JPH08293A - カルシウムイオン測定方法および組成物 - Google Patents

カルシウムイオン測定方法および組成物

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JPH08293A
JPH08293A JP13584294A JP13584294A JPH08293A JP H08293 A JPH08293 A JP H08293A JP 13584294 A JP13584294 A JP 13584294A JP 13584294 A JP13584294 A JP 13584294A JP H08293 A JPH08293 A JP H08293A
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glycerol
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成 植田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 被検体を、ホスファチジルグリセロールに作
用するホスホリパーゼ及びホスファチジルグリセロール
の存在下に作用せしめ、被検体中のカルシウムイオン量
に応じて変化するホスホリパーゼの酵素活性を測定して
なるカルシウムイオン測定方法、およびそのカルシウム
イオン測定用組成物である。 【効果】 被検体中のカルシウムイオンの量に応じて変
化するホスホリパーゼの酵素活性を測定する方法におい
て、基質としてホスファチジルグリセロールを用いるこ
とにより、被検体中の内在性成分、特にレシチンやリポ
蛋白の悪影響を受けず、簡便で精度の高いカルシウムイ
オンの測定ができ、かつ測定用組成物を提供できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被検体中に含まれるカル
シウムイオンの定量法に関する。さらに詳しくは、被検
体を、ホスファチジルグリセロールに作用するホスホリ
パーゼ及びホスファチジルグリセロールの存在下に作用
せしめ、被検体中のカルシウムイオン量に応じて変化す
るホスホリパーゼの酵素活性を測定することを特徴とす
るカルシウムイオン測定方法およびホスファチジルグリ
セロール、ホスホリパーゼA2、リゾホスホリパーゼ、
グリセロホスホリルコリンホスホジエステラーゼ、グリ
セロール−3−リン酸オキシダーゼ、過酸化水素指示薬
を含有するカルシウムイオン測定用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】生体成分中のカルシウムイオンの定量法
として、o−クレゾールフタレインコンプレクソン(o
−cresolphthalein complexo
ne;o−CPC)法が日常広く用いられている。この
方法はo−CPCがアルカリ性下でカルシウムイオンと
反応して赤紫色の色素を生成するという原理による発色
法であるが、マグネシウムイオンの影響を受けるなど特
異性に欠けること、タンパク質や温度の影響を受けるな
どの欠点がある。
【0003】そのため、近年、より特異性の高い酵素法
が種々報告されている。これらは、いずれも酵素のカル
シウムイオンによる活性化や阻害作用を利用したもの
で、 (1)ホスホリパーゼDを用いるものとして例えば特開
昭62−195297号公報;レシチン、ホスホリパー
ゼD及びコリンオキシダーゼからなる組成物、特開平4
−187098号公報;コリン系リン脂質、ホスホリパ
ーゼD、コリンオキシダーゼ、界面活性剤及び2価金属
塩からなる組成物、特開平4−23999号公報;非天
然型ホスフォリルコリン誘導体、ホスホリパーゼD及び
コリンオキシダーゼ又はコリンデヒドロゲナーゼからな
る組成物。
【0004】(2)ホスホリパーゼA2 を用いるものと
して例えば特開平1−231896号公報;ホスフォリ
ルコリンチオエステルを基質に用いてホスホリパーゼA
2 酵素活性を測定する方法、特開平5−168498号
公報;基質としてコリンリン脂質またはエタノールアミ
ンリン脂質を用いてホスホリパーゼA2 酵素活性を測定
する方法。
【0005】(3)カルモジュリンを用いるものとして
例えば特開昭62−36199号公報)。 (4)ピルビン酸キナーゼを用いるものとして例えば特
開平2−142498号公報。 (5)アミラーゼを用いるものとして例えば臨床化学、
19(補冊)、69、1990年。 (6)トランスアミナーゼを用いるものとして例えば特
開平5−219992号公報などがある。
【0006】これらの方法において、(3)はカルモジ
ュリンの入手が困難である点、2段階の活性化を利用す
るため反応時間が長いという問題がある。(4)はカル
シウムイオンの阻害作用を利用したものであるため測定
精度に問題点があった。また、(5)は内在性のアミラ
