JP4237728B2 - 整流子セグメント、それを用いた整流子モータとその製造方法 - Google Patents
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Description
一方、アマチュアコイルの巻線端末部は整流子ライザーに巻回され、半田付けされる。
アマチュアコイルの巻線端末部を整流子ライザーに巻回し、その近傍にリングバリスタを配置し、前記巻回した巻線端末部と整流子ライザー部分とリングバリスタを一体に半田付けする例(下記特許文献2、3参照)、
更には、整流子ライザーの切り欠き部とリングバリスタの電極の切り欠き部にアマチュアコイルの巻線端末部を挿通し、前記3者を半田付けする例(下記特許文献4参照)等が見受けられる。
図6では、整流子100の樹脂で形成された基台に整流子セグメント102が設けられ、整流子セグメント102には、整流子片102bに連続して整流子ライザー102aがスリット102cを設けて突出形成されている。リングバリスタ101は整流子の基台に配置され、リングバリスタ基体101bの一部にスリット101cを有する電極101aが設けられている。固着時、整流子100にリングバリスタ101を配置し、両スリット102cと101cを位置合わせし、両スリット102cと101cにアマチュアコイルの巻先端末部を挿通配置し、両スリット101c、102c内に半田を流し込み巻線端末部と電極101aと整流子ライザー102aを固着する。
(1)整流子セグメントは整流子片部とライザー部を備え、前記ライザー部は、結合部と、該結合部から外方へ伸びるコイル巻付用ライザー部とバリスタレーザー溶接用ライザー部を有し、前記バリスタレーザー溶接用ライザー部は、前記コイル巻付用ライザー部の両側に設けられており、両バリスタレーザー溶接用ライザー部は、前記結合部との連結箇所を起点として自由端に向かうにつれて相互の間の間隔が広がるように開き角を設定してなることを特徴とする。
(2)上記(1)記載の整流子セグメントにおいて、
前記コイル巻付用ライザー部と前記バリスタレーザー溶接用ライザー部は、自由端に丸みをつけた短冊状としたことを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)記載の整流子セグメントにおいて、
前記結合部の幅は、前記コイル巻付用ライザー部の幅よりも広いことを特徴とする。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれか一項記載の整流子セグメントにおいて、
前記整流子片部と前記ライザー部を折り曲げ箇所を境にしてそれぞれ分けて設けたことを特徴とする。
(5)上記(1)乃至(4)のいずれか一項記載の整流子セグメントにおいて、
前記ライザー部は、金属板からなるものであり、前記結合部、前記コイル巻付用ライザー部及び前記バリスタレーザー溶接用ライザー部は、同一平板上に位置していることを特徴とする。
(6)上記(1)乃至(5)のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子モータであって、リングバリスタが前記バリスタレーザー溶接用ライザー部にレーザー溶接してあることを特徴とする。
(7)整流子モータは、上記(1)乃至(6)のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子モータであって、アマチュアコアに設けたコイルの巻線端末が前記コイル
巻付用ライザー部に巻回され、該巻回された巻線端末と前記コイル巻付用ライザー部がア
ーク溶接されていることを特徴とする。
(8)整流子モータは、
上記(1)乃至(6)のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子モータであって、整流子基体が、整流子片部支持用円筒部と、前記整流子片部支持用円筒部との間に段部を形成する支持部とを備え、前記整流子片部支持用円筒部に前記整流子片部を設け、前記段部に前記折り曲げ箇所を設け、前記整流子セグメントを前記整流子基体の段部に押さえるようにリングファイバを設けたことを特徴とする。
(9)上記(8)記載の整流子モータでおいて、前記リングバリスタを、前記リングファイバの外側面に接し、且つ、前記ライザー部に接するように設け、前記リングバリスタの表面電極と前記ライザー部の前記バリスタレーザー溶接用ライザー部がレーザー溶接してあることを特徴とする。
(10)上記(8)又は(9)記載の整流子モータにおいて、前記アマチュアコアに設けたコイルの巻線端末が前記コイル巻付用ライザー部に巻回され、該巻回された巻線端末と前記コイル巻付用ライザー部がアーク溶接されていることを特徴とする。
(11)上記(1)乃至(5)のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子モータの製造方法において、リングバリスタを前記バリスタレーザー溶接用ライザー部にレーザー溶接することを特徴とする。
(12)上記(1)乃至(5)のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子
モータの製造方法において、前記アマチュアコアに設けたコイルの巻線端末を前記コイル
巻付用ライザー部に巻回し、前記巻回した巻線端末部の被覆を除去し、該巻回された巻線
端末と前記コイル巻付用ライザー部をアーク溶接することを特徴とする。
(13)上記(12)記載の整流子モータの製造方法において、前記除去する手段を燃
焼手段としたことを特徴とする。
図4は本発明の整流子組立体とコイルの関係を行程順と関係なく略示したアマチュア(回転子)の斜視図である。ライザー部3は隣接するコイル15間に配置される。
図4は3極の例を示す。
