水器37の出水口38を開い
ており、給水弁機構57の弁体56は給水口56を閉じ
ている。昇降軸部65が下限位置から上限位置まで上昇
し始めると、出水弁機構39の弁棒40が第1の圧縮コ
イルばね45を押し縮めながら上昇するようになる。こ
のとき弁棒40は出水弁機構39の弁体41を第2の圧
縮コイルばね48を介して押し上げつつ上昇するため、
弁棒40の上昇途中で弁体41がそのテーパ状周囲面4
1dを環状パッキン50の環状ひれ部50cに当接させ
て出水口38を閉じる。
【0041】この後、弁体41はテーパ状周囲面41d
を環状パッキン50に当接させた位置で停止するため、
弁棒40は停止状態にある弁体41に対してスライドし
ながら上昇する。このため、特に弁体41は弁棒40の
上昇に伴って第2の圧縮コイルばね48が次第に押し縮
められることにより、次第に強く環状パッキン50に押
し付けられるようになり、出水口38に対するシールが
より確実になる。そして、出水弁機構39の弁棒40が
所定高さ位置まで押し上げられると、図2に示すように
弁棒40が給水弁機構57の弁棒58に当接してこれを
圧縮コイルばね58の付勢力に抗して押し上げるため、
弁体59が給水口56を開く。
【0042】昇降軸部65が上限位置に至った後、下降
動作に転ずると、出水弁機構39および給水弁機構57
の弁棒40および55が圧縮コイルばね45,48およ
び60の弾発力によって押し下げられ、まず図3に示す
ように給水弁機構57の弁体59が給水口56を閉じ
る。このとき、出水弁機構39の弁体41は弁棒40の
下降にも拘らず、第2の圧縮コイルばね48により上方
に付勢されて環状パッキン50に押し付けられているた
め、出水口38は閉じられたままに維持される。
【0043】その後の昇降軸部65の下降により、出水
弁機構39の弁棒40が給水弁機構57の弁棒58から
離れ、該弁棒40が更に下降すると、下弁棒42のスト
ップリング47が取付部材36に当接するため、第2の
圧縮コイルばね48の弾発力はストップリング47に受
けられるようになる。すると、弁棒40が第1の圧縮コ
イルばね45の付勢力により弁体41と一体的に下方に
移動するようになるため、弁体41が第1の圧縮コイル
ばね45の付勢力により下方に移動されて環状パッキン
50の環状ひれ部50cから下方に離れ、出水口38を
開き始める。そして、昇降軸部65が下限位置まで下降
すると、弁体41が更に下降して図1に示すように出水
口38を全開状態にする。この状態で昇降軸部65は停
止する。
【0044】次に上記のように構成した自動給水装置の
作用を説明する。製氷皿22での製氷が完了し、該製氷
皿22が上下反転されて氷が貯氷ケース74に落下貯留
された後、元に戻されると、製氷皿22への給水を行う
べきモータ66が通電される。すると、まず昇降軸部6
5が下限位置から上限位置まで上昇することにより、図
2に示すように、出水弁機構39の弁体41が定量貯水
器37の出水口38を閉じた状態で、給水弁機構57の
弁体59が貯水タンク54の給水口56を開く。これに
より、貯水タンク54内の水が給水口56を通じて定量
貯水器37内に流出し、該定量貯水器37内に水が溜め
られるようになる。
【0045】このとき、給水口56は傾斜面55aに形
成されていて、その開口周縁部の高さ位置が異なるた
め、弁体59と給水口56の周縁部との間で表面張力に
よって生ずる水幕が早期に(弁体59の小上昇量で)切
られ、給水タンク54からの水の流出が早期に行われる
ようになる。このため、弁体59の上昇ストローク、ひ
いては昇降軸部65の上昇ストロークを短くすることが
できる。
【0046】そして、給水口56からの水の流出に伴
い、定量貯水器37内の水位が上昇し、図2に示すよう
に、その水面により給水口56部分の下端部である径大
リング部55bの下端開口が塞がれるようになると、給
水口56からの水の流出が止まる。このとき、径大リン
グ部55bは常に一定の高さ位置に支持されているた
め、定量貯水器37には常に一定水位、換言すれば一定