ーゼの影響を受けやすいという点や亜鉛、銅イオン等の
影響を受ける。更に(6)は生成物のひとつであるヒド
ロキサム酸について特異性の高い定量法がないこと、ま
たもう一方の生成物であるアンモニアを定量する場合の
内在性アンモニアによる干渉等の問題がある。
【0007】また上記(1)及び(2)はホスホリパー
ゼを用いる方法であるが、これらの測定法で基質として
用いられているレシチン等のコリン系リン脂質やエタノ
ールアミンリン脂質の場合には、これらの基質はいずれ
も水に不溶な界面活性能を有する物質である。従って、
水に溶解性の高い他の界面活性剤等と組合せて可溶化さ
れた混合ミセルとして用いられるが、ホスファチジルグ
リセロールに比べ溶解性が低いため、基質濃度に限界が
あった。
【0008】また、レシチンは細胞膜を構成するリン脂
質として最も含量が多く、通常血液中にもリポ蛋白の成
分として存在するものである。リポ蛋白は、リン脂質や
コレステロール等の水に不溶な成分と蛋白質との複合体
であり、可溶化された状態で血中に存在する。このリン
脂質の約70%がレシチンであり、この影響により正確
な測定が妨げられるという欠点を有する。
【0009】更に、リポ蛋白中に存在するコレステロー
ルは、レシチンと複合体を形成することが知られてお
り、医薬、化粧品、食品分野等でレシチン−コレステロ
ール複合体として様々に利用されていることからわかる
ようにレシチンに対する親和性が強く、特に検体が血液
の場合には、大きな影響を与える。コレステロールはそ
のエステル型も合わせ、通常、低密度リポ蛋白(LD
L)では約45%、また高密度リポ蛋白(HDL)にも
約30%含まれており、しかもこの含量には大きな個体
差が認められるので個々の検体により影響の度合が異な
り正確な測定をなし得ない。
【0010】これらの種々の問題点を改良するために、
上記した非天然型ホスフォリルコリン誘導体を基質と
し、ホスホリパーゼD及びコリンオキシダーゼ又はコリ
ンデヒドロゲナーゼからなる組成物及び測定法が報告さ
れている(特開平4−23999号公報)。この方法は
従来のレシチン基質の代わりに水に対する溶解性を改善
するため非天然型とした合成ホスホリルコリン誘導体を
基質に用い、ホスホリパーゼDを作用させる方法である
が、水に対する溶解性を改善した基質であることから天
然に存在しないものであり、従って合成が必要である点
で実用性に欠け、さらに内在性基質の影響を受けるもの
であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホスホリパ
ーゼのカルシウムイオンによる活性化反応に基づくカル
シウムイオン測定法に関するものである。更に詳しく
は、溶解性に優れた基質を用いることにより、精度の高
い測定法を、また被検体に内在する成分の影響を受けな
い正確な測定法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】これまでにホスホリパー
ゼA2 またはホスホリパーゼDを用いたカルシウムイオ
ン測定法は種々報告されているが前述のように種々の問
題があった。そこで本発明者らはこのような点に鑑み、
調製が簡単でより実用的なカルシウムイオン測定試薬を
提供することを目的に鋭意検討した結果、ホスホリパー
ゼの基質としてレシチンに比べ溶解性の高いホスファチ
ジルグリセロールを基質に用い、ホスファチジルグリセ
ロールに作用するホスホリパーゼを用いることにより、
被検体に内在する成分の影響を受けることなくより正確
にカルシウムイオンが定量できることを見い出した。
【0013】この知見におけるひとつの特徴は、基質濃
度を従来に比べ高く設定する事ができるため過剰量の基
質という酵素反応にとって理想的な条件設定が可能にな
ったということである。このような条件下ではその測定
値は、多少の基質の変動による影響を受けないため、よ
り精度の高い測定が可能となる。また他の特徴は、ホス
ファチジルグリセロールが血清や尿等の生体成分にほと
んど存在しない物質であるため、レシチンを用いたとき
のような内在性基質の影響を受けない点が挙げられる。
さらに本発明者らは意外にもホスファチジルグリセロー
ルを基質に用いた場合、内在性リポ蛋白の影響を殆ど受
けないということを見出し本発明を完成するに至った。
【0014】本発明は、上記の知見に基づいて完成され
たもので、被検体を、ホスファチジルグリセロールに作
用するホスホリパーゼ及びホスファチジルグリセロール
の存在下に作用せしめ、被検体中のカルシウムイオン量
に応じて変化するホスホリパーゼの酵素活性を測定する
ことを特徴とするカルシウムイオン測定方法、およびホ
スファチジルグリセロール、ホスホリパーゼA2 、リゾ
ホスホリパーゼ、グリセロホスホリルコリンホスホジエ
ステラーゼ、グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ、
