JPH0829638A - 光導波路・光ファイバ接続構造及び光導波路・光ファイバ接続方法並びに光導波路・光ファイバ接続に使用される光導波路基板及び同基板の製造方法並びに光導波路・光ファイバ接続に使用されるファイバ基板付き光ファイバ - Google Patents

光導波路・光ファイバ接続構造及び光導波路・光ファイバ接続方法並びに光導波路・光ファイバ接続に使用される光導波路基板及び同基板の製造方法並びに光導波路・光ファイバ接続に使用されるファイバ基板付き光ファイバ

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JPH0829638A
JPH0829638A JP6215075A JP21507594A JPH0829638A JP H0829638 A JPH0829638 A JP H0829638A JP 6215075 A JP6215075 A JP 6215075A JP 21507594 A JP21507594 A JP 21507594A JP H0829638 A JPH0829638 A JP H0829638A
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optical waveguide
substrate
optical
optical fiber
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JP6215075A
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English (en)
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Yasuhiro Omori
康弘 大森
Takashi Yamane
隆志 山根
Hirotoshi Furukawa
裕稔 古川
Shinya Sawae
信也 澤江
Hironao Hakogi
浩尚 箱木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、光通信や光情報管理などに用いら
れる光導波回路に適用されるもので、光導波路基板上に
形成された光導波路と光ファイバとを接続するための構
造及び方法等に関し、光導波路と光ファイバとの接続固
定を、簡素な構造で容易に且つ低損失にさらには高精度
で行なえるようにして、光導波回路の大量生産や低コス
ト化を実現することを目的とする。 【構成】 光ファイバ13と、光導波路12とその端部
12aに隣接して光ファイバ13の位置決めを行なう第
1ガイド溝14とを一体に形成された光導波路基板11
と、第1ガイド溝14に対向して設けられることにより
第1ガイド溝14と協働して光ファイバ13を保持する
ファイバ基板15とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図71,図72) 発明が解決しようとする課題(図71,図72) 課題を解決するための手段(図1〜図4) 作用(図1〜図4) 実施例 (a)第1実施例の説明(図5〜図33) (b)第2実施例の説明(図34〜図57) (c)第3実施例の説明(図58〜図70) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信や光情報管理な
どに用いられる光導波回路に適用されるもので、光導波
路基板上に形成された光導波路と光ファイバとを接続す
るための構造及び方法、並びにその接続に使用される光
導波路基板及びその基板の製造方法、並びにその接続に
使用されるファイバ基板付き光ファイバに関する。
【0003】
【従来の技術】近年、光加入者システムも導入推進の時
代へ移行しつつあり、これらを構成する光部品は、小型
・低コスト化が課題とされている。光導波路を用いた光
部品は、バッチ処理による量産化や小型高集積化に適し
ており有望視されているが、幾つか技術課題が残されて
いる。
【0004】その中で、光導波路チップ(光導波路基
板)に形成された光導波路と光ファイバとを接続する技
術は、低コスト化には必要不可欠な技術であり、また特
性的に安定し且つ量産性に富み安価に供給できる接続手
段の開発が近年活発に進められている。一般的に行なわ
れている接続手段としては、例えば図71や図72に示
すようなものがある。
【0005】図71に示す手段では、図71(a)に示
すように、光導波路チップ(光導波路基板)1に形成さ
れた光導波路2と光ファイバ3とを接続すべく、まず光
導波路2の端面2aを研磨等の技術により鏡面化し、光
ファイバ3の光導波路2に対する位置〔X軸方向,Y軸
方向,Z軸(光軸)方向〕や角度(θ,φ)を調整する
アライメント作業を行なって、光ファイバ3の光導波路
2に対する位置決め,平行出しを行なった後に、図71
(b)に示すように、光導波路2(光導波路チップ1)
と光ファイバ3とを接着,融着等により直接結合してい
る。
【0006】また、図72に示す手段では、図72
(a)に示すように、光導波路2と光ファイバ3との間
にレンズ4が介在されており、図71の場合と同様に、
光ファイバ3の光導波路2に対する位置や角度を調整す
るとともにレンズ4の3軸方向位置も調節してから、図
72(b)に示すように、光導波路2(光導波路チップ
1),レンズ4および光ファイバ3を相互に接続し溶接
等により固定している。これにより、光導波路2と光フ
ァイバ3との間で光はレンズ4を介して相互に入射する
ことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7
1,図72により説明した接続手段では、いずれも、少
なくとも光ファイバ3と光導波路2との位置を調整する
必要があり(図72に示す手段ではレンズ4の位置も調
整する必要がある)、また、これらを調整するにはある
程度の技量と時間を要するため、大量生産の低コスト化
は困難である。
【0008】そこで、例えば、特開昭64−4710号
公報,特開平2−125209号公報,特開平5−25
7019号公報に開示されるような、光導波路と光ファ
イバとの接続手段も提案されている。特開昭64−47
10号公報に開示される光導波路・光ファイバ接続法で
は、基板上にリッジ形光導波路とストッパ部とをそなえ
た光導波回路を形成し、底面が光導波回路の凹部表面と
密着し且つ外壁がストッパ部のうちの少なくとも一つの
ストッパ部の側壁に密着する構造を有するとともにリッ
ジ形光導波路のコアの中心と光ファイバのコアの中心と
が一致するように形成したガイド溝をそなえた接続治具
を用意し、その接続治具を、前記外壁がストッパ部の側
壁に密着させた状態で光導波回路に固定し、固定された
接続治具のガイド溝に光ファイバを挿入し、挿入された
光ファイバを接続治具に固定することにより、光導波路
と光ファイバとを接続している。
【0009】しかし、このような光導波路・光ファイバ
接続法では、基板上に複雑な形状のストッパ部を形成す
る必要があり、大量生産の低コスト化を阻害する要因に
なるほか、接続治具のガイド溝に光ファイバを挿入して
固定する際に、光ファイバが接続治具と反対の側から特
に支持されていないため、光導波路のコアと光ファイバ
のコアとを正確に一致させた状態で固定できないなどの
課題がある。
【0010】また、特開平2−125209号公報に開
示される光導波路・光ファイバ結合構造では、所定の間
隔で互いに平行に形成されたガイド溝を有し端面に光信
号の導入出口を有する光導波路が形成されている光導波
路基体と、前記ガイド溝に係合するガイドピンを有しこ
のガイドピンが前記ガイド溝に係合した時に前記導入出
口に光結合するように位置決めされた光ファイバを保持
する光ファイバ保持コネクタ部材とがそなえられてい
る。
【0011】しかし、このような光導波路・光ファイバ
結合構造では、光ファイバを固定するためのガイド溝以
外に、光導波路に対する光ファイバの位置を決めるため
に、別途、ガイド溝を光導波路基体に形成するととも
に、このガイド溝に係合するガイドピンを設ける必要が
あり、構造が複雑になっている。さらに、特開平5−2
57019号公報に開示される導波路装置及びその作成
方法では、導波路装置側において、その端面にはSi基
板上に形成した導波路部分の端面が露出するとともに、
一対のV溝(断面V形の溝)が形成されている。また、
コネクタ側にも一対のV溝が形成されており、導波路装
置のV溝からコネクタのV溝にかけて一対のガイドピン
を通し、これらのガイドピンを介して導波路装置とコネ
クタとを機械的に押し付けることにより、導波路装置の
導波路端面とコネクタのファイバ端面とが高精度で光軸
合わせを行ないながら結合されるようになっている。
【0012】しかし、このような導波路装置及びその作
成方法でも、導波路に対する光ファイバの位置を決める
ために、別途、V溝を導波路装置およびコネクタに形成
するとともに、このV溝に係合するガイドピンを設ける
必要があり、構造が複雑になっている。また、上述した
特開平2−125209号公報および特開平5−257
019号公報に開示される接続手段では、ガイドピンの
作製精度およびガイドピンと光ファイバとの位置決め精
度を高くする必要があり、その接続部分の作製が極めて
難しい。また、部材が増える程、アセンブリする工数が
増加し、大量生産および低コスト化を阻害する要因にな
っている。
【0013】さらに、上述した各技術では、光ファイバ
の光軸方向(図71,図72におけるZ軸方向)の位置
については、光ファイバを光軸方向へ移動させ、その端
面を光導波路の端面に当接させることにより、光軸方向
の位置出し(位置決め)を行なっている。しかし、この
ような手法では、光軸方向への移動のために光ファイバ
に作用する力の大きさによっては、光ファイバや光導波
路の端面に傷等が付いたり、さらに力を作用し続けると
光ファイバがしなり損失増加の要因になる。また、光フ
ァイバを光導波路に対して最適位置まで近づけることが
できなければ、やはり損失増加の要因になってしまう。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、光導波路と光ファイバとの接続固定を、簡素
な構造で容易に且つ低損失にさらには高精度で行なえる
ようにして、光導波回路の大量生産や低コスト化を実現
した、光導波路・光ファイバ接続構造及び方法、並びに
その接続に使用される光導波路基板及び同基板の製造方
法、並びにその接続に使用されるファイバ基板付き光フ
ァイバを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の光導波路
・光ファイバ接続構造を説明するための原理説明図(側
面図)で、この図1において、11は光導波路基板で、
この光導波路基板11は、その基板本体を成す基板部1
1Aと、光導波路(コア部)12を形成される光導波路
形成層11Bとを有しており、基板部11A上には、光
導波路12の端部(端面)12aに隣接してこの光導波
路12の光軸延長線上に光ファイバ13の位置決めを行
なうための第1ガイド溝14が形成されている。また、
15はファイバ基板で、このファイバ基板15は、第1
ガイド溝14に対向して設けられることによりこの第1
ガイド溝14と協働して光ファイバ13を保持するもの
である(請求項1)。
【0016】図2は本発明の光導波路・光ファイバ接続
構造を説明するための原理説明図(側面図)で、この図
2に示す構造では、図1に示したものと同様の光ファイ
バ13,光導波路基板11,ファイバ基板15をそな
え、ファイバ基板15に固定した光ファイバ13を第1
ガイド溝14に密着させた状態で、対向する光導波路基
板11の面部11aとファイバ基板15の面部15aと
が固定されている(請求項2)。
【0017】図3は本発明の光導波路・光ファイバ接続
構造を説明するための原理説明図(分解斜視図)で、こ
の図3に示す構造では、図1に示したものと同様の光フ
ァイバ13,光導波路基板11をそなえるほか、金属膜
で被覆された光ファイバ固定用第2ガイド溝16と光フ
ァイバ13の金属固定に用いる半田を流し込むため第2
ガイド溝16に連通する半田供給溝とを形成されてクラ
ッド外周のうち第2ガイド溝16への金属固定に必要な
領域のみに金属被覆が施された光ファイバ13を第2ガ
イド溝16に装着した状態で半田供給溝を通じて半田を
流し込むことにより光ファイバ13を金属固定したファ
イバ基板15をそなえている。
【0018】そして、ファイバ基板15に金属固定した
光ファイバ13を光導波路基板11の第1ガイド溝14
に密着させたときに対向するファイバ基板15の面部1
5a及び光導波路基板11の面部11aにそれぞれ金属
膜を設け、ファイバ基板15に固定した光ファイバ13
を光導波路基板11上の第1ガイド溝14に密着させた
状態で、対向する光導波路基板11の面部11aとファ
イバ基板15の面部15aとにおける金属膜間を金属固
定することにより、光導波路12の端部(端面)12a
と光ファイバ13の端部(端面)13aとが接続されて
いる(請求項3)。
【0019】なお、光導波路基板11及びファイバ基板
15にわたり、光ファイバ13の光軸方向における位置
決めを行なう光軸方向位置決め機構を設けてもよい(請
求項4)。このとき、光軸方向位置決め機構を、光導波
路基板11に形成された凹部及び凸部の一方と、ファイ
バ基板15に形成された凹部及び凸部の他方とで構成し
てもよいし(請求項5)、光導波路基板11に形成され
たダイシング溝と、ファイバ基板15に形成され前記ダ
イシング溝に嵌合する凸部とで構成してもよい(請求項
6)。また、光ファイバ13がテーパ先球光ファイバで
構成されている場合には、光軸方向位置決め機構を、第
1ガイド溝14における光導波路側端部に形成されテー
パ先球光ファイバの先端部が当接する第1ガイド溝14
よりも幅の狭い溝部として構成してもよい(請求項
7)。
【0020】ところで、図1〜図3により上述した構造
のごとく、光導波路12と光ファイバ13とを接続する
ための本発明の方法を、図3を参照して説明する。本発
明の光導波路・光ファイバ接続方法では、光導波路12
と第1ガイド溝14とを一体に形成された光導波路基板
11が用意されるとともに、光ファイバ13を保持する
ファイバ基板15が用意されていて、ファイバ基板15
に固定した光ファイバ13を光導波路基板11上の第1
ガイド溝14に密着させた状態で、対向する光導波路基
板11の面部11aとファイバ基板15の面部15aと
を固定することにより、光導波路12の端部(端面)1
2aに、光ファイバ13の端部(端面)13aが接続さ
れる(請求項8)。
【0021】このとき、図3に示すように、ファイバ基
板15に、金属膜で被覆された光ファイバ固定用第2ガ
イド溝16を形成しておき、この第2ガイド溝16に、
予めクラッド外周部に金属被覆した光ファイバ13を金
