JPH05229273A - 受容層転写シート、熱転写受像シート及びその製造方法 - Google Patents

受容層転写シート、熱転写受像シート及びその製造方法

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JPH05229273A
JPH05229273A JP4069403A JP6940392A JPH05229273A JP H05229273 A JPH05229273 A JP H05229273A JP 4069403 A JP4069403 A JP 4069403A JP 6940392 A JP6940392 A JP 6940392A JP H05229273 A JPH05229273 A JP H05229273A
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JP4069403A
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Hidetake Takahara
英武 高原
Takashi Ueno
剛史 上野
Mineo Yamauchi
峰雄 山内
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面が平滑でないラフ紙等にも白抜けや欠け
のない高品質及び高濃度画像を形成することを可能とす
る受容層転写シート及び熱転写受像シートを提供するこ
と。 【構成】 基材シートの一方の面に転写性樹脂層を設け
てなり、該転写性樹脂層が染料受容層と気泡含有層とを
含み、上記気泡含有層が加熱によって転写樹脂層を1.
1〜4倍の厚みにする気泡及び/又は発泡剤を含有する
ことを特徴とする受容層転写シート、基材シートの一方
の面に樹脂層を設けてなり、該樹脂層が染料受容層と気
泡含有層とを含み、上記気泡含有層が加熱によって転写
樹脂層を1.1〜4倍の厚みにする気泡及び/又は発泡
剤を含有することを特徴とする熱転写受像シート、及び
上記受容層転写シートの転写性樹脂層を基材シートに転
写することを特徴とする熱転写受像シートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は受容層転写シート、熱転
写受像シート及びその製造方法に関し、更に詳しくは任
意の被転写材に白抜け、欠け等の欠陥のない高品位画像
が形成可能な染料受容層を与える受容層転写シート、熱
転写受像シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これを紙や
プラスチックフイルム等の基材シートに担持させて熱転
写シートとし、染料受容層を設けた紙やプラスチックフ
イルム等の被転写材上に各種のフルカラー画像を形成す
る方法が提案されている。この場合には加熱手段として
プリンターのサーマルヘッドが使用され、極めて短時間
の加熱によって3色又は4色の多数の色ドットを被転写
材に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラ
ー画像を再現するものである。この様に形成された画像
は、使用する色材が染料であることから非常に鮮明であ
り、且つ透明性に優れている為、得られる画像は中間色
の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラ
ビア印刷による画像と同様であり、且つフルカラー写真
画像に匹敵する高品質の画像が形成可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記方法で画像形成が可能な被転写材は、染料染着性の
あるプラスチックシート或いは染料受容層を予め設けて
ある紙等に限定され、一般の普通紙等には直接画像が形
成出来ないという問題がある。勿論、一般の普通紙であ
ってもその表面に受容層を形成しておけば、画像形成は
可能であるが、これは一般的にはコスト高であり、例え
ば、葉書、メモ、便箋、レポート用紙等の如き一般的な
既製の被転写材には応用困難である。この様な問題点を
解決する方法として、普通紙等の既製品の被転写材に画
像を形成しようとする場合、その必要部分のみに染料受
容層を手軽に形成する方法として、受容層転写シートが
知られている(例えば、特開昭62−264994号公
報参照)。
【0004】しかしながら、以上の如き受容層転写シー
トを使用する場合、表面平滑な加工紙の場合は問題は少
ないが、目の粗い普通紙、葉書、その他の紙の場合に
は、表面に繊維が露出して表面の平滑性に欠ける為、受
容層の転写が均一に行われず、従って該受容層に形成さ
れる画像には白抜けや欠けが発生し、高品質画像を得る
ことが出来ないという問題がある。これらの問題を解決