過酸化水素指示薬を含有するカルシウムイオン測定用組
成物である。
【0015】本発明の被検体としては、一般的にはその
測定対象の性質上、生体成分である場合が多い。生体成
分の例としては生体体液、食品などが挙げられ、例えば
血清、血漿、涙液、唾液や尿、牛乳、骨髄、乳製品など
が挙げられる。これら被検体は、一般に1μl〜500
μl、好ましくは3μl〜100μlの適宜な量を用い
ればよい。
【0016】本発明に用いる基質であるホスファチジル
グリセロールは、簡便には市販の試薬を用いればよく、
それらは一般的には1位は飽和、2位は飽和または不飽
和であり脂肪酸残基の炭素数がC8 〜C24であるが、使
用するホスホリパーゼが作用し得る、即ち基質となり得
るものであることが必要である。
【0017】好ましくはホスファチジルグリセロールの
1位が炭素数C12〜C20の飽和脂肪酸残基、2位が炭素
数C12〜C20の飽和または不飽和脂肪酸残基で示される
もので、特に好適には例えばジミリストイルホスファチ
ジルグリセロール、ジパルミトイルホスファチジルグリ
セロール、ジステアロイルホスファチジルグリセロー
ル、1−リノレオイル−2−オレオイルホスファチジル
グリセロール等の単独または混合物が挙げられ、また例
えば、卵黄レシチンよりその塩基交換反応により作られ
たものや、ジミリストイルホスファチジルグリセロー
ル、ジパルミトイルホスファチジルグリセロール、ジス
テアロイルホスファチジルグリセロール、1−リノレオ
イル−2−オレオイルホスファチジルグリセロール等の
合成ホスファチジルグリセロールが挙げられる。
【0018】また、ホスファチジルグリセロールに作用
するホスホリパーゼとしては、ホスホリパーゼA2 (E
C3.1.1.4)またはホスホリパーゼD(EC3.
1.4.4)が挙げられ、ホスホリパーゼA2 を用いる
場合にはホスホリパーゼA2の酵素活性を測定し、また
ホスホリパーゼDを用いる場合にはホスホリパーゼDの
酵素活性を測定して、目的とするカルシウムイオンの測
定を行うものである。
【0019】このうちホスホリパーゼA2 は基質である
ホスファチジルグリセロールを含むジアシルグリセロリ
ン脂質の2位の脂肪酸エステル結合の加水分解を触媒す
る酵素であり、ヘビ毒、ハチ毒、ブタすい臓(臨床酵素
ハンドブック、第607頁、講談社、1982年)やス
トレプトマイセス属などに存在が知られている。
【0020】例えばストレプトマイセス属由来のホスホ
リパーゼA2 (旭化成工業(株)製、カタロクナンバ
ー:T−31)を用いた場合、ホスファチジルグリセロ
ールを基質に用いることにより、レシチンを基質に用い
た場合に比べ、本発明の効果に加え、その反応性が格段
にすぐれており、より少量の酵素でカルシウムイオンの
定量が可能であること、また、定量域においてもレシチ
ン基質の場合よりも広いことが示された。また、ブタす
い臓、ハチ毒由来の酵素についても、レシチンを用いた
ときに比べ、必要な酵素量が格段に少なくてすむことが
確認された。
【0021】本発明においては、ホスホリパーゼの酵素
活性が測定されるが、ホスホリパーゼA2 の酵素活性の
測定につき例示的に説明すると、ホスホリパーゼA2
酵素に用いる場合の反応生成物のひとつであるリゾホス
ファチジルグリセロールをリゾホスホリパーゼ(EC
3.1.1.5)(LYPL)及びグリセロホスホリル
コリンホスホジエステラーゼ(EC 3.1.4.2)
(GPCP)の作用によりグリセロール−3−リン酸を
生成せしめ、このグリセロール−3−リン酸を公知の定
量手段、好適にはグリセロール−3−リン酸オキシダー
ゼ(EC1.1.3.21、例えば旭化成工業(株)
製、カタロクナンバー:T−15、T−40)(GP
O)の作用により、酸素を消費し、ジヒドロキシアセト
ンリン酸および過酸化水素を形成せしめばよい。
【0022】この反応形式を以下に示す。 ホスファチジルグリセロール+H2 O→リゾホスファチジルグリセロール+脂 (ホスホリパーゼA2 ) 肪酸 リゾホスファチジルグリセロール+H2 O→グリセロホスホリルグリセロール (LYPL) +脂肪酸 グリセロホスホリルグリセロール+H2 O→グリセロール−3−リン酸+グリ (GPCP) セロール グリセロール−3−リン酸+O2 →ジヒドロキシアセトンリン酸+H2 2 (GPO)
【0023】次いで、この反応において、例えば消費さ
れた酸素を酸素電極で定量するか、形成された過酸化水
素を過酸化水素電極や過酸化水素指示薬、例えばカプラ
ーとして4−アミノアンチピリン、また水素供与体とし
てフェノ−ル、3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒ
ドロキシエチル)アニリン、N−エチル−N−(2−ヒ
ドロキシ−3−スルホプロピル)−m−トルイジンナト
