JPH08295851A - 貼着物の貼着方法およびその装置 - Google Patents

貼着物の貼着方法およびその装置

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JPH08295851A
JPH08295851A JP9933395A JP9933395A JPH08295851A JP H08295851 A JPH08295851 A JP H08295851A JP 9933395 A JP9933395 A JP 9933395A JP 9933395 A JP9933395 A JP 9933395A JP H08295851 A JPH08295851 A JP H08295851A
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耕司 沢田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型抜きプレートを用いることにより、チャッ
クで挾持したりカッターで切断したりする工程をなくす
ことができ、貼着作業の迅速化を図るとともに貼着物を
任意形状に型抜きすることができるようにする。 【構成】 供給リール23から繰り出された異方性導電
フィルムテープ1を巻取りリール24によって間欠的に
巻取る。異方性導電フィルムテープ1は、異方性導電膜
と、離型紙とからなり、その下方に抜き孔32を有する
型抜きプレート30を配置する。加熱ツール31によっ
て異方性導電フィルムテープ1の抜き孔32に対応する
部位を押圧すると、異方性導電膜が抜き孔32によって
型抜きされ、被貼着物に貼着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両面に粘着性を有し片
面が離型紙によって覆われた貼着物(たとえば異なる異
方性導電膜のようなもの)の貼着方法およびその装置に
係り、特に、液晶パネル等の配線基板の配線パターンと
タブとの間に介在させ、これらを電気的に接続する異方
性導電膜を貼着する際に用いて好適な貼着物の貼着方法
およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイを構成する部品の一つ
に液晶パネルがある。この液晶パネルの端子と液晶パネ
ル駆動回路を構成するタブとを電気的に接続する方法の
一つとして、液晶パネルの端子とタブとの間に異方性導
電膜を介在させ、これを加熱加圧することによりこれら
を電気的に接続する方法が知られている。
【0003】この異方性導電膜は、導電粒子を合成樹脂
中に均一に分散させた高分子層を熱圧着して導電粒子を
互いに接触させることにより形成されるもので、膜の厚
み方向のみ導電性が付与され、それ以外の方向に対して
は絶縁性を示す特性を有している。そして、このような
異方性導電膜は、取扱い性を考慮して通常その片面また
は両面が離型紙によって覆われることにより2層または
3層構造とされ、異方性導電フィルムテープとしてリー
ルに巻回されている。
【0004】図9はこのような異方性導電フィルムテー
プを示すものである。ここで、2は導電粒子を合成樹脂
中に均一に分散して形成された貼着物としての異方性導
電膜、3は異方性導電膜2の片面を覆う離型紙で、これ
らによって異方性導電フィルムテープ1を形成してい
る。異方性導電フィルムテープ1の幅は3mm程度、厚
さは100μm前後とされる。異方性導電膜2を被貼着
物としての液晶パネルに貼着するには、離型紙3を剥離
した後、異方性導電膜2を液晶パネルの端子とタブとの
間に位置付けて熱圧着することにより、異方性導電膜2
の熱硬化特性を利用して貼り着ける。
【0005】このように異方性導電膜2を液晶パネルの
端子に貼り着ける方法としては、作業者が手で異方性導
電フィルムテープ1をタブの長さ、たとえば35mm〜
70mm程度の長さに切断するとともに、その離型紙3
を剥離して異方性導電膜2を端子とタブとの間に位置付
けて貼り着けるか、予め異方性導電フィルムテープ1を
所望の形状に加工したものを人手で貼り着けている。
【0006】しかしながら、タブの長さに応じて切断さ
れた異方性導電フィルムテープ1は、柔軟で細長いもの
であるから、取扱いが面倒であり、量産に適さない。そ
の上、貼着位置への位置合わせの精度が悪いなどの問題
があった。また、離型紙3を着けたまま切断すると、貼
り着ける際に離型紙3を剥離するのが難しくなるなどの
問題もあった。
【0007】そこで、本出願人はこれらの問題を解決す
るものとして、先に特願平5−262930号によって
「異方性導電膜貼り着け方法およびその装置」を提案し
た。図10〜図13によってその方法を説明すると、1