属固定することにより、光ファイバ13をファイバ基板
15に保持しておき、光ファイバ13付きファイバ基板
15を用いて、光導波路12と光ファイバ13とを接続
してもよい(請求項9)。
【0022】また、クラッド外周のうちファイバ基板1
5の第2ガイド溝16への金属固定に必要な領域のみに
金属被覆が施された光ファイバ13を、第2ガイド溝1
6に装着した状態で金属固定することにより、光ファイ
バ13を保持したファイバ基板15を用いて、光導波路
12と光ファイバ13とを接続してもよい(請求項1
0)。
【0023】さらに、光ファイバ13との金属固定に用
いる半田を流し込むための半田供給溝が第2ガイド溝1
6と連通するように形成されたファイバ基板15におけ
る第2ガイド溝16に、光ファイバ13を装着し、半田
供給溝を通じて半田を流し込むことにより、光ファイバ
13を金属固定したものを用いて、光導波路12と光フ
ァイバ13とを接続することもできる(請求項11)。
【0024】またさらに、ファイバ基板15に金属固定
した光ファイバ13を光導波路基板11の第1ガイド溝
14に密着させたときに対向するファイバ基板15の面
部15a及び光導波路基板11の面部11aに、それぞ
れ金属膜を設け、これらの金属膜間を金属固定すること
により、光導波路12と光ファイバ13とを接続しても
よい(請求項12)。この場合、ファイバ基板15と光
導波路基板11との金属固定に使用する半田材の融点
を、ファイバ基板15と光ファイバ13との金属固定に
使用する半田材の融点よりも低く設定する(請求項1
3)。
【0025】さらに、Si基板(基板部11A)上に石
英(SiO2 )光導波路12と断面V形の第1ガイド溝
14とを形成された光導波路基板11と、Si基板上に
断面V形の第2ガイド溝16を形成しこの第2ガイド溝
16に光ファイバ13を保持したファイバ基板15とを
用いて、光導波路12と光ファイバ13とを接続しても
よい(請求項14)。
【0026】さらにまた、光導波路基板11の一部とし
て光導波路基板11の製作時に同時に第1ガイド溝14
の延長部として光ファイバ固定用第2ガイド溝16を製
作されその後切断されることにより光導波路基板11と
は別個のものとなったファイバ基板15に光ファイバ1
3を保持したものを用意し、この光ファイバ13を保持
したファイバ基板15を用いて、光導波路12と光ファ
イバ13とを接続してもよい(請求項15)。
【0027】また、本発明による光導波路12と光ファ
イバ13との接続に際しては、光導波路12及びガイド
溝14形成用のパターンを有する単一のマスク部材を使
用することにより基板部11A上に光導波路12と光導
波路12の端部12aに隣接して光ファイバ13の位置
決めを行なう第1ガイド溝14とを一体に形成した光導
波路基板11が使用される(請求項16)。
【0028】このような光導波路基板11は、Si基板
(基板部11A)上に低屈折率層及び高屈折率層を形成
する工程と、光導波路12及びガイド溝14形成用のパ
ターンを有する単一のマスク部材を使用することにより
高屈折率層を部分的に除去して光導波路12及びガイド
溝14のエッチング領域を形成する工程と、形成したフ
ァイバ位置決め用エッチングマスクを残した状態で上部
低屈折率層を形成した後にガイド溝14を形成し最終的
にエッチングマスクを除去する工程とを含んで製造され
る(請求項17)。このとき、エッチングマスク上に上
部低屈折率層を形成する工程において、この低屈折率層
とエッチングマスクとの間に、SiO2系の薄膜を形成
しておく(請求項18)。
【0029】さらに、本発明による光導波路12と光フ
ァイバ13との接続に際しては、金属膜で被覆された光
ファイバ固定用第2ガイド溝16を有するファイバ基板
15をそなえファイバ基板15における第2ガイド溝1
6に予めクラッド外周部に金属被覆した光ファイバ端部
を金属固定したファイバ基板付き光ファイバ13が使用
される(請求項19)。
【0030】このとき、クラッド外周のうちファイバ基
板15の第2ガイド溝16への金属固定に必要な領域の
みに金属被覆が施された光ファイバ端部を、第2ガイド
溝16に装着した状態で金属固定することにより、光フ
ァイバ端部にファイバ基板15を設けてもよいし(請求
項20)、光ファイバ端部との金属固定に用いる半田を
流し込むための半田供給溝が第2ガイド溝16と連通す
るように形成されたファイバ基板15における第2ガイ
ド溝16に、光ファイバ端部を装着し、半田供給溝を通
じて半田を流し込むことにより、光ファイバ端部を金属
固定して、光ファイバ端部にファイバ基板15を設けて
もよい(請求項21)。
【0031】図4は本発明の光導波路・光ファイバ接続
構造を説明するための原理説明図(分解斜視図)で、こ
の図4に示す構造では、図1に示したものと同様の光フ
ァイバ13,光導波路基板11をそなえるほか、本発明
のファイバ基板15は、光ファイバ13の位置決めを行
なう第2ガイド溝16を形成されて、この第2ガイド溝
16を第1ガイド溝14に対向させた状態で光導波路基
板11に対して固定されるものとして構成されている。
【0032】そして、光導波路基板11(基板部11
A)とファイバ基板15との間に、光ファイバ13を第
1ガイド溝14及び第2ガイド溝16に沿って挿入して
固定することにより、光導波路12の端部(端面)12
aと光ファイバ13の端部(端面)13aとが接続され
ている(請求項22)。図4により上述した構造のごと
く、光導波路12と光ファイバ13とを接続するための
本発明の方法を、図4を参照して説明する。本発明の光
導波路・光ファイバ接続方法では、上述のごとく、光導
波路12と第1ガイド溝14とを一体に形成された光導
波路基板11と、光ファイバ13の位置決めを行なう第
2ガイド溝16を形成されたファイバ基板15とが用意
されている。
【0033】そして、第2ガイド溝16を第1ガイド溝
14に対向させた状態でファイバ基板15を光導波路基
板11(光導波路形成層11B)に対して固定してか
ら、光導波路基板11(基板部11A)とファイバ基板
15との間に、光ファイバ13を第1ガイド溝14及び
第2ガイド溝16に沿って挿入し固定する(請求項2
3)。
【0034】なお、Si基板(基板部11A)上に石英
(SiO2 )光導波路12と断面V形の第1ガイド溝1
4とを形成された光導波路基板11と、Si基板上に断
面V形の第2ガイド溝16を形成されたファイバ基板1
5とを用いて、光導波路12と光ファイバとを接続して
もよい(請求項24)。このとき、光導波路基板11と
ファイバ基板15との固定は陽極接合により行なうこと
ができる(請求項25)。
【0035】また、ファイバ基板15に、光導波路12
の端部12aと光ファイバ13の端部13aとの間の空
間に連通する第1連通路を予め形成しておき、この第1
連通路を通じて光導波路12の端部12aと光ファイバ
13の端部13aとの間の空間内に光硬化性樹脂を注入
した後、光ファイバ13に所定波長の光を入射すること
により、光硬化性樹脂を硬化させて、光ファイバ13を
光導波路12に対して固定する(請求項26)。このと
き、さらに、ファイバ基板15に、第2ガイド溝16に
連通する第2連通路を予め形成しておき、この第2連通
路を通じて接着剤を注入し、接着剤により光ファイバ1
3を固定してもよい(請求項27)。
【0036】一方、光ファイバ13のクラッド外周面並
びに対向するファイバ基板15の表面部及び光導波路基
板11(基板部11A)の表面部を、それぞれ金属膜で
予め被覆するとともに、ファイバ基板15に、半田を流
し込むための半田用連通路を第2ガイド溝16に連通す
るように予め形成しておき、この半田用連通路を通じて
前記金属膜間に半田を流し込むことにより、光ファイバ
13を固定してもよい(請求項28)。
【0037】このとき、ファイバ基板15に、光導波路
12の端部12aと光ファイバ13の端部13aとの間
の空間に連通する連通路を予め形成しておき、半田によ
り光ファイバ13を固定した後、連通路を通じて光導波
路12の端部12aと光ファイバ13の端部13aとの
間の空間内に光硬化性樹脂を注入し、光ファイバ13に
所定波長の光を入射することにより、光硬化性樹脂を硬
化させて、光ファイバ13を光導波路12に対して固定
する(請求項29)。
【0038】
【作用】図1により上述した本発明の光導波路・光ファ
イバ接続構造では、光導波路基板11に、光導波路12
と、この光導波路12の光軸延長線上に光ファイバ13
の位置決め用の第1ガイド溝14とが一体に形成され、
第1ガイド溝14とファイバ基板15とが協働して光フ
ァイバ13を保持することにより、光導波路12に対す
る光ファイバ13の位置を無調整で決定でき、光導波路
12の端部12aと光ファイバ13の端部13aとを容
易に且つ低損失に接続することができる(請求項1)。
【0039】また、図2,図3により上述した本発明の
光導波路・光ファイバ接続構造及び方法でも、ファイバ
基板15に固定した光ファイバ13を光導波路基板11
上の第1ガイド溝14に密着させた状態で、対向する光
導波路基板11の面部11aとファイバ基板15の面部
15aとを固定することにより、光導波路12に対する
光ファイバ13の位置を無調整で決定でき、光導波路1
2の端部12aと光ファイバ13の端部13aとを容易
に且つ低損失に接続することができる(請求項2,3,
8)。
【0040】このとき、ファイバ基板15に光ファイバ
固定用第2ガイド溝16を形成しこの第2ガイド溝16
および光ファイバ13のクラッド外周部を予め金属被覆
しておくことにより、ファイバ基板15の第2ガイド溝
16に光ファイバ13を半田等にて金属固定することが
でき、このように固定されて構成された光ファイバ13
付きファイバ基板15(ファイバ基板付き光ファイバ)
を用いて、光導波路12と光ファイバ13とを容易に且
つ低損失に接続することができる(請求項3,9,1
9)。
【0041】また、光ファイバ13のクラッド外周のう
ちファイバ基板15の第2ガイド溝16への金属固定に
必要な領域のみに金属被覆を施す、即ち、光ファイバ1
3のクラッド外周が光導波路基板11の第1ガイド溝1
4と密着する領域には、金属被覆を施さないことによ
り、無駄な金属被覆を行なわずに済ませることができる
(請求項3,10,20)。
【0042】さらに、ファイバ基板15に、光ファイバ
13との金属固定に用いる半田を流し込むための半田供
給溝が第2ガイド溝16と連通するように形成しておく
ことにより、ファイバ基板15の第2ガイド溝16に光
ファイバ13を装着した状態で、半田供給溝を通じて半
田を流し込むことで、光ファイバ13をファイバ基板1
5に対して金属固定することができる(請求項3,1
1,21)。
【0043】またさらに、対向するファイバ基板15の
面部15a及び光導波路基板11の面部11aにそれぞ
れ金属膜を設けることにより、これらの金属膜間を半田
にて金属固定して光導波路12と光ファイバ13とを接
続することができる(請求項12)。この場合、ファイ
バ基板15と光導波路基板11との金属固定に使用する
半田材の融点を、ファイバ基板15と光ファイバ13と
の金属固定に使用する半田材の融点よりも低く設定する
ことにより、先に金属固定されているファイバ基板15
と光ファイバ13との間の半田材が、後でファイバ基板
15と光導波路基板11とを金属固定するために用いる
半田材を溶融させるための熱により溶融してしまい、フ
ァイバ基板15と光ファイバ13との金属固定状態が緩
むのを防止できる(請求項13)。
【0044】さらに、光導波路基板11を、Si基板
(基板部11A)上に石英(SiO2)の光導波路12
と断面V形の第1ガイド溝14とを形成したものとし、
ファイバ基板15を、Si基板上に断面V形の第2ガイ
ド溝16を形成したものとし、これらの光導波路基板1
1とファイバ基板15とを用いて、光導波路12と光フ
ァイバ13とを容易に且つ低損失に接続することができ
る(請求項14)。このとき、第1ガイド溝14および
第2ガイド溝16は、Si基板(単結晶)のある結晶方
位に依存する異方性エッチングを行なうことにより、容
易に断面V形状に形成される。
【0045】さらにまた、光導波路基板11上に第1ガ
イド溝14の延長部として光ファイバ固定用第2ガイド
溝16を形成した後に基板を切断して光導波路基板11
とは別個のものとなったものをファイバ基板15として
用いることにより、光導波路基板11を製作すると同時
に、光ファイバ固定用第2ガイド溝16を有するファイ
バ基板15を容易に製作することができる(請求項1
5)。
【0046】また、光導波路12と光ファイバ13との
接続に使用される本発明の光導波路基板11では、光導
波路12及びガイド溝14形成用のパターンを有する単
一のマスク部材を使用することにより、基板部11A上
に光導波路12と光導波路12の端部12aに隣接して
光ファイバ13の位置決めを行なう第1ガイド溝14と
が一体に形成され、この光導波路基板11を用いて、光
導波路12と光ファイバ13とを容易に且つ低損失に接
続することができる(請求項16)。
【0047】そして、上述した光導波路基板11は、S
i基板(基板部11A)上に低屈折率層及び高屈折率層
を形成し、光導波路12及びガイド溝14形成用のパタ
ーンを有する単一のマスク部材を使用することにより高
屈折率層を部分的に除去して光導波路12及びガイド溝
14のエッチング領域を形成し、形成したファイバ位置
決め用エッチングマスクを残した状態で上部低屈折率層
を形成した後にガイド溝14を形成し最終的にエッチン
グマスクを除去することにより製造される(請求項1
7)。
【0048】また、低屈折率層とエッチングマスクとの
間に、SiO2 系の薄膜を形成しておくことにより、エ
ッチングマスク上に上部低屈折率層を火炎堆積法により
形成することができる(請求項18)。なお、光導波路
基板11及びファイバ基板15とにわたって設けられた
光軸方向位置決め機構により、光ファイバを、光導波路
に対する光軸方向位置について無調整で最適な位置に配
置することができる(請求項4)。
【0049】このとき、光軸方向位置決め機構を、光導
波路基板11側の凹部及び凸部の一方と、ファイバ基板
15側の凹部及び凸部の他方とで構成した場合、これら
の凹部と凸部とを嵌め合わせることにより、光ファイバ
の光軸方向位置を決定できる(請求項5)。また、光軸
方向位置決め機構を、光導波路基板11側のダイシング
溝と、ファイバ基板15側の凸部とで構成した場合、ダ
イシング溝にファイバ基板15側の凸部を嵌め合わせる
ことにより、光ファイバの光軸方向位置を決定できる
(請求項6)。
【0050】さらに、光ファイバ13をテーパ先球光フ
ァイバとし、光軸方向位置決め機構を、第1ガイド溝1
4における光導波路側端部の溝部として構成した場合、
光ファイバ13の先端部を溝部に当接させることによ