する方法として、染料受容層を十分に厚く設ければよい
が、この様な厚い受容層をコーテイング方法等で設ける
ことは非常に困難であり、又、厚く設けたとしても、受
像シートの重量の問題、コストの問題、搬送性の問題、
残留溶剤の問題、取扱上の種々の問題が発生する。又、
熱転写受像シートを転写方法で形成する場合には、転写
時の箔切れの問題が悪化して良好な転写性が得られない
と云う問題が更に発生する。従って、本発明の目的は、
上記問題を解決し、表面が平滑でないラフ紙等にも白抜
けや欠けのない高品質及び高濃度画像を形成することを
可能とする受容層転写シート及び熱転写受像シートを提
供することである。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの一
方の面に転写性樹脂層を設けてなり、該転写性樹脂層が
染料受容層と気泡含有層とを含み、上記気泡含有層が加
熱によって転写樹脂層を1.1〜4倍の厚みにする気泡
及び/又は発泡剤を含有することを特徴とする受容層転
写シート、基材シートの一方の面に樹脂層を設けてな
り、該樹脂層が染料受容層と気泡含有層とを含み、上記
気泡含有層が加熱によって転写樹脂層を1.1〜4倍の
厚みにする気泡及び/又は発泡剤を含有することを特徴
とする熱転写受像シート、及び上記受容層転写シートの
転写性樹脂層を基材シートに転写することを特徴とする
熱転写受像シートの製造方法である。
【0006】
【作用】気泡含有層に加熱によって転写樹脂層を1.1
〜4倍の厚みにする気泡及び/又は発泡剤を含有させる
ことによって、表面が平滑でないラフ紙等にも白抜けや
欠けのない高品質及び高濃度画像を形成することを可能
とする受容層転写シート及び熱転写受像シートを提供す
ることが出来る。
【0007】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の受容層転写シート
の1例は、図1に図解的に示す様に、基材シート1の一
方の面に転写性樹脂層Aを設けてなり、該転写性樹脂層
Aが染料受容層2と気泡含有層3とを含み、上記気泡含
有層3が加熱によって転写樹脂層Aを1.1〜4倍の厚
みにする気泡及び/又は発泡剤を含有していることを特
徴としている。尚、樹脂層中には必要に応じて中間層4
及び接着剤層5を設け、更に耐熱滑性層6を設けること
が出来る。これらの中間層又は接着剤層も気泡及び/発
泡剤を含有することが出来る。本発明の受容層転写シー
トで用いる基材シートとしては、従来の熱転写シートに
使用されていると同じ基材シートがそのまま用いること
が出来ると共に、その他のものも使用することが出来、
特に制限されない。好ましい基材シートの具体例として
は、例えば、グラシン紙、コンデンサ紙、パラフイン紙
等の薄葉紙、ポリエステル、ポリプロピレン、セロハ
ン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイ
ミド、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー等のプラスチ
ック或いはこれらと前該紙とを複合した基材シート等が
挙げられる。この基材シートの厚さは、その強度及び耐
熱性等が適切になる様に、材料に応じて適宜変更するこ
とが出来るが、その厚さは、好ましくは、3〜100μ
mである。
【0008】受容層の形成に先立って、基材シートの面
に剥離層(不図示)を形成することも好ましい。かかる
剥離層は水溶性樹脂、親水性樹脂、ワックス類、シリコ
ーンワックス、シリコーン樹脂、弗素樹脂、アクリル樹
脂等の剥離剤から形成する。形成方法は後記受容層の形
成方法と同様でよく、その厚みは0.1〜5μm程度で
十分である。又、転写後に艶消し受容層が望ましい場合
には、剥離層中に各種の粒子を包含させるか或は剥離層
側表面をマット処理した基材シートを使用することによ
り表面マット状にすることも出来る。勿論、上記の如き
基材シートが適度な剥離性を有している場合には離型層
の形成は不要である。
【0009】上記基材シート又は剥離層の表面に形成す
る染料受容層は、任意の被転写材に受容層を転写後に、
熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容し、形
成された画像を維持する為のものである。染料受容層を
形成する為の樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等
のポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲ
ン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル
等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロ
ピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合
体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等の
セルロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特
に好ましいものは、ビニル系樹脂及びポリエステル系樹
脂である。
【0010】上記樹脂に混合して使用する好ましい離型
剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面
活性剤、弗素系界面活性剤等が挙げられるが、シリコー
ンオイルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エ
ポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル
変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキル
ポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリ
エーテル変性等の変性シリコーンオイルが望ましい。離
型剤は1種若しくは2種以上のものが使用される。又、
この離型剤の添加量は染料受容層形成樹脂100重量部
に対し、0.5〜30重量部が好ましい。この添加量の
範囲を満たさない場合は、熱転写シートと染料受容層の
融着若しくは印字感度の低下等の問題が生じる場合があ
る。この様な離型剤を染料受容層に添加することによっ
て、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウトし
て離型層が形成される。
【0011】受容層は、前記の基材シート(又は剥離
層)の一方の面に、上記の如き樹脂に離型剤等の必要な
添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり或
いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビ
ア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバ
ースロールコーティング法等の形成手段により塗布及び
乾燥することによって形成される。上記染料受容層の形
成に際しては、受容層の箔切れを良好にする目的で、カ
オリンクレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等の充填
剤を添加することが出来る。以上の如く形成される染料
受容層は任意の厚さでよいが、一般的には1〜50μm
の厚さである。又、この様な染料受容層は連続被覆であ
るのが好ましいが、樹脂エマルジョンや樹脂分散液を使
用して、不連続の被覆として形成してもよい。
【0012】更に上記の受容層の表面には、中間層4を
形成してもよい。かかる中間層は、例えば、ポリアミド
樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、エチレン・酢酸
ビニル共重合樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹
脂、ポリエステル樹脂等の如く被膜性の良好な樹脂の溶
液を塗布及び乾燥することによって、好ましくは0.1
〜10μm程度の厚みに形成する。この様な中間層を形
成することによって、気泡含有層の発泡或は膨脹によっ
て染料受容層に凹凸やピンホールが発生するのを防止す
ることが出来、更に受容層の強度や密着性等も向上する
【0013】上記中間層又は染料受容層上に形成する気
泡含有層は、バインダーとして、例えば、ポリウレタン
樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン系樹脂、ブタジエン
ラバー、エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂を含む塗工液中
に気泡及び/又は発泡剤を含有させたものを塗工及び乾
燥することによって形成される。気泡含有層は、層を形
成後に気泡又は発泡剤を一部膨脹又は発泡させてもよい
し、発泡させなくてもよい。使用する発泡剤としては、
加熱によって分解して酸素、炭酸ガス、窒素等のガスを
発生するジニトロペンタメチレンテトラミン、ジアゾア
ミノベンゼン、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカ
ルボアミド等の分解型発泡剤、ブタン、ペンタン等の低
