JPH05147364A - 熱転写受像シート及びその製造方法 - Google Patents

熱転写受像シート及びその製造方法

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JPH05147364A
JPH05147364A JP3339444A JP33944491A JPH05147364A JP H05147364 A JPH05147364 A JP H05147364A JP 3339444 A JP3339444 A JP 3339444A JP 33944491 A JP33944491 A JP 33944491A JP H05147364 A JPH05147364 A JP H05147364A
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Mikio Asajima
幹夫 浅島
Takashi Ueno
剛史 上野
Katsuyuki Oshima
克之 大嶋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面が平滑でないラフ紙等にも白抜けや欠け
のない高品質及び高濃度画像を良好な熱エネルギー効率
で形成することを可能とする熱転写受像シートを提供す
ること。 【構成】 基材シートの一方の面に、少なくとも染料受
容層を含む樹脂層を設けてなる熱転写受像シートにおい
て、該樹脂層が、体積中空率が50%以上の中空カプセ
ルを含むことを特徴とする熱転写受像シート、基材シー
ト上に体積中空率が50%以上の中空カプセルを含有す
る、少なくとも染料受容層を含む樹脂層を転写方法で設
けてなることを特徴とする熱転写受像シートの製造方
法、及び基材シート上に体積中空率が50%以上の中空
カプセルを含有する、少なくとも染料受容層を含む樹脂
層を塗工方法で形成することを特徴とする熱転写受像シ
ートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写受像シート及びそ
の製造方法に関し、更に詳しくは任意の被転写材に白抜
け、欠け等の欠陥のない高品位画像が形成可能な熱転写
受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これを紙や
プラスチックフイルム等の基材シートに担持させて熱転
写シートとし、染料受容層を設けた紙やプラスチックフ
イルム等の被転写材上に各種のフルカラー画像を形成す
る方法が提案されている。この場合には加熱手段として
プリンターのサーマルヘッドが使用され、極めて短時間
の加熱によって3色又は4色の多数の色ドットを被転写
材に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラ
ー画像を再現するものである。この様に形成された画像
は、使用する色材が染料であることから非常に鮮明であ
り、且つ透明性に優れている為、得られる画像は中間色
の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラ
ビア印刷による画像と同様であり、且つフルカラー写真
画像に匹敵する高品質の画像が形成可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記方法で画像形成が可能な被転写材は、染料染着性の
あるプラスチックシート或いは染料受容層を予め設けて
ある紙等に限定され、一般の普通紙等には直接画像が形
成出来ないという問題がある。勿論、一般の普通紙であ
ってもその表面に受容層を形成しておけば、画像形成は
可能であるが、これは一般的にはコスト高であり、例え
ば、葉書、メモ、便箋、レポート用紙等の如き一般的な
既製の被転写材には応用困難である。この様な問題点を
解決する方法として、普通紙等の既製品の被転写材に画
像を形成しようとする場合、その必要部分のみに染料受
容層を手軽に形成する方法として、受容層転写シートが
知られている(例えば、特開昭62−264994号公
報参照)。
【0004】しかしながら、以上の如き受容層転写シー
トを使用する場合、表面平滑な加工紙の場合は問題は少
ないが、目の粗い普通紙、葉書、その他の紙の場合に
は、表面に繊維が露出して表面の平滑性に欠ける為、受
容層の転写が均一に行われず、従って該受容層に形成さ
れる画像には白抜けや欠けが発生し、高品質画像を得る
ことが出来ないという問題がある。これらの問題を解決
する方法として、受容層を厚く形成して転写することが
考えられるが、この場合には、受容層の転写性や箔切れ
性が劣り、又、受容層が比較的硬い為に十分なクッショ
ン性が得られず、熱転写シートを介して行われるサーマ