り、光ファイバの光軸方向位置を決定できる(請求項
7)。図4により上述した本発明の光導波路・光ファイ
バ接続構造及び方法では、光導波路基板11と、この光
導波路基板11に対して固定されたファイバ基板15と
の間に、光ファイバ13を第1ガイド溝14及び第2ガ
イド溝16に沿って挿入して固定することにより、光導
波路12に対する光ファイバ13の位置を無調整で決定
でき、光導波路12の端部12aと光ファイバ13の端
部13aとを容易に且つ低損失に接続することができる
(請求項22,23)。
【0051】なお、光導波路基板11を、Si基板(基
板部11A)上に石英(SiO2 )の光導波路12と断
面V形の第1ガイド溝14とを形成したものとし、ファ
イバ基板15を、Si基板上に断面V形の第2ガイド溝
16を形成したものとし、これらの光導波路基板11と
ファイバ基板15とを用いて、光導波路12と光ファイ
バ13とを容易に且つ低損失に接続することができる
(請求項24)。このとき、光導波路基板11およびフ
ァイバ基板15をいずれもSi基板で構成することで、
陽極接合により、光導波路基板11とファイバ基板15
との間を、Siの原子間力および共有結合で接合するこ
とができる(請求項25)。
【0052】また、光導波路12の端部12aと光ファ
イバ13の端部13aとの間の空間内に注入した光硬化
性樹脂を、光ファイバ13に所定波長の光を入射して硬
化させることにより、光導波路12と光ファイバ13と
が接続され、光ファイバ13が光導波路12に対して固
定される(請求項26)。このとき、さらに、第2連通
路を通じて接着剤を注入することにより、光ファイバ1
3の固定強度を高めることができる(請求項27)。
【0053】一方、半田用連通路を通じて半田を流し込
むことにより、半田が、光ファイバ13のクラッド外周
面や対向するファイバ基板15の表面部及び光導波路基
板11の表面部に被覆された金属膜に沿って金属膜間に
注入され、光ファイバ13が光導波路基板11とファイ
バ基板15との間で固定される(請求項28)。半田に
よる光ファイバ13の固定後、光導波路12の端部12
aと光ファイバ13の端部13aとの間の空間内に注入
した光硬化性樹脂を、光ファイバ13に所定波長の光を
入射して硬化させることにより、光導波路12と光ファ
イバ13とが接続され、光ファイバ13が光導波路12
に対して固定される(請求項29)。
【0054】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 まず、図5〜図7により本発明の第1実施例の概要につ
いて説明する。図5は、本発明の第1実施例としての光
導波路・光ファイバ接続方法により形成された光導波路
・光ファイバ接続構造並びにその接続に使用される光導
波路基板及びファイバ基板付き光ファイバを示す分解斜
視図である。
【0055】この図5において、21は光導波路基板、
23はファイバブロック(ファイバ基板)25付きの光
ファイバで、光導波路基板21は、その基板本体を成す
Si基板21Aと、光導波路(コア部)22を形成され
るSiO2 (石英)層21Bとを有しており、Si基板
21A上には、光導波路22の端部(端面)22aに隣
接してこの光導波路22の光軸延長線上に光ファイバ2
3の位置決めを行なうための断面V形の第1ガイド溝2
4が形成されている。
【0056】また、光ファイバ23の端部にはファイバ
ブロック25が固定されている。このファイバブロック
25には、断面V形の光ファイバ固定用第2ガイド溝2
6が形成され、この第2ガイド溝26に、光ファイバ2
3が固定されて、光ファイバ23がファイバブロック2
5に保持されている。そして、ファイバブロック25に
固定した光ファイバ23を光導波路基板21上の第1ガ
イド溝24に密着させた状態で、対向する光導波路基板
21の面部21aとファイバブロック25の面部25a
とを固定することにより、光導波路22の端部(端面)
22aに、光ファイバ23の端部(端面)23aが接続
されるようになっている。
【0057】本発明による接続方法では、ファイバ位置
決め用の第1ガイド溝24が精度よく形成されている状
態で、予めファイバブロック25に固定された光ファイ
バ23をファイバ周囲(クラッド部)が光導波路基板2
1上の第1ガイド溝24に密着するように固定するた
め、光導波路22に対する光ファイバ23の位置を無調
整で決定でき、光導波路22の端部22aと光ファイバ
23の端部23aとを容易に且つ低損失に接続すること
が可能となる。
【0058】以下に、第1実施例の接続構造,光導波路
基板21およびその製造方法と特徴を概略的に説明す
る。ファイバ位置決め用の光導波路基板21(Si基板
21A)上の第1ガイド溝24は、光導波路22に対し
て精度よく形成されていないと結合損失が増大すること
になる。例えば、光導波路22のモードフィールド径が
10μm程度で、通常のシングルモードファイバ(モー
ドフィールド径10μm)を接続する場合、位置ずれ2
μm程度で1〜2dBの損失が発生してしまう。従っ
て、光導波路22の中心軸に対してどれだけ精度よく位
置決めできるかにより、接続損失の低減/再現性の特性
を左右することとなる。
【0059】まず、上下方向に対する位置決めである
が、本構造に適用したファイバ位置決め用の第1ガイド
溝22は、Si基板(単結晶)21Aのある結晶方位に
依存する異方性エッチングにより形成した断面V形状の
溝であり、この第1ガイド溝22は、エッチング時での
条件設定をコントロールすることで再現性よく形成する
ことが可能である。
【0060】なお、第1ガイド溝22としては、図6に
示すような断面U形のものも考えられるが、このような
U形の場合、その深さをエッチング時間でコントロール
する必要があるが、図7に示すような断面V形とするこ
とで、光ファイバ23が第1ガイド溝22に対して斜面
接点となるため、第1ガイド溝22上部に固定される光
ファイバ23の上下方向(深さ方向)のコントロール性
が、断面U形の場合の深さ制御に比較して更に向上する
ことになる(断面U形のガイド溝に比べて1.4倍のト
レランスでよい)。
【0061】例えば、断面V形の第1ガイド溝24を形
成するためのマスクパターン幅の形成精度が±1μmで
ある場合、光ファイバ23が上下方向にずれる量は±
0.7μm程度に抑えることができる。実際、フォトリ
ソグラフィを用いた技術では、前記ずれ量は±0.5μ
m以下にすることが可能であり、ほとんど問題の無いレ
ベルと言える。
【0062】次に、光導波路22に対しての左右方向の
位置決めであるが、低損失/再現性よく接続するために
は、断面V形の第1ガイド溝24を光導波路22の中心
軸に対して精度よく形成する必要がある。一般的に用い
られるフォトリソグラフィ技術による多重形成では、高
段差上での形成や基板内に於ける分布(歪み等による基
板変形により起こる位置ずれ)等により、精度よい設計
値通りの断面V形の溝を形成することは困難である。
【0063】これらを克服するための手段として、光導
波路(コア部)22を形成する工程で断面V形の第1ガ
イド溝形成用のエッチングマスクを同一フォトリソマス
クで形成し、第1ガイド溝24を形成する工程まで本パ
ターンを残し、最終工程で除去すればよい。以上の方法
により、Si基板21A上に光導波路22とファイバ位
置決め用の第1ガイド溝24とが精度よく形成された光
導波路基板21が製造されることになる。
【0064】次に、光ファイバ23をSi基板21A上
に形成された断面V形の第1ガイド溝24へ接着剤や半
田材等により固定し、固着後、光ファイバ23の円周囲
(クラッド)が光導波路基板21上に形成された第1ガ
イド溝24に密着するよう固定する。光導波路基板21
とファイバブロック25との固定は、後述するように各
々の対向する面部21a,25aに金属膜を形成してお
くことで半田による固定が可能となる。
【0065】また、固定の際に使用する接着剤や半田材
の量はある程度制御する必要があり、多すぎると余り分
が第1ガイド溝24や光ファイバ23の表面に流れ出
し、位置決めの障害となる。ただし、流し溝および逃げ
溝を設けることで制御できる範囲も広くなり固定も容易
となる。その溝は、ガイド溝形成と同時に行なえガイド
溝パターンと同一のフォトリソマスクを使用すること
で、位置合わせの手間を必要としない。
【0066】このように、精度よく形成された第1ガイ
ド溝24に光ファイバ23を押し当てるのみで、容易に
光導波路22に対する位置合わせおよび接続を行なうこ
とができ、さらに固定に際しては、半田等を用いること
により信頼度ある接続固定が可能となる。なお、図5
中、27は図18により後述するように光導波路22の
端面22aを形成(鏡面化)するために行なうダイシン
グソウにより形成されたカット溝である。
【0067】次に、図8〜図33により、詳細に本発明
の第1実施例としての光導波路・光ファイバ接続構造及
び方法、並びにその接続に使用される光導波路基板及び
その基板の製造方法、並びにその接続に使用されるファ
イバ基板付き光ファイバについて説明する。図8〜図1
8は本発明の第1実施例による光導波路基板の製造工程
を示すもので、まず、図8に示すように、断面V形の第
1ガイド溝24を形成されるべき100面のSi基板2
1A上に低屈折率層(下部クラッド層)31および高屈
折率層(コア層)32を、例えば火炎堆積法またはCV
D法により堆積する。各層31,32の膜厚はそれぞれ
20μm,10μm程度とする。
【0068】次に、高屈折率層31上に、図9,図10
に示すように、SiまたはCu等の膜からなるマスクパ
ターン(マスク部材)33A,33B,33Cを部分的
に形成する。なお、第1実施例では、Si膜をマスクパ
ターンとして形成した場合について説明する。本形成マ
スクパターン33A〜33Cとしては、クラッド層3
1,コア層32よりもエッチングレートが遅い材質を用
いる。マスクパターン33Aにより覆われた部分が導波
路形成領域となり、また、その延長上においてマスクパ
ターン33B,33Cにより断面V形の第1ガイド溝形
成用のプリマスクパターンが形成されることになる。つ
まり、マスクパターン33B,33Cにより挟まれた非
被覆部分に後述するごとくファイバ位置決め用の第1ガ
イド溝24が形成される。
【0069】このマスクパターン33A〜33Cは蒸着
/スパッタ等により堆積され、同一フォトリソマスク処
理+エッチング工程〔RIE(リアクティブイオンエッ
チング)等〕を行なうことにより、光導波路形成用のマ
スクパターン33Aとガイド溝形成用のプリマスクパタ
ーン33B,33Cが、高精度に位置決めされた状態で
形成される。また、このマスクパターン33A〜33C
の膜厚は、ガイド溝形成用のマスクパターン33B,3
3Cが後述するRIE等によるエッチングに耐え得る十
分な厚さ、例えば5μm程度とする。
【0070】図11に示すように、前述のマスクパター
ン33A〜33Cを形成していない高屈折率層32の部
分を、RIE装置等を用いてエッチングする。このエッ
チングにより、コア部(光導波路)22およびその延長
上のガイド溝形成用一次マスクパターン(高屈折率層の
み)が形成される。ここで、コア部22上にマスクパタ
ーン33Aが存在すると伝搬する光が吸収されるため、
ガイド溝形成領域のマスクパターン33B,33Cのみ
を保護し、図12に示すように、コア部22上のマスク
パターン33Aのみをエッチングにより除去する。
【0071】図12に示す状態から、図13に示すよう
に、全面に低屈折率層(上部クラッド層,上部低屈折率
層)34を、例えばCVD法により、20μm程度の厚
さで形成する。この際、ガイド溝形成用一次マスクパタ
ーン33B,33Cを残した状態で低屈折率層34を形
成する。ただし、低屈折率層34を火炎堆積法により形
成する場合には、マスクパターン33B,33Cとの間
にSiO2 系の薄膜35を介して低屈折率層34を形成
する必要がある。
【0072】そして、図14に示すごとく、光導波路
(コア部)22を含む低屈折率層34,31の部分をエ
ッチング(RIE等)に対し保護できるように、図9,
図10で前述したものと同様のマスク材を堆積してパタ
ーニングし、マスク36を形成する。ここで用いるマス
ク36の膜厚は5μm程度でよい。さらに、図15に示
すように、光導波路(コア部)22を含む低屈折率層3
4,31の部分をマスク36で保護した状態で、RIE
装置等により、ガイド溝形成部のSi基板(100面)
21Aが露出するまでエッチングを行なう。
【0073】このとき、光導波路(コア部)22を含む
低屈折率層34,31の部分は金属マスク36により保
護されているので、エッチングされず、ガイド溝形成部
分についても、前工程で残しておいたマスク材がエッチ
ングのストッパとなり、最終的にはコア(光導波路2
2)+下部クラッド層(低屈折率層31)の膜厚を有す
るガイド溝エッチング用マスクが形成される。
【0074】ついで、図15に示すように形成されたコ
ア+下部クラッド層の膜厚を有するガイド溝エッチング
マスク(低屈折率層31,高屈折率層32)を用い、ウ
エットエッチングを行なって、図16に示すように、S
i基板21Aが露出した部分に第1ガイド溝24を形成
する。エッチング液としては、例えば、4mol%のピ
ロカテコールと46.4mol%のエチレンジアミンと
49.4mol%の水との混合液またはKOH等を用い
る。
【0075】断面V形のガイド溝24は、Si単結晶固
有の面方向によるエッチング速度の違いから形成され、
エッチング用マスクの幅およびエッチング時間を制御す
ることにより、固定する光ファイバ23の高さ調整を容
易に且つ精度よく行なうことができる。ここでは、光導
波路22のコア中心が、Si面から25μmのところに
位置しており、この位置に光ファイバ23(径125μ
m)を結合させる場合、ガイド溝24を形成するための
パターン幅(マスクパターン33B,33Cの間隔)は
120μm程度となる。
【0076】上述のようにしてガイド溝24の形成工程
を終了した段階で、図17に示すように、不要となるガ
イド溝形成用のマスクパターン(低屈折率層31および
高屈折率層32)を除去する。その除去手段は、フッ酸
+フッ化アンモニウム+水の混合液によるウェットエッ
チングによる方法、または、光導波路部を金属膜で保護
した状態でドライエッチングにより行なう。
【0077】ガイド溝形成用のエッチングマスク部分を
除去した後、精密カッティングソウ(ダイシングソウ)
を用い、光導波路(コア部)22の端面形成(鏡面化)
を行なって、図18に示すように、光導波路22とガイ
ド溝24との間にカット溝27を形成する。この際の切
断ラインは、Si基板21Aに深さ約200μm入る程
度にする。また、切断ライン幅は約200μm程度でよ
く、このようなカット溝27を入れることにより、光導
波路22とガイド溝24との境界部に発生する障害物お