はリール4に巻回された異方性導電フィルムテープで、
この異方性導電フィルムテープ1は図10に示すよう
に、リール4から繰り出されると、異方性導電膜2と離
型紙3とに分離され、離型紙3は離型紙巻取りリール5
に巻取られる。一方、異方性導電膜2はその端部がチャ
ック6によって挾持されてガイドローラ7および8に添
接されて水平方向に所定長さ引き出され、図11に示す
ようにエア吸引口をそれぞれ備えた固定ブロック9と可
動ブロック10とにより吸着される。次ぎに、図12に
示すように両ブロック9,10間に配置されたカッター
11によって異方性導電膜2を切断する。切断後、固定
ブロック9による吸着状態を解除し、切断された異方性
導電膜2’を可動ブロック10によって図示しない液晶
パネルの上方に搬送して所定位置に貼り着ける。
【0008】このような貼着方法およびその装置によれ
ば、リール4からの異方性導電フィルムテープの供給、
カッター11による異方性導電膜2の切断および可動ブ
ロック10による異方性導電膜2’の搬送および貼着工
程を全て自動的に行っているので、手作業に比べて作業
性がよくなるとともに、異方性導電膜2を正確に位置決
めして貼着することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の貼着方法およびその装置は、一回毎に異方性導
電膜2をチャック6によって挾持し、カッター11によ
って切断しているため、一回の貼着処理にかなりの時間
を要し、貼着作業の迅速化が図れず、またカッター11
の刃先形状は通常直線であるため、異方性導電フィルム
テープ1の切断される端縁の形状が直線となり、任意の
形状に切断することができない。このため、矩形もしく
は平行四辺形の異方性導電膜2しか得られない。さら
に、カッター11に異方性導電膜2の切り糟が付着する
と、カッター11の切れ味が低下し、異方性導電膜2を
精度よく切断することができないという問題があった。
【0010】本発明は上記した従来の問題点に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、型抜きプレー
トを用いることにより、チャックで挾持したりカッター
で切断したりする工程をなくすことができ、貼着作業の
迅速化を図るとともに貼着物を任意形状に型抜きするこ
とができるようにした貼着物の貼着方法を提供すること
にある。また、本発明は、貼着物の貼着を効率よく実行
することができる貼着物の貼着装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、離型紙で片面が覆われた貼着物からなる
貼着物テープにおける前記貼着物を被貼着物に貼着する
貼着物の貼着方法において、供給リールによって繰り出
される貼着物テープを巻取りリールによって間欠的に巻
取り、これら両リール間の貼着物テープを一対のガイド
ローラによって被貼着物の上方に前記離型紙を上側にし
て張り渡し、この貼着物テープと被貼着物との間に所定
形状の抜き孔を有する型抜きプレートを挿入し、加熱ツ
ールによって前記貼着物テープを上方から押圧すること
により、前記型抜きプレートの抜き孔から所定形状の貼
着物を型抜きして被貼着物に貼着することを特徴とす
る。また、本発明は、一対のガイドローラのうち少なく
とも一方のガイドローラを、加熱ツールの押圧後、上方
に移動させることを特徴とする。また、本発明は、離型
紙で片面が覆われた貼着物からなる貼着物テープにおけ
る前記貼着物を被貼着物に貼着する貼着物の貼着装置に
おいて、前記貼着物テープを繰り出す供給リールと、こ
の供給リールから繰り出された貼着物テープを間欠的に
巻取る巻取りリールと、これら両リール間に配置され前
記貼着物テープを被貼着物の上方に張り渡す一対のガイ
ドローラと、所定形状の抜き孔を有して前記ガイドロー
ラ間の貼着物テープの下方に挿抜自在に設けられた型抜
きプレートと、この型抜きプレートの抜き孔の上方に昇
降自在に設けられ押圧面に弾性部材を有する加熱ツール
とを備えたことを特徴とする。また、本発明は、同一円
周上に複数個の抜き孔を設けるとともに水平面内におい
て間欠的に所定角度回動される型抜きプレートによって
構成したことを特徴とする。また、本発明は、供給リー
ルと巻取りリールとの間に設けられる一対のガイドロー
ラのうち少なくとも一方のガイドローラを上下動自在に
構成したことを特徴とする。さらに、本発明は、型抜き
プレートの抜き孔の待機位置に、待機中の抜き孔をクリ
ーニングするクリーニング装置を設けたことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】本発明において、一対のガイドローラ間に張り
渡された貼着物テープは、被貼着物上に離型紙を上側に