ルヘッドからの熱移行が不均一となって、同様に高品質
の画像が得られないという問題がある。更に受容層に伝
達される熱が拡散し易く、サーマルヘッドのエネルギー
効率が低いという問題がある。従って、本発明の目的
は、上記問題を解決し、表面が平滑でないラフ紙等にも
白抜けや欠けのない高品質及び高濃度画像を良好な熱エ
ネルギー効率で形成することを可能とする熱転写受像シ
ートを提供することである。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの一
方の面に、少なくとも染料受容層を含む樹脂層を設けて
なる熱転写受像シートにおいて、該樹脂層が、体積中空
率が50%以上の中空カプセルを含むことを特徴とする
熱転写受像シート、基材シート上に体積中空率が50%
以上の中空カプセルを含有する、少なくとも染料受容層
を含む樹脂層を転写方法で設けてなることを特徴とする
熱転写受像シートの製造方法、及び基材シート上に体積
中空率が50%以上の中空カプセルを含有する、少なく
とも染料受容層を含む樹脂層を塗工方法で形成すること
を特徴とする熱転写受像シートの製造方法である。
【0006】
【作用】少なくとも染料受容層を含む樹脂層に、体積中
空率が50%以上の中空カプセルを包含させることによ
って、染料受容層に良好なクッション性と断熱性とを与
えることが出来、その結果、白抜けや欠けのない高品質
及び高濃度画像を良好な熱エネルギー効率で形成するこ
とが可能となる。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の熱転写受像シート
は、図1に図解的に示す様に、基材シート1上に体積中
空率が50%以上の中空カプセルを含有する、少なくと
も染料受容層2を含む樹脂層Aを設けてなることを特徴
としている。本発明で使用する基材シート1は、特に限
定されず、例えば、普通紙、上質紙、トレーシングペー
パー、プラスチックフイルム等いずれのシートでもよ
く、又、形状的には、カード、葉書、パスポート、便
箋、レポート用紙、ノート、カタログ等いずれのもので
もよく、特に表面の目の粗い普通紙、ラフ紙にも適用可
能である。上記基材シートの表面に形成する、少なくと
も染料受容層2を含む樹脂層Aは、受容層単独でもよい
が、図1に示す様に、その他、中間層又はバリヤー層
(以下単に中間層3という)及び/又は接着剤層又は粘
着剤層(以下単に接着剤層4という)を有してもよく、
これらの層の少なくとも1層が体積中空率が50%以上
の中空カプセルを含有していればよい。
【0008】上記の染料受容層2は、熱転写シートから
移行してくる昇華性染料を受容し、形成された画像を維
持する為のものである。染料受容層を形成する為の樹脂
としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合体、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポ
リ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマ
ー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレ
フィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイ
オノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹
脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に好ましいもの
は、ビニル系樹脂及びポリエステル系樹脂である。
【0009】上記樹脂に混合して使用する好ましい離型
剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面
活性剤、弗素系界面活性剤等が挙げられるが、シリコー
ンオイルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エ
ポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル
変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキル
ポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリ
エーテル変性等の変性シリコーンオイルが望ましい。離
型剤は1種若しくは2種以上のものが使用される。又、
この離型剤の添加量は染料受容層形成樹脂100重量部
に対し、0.5〜30重量部が好ましい。この添加量の