沸点液体をポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル
等の樹脂でマイクロカプセルしたマイクロバルーン等の
公知の発泡剤がいずれも使用出来、更にこれらのマイク
ロバルーンを予め発泡させた発泡体や白色顔料で被覆さ
れたマイクロバルーン等も有効に使用することが出来
る。上記発泡剤又は発泡体の使用量は、好ましくは90
℃〜120℃に1分間加熱したときに、転写性樹脂層が
1.1〜4倍、好ましくは2〜3倍程度の厚さになる割
合で使用するのが好ましい。上記発泡率(膨張率)が
1.1未満である場合には、本発明の目的達成が困難で
あり、一方、発泡率(膨張率)が4倍を越えると、転写
性樹脂層の被転写材への接着性が不十分となるので好ま
しくない。特に好ましい発泡剤は、比較的低温で発泡又
は膨脹処理が可能な上記マイクロバルーン、その発泡体
及び白色顔料で被覆されたマイクロバルーンであり、例
えば、松本油脂製薬製から種々のグレードのものが入手
出来、いずれも本発明で使用することが出来る。これら
の気泡含有層の厚さは2〜10μm程度が好ましい。
尚、上記の気泡含有層の発泡又は膨脹は、多くの場合、
サーマルヘッドによる転写性樹脂層の転写時であるが、
サーマルヘッドで転写させた場合には発泡すると同時に
サーマルヘッドの圧力で潰れ、転写した樹脂層の厚みに
はさほど変化は発生しない。従って、上記の発泡倍率は
圧力を加えない条件で発泡させた時の発泡倍率を意味し
ている。
【0014】本発明では更に以上の転写性樹脂層の転写
性を良好にする為に接着剤層を設けることが好ましい。
これらの接着剤層は、例えば、ポリアミド樹脂、アクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重
合樹脂、ポリエステル樹脂等の如く熱時接着性の良好な
樹脂の溶液を塗布及び乾燥することによって、好ましく
は0.5〜10μm程度の厚みに形成する。これらの接
着剤層に気泡及び/又は発泡剤を含有させて気泡含有層
を兼ねさせることも出来る。又、本発明では、以上の各
層の少なくとも1層に充填剤、白色顔料、蛍光増白剤等
を包含させることによって被転写材の地色にも係らず白
色度に優れた受容層を与えることが出来る。
【0015】以上の例は、本発明の基本的態様である
が、本発明においては、図2に示す様に、上記の如き転
写性樹脂層Aを長尺基材フイルム1の一部に設け、該転
写性樹脂層に隣接して昇華性染料からなる染料層、例え
ば、イエローY、マゼンタM及びシアンC、更に必要に
応じてブラックBk(不図示)の染料層を面順次に設
け、更にこれらの染料層に隣接させて、形成された画像
の表面を保護する為の転写性保護層(7:剥離層、8:
保護層、9:接着剤層)を設けることも出来る。この様
な複合熱転写シートであれば、例えば、葉書の様な受像
シートの必要な領域に先ず染料受容層を含む樹脂層Aを
転写させ、該転写された受容層を含む樹脂層に染料層
Y、M、C、Bkにより染料画像を形成させ、引き続き
形成された画像表面に保護層(8、9)を転写させ、1
枚の熱転写シートで且つ1台の熱転写プリンタによって
所望の画像を任意の被転写材に形成することが出来る。
【0016】上記の如き受容層転写シートを使用して、
受容層を含む転写層を転写させる被転写材は、特に限定
されず、例えば、普通紙、上質紙、トレーシングペーパ
ー、プラスチックフイルム等いずれのシートでもよく、
又、形状的には、カード、葉書、パスポート、便箋、レ
ポート用紙、ノート、カタログ等いずれのものでもよ
く、特に表面の目の粗い普通紙、ラフ紙にも適用可能で
ある。転写層の転写方法は、熱転写用のサーマルヘッド
を備えた一般のプリンター、転写箔用のホットスタンパ
ー、熱ロール等、受容層又は接着剤層が活性化される温
度に加熱可能ないずれの加熱加圧手段でもよい。本発明
の熱転写受像シートは以上の如くして得られた熱転写受
像シートであり、その外に、接着剤層、気泡含有層、中
間層及び受容層の各層を形成する塗工液を作成して、こ
れらの塗工液を上記の被転写材を基材シートとし、その
上に塗工方法で順次各層を積層形成する方法によっても
同様の作用効果を奏する熱転写受像シートが得られる。
以上の如き本発明の熱転写受像シートの発泡又は膨脹
は、その製造時でもよいが、画像形成時に用いられるサ
ーマルヘッドからの熱によって行われるのが好ましい。
【0017】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。 実施例1 厚さ25μmのポリエステルフイルム(商品名「ルミラ
ー」、東レ製)の表面に、下記の組成の受容層用塗工液
をバーコーターにより乾燥時5.0g/m2 になる割合
