JPS63233800A - レシチンコレステロ−ルアシルトランスフエラ−ゼの活性測定法 - Google Patents

レシチンコレステロ−ルアシルトランスフエラ−ゼの活性測定法

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JPS63233800A
JPS63233800A JP62067003A JP6700387A JPS63233800A JP S63233800 A JPS63233800 A JP S63233800A JP 62067003 A JP62067003 A JP 62067003A JP 6700387 A JP6700387 A JP 6700387A JP S63233800 A JPS63233800 A JP S63233800A
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Shigeru Ueda
成 植田
Hideo Misaki
美崎 英生
Shigeyuki Imamura
茂行 今村
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Toyo Jozo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、検体中のレシチンコレステロールアシルトラ
ンスフェラーゼ(以下LCATと略すことがある)の活
性測定法および該酵素活性測定用組成物に関する。
「従来の技術及びその問題点」 LCATは血液中でレシチンおよび遊離コレスレロール
を基質として作用しリゾレシチンおよびコレスレロール
エステルを生成せしめる酵素であり肝臓において生合成
されている。LCATの活性は肝細胞の障害と関係があ
り、例えば、急性肝炎、肝硬変、閉塞性黄痕、肝癌など
でLCAT活性は低下し、アルコール性肝障害、脂肪肝
などで上昇が認められる。従ってLCATの活性測定は
、肝機能の検査にとって有用であり、またLCATの活
性測定は脂質代謝異常、1尿病などの病態解明にも有用
である。
従来、本酵素の活性測定は、基質として消費される遊離
コレスレロールの変化量を測定し求められている0、具
体的には、血清(あるいは血5i)を最適反応温度であ
る37℃にて一定時間(例えば2時間)加温し、加温前
後の遊離コレスレロールの変化量(n 5tole )
を求め、1時間(h)につき血清1ml当たりの変化量
n mole /(ml −h)として表現する。
酵素の反応速度は、反応液中の基質が充分量あり、その
反応曲線が時間に対し直線性を有する反応初期の速度を
もって示すのが一般的である。しかしながら、LCAT
の場合、高比重リポ蛋白を反応の場とし、しかも高比重
リポ蛋白中のアポ蛋白A−Iが本酵素の活性化因子とな
っていること、またレシチンおよびコレスレロールが本
来、水に溶けないことなどから活性測定は極めて困難で
ある。活性測定法としては、大別して、少量の血清(あ
るいは血漿)に過剰量のLCAT活性を有しない基質を
加える共通基質法と、血清(あるいは血51)を直接加
温し内因性のリポ蛋白を基質とする自己基質法とがある
。自己基質法の場合、血清(あるいは血5りそのものを
37℃で加温すると反応開始後1時間以内に直線性が失
われるが、本質的に通常LCAT活性そのものが非常に
低いため、加温時間を長くしなければ分光光学的分析法
により遊離コレスレロールの変化量を測定することは困
難であった。
その為、界面活性剤を添加して調製したレシチンを被検
体に加えるLCATの活性測定法〔特開昭51−129
293号〕が報告されているが、LCATの他方の基質
である遊離コレスレロールを添加しないためLCAT活
性は低値となり、またレシチン可溶化のための界面活性
剤は、LCAT活性を阻害し、従って臨床検査法上は不
適当である。また、LCATの基質であるレシチンおよ
び遊離コレスレロールを含む被検体液の透明化、可溶化
のため超音波による処理〔臨床化学、第4巻。
第3・4合併号、306〜311頁、  (1976年
)〕が報告されているが、超音波処理では、一時的に乳
濁を減少させるだけで透明とはならず、しかも2〜3時
間で沈澱が生じるため、超音波処理のみでは、臨床検査
市場においては応用できなかった。またポリアニオン糖
誘導体を用いてコレスレロール、レシチンを透明化しL
CATの活性測定する方法〔特開昭60−262600
号〕あるいはコレスレロール、レシチンからなるリポソ
ームを加え、LCATの活性測定をする方法(リポソー
ム法と略すことがある)〔第26回臨床化学会、198
6年11月22日発表(開会プログラム、要旨集第10