範囲を満たさない場合は、熱転写シートと染料受容層の
融着若しくは印字感度の低下等の問題が生じる場合があ
る。この様な離型剤を染料受容層に添加することによっ
て、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウトし
て離型層が形成される。
【0010】受容層3は、前記の基材シートの一方の面
に、上記の如き樹脂に離型剤等の必要な添加剤を加えた
ものを、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や
水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコー
ティング法等の形成手段により塗布及び乾燥することに
よって形成される。上記染料受容層の形成に際しては、
受容層の筆記性や膜強度を良好にする目的で、カオリン
クレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等の充填剤を添
加することが出来る。以上の如く形成される染料受容層
は任意の厚さでよいが、一般的には1〜50μmの厚さ
である。又、この様な染料受容層は連続被覆であるのが
好ましいが、樹脂エマルジョンや樹脂分散液を使用し
て、不連続の被覆として形成してもよい。
【0011】更に上記の受容層3と基材シートとの中間
には、必要に応じて中間層3を形成する。中間層3は、
基材シート面に形成してもよい接着剤層4中に上記の中
空カプセルを含有させる場合、中空カプセルによる受容
層3面の凹凸の発生や中空カプセルの破裂による受容層
の破損を防ぐ作用をし、又、受容層に加えられている離
型剤が接着剤層4に移行して接着剤層の接着性の低下を
防止する等の作用をするものであり、比較的硬い樹脂や
弾力性に富む樹脂から形成することが好ましい。この様
な中間層は省略してもよく、中間層を設けることなく基
材シート面に接着剤層を設けてもよい。かかる中間層3
は、例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル樹脂等の如く被
膜性の良好な樹脂の溶液を塗布及び乾燥することによっ
て、好ましくは0.1〜5μm程度の厚みに形成する。
又、上記樹脂を少なくとも一部架橋させたり、電子線硬
化や紫外線硬化樹脂等の如くその強度を向上させたもの
であってもよい。勿論、この中間層に中空カプセルを包
含させることも可能である。上記中間層3と基材シート
1との間に形成してもよい接着剤層4は、例えば、ポリ
アミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル
樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステ
ル樹脂等の如く熱時接着性の良好な樹脂の溶液を塗布及
び乾燥することによって、好ましくは0.5〜10μm
程度の厚みに形成する。これらの感熱接着剤に代えて周
知の粘着剤が使用出来ることは当然である。
【0012】以上の如き染料受容層2、中間層3及び接
着剤層4の少なくとも1層に包含させる中空カプセル
は、例えば、ブタン、ペンタン等の低沸点液体をポリ塩
化ビニリデン、ポリアクリロニトリル等の樹脂でマイク
ロカプセル化したマイクロバルーン等の公知の発泡剤を
発泡させたものであり、又、白色顔料で被覆されたマイ
クロバルーン等も有効に使用することが出来る。特に好
ましい発泡剤は、比較的低温で発泡処理が可能な上記マ
イクロバルーン、その発泡体及び白色顔料で被覆された
マイクロバルーンであり、例えば、松本油脂製薬(株)
から種々のグレードのものが入手出来、いずれも本発明
で使用することが出来る。これらの発泡剤は、未発泡の
状態で前記の樹脂層に添加し、最終的に、即ち、熱転写
受像シートの状態において発泡されて中空カプセルとな
っていればよく、又、予め発泡させた状態で上記樹脂層
に添加してもよい。又、未発泡の状態のまま樹脂層に配
合し、熱処理を行わずに未発泡のままとし、画像形成時
にサーマルヘッドの熱で加熱発泡させても有効である。
中空カプセルの体積中空率は、50%以上であること必
要であり、これ以下の体積中空率では十分なクッション
性と断熱性とが得られない。最も好ましい結果は体積中
空率が90%以上、例えば、90〜99.0%であると
きに得られる。これらの中空カプセルの粒径は0.2〜
30μmであるのが好ましく、粒径が0.2μm未満で
は同様にクッション性及び断熱性が不十分であり、一
方、30μmを越えると平滑な塗膜が得られにくく、画
像形成上好ましくない。又、中空カプセルの隔壁の厚み
が0.05〜5μmの範囲であることが好ましく、薄す
ぎると製造時や画像形成時にカプセルが破壊され易く、
