JPH08294256A - インダクションモータ用ロータの製造方法 - Google Patents

インダクションモータ用ロータの製造方法

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JPH08294256A
JPH08294256A JP9635695A JP9635695A JPH08294256A JP H08294256 A JPH08294256 A JP H08294256A JP 9635695 A JP9635695 A JP 9635695A JP 9635695 A JP9635695 A JP 9635695A JP H08294256 A JPH08294256 A JP H08294256A
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JP
Japan
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rotor
end ring
rotor bar
bar
brazing
Prior art date
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Pending
Application number
JP9635695A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Fuse
俊明 布施
Takashi Nagayama
孝 永山
Hirokichi Hanada
博吉 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH08294256A publication Critical patent/JPH08294256A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータ回転時の遠心力などによりエンドリン
グとロータバーのろう付部近傍のロータバーが外周側に
引張られても破断を生じないインダクションモータ用ロ
ータの製造方法を提供する。 【構成】 けい素鋼板製の抜き板1は鋼製のロータシャ
フト2に積層され、黄銅製のロータバー3が抜き板1に
開けられた孔に挿入される。無酸素銅製のエンドリング
4には溶融したろう材を溜めるための凹部5が設けられ
る。凹部5とロータバー3の端部にはろう付用のフラッ
クス6が塗布される。ロータバー3の端部には棒状の銀
ろうを曲げたろう材7が差し込まれる。エンドリング4
を回転台9を用いて回転させる。バーナ10の加熱により
エンドリング4が約 800℃になった時点でロータバー3
をエンドリング4の凹部5に密着させてろう付温度に上
昇させる。ろう材7がぬれた後に、加熱を止めてロータ
全体を自然冷却させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般産業用に用いられる
インダクションモータ用ロータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インダクションモータはけい素鋼板の抜
き板を積層したものにロータバーを通し、ロータバーの
両端をエンドリングで接続した構造を有する。ロータの
製造には主としてロータバーを挿入するための溝を加工
した櫛形のエンドリングにロータバーを挿入し、ろう付
する方法が用いられている。この場合、ロータの軸を水
平に置き、ロータバー挿入部分の上部を部分加熱しなが
らろう材を供給する。ロータを逐次回転させて、順次ロ
ータバーとエンドリングをろう付し、一回転した時点で
全周のろう付を完了する。ろう付にはバーナ加熱や高周
波誘導加熱が用いられる。他の継手としてエンドリング
とロータバーを突合せた構造も用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のエンドリングと
ロータバーの継手形状のうち、エンドリングを櫛形に加
工するものは、成形時の加工費が高くなる。また、素材
の多くの部分が加工で失われるので、材料の無駄が多く
なる。さらに、ロータバー挿入部は比較的広い平面の接
合となるため、ろう付による欠陥が発生しやすい。
【0004】また、エンドリングとロータバーを突合せ
た構造では、ロータバー長さのばらつきによりエンドリ
ングとの突合せ部における隙間が不均一となりろう付に
よる欠陥が発生しやすい。
【0005】さらに、どちらの構造でもロータバーはろ
う付のために加熱され軟化する。このため、ロータ回転
時の遠心力などによりエンドリングとロータバーのろう
付部近傍のロータバー内側に発生する引張応力で、ロー
タバーが破断しやすい。これを防止するにはロータバー
の断面積を大きくする必要があり、ロータの重量が増加
する。
【0006】本発明の目的はロータ回転時の遠心力など
によりエンドリングとロータバーとのろう付部近傍のロ
ータバーが外周側に引張られて破断を生じないインダク
ションモータ用ロータの製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】ロータバーの端部にエン
ドリングを接合するインダクションモータ用ロータの製
造方法において、加熱によりあらかじめ膨張させた状態
のエンドリングにロータバーを接合し、その後エンドリ
ングを冷却するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】エンドリングは加熱しているので、常温の状態