量の水が貯留されることとなる。
【0047】上述のようにして定量貯水器37内に一定
量の水が溜められると、その後、昇降軸部65が上限位
置から下限位置まで下降するようになり、この昇降軸部
65の下降に伴い、まず給水弁機構57の弁体59が貯
水タンク54の給水口56を閉じ(図3参照)、その
後、出水弁機構39の弁体41が定量貯水器37の環状
パッキン50から離れて出水口38を開状態にする。す
ると、定量貯水器37内に溜められた水が出水口38か
ら水受容器25に流出し、そして落差により流出口26
からチューブ28を通じて製氷皿22内に供給される。
昇降軸部65は下限位置まで下降すると、そこで停止し
て出水弁機構39の弁体41が出水口38を開いたまま
の状態にする(図1参照)。
【0048】このように本実施例によれば、径大リング
部52a内の水も含めて定量貯水器37に溜められた一
定量の水だけが製氷皿22に供給される。このとき、図
10に示す従来構成のもの、すなわち通水孔9を通じて
水受室11に連通された定水量室12内の水を給水ポン
プ3により製氷皿5に供給する構成のものとは異なり、
製氷皿22への給水時に定量貯水器37内に他から水が
流入するおそれがないので、常に一定量の水を製氷皿2
2に供給でき、精度の良い定量給水を行うことができ
る。
【0049】また、出水弁機構39は、常には出水口3
8を開いた状態にあるので、定量貯水器37の内面や弁
体41の表面に水垢などが付着するおそれがない。即
ち、弁体41が製氷皿22への給水後、出水口38を閉
じた状態になるものでは、定量貯水器37の内面に付着
して残った水滴が、定量貯水器37の最下底部である環
状パッキン50の周りに流下して溜まり、環状パッキン
50の環状ひれ部50cや弁体41のテーパ状周囲面4
1dの表面に水垢が付着したり、ぬめり発生の原因にな
ったりする。
【0050】しかしながら、本実施例では、出水弁機構
39の弁体41は製氷皿22への給水終了から次の給水
が行われるまでは、出水口38を開いたままにするの
で、定量貯水器37の内面に付着して残った水滴は出水
口38から滴下して該出水口38部分に溜まることはな
く、定量貯水器37の内面や弁体41の表面に水垢が付
着したり、ぬめりの発生原因になったりするおそれはな
い。
【0051】しかも、出水口38が開かれていることに
より、冷蔵室23内に供給された冷気が定量貯水器37
内を流れるようになるため、その冷気に晒されて水滴が
蒸発するようになり、水垢の付着やぬめり発生の防止に
とってより効果的である。そして、この水滴の蒸発によ
り、ミネラル分が析出するようなことがあっても、その
析出箇所は環状パッキン50の環状ひれ部50cである
ことはまれで、多くは環状ひれ部50cとは異なる部分
となるので、シール効果が損なわれることはない。
【0052】また、弁体41の周囲面41dがテーパ状
に形成されていることから、弁体41の表面に付着した
水滴も、そのテーパ状周囲面41dの傾斜に沿って自然
に弁体41から流れ落ちるようになるため、弁体41に
水滴が付着したまま残ることを防止でき、環状ひれ部5
0cが接する周囲面41dへの水垢やミネラル分の付
着、ぬめり発生などの防止にとってより効果的である。
なお、水滴を弁体41のテーパ状周囲面41dから流れ
落とすには、テーパ状周囲面41dの傾斜角θ(図4参
照)は60°以上が好ましい。
【0053】一方、出水口38が閉じられたとき、環状
パッキン50はその環状ひれ部50cを弁体41に接触
させることにより出水口38と弁体41との間をシール
する構成であるから、シール性が向上する。即ち、環状
パッキン50に環状ひれ部50cがなく、弁体41がリ
ング部50aに接することによりシール性を確保する構
成のものでは、リング部50aが厚肉で弾性変形性に欠
けるため、弁体41に対する馴染み性が損なわれること
となる。すると、環状パッキン50と弁体41との間に
局部的に僅かな隙間が生ずることがあり、水漏れの原因
となる。しかしながら、環状ひれ部50cは突片状で肉