リウム、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スル
ホプロピル)−3,5−ジメトキシアニリン、N−エチ
ル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m
−アニシジン等の色原体及びペルオキシダーゼ(EC
1.11.1.7)、蛍光基質や発光基質、例えばフェ
ニルチオヒダントイン、ホモバニリン酸、4−ヒドロキ
シフェニル酢酸等の蛍光基質、ルミノール、イソルミノ
ール、ルシゲニン等の発光基質を、必要に応じて水素供
与体、ペルオキシダーゼの存在下に作用せしめて過酸化
水素を定量すればよく、例えば過酸化水素指示薬を用い
た場合には反応によって形成された色素を分光光度計を
用いて適宜その吸収波長域にて吸光度を求めることによ
り容易に定量でき、また蛍光基質や発光基質を用いた場
合には蛍光光度計または発光検出器により定量すればよ
い。
【0024】前記した反応で用いられるリゾホスホリパ
ーゼについては実質的にホスファチジルグリセロールに
作用しないものであれば特に限定はされず、動物、植
物、微生物等の起源より取得することができる。微生物
由来の酵素としては、ビブリオ属由来の酵素(旭化成工
業(株)製、カタログナンバー:T−32)が適してい
る。またグリセロホスホリルコリンホスホジエステラー
ゼも同様に特に限定はされず例えばグリオクラディウム
属の酵素(旭化成工業(株)製、カタログナンバー:T
−33)等が利用できる。これらの酵素については適
宜、基質特異性を確認したのち使用すればよい。
【0025】また、本発明において用いられるホスホリ
パーゼDについては、その由来を含め特に限定はされる
ものではない。ホスホリパーゼDはレシチンのコリン−
リン酸エステル結合を加水分解する触媒作用を有し、さ
らにホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジル
セリン、ホスファチジルグリセロール等のグリセロリン
脂質にも作用する酵素であるが、その起源としては例え
ば、キャベツ、ニンジン、ラット脳などの動植物由来
(酵素ハンドブック、第451頁、朝倉書店、1983
年)、ストレプトマイセス・クロモファスカスなどの微
生物由来のものが挙げられる。
【0026】例えば、ストレプトマイセス クロモファ
スカス(旭化成工業(株)製、カタログナンバー:T−
07)を用いた場合、酵素の使用量はレシチン基質のと
きに比べ多く必要とするが、内在性成分の影響に関して
の効果は、ホスホリパーゼA 2 の場合と同等以上であっ
た。
【0027】本発明においてホスホリパーゼとしてホス
ホリパーゼDを使用する場合、ホスホリパーゼDの酵素
活性が測定される。この場合、被検体中のカルシウムイ
オンとホスファチジルグリセロールの存在下にてホスホ
リパーゼDの酵素活性が発現して生成される反応生成物
はホスファチジン酸およびグリセロールである。従っ
て、このホスホリパーゼDの酵素活性の測定に当たって
は、反応生成物であるホスファチジン酸またはグリセロ
ールを公知の方法により測定すればよい。
【0028】例えばグリセロールを定量する場合は、A
TPの存在下グリセロールキナーゼ(EC2.7.1.
30、例えば旭化成工業(株)製、カタログナンバー:
T−09)を用いればグリセロール−3−リン酸に転換
されるので、このグリセロール−3−リン酸を前述の方
法により簡単に定量することができる。
【0029】本発明のカルシウムイオン測定法におい
て、基質に用いるホスファチジルグリセロール濃度は
0.2〜20mM、特に0.8〜4mMが好ましい。ま
たホスホリパーゼの使用量は0.025〜10u/ml
が適切であるが、ホスホリパ−ゼA2 を用いる場合は
0.025〜10u/ml、特に0.1〜2.5u/m
lが好ましく、ホスホリパーゼDを用いる場合は0.0
3〜8u/ml、特に0.08〜2u/mlが好まし
い。
【0030】LYPLは1.0〜20u /ml、特に
2〜10u/mlが好ましく、GPCPは0.02〜5
u/ml、特に0.1〜1u/mlが好ましく、グリセ
ロール−3−リン酸オキシダーゼは10〜200u/m
l、特に20〜100u/mlが好ましい。また過酸化
水素指示薬についてペルオキシダーゼは2〜50u/m
l、特に4〜25u/mlが好ましく、色原体は0.2
〜30mMを用いればよい。
【0031】さらに反応媒体として、例えばトリス緩衝
液、リン酸緩衝液、PIPESやHEPES等のグッド
の緩衝液などを例えばpH6.5〜8.5に適宜調整し
て使用すればよい。さらに可溶化助剤として、例えば非
イオン界面活性剤、例えばアルキル アリル ポリエー
テル アルコール(オクチル フェノキシ ポリエトキ
シエタノール、商品名;トリトン X−100)を0.