した状態で所定量ずつ間欠的に移送される。抜き孔を有
する型抜きプレートが加熱ツールと被貼着物との間に挿
入されると、加熱ツールは下降して貼着物テープの前記
抜き孔に対応する部位を被貼着物に押し付けることによ
り、貼着物を型抜きし、被貼着物に貼着する。加熱ツー
ルの押圧が解除されると、一対のガイドローラの中のい
ずれか一方のガイドローラを上昇させて離型紙と被貼着
物に貼着された貼着物を剥離する。型抜きプレートは複
数個の抜き孔を有し、間欠的に回動させることにより、
抜き孔を貼着位置と待機位置に順次移動させる。待機中
の抜き孔はクリーニング装置によってクリーニングされ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る貼着物の貼着装置
の一実施例を示す正面図、図2は同装置の部分的な左側
面図、図3は装置全体の右側面図、図4は貼着物を型抜
きするときの様子を示す斜視図、図5は型抜きプレート
の斜視図である。これらの図において、本実施例は液晶
パネルの端子とタブを異方性導電膜によって電気的に接
続する貼着装置20に適用した例を示す。貼着装置20
は、基台22上に立設された装置本体21を備えてい
る。装置本体21の前面側には、異方性導電フィルムテ
ープ1が巻回された供給リール23と、供給リール23
から繰り出される被貼着物としての異方性導電フィルム
テープ1を巻取る巻取りリール24と、両リール23,
24間の異方性導電フィルムテープ1を液晶パネル25
の上方に張り渡す左右一対のガイドローラ26,27
と、異方性導電フィルムテープ1に所定のテンションを
付与する一対のテンションローラ28,29と、異方性
導電フィルムテープ1と液晶パネル25との間に挿入さ
れる型抜きプレート30と、異方性導電フィルムテープ
1を液晶パネル25に押し付ける加熱ツール31等が配
設されている。また、型抜きプレート30の後方には型
抜きプレート30に形成された抜き孔32をクリーニン
グするクリーニング装置33が配設されている。
【0014】前記異方性導電フィルムテープ1は、図9
に示したものと同様に、導電粒子を熱硬化性樹脂または
熱可遡性樹脂に均一に分散して形成された異方性導電膜
2と、異方性導電膜2の片面を覆う離型紙3とで構成さ
れている。異方性導電膜2は、型抜きプレート30の抜
き孔32によって型抜きされることにより貼着物として
液晶パネル25に貼着される。供給リール23から繰り
出された異方性導電フィルムテープ1は、テンションロ
ーラ28とガイドローラ26によって貼着位置Aに離型
紙3を上側にした状態で導かれ、ガイドローラ27、テ
ンションローラ29、ガイドピン35およびテープ送り
機構36を経て巻取りリール24に巻取られる。貼着位
置Aは前記加熱ツール31の真下の位置とされる。
【0015】供給リール23側のガイドローラ26とテ
ンションローラ28は上下動自在に設けられており、加
熱ツール31による異方性導電フィルムテープ1の押圧
状態が解除されると、図示しないシリンダ、駆動モータ
等の適宜な駆動手段によって一体に上昇されるように構
成されている。こうすることにより、異方性導電フィル
ムテープ1に上方向の張力を付与することができるた
め、型抜きプレート30の抜き孔32によって型抜きさ
れ液晶パネル25に貼着された異方性導電膜2と離型紙
3との剥離をよくすることができる。
【0016】前記テープ送り機構36は、表面に滑り止
めの合成ゴムがコーティングされ、駆動モータ38によ
って異方性導電フィルムテープ1の送り方向に間欠的に
回転されるローラ39と、このローラ39に圧接された
ピンチローラ40とで構成されており、これによって前
記異方性導電フィルムテープ1を所定量ずつ間欠的に送
るようにしている。
【0017】前記型抜きプレート30は、ベリリューム
銅、ステンレス鋼等の弾性を有する金属薄板によって形
成されており、図5に示すように一側端縁に前記抜き孔
32が形成されている。この場合、本実施例においては
抜き孔32を切欠き部で構成した例を示したが、所望形
状の異方性導電膜2を型抜きするためには種々の形状と
することができる。たとえば、図6に示すように長円形
に形成されたものとか、図7に示すように長円形の抜き
孔32を直線上に2つ並列させて形成したものであって
もよい。このように抜き孔32の形状を変えても加熱ツ
ール31の形状を変える必要はない。何故なら、後述す
るが異方性導電膜2の切断は、加熱ツール31の下面に
設けられた弾性部材55と抜き孔32の上端縁によって
なされるからである。そして、このような型抜きプレー
ト30は、抜き孔32とは反対側端部が図4に示すよう
にホルダー41にねじ等によって固定される。
【0018】前記ホルダー41は、図3に示すように垂