厚が比較的薄く弾性変形性に富むため、弁体41のテー
パ状周囲面41dに良く馴染むようになって隙間が生ず
ることがなく、水漏れのおそれがない。
【0054】しかも、製氷皿22への給水後、次の給水
が開始されるまで弁体41が出水口38を閉じた状態に
保持するものとは異なり、環状パッキン50が弁体41
から長時間押圧力を受けたままになることがないので、
環状パッキン50の環状ひれ部50cの弾性力が失われ
ることがない。このため、環状ひれ部50cが長期に渡
り良好に弁体41のテーパ状周囲面41dに弾性的に接
してシール性を保持する。
【0055】また、環状パッキン50は締付部材51に
より出水口38の周壁部に装着されるが、このとき、そ
れら環状パッキン50と締付部材51との間のシールが
良好に行われないと、両者間の隙間から水が漏れ出るお
それがある。本実施例では、このシールを行うために、
環状パッキン50のリング部50aの下面に環状突起5
0bを突設し、締付部材51の締付力によりこの環状突
起50bを押し潰して該環状突起50bが締付部材51
に密に接するようにしたので、リング部50aに過大な
締付力が作用せず、リング部50aが押し潰されること
がない。このため、環状突起50bがなく、締付部材5
1をリング部50aに直接圧接させることにより両者間
のシール性を確保する構成のものでは、リング部50a
が過度に押し潰され、この結果、リング部50aが変形
して環状ひれ部50cの真円性が損なわれ、環状ひれ部
50cと弁体41とのシール性が損なわれるという不具
合を生ずるが、本実施例ではこのような不具合の発生を
未然に防止することができるものである。
【0056】その上、本実施例では、環状パッキン50
の環状突起50bと締付部材51との間にスペーサ52
を介在させたので、締付部材51の回転による締付時に
環状パッキン50がひねられて皺寄りを生ずることがな
く、リング部50aひいては環状ひれ部50cの真円性
を保持できる。即ち、スペーサ52が設けられていない
場合には、環状パッキン50がウレタンゴム製で摩擦係
数が大きいことにより、締付部材51を回転操作して締
め付ける時にリング部50aがひねられて皺が寄り、そ
の真円性が失われてしまう。しかしながら、本実施例で
は、スペーサ52がポリエチレンテレフタレート製で腰
が強く、摩擦係数も小さいことにより、締付部材51が
スペーサ52に対して滑るようになり、この結果、リン
グ部50aがひねられて皺が寄るという不具合は発生せ
ず、従って環状ひれ部50cは良好なる真円性を保持し
て弁体41のテーパ状周囲面41dに対して隙間なく接
するようになり、良好なるシール性を確保することがで
きる。
【0057】また、弁体41の上面開口部41bを閉鎖
するパッキン49を弁体41の内側において取付部材4
6により固定する構成としたので、弁体41へのパッキ
ン49の取り付けにより水が付着する可能性のある部分
が弁体41とパッキン49との堺部の一か所だけとな
る。これに対し、パッキン49を弁体41の外側にナッ
トなどを用いて締め付け固定する構成のものでは、水滴
が溜まる箇所が増えて付着水量が多くなるため、水垢の
付着量が多くなったり、ぬめりが発生し易くとなるが、
本実施例では水滴付着箇所が減少するので、水垢が付着
してもその量は少なく、ぬめりも発生し難くなる。
【0058】しかも、取付部材46には水抜孔46aが
形成されているので、万一、パッキン46が破れ、そこ
から弁体41内に水が侵入しても、その水を水抜孔46
aから外部に排出することができる。このため、弁体4
1内に水が溜まり、その水がヒータ76,77の故障な
どした場合、冷蔵室23内に供給される冷気により冷や
されて氷結するというような不具合の発生を未然に防止
することができる。
【0059】また、給水路29の底部の開口部である筒
体32の孔部34のシール部材36が破れると、そこか
ら水が侵入して弁操作装置63のケース64上に落下す
るが、その水はケース64の排水路71に受けられ、冷