で塗布し、ドライヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン
中で30分間乾燥して染料受容層を形成し、更に下記の
気泡含有層兼接着剤層用塗工液を同様にして乾燥時5g
/m2 の割合で塗布及び乾燥して気泡含有層兼接着剤層
を形成して本発明の受容層転写シートを得た。受容層用塗工液組成; 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(VYHD、ユニオンカーバイド社製) 100部 エポキシ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 8部 アミノ変性シリコーン(KS−343、信越化学工業製) 8部 イソプロピルアルコール/トルエン(重量比1/1) 400部 接着剤層用塗工液組成; ポリメチルメタクリレート樹脂(BR−106、三菱レイヨン製) 100部 発泡剤(F−30、松本油脂製薬製) 15部 酸化チタン(TCA−888、トーケムプロダクツ製) 100部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 300部
【0018】実施例2 実施例1における接着剤層用塗工液に代えて下記組成の
塗工液を使用し、他は実施例1と同様にして本発明の受
容層転写シートを得た。接着剤層用塗工液組成; ポリメチルメタクリレート樹脂(BR−106、三菱レイヨン製) 100部 発泡剤(F−50、松本油脂製薬製) 15部 イソプロピルアルコール/トルエン(重量比1/1) 400部 実施例3 実施例1における接着剤層用塗工液に代えて下記組成の
塗工液を使用し、他は実施例1と同様にして本発明の受
容層転写シートを得た。接着剤層用塗工液組成; ポリメチルメタクリレート樹脂(BR−106、三菱レイヨン製) 100部 発泡剤(F−30、松本油脂製薬製) 30部 イソプロピルアルコール/トルエン(重量比1/1) 400部
【0019】実施例4 厚さ25μmのポリエステルフイルム(商品名「ルミラ
ー」、東レ製)の表面に、下記の組成の受容層用塗工液
をバーコーターにより乾燥時5.0g/m2 になる割合
で塗布し、ドライヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン
中で30分間乾燥して染料受容層を形成し、更に下記中
間層用塗工液を乾燥時3g/m2 の割合で受容層上に、
更に中間層上に下記の気泡含有層兼接着剤層用塗工液を
同様にして乾燥時2g/m2 の割合で塗布及び乾燥して
気泡含有層兼接着剤層を形成して本発明の受容層転写シ
ートを得た。受容層用塗工液組成; 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(VYHD、ユニオンカーバイド社製) 100部 エポキシ変性シリコーン(KF−393、信越化学工業製) 1部 アミノ変性シリコーン(KS−343、信越化学工業製) 1部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 500部 中間層用塗工液組成; ポリメチルメタクリレート樹脂(BR−106、三菱レイヨン製) 100部 発泡剤(F−30、松本油脂製薬製) 5部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 500部 接着剤層用塗工液組成; ポリメチルメタクリレート樹脂(BR−106、三菱レイヨン製) 100部 発泡剤(F−30、松本油脂製薬製) 10部 酸化チタン(TCA−888、トーケムプロダクツ製) 100部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 500部
【0020】実施例5 実施例1における発泡剤の代わりにチタンコーティング
したマイクロカプセル(松本油脂製薬製、F−30D/
TiO2 )を15部配合し、他は実施例1と同様にして
本発明の受容層転写シートを形成した。 実施例6 実施例1における発泡剤の代わりにマイクロカプセル
(松本油脂製薬製、F−50)を40部配合し、他は実
施例1と同様にして本発明の受容層転写シートを形成し
た。 比較例1 実施例1において発泡剤を使用せず、他は実施例1と同
様にして比較例の受容層転写シートを形成した。 比較例2 実施例1における発泡剤の代わりにマイクロカプセル
(松本油脂製薬製、F−30)を100部配合し、他は
実施例1と同様にして比較例の受容層転写シートを形成
した。 比較例3 実施例1における発泡剤の代わりにマイクロカプセル
(松本油脂製薬製、F−30)を60部配合し、他は実
施例1と同様にして比較例の受容層転写シートを形成し
た。
【0021】一方、下記組成の染料層用インキを調製