05〜5%添加してもよい。
【0032】このようにして調製された上記した諸成分
組成からなる反応試薬について、例えば1テスト当り反
応試薬0.5〜1mlを用い、これに被検体を添加し、
37℃で加温し、例えば2分間以上で10分間以内、好
ましくは5分間以内のホスホリパーゼによる反応を行
い、その後簡便には例えば反応で形成された色素を適宜
その吸収波長域にて吸光度を求めることにより定量すれ
ばよい。これらホスホリパーゼ反応によりホスファチジ
ルグリセロールから生成した物質の定量は、ホスホリパ
ーゼ反応と同時に行ってもよく、または逐次的に行うこ
ともできる。好適にはこの反応の一定時間内の色素の生
成速度として定量すればよい。
【0033】本発明の測定用組成物の調製に当たって
は、反応試薬は一つまたは二つ以上に分け、二つ以上に
分けた場合には、それら各成分を適宜組み合わせること
もできる。吸光度の測定は分光光度計のみならず、臨床
検査室でもよく用いられている自動分析機を用いて連続
測定にも適応できる。
【0034】
【実施例】次いで、本発明を実施例にて説明するが、本
発明は何らこれらによって限定されるものではない。 実施例1 ホスホリパーゼA2 (ストレプトマイセス由来)による
カルシウムイオンの定量)
【0035】<試薬1> 50mM PIPES−NaOH緩衝液(pH7.0) 1.67mM TOOS((株)同仁化学研究所製) 1.2mM ジパルミトイルホスファチジルグリセロー
ル(日本精化(株)製) 0.2%トリトン X−100(Triton X−1
00) 5u/ml ペルオキシダーゼ 20u/ml グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ
(旭化成工業(株)製) 0.2u/ml グリセロホスホリルコリンホスホジエ
ステラーゼ(旭化成工業(株)製) 2u/ml リゾホスホリパーゼ(旭化成工業(株)
製)
【0036】<試薬2> 300mM トリス−塩酸緩衝液(pH7.8) 10mM 4−アミノアンチピリン 0.48u/ml ホスホリパーゼA2 (ストレプトマ
イセス属由来、旭化成工業(株)製、カタログナンバ
ー:T−31) 18u/ml ペルオキシダーゼ
【0037】〔操作〕上記試薬1を1.5mlずつ分注
し、0、0.4、0.8、1.2、1.6、2.0mM
の塩化カルシウム水溶液0.05mlを添加し、37℃
にて5分間予備加温した。その後、試薬2を0.5ml
加え、37℃において546nmの吸光度変化を追跡し
た。試薬2添加後の3分目、4分目の吸光度を測定し、
その差を求めた。被検液の代わりに、水を用いたものを
試薬ブランクとして同様の操作を行い、各々の計算値よ
り差し引き、その結果を図1に示した。図1から明らか
なように、吸光度変化量は塩化カルシウム濃度に対し、
良好な直線性を示した。
【0038】実施例2 実施例1使用の酵素に対して、ホスファチジルグリセロ
ールを基質に用いた場合と、ホスファチジルコリン(レ
シチン)を用いた場合の添加回収率の比較
【0039】<試薬1A> 50mM PIPES−NaOH緩衝液(pH7.0) 1.67mM TOOS((株)同仁化学研究所製) 1.5mM ジパルミトイルホスファチジルグリセロー
ル(日本精化(株)製) 0.3% トリトン X−100 3u/ml ペルオキシダーゼ 27u/ml グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ
(旭化成工業(株)製) 0.13u/ml グリセロホスホリルコリンホスホジ
エステラーゼ(旭化成工業(株)製) 2u/ml リゾホスホリパーゼ(旭化成工業(株)
製)
【0040】<試薬2A> 250mM トリス−塩酸緩衝液(pH7.8) 10mM 4−アミノアンチピリン 0.48u/ml ホスホリパーゼA2 (ストレプトマ
イセス属由来、旭化成工業(株)製) 18u/ml ペルオキシダーゼ
【0041】<試薬1B> 50mM PIPES−NaOH緩衝液(pH7.0) 1.67mM TOOS((株)同仁化学研究所製) 1.33mM ジパルミトイルホスファチジルコリン
(日本精化(株)製) 0.27% トリトン X−100 3u/ml ペルオキシダーゼ 27u/ml グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ
(旭化成工業(株)製) 0.13u/ml グリセロホスホリルコリンホスホジ
エステラーゼ(旭化成工業(株)製) 2u/ml リゾホスホリパーゼ(旭化成工業(株)
製)
【0042】<試薬2B> 250mM トリス−塩酸緩衝液(pH7.8) 10mM 4−アミノアンチピリン 2.4u/ml ホスホリパーゼA2 (ストレプトマイ