リングファイバ12の外側面にリングバリスタ13を設け(図4中、リングバリスタ13はライザー部3a〜3cを図示する都合から、点線の位置に図示してあり、点線の矢印の先のライザー部3a〜3c上に搭載される)、このリングバリスタ13の表面電極とバリスタレーザー溶接用ライザー部7Aa、7Ba、7Ab、7Bb、7Ac、7Bcをレーザー溶接する(図3(a)参照)。
上で述べたように、ここで、巻回した巻先端部15aの絶縁被覆が溶接時にすべて除去(例えば、燃えカス等も残らずに燃えて無くなる)できるもの(組成、厚さ等を含めて)である場合には、後述する次の巻先端部15aのアーク溶接工程時に除去する。
2、2a、2b、2c 整流子片部
3、3A、3a、3b、3c ライザー部
4 折り曲げ部
5 結合部
6、6−1、6−2、6a、6b、6c コイル巻付用ライザー部
6f、7Af、7Bf 自由端
6g、7Ag、7Bg 連結箇所
6h 切り欠き部
6i 幅広部
7A、7B、7Aa、7Ba、7Ab、7Bb、7Ac、7Bc バリスタレーザー溶接用ライザー部
8a、8b 連結バー
9 整流子組立体
10 整流子基体
10a 整流子片部支持用円筒部
10b 支持部
10c 貫通孔
10d 段部
11、13A、13B、13C スリット
12 リングファイバ
13 リングバリスタ
13a、13b、13c 表面電極
14 アマチュアコア
15 コイル
15a 巻線端末
16、16A、16B、16C 溶融体
20 アマチュア
21 シャフト
23a、23b 金属軸受け
24 インシュレータ
30 フレーム
31 ブラケット
34 ワッシャ
38 油切り
39 マグネット
40 マグネット押えバネ
41 PTC
42a、42b ソケット端子
43a、43b カーボンブラシ
44a 44b ブラシ押えバネ
A、B、C、D、E、F レーザー溶接領域
Claims (13)
- 整流子セグメントは整流子片部とライザー部を備え、前記ライザー部は、結合部と、該結合部から外方へ伸びるコイル巻付用ライザー部とバリスタレーザー溶接用ライザー部を有し、
前記バリスタレーザー溶接用ライザー部は、前記コイル巻付用ライザー部の両側に設けられており、
両バリスタレーザー溶接用ライザー部は、前記結合部との連結箇所を起点として自由端に向かうにつれて相互の間の間隔が広がるように開き角を設定してなることを特徴とする整流子セグメント。 - 前記コイル巻付用ライザー部と前記バリスタレーザー溶接用ライザー部は、自由端に丸みをつけた短冊状としたことを特徴とする請求項1記載の整流子セグメント。
- 前記結合部の幅は、前記コイル巻付用ライザー部の幅よりも広いことを特徴とする請求項1又は2記載の整流子セグメント。
- 前記整流子片部と前記ライザー部を折り曲げ箇所を境にしてそれぞれ分けて設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の整流子セグメント。
- 前記ライザー部は、金属板からなるものであり、前記結合部、前記コイル巻付用ライザー部及び前記バリスタレーザー溶接用ライザー部は、同一平板上に位置していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の整流子セグメント。
- 請求項1乃至5のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子モータであって、
リングバリスタが前記バリスタレーザー溶接用ライザー部にレーザー溶接してあることを特徴とする整流子モータ。 - 請求項1乃至5のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子モータであって、
アマチュアコアに設けたコイルの巻線端末が前記コイル巻付用ライザー部に巻回され、該巻回された巻線端末と前記コイル巻付用ライザー部がアーク溶接されていることを特徴とする整流子モータ。 - 請求項1乃至5のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子モータであって、
整流子基体が、整流子片部支持用円筒部と、前記整流子片部支持用円筒部との間に段部を形成する支持部とを備え、前記整流子片部支持用円筒部に前記整流子片部を設け、前記段部に前記折り曲げ箇所を設け、前記整流子セグメントを前記整流子基体の段部に押さえるようにリングファイバを設けたことを特徴とする整流子モータ。 - 前記リングバリスタを、前記リングファイバの外側面に接し、且つ、前記ライザー部に接するように設け、前記リングバリスタの表面電極と前記ライザー部の前記バリスタレーザー溶接用ライザー部がレーザー溶接してあることを特徴とする請求項8記載の整流子モータ。
- 前記アマチュアコアに設けたコイルの巻線端末が前記コイル巻付用ライザー部に巻回され、該巻回された巻線端末と前記コイル巻付用ライザー部がアーク溶接されていることを特徴とする請求項8又は9記載の整流子モータ。
- 請求項1乃至5のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子モータの製造方法であって、
前記リングバリスタの表面電極に接触させた状態の前記ライザー部の前記バリスタレーザー溶接用ライザー部の所定領域をレーザーにより溶融して、前記リングバリスタを前記バリスタレーザー溶接用ライザー部にレーザー溶接することを特徴とする整流子モータの製造方法。 - 請求項1乃至5のいずれか一項記載の整流子セグメントを用いた整流子モータの製造方法であって、
前記アマチュアコアに設けたコイルの巻線端末を前記コイル巻付用ライザー部に巻回し、前記巻回した巻線端末部の被覆を除去し、該巻回された巻線端末と前記コイル巻付用ライザー部をアーク溶接することを特徴とする整流子モータの製造方法。 - 前記除去する手段を燃焼手段としたことを特徴とする請求項12記載の整流子モータの製造方法。
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