JPH0829624B2 - 熱転写記録方法 - Google Patents

熱転写記録方法

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JPH0829624B2
JPH0829624B2 JP61229000A JP22900086A JPH0829624B2 JP H0829624 B2 JPH0829624 B2 JP H0829624B2 JP 61229000 A JP61229000 A JP 61229000A JP 22900086 A JP22900086 A JP 22900086A JP H0829624 B2 JPH0829624 B2 JP H0829624B2
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    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はサーマル記録ヘッド等によって、連続階調で
単色画像やフルカラー画像を記録するに有用な熱転写記
録方法に関するものである。
従来の技術 シート状耐熱性基体面上に、昇温に伴いその粘性が減
少し、記録媒体への転写性が付与される関係にあるイン
ク材料を有し、このインク材料から成る層の厚さ以上の
粒径粒子を少くとも含む固体粒子を前記インク材料に混
入して凹凸表面を形成せしめた熱転写層を有する熱転写
記録用シートの熱転写層表面に記録紙などの記録媒体
(受像体)を圧接し、また上記耐熱性基体裏面にリニヤ
サーマル記録ヘッドを圧接し、パルス幅変調で熱転写層
に、シード状耐熱性基体側より加える熱量を制御する昇
温記録制御を行うことにより、この加熱量に応じてイン
ク材料が溶融,低粘性化し,固体粒子表面を介して記録
媒体に浸透,付着する。また、記録媒体から転写シート
を剥離すると未浸透の溶融インク材料を表面に被着した
状態で粒子が記録媒体に付着,転写される。
従って、記録媒体に転写されるインク材料すなわち転
写記録濃度は、溶融インク材料の量、すなわち加熱量に
対応するので、サーマル記録ヘッドに加えられる記録信
号の変調パルス幅に対応して連続的である。
斯くして、この種の転写シートを用いた熱転写記録方
法によると、連続階調で、単色画像や、3原色法や4原
色法による重ね転写記録によってフルカラー画像の熱転
写記録ができる(例えば、特願昭59−227155号)。
発明が解決しようとする問題点 この種の転写シートにおけるインク材料は、通常、ワ
ックス、有機樹脂等のホットメルト材を含むバインダ材
に、色材として印刷インキや塗料等に用いられる顔料,
染料乃至はこれらの混合色材を混合して構成される。昇
温記録制御に対するインク材料の粘性低下は、バインダ
材の溶融,低粘性化現象を利用している。
固体粒子としては、平均粒径が3μm程度の微細なア
ルミナ粉末粒子,ガラス粉末粒子等の無機物粒子或いは
有機樹脂粉末粒子等が用いられ、これらはインク材料に
混入されて1mm2当り1万個程度の高密度に配置され
る。
これらの固体粒子のうち1部は、溶融インク材料と共
に記録媒体へ転写されるが、この転写した固体粒子自体
(特に無機物粒子,高融点の有機樹脂粉末粒子の場合)
が、溶融または軟化することが少ないため、粘着や接着
による固体粒子の記録媒体上の付着強度が低く、記録画
像の定着性に劣る。従って、機械的接着強度が強く、良
好な連続階調性を有する熱転写記録には、これら固体粒
子の記録媒体表面への転写付着強度が課題となる。
本発明は、固体粒子の記録媒体への付着強度を上げ、
定着性が良く、記録画質の良好な階調記録画像を得る熱
転写記録方法の提供を目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、シート状耐熱性基体表面上に、色材と、昇
温に伴いその粘性が減少し、記録媒体への転写性が付与
される関係にあるバインダ材とを含むインク材料を有
し、このインク材料からなる層の厚さ以上の粒径を有す
る粒子を前記インク材料に混入して凹凸表面を形成せし
めた熱転写層を有する転写シートと、ブチラール樹脂を
含む塗工層が形成された記録媒体とを用い、この塗工層
と前記熱転写層を圧接した状態で昇温記録制御を行って
前記記録媒体に前記インク材料を熱転写するものであ
る。
作用 本発明にかかる熱転写記録方法によると、成膜性が良
好で室温における凝集力が強いブチラール樹脂を塗工層
に用いるため、前記の如き微細な粒子の使用において