直に支承された回転軸42の下端にその中央がねじ等に
よって着脱可能に固定されている。また、ホルダー41
には図4に示すように2枚の型抜きプレート30が前記
回転軸42を挟んで対称に取り付けられている。これら
の型抜きプレート30の抜き孔32は、回転軸42の中
心を中心とする同一円周上に位置付けられている。前記
回転軸42は、前記ホルダー41に取り付けられた2枚
の型抜きプレート30を貼着位置Aと待機位置Bに交互
に移動させるために駆動モータ43によって異方性導電
膜2の型抜きが1回終わる度に180°ずつ間欠的に回
動されるように構成されている。待機位置Bは貼着位置
Aの真後ろの位置とされる。駆動モータ43の回転は、
一対のプーリ44,45と、これらプーリ間に張設され
たタイミングベルト46によって前記回転軸42に伝達
されるが、これに限らず駆動モータ43と回転軸42を
直結してもよい。また、駆動モータ43に限らず他のア
クチュエータ、たとえば電磁ソレノイドとラチェット機
構とによりホルダー41を間欠的に回動させる構造とし
てもよい。
【0019】前記装置本体21の前面上部に前方に向か
って突設された張り出し部21Aの下側は、スピンドル
48が上下動自在に設けられている。スピンドル48の
下端には加熱ブロック50が平行度調整機構49を介し
て固定されている。平行度調整機構49としては、種々
のものを採用することができるが、本実施例ではスピン
ドル48側に設けられた上板51と、加熱ブロック50
側に設けられた下板52を、その四隅に設けたボルト5
3によって互いに連結し、これらのボルト53の緊締量
を調節することによって上板51と下板52の平行度を
調節、言い換えれば加熱ブロック50に取り付けられる
前記加熱ツール31の下面が水平になるように調節する
ように構成されている。前記加熱ブロック50には、シ
ーズヒータ等の加熱ヒータ54が埋設されており、これ
によって常時一定の温度に加熱されている。また、加熱
ブロック50の下面には前記加熱ツール31が複数個の
ボルトによって固定されている。加熱ツール31の下面
は、前記型抜きプレート30の抜き孔32より若干大き
めの押圧面を形成しており、またこの押圧面にはシリコ
ンゴム等の耐熱性の高い弾性部材55が固着されてい
る。この弾性部材55は、前記型抜きプレート30との
間に異方性導電フィルムテープ1を挾み押圧される異に
よって抜き孔32の上端縁に沿って弾性変形し、この上
端縁によって異方性導電膜2を破断するように機能す
る。また、押圧状態が解除された時の剥離紙3との離れ
がよい材料であることが望ましい。
【0020】前記型抜きプレート30の後方に配設され
た前記クリーニング装置33は、図3に示すようにロッ
ド61が前後方向に進退するように水平に設置されたエ
アシリンダ60と、供給側リール62から繰り出され複
数個のガイドローラ63〜68を添接して巻取り側リー
ル69に巻取られる粘着テープ等のクリーニング用テー
プ70と、可動テーブル71等で構成されている。ガイ
ドローラ63〜68のうち三つのローラ64〜67は、
前記ロッド61の先端に固定されたブロック72の一側
面に回転自在に取り付けられている。また、その中の一
つのローラ65は、前記ロッド61の進退動作に伴い待
機位置Bに移動した型抜きプレート30上を摺動し、ク
リーニング用テープ70を型抜きプレート30に押し付
けることによりクリーニングローラとして機能する。前
記可動テーブル71は、前記待機位置Bの下方に上下動
自在に配設されており、待機位置Bに待機している型抜
きプレート30のクリーニング時に駆動モータ73によ
って型抜きプレート30の下面まで上昇して型抜きプレ
ート30をクリーニングローラ65に押し付け、クリー
ニングが終了すると同時に下降されるように構成されて
いる。
【0021】次に、上記構造からなる貼着装置20によ
る貼着動作を主として図8に基づいて説明する。先ず、
異方性導電フィルムテープ1の引出し量等の初期条件を
設定した後、型抜きプレート30、加熱ツール31、ク
リーニング装置33、その他機構部品の位置等が所定位
置になるように初期化する。この初期化した状態におい
て、型抜きプレート30は異方性導電フィルムテープ1
の下方にこれと近接して平行に位置する。また、加熱ツ
ール31は上死点位置に待機している。図8(a)はこ
の状態を示す。また、クリーニング装置33のエアシリ
ンダ60は、図3に示すようにロッド61を前方に突出
させてクリーニングローラ65を待機位置Bに位置させ
ている。この時、可動テーブル71は下死点位置に待機
している。
【0022】今、図3に示すように搬送テーブル75を
上昇させて貼着位置Aに位置付けし、その上面に載置さ