よりリングの径が大きくなっている。これに対し、ロー
タバー側は、エンドリングと接触する前は加熱していな
いので常温である。これらを接触させるとエンドリング
に接触した近傍のロータバーは急速に加熱される。この
ためろう付部近傍のロータバーはろう付温度に達する
が、ろう付部から離れた部分のロータバーとこれを挿入
した抜き板の温度上昇は小さく、したがってエンドリン
グと比較して膨張量は小さい。ここにろう材を供給する
とロータバーはエンドリングにろう付される。ロータバ
ーがすべてエンドリングに接合した状態でロータ全体を
冷却すると、膨張量の大きかったエンドリングの方がよ
り収縮する。このため、ロータバーはエンドリングに引
張られてロータ内周側へ変形した状態となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1において、積層したけい素鋼板製の抜き板
1は鋼製のロータシャフト2に固定されている。黄銅製
のロータバー3は抜き板1に開けられた孔に挿入されて
いる。これとは別の無酸素銅製のエンドリング4には、
溶融したろう材を溜めるための凹部5が設けてある。ロ
ータバー3の端部とエンドリングの凹部5にはろう付用
のフラックス6が塗布されている。さらに、ロータバー
3の端部には棒状の銀ろうをU形に曲げたろう材7が差
し込んである。エンドリング4は断熱材8を介して回転
台9に載せられている。回転台の周囲にはエンドリング
4を下側から加熱するためにバーナ10を備えている。ま
た、エンドリングの周囲には下方からのバーナの火炎を
防止するための防炎板11を配置する。ロータシャフト2
はこれを上下させるための駆動装置12に固定されてい
る。
【0010】次に、図1を参照してロータろう付時の作
用を説明する。回転台9の駆動部を動作させてエンドリ
ング4を回転させる。この時、駆動装置12を用いてロー
タバー3はエンドリング4から離しておく。エンドリン
グ4が銀ろうのろう付温度である約 800℃になった時点
で、駆動装置12を用いてロータバー3をエンドリング4
の凹部5に密着させる。エンドリング4と比較してロー
タバー3は熱容量が小さいので、ロータバー3の端部は
密着後短時間でろう付温度に上昇する。ろう材7はロー
タバー3に差込んで固定してあるので、ロータバー3が
ろう付温度に昇温する前に溶融しエンドリング4のみに
広がってしまうことがない。バーナ加熱時は防炎板11に
より抜き板1に直接火炎があたることが防止できる。ロ
ータバー3にろう材7がぬれた後、加熱を止めてロータ
全体を自然冷却させる。ろう材7が凝固した後はエンド
リング4の収縮によりロータバー3が引張られて、ロー
タバー3はロータ内周側へ変形した状態となる。
【0011】上記方法で製作したロータはエンドリング
4とロータバー3は突合せ構造のため、エンドリング4
に櫛形の加工をする必要がなく、加工費を低くできる。
また、ロータバー3のろう付部近傍のみを急速加熱する
ので、抜き板1の温度上昇を抑えることがき、ロータの
性能劣化を防止できる。
【0012】さらに、ロータバー3をほぼ同時にろう付
できるので、部分ろう付と比較してろう付時間を短くで
きる。また、ロータの自重をろう付部の密着に利用でき
るので、荷重や加圧機構を用いないでろう付欠陥の発生
を少なくできる。
【0013】さらに、ろう付後、常温でエンドリング4
によりロータバー3はロータの内側に引張られているの
で、ロータバー3の内部は圧縮応力状態となる。このた
め、ロータが回転して遠心力がはたらいても、ロータ内
部には大きな引張り応力は発生せず、ロータバー3の破
断を防止できる。
【0014】なお、ろう材7はU形に限らず、ロータバ
ー3に固定できるものであれば他の形状でも良い。ま
た、棒状のろう材に限らず、ロータバー3に直接コーテ
ィングしたものでも同様の効果が得られる。また、置き
ろうでなく、差しろう方式でも同様である。
【0015】加熱にはバーナの火炎に限らず、高周波誘
導を用いても同様の効果が得られる。本発明の他の実施
例を図2を参照して説明する。
【0016】円周状に加圧片13を持つロータバー加圧装
置14を用いて、ロータバー3をロータ内部側に変形固定
する。この状態で上述の実施例と同様にろう付を行う。
ろう付後、ロータバー加圧装置14をロータから外す。ロ
ータバー3内側にはろう付前から圧縮応力がかかってい
るので、エンドリング4の収縮による効果のみより大き
な圧縮応力が得られる。
【0017】さらに、本発明の異なる実施例を図3を参
照して説明する。エンドリング4の凹部5とロータバー
3との継手の接触部15をロータバー3断面の一部とし、
他はテーパ部とする。図3(a)に示すように、エンド
リング4側にテーパ部16を設けた場合、ロータバー3の
端部は直角の加工で良く、複数のロータバー3をまとめ
て加工することができる。このため、加工費を低くでき
る。
【0018】図3(b)のように、ロータバー3側にテ
ーパ部17を設ける場合は、次の効果が得られる。片側に
エンドリング4をろう付すると、ロータバー3の他端に
は若干のずれが生じる。他端にエンドリング4をろう付
する前にこのずれを修正するために再加工を行うが、あ
らかじめテーパ加工をしていると、この修正加工幅が少
なくできる。どちらの場合も、接触部をロータバー3断
面の一部としたので、この部分が急速に加熱される。ろ
うのぬれは、この急速加熱部分から逐次テーパ部へと進