も、特に塗工層が低粘性化して粒子がめり込んだ状態で
転写がされる記録濃度の高いところでは、室温において
塗工層へ転写された粒子は強固に塗工層に接着され、更
に、この粒子表面を浸透乃至は粒子と共に塗工層表面へ
転写されるインク材料は転写した粒子が塗工層表面で凸
状に存在する為、転写されたインク材料自体がこすられ
る事も少なく、記録物の定着性が著しく向上する。
実施例 第1図に本発明の熱転写記録方法による一実施例の部
分断面構造図を示す。
熱転写記録は、従来と同様に転写シート1と記録媒体
2とをプラテン等により押圧3した状態で、転写シート
1のシート状耐熱性基体4側からサーマル記録ヘッド5
を用いて記録信号発生源11により昇温記録制御して行わ
れる。
転写シート1は、シート状耐熱性基体4の片面に熱転
写層6を配置したものである。この熱転写層6は、昇温
に伴いその粘性が減少し、記録媒体2への転写性が付与
される関係にあるバインダ材と色材を含むインク材料7
と、このインク材料7から成る層の厚さtよりも大なる
粒径φを有する粒子8とにより構成され、インク材料7
に粒子8を混入するため凹凸表面を有する。
熱転写層6は、インク材料7のうちバインダ材を構成
する樹脂の良溶媒を少なくとも1つ含む溶剤に、粒子8
と共に溶解,分散させ、シート状耐熱性基体4に塗布
し、溶剤を蒸発させて得るソルベントコーティング法ま
たは、ホットメルトコーティング法により得る。
シート状熱性基体4としては、例えば厚さが3〜15μ
m程度のポリエチレンテレフタレート,ポリイミド,セ
ロファン,ポリカーボネイト,トリアセチルセルロー
ス,ナイロン等の樹脂フィルムあるいは上質紙,コンデ
ンサ紙等の耐熱紙を用いることが出来る。
インク材料に含まれるバインダ材料としては、例えば
石油樹脂,ロジン系樹脂,テルペン樹脂,スチレン樹
脂,エチレン酢ビ共重合体,ブチラール樹脂,エチルセ
ルロース,塩ビ酢ビ共重合体,スルホンアミド樹脂(例
えば、アグゾ社商品名ケッチェンフレックス),ポリウ
レタンポリオール,ポリエステルポリオール(例えば、
大日本インキ(株)商品名ポリライト),アスリル酸ポ
リオール等のポリオール等の樹脂類,パラフィンワック
ス,クリスタリンワックス,キャンデリラワックス,カ
ルナバワックス,ポリエチレンワックス等のワックス
類、更にはフタル酸エステル,脂肪酸エステル,ひまし
油等の可塑剤等によって構成される。
色材としては、通常の印刷インク,塗料等に用いられ
る有機あるいは無機顔料や染料、更にはこれらの混合し
たものが適宜に選択して使用できるが、良好な連続階調
特性からは顔料と染料の混合物、好ましくは顔料の使用
が好ましい。
例えば白黒転写記録において顔料としてはカーボンブ
ラック,ダイヤモンドブラック,染料としては、CI Sol
vent Black 3等を用いる。
又、フルカラー転写記録には上記の他に、シアン色と
しては、CI Pigment Blue 15(顔料),CI Solvent Blue
25(染料),マゼンタ色としては、CI Pigment Red 57
(顔料),CI Solvent Red 49(染料),イエロー色とし
ては、CI Pigment Yellow 12(顔料),CI Pigment Yell
ow 17(顔料),CI Solvent Yellow 16(染料)等を使用
し、各3色あるいは黒を含めた4色の熱転写層6を有す
る転写シート1を用いて、これら各色の熱転写層6を順
次に面順次、或いは線順次で重ね記録される。
粒子8は、例えばアルミナ,炭酸カルシウム,シリカ
等の無機物粒子,ベングアナミン樹脂粒子,ポリメチル
メタアクリレート樹脂粒子,ナリロン12粒子等の有機物
粒子等によって構成される。記録媒体2は、記録媒体基
体9上の少なくとも片面にブチラール樹脂を含む塗工層
10を配置しており、インク材料7は、この塗工層10上に
転写記録が行われる。このブチラール樹脂以外の材料を
含んだ塗膜も有用であり、このブチラール樹脂に、例え
ば他の樹脂やワックス等が、更に、塗工層10の色、重量
感を考慮して炭酸カルシウム,アルミナ,シリカ等の無
機物の粒子、更にはベンゾグアナミン樹脂,ナイロン1
2,P−MMA等の有機物の粒子、また、表面の滑性,塗工時
の記録媒体基体9へのぬれ性等を考慮して各種界面活性
剤,可塑剤,オイル等が含まれていても良い。
また、効果的に粒子8と塗工層表面10aが接触し、接
触ムラによる転写記録ムラを生じさせないために、塗工
層10はその表面の中心平均粗さは、1.0μm以下に押え