セス属由来、旭化成工業(株)製) 18u/ml ペルオキシダーゼ
【0043】〔操作〕精度管理用凍結乾燥プール血清
(商品名:コンセーラ(日水製薬(株))9容に対し
て、0、10、20、30、40、50mM塩化カルシ
ウム溶液1容を混合し、添加回収用の試料とした。各々
の試料50μlに対して、上記試薬1Aを1.5mlず
つ分注し、37℃にて5分間予備加温した。その後、試
薬2Aを0.5ml加え、37℃において546nmの
吸光度変化を追跡した。試薬2A添加後の3分目、4分
目の吸光度を測定し、その差を求めた。被検試料の代わ
りに、水を用いたものを試薬ブランクとし同様の操作を
行い、各々の計算値より差し引いた。2mM塩化カルシ
ウム水溶液を標準液として用い、これら測定値を濃度換
算し、その添加回収率を求めた。
【0044】ホスファチジルグリセロールの代わりにレ
シチンを用いた試薬1Bと試薬2Bの組み合わせで 同
様の操作を行い、添加回収率を求めた。これらの結果は
表1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、ホスファチジル
グリセロールを基質に用いた場合の添加回収率が96%
〜103%と良好であるのに対し、レシチンの場合は、
76%〜81%と添加回収率が悪かった。
【0047】実施例3 血清のカルシウムイオン測定へ及ぼす影響 反応液は上記の実施例2と同じものを使用した。 〔操作〕脂質検査用管理血清(商品名:リピッドコンセ
ーラ「ニッスイ」、日水製薬(株))を生理食塩水にて
5段階希釈した。この0〜100%のリピッドコンセー
ラ9容に対し、(1)生理食塩水1容を混合したもの、
(2)50mM塩化カルシウム溶液1容を混合したも
の、を調製し試料とした。操作は、前記実施例2のとお
り、ホスファチジルグリセロールを用いたとき(表
2)、レシチンを用いたとき(表3)両方につき実施
し、結果を同様に濃度換算した。
【0048】夫々のリピッドコンセーラ濃度について、
塩化カルシウム添加試料の値から塩化カルシウム無添加
の値を差し引いた。この値から、リピッドコンセーラ0
の時を100%として、5mM塩化カルシウムの回収率
を計算し、各々の表2、表3に示した。レシチンを基質
に用いた場合は、リピッドコンセーラ量の増加に従い、
回収率が顕著に低下するのに対して、ホスファチジルグ
リセロールを用いた場合は殆ど影響を受けていないこと
が示された。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】実施例4 ホスホリパーゼA2 (ブタ膵由来)を用いた場合の添加
回収率の比較 <試薬1A> 50mM PIPES−NaOH緩衝液(pH7.0) 1.67mM TOOS((株)同仁化学研究所製) 1.2mM ジパルミトイルホスファチジルグリセロー
ル(日本精化(株)製) 0.24% トリトン X−100 3.33u/ml ペルオキシダーゼ 27u/ml グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ
(旭化成工業(株)製) 0.26u/ml グリセロホスホリルコリンホスホジ
エステラーゼ(旭化成工業(株)製) 5.24u/ml リゾホスホリパーゼ(旭化成工業
(株)製)
【0052】<試薬2A> 250mM トリス−塩酸緩衝液(pH7.5) 0.2% 4−アミノアンチピリン 0.6u/ml ホスホリパーゼA2 (ブタ膵由来、ノ
ボ・ノルディスク社製) 18u/ml ペルオキシダーゼ 0.2M NaCl
【0053】<試薬1B> 50mM PIPES−NaOH緩衝液(pH7.0) 1.67mM TOOS((株)同仁化学研究所製) 1.2mM ジパルミトイルホスファチジルコリン(日
本精化(株)製) 0.24% トリトン X−100 3.33u/ml ペルオキシダーゼ 27u/ml グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ
(旭化成工業(株)製) 0.26u/ml グリセロホスホリルコリンホスホジ
エステラーゼ(旭化成工業(株)製) 5.24u/ml リゾホスホリパーゼ(旭化成工業
(株)製)
【0054】<試薬2B> 250mM トリス−塩酸緩衝液(pH7.5) 0.2% 4−アミノアンチピリン 28u/ml ホスホリパーゼA2 (ブタ膵由来、ノボ
・ノルディスク社製) 18u/ml ペルオキシダーゼ 0.2M NaCl
【0055】〔操作〕精度管理用凍結乾燥プール血清
(商品名:コンセーラ(日水製薬(株))9容に対し
て、0、10、20mM塩化カルシウム溶液1容を混合
し、添加回収用の試料とした。おのおのの試料25μl