0〜101頁、1986年)〕等により、LCAT反応
の直線性を保持したり、活性を上昇させることにより被
検体のインキユベートの時間を短縮することが報告され
ているが、しかしながらやはり反応時間(インキユベー
トの時間)は、リポソーム法で40分以上、それ以外の
方法では、1時間からそれ以上の反応時間を要し、酵素
活性測定法として適当ではなく、また臨床検査の場にお
いて迅速にLCAT活性を測定するという面からも満足
されうるちのではなく、現在量も短時間で測定可能なリ
ポソーム法において均質で安定なリポソームを調製する
ことは非常に困難であり、実際一般的臨床診断の場に、
一定組成のリポソームを供給することは困難である。
また最近、外因性レシチンおよびコレスレロールエステ
ラーゼを使用しリゾレシチンの増加速度からLCAT活
性を測定する〔特開昭61−293396号〕報告があ
るが、リゾレシチン増加量を検出するのに反応時間を約
1時間以上要し、前述の如くにこのように多くの時間を
必要とするのは、比色定量法の感度限界に寄るところが
大きく迅速測定の観点から、この方法も問題がある。
「問題点を解決するための手段」 本発明者らは、LCATの活性測定を感度良く、しかも
迅速に簡単に行なえる日常検査に適した方法を確立すべ
く種々検討した結果、レシチンコレステロールアシルト
ランスフェラーゼが反応を触媒するレシチンおよび遊離
コレスレロールを基質として作用せしめ、リゾレシチン
およびコレスレロールエステルを生成する酵素反応系を
用いて、生成するリゾレシチンにリゾホスホリパーゼ(
EC,3,1,1,5;以下旦ヱ旦と略すことがある)
、グリセロホスホコリンジェステラーゼ(EC,3,1
,4,2;以下CPCPと略すことがある)を作用せし
め、同時または逐次に生成するグリセロール−3−リン
酸(以下G3Pと略すことがある)の量を酵素的サイク
リング法を利用し高感度に測定することによりLCAT
活性測定ができることを見出し、また、旦ヱP、CPC
P。
グリセロホスフェートオキシダーゼ(以下GPOと略す
ことがある)および還元型ニコチン・アデニン・ジヌク
レオチド(以下還元型NADと略すことがある)を含有
する組成物を用いることによって、LCAT活性を迅速
に正確にしかも簡単に行えることを見出し本発明を完成
した。
即ち本発明は、被検体中のLCATの活性測定法におい
て、該酵素が反応を触媒するレシチンおよび遊離コレス
レロールを基質として作用せしめ、リゾレシチンおよび
コレスレロールエステラーゼ成する反応系を用いて、生
成するリゾレシチンにリゾホスホリパーゼ、グリセロホ
スホコリンホスホジェステラーゼを作用せしめ、同時ま
たは逐次に生成するグリセロール−3−リン酸の量を酵
素的サイクリング法を利用し高感度に測定することを特
徴とするLCATの活性測定法であり、また、旦ヱP、
CPCP、GPOおよび還元型NADを含有するLCA
Tの活性測定用組成物を提供するものである。
より具体的に本発明を説明すると、式(1)で表される
酵素反応系を利用し、生成するリゾレシチンの生成量ま
たは生成速度を測定することにより、LCAT活性を測
定することにおいて、従来CAT レシチン + 遊離コレステロールー−−−→リゾレシ
チン + コレステロール(i)からの技術によっては
、リゾレシチンの生成量または生成速度が非常に微量ま
たは微速度であるために、非常に測定時間を要し、また
簡便な測定が困難であったが、本発明は、式(i)で表
される酵素反応系に、式(ii)で表される酵素反応と
式(iii )で表される酵素的サイクリング系を組合
わせることにより、臨床診断の場においても前便に、し
かも迅速にLCAT活性測定を可能ならしめたものであ
る。
渠ヱ且 CPCP →クリセロ本スネリルコリン GaP   +  コリン 本発明において、式(i)で表される反応系を形成せし
めるのに必要な基質は、レシチンおよび遊離コレステロ
ールであるが、通常被検体として挙げられる血清もしく
は血漿中には、レシチンおよび遊離コレステロールを内
因しているので本発明の実施においてレシチンおよび/
または遊離コレスレロールを添加することは、必須では
ない。
LCAT反応等に伴うレシチンの不足を補うために外因
性のレシチンを添加することもでき、外因性のレシチン
として、ジパルミトイルフオスファチジルコリン、ジオ
レオイルフオスファチジルコリン5 ジミリストイルフ
オスファチジルコリン。
ジステアロイルフオスファチジルコリン、ジラウロイル
フォスファチジルコリン、天然レシチンまたは超音波処
理した各種レシチン等が挙げられる。
また、LCAT活性を阻害しない基質、例えばレシチン