蔵室23の内底面23aに排出される。このため、ケー
ス64が配置されている凹部62内に水が溜まることが
なく、ケース64内のモータ66などの電気部品に水が
付着して絶縁性が低下するという不具合の発生を未然に
防止することができる。
【0060】更に、昇降軸部65の傘状部65aと孔部
34の内周面との間の隙間が所定面積以下に設定されて
いるので、シール部材36が破れて水が孔部34から漏
れ出るような場合、一度に多量の水が漏れ出ることはな
く、少しずつ漏れ出るように制限されるようになる。こ
のため、排水路71の排水能力を上回る多量の水が孔部
34から漏れ出て堤壁64bからオーバーフローし、凹
部62内に溜まるといったおそれはない。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果を得ることができる。請求項1記載の自動
製氷装置の給水装置では、定量貯水器の出水口を常には
開いた状態に保持する構成としたことにより、製氷容器
への給水時に定量貯水器の内面に水滴となって残った水
は、その後、出水口から自然に抜け出るので、定量貯水
器の内面や出水口を開閉する弁体に水垢が付着したり、
ぬめりが発生したりすることを極力防止することができ
る。
【0062】請求項2記載の自動製氷装置の給水装置で
は、出水弁機構の弁体の周囲面をテーパ状に形成したこ
とにより、製氷容器への給水時に弁体に付着して残った
水滴はテーパ状周囲面に沿って流れ落ちるようになるの
で、弁体の周囲面に水垢が付着したり、ぬめりが発生し
たりすることを一層良好に防止できる。
【0063】請求項3記載の自動製氷装置の給水装置で
は、環状パッキンの環状ひれ部を断面突片状に形成した
ことにより、環状ひれ部は撓み変形し易く、出水弁機構
の弁体の外面に倣って自由に撓むようになるので、出水
口の閉鎖時に該出水口と弁体との間を良好にシールする
ことができる。
【0064】請求項4記載の自動製氷装置の給水装置で
は、環状パッキンに環状突起を突設したことにより、締
付部材により環状パッキンが締め付けられると、環状突
起が潰されて環状パッキンと締付部材との間をシールす
るので、環状パッキンの変形は環状突起部分に止められ
るようになって環状パッキン全体が変形して真円性が損
なわれるおそれがなく、弁体とのシール性が損なわれる
ことがない。
【0065】請求項5記載の自動製氷装置の給水装置で
は、出水弁機構の弁体の上面の開口部を封止するパッキ
ンを該弁体の内側で取付部材により固定する構成とした
ことにより、水滴が溜まり勝ちな箇所はパッキンと弁体
との境部だけとなるので、水垢の付着やぬめりの発生程
度を少なくすることができる。
【0066】請求項6記載の自動製氷装置の給水装置で
は、出水弁機構の弁体の上面開口部を封止するパッキン
の取付部材に水抜き孔を形成したことにより、何らかの
原因で水が弁体内に侵入しても、その水を水抜き孔から
排出することができる。
【0067】請求項7記載の自動製氷装置の給水装置で
は、弁操作装置のケースの上面に排水路を形成しことに
より、昇降軸部が通る孔部を介して給水路側からケース
の上面に水が漏れ出ても、その水は排水路に受けられて
ケースを配置した凹部の外側に排出されるので、ケース
内の電装品が水に浸されることがない。
【0068】請求項8記載の自動製氷装置の給水装置で
は、上記孔部と昇降軸部との間の隙間を所定面積以下に
設定したことにより、ケースの排水路の排水能力を上回
るような多量の水が一度に孔部からケース側に漏れ出る
ことのないように制限することができるので、水が排水
路から溢れ出て凹部内に侵入するおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の常態時の縦断側
面図
【図2】貯水タンクから定量貯水器への給水状態で示す
図1相当図
【図3】定量貯水器への給水完了状態で示す図1相当図
【図4】要部の拡大縦断面図
【図5】定量貯水器の分解斜視図
【図6】環状パッキンの部分拡大断面図
【図7】出水弁機構の弁体の分解斜視図