れている液晶パネル25を型抜きプレート30の下面に
接触させると、図8(b)に示すように加熱ツール31
が下降して異方性導電フィルムテープ1を型抜きプレー
ト30を介して液晶パネル25の上面に押し付ける。こ
の時、異方性導電フィルムテープ1の型抜きプレート3
0の抜き孔32に対応する部位が加熱ツール31の下面
に固着された弾性部材55によって抜き孔32内に押し
込まれるため、この部位の異方性導電膜2’が抜き孔3
2の両端縁の形状に切断されて液晶パネル25の上面に
貼着される。この切断は先にも述べたように弾性部材5
5の抜き孔32の上端縁への押圧による弾性変形による
ものである。この型抜きされた異方性導電膜2’が貼着
されると、加熱ツール31は図8(c)に示すように上
昇して上死点位置に復帰すると同時に、図2に示すテー
プ送り機構36の駆動モータ38が駆動して異方性導電
フィルムテープ1を巻取りローラ24に所定量巻取る。
また、この時、図1に示すガイドローラ26とテンショ
ンローラ28は上方に上昇することにより異方性導電フ
ィルムテープ1を上方へ引き上げ、液晶パネル25に貼
着された異方性導電膜2’から離型紙3を分離する。ガ
イドローラ26とテンションローラ28を上昇させるタ
イミングは、加熱ツール31が異方性導電フィルムテー
プ1を押圧した後であれば何時でもよい。この場合、本
実施例においては、ガイドローラ26とテンションロー
ラ28を共に上下動させるようにしたが、ガイドローラ
26のみを上下動させてもよい。また、このガイドロー
ラ26の代わりに巻取りリール24側のガイドローラ2
7を単独にまたはテンションローラ29と一体に上下動
させたり、あるいは左右のガイドローラ26,27を同
時に上下動させたり、ガイドローラ26,27およびテ
ンションローラ28,29を同時に上下動させるように
してもよい。
【0023】一方、型抜きプレート30は、加熱ツール
31が上昇して上死点位置に復帰すると、駆動モータ4
3の駆動によって回転軸42を回転することにより、1
80°回動して待機位置Bに移動し、代わりに待機位置
Bに待機していた他の型抜きプレート30が貼着位置A
に位置付けられる。待機位置Bに型抜きプレート30が
位置すると、クリーニング装置33の可動テーブル71
は駆動モータ73の駆動によって待機位置Bまで上昇し
て前記型抜きプレート30をクリーニングローラ65に
クリーニング用テープ70を介して押し付ける。次い
で、エアシリンダ60が駆動してロッド61を後退させ
ると、前記クリーニングローラ65は型抜きプレート3
0上を転動しながら後退し、クリーニング用テープ70
によって型抜きプレート30に付着している異方性導電
フィルムテープ1の残さを拭き取ることによって除去す
る。この時、当然のことながらクリーニング用テープ7
0は供給側リール62からクリーニングに必要な量だけ
繰り出される。クリーニングローラ65が型抜きプレー
ト30の後端まで移動すると、クリーニングが終了し、
ロッド61が前進してクリーニングローラ65を元の位
置に復帰させ、可動テーブル71が初期位置に下降し、
もって一回の貼着動作が終了する。このような動作を繰
り返すことにより供給リール23に巻かれている異方性
導電フィルムテープ1の異方性導電膜2を液晶パネル2
5に順次貼着することができる。
【0024】クリーニング装置33によるクリーニング
動作は、通常異方性導電膜2を一回貼着する毎に行われ
るが、型抜きプレート30の抜き孔32の形状によって
は異方性導電フィルムテープ1の残さが殆ど付着しない
場合がある。このようなときは異方性導電膜2を数回貼
着する毎にクリーニングを行うようにしてもよい。
【0025】なお、上記実施例は液晶パネル25に異方
性導電膜2を貼着物として貼着するようにした例を示し
たが、本発明はこれに限らず、種々の貼着物に対しても
適用することができる。また、上記実施例はホルダー4
1に2枚の型抜きプレート30を取り付けた例を示した
が、一つあるいは三つ以上であってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る貼着物
の貼着方法およびその装置は抜き孔を有する型抜きプレ
ートと加熱ツールを用いて貼着物テープの貼着物を被貼
着物に貼着するようにしたので、貼着物をチャックで保
持したり、カッターで切断する必要がなく、一回の貼着
処理を短時間で行うことができ、貼着作業の迅速化を図
ることができる。また、型抜きプレートを用いているの
で、任意の形状のものを精度よく型抜きすることができ
る。また、本発明は、貼着物テープをガイドする一対の
ガイドローラのうち少なくとも一方のガイドローラを上
下動自在に構成し、加熱ツールによる押圧後、このガイ