よびエッチング荒れ等を除去することができる。
【0078】そして、上述のように製造された光導波路
基板21と、図19〜図23により後述するように製造
されるファイバブロック25を、半田により固定する場
合には、端面形成する前工程において、図31,図32
に示すように、光導波路基板21のSi基板21Aの面
部21aに金属膜37を形成しておく。この金属膜37
の膜厚は、例えばAuを用いる場合、Ti:1000Å
+Au:2000Åとする。
【0079】以上の図8〜図18により説明した工程に
おいて、Si基板21A上に光導波路22とその光軸延
長上のファイバ位置決め用の第1ガイド溝24とが形成
される。さて、次に、上述のごとく製造された光導波路
基板21の端部に形成した第1ガイド溝24と光ファイ
バ23との結合をより容易に且つ確実に行なうために用
いられる、断面V形の第2ガイド溝26を有するSi製
のファイバブロック(ファイバ基板)25の製造工程を
図19(a)〜(j)により説明する。
【0080】図19(a)〜(j)に示すように、ファ
イバブロック25は、Si基板(100面)25A上に
SiO2 のパターンを一般的なフォトリソグラフィ法に
より形成される。図19(a)〜(j)中、41はSi
2 層、42はマスク材、43はレジスト材を示してい
る。このとき、図19(b),(c)におけるSiO2
層41およびマスク材42の成膜は、EB蒸着,スパッ
タ等により行なう。また、図19(e)〜(i)に示す
パターン化は、フォトリソグラフィ/ドライエッチン
グ,ウエットエッチングにより実施される。
【0081】そして、図19(a)〜(i)の工程によ
って形成された第2ガイド溝エッチング用マスク(Si
2 層41)を用い、ウエットエッチングを行なって、
図19(j)に示すように、Si基板25Aが露出した
部分に第2ガイド溝26を形成する。エッチング液とし
ては、光導波路基板21における第1ガイド溝24の形
成時と同様、例えば、4mol%のピロカテコールと4
6.4mol%のエチレンジアミンと49.4mol%
の水との混合液またはKOH等を用いる。第1ガイド溝
24を形成する場合と同様、断面V形の第2ガイド溝2
6も、Si単結晶固有の面方向によるエッチング速度の
違いから形成される。この第2ガイド溝26のサイズは
光導波路基板21に形成した第1ガイド溝24と同様と
する。
【0082】上述のようにSi基板25A上に第2ガイ
ド溝26を形成する際に、図20に示すようなフォトリ
ソマスク44を用いることにより、図21,図22に示
すような半田用の流し溝45を同時に形成する。つま
り、光ファイバ固定用の第2ガイド溝26のパターンと
半田等を流し込むための流し溝45のパターンとを同一
マスク44で形成する。
【0083】ところで、接着剤を用いて光導波路基板2
1,光ファイバ23,ファイバブロック25の固定を行
なうのであれば、上記工程後、必要なサイズに切断する
ことでファイバブロック25は完成するが、半田固定の
場合、以下の工程が必要となる。即ち、Si基板25A
の表面に第2ガイド溝26が形成された後、Si基板2
5Aの表面にEB蒸着あるいはスパッタ等で金属膜46
の形成を行ない、フォトリソグラフィ法により、図2
1,図22に斜線で示すようなパターン化を行なう。こ
の金属膜46のパターンは、光ファイバ23の固定に必
要な第2ガイド溝26の内部およびその周囲に施される
とともに、半田用の流し溝45の内部についても同様に
形成されるほか、光導波路基板21の面部21a(金属
膜37)と接合されるファイバブロック25の面部25
a上にも形成され、光導波路基板21,光ファイバ2
3,ファイバブロック25を相互に半田固定できるよう
な構造になっている。
【0084】そして、最終的に、カッティングソウを用
い必要な大きさにカットして、第2ガイド溝26を有す
るファイバブロック25が製造される。なお、上述した
製造方法では、別基板上にファイバブロック25を形成
しているが、第2ガイド溝26も第1ガイド溝24のサ
イズと同じであるので、図23に示すように、光導波路
基板21の第1ガイド溝24の延長上を利用し同時に形
成した後、その端部を光導波路基板21から切り離し、
ファイバブロック25として用いてもよい。このように
製造することで、光導波路基板21とファイバブロック
25とを同時に効率よく製造することができる。
【0085】次に、第1実施例の構造で必要となる光フ
ァイバ23に対する加工、および、ファイバブロック2
5と光ファイバ23との固定方法を、図24〜図30に
より説明する。接着剤により光導波路基板21,光ファ
イバ23,ファイバブロック25を相互に固定する場
合、光ファイバ23へのメタライズ加工は不要となる
が、この第1実施例のように、半田により光導波路基板
21,光ファイバ23,ファイバブロック25を相互に
固定する場合、光ファイバ23自身のメタライズが必要
となる。ただし、光導波路基板21への固定の際、半田
材の不要部への回り込みやメタライズ材の膜厚分布等に
より光導波路に対して位置ズレを与える場合があり、以
下に示す光ファイバ23の加工が必要となる。
【0086】つまり、図26に示すように、光ファイバ
23のクラッド外周の全周に金属膜51を被覆する場
合、その全周にわたって精密膜厚制御が必要となるが、
第1実施例では、図27に示すように、光ファイバ23
のクラッド外周のうち、光導波路基板21の第1ガイド
溝24側の部分については半田が付着しないので、その
部分には金属膜51を被覆しない。従って、図24,図
25に示すように、本実施例の光ファイバ23には、ク
ラッド外周のうちファイバブロック25の第2ガイド溝
26への金属固定に必要な領域のみに金属膜51の被覆
が施されている。
【0087】金属膜51を光ファイバ23のクラッド外
周に被覆する方法としては、例えば以下の3つのものが
ある。 予めフォトリソグラフィ法により一部分をレジスト材
で保護し、必要な領域のみに金属膜51を被覆(メタラ
イズ)する。 全周をメタライズされた光ファイバ23について、フ
ォトリソグラフィ法により一部分(金属膜51の必要な
領域)をレジスト材で保護し、エッチングにより不要な
金属膜部分を除去する。
【0088】全周をメタライズされた光ファイバ23
をファイバブロック25に固定した状態(図30参照)
で、前記同様の処理で不要な金属膜部分を除去する。
上述のような方法により、図28〜図30に示すよう
に、端部におけるクラッド外周のうち半周分だけメタラ
イズ(金属膜51を被覆)された光ファイバ23を、治
具等によりファイバブロック25に載置し、半田用の流
し溝45から半田52を注入し、ファイバブロック25
全体を加熱する。
【0089】そして、ファイバブロック25の温度が半
田52の溶解温度に達すると半田52が第2ガイド溝2
6内に流れ出し、その時点で温度を下げることにより、
図30に示すように、光ファイバ23とファイバブロッ
ク25とが固着され、ファイバブロック25付きの光フ
ァイバ23が製造される。このようにしてファイバブロ
ック25と光ファイバ23とが固定された後、光導波路
基板21との接合を行なう。接着剤による固定の場合、
光導波路基板21側の第1ガイド溝24に光ファイバ2
3が嵌合し密着した状態で、光導波路基板21上にファ
イバブロック25を載置してから、対向する光導波路基
板21の面部21aとファイバブロック25の面部25
aとの間に、流し溝から接着剤を流し込み固定する。
【0090】また、半田による場合も同様、図31〜図
33に示すごとく、光導波路基板21側の第1ガイド溝
24に光ファイバ23が嵌合し密着した状態で、光導波
路基板21上にファイバブロック25を載置してから、
流し溝に半田53を注入した後、光導波路基板21全体
を加熱し、半田53の溶解温度まで上昇させ固定させ
る。この際、対向する光導波路基板21の面部21a
(金属膜37)とファイバブロック25の面部25a
(金属膜46)との間に半田53がひろがり、強度的に
も安定した固定が可能となる。
【0091】このとき、ファイバブロック25と光導波
路基板21との金属固定に使用する半田53の融点(溶
解温度)を、ファイバブロック25と光ファイバ23と
の金属固定に使用する半田52の融点よりも低く設定し
ておく。これにより、図30に示すように先に金属固定
されているファイバブロック25と光ファイバ23との
間の半田52が、図33に示すように後でファイバブロ
ック25と光導波路基板21とを金属固定するために用
いる半田53を溶融させるための熱により溶融してしま
い、ファイバブロック25と光ファイバ23との金属固
定状態が緩むのを防止できる。
【0092】以上のようにして、対向する光導波路基板
21の面部21aとファイバ基板25の面部25aとが
固定され、光導波路22の端部22aと光ファイバ23
の端部23aとが、光導波路22のコアと光ファイバ2
3のコアとを正確に一致させた状態で接続固定すること
ができる。このように、本発明の第1実施例によれば、
光導波路22に対する光ファイバ23の位置を無調整で
決定でき、光導波路22と光ファイバ23との接続固定
を、簡素な構造で容易に且つ低損失にさらには高精度で
高い信頼性をもって行なうことができ、光導波回路の大
量生産や低コスト化を実現できるのである。
【0093】(b)第2実施例の説明 図34は本発明の第2実施例としての光導波路・光ファ
イバ接続構造を示す分解斜視図、図35は第2実施例の
構造を示す分解側面図である。なお、図中、既述の符号
と同一の符号は同一部分を示しているので、その詳細な
説明は省略する。
【0094】これらの図34,図35に示すように、第
2実施例の光導波路・光ファイバ接続構造も、図5に示
した第1実施例のものとほぼ同様に構成されているが、
この第2実施例の構造では、光導波路基板21およびフ
ァイバブロック25にわたり、光ファイバ23の光軸方
向における位置決めを行なう光軸方向位置決め機構60
A,60Bが、ガイド溝24,26(光ファイバ23)
の両側に設けられている。
【0095】そして、光軸方向位置決め機構60A,6
0Bは、それぞれ、光導波路基板21の面部21aにお
いて第1ガイド溝24の両側に図36〜図42により後
述する手順で形成された凹部61A,61Bと、ファイ
バブロック25の面部25aにおいて第2ガイド溝26
の両側に図46〜図51により後述する手順で形成され
た凸部62A,62Bとから構成されている。
【0096】この第2実施例でも、第1実施例と同様
に、ファイバ位置決め用の第1ガイド溝24が精度よく
形成されている状態で、予めファイバブロック25に固
定された光ファイバ23をファイバ周囲が光導波路基板
21上の第1ガイド溝24に密着するように固定するた
め、光ファイバ23は、無調整で光導波路22に対して
最適なX軸方向位置およびY軸方向位置(図35参照)
に配置される。
【0097】ところで、光ファイバ23の光軸方向(図
35のZ軸方向)の位置決めについては、光ファイバ2
3を光導波路22に直接的に当接させるだけの構造で
は、前述したように光導波路22の端面22aや光ファ
イバ23の端面23aに傷等が付いたり損失増大を招い
たりするため、第2実施例では、光ファイバ23を直接
用いることなく、光ファイバ23と異なる部分で光軸方
向の位置出しを行なえるようにしている。
【0098】即ち、凸部62A,62Bを形成されたフ
ァイバブロック25に光ファイバ23を固定しておき、
図34,図35および図43に示すように、ファイバブ
ロック25の凸部62A,62Bをそれぞれ光導波路基
板21の凹部61A,61Bに嵌合させ、凹部61A,
61Bの端面61aと凸部62A,62Bの端面62a
とを当接させる。
【0099】これにより、光ファイバ23を無調整で光
軸方向について最適な位置に配置することができる。従
って、本発明の第2実施例によれば、光ファイバ23を
光導波路22側へ押し付け過ぎて、光導波路22の端面
22aや光ファイバ23の端面23aに傷等を付けたり
光ファイバ23自体に損失増加の要因となるしなりを生
じさせたりするのを防止できるほか、第1実施例と同様
に、光導波路22と光ファイバと23を、簡素な構造で
容易に且つ低損失にさらには高精度で高い信頼性をもっ
て接続固定することができ、光導波回路の大量生産や低
コスト化に寄与する。
【0100】次に、図36〜図42により、第2実施例
で用いられる凹部61A,61Bをもつ光導波路基板2
1の製造手順について説明すると、まず、図36に示す
ように、断面V形の第1ガイド溝24および凹部61
A,61Bを形成されるべき100面のSi基板21A
上に低屈折率層(下部クラッド層)31および高屈折率
層(コア層)32を、例えば火炎堆積法またはCVD法
により堆積する。
【0101】次に、高屈折率層31上に、図37に示す
ように、SiまたはCu等の膜からなるマスクパターン
(マスク部材)63A,63B,63Cを部分的に形成
する。なお、第2実施例では、Si膜63をマスクパタ
ーンとして形成した場合について説明する。このとき、
図36に示すように、高屈折率層31上にSi膜63を
EB蒸着,スパッタ等により蒸着した後、第1実施例と
同様に、同一フォトリソマスク処理+エッチング工程
(RIE等)を行なうことにより、光導波路形成用のマ
スクパターン63Aとガイド溝形成用兼凹部形成用のプ
リマスクパターン63B,63Cが、高精度に位置決め
された状態で形成される。つまり、マスクパターン63
Aにより覆われた部分が導波路形成領域となる。また、
その延長上においてマスクパターン63B,63Cによ
り、断面V形の第1ガイド溝形成用のプリマスクパター
ンが形成されるとともに、第1ガイド溝両側の凹部形成
用のプリマスクパターンが形成されることになる。
【0102】そして、図37に示すように、マスクパタ
ーン63A〜63Cを形成していない高屈折率層32の
部分を、RIE装置等を用いてエッチングする。このエ
ッチングにより、コア部(光導波路)22およびその延
長上のガイド溝形成用兼凹部形成用一次マスクパターン
(高屈折率層のみ)が形成される。ここで、コア部22
上にマスクパターン63Aが存在すると伝搬する光が吸
収されるため、ガイド溝形成領域のマスクパターン63
B,63Cのみを保護し、図38に示すように、コア部
22上のマスクパターン63Aのみを多重露光等で除去
する。
【0103】図38に示す状態から、図39に示すよう
に、全面に低屈折率層(上部クラッド層,上部低屈折率
層)34を、例えばCVD法により、20μm程度の厚
さで形成する。この際、ガイド溝形成用兼凹部形成用一
次マスクパターン63B,63Cを残した状態で低屈折
率層34を形成する。そして、図39に示すごとく、光
導波路(コア部)22を含む低屈折率層34,31の部
分をエッチング(RIE等)に対し保護できるように、
図36で前述したものと同様のマスク材(Si膜)を堆