し、背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテ
レフタレートフイルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2
になる様にワイヤーバーにより塗布及び乾燥し、更に背
面にシリコーンオイル(X−41・4003A、信越シ
リコーン製)をスポイトで数滴滴下後、全面に広げて背
面処理コートを行い、熱転写シートを得た。染料層用インキ組成: 分散染料(カヤセットブルー714、日本化薬製) 4.0部 エチルヒドロキシセルロース(ハーキュレス社製) 5.0部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比(1/1) 80.0部 ジオキサン 10.0部 前記の受容層転写シートと普通紙とを重ね合せ、サーマ
ルヘッドを用いて受容層を転写させた。次のこの受容層
の面に上記熱転写シートを重ね、サーマルヘッドを用い
て、出力1W/ドット、パルス幅0.3〜0.45ms
ec.、ドット密度3ドット/mmの条件で印字を行い
シアン画像を形成した。以上で得られたシアン画像の品
質を表1に示した。尚、転写前の各熱転写受像シートを
120℃で1分間加熱した場合、本発明の範囲から外れ
るの樹脂層の厚みの変化も表1に示した。
【0022】
【表1】 :発泡倍率1(発泡なし) *:発泡倍率6.0倍 *3:発泡倍率5.0倍 (発泡は無圧状態で行った)
【0023】
【効果】以上の如き本発明によれば、気泡含有層に加熱
によって転写樹脂層を1.1〜4倍の厚みにする気泡及
び/又は発泡剤を含有させることによって、表面が平滑
でないラフ紙等にも白抜けや欠けのない高品質及び高濃
度画像を形成することを可能とする受容層転写シート及
び熱転写受像シートを提供することが出来る。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受容層転写シートの断面を図解的に説
明する図。
【図2】本発明の受容層転写シートの他の態様の断面を
図解的に説明する図。
【符号の説明】
1:基材シート 2:受容層 3:気泡含有層 4:中間層 5:接着剤層 6:耐熱滑性層 7:剥離層 8:保護層 9、10:接着剤層 Y:イエロー染料層 M:マゼンタ染料層 C:シアン染料層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面に転写性樹脂層を
    設けてなり、該転写性樹脂層が染料受容層と気泡含有層
    とを含み、上記気泡含有層が加熱によって転写樹脂層を
    1.1〜4倍の厚みにする気泡及び/又は発泡剤を含有
    することを特徴とする受容層転写シート。
  2. 【請求項2】 加熱は1分間で90〜120℃の範囲で
    ある請求項1に記載の受容層転写シート。
  3. 【請求項3】 染料受容層と気泡含有層との間に、気泡
    及び/又は発泡剤を含有していてもよい中間層が存在し
    ている請求項1に記載の受容層転写シート。
  4. 【請求項4】 気泡含有層が接着剤層を兼ねる請求項1
    に記載の受容層転写シート。
  5. 【請求項5】 転写性樹脂層が白色顔料を含む請求項1
    に記載の受容層転写シート。
  6. 【請求項6】 基材シートの一方の面に樹脂層を設けて
    なり、該樹脂層が染料受容層と気泡含有層とを含み、上
    記気泡含有層が加熱によって転写樹脂層を1.1〜4倍
    の厚みにする気泡及び/又は発泡剤を含有することを特
    徴とする熱転写受像シート。
  7. 【請求項7】 加熱が1分間で90〜120℃の範囲で
    ある請求項6に記載の熱転写受像シート。
  8. 【請求項8】 染料受容層と気泡含有層との間に、気泡
    及び/又は発泡剤を含有していてもよい中間層が存在し
    ている請求項6に記載の熱転写受像シート。
  9. 【請求項9】 気泡含有層が接着剤層を兼ねる請求項6
    に記載の熱転写受像シート。
  10. 【請求項10】 樹脂層が白色顔料を含む請求項6に記
    載の熱転写受像シート。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の受容層転写シートの
    転写性樹脂層を基材シートに転写することを特徴とする
    熱転写受像シートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020175671A (ja) * 2014-09-30 2020-10-29 大日本印刷株式会社 転写シート

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