、コレスレロールよりなるリポソームを添加してもよい
。さらにまた、LCAT反応系中にコレスレロール加水
分解酵素を存在せしめることは、LCAT反応で消去さ
れる遊離コレステロールを補充でき、内因性の遊離コレ
ステロールの初期濃度を上げることができ、または内因
性若しくはLCAT反応によって生じるコレステロール
エステルにコレステロール加水分解酵素を作用せしめこ
とによりLCAT酵素反応を促進することができ、ひい
ては、測定感度を上げることができるので、好適な例と
して挙げることができる。上記記載のコレスレロール加
水分解酵素とは、コレステロールエステルに作用し、遊
離コレステロールを生成せしめる加水分解酵素の総称と
して用いたもので、このような酵素作用を示す酵素、つ
まりコレスレロールエステラーゼ(以下CHEと略すこ
とがある)と一般的に呼ばれている酵素の他に、上記酵
素作用を有するリパーゼ、エステラーゼと呼ばれている
酵素を含むもので、CHEとしては、哺乳動物の膵、肝
、脳、副腎、畢丸、卵巣等の動物組織由来、または、シ
ュウトモナス フルオレッセンス(Pseudomon
as  fluorescens  )。
シゾフィラム コムネ(Schizophyllumc
omune)  、  クロモバクテリウム□ビスコサ
ム(Chromobacterius   visco
sum)  等の微生物由来のCHEが挙げられ、リパ
ーゼとしては、動物の膵、肝、脂肪組織由来、植物種子
由来、または、シュウトモナス フルオレッセンス、ゲ
オイカム カンディダム(Geotricum can
didus)等の微生物由来のリパーゼが挙げられる。
用いる場合通常、1キツトに対して10以上、好ましく
は1〜70U用いればよい。
上述の如く式(i)で表されるLCAT酵素反応によっ
て生成するリゾレシチンを式〔11〕で表されるが如く
の二段階の酵素反応でGaPおよびコリンに導かれる0
本酵素反応で用いられるリゾホスホリパーゼ(LYP)
の量は、通常0.3〜10U/キツトであり、好ましく
は0.5〜3U/キフトであり、グリセロホスホコリン
ホスホジェステラーゼ(CPCP)の量は、通常0.3
〜10U/キツトであり、好ましくは0.5〜3U/キ
ツトである。
なお、LCAT活性高感度測定のために、式〔ii )
で表される酵素反応の一段目の酵素反応によって、生成
する遊離脂肪酸をアシル−CoAシンセターゼとアシル
−CoAヒドロラーゼを用いて酵素サイクリング測定す
る方法〔ジャーナル オプ バイオケミストリー(J、
Biochem ) ) 94487〜492頁、19
83年〕も、発明者は検討したが、被検体中の脂肪酸の
組成が個体差等により、一定では無く (個体差等によ
り、分子量の違う脂肪酸の分布が一定していない)、個
々の被検体中の全脂肪酸に対する酵素の相対活性が一定
では無いため、必ずしも臨床診断の場において用いるに
は満足のいくものではなかった。
次に式〔11〕に示されるが如くの酵素反応を経由して
生成するグリセロ−3−リン酸(GaP)の量の測定に
おいて、先に発明者が、見出した式(iii )で表さ
れる酵素サイクリング法を用いた測定法〔特開昭59−
140900号〕を適用すると、多種の酵素反応系が関
与する複雑な酵素反応にも関わらず、LCAT活性を感
度よく迅速にまた、実際の臨床診断の場においても適用
可能であるほど簡便に測定可能であることを見出したも
のである。
式(iii )で表される酵素サイクリング反応を形成
する初期成分としては、G P O,G P D H,
Ozおよび還元型NADである。この酵素サイクリング
反応(iii )において、旦を旦は被検体中のGaP
を基質として、1分子のGaPとOtとを消費して1分
子のH,O□とDHAPを生成し、更にこのD fT 
A Pを基質としてGPDHは、1分子のDHA Pと
還元型NADを消費して1分子の03PとNADを生成
してなるものでG 3 P −D HA Pのサイクル
反応を形成する。よって、零醇素サイクリング反応を形
成する成分としてGPO,CPDH,Ofおよび還元型
NADが必要であるが、実際には、0.は、反応系にお
ける溶存酸素を利用すれば充分であり、GPO,GPD
H,および還元型NADを測定のための試薬として過剰
量用いればよい。用いられるGPOやGPDHの使用量
としては特に限定されるものでなく、被検体中のGaP
および予測されるLCAT活性から生成が考えられる0
3Pの量の和に基づいて適宜決定すればよく、03Pの
量と相対的に加減して用いればよく、通常被検体1キッ
ト当りCP旦は、5〜20U好ましくは8〜15Uであ
り、CP D Hは、0.3〜1.8U好ましくは0.