ることが好しい。なお、中心平均粗さは、JIS規格JISB
0601−1982で定義される。
また、塗工層10に含まれるブチラール樹脂はインク材
料7に含まれるバインダ材との相溶による定着性,塗工
層表面のぬれを良好にするため、他樹脂との相溶性が良
好なもの、例えば、積水化学工業(株)の商品名エスレ
ックBのBLS,BMS等の使用が望まれる。
記録媒体基体9としては、上質紙,アート紙等の紙
類、合成紙類(例えば、王子油化合成紙(株)の商品名
ユポ),ポリプロピレンフィルム,ポリエチレンテレフ
タレートフィルム等のプラスチックフィルム類、更には
内部発泡性のプラスチックフィルム(例えば、東洋紡績
(株),商品名トヨパール)等を用いることができる。
インク材料7に含まれるバインダ材にブチラール樹脂
をバインダ材100部に対して15〜75部含ませる事によっ
て階調性及び定着性の更に良好な記録画像を得ることが
できる。
これは、バインダ材にブチラール樹脂が含まれるた
め、バインダ材の凝集力,破断伸度が適度に低下すると
共に、塗工層10にもブチラール樹脂が含まれるため、熱
転写層6の低粘化したバインダ材の塗工層10に対するぬ
れが良好であり、バインダ材の粘度に比例した記録媒体
への染み込みおよび記録媒体表面方向の広がりが、特に
粒子8からの浸透によって得られると共に、熱転写層6
に含まれるブチラール樹脂と塗工層10に含まれるブチラ
ール樹脂とが相溶及び接着して転写する。これらの相溶
及び接着による熱転写層6の転写は昇温に比例して連続
である。従って、サーマル記録ヘッド5等による昇温記
録制御により、直接連続階調記録ができる。このとき、
ブチラール樹脂が熱転写層6のバインダ材及び塗工層10
にも含まれているので、お互いが相溶し、更に定着性の
良好な記録物を得ることができる。また、ブチラール樹
脂は、顔料等の着色材の分散が容易であり無色透明な樹
脂であるため、高画質の記録物を得ることができるもの
と考えられる。
この熱転写層6に含まれるブチラール樹脂は、バイン
ダ材100部に対して15部以下であると定着性の良好な記
録物を得ることができない。また、75部以上の構成とす
ると、バインダ材の凝集力および溶融粘度の増加により
インク材料7が転写時に切れにくいと共に、ぬれによる
転写がおこりにくいので記録画質及び記録感度の著しい
低下を生じる。
更に、スルホンアミド樹脂がバインダ材100部に対し
て5〜50部含まれると、昇温記録制御時にはバインダ材
の粘度が低下すると共に、スルホンアミド樹脂により粘
着力が増大し、この粘着力の増減により粒子8からのイ
ンク材料7の浸透及び粒子8に付着してのインク材料7
の転写を制御できるため、転写記録特性のガンマ特性を
緩やかにすることができる。このとき、スルホンアミド
樹脂が5部未満では、バインダ材全体の粘着力の増減は
小さく、ガンマ特性の改良はない。また50部を越える
と、熱転写層6は常温においてもベタ付きが生じると共
に定着性の低い記録物となる。このスルホンアミド樹脂
は、ブチラール樹脂と相溶性が良好なため、バインダ材
が一体となっており、バインダ材の昇温記録時において
は、ブチラール樹脂とスルホンアミド樹脂が個別に転写
することがなく温度と転写記録濃度の関係を一対一の比
例関係とすることができ、良好な連続階調記録特性を得
ることができる。
又、ポリエステルポリオール樹脂をバインダ材100部
に対して10〜50部含むと、昇温記録制御時にはバインダ
材の粘度が低下すると共に、ポリエステルポリオール樹
脂によってこの粘度の低下の度合が大きくなると共に、
バインダ材の凝集力が大きく低下するのでバインダ材の
破断が容易となる。よって、粒子8を介してのインク材
料7の転写記録感度が改良されると共に、記録画質も改
良される。このとき、ポリエステルポリオール樹脂はバ
インダ材100部に対して10部未満とすると、この樹脂に
よるバインダ材の溶融粘度の低下は小さく、記録画質の
改良にはならない。又50部を越えると、バインダ材は常
温においても柔軟になり定着性の不良な記録物となる。
以上、述べた様にインク材料7を構成するバインダ材
がブチラール樹脂,スルホンアミド樹脂,ポリエステル
ポリオール樹脂の内、少くとも1つを含んでいる構成か
らなっていることが好ましく最も好ましい場合は、バイ
ンダ材が上記3種の樹脂を含む場合である。
よって、インク材料7を構成するバインダ材は、バイ
ンダ材100部に対して、ブチラール樹脂が15〜75部、ス
ルホンアミド樹脂が5〜50部,ポリエステルポリオール