ドローラを上方に移動させるようにしているので、被貼
着物に貼着された貼着物と離型紙を確実に分離すること
ができる。さらに、本発明はクリーニング装置によって
型抜きプレートの抜き孔をクリーニングするようにして
いるので、貼着物を精度よく型抜きすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る貼着物の貼着装置の一実施例を
示す正面図である。
【図2】 同装置の部分的な左側面図である。
【図3】 装置全体の右側面図である。
【図4】 貼着物を型抜きするときの様子を示す斜視図
である。
【図5】 型抜きプレートの斜視図である。
【図6】 型抜きプレートの他の実施例を示す斜視図で
ある。
【図7】 型抜きプレートのさらに他の実施例を示す斜
視図である。
【図8】 (a)、(b)、(c)は貼着動作を説明す
るための図である。
【図9】 異方性導電フィルムテープの断面図である。
【図10】 貼着方法の従来例を示す図である。
【図11】 貼着方法の従来例を示す図である。
【図12】 貼着方法の従来例を示す図である。
【図13】 貼着方法の従来例を示す図である。
【符号の説明】
1…異方性導電フィルムテープ、2…異方性導電膜、3
…離型紙、23…供給リール、24…巻取りリール、2
5…液晶パネル、26,27…ガイドローラ、28,2
9…テンションローラ、30…型抜きプレート、31…
加熱ツール、32…抜き孔、33…クリーニング装置、
55…弾性部材、A…貼着位置、B…待機位置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型紙で片面が覆われた貼着物からなる
    貼着物テープにおける前記貼着物を被貼着物に貼着する
    貼着物の貼着方法において、供給リールによって繰り出
    される貼着物テープを巻取りリールによって間欠的に巻
    取り、これら両リール間の貼着物テープを一対のガイド
    ローラによって被貼着物の上方に前記離型紙を上側にし
    て張り渡し、この貼着物テープと被貼着物との間に所定
    形状の抜き孔を有する型抜きプレートを挿入し、加熱ツ
    ールによって前記貼着物テープを上方から押圧すること
    により、前記型抜きプレートの抜き孔から所定形状の貼
    着物を型抜きして被貼着物に貼着することを特徴とする
    貼着物の貼着方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の貼着物の貼着方法にお
    いて、一対のガイドローラのうち少なくとも一方のガイ
    ドローラを、加熱ツールの押圧後、上方に移動させるこ
    とを特徴とする貼着物の貼着方法。
  3. 【請求項3】 離型紙で片面が覆われた貼着物からなる
    貼着物テープにおける前記貼着物を被貼着物に貼着する
    貼着物の貼着装置において、前記貼着物テープを繰り出
    す供給リールと、この供給リールから繰り出された貼着
    物テープを間欠的に巻取る巻取りリールと、これら両リ
    ール間に配置され前記貼着物テープを被貼着物の上方に
    張り渡す一対のガイドローラと、所定形状の抜き孔を有
    して前記ガイドローラ間の貼着物テープの下方に挿抜自
    在に設けられた型抜きプレートと、この型抜きプレート
    の抜き孔の上方に昇降自在に設けられ押圧面に弾性部材
    を有する加熱ツールとを備えたことを特徴とする貼着物
    の貼着装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の貼着物の貼着装置にお
    いて、同一円周上に複数個の抜き孔を設けるとともに水
    平面内において間欠的に所定角度回動される型抜きプレ
    ートによって構成したことを特徴とする貼着物の貼着装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の貼着物の貼着
    装置において、供給リールと巻取りリールとの間に設け
    られる一対のガイドローラのうち少なくとも一方を上下
    動自在に構成したことを特徴とする貼着物の貼着装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の貼着物の貼着装置にお
    いて、型抜きプレートの抜き孔の待機位置に、待機中の
    抜き孔をクリーニングするクリーニング装置を設けたこ
    とを特徴とする貼着物の貼着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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