5〜1.5Uであり、またこれ以上の量の各酵素を用い
てもよい、さらに還元型NADの使用量としては被検体
中のGaPおよび予測されるLCAT活性から生成が考
えられるGaPの量の和と反応時間によるサイクリング
数の積取上の量を用いればよく、通常G3Pの盪に比べ
大過剰の量が用いられ、例えば50倍量以上、好ましく
は100〜10000倍量用いればよく、またこの量以
上用いることを何ら限定するものではない。
さらにこの酵素サイクリング反応(iii )における
)(、Ofと還元型NADを反応せしめてNADを生成
する、より高感度な測定法となしてもよい。
即ち酵素サイクリング反応(iii )において、1分
子のH2O□と1分子の還元型NADを消費し、2分子
の水(H2O)と1分子のNADを生成する反応を触媒
する酵素であるNAD”ペルオキシダーゼ(EC,1,
11,’ 1. 1 、以下NADPOと略すことがあ
る)〔ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリ
ー(J、Biol、CheIll、)   22工、5
57  (1957)3を組合せ用いてなるもので、下
記反応(iv )にて表される。
この酵素サイクリング反応(iv)においては、酵素サ
イクリング反応(iii )にて生成したH z Oz
が、更に還元型NADと共に消費されてNADを生成す
るために、酵素サイクリング反応(iv )の1サイク
ルにて2分子の還元型NADの消費となるもので、酵素
サイクリング反応(iii )に比べて2倍の還元型N
ADの変化量となり、より筋感度にLCAT活性を測定
できるものとなる。
また上記の各種酵素反応および酵素サイクリング反応に
おける媒体としては、用いる各酵素の活性の安定なpH
域のものであればよく、本LCAT活性測定を行うに当
たって、通常pl(7,0〜8.5好ましくはpH7,
3〜8.2であり、媒体緩衝液としては、上記pH域内
に調整されたリン酸緩衝液、トリス−塩酸緩衝液、イミ
ダゾール−塩酸緩衝液、ジメルグルクール酸−水酸化ナ
トリウム緩衝液、ピペスー水酸化ナトリウム緩衝液。
HEPESi衝液等が用いられる。またLYPおよびG
PCPの活性化剤であるカルシウム塩類。
マグネシウム塩類等の金属塩類を媒体中に添加しても良
い0例えば、カルシウム塩類である塩化カルシウムを添
加する場合には、添加濃度として1〜10mM、好まし
くは2〜6mMである。更に、インキエベート時の温度
は通常37℃付近で行えば良い。
反応時間は、同時に酵素反応(i)、  (ii)およ
び酵素サイクリング反応(iii )若しくは(iv 
)を形成せしめる場合にあっては、5分以上反応せしめ
ればよく、測定の迅速性から見て、好ましくは5〜10
分である。また逐次に酵素反応〔i〕。
(ii )および酵素サイクリング反応(iii )、
若しくは(iv)を形成せしめる場合にあっては、酵素
反応(i)の反応時間を10分以上にせしめ、酵素反応
(ii)および酵素サイクリング反応〔i■〕若しくは
〔1v〕各々の反応時間は2分以上であればよい、さら
にまた、酵素反応〔1〕を形成せしめ、その後に、酵素
反応〔11〕および酵素サイクリング反応(iii )
若しくは(iv )を同時に形成せしめる場合にあって
は、酵素反応〔1〕の反応時間を10分以上にせしめ、
酵素反応(ii )および酵素サイクリング反応(ii
i )若しくは(iv)反応時間は2分以上であればよ
い。
このようにして反応せしめた後、ついで反応によって生
ずる検出できる変化の量または変化速度を測定するので
あるが、この検出できる変化としては、酵素サイクリン
グ反応(iii )若しくは(iv〕のGaPまたはD
HAPの1モル比の生成または消費の1回サイクル反応
において、1モル比若しくは2モル比の成分を消費する
か、または生成する成分が挙げられ、これらの成分とし
ては、消費されるOt、消費される還元型NAD、生成
されるH808の各成分が挙げられる。まず消費される
O:の量の定量に当たっては、通常酸素電極を用いる電
気化学的変化の量として定量すればよい。
また還元型NADの消費量の定量に当たっては、予め用
いた量の還元型NADから反応後に残存する還元型NA
Dの量の差を求めることによってなされる。この反応後
に残存する還元型NADの量または予め用いた量の還元