一方、厚過ぎるとクッション性が乏しくなる。
【0013】中空カプセルは前記の理由から接着剤層に
包含させることが好ましく、この接着剤層に中空カプセ
ルを包含させる場合には、接着剤のTgが80℃以下で
あることが好ましく、この様な接着剤を使用することに
よって、中空カプセルのクッション性が十分に生かさ
れ、又、受像シートを製造する際のドライラミネート工
程において基材シートに対する良好な接着性を発揮させ
ることが出来る。又、中空カプセルを含む層の厚みは2
〜50μmであることが好ましく、薄過ぎると十分なク
ッション性や断熱性が得られず、一方、厚過ぎると受容
層表面に傷が付く易く、生産性の低下や印字不良の原因
となる。又、中空カプセルを含む層の中空率が10〜9
0%であることが好ましく、10%未満であると十分な
クッション性や断熱性が得られず、一方、90%を越え
ると、層の強度が不満足となる。又、本発明では、以上
の各層の少なくとも1層に充填剤、白色顔料、蛍光増白
剤等を包含させることによって、被転写材の地色にも係
らず白色度に優れた受容層を与えることが出来る。以上
の本発明の受像シートにおいては、中空カプセルを含む
層が樹脂、中空カプセル及び空洞からなる実施態様も包
含する。ここで空洞とは、例えば、分解型の発泡剤によ
って生じる微小セルを意味し、中空カプセルと空洞とを
併存させることによって、クッション性を一層高めるこ
とが出来る。但し、空洞の割合が多過ぎると膜強度が低
下するので、中空カプセルと空洞との比率を適宜調節す
ることが望ましい。本発明の熱転写受像シートは、接着
剤層、中間層及び受容層の各層を形成する塗工液の少な
くとも1層(好ましくは接着剤層)に、前記の中空カプ
セルを包含させた塗工液を作成して、これらの塗工液を
前記の基材シート上に塗工方法で順次各層を積層形成す
る方法によって形成することも出来る。又、ポリエステ
ルフイルム等の離型性のシート上に前記受容層を含む転
写性樹脂層を形成した転写シートを作成し、この転写シ
ートを使用して受容層を含む転写性樹脂層を前記基材シ
ートに、転写箔用のホットスタンパー、熱ロール、熱ラ
ミネーター等、受容層又は接着剤層が活性化される温度
に加熱可能ないずれの加熱加圧手段で転写させて形成す
ることも出来る。又、接着剤層が粘着剤からなる場合
に、転写時に加熱は必須ではない。
【0014】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。 実施例1 厚さ25μmのポリエステルフイルム(商品名「ルミラ
ー」、東レ製)の表面に、下記の組成の受容層用塗工液
をバーコーターにより乾燥時5.0g/m2 になる割合
で塗布し、ドライヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン
中で30分間乾燥して染料受容層を形成し、更に下記中
間層用塗工液を乾燥時3g/m2 の割合で受容層上に、
更に中間層上に下記の接着剤層用塗工液を同様にして乾
燥時2g/m2 の割合で塗布及び乾燥して接着剤層を形
成し、更にコピー用紙と貼り合わせて、ポリエステルフ
イルムを剥離することにより本発明の熱転写受像シート
を得た。受容層用塗工液組成 ; 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(VYHD、ユニオンカーバイド社製) 100部 エポキシ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 1部 アミノ変性シリコーン(KS−343、信越化学工業製) 1部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 500部中間層用塗工液組成 ; ポリメチルメタクリレート樹脂(BR−106、三菱レイヨン製、Tg=5 0℃) 100部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 500部接着剤層用塗工液組成 ; ポリメチルメタクリレート樹脂(BR−106、三菱レイヨン製、Tg=5 0℃) 100部 中空カプセル(SX863(A)、日本合成ゴム製、中空率70%、粒径 0.4μm、隔壁厚0.13μm) 30部 酸化チタン(TCA−888、トーケムプロダクツ製) 100部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 500部 (接着剤層の中空率21%)
【0015】実施例2 実施例1における中空カプセルに代えてマイクロカプセ
ル(松本油脂製薬製、F−30D)を15部を使用し、
実施例1と同様の各塗工液を使用し、直接コピー用紙に
各塗工液を塗工後、120℃で2分間発泡させて本発明