が10〜50部含まれるものが記録感度,記録画質及び記録
物の定着性及び連続階調記録特性に優れ、特に推奨され
る範囲である。
転写記録の行われる塗工層10は、ブチラール樹脂を含
んでいるが、このブチラール樹脂は少なくとも塗工層を
構成する塗工材料100部に対して、50〜100部含まれてい
ることが好ましい。
塗工層10に含まれるブチラール樹脂が、50部未満の場
合、ブチラール樹脂の成膜性、更には室温における十分
な凝集力を利用した強固な膜を用いることができず、粒
子8が塗工層10にめり込んでも、室温において十分な定
着性を有する記録物を得ることができない。
ここに上記のインク材料7を構成するバインダ材と
は、特に断わりのないかぎり、インク材料7において、
上記色材を除く構成成分材料の総称を意味するものとす
る。
また、昇温記録制御は、サーマル記録ヘッド5等にお
いて、入力信号を記録信号発生源11にてパルス幅変調
(PWM)、又は振幅変調(AM)して行う。
第2図,第3図に記録特性例を示す。
記録媒体2は、記録媒体基体9として厚さ150μmの
合成紙(王子油化合成紙(株),商品名エポFPG♯150)
を用い、塗工層10は、ブチラール樹脂(積水化学(株)
エスレックB BMS)のみによって、3μm程度の厚さで
構成されている。
転写記録は、記録密度4ドット/mmのサーマル記録ヘ
ッド5を用い、0.35W/ドットの電力を、最大パルス幅を
4msecで記録信号発生源11によりパルス幅変調した記録
信号に従って印加して行った。
第2図,第3図の横軸は、サーマル記録ヘッド5に印
加したパルス幅Pwを、縦軸は記録濃度Dを示し、反射濃
度計(マクベスRD914型)による測定値である。紙面濃
度Doは未転写記録時の塗工層表面10aの反射濃度値であ
る。
特性Aは、 エチレン・酢ビ共重合体 : 2部 (三井ポリケミカル(株),エバフレックス250) 水添系石油樹脂 : 2部 (荒川化学(株),アルコンP−70) シアン色顔料 : 1部 (CI Pigment Blue 15) アルミナ(平均粒径:約3μm) : 5部 キシレン :20部 からなる混合溶液を、シート状耐熱性基体4のPETフィ
ルム(厚さ9μm)上に、ワイヤーバーで塗工し、約1.
8μmの厚さtのインク材料7の層を設置した転写シー
ト1を用いて転写記録を行ったときの記録特性例であ
る。
同じ転写シート1を、上記の記録媒体基体9に直接転
写記録を行ったものと比較すると、特に最高転写記録濃
度付近(記録濃度が約1.2以上)にて、塗工層10上に転
写記録を行ったものの方がこすり性に対して著しく強か
った。こすり性は、記録物を人の指で数回こすった状態
にて確認を行った。
特性Bは、 ブチラール樹脂 : 2部 (積水化学工業(株),エスレックBのBLS) 水添石油樹脂 : 2部 (荒川化学(株),アルコンP−70) シアン色顔料 : 1部 (CI Pigment Blue 15) アルミナ(平均粒径:約3μm) : 5部 キシレン :20部 からなる混合溶液を、特性Aの場合と同様にシート状耐
熱性基体4のPETフィルム(厚さ9μm)上に、ワイヤ
ーバーで塗工し、約1.8μmの厚さtのインク材料7の
層を設置した転写シート1を用いて転写記録を行ったと
きの記録特性例である。
特性Bは特性Aの場合よりも、紙面濃度Doからの立ち
上りで印加するパルス幅Pwが大きい(つまり、記録感度
の低下する方向である)が、こすり性を比較すると更に
改良された。
特性Cは、 ブチラール樹脂 BLS :2.4部 (ガラス転位点:54℃) スルホンアミド樹脂 :1.6部 (軟化点:62℃) 顔料(シアン色) : 1部 (CI Pigment Blue 15) アルミナ(平均粒径:約3μm) :5部 キシレン : 20部 からなる混合溶液を、 特性Dは、 ブチラール樹脂 BLS : 2部 (ガラス転位点:54℃) ポリエステルポリオール : 2部 (融点:60℃) 顔料(シアン色) : 1部 (CI Pigment Blue 15) アルミナ(平均粒径:約3μm) : 5部 キシレン :20部 からなる混合溶液を、各々特性Aと同様にしてシート状
耐熱性基体4のPETフィルム(厚さ9μm)上に、ワイ
ヤーバーで塗工し、約2.8μmの厚さの熱転写層6を設
置した転写シート1を用いて転写記録を行ったときの各
記録特性例である。
特性Cは、スルホンアミド樹脂がバインダ材の中に含
まれているため、その粘着特性によって、なめらかな階
調記録特性となると共に、十分な最高記録濃度(約2.