積してパターニングし、マスク36を形成する。ここで
用いるマスク36の膜厚は5μm程度でよい。
【0104】さらに、図40に示すように、光導波路
(コア部)22を含む低屈折率層34,31の部分をマ
スク36で保護した状態で、RIE装置等により、ガイ
ド溝形成部のSi基板(100面)21Aが露出するま
でエッチングを行なう。このとき、光導波路(コア部)
22を含む低屈折率層34,31の部分は金属マスク3
6により保護されているので、エッチングされず、ガイ
ド溝形成部分についても、前工程で残しておいたマスク
パターン63B,63Cがエッチングのストッパとな
り、最終的にはコア(光導波路22)+下部クラッド層
(低屈折率層31)の膜厚を有するガイド溝兼凹部エッ
チング用マスクが形成される。この後、マスクパターン
63B,63Cを除去する。
【0105】ついで、図40に示すように形成されたコ
ア+下部クラッド層の膜厚を有するガイド溝兼凹部エッ
チングマスク(低屈折率層31,高屈折率層32)を用
い、ウエットエッチング(異方性エッチング)を行なっ
て、図41に示すように、Si基板21Aが露出した部
分に第1ガイド溝24を形成するとともに、この第1ガ
イド溝24の両側に、光軸方向位置決め機構60A,6
0Bとして機能する凹部61A,61Bを形成する。
【0106】ここで、第1実施例では、ガイド溝形成用
兼凹部形成用のマスクパターン(低屈折率層31および
高屈折率層32)をフッ酸等により除去しているが、第
2実施例では、そのマスクパターンをそのまま残してお
き、そのマスクパターン自体を凹部60A,60Bとし
て用いている。この後、精密カッティングソウ(ダイシ
ングソウ)を用い、光導波路(コア部)22の端面形成
(鏡面化)を行なって、図42に示すように、光導波路
22とガイド溝24との間にカット溝27を形成する。
このようなカット溝27を入れることにより、第1実施
例と同様、光導波路22とガイド溝24との境界部に発
生する障害物およびエッチング荒れ等を除去することが
できる。
【0107】また、ファイバブロック25の面部25a
上には、図46〜図51により後述するファイバブロッ
ク変形例の作成手順と同様の手順で、光軸方向位置決め
機構60A,60Bとして機能する凸部62A,62B
が形成される。なお、ファイバブロック25には、第1
実施例と同様に、第2ガイド溝26、および、この第2
ガイド溝26に連通する半田用の流し溝45も凸部62
A,62Bと同時に形成されている。
【0108】さらに、第1実施例と同様に、光ファイバ
23の端部(クラッド外周)や、第2ガイド溝26,半
田用の流し溝45の内部およびその周囲、さらに、光導
波路基板21の面部21a、および、この面部21aと
接合されるファイバブロック25の面部25aには、金
属膜が形成され、光導波路基板21,光ファイバ23,
ファイバブロック25の相互を半田による金属固定を行
なえるような構造になっている。
【0109】そして、第2実施例でも、第1実施例と同
様、図28〜図30により前述した手順でファイバブロ
ック25に光ファイバ23を金属固定する。この後、図
34,図35および図43により前述したように、ファ
イバブロック25の凸部62A,62Bをそれぞれ光導
波路基板21の凹部61A,61Bに嵌合させ、光導波
路22方向へファイバブロック25を移動させて、凹部
61A,61Bの端面61aと凸部62A,62Bの端
面62aとを当接させる。
【0110】これにより、光ファイバ23は、無調整で
X軸方向およびY軸方向とともに光軸方向についても光
導波路22に対して最適な位置に配置される。そして、
第1実施例と同様、図33により前述したように、対向
する光導波路基板21の面部21aとファイバ基板25
の面部25aとを金属固定する。なお、上述した第2実
施例では、光導波路基板21側に凹部61A,61Bを
形成し、ファイバブロック25側に凸部62A,62B
を形成しているが、これとは逆に、光導波路基板21側
に凸部を形成し、ファイバブロック25側に凹部を形成
してもよい。
【0111】また、図34,図35,図43に示すファ
イバブロック25には、光導波路基板21側の凹部61
A,61Bに嵌合する凸部62A,62Bのみが形成さ
れているが、例えば、図44,図45に示すように、凸
部62A,62Bに加えて、光導波路基板21側のカッ
ト溝(ダイシング溝)27に嵌合する凸部64A,64
Bを第2ガイド溝26の両側に形成してもよい。
【0112】光ファイバ23を保持するファイバブロッ
ク25を、光導波路基板21に取り付ける際に、凸部6
4A,64Bを光導波路基板21側のカット溝27に嵌
合させることにより、この凸部64A,64Bが、凸部
62A,62Bとともに、光ファイバ23の光軸方向の
位置決めを行なう光軸方向位置決め機構として機能す
る。
【0113】凸部62A,62Bに代えて凸部64A,
64Bのみを有するファイバブロック25を用いても、
上述と同様の作用効果を得ることができるが、凸部62
A,62Bと凸部64A,64Bとの両方を有するファ
イバブロック25を用いることで、アライメント面積を
大きく確保することができ、位置調整の信頼性が高ま
り、接着の面でも有利な構造になる。
【0114】ここで、図46〜図51により、図44,
図45にて上述した凸部62A,62Bと凸部64A,
64Bとの両方を有するファイバブロック25の製造手
順について説明すると、まず、図19に示した第1実施
例の場合と同様、図46に示すように、断面V形の第2
ガイド溝26および凸部62A,62B,64A,64
Bを形成されるべき100面のSi基板25A上にSi
2 層41を堆積してから、Si層をマスク材42とし
て蒸着させる。
【0115】そして、図47に示すように、同一フォト
リソマスク処理+エッチング工程(RIE等)を行なう
ことにより、凸部形成用のマスクパターン65A〜65
Dを、高精度に位置決めされた状態で形成してから、マ
スクパターン65A〜65Dを形成していないSiO2
層42の部分を、RIE装置等を用いてエッチングす
る。このエッチングにより、SiO2 層42およびマス
クパターン65A〜65Dからなる凸部62A,62
B,64A,64Bが形成される。
【0116】ついで、ファイバブロック25に第2ガイ
ド溝26を形成すべく、図48に示すように、全面にS
iO2 層66を堆積してから、Si層をマスク材67と
して蒸着させる。そして、図49に示すように、同一フ
ォトリソマスク処理+エッチング工程(RIE等)を行
なうことにより、ガイド溝形成用のマスクパターン68
A,68Bを、高精度に位置決めされた状態で形成して
から、マスクパターン68A,68Bを形成していない
SiO2 層66の部分を、RIE装置等により、ガイド
溝形成部のSi基板25Aが露出するまでエッチングす
る。このとき、凸部62A,62B,64A,64Bの
部分は、マスクパターン68A,68Bにより保護され
ているので、エッチングされない。
【0117】この後、マスクパターン68A,68Bを
除去し、残ったSiO2 層66をガイド溝エッチング用
マスクとして用い、ウエットエッチング(異方性エッチ
ング)を行なって、図50に示すように、Si基板25
Aが露出した部分に第2ガイド溝26を形成してから、
RIE装置等によりSi基板25Aが露出するまでエッ
チングを行なう。
【0118】これにより、図51に示すように、マスク
パターン65A〜65Dにて保護された部分のみが残
り、SiO2 層42およびマスクパターン65A〜65
Dからなる凸部62A,62B,64A,64Bと、断
面V形の第2ガイド溝26とを有するファイバブロック
25が作成される。なお、図46〜図51にて説明した
ファイバブロック25の製造手順において、図47にお
けるマスクパターン65C,65Dを形成しなければ、
凸部64A,64Bは形成されず、図34,図35,図
43に示すような凸部62A,62Bを有するファイバ
ブロック25が作成されることになる。
【0119】また、図46〜図51には図示しないが、
第2ガイド溝26を形成するのと同時に、この第2ガイ
ド溝26の形成手順と全く同じ手順に従って、図45に
示す半田用の流し溝45を形成することができる。一
方、上述した第2実施例において、光軸方向位置決め機
構60A,60Bを凹部61A,61Bおよび凸部62
A,62B,64A,64Bから構成した場合について
説明したが、光導波路22に対して接続すべき光ファイ
バがテーパ先球光ファイバであるような場合には、上述
のような凹凸部に代えて、例えば図52あるいは図54
に示すような構成の光軸方向位置決め機構69あるいは
70を用いてもよく、この場合も上述と同様の作用効果
が得られる。ただし、光軸方向位置決め機構69あるい
は70を用いる場合には、図22に示すような凸部をも
たないファイバブロック25(第1実施例で用いたも
の)が用いられる。
【0120】そして、図52に示す光軸方向位置決め機
構69は、第1ガイド溝24における光導波路側端部に
形成された第1ガイド溝24よりも幅の狭い溝部24A
として構成されている。このような溝部24Aは、例え
ば第1実施例で光導波路基板21を製造する際に用いら
れるマスクパターン33B,33C(図13参照)の形
状を、溝部24Aの幅に応じて光導波路側端部の幅が狭
くなるようにするだけで、容易に形成される。
【0121】なお、図52に示す光導波路基板21で
は、図34〜図43により前述した第2実施例のものと
同様、ガイド溝形成用兼凹部形成用のマスクパターン
(低屈折率層31および高屈折率層32)をそのまま残
しておき、そのマスクパターン自体を、幅の狭い溝部2
4Aとして用いている。上述の構成により、第1,第2
実施例と同様にファイバブロック25(図52,図53
では図示省略)によりテーパ先球光ファイバ71を保持
した状態で、このテーパ先球光ファイバ71を光導波路
基板21の第1ガイド溝24に嵌合させることにより、
光導波路22に対するX軸方向およびY軸方向の位置決
めを行なう。
【0122】また、これと同時に、図53に示すよう
に、テーパ先球光ファイバ71をファイバブロック25
とともに光導波路22側(図53中の右方向)へ移動さ
せ、テーパ先球光ファイバ71の先端部71aを、光軸
方向位置決め機構69としての溝部24Aに当接させる
ことにより、テーパ先球光ファイバ71の光軸(Z軸方
向)方向の位置決めが行なわれる。
【0123】これにより、テーパ先球光ファイバ71を
無調整で光軸方向について最適な位置に配置することが
できる。特に、テーパ先球光ファイバ71と光導波路2
2との間に間隔が必要である場合に、テーパ先球光ファ
イバ71の光路の進行を妨げることなく、また、光導波
路22の端面22aやテーパ先球光ファイバ71の先端
部71aに傷付けることなく、確実かつ正確にテーパ先
球光ファイバ71の位置決めを行なえる。
【0124】図54〜図56に示す光軸方向位置決め機
構70は、第1ガイド溝24における光導波路側端部に
形成された第1ガイド溝24よりも幅の狭い断面V形の
溝部24Bとして構成されている。ただし、溝部24B
と光導波路22との間には第1,第2実施例と同様にカ
ット溝(ダイシング溝)27が形成されるとともに、第
1ガイド溝24と溝部24Bとの間にもカット溝(ダイ
シング溝)72が形成されている。
【0125】このような溝部24Bは以下のようにして
形成される。つまり、図52に示した光軸方向位置決め
機構69と同様にして第1ガイド溝24および溝部24
Bを形成した後、第1実施例と同様、ガイド溝形成用の
マスクパターン(低屈折率層31および高屈折率層3
2)をフッ酸等により除去する。そして、精密カッティ
ングソウ(ダイシングソウ)を用い、溝部24Bと光導
波路22との間にカット溝27を形成して光導波路22
の端面形成を行なうとともに、溝部24Bと第1ガイド
溝24との間にもカット溝72を形成する。このような
カット溝27,72を形成することにより、光導波路2
2と溝部24Bとの境界部や、第1ガイド溝24と溝部
24Bとの境界部に発生する障害物およびエッチング荒
れ等を除去することができる。
【0126】上述のようにして、第1ガイド溝24と光
導波路22との間に、図55,図56に示すように、第
1ガイド溝24よりも幅が狭く且つ深さの浅い断面V形
の溝部24Bが光軸方向位置決め機構70として形成さ
れる。従って、図52,図53により前述した光軸方向
位置決め機構69と同様、図57に示すごとく、テーパ
先球光ファイバ71の先端部71aを、光軸方向位置決
め機構70としての溝部24Bに当接させることによ
り、テーパ先球光ファイバ71の光路の進行を妨げるこ
となく、且つ、光導波路22の端面22aやテーパ先球
光ファイバ71の先端部71aに傷付けることなく、テ
ーパ先球光ファイバ71を無調整で光軸方向について最
適な位置に配置することができる。
【0127】(c)第3実施例の説明 図58は本発明の第3実施例としての光導波路・光ファ
イバ接続構造を示す斜視図である。この図58におい
て、81は光導波路基板、この光導波路基板81は、そ
の基板本体を成すシリコン基板(Si基板)81Aと、
光導波路(コア部)82を形成されるSiO2 (石英)
層81Bとを有しており、シリコン基板81A上には、
第1,第2実施例と同様に、光導波路82の端部(端
面)82aに隣接してこの光導波路82の光軸延長線上
に光ファイバ83の位置決めを行なうための断面V形の
第1ガイド溝84が形成されている。
【0128】また、85はファイバ基板で、このファイ
バ基板85は、SiO2 層81Bを挟んでシリコン基板
81Aと対向するように形成・配置されるシリコン基板
製のものである。このファイバ基板85の端部には、光
ファイバ83の位置決めを行なう断面V形の第2ガイド
溝86が形成されており、ファイバ基板85は、第2ガ
イド溝86を第1ガイド溝84に対向させた状態で、光
導波路基板81(SiO2 層81B)に対して例えば陽
極接合(後述)により固定されている。
【0129】そして、光ファイバ83を、光導波路基板
81(シリコン基板81A)とファイバ基板85との間
において、第1ガイド溝84および第2ガイド溝86に
沿って挿入して固定することにより、光導波路82の端
部(端面)82aと光ファイバ83の端部(端面)83
aとが接続されるようになっている。なお、図58にお
いて、87は光導波路82の端部82aと光ファイバ8
3の端部83aとの間の空間(第2ガイド溝86内)に
連通するようにファイバ基板85に形成された第1連通
路(連通孔)、88は第2ガイド溝86の長手方向中央
部付近に連通するようにファイバ基板85に形成された
第2連通路(連通孔)で、これらの第1連通路87およ
び第2連通路88の形成手法や機能については後述す
る。
【0130】ところで、光導波路基板81は例えば図5
9に示すようにシリコンウエハ90上に複数個(図中3