の熱転写受像シートを形成した(発泡済の塗膜の断面を
観察すると、発泡時に発生した気体により作り出された
空洞が認められる)。 比較例1 実施例1にいて発泡剤を使用せず、他は実施例1と同様
にして比較例の受容層転写シートを形成した。
【0016】一方、下記組成の染料層用インキを調製
し、背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテ
レフタレートフイルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2
になる様にワイヤーバーにより塗布及び乾燥し、更に背
面にシリコーンオイル(X-41・4003A、 信越シリコーン
製)をスポイトで数滴滴下後、全面に広げて背面処理コ
ートを行い、熱転写シートを得た。染料層用インキ組成 : 分散染料(カヤセットブルー714、 日本化薬製) 4.0部 エチルヒドロキシセルロース(ハーキュレス社製) 5.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比(1/1) 80.0部 ジオキサン 10.0部 前記実施例及び比較例の受容層転写シートと普通紙とを
重ね合せ、熱ロールを用いて受容層を普通紙上に転写さ
せた。次のこの受容層の面に上記熱転写シートを重ね、
サーマルヘッドを用いて、出力1W/ドット、パルス幅
0.3〜0.45msec.、ドット密度3ドット/mmの条
件で印字を行いシアン画像を形成した。以上で得られた
各色画像の品質を表1に示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【効果】以上の如き本発明によれば、表面が平滑でない
ラフ紙等にも白抜けや欠けのない高品質及び高濃度画像
を、良好な熱エネルギー効率で形成することを可能とす
る熱転写受像シートを提供することが出来る。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写受像シートの断面を図解的に説
明する図。
【符号の説明】
1:基材シート 2:染料受容層 3:中間層 4:接着剤層 A:樹脂層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面に、少なくとも染
    料受容層を含む樹脂層を設けてなる熱転写受像シートに
    おいて、該樹脂層が、体積中空率が50%以上の中空カ
    プセルを含むことを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 中空カプセルの体積中空率が90%以上
    である請求項1に記載の熱転写受像シート。
  3. 【請求項3】 中空カプセルの粒径が0.2〜30μm
    である請求項1に記載の熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】 中空カプセルの隔壁の厚みが0.05〜
    5μmである請求項1に記載の熱転写受像シート。
  5. 【請求項5】 中空カプセルを含む層の樹脂のTgが8
    0℃以下である請求項1に記載の熱転写受像シート。
  6. 【請求項6】 中空カプセルを含む層の厚みが2〜50
    μmである請求項1に記載の熱転写受像シート。
  7. 【請求項7】 中空カプセルを含む層の中空率が10〜
    90%である請求項1に記載の熱転写受像シート。
  8. 【請求項8】 中空カプセルを含む層が樹脂、カプセル
    及び空洞からなる請求項1に記載の熱転写受像シート。
  9. 【請求項9】 樹脂層が白色顔料を含む請求項1に記載
    の熱転写受像シート。
  10. 【請求項10】 樹脂層が、染料受容層と、中間層(バ
    リヤー層)及び/又は接着剤層(又は粘着層)とからな
    り、これらの層の少なくとも1層が中空カプセルを含有
    している請求項1に記載の熱転写受像シート。
  11. 【請求項11】 接着剤層(又は粘着剤層)が中空カプ
    セルを含有している請求項10に記載の熱転写受像シー
    ト。
  12. 【請求項12】 基材シート上に体積中空率が50%以
    上の中空カプセルを含有する、少なくとも染料受容層を
    含む樹脂層を転写方法で設けてなることを特徴とする熱
    転写受像シートの製造方法。
  13. 【請求項13】 基材シート上に体積中空率が50%以
    上の中空カプセルを含有する、少なくとも染料受容層を
    含む樹脂層を塗工方法で形成することを特徴とする熱転
    写受像シートの製造方法。
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