0)を得ている。
特性Dは、ポリエステルポリオールがバインダ材に含
まれるため、転写記録感度が改良されると共に、記録濃
度Dが0.4以下の低濃度域で滑らかな記録特性を示す。
また、特性C,Dで得られた記録物は、いずれもこすり
性の良好なものであり、十分な定着性をもった記録物を
得ることができた。
本実施例においては、昇温記録制御を行う際に、サー
マル記録ヘッドを用いたが、他に例えば、レーザビーム
接触電極からの通電によるシート状耐熱性基体4側から
の昇温制御(このとき、シート状耐熱性基体4の熱転写
層6が形成されていない面に、抵抗層を形成しうる)等
により行える。
又、転写シート1としては、上記の抵抗層の他に、耐
熱性付与層,滑剤層等がシート状耐熱性基体4に対して
熱転写層6の形成されていない他表面4b上に、また熱転
写層6が基体4から昇温時に剥離し易いように離型層
や、逆に転写シート1上の常温における熱転写層6の定
着性を付与するための接着層等を熱転写層6とシート状
耐熱性基体4の表面4aとの間に設置したものも使用でき
る。
発明の効果 以上のようにインク材料とこのインク材料からなる層
の厚さ以上の粒径を有する粒子から成る熱転写層を有す
る転写シートと、ブチラール樹脂を含んだ塗工層を有す
る記録媒体を用いる本発明にかかる熱転写記録方法によ
ると、定着性が良く、記録画質の良好な連続階調記録画
像を得ることができ、その産業上の効果は大なるものが
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる熱転写記録方法による一実施例
の部分断面構造図、第2図および第3図は各記録特性例
を示すグラフである。 1……転写シート、2……記録媒体、3……押圧、5…
…サーマル記録ヘッド、6……熱転写層、7……インク
材料、8……粒子、10……塗工層。
フロントページの続き (72)発明者 小橋 忠雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−104888(JP,A) 特開 昭60−253593(JP,A) 特開 昭61−11293(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状耐熱性基体表面上に、色材と、昇
    温に伴いその粘性が減少し、記録媒体への転写性が付与
    される関係にあるバインダ材とを含むインク材料を有
    し、このインク材料からなる層の厚さ以上の粒径を有す
    る粒子を前記インク材料に混入して凹凸表面を形成せし
    めた熱転写層を有する転写シートと、ブチラール樹脂を
    含む塗工層が形成された記録媒体とを用い、この塗工層
    と前記熱転写層を圧接した状態で昇温記録制御を行って
    前記記録媒体に前記インク材料を熱転写することを特徴
    とする熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】バインダ材が、全バインダ材100部中に15
    〜75部のブチラール樹脂を含む特許請求の範囲第1項記
    載の熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】バインダ材が、全バインダ材100部中に5
    〜50部のスルホンアミド樹脂を含む特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の熱転写記録方法。
  4. 【請求項4】バインダ材が、全バインダ材100部中に10
    〜50部のポリエステルポリオール樹脂を含む特許請求の
    範囲第1項、第2項または第3項記載の熱転写記録方
    法。
JP61229000A 1986-09-26 1986-09-26 熱転写記録方法 Expired - Lifetime JPH0829624B2 (ja)

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JPH0662017B2 (ja) * 1984-10-29 1994-08-17 松下電器産業株式会社 熱転写記録シート
JPS6111293A (ja) * 1984-06-27 1986-01-18 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd 熱転写記録用受像シ−ト

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