個)同時に形成され、各光導波路基板81をシリコンウ
エハ90からチップ状に切断することにより、図60,
図61に示すような光導波路基板81が得られる。シリ
コンウエハ90上に光導波路基板81を作成する手法
は、第1実施例や第2実施例で光導波路基板21を作成
する際の手順と全く同様で、フォトリソグラフィーやエ
ッチング等によりシリコンウエハ90上に石英光導波路
82や断面V形の第1ガイド溝84等が形成される。な
お、本実施例の光導波路基板81は、図59〜図61に
示すように、光導波路82の両端側に第1ガイド溝84
を有するように形成されている。
【0131】また、ファイバ基板85も光導波路基板8
1と同様にシリコンウエハ(図示せず)上に形成され、
そのシリコンウエハからチップ状に切断することによ
り、図62,図63に示すようなファイバ基板85が得
られる。シリコンウエハ上にファイバ基板85を作成す
る手法は、第1実施例や第2実施例でファイバブロック
25を作成する際の手順と同様で、フォトリソグラフィ
ーやエッチング等によりシリコンウエハ上に断面V形の
第2ガイド溝86が形成される。
【0132】ただし、第3実施例のファイバ基板85に
は、第1実施例や第2実施例のような半田用の流し溝4
5を形成しない代わりに、図62,図63に示すよう
に、第1連通路87,第2連通路88および第3連通路
89が、第2ガイド溝86の長手方向に等間隔に形成さ
れている。各連通路87,88,89は、図63に示す
ように、ファイバ基板85の裏面(第2ガイド溝86の
形成面とは反対側の面)から第2ガイド溝86内に連通
するように、エキシマレーザ,ウエットエッチングある
いは機械工作(マイクロドリル)等によって孔状に形成
されている。
【0133】なお、本実施例のファイバ基板86は、図
62,図63に示すように、光導波路基板81のSiO
2 層81Bに接触・固定されるべき平面部85Aを有
し、その両端側に第2ガイド溝86および各連通路87
〜89を有するように形成されている。さて、上述のよ
うに構成された光導波路基板81およびファイバ基板8
5を用いて、第3実施例では、図64〜図70により以
下に説明する手順に従って、光導波路82と光ファイバ
83との接続が行なわれる。
【0134】まず、図64,図65に示すごとく、第2
ガイド溝86を光導波路基板81(シリコン基板81
A)の第1ガイド溝84に対向させるようにして、ファ
イバ基板85を光導波路基板81のSiO2 層81B上
面に載置してから、シリコンの陽極接合装置を用いて、
ファイバ基板85を光導波路基板81(SiO2 層81
B)に対して張り合わせて固定する。
【0135】このとき、陽極接合装置は、赤外顕微鏡を
使用しており、シリコンを透過して観察することができ
るので、ファイバ基板85の裏面側(図65中の上面
側)から光導波路基板81やファイバ基板85のパター
ンを観察し、位置合わせをしながら接合を行なう。ここ
で、陽極接合では、シリコン(Si)どうし、あるい
は、シリコンとSiO2 、あるいは、SiO2 どうしを
接合する際に、2つのウエハ(光導波路基板81とファ
イバ基板85)に熱とともに電圧を印加することにより
(例えば400〜500℃,500kV)、両方のウエ
ハ間がSiの原子間力と共有結合とで接合される。
【0136】図65に示すように光導波路基板81とフ
ァイバ基板85とを接合した後、図66に示すように、
接合された光導波路基板81とファイバ基板85との両
端をカッティングして端面出しを行ない、チップ状に成
形する。このカッティングを行なう際には、ファイバ基
板85に予め形成された最も端部側にある第3連通路8
9がカッティング用ガイドとして機能する。つまり、フ
ァイバ基板85の裏面側から第3連通路89の位置を確
認しながら、カッティングを行なうことにより、第1ガ
イド溝84および第2ガイド溝86のV形断面がそれぞ
れ光導波路基板81およびファイバ基板85の端面に露
出することになる。
【0137】そして、図66,図67に示すように、光
導波路基板81およびファイバ基板85の端部の隙間、
つまりシリコン基板81Aとファイバ基板85との間
に、光ファイバ83を第1ガイド溝84および第2ガイ
ド溝86に沿って挿入する。このように、光ファイバ8
3を挿入するだけで、第1実施例と同様、光導波路82
に対する光ファイバ83の位置決めが無調整で行なわれ
る。
【0138】光ファイバ83の挿入後、図67に示すよ
うに、ファイバ基板85の裏面側から第2連通路88を
通じて金属製もしくは樹脂製の細い棒91を差し込み、
この棒91により光ファイバ83を下方向へ押圧して光
ファイバ83を固定した状態で、ファイバ基板85の裏
面側から第1連通路87を通じて光導波路82の端部8
2aと光ファイバ83の端部83aとの間の空間92内
に光硬化性樹脂93を注入する。
【0139】この光硬化性樹脂93としては、例えば紫
外線を受光すると硬化し且つ光導波路(コア部)82の
屈折率に等しいUV(Ultra Vioalet)接着剤が用いら
れ、注入後、光ファイバ83に紫外線を入射することに
より、光硬化性樹脂93を空間92内で硬化させて、光
ファイバ83を光導波路82に対して固定し、光導波路
82と光ファイバ83とを光結合する。
【0140】さらに、光ファイバ83の固定強度を高め
るために、図68に示すように、棒91を差し込んだ第
2連通路88を通じて、ファイバ基板85の裏面側から
接着剤、例えば熱硬化性のエポキシ系接着剤(エポテッ
ク353ND等)を注入する。そして、この接着剤を第
2ガイド溝86から光ファイバ83の外周,シリコン基
板81Aとファイバ基板85との間に充填し、この接着
剤により光ファイバ83をシリコン基板81Aとファイ
バ基板85との間で固定し、図69に示すような接続構
造が形成される。
【0141】なお、上述した例では、光ファイバ83を
エポキシ系接着剤により固定した場合について説明して
いるが、図70に示すように、半田により光ファイバ8
3をシリコン基板81Aとファイバ基板85との間で固
定してもよい。ただし、この場合、光硬化性樹脂(UV
接着剤)93を注入する前に半田付けを行なう。
【0142】また、光ファイバ83の先端側クラッド外
周面には、金属膜(例えばNi/AuでNi膜厚2.5
μm,Au膜厚0.5μm)94が予めメッキ処理によ
り形成されるとともに、シリコン基板81Aの表面部8
1a(第1ガイド溝84内も含む)およびファイバ基板
85の表面部85a(第2ガイド溝86内も含む)に
も、金属膜(例えばCr/Ti/AuでCr膜厚100
0Å,Ti膜厚2000Å,Au膜厚1000Å)95
が陽極接合前に予めパターニングされている。このよう
に、光ファイバ83,シリコン基板81Aの表面部81
aおよびファイバ基板85の表面部85aに金属膜9
4,95を施すことで、半田の濡れ性を良好な状態にし
ている。
【0143】そして、図69に示すように、光ファイバ
83をシリコン基板81Aとファイバ基板85との間に
挿入した後、ファイバ基板85の裏面側から第1連通路
87を通じて棒91を差し込みこの棒91により光ファ
イバ83を下方向へ押圧して光ファイバ83を固定する
とともに、約200℃に加熱した状態で、ファイバ基板
85の裏面側から第2連通路88を通じて半田を注入す
る。この半田を、第2ガイド溝86から金属膜94,9
5の濡れ性により、光ファイバ83の外周,シリコン基
板81Aとファイバ基板85との間に充填して、この半
田により光ファイバ83をシリコン基板81Aとファイ
バ基板85との間で固定する。
【0144】その後、半田による熱を冷却してから、フ
ァイバ基板85の裏面側から第1連通路87を通じて光
導波路82の端部82aと光ファイバ83の端部83a
との間の空間92内に光硬化性樹脂(UV接着剤)93
を注入し、光ファイバ83に紫外線を入射することによ
り、光硬化性樹脂93を空間92内で硬化させて、光フ
ァイバ83を光導波路82に対して固定し、光導波路8
2と光ファイバ83とを光結合する。
【0145】このように、本発明の第3実施例によれ
ば、光導波路基板81(シリコン基板81A)とファイ
バ基板85との間に、光ファイバ83を第1ガイド溝8
4および第2ガイド溝86に沿って挿入するだけで、光
導波路82に対する光ファイバ83の位置を無調整で決
定できるので、作業工数が減少して作業性が向上するほ
か、光導波路82の端部82aと光ファイバ83の端部
83aとを、簡素な構造で容易に且つ低損失にさらには
高精度で高い信頼性をもって接続することができ、光導
波回路の大量生産や低コスト化を実現できる。
【0146】また、第3実施例では、図64に示すよう
に、第1ガイド溝84および第2ガイド溝86の光導波
路82側の端部には、異方性エッチングにより断面V形
の第1ガイド溝84および第2ガイド溝86を形成する
のに伴って傾斜面96が形成されている。このため、光
ファイバ83を挿入する際に、光ファイバ83はその傾
斜面96よりも光導波路82側へ移動することができ
ず、これにより、光ファイバ83の端部83aが光導波
路82の端部82aに直接当接するのを防止でき、これ
らの光ファイバ83の端部83aや光導波路82の端部
82aを傷等から保護することができる。
【0147】さらに、第3実施例では、陽極接合によ
り、光導波路基板81(SiO2 層81B)とファイバ
基板85との間を、Siの原子間力および共有結合で接
合しているので、これらの光導波路基板81とファイバ
基板85とが極めて容易に且つ高強度で固定することが
できる。
【0148】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の光導波路
・光ファイバ接続構造によれば、光導波路基板に、光導
波路とこの光導波路の光軸延長線上に光ファイバの位置
決め用の第1ガイド溝とが一体に形成され、第1ガイド
溝とファイバ基板とが協働して光ファイバを保持するこ
とにより、光導波路に対する光ファイバの位置を無調整
で決定でき、光導波路の端部と光ファイバの端部とを、
簡素な構造で容易に且つ低損失にさらには高精度で高い
信頼性をもって接続することができ、光導波回路の大量
生産や低コスト化を実現できる効果がある(請求項
1)。
【0149】また、本発明の光導波路・光ファイバ接続
構造及び方法によれば、光導波路基板に、光導波路とこ
の光導波路の光軸延長線上に光ファイバの位置決め用の
第1ガイド溝とが一体に形成され、ファイバ基板に固定
した光ファイバを光導波路基板上の第1ガイド溝に密着
させた状態で、対向する光導波路基板の面部とファイバ
基板の面部とを固定することにより、光導波路に対する
光ファイバの位置を無調整で決定でき、光導波路の端部
と光ファイバの端部とを、簡素な構造で容易に且つ低損
失にさらには高精度で高い信頼性をもって接続すること
ができ、光導波回路の大量生産や低コスト化を実現でき
る効果がある(請求項2,3,8)。
【0150】このとき、ファイバ基板に光ファイバ固定
用第2ガイド溝を形成しこの第2ガイド溝および光ファ
イバのクラッド外周部を予め金属被覆しておくことによ
り、ファイバ基板の第2ガイド溝に光ファイバを半田等
にて金属固定でき、このように光ファイバを固定された
ファイバ基板を用いることで、光導波路と光ファイバと
を、簡素な構造で容易に且つ低損失にさらには高精度で
高い信頼性をもって接続固定することができ、光導波回
路の大量生産や低コスト化を実現できる効果がある(請
求項3,9)。
【0151】また、光ファイバのクラッド外周のうちフ
ァイバ基板の第2ガイド溝への金属固定に必要な領域の
みに金属被覆を施すことにより、無駄な金属被覆を行な
わずに済ませることができ、光ファイバのクラッド外周
の全周にわたる精密膜厚制御も不要になる(請求項3,
10)。さらに、ファイバ基板に、光ファイバとの金属
固定に用いる半田を流し込むための半田供給溝が第2ガ
イド溝と連通するように形成しておくことにより、ファ
イバ基板の第2ガイド溝に光ファイバを装着した状態
で、半田供給溝を通じて半田を流し込んで、光ファイバ
をファイバ基板に対して極めて容易に金属固定できる効
果もある(請求項3,11)。
【0152】またさらに、対向するファイバ基板の面部
及び光導波路基板の面部にそれぞれ金属膜を設けること
により、これらの金属膜間を半田にて金属固定して光導
波路12と光ファイバ13とを接続することができ、フ
ァイバ基板と光導波路基板とを確実に且つ容易に接続固
定できる(請求項12)。この場合、ファイバ基板と光
導波路基板との金属固定に使用する半田材の融点を、フ
ァイバ基板と光ファイバとの金属固定に使用する半田材
の融点よりも低く設定することにより、ファイバ基板と
光導波路基板とを金属固定するために用いる半田材を溶
融させるための熱により溶融してしまい、ファイバ基板
と光ファイバとの金属固定状態が緩むのを防止でき、極
めて高い信頼性で光導波路の端部と光ファイバの端部と
を接続することができる(請求項13)。
【0153】さらに、光導波路基板を、Si基板上に石
英光導波路と断面V形の第1ガイド溝とを形成したもの
とし、ファイバ基板を、Si基板上に断面V形の第2ガ
イド溝を形成したものとし、これらの光導波路基板とフ
ァイバ基板とを用いることで、光導波路と光ファイバと
を、簡素な構造で容易に且つ低損失にさらには高精度で
高い信頼性をもって接続固定することができ、光導波回
路の大量生産や低コスト化を実現できるほか、Si基板
(単結晶)のある結晶方位に依存する異方性エッチング
を行なうことにより、断面V形の第1ガイド溝および第
2ガイド溝を極めて容易に形成できる効果もある(請求
項14)。
【0154】さらにまた、光導波路基板上に第1ガイド
溝の延長部として光ファイバ固定用第2ガイド溝を形成
した後に基板を切断して光導波路基板とは別個のものと
なったものをファイバ基板として用いることにより、光
導波路基板を製作すると同時に、光ファイバ固定用第2
ガイド溝を有するファイバ基板を容易に且つ効率よく製
作できる(請求項15)。
【0155】また、本発明の光導波路・光ファイバ接続
に使用される光導波路基板によれば、光導波路及びガイ
ド溝形成用のパターンを有する単一のマスク部材を使用
することにより、基板上に光導波路と光導波路の端部に
隣接して光ファイバの位置決めを行なう第1ガイド溝と
が一体に形成され、この光導波路基板を用いることで、
光導波路と光ファイバとを、簡素な構造で容易に且つ低
損失にさらには高精度で高い信頼性をもって接続固定す
ることができ、光導波回路の大量生産や低コスト化を実
現できる(請求項16)。
【0156】そして、本発明の光導波路・光ファイバ接
続に使用される光導波路基板の製造方法によれば、Si
基板上に低屈折率層及び高屈折率層を形成し、光導波路
及びガイド溝形成用のパターンを有する単一のマスク部
材を使用することにより高屈折率層を部分的に除去して
光導波路及びガイド溝のエッチング領域を形成し、形成