行するのでボイドの残留が減少する。また、ロータ重量
が同一でもこれのかかる面積が少なくなるので、この部
分でのろう付欠陥発生が減少する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はロータバ
ーの端部にエンドリングを接合するインダクション用ロ
ータの製造方法において、加熱によりあらかじめ膨張さ
せた状態のエンドリングにロータバーを接合し、その後
エンドリングを冷却するようにしたので、ろう付後、常
温でエンドリングによりロータバーはロータの内側に引
張られてロータバーの内側は圧縮応力状態となる。この
ため、ロータが回転して遠心力がはたらいても、ロータ
内側には大きな引張り応力は発生せず、ロータバーの破
断を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロータの構成およびろう付方法を
示す平面図。
【図2】本発明の他の実施例を示す平面図。
【図3】(a)(b)はそれぞれ本発明の異なる実施例
を示す平面図。
【符号の説明】
1…抜き板,2…ロータシャフト,3…ロータバー,4
…エンドリング,5…凹部,6…フラックス,7…ろう
材,8…断熱材,9…回転台,10…バーナ,11…防炎
板,12…駆動装置,13…加圧片,14…ロータバー加圧装
置,15…継手接触部,16,17…テーパ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータバーの端部にエンドリングを接合
    するインダクションモータ用ロータの製造方法におい
    て、加熱によりあらかじめ膨張させた状態のエンドリン
    グにロータバーを接合し、その後エンドリングを冷却
    し、常温でロータバーの内部を圧縮応力状態とすること
    を特徴とするインダクションモータ用ロータの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 ロータバーの端部にエンドリングを接合
    するインダクションモータ用ロータの製造方法におい
    て、あらかじめロータバーをロータ内側に変形させ、ロ
    ータバーの内部が圧縮応力状態でエンドリングを接合す
    ることを特徴とするインダクションモータ用ロータの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1および2記載のインタクション
    モータ用ロータの製造方法において、あらかじめろう材
    をロータバーの端部に固定したことを特徴とするインダ
    クションモータ用ロータの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1および2記載のインタクション
    モータ用ロータの製造方法において、エンドリングとロ
    ータバーの接合部をテーパとしたことを特徴とするイン
    ダクションモータ用ロータの製造方法。
JP9635695A 1995-04-21 1995-04-21 インダクションモータ用ロータの製造方法 Pending JPH08294256A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100476587B1 (ko) * 1999-10-11 2005-03-17 현대중공업 주식회사 동바 타입 유도전동기의 브레징 방법
DE102012004293A1 (de) 2011-03-11 2012-10-11 Fanuc Corporation Kurzschlussläufer eines Induktionsmotors und dessen Herstellungsverfahren, wobei ein Endring mit einer Stange verlötet ist
CN116995881A (zh) * 2023-08-09 2023-11-03 浙江创美机电有限公司 一种节能高效的高频潜水电机及其制造工艺

Cited By (5)

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DE102012004293A1 (de) 2011-03-11 2012-10-11 Fanuc Corporation Kurzschlussläufer eines Induktionsmotors und dessen Herstellungsverfahren, wobei ein Endring mit einer Stange verlötet ist
DE102012004293B4 (de) 2011-03-11 2019-06-27 Fanuc Corporation Herstellungsverfahren eines Kurzschlussläufers eines Induktionsmotors, wobei ein Endring mit einer Stange verlötet ist
CN116995881A (zh) * 2023-08-09 2023-11-03 浙江创美机电有限公司 一种节能高效的高频潜水电机及其制造工艺
CN116995881B (zh) * 2023-08-09 2024-02-23 浙江创美机电有限公司 一种节能高效的高频潜水电机及其制造工艺

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