に対して上記試薬1Aを0.75mlずつ分注し、37
℃にて5分間予備加温した。その後、試薬2Aを0.2
5ml加え、37℃において5分間加熱した。反応停止
液として0.5%SDS溶液2mlを加え、546nm
の吸光度を測定した。被検試料の代わりに、水を用いた
ものを試薬ブランクとし同様の操作を行い、各々の測定
値より差し引いた。2mM塩化カルシウム水溶液を標準
液として用い、これら測定値を濃度換算し、その添加回
収率を求めた。
【0056】ホスファチジルグリセロールの代わりにレ
シチンを用いた試薬1Bと試薬2Bの組み合わせで 同
様の操作を行い、添加回収率を求めた。これらの結果は
表4に示した。
【0057】
【表4】
【0058】表4から明らかなように、ホスファチジル
グリセロールを基質に用いた場合の添加回収率が97%
〜107%と良好であるのに対し、レシチンの場合は、
59%〜62%と添加回収率が悪かった。
【0059】実施例5 ホスホリパーゼD(ストレプトマイセス・クロモファス
カス由来)によるカルシウムイオンの定量 <反応液> 40mM トリス−塩酸緩衝液(pH7.5) 2mM ATP 2mM MgCl2 1.5mM ジパルミトイルホスファチジルグリセロー
ル(日本精化(株)製) 0.3% トリトン X−100 9u/ml ペルオキシダーゼ 38u/ml グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ
(旭化成工業(株)製) 0.3u/ml グリセロールキナーゼ(旭化成工業
(株)製) 0.03% 4−アミノアンチピリン 0.02% フェノール 0.32u/ml ホスホリパーゼD(ストレプトマイ
セス・クロモファスカス由来、旭化成工業(株)製)
【0060】〔操作〕上記反応液を1mlずつ分注し3
7℃にて予備加温する.0、0.05、0.1、0.
2、0.25、0.5mMの塩化カルシウム水溶液0.
05mlをそれぞれ添加し37℃にて正確に5分間反応
させた。0.5%SDS(10mMEDTAを含む)を
2ml加え反応を停止し、500nmの吸光度を測定し
た。、その結果を図2に示した。図2から明らかなよう
に、吸光度変化量は、塩化カルシウム濃度に対し、良好
な直線性を示した。
【0061】実施例6 実施例5使用のホスホリパーゼDに対して、ホスファチ
ジルグリセロールを基質に用いた場合と、ホスファチジ
ルコリン(レシチン)を用いた場合の添加回収率の比較
【0062】<試薬1A> 40mM トリス−塩酸緩衝液(pH7.5) 2.7mM ATP 2.7mM MgCl2 2mM ジパルミトイルホスファチジルグリセロール
(日本精化(株)製) 0.4% トリトン X−100 12u/ml ペルオキシダーゼ 50u/ml グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ
(旭化成工業(株)製) 0.3u/ml グリセロールキナーゼ(旭化成工業
(株)製) 0.027% フェノール
【0063】<試薬2A> 40mM トリス−塩酸緩衝液(pH7.5) 0.12% 4−アミノアンチピリン 0.26u/ml ホスホリパーゼD(ストレプトマイ
セス・クロモファスカス由来、旭化成工業(株)製)
【0064】<試薬1B> 40mM トリス−塩酸緩衝液(pH8.0) 3mM ジパルミトイルホスファチジルコリン(日本精
化(株)製) 0.6% トリトン X−100 0.052u/ml ホスホリパーゼD(ストレプトマ
イセス・クロモファスカス由来、旭化成工業(株)製)
【0065】<試薬2B> 100mM トリス−塩酸緩衝液(pH8.0) 0.03% 4−アミノアンチピリン 0.02% フェノール 4.5u/ml ペルオキシダーゼ 6mM EDTA 5u/ml コリンオキシダーゼ(旭化成工業(株)
製)
【0066】〔操作〕脂質検査用管理血清(商品名:リ
ピッドコンセーラ「ニッスイ」、日水製薬(株))を生
理食塩水にて3倍に希釈したもの9容に対して、0、
2、4、6mM塩化カルシウム溶液1容を混合し、添加
回収用の試料とした。各々の試料50μlに対して、上
記試薬1Aを1.5mlずつ分注し、37℃にて5分間
予備加温した。その後、試薬2Aを0.5ml加え、3
7℃において546nmの吸光度変化を追跡した。試薬
2A添加後の3分目、5分目の吸光度を測定し、その差
を求めた。
【0067】被検試料の代わりに、水を用いたものを試
薬ブランクとし同様の操作を行い、各々の計算値より差
し引いた。0.5mM塩化カルシウム水溶液を標準液と
して用い、これら測定値を濃度換算し、その添加回収率
を求めた。次に、ホスファチジルグリセロールの代わり
にレシチンを用い、比較検討した。まず、試薬1B0.