したファイバ位置決め用エッチングマスクを残した状態
で上部低屈折率層を形成した後にガイド溝を形成し最終
的にエッチングマスクを除去することにより、光導波路
基板が極めて容易に製造される(請求項17)。
【0157】このとき、低屈折率層とエッチングマスク
との間に、SiO2 系の薄膜を形成しておくことによ
り、エッチングマスク上に上部低屈折率層を火炎堆積法
により形成することができる(請求項18)。さらに、
本発明の光導波路・光ファイバ接続に使用されるファイ
バ基板付き光ファイバによれば、ファイバ基板における
金属膜で被覆された第2ガイド溝に予めクラッド外周部
に金属被覆した光ファイバ端部を金属固定して構成され
たファイバ基板付き光ファイバを用いることにより、光
導波路と光ファイバとを、簡素な構造で容易に且つ低損
失にさらには高精度で高い信頼性をもって接続固定する
ことができ、光導波回路の大量生産や低コスト化を実現
できる(請求項19)。
【0158】このとき、光ファイバのクラッド外周のう
ちファイバ基板の第2ガイド溝への金属固定に必要な領
域のみに金属被覆を施すことにより、無駄な金属被覆を
行なわずに済ませることができ、光ファイバのクラッド
外周の全周にわたる精密膜厚制御も不要になる(請求項
20)。さらに、ファイバ基板に、光ファイバとの金属
固定に用いる半田を流し込むための半田供給溝が第2ガ
イド溝と連通するように形成しておくことにより、ファ
イバ基板の第2ガイド溝に光ファイバを装着した状態
で、半田供給溝を通じて半田を流し込むことで、光ファ
イバをファイバ基板に対して極めて容易に金属固定でき
る効果もある(請求項21)。
【0159】なお、光導波路基板及びファイバ基板とに
わたって設けられた光軸方向位置決め機構により、光フ
ァイバを、光導波路に対する光軸方向位置について無調
整で最適な位置に配置することができるので、光ファイ
バや光導波路の端面に傷等が付くのを防止できるほか、
光導波路と光ファイバとを、簡素な構造で容易に且つ低
損失にさらには高精度で高い信頼性をもって接続固定す
ることができ、光導波回路の大量生産や低コスト化に寄
与する(請求項4〜7)。
【0160】そして、本発明の光導波路・光ファイバ接
続構造及び方法では、光導波路基板とこの光導波路基板
に対して固定されたファイバ基板との間に、光ファイバ
を第1ガイド溝及び第2ガイド溝に沿って挿入して固定
するだけで、光導波路に対する光ファイバの位置を無調
整で決定でき、光導波路の端部と光ファイバの端部と
を、簡素な構造で容易に且つ低損失にさらには高精度で
高い信頼性をもって接続することができ、光導波回路の
大量生産や低コスト化を実現できる効果がある(請求項
22,23)。
【0161】なお、光導波路基板を、Si基板上に石英
光導波路と断面V形の第1ガイド溝とを形成したものと
し、ファイバ基板を、Si基板上に断面V形の第2ガイ
ド溝を形成したものとし、これらの光導波路基板とファ
イバ基板とを用いることで、光導波路と光ファイバと
を、簡素な構造で容易に且つ低損失にさらには高精度で
高い信頼性をもって接続固定することができ、光導波回
路の大量生産や低コスト化を実現できるほか、Si基板
(単結晶)のある結晶方位に依存する異方性エッチング
を行なうことにより、断面V形の第1ガイド溝および第
2ガイド溝を極めて容易に形成できる効果もある(請求
項24)。
【0162】このとき、陽極接合により、光導波路基板
とファイバ基板との間をSiの原子間力および共有結合
で接合することで、光導波路基板とファイバ基板とを容
易に且つ高強度で固定することができる(請求項2
5)。また、光導波路の端部と光ファイバの端部との間
の空間内に注入した光硬化性樹脂を、光ファイバに所定
波長の光を入射して硬化させることにより、光ファイバ
を光導波路に対して容易かつ確実に固定できる(請求項
26)。このとき、接着剤により光ファイバを固定する
ことで、光ファイバの固定強度をさらに高めることがで
きる(請求項27)。
【0163】一方、光ファイバのクラッド外周面や対向
するファイバ基板の表面部及び光導波路基板の表面部に
被覆された金属膜に沿って半田を金属膜間に注入し、こ
の半田により、光ファイバを光導波路基板とファイバ基
板との間で確実に金属固定することができる(請求項2
8)。半田による光ファイバの固定後、光導波路の端部
と光ファイバの端部との間の空間内に注入した光硬化性
樹脂を、光ファイバに所定波長の光を入射して硬化させ
ることにより、光ファイバを光導波路に対して容易かつ
確実に固定できる(請求項29)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の原理説明図である。
【図3】本発明の原理説明図である。
【図4】本発明の原理説明図である。
【図5】本発明の第1実施例としての光導波路・光ファ
イバ接続方法により形成された構造,光導波路基板及び
ファイバ基板付き光ファイバを示す分解斜視図である。
【図6】第1実施例の断面U形のガイド溝を示す断面図
である。
【図7】第1実施例の断面V形のガイド溝を示す断面図
である。
【図8】第1実施例における光導波路基板の製造過程を
説明すべく同基板を示す側面図である。
【図9】第1実施例における光導波路基板の製造過程を
説明すべくマスクパターン(マスク部材)を示す平面図
である。
【図10】第1実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す図9のX−X位置の矢視断面
図である。
【図11】第1実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す図9のX−X位置の矢視断面
図である。
【図12】第1実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す図9のX−X位置の矢視断面
図である。
【図13】第1実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す図9のX−X位置の矢視断面
図である。
【図14】第1実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべくマスクの配置状態を示す平面図である。
【図15】第1実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図16】第1実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図17】第1実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図18】第1実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図19】(a)〜(j)は第1実施例におけるファイ
バブロックの製造過程を説明するための図である。
【図20】第1実施例におけるファイバブロックの製造
時に用いられるマスク形状を示す平面図である。
【図21】第1実施例におけるファイバブロックおよび
その金属被覆部分を示す平面図である。
【図22】第1実施例におけるファイバブロックおよび
その金属被覆部分を示す斜視図である。
【図23】第1実施例におけるファイバブロックの製造
方法の変形例を説明するための斜視図である。
【図24】第1実施例における光ファイバの端部を示す
側面図である。
【図25】第1実施例における光ファイバの端部を示す
断面図である。
【図26】光ファイバのクラッド外周の全周に金属被覆
を行なった例を示す断面図である。
【図27】第1実施例における光ファイバのクラッド外
周の金属被覆状態を示す断面図である。
【図28】第1実施例における光ファイバとファイバブ
ロックとの固定手順を説明するための分解斜視図であ
る。
【図29】第1実施例における光ファイバとファイバブ
ロックとの固定手順を説明するための分解断面図であ
る。
【図30】第1実施例における光ファイバとファイバブ
ロックとの固定状態を示す断面図である。
【図31】第1実施例におけるファイバブロックと光導
波路基板との固定手順を説明するための分解側面図であ
る。
【図32】第1実施例におけるファイバブロックと光導
波路基板との固定手順を説明するための分解正面図であ
る。
【図33】第1実施例におけるファイバブロックと光導
波路基板との固定状態を示す正面図である。
【図34】本発明の第2実施例としての光導波路・光フ
ァイバ接続構造を示す分解斜視図である。
【図35】第2実施例の構造を示す分解側面図である。
【図36】第2実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図37】第2実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図38】第2実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図39】第2実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図40】第2実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図41】第2実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図42】第2実施例における光導波路基板の製造過程
を説明すべく同基板を示す斜視図である。
【図43】第2実施例における光導波路基板およびファ
イバブロックを示す斜視図である。
【図44】第2実施例におけるファイバブロックの変形
例を示す斜視図である。
【図45】第2実施例におけるファイバブロックの変形
例を用いた光導波路・光ファイバ接続構造を示す分解側
面図である。
【図46】第2実施例におけるファイバブロックの変形
例の製造過程を説明すべくそのファイバブロックを示す
斜視図である。
【図47】第2実施例におけるファイバブロックの変形
例の製造過程を説明すべくそのファイバブロックを示す
斜視図である。
【図48】第2実施例におけるファイバブロックの変形
例の製造過程を説明すべくそのファイバブロックを示す
斜視図である。
【図49】第2実施例におけるファイバブロックの変形
例の製造過程を説明すべくそのファイバブロックを示す
斜視図である。
【図50】第2実施例におけるファイバブロックの変形
例の製造過程を説明すべくそのファイバブロックを示す
斜視図である。
【図51】第2実施例におけるファイバブロックの変形
例の製造過程を説明すべくそのファイバブロックを示す
斜視図である。
【図52】第2実施例における光導波路基板の第1変形
例を示す斜視図である。
【図53】第2実施例における光導波路基板の第1変形
例での光ファイバ配置状態を示す側断面図である。
【図54】第2実施例における光導波路基板の第2変形
例を示す斜視図である。
【図55】図54の矢印A方向から見た矢視図である。
【図56】図54の矢印B方向から見た矢視図である。
【図57】第2実施例における光導波路基板の第2変形
例での光ファイバ配置状態を示す側断面図である。
【図58】本発明の第3実施例としての光導波路・光フ
ァイバ接続構造を示す斜視図である。
【図59】第3実施例における光導波路基板用シリコン
ウエハを示す平面図である。
【図60】第3実施例における光導波路基板を示す平面
図である。
【図61】第3実施例における光導波路基板を示す側面
図である。
【図62】第3実施例におけるファイバブロックを示す
平面図である。
【図63】第3実施例におけるファイバブロックを示す
側面図である。
【図64】第3実施例による光導波路・光ファイバ接続
手順を説明するための側面図である。
【図65】第3実施例による光導波路・光ファイバ接続
手順を説明するための側面図である。
【図66】第3実施例による光導波路・光ファイバ接続
手順を説明するための側面図である。
【図67】第3実施例による光導波路・光ファイバ接続
手順を説明するための側面図である。
【図68】第3実施例による光導波路・光ファイバ接続
手順を説明するための側面図である。
【図69】第3実施例による光導波路・光ファイバ接続
手順を説明するための斜視図である。
【図70】第3実施例による光導波路・光ファイバ接続
手順の変形例を説明するための側面図である。
【図71】(a),(b)は一般的な光導波路・光ファ
イバ接続構造を示す斜視図である。
【図72】(a),(b)は一般的な光導波路・光ファ
イバ接続構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 光導波路基板 11a 面部 11A 基板部 11B 光導波路形成層 12 光導波路(コア部) 12a 端部(端面) 13 光ファイバ 13a 端部(端面) 14 第1ガイド溝 15 ファイバ基板 15a 面部 16 第2ガイド溝 21 光導波路基板 21a 面部 21A Si基板 21B SiO2 層 22 光導波路(コア部) 22a 端部(端面) 23 光ファイバ 23a 端部(端面) 24 第1ガイド溝 24A,24B 溝部(光軸方向位置決め機構) 25 ファイバブロック(ファイバ基板) 25A Si基板 25a 面部 26 第2ガイド溝 27 カット溝(ダイシング溝) 31 低屈折率層(下部クラッド層) 32 高屈折率層(コア層) 33A,33B,33C マスクパターン(マスク部
材) 34 低屈折率層(上部クラッド層,上部低屈折率層) 35 薄膜 36 マスク 37 金属膜 41 SiO2 層 42 マスク材 43 レジスト材 44 フォトリソマスク 45 流し溝 46,51 金属膜 52,53 半田 60A,60B 光軸方向位置決め機構 61A,61B 凹部(光軸方向位置決め機構) 62A,62B,64A,64B 凸部(光軸方向位置
決め機構) 61a,62a 端面 63A,63B,65A〜65D,68A,68B マ
スクパターン 66 SiO2 層 67 マスク材 69,70 光軸方向位置決め機構 71 テーパ先球光ファイバ 71a 先端部 72 カット溝(ダイシング溝) 81 光導波路基板 81A シリコン基板 81a 表面部 81B SiO2 層 82 光導波路(コア部) 82a 端部(端面) 83 光ファイバ 83a 端部(端面) 84 第1ガイド溝 85 ファイバ基板(シリコン基板) 85A 平面部 85a 表面部 86 第2ガイド溝 87 第1連通路 88 第2連通路(半田用連通路) 89 第3連通路 90 シリコンウエハ 91 棒 92 空間 93 光硬化性樹脂(UV接着剤) 94,95 金属膜 96 傾斜面