【図8】弁操作装置を示すもので、(a)は昇降軸部の
下限位置で示す概略構成図、(b)は昇降軸部の上限位
置で示す概略構成図
【図9】冷蔵庫の製氷装置を示す縦断側面図
【図10】従来の給水装置の一例を示す図9相当図
【符号の説明】
22は製氷皿(製氷容器)、25は水受容器、26は流
出口、29は給水路、34は孔部、37は定量貯水器、
38は出水口、39は出水弁機構、40は弁棒、41は
弁体、41dはテーパ状周囲面、42は上弁棒、43は
下弁棒、45,48は第1,第2の圧縮コイルばね、4
6は取付部材、46aは水抜き孔、49はパッキン、5
0は環状パッキン、50bは環状突起、50cは環状ひ
れ部、52はスペーサ、53は締付部材、54は貯水タ
ンク、55はキャップ、56は給水口、57は給水弁機
構、58は弁棒、59は弁体、60は圧縮コイルばね、
62は凹部、64はケース、65は昇降軸部、71は排
水路、74は貯氷ケースである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷容器より上位に位置し、底部に出水
    口を有した定量貯水器と、 この定量貯水器の前記出水口を開閉するための出水弁機
    構と、 前記定量貯水器の上に配置され、底部の給水口から前記
    定量貯水器に一定量の水を供給する貯水タンクと、 この貯水タンクの前記給水口を開閉する給水弁機構と、 前記製氷容器への給水時に、前記給水弁機構の弁棒およ
    び前記出水弁機構の弁棒を上昇させることにより、前記
    出水口を閉じ且つ前記給水口を開いて前記貯水タンクか
    ら前記定量貯水器に一定量の水を供給した後、前記給水
    弁機構の弁棒および前記出水弁機構の弁棒を下降させる
    ことにより、前記給水口を閉じ且つ前記出水口を開いて
    前記定量貯水器に溜められた一定量の水を給水路を介し
    て製氷容器に供給する弁操作装置とを具備し、 前記弁操作装置は、常には、前記出水弁機構の弁棒を下
    降させて前記出水口を開いた状態に保持するように構成
    されていることを特徴とする自動製氷装置の給水装置。
  2. 【請求項2】 出水弁機構の弁体は、出水口側に接する
    周囲面が下方に向かって径大となるテーパ状をなしてい
    ることを特徴とする請求項1記載の自動製氷装置の給水
    装置。
  3. 【請求項3】 製氷容器より上位に位置し、底部に出水
    口を有した定量貯水器と、 この定量貯水器の前記出水口を開閉するための出水弁機
    構と、 前記定量貯水器の上に配置され、底部の給水口から前記
    定量貯水器に一定量の水を供給する貯水タンクと、 この貯水タンクの前記給水口を開閉する給水弁機構と、 前記製氷容器への給水時に、前記給水弁機構の弁棒およ
    び前記出水弁機構の弁棒を上昇させることにより、前記
    出水口を閉じ且つ前記給水口を開いて前記貯水タンクか
    ら前記定量貯水器に一定量の水を供給した後、前記給水
    弁機構の弁棒および前記出水弁機構の弁棒を下降させる
    ことにより、前記給水口を閉じ且つ前記出水口を開いて
    前記定量貯水器に溜められた一定量の水を給水路を介し
    て製氷容器に供給する弁操作装置とを具備し、 前記出水口側に、断面突片状の環状ひれ部を突設した環
    状パッキンを装着し、この環状パッキンの前記環状ひれ
    部を前記出水弁機構の弁体に接触させることにより、該
    弁体と出水口との間をシールするように構成されている
    ことを特徴とする自動製氷装置の給水装置。
  4. 【請求項4】 製氷容器より上位に位置し、底部に出水
    口を有した定量貯水器と、 この定量貯水器の前記出水口を開閉するための出水弁機
    構と、 前記定量貯水器の上に配置され、底部の給水口から前記
    定量貯水器に一定量の水を供給する貯水タンクと、 この貯水タンクの前記給水口を開閉する給水弁機構と、 前記製氷容器への給水時に、前記給水弁機構の弁棒およ