5mlを37℃にて予備加温したものに上記試料10μ
lを加え、37℃にて10分間反応させた。
【0068】次いで、試薬2Bを1ml加え、ホスホリ
パーゼD反応を止めるとともに、更に37℃、15分間
加温した。0.5%SDS1.5mlを加えたのち50
0nmの吸光度を測定した。被検試料の代わりに、水を
用いたものを試薬ブランクとし同様の操作を行い、各々
の測定値より差し引いた。0.5mM塩化カルシウム水
溶液を標準液として用い、これら測定値を濃度換算し、
その添加回収率を求めた。これらの結果は表5に示し
た。
【0069】
【表5】
【0070】表5から明らかなように、ホスファチジル
グリセロールを基質に用いた場合の添加回収率が98%
〜108%と良好なのに対し、レシチンの場合は、9.
7%〜12.5%と添加回収率が極端に悪かった。
【0071】
【発明の効果】被検体中のカルシウムイオンの量に応じ
て変化するホスホリパーゼの酵素活性を測定する方法に
おいて、基質としてホスファチジルグリセロールを用い
ることにより、被検体中の内在性成分、特にレシチンや
リポ蛋白の悪影響を受けず、簡便で精度の高いカルシウ
ムイオンの測定ができ、かつ良好に測定するための組成
物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホスホリパーゼA2 を用いた場合の塩化カルシ
ウム濃度に対する検量線を表す図である。
【図2】ホスホリパーゼDを用いた場合の塩化カルシウ
ム濃度に対する検量線を表す図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を、ホスファチジルグリセロール
    に作用するホスホリパーゼ及びホスファチジルグリセロ
    ールの存在下に作用せしめ、被検体中のカルシウムイオ
    ン量に応じて変化するホスホリパーゼの酵素活性を測定
    することを特徴とするカルシウムイオン測定方法。
  2. 【請求項2】 ホスファチジルグリセロールに作用する
    ホスホリパーゼがホスホリパーゼA2 であり、ホスホリ
    パーゼの酵素活性がホスホリパーゼA2 の酵素活性であ
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ホスホリパーゼA2 の酵素活性の測定が
    ホスホリパーゼA2の作用により、カルシウムイオン濃
    度に応じて生成するリゾホスファチジルグリセロールを
    リゾホスホリパーゼ、グリセロホスホリルコリンホスホ
    ジエステラーゼの作用によりグリセロール−3−リン酸
    に変換せしめ、このグリセロール−3−リン酸の定量で
    ある請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ホスファチジルグリセロールに作用する
    ホスホリパーゼがホスホリパーゼDであり、ホスホリパ
    ーゼの酵素活性がホスホリパーゼDの酵素活性である請
    求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ホスホリパーゼDの酵素活性が、ホスホ
    リパーゼDの作用により、カルシウムイオン濃度に応じ
    て生成するグリセロールをATPの存在下グリセロール
    キナーゼの作用によりグリセロール−3−リン酸に変換
    せしめ、このグリセロール−3−リン酸の定量である請
    求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ホスファチジルグリセロール、ホスホリ
    パーゼA2 、リゾホスホリパーゼ、グリセロホスホリル
    コリンホスホジエステラーゼ、グリセロール−3−リン
    酸オキシダーゼ、過酸化水素指示薬を含有するカルシウ
    ムイオン測定用組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100354630C (zh) * 2002-10-31 2007-12-12 世诺临床诊断制品株式会社 样品中钙的测定试剂和测定方法
WO2017221795A1 (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 旭化成ファーマ株式会社 Lp-PLA2活性の測定

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