型NADの量の定量は、公知の種々の還元型NADの定
量法が用いられる。
この還元型NADの定量法としては、例えば共存するN
ADに特異的吸収波長でなく、還元型NADの特異的吸
収波長である吸収波長域の波長に基づいて吸光度測定す
ればよい、還元型NADの定量のための特異的吸収波長
である吸収波長域としては、320〜360nm近辺で
あり、好ましくは還元型NADの特異的極大吸収を有す
る340nm近辺である。この波長により、残存する還
元型NADを吸光度値として定量することができる。
さらに他の還元型NADの定量法としては、還元型NA
Dの水素原子の受容能を有する水素原子伝達系色原体の
発色による方法が挙げられる。この水素原子伝達系色原
体としては各種テトラゾリウム塩や2.6−シクロロフ
エノールインドフエノールなどが挙げられ、好ましくは
水溶性テトラゾリウム塩とジアホラーゼまたはフェナジ
ンメトサルフェートを組み合わせて電子伝達を良好に甘
しめたものを用いればよい、この水素原子伝達系色原体
は、還元型NADの水素原子を受けて呈色するホルマザ
ン色素を形成するもので、このホルマザン色素をその吸
収波長域、例えば500〜55Qnmにおける極大吸収
波長域に基づいて吸光度測定すればよい。さらに他の還
元型NADの定量法としては、還元型NADにレザズリ
ンなどの螢光用試薬の共存下ジアホラーゼを作用せしめ
て反応によって螢光する成分の量を定量してもよい。
特に酵素サイクリング反応(iv )を形成せしめる場
合には、還元型NADの変化量が酵素サイクリング反応
(iii )の場合よりも2倍の高感度となり還元型N
ADの定量に基づ<LCAT活性測定は、好適な例とし
て挙げることができる。
また生成する成分であるH、Otの定量に当たっては、
過酸化水素電極を用いる電気化学的変化の量として定量
するか、またはH!03と反応して検出できる生成物に
変化する指示薬組成物を用いて定量してもよい、この指
示薬組成物としては、通常色調の変化を可視にて生ずる
呈色薬組成物、光照射により螢光を発する螢光薬組成物
や発色する発光薬組成物である分光光学的手段によりそ
の変化の量を定量し得る組成物が用いられる。
また、酵素サイクリング反応(iii )若しくは〔i
v〕の反応によって生ずる検出できる変化速度としては
、反応によって消費されるO2減少速度、消費される還
元型NAD減少速度または生成されるH ! Oを増加
速度が挙げられ、変化速度を測定するれば、酵素サイク
リング反応が定常状態になると、基質量に比例するので
、従って、LCAT反応前および反応後の還元型NAD
減少速度を340n園にて分光学的に測定、あるいは0
.の減少速度を酸素電極にて測定、あるいはH2O2の
増加速度を過酸化水素電極にて測定し、LCAT反応前
および反応後の速度の変化量を計測することにより、被
検体中のLCAT活性が求められ、このようなシステム
を考えることにより自動分析器への適用が可能である。
本発明の各種酵素系を利用して、LCAT活性を測定す
るには、例えば次のように行えばよい。
血清または血漿等の被検体液を、2本の試験管に分注す
る。1本の試験管に所定量のLCAT阻害削〔例えば、
コール酸、1%濃度以上のトリトンX−100(商品名
;シグマ社製)など〕を加えり後、適宜所定量のコレス
レロールエステル加水分解酵素を加え氷冷する(A)、
他方の試験管にも適宜所定量のコレスレロールエステル
加水分解酵素を加え、37℃、一定時間(通常10分以
上、好ましい範囲は10〜20分)加温した後、LCA
T阻害剤を加え、LCAT活性に基づく酵素反応を停止
させる(B)、つづいて(A)および(B)両試験管よ
り試験液を、一定量づつ取り、それぞれの試験液に、還
元型NAD、旦ヱヱ、旦旦p旦、旦旦且およびGPDH
を含むLCAT活性測定用試薬を加え還元型NADの減
少速度を37’C,340nmにて分光光学的に測定、
あるいは過酸化水素の増加速度を過酸化水素電極にて測
定する。同様にして既知濃度の03P溶液(標準液)一
定量をLCAT活性測定試薬に加え、還元型NADの減
少速度あるいは過酸化水素の増加速度を測定する(Rc
)−これらの測定値から次式に従ってLCAT活性値を
算出する。
Rc             T U;LCAT活性値(n  mo ] e/a1.  