    び前記出水弁機構の弁棒を上昇させることにより、前記
    出水口を閉じ且つ前記給水口を開いて前記貯水タンクか
    ら前記定量貯水器に一定量の水を供給した後、前記給水
    弁機構の弁棒および前記出水弁機構の弁棒を下降させる
    ことにより、前記給水口を閉じ且つ前記出水口を開いて
    前記定量貯水器に溜められた一定量の水を給水路を介し
    て製氷容器に供給する弁操作装置とを具備し、 前記出水口側に該出水口と前記出水弁機構の弁体との間
    をシールする環状パッキンを配置し、この環状パッキン
    を出水口側に回転により取り付けられる環状の締付部材
    によって締め付け固定するように構成すると共に、環状
    パッキンのうち締付部材が接する部分の全周に環状突起
    を突設して締付部材がこの環状突起を押圧するように構
    成したことを特徴とする自動製氷装置の給水装置。
  5. 【請求項5】 製氷容器より上位に位置し、底部に出水
    口を有した定量貯水器と、 この定量貯水器の前記出水口を開閉するための出水弁機
    構と、 前記定量貯水器の上に配置され、底部の給水口から前記
    定量貯水器に一定量の水を供給する貯水タンクと、 この貯水タンクの前記給水口を開閉する給水弁機構と、 前記製氷容器への給水時に、前記給水弁機構の弁棒およ
    び前記出水弁機構の弁棒を上昇させることにより、前記
    出水口を閉じ且つ前記給水口を開いて前記貯水タンクか
    ら前記定量貯水器に一定量の水を供給した後、前記給水
    弁機構の弁棒および前記出水弁機構の弁棒を下降させる
    ことにより、前記給水口を閉じ且つ前記出水口を開いて
    前記定量貯水器に溜められた一定量の水を給水路を介し
    て製氷容器に供給する弁操作装置とを具備し、 前記出水弁機構の弁体には上面の開口部を塞ぐパッキン
    が設けられ、このパッキンは周囲部が弁体の内面とこの
    弁体の内側に取り付けられた取付部材との間で締め付け
    固定されていることを特徴とする自動製氷装置の給水装
    置。
  6. 【請求項6】 取付部材には水抜孔が形成されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の自動製氷機の給水装置。
  7. 【請求項7】 製氷容器より上位に位置し、底部に出水
    口を有した定量貯水器と、 この定量貯水器の前記出水口を開閉するための出水弁機
    構と、 前記定量貯水器の上に配置され、底部の給水口から前記
    定量貯水器に一定量の水を供給する貯水タンクと、 この貯水タンクの前記給水口を開閉する給水弁機構と、 前記製氷容器への給水時に、前記給水弁機構の弁棒およ
    び前記出水弁機構の弁棒を上昇させることにより、前記
    出水口を閉じ且つ前記給水口を開いて前記貯水タンクか
    ら前記定量貯水器に一定量の水を供給した後、前記給水
    弁機構の弁棒および前記出水弁機構の弁棒を下降させる
    ことにより、前記給水口を閉じ且つ前記出水口を開いて
    前記定量貯水器に溜められた一定量の水を給水路を介し
    て製氷容器に供給する弁操作装置とを具備し、 前記弁操作装置のケースを前記給水路の下方に位置して
    設けられた凹部内に配置すると共に、そのケースの上面
    から突出して前記出水弁機構の弁棒および前記給水弁機
    構の弁棒を上下動させる昇降軸部を前記給水路の底部に
    形成された孔部に通すように構成し、ケースの上面にそ
    の孔部に対応する部位からケースの外側に突出して前記
    凹部の外側まで延びる排水路を形成したことを特徴とす
    る自動製氷機の給水装置。
  8. 【請求項8】 昇降軸部と該昇降軸部が通る孔部との間
    の隙間は所定面積以下に定められていることを特徴とす
    る請求項7記載の自動製氷機の給水装置。
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