フロントページの続き (72)発明者 澤江 信也 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 箱木 浩尚 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (54)【発明の名称】 光導波路・光ファイバ接続構造及び光導波路・光ファイバ接続方法並びに光導波路・光ファイバ 接続に使用される光導波路基板及び同基板の製造方法並びに光導波路・光ファイバ接続に使用さ れるファイバ基板付き光ファイバ

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバと、 光導波路と該光導波路の端部に隣接して該光ファイバの
    位置決めを行なう第1ガイド溝とを一体に形成された光
    導波路基板と、 該第1ガイド溝に対向して設けられることにより該第1
    ガイド溝と協働して該光ファイバを保持するファイバ基
    板とをそなえて構成されたことを特徴とする、光導波路
    ・光ファイバ接続構造。
  2. 【請求項2】 光ファイバと、 光導波路と該光導波路の端部に隣接して該光ファイバの
    位置決めを行なう第1ガイド溝とを一体に形成された光
    導波路基板と、 該光ファイバを保持するファイバ基板とをそなえ、 該ファイバ基板に固定した該光ファイバを該光導波路基
    板上の該第1ガイド溝に密着させた状態で、対向する光
    導波路基板の面部と該ファイバ基板の面部とが固定され
    ていることを特徴とする、光導波路・光ファイバ接続構
    造。
  3. 【請求項3】 光ファイバと、 光導波路と該光導波路の端部に隣接して該光ファイバの
    位置決めを行なう第1ガイド溝とを一体に形成された光
    導波路基板と、 金属膜で被覆された光ファイバ固定用第2ガイド溝と、
    光ファイバとの金属固定に用いる半田を流し込むため該
    第2ガイド溝に連通する半田供給溝とを形成されて、ク
    ラッド外周のうち該第2ガイド溝への金属固定に必要な
    領域のみに金属被覆が施された光ファイバを、該第2ガ
    イド溝に装着した状態で、該半田供給溝を通じて半田を
    流し込むことにより、該光ファイバを金属固定したファ
    イバ基板とをそなえ、 且つ、該ファイバ基板に金属固定した該光ファイバを該
    光導波路基板の該第1ガイド溝に密着させたときに対向
    する該ファイバ基板の面部及び該光導波路基板の面部
    に、それぞれ金属膜を設け、 該ファイバ基板に固定した該光ファイバを該光導波路基
    板上の該第1ガイド溝に密着させた状態で、対向する光
    導波路基板の面部と該ファイバ基板の面部とにおける上
    記の金属膜間を金属固定することにより、該光導波路と
    該光ファイバとが接続されていることを特徴とする、光
    導波路・光ファイバ接続構造。
  4. 【請求項4】 該光導波路基板及び該ファイバ基板にわ
    たり、該光ファイバの光軸方向における位置決めを行な
    う光軸方向位置決め機構が設けられたことをことを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれかに記載の光導波路・光
    ファイバ接続構造。
  5. 【請求項5】 該光軸方向位置決め機構が、光導波路基
    板に形成された凹部及び凸部の一方と、該ファイバ基板
    に形成された凹部及び凸部の他方とで構成されているこ
    とを特徴とする、請求項4記載の光導波路・光ファイバ
    接続構造。
  6. 【請求項6】 該光軸方向位置決め機構が、該光導波路
    基板に形成されたダイシング溝と、該ファイバ基板に形
    成され該ダイシング溝に嵌合する凸部とで構成されてい
    ることを特徴とする、請求項4記載の光導波路・光ファ
    イバ接続構造。
  7. 【請求項7】 該光ファイバがテーパ先球光ファイバで
    構成されている場合において、該光軸方向位置決め機構
    が、該第1ガイド溝における該光導波路側端部に形成さ
    れ該テーパ先球光ファイバの先端部が当接する第1ガイ
    ド溝よりも幅の狭い溝部として構成されたことを特徴と
    する、請求項4記載の光導波路・光ファイバ接続構造。
  8. 【請求項8】 光導波路の端部に、光ファイバの端部を
    接続するに際して、 該光導波路と該光導波路の端部に隣接して該光ファイバ
    の位置決めを行なう第1ガイド溝とを一体に形成された
    光導波路基板と、該光ファイバを保持するファイバ基板
    とを用意し、 該ファイバ基板に固定した該光ファイバを該光導波路基
    板上の該第1ガイド溝に密着させた状態で、対向する光
    導波路基板の面部と該ファイバ基板の面部とを固定する
    ことを特徴とする光導波路・光ファイバ接続方法。
  9. 【請求項9】 金属膜で被覆された光ファイバ固定用第
    2ガイド溝を有する該ファイバ基板における該第2ガイ
    ド溝に、予めクラッド外周部に金属被覆した光ファイバ
    を金属固定することにより、該光ファイバを該ファイバ
    基板に保持しておき、該光ファイバ付きファイバ基板を
    用いて、該光導波路と該光ファイバとを接続することを
    特徴とする、請求項8記載の光導波路・光ファイバ接続
    方法。
  10. 【請求項10】 クラッド外周のうち該ファイバ基板の
    該第2ガイド溝への金属固定に必要な領域のみに金属被
    覆が施された光ファイバを、該第2ガイド溝に装着した
    状態で金属固定することにより、該光ファイバを保持し
    た該ファイバ基板を用いて、該光導波路と該光ファイバ
    とを接続することを特徴とする、請求項9記載の光導波
    路・光ファイバ接続方法。
  11. 【請求項11】 該光ファイバとの金属固定に用いる半
    田を流し込むための半田供給溝が該第2ガイド溝と連通
    するように形成された該ファイバ基板における該第2ガ
    イド溝に、該光ファイバを装着し、該半田供給溝を通じ
    て半田を流し込むことにより、該光ファイバを金属固定
    したものを用いて、該光導波路と該光ファイバとを接続
    することを特徴とする、請求項9記載の光導波路・光フ
    ァイバ接続方法。
  12. 【請求項12】 該ファイバ基板に金属固定した該光フ
    ァイバを該光導波路基板の該第1ガイド溝に密着させた
    ときに対向する該ファイバ基板の面部及び該光導波路基
    板の面部に、それぞれ金属膜を設け、これらの金属膜間
    を金属固定することにより、該光導波路と該光ファイバ
    とを接続することを特徴とする、請求項8記載の光導波
    路・光ファイバ接続方法。
  13. 【請求項13】 該ファイバ基板と該光導波路基板との
    金属固定に使用する半田材の融点が、該ファイバ基板と
    該光ファイバとの金属固定に使用する半田材の融点より
    も低く設定されていることを特徴とする、請求項12記
    載の光導波路・光ファイバ接続方法。
  14. 【請求項14】 Si基板上に石英光導波路と断面V形
    の第1ガイド溝とを形成された該光導波路基板と、Si
    基板上に断面V形の第2ガイド溝を形成し該第2ガイド
    溝に該光ファイバを保持した該ファイバ基板とを用い
    て、該光導波路と該光ファイバとを接続することを特徴
    とする、請求項9記載の光導波路・光ファイバ接続方
    法。
  15. 【請求項15】 該光導波路基板の一部として該光導波
    路基板の製作時に同時に該第1ガイド溝の延長部として
    光ファイバ固定用第2ガイド溝を製作されその後切断さ
    れることにより該光導波路基板とは別個のものとなった
    ファイバ基板に該光ファイバを保持したものを用意し、
    この光ファイバを保持した該ファイバ基板を用いて、該
    光導波路と該光ファイバとを接続することを特徴とす
    る、請求項9記載の光導波路・光ファイバ接続方法。
  16. 【請求項16】 光導波路及びガイド溝形成用のパター
    ンを有する単一のマスク部材を使用することにより、基
    板上に、光導波路と、該光導波路の端部に隣接して光フ
    ァイバの位置決めを行なう第1ガイド溝とが一体に形成
    されたことを特徴とする、光導波路・光ファイバ接続に
    使用される光導波路基板。
  17. 【請求項17】 Si基板上に低屈折率層及び高屈折率
    層を形成する工程と、 光導波路及びガイド溝形成用のパターンを有する単一の
    マスク部材を使用することにより、該高屈折率層を部分
    的に除去して、該光導波路及び該ガイド溝のエッチング
    領域を形成する工程と、 形成したファイバ位置決め用エッチングマスクを残した
    状態で上部低屈折率層を形成した後に該ガイド溝を形成
    し最終的に該エッチングマスクを除去する工程とを含ん
    でいることを特徴とする、光導波路・光ファイバ接続に
    使用される光導波路基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 該エッチングマスク上に上部低屈折率
    層を形成する工程において、この低屈折率層と該エッチ
    ングマスクとの間に、SiO2 系の薄膜を形成しておく
    ことを特徴とする、請求項17記載の光導波路・光ファ
    イバ接続に使用される光導波路基板の製造方法。
  19. 【請求項19】 金属膜で被覆された光ファイバ固定用
    第2ガイド溝を有するファイバ基板をそなえ、 該ファイバ基板における該第2ガイド溝に、予めクラッ
    ド外周部に金属被覆した光ファイバ端部が金属固定され
    ていることを特徴とする、光導波路・光ファイバ接続に
    使用されるファイバ基板付き光ファイバ。
  20. 【請求項20】 クラッド外周のうち該ファイバ基板の
    該第2ガイド溝への金属固定に必要な領域のみに金属被
    覆が施された光ファイバ端部を、該第2ガイド溝に装着
    した状態で金属固定することにより、該光ファイバ端部
    に該ファイバ基板が設けられていることを特徴とする、
    請求項19記載の光導波路・光ファイバ接続に使用され
    るファイバ基板付き光ファイバ。
  21. 【請求項21】 光ファイバ端部との金属固定に用いる
    半田を流し込むための半田供給溝が該第2ガイド溝と連
    通するように形成された該ファイバ基板における該第2
    ガイド溝に、該光ファイバ端部を装着し、該半田供給溝
    を通じて半田を流し込むことにより、該光ファイバ端部
    を金属固定して、該光ファイバ端部に該ファイバ基板が
    設けられていることを特徴とする、請求項19記載の光
    導波路・光ファイバ接続に使用されるファイバ基板付き
    光ファイバ。
  22. 【請求項22】 光ファイバと、 光導波路と該光導波路の端部に隣接して該光ファイバの
    位置決めを行なう第1ガイド溝とを一体に形成された光
    導波路基板と、 該光ファイバの位置決めを行なう第2ガイド溝を形成さ
    れて、該第2ガイド溝を該第1ガイド溝に対向させた状
    態で該光導波路基板に対して固定されるファイバ基板と
    をそなえ、 該光導波路基板と該ファイバ基板との間に、該光ファイ
    バを該第1ガイド溝及び該第2ガイド溝に沿って挿入し
    て固定することにより、該光導波路と該光ファイバとが
    接続されていることを特徴とする、光導波路・光ファイ
    バ接続構造。
  23. 【請求項23】 光導波路の端部に、光ファイバの端部
    を接続するに際して、 該光導波路と該光導波路の端部に隣接して該光ファイバ
    の位置決めを行なう第1ガイド溝とを一体に形成された
    光導波路基板と、該光ファイバの位置決めを行なう第2
    ガイド溝を形成されたファイバ基板とを用意し、 該第2ガイド溝を該第1ガイド溝に対向させた状態で該
    ファイバ基板を該光導波路基板に対して固定してから、 該光導波路基板と該ファイバ基板との間に、該光ファイ
    バを該第1ガイド溝及び該第2ガイド溝に沿って挿入し
    固定することを特徴とする、光導波路・光ファイバ接続
    方法。
  24. 【請求項24】 Si基板上に石英光導波路と断面V形
    の第1ガイド溝とを形成された該光導波路基板と、Si
    基板上に断面V形の第2ガイド溝を形成された該ファイ
    バ基板とを用いて、該光導波路と該光ファイバとを接続
    することを特徴とする、請求項23記載の光導波路・光
    ファイバ接続方法。
  25. 【請求項25】 該光導波路基板と該ファイバ基板との
    固定を陽極接合により行なうことを特徴とする、請求項
    24記載の光導波路・光ファイバ接続方法。
  26. 【請求項26】 該ファイバ基板に、該光導波路の端部
    と該光ファイバの端部との間の空間に連通する第1連通
    路を予め形成しておき、 該第1連通路を通じて該光導波路の端部と該光ファイバ
    の端部との間の空間内に光硬化性樹脂を注入した後、該
    光ファイバに所定波長の光を入射することにより、該光
    硬化性樹脂を硬化させて、該光ファイバを該光導波路に
    対して固定することを特徴とする、請求項23記載の光
    導波路・光ファイバ接続方法。
  27. 【請求項27】 該ファイバ基板に、該第2ガイド溝に
    連通する第2連通路を予め形成しておき、 該第2連通路を通じて接着剤を注入し、該接着剤により
    該光ファイバを固定することを特徴とする、請求項26
    記載の光導波路・光ファイバ接続方法。
  28. 【請求項28】 該光ファイバのクラッド外周面並びに
    対向する該ファイバ基板の表面部及び該光導波路基板の
    表面部を、それぞれ金属膜で予め被覆するとともに、該
    ファイバ基板に、半田を流し込むための半田用連通路を
    該第2ガイド溝に連通するように予め形成しておき、 該半田用連通路を通じて前記金属膜間に半田を流し込む
    ことにより、該光ファイバを固定することを特徴とす
    る、請求項23記載の光導波路・光ファイバ接続方法。
  29. 【請求項29】 該ファイバ基板に、該光導波路の端部
    と該光ファイバの端部との間の空間に連通する連通路を
    予め形成しておき、 半田により該光ファイバを固定した後、該連通路を通じ
    て該光導波路の端部と該光ファイバの端部との間の空間
    内に光硬化性樹脂を注入し、該光ファイバに所定波長の
    光を入射することにより、該光硬化性樹脂を硬化させ
    て、該光ファイバを該光導波路に対して固定することを
    特徴とする、請求項28記載の光導波路・光ファイバ接
    続方法。
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