h)R^;試験管Aの試験液の還元型NADの減少速度
(または過酸化水素の増加速度) Rl i試験管Bの試験液の還元型NADの減少速度(
または過酸化水素の増加速度) R6;標準液の還元型NADの減少速度(または過酸化
水素の増加速度) S;標準液の濃度(n  mo l e/m1)T;試
験管BにおけるLCAT活性阻害剤を添加する前の加温
時間 (h) f;試験液および標準液の希釈倍数の差に基づく補正値 本発明LCAT活性測定に要する被検体の量は通常2〜
30μlあればよく、好ましくは4〜16μlである。
測定感度は、本来被検体中の内因性リゾレシチン量(具
体的な例示としてRA/RcxSxf)とLCAT活性
N活性体的な例示とし、゛て、(Rm  Ra) / 
RcX S X f )との兼ね合いで決められるべき
であるが、リゾレシチン量については、臨床的に正常範
囲が決められていないので、ここでは、被検体約5μl
を用いる時、被検体の加温時間(T)を15分間とする
と、充分な感度が得られたが、GPO,GPDH量を調
節することで、酵素サイクリング反応(iii )若し
くは(iv)のサイクリング速度を調整することにより
更に検出感度を挙げることができる。なお、前記の具体
的測定方法の例示にしたがってLCAT活性測定を行っ
た場合には、被検体中にレシチンおよび水に作用し、リ
ゾレシチンおよび遊離脂肪酸を生成せしめる酵素である
活性型フォスフォリバーゼAtCEC,3,1,1,4
;以下PLPA2と略すことがある〕の存在の可能性が
あることから、誤差の原因となることが考えられる。し
かしながら、十数検体に測定したところでは、通常のL
CAT活性測定においては、はとんど影響を与えていな
かった。
ただ、前記の試験管(A)の試験液の取り扱いにおいて
、所定量のLCAT阻害剤を加え、適宜所定量のコレス
レロール加水分解酵素を加えた後、37℃で一定時間加
温し、氷冷することで、被検体中に存在可能性のあるP
LPAffiの活性量に関与せずにLCAT活性量を求
められることから、適宜この方法に置ぎ換えてLCAT
活性測定を行えばよく、また、酵素反応(i)、  (
ii)、  (tii〕を同時に形成せしめLCAT活
性測定をする場合には、他の酵素の活性は阻害せずPL
PAzのみの酵素阻害をしめす物質を加えればよい。
このように本発明は、新規なLCAT活性測定法であり
、また、この新規なLCAT活性測定に必須な、リゾホ
スホリパーゼ、グリセロホスホコリンホスホジェステラ
ーゼ、グリセロホスフェートオキシダーゼ、グリセロホ
スフェートデヒドロゲナーゼおよび還元型NADを含有
するLCAT活性測定用組成物を提供することで、臨床
診断の場において、筒便にしかも、LCAT活性測定を
迅速に行わしめるものである。
また、本発明組成物には、前記の活性測定法において記
載した種々の溶媒等を付加してもよく、上記のLYヱ、
CPCP、GPOおよびCP D H等の酵素および還
元型NAD等の基質は、使用に当たって適当な一定量の
溶媒に溶解または懸濁すればLCAT活性測定が可能な
ように、予め清涼された上、自体公知の方法で凍結乾燥
した後、一つまたはそれ以上に分配して提供することも
できる。
次いで本発明の実施例を挙げて具体的に述べるが、本発
明はこれらによって何ら限定されるものではない。
「実施例」 実施例 1 ill L CA T活性測定用試薬の調整リゾホスホ
リパーゼ((LYP)、東洋醸造社製;ビブリオ属由来
)10単位(U)、グリセロホスホコリンホスホジェス
テラーゼ((CPCP);東洋醸造社製;微生物由来 
東洋醸造カタログNa  T−33)10単位、グリセ
ロホスフェ−トオキシグーゼ((GPO)、東洋醸造社
製;アエロコツカス属由来〕 160単位、グリセロホ
スフェートデヒドロゲナーゼ((GPDf();べ−リ
ンガ−・マンハイム社製;ウサギ骨格筋由来〕 68単
位を5mM塩化カルシウム、0.25mM還元型NAD
 (NADH)を含む40+wMHEPES緩衝?&<
pH8,0)に溶解して20m1とする。
(21L CA T活性測定 4検体の血清について、2本の試験管に血清0.1mi
づつ分注し、そのうち1本にコレステロールエステラー
ゼ((CHE)、東洋醸造社製;シュウトモナス属由来
)1.4を位またはリパーゼ((LP)i東洋醸造社製
;クロモバクテリウム属由来〕5単位を添加し2本の試
験管共氷冷する。それぞれにつき5μlを取りだし、L
CAT活性測活性測定用試薬1添Aし、37℃に加温後
5〜6分間における340nmの吸光度変化を測定する
。また、2本の試験管を37℃にて、15分間加温し、
それぞれに10%トリトンX−1005μlを加えLC
AT反応を停止させる。
その後、それぞれにつき5μlを取りだし、LCAT活
性測活性測定用試薬1添lし、37℃に加温後5〜6分
間における3 40 nmの吸光度変化を測定する。さ
らに200μMのグリセロール−3−リン酸5μIにつ
いても同様に測定を行い前述の計算式を用いてLCAT
活性測定値を算出す゛る。いずれの血清についても、コ
レステロールエステル加水分解酵素を添加したものの方
が、無添加のものより2〜3.5倍高い活性値として得
られ、その結果を第1表に示す。本発明においてコレス
テロールエステル加水分解酵素を添加することは、好適
な例として挙げることができるが、゛無添加の場合にお
いても測定値として充分なものであった。
第1表 実施例 2 fil L CA T活性測定用試薬の調整リゾホスホ
リパーゼ〔同上)10単位、グリセロホスホコリンホス
ホジェステラーゼ〔同上〕1010単グリセロホスフエ
ートオキシグーゼ〔同上1160単位、グリセロホスフ
ェートデヒドロゲナーゼ〔同上〕 68単位を5mM塩
化カルシウム、0.25mM還元型NAD (NADH
)を含む40mMHEPES緩衝液(pH8,0)に溶
解して20mlとする。
+21 L CA T活性測定 1検体の血清について、3本の試験管に血清0、Lml
づつ分注し、コレステロールエステラーゼ〔同上〕をそ
れぞれ1m1当り1. 4単位。
14単位、704位を添加し、試験管を37℃にて、適
時加温し、それぞれにlθ%トリトンX−1005μl
を加えLCAT反応を停止させる。
その後、それぞれにつき5μlを取りだし、LCAT活
性測定用試薬1mff1に添加し、37℃に加温後5〜
6分間における340nmの吸光度変化を測定する。さ
らに200μMのグリセロール−3−リン酸5μlにつ
いても同様に測定を行い+If述の計算式を用いて時間
経過に基づ<LCAT活性量を算出する。結果は第1図
〔コレステロールエステラーゼ添加型別のLCAT活性
量の経時変化を表したもので、横軸は、血清の加温時間
、縦軸は、LCAT活性量を示す、尚、−〇−はコレス
テロールエステラーゼ1.4U/m+、−Δ−は14 
U/ml、−口−は70 [J/ml、添加した場合の
測定点で、−・−は血清のみの場合の測定点である〕に
示すが、反応時間が長くなればなるほど1、コレステロ
ール加水分解酵素に依存してLCAT活性測定値は低下
していく。これは、L CATの反応の場である高比重
リボ蛋白を分解するためであるが、本発明のLCAT活
性測定における好ましい測定時間である20分以内では
、はとんど影響を受けていない。よって、実施例1の結
果と合わせて考えると、本発明LCAT活性測定法の如
く短時間で高感度にLCAT活性を測定できる系で顕著
にコレステロール加水分解酵素の添加効果の現れること
がわかる。
実施例 3 +11 L CA T活性測定用試薬の調整リゾホスホ
リパーゼ〔同上〕55単、グリセロホスホコリンホスホ
ジェステラーゼ〔同上〕 5単位、グリセロホスフェー
トオキシダーゼ(同上〕 150単位、グリ七ロホスフ
エートデヒドロゲナーゼ〔同よ〕 34単位を5a+M
塩化カルシウム。
0.25+*M還元型NAD (NADH)、0.1%
トリI・ンX−100を含む40mMHEPESll街
液(pH8,0)に溶解してl Qmj!とする。
(2) L CA T活性測定 4検体の血清について、2本の試験管に血清0.1ml
づつ分注し、そのうちの1本に10%トリトンx−to
o  sμ2を加え、さらにコレステロールエステラー
ゼ〔同上〕0.2単位を加え氷冷する。残りの試験管に
コレステロールエステラーゼ〔同上〕0.2単位を添加
し、試験管を37℃にて、15分間加温し、その後、l
O%トリトンX−1005μlを加えLCAT反応を停
止させる。その後、それぞれにつき5μiを取りだし、
LCAT活性測定用試薬1mりに添加し、37℃に加温
後5〜6分間における340nmの吸光度変化を測定す
る。さらに200I!Mのグリセロール−3−リン酸5
μlについても同様に測定を行い前述の計算式を用いて
LCAT活性測定値を算出する。結果は第2表に示す。
第2表 また、血清2を415.315.215.115と適時
希釈してサンプル試料を作成し、前記の如くにしてLC
AT活性値を、測定し、検量線を、作成したところ、第
2図〔横軸は、各試料中に含まれる血清の割合、縦軸は
、LCAT活性値を示す〕に示すが如くきわめて良い直
線性を示した。
実施例 4 Tl) L CA T活性測定用試薬の調整試薬1 リ
ゾホスホリパーゼ〔同上〕5単位、グリセロホスホコリ
ンホスホジェステラーゼ〔同上〕5単位、グリセロホス
フエートデヒドロケナーゼ〔同上〕8.5単位を5s+
M塩化カルシウム、0.25aM還元型NAD (NA
DH)、0.1%トリトンX−100を含む50mMH
EPESffl衝液(pH8,0)に溶解して5miと
する。
試薬2 グリセロホスフェートオキシダーゼ〔同上〕 
160単位を50mMHEPESll衝液(pH8,0
)に溶解して1mjlとする。
試薬3165%ドデシル硫酸ナトリウム(21L CA
 T活性測定 2検体の血清について、2本の試験管に血清0.05m
Jづつ分注し、そのうちの1本に10%トリトンX−1
005μlを加え、さらにコレステロールエステラーゼ
〔同上〕0.5単位を加え氷冷する。残りの試験管にコ
レステロールエステラーゼ〔同上〕0.5単位を添加し
、試験管を37℃にて、15分間加温し、その後、10
%トリトンx−ioo  sμlを加えLCAT反応を
停止させる。あらかじめ加温した試薬1 0゜5 m 
j中にそれぞれの試験管から5μlを取りだし加え、3
7℃にて5分間加温した後、試薬2をo、Q5mJを加
える。さらに37℃にて5分間加温し試薬30.5mj
を加え酵素的サイクリング反応を停止させる。この液よ
りそれぞれ0゜Qlmjtを採取し、過酸化水素電極に
て、試′薬2を加えてから5分間に増加した過酸化水素
の量を測定する。また、200μMのグリセロール−3
−リン酸5μiについても同様に測定を行い前述の計算
式を用いてLCAT活性測定値を算出する。
結果は第3表に示す。
第3表 参考例 1 (1)リゾレシチン測定用試薬の調整 リゾホスホリパーゼ(同上)10単位、グリセロホスホ
コリンホスホジェステラーゼ〔同上〕IO単位単位ザグ
リセロホスフェートオキシダーゼ上〕 160単位、グ
リセロホスフェートデヒドロゲナーゼ〔同上〕68単位
を5mM塩化カルシウム、0.25mM還元型NAD 
(NADH)を含む40mMHEPES緩衝液(pH8
,0)に溶解して20mAとする。
(2)リゾレシチン量の測定 3検体の血清について、試験管に血清0.1mAづつ分
注し、それぞれに10%トリトンX−1005μiを加
えLCAT反応を停止させた後、コレステロールエステ
ラーゼ(同上)  1. 4単位を加え試験管を37℃
にて、加温し、それぞれにつき経時的に、5μlを取り
だし、リゾレシチン測定用試薬1mlに添加し、37℃
に加温後5〜6分間における340nmの吸光度変化を
測定し、リゾレシチンの量を定量する。その結果を第4
表に示す。
第4表 上記の参考例に示すが如く、活性型フォスフォリパーゼ
A2由来のリゾレシチンの増加は認められない。
「発明の効果」 本発明によって、レシチンコレステロールアシルトラン
スフェラーゼ活性を感度よく、しかも迅速に、また実際
の臨床診断の場においても適用可能なほど簡便に測定な
らしめるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はコレステロールエステラーゼ添加量刑のLCA
T活性量の経時変化を示し、第2図は検量線を示す。 第1図 血り傭 の カロシIL日8Pfi 第 2 図゛ な1に枡ヤ1を1休ろ江シ1り別5 手続補正書 1、事件の表示 昭和62年特許願第67003号 2、発明の名称 レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼの活
性測定法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 静岡県田方郡大仁町三福632番地の1自  発 5、補正の対象 明細書の全文 6、補正の内容 (1)訂正明細書             −通1、
発明の名称 レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼの活
性測定法 2、特許請求の範囲 (1) 被40体中のレシチンコレステロールアシルト
ランスフェラーゼの活性測定法において、該酵素が反応
を触媒するレシチンおよびiHI!コレステロールを基
質として作用せしめ、リゾレシチンおよびコレステロー
ルエステルを生成する酵素反応系を用いて、生成するリ
ゾレシチンにリゾホスホリパーゼ、グリセロホスホコリ
ンホスホジェステラーゼを作用せしめ、同時または逐次
に生成するグリセロール−3−リン酸の量を酵素的サイ
クリング法を利用し高感度に測定することを特徴とする
レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼの活
性測定法。 +2+生成するグリセロール−3−リン酸(03P)量
を酵素的サイクリング法を利用し高感度に測定すること
において、03P、  ジヒドロキシアセトン−3−ホ
スフェート(DHAP)、ニコチンアミド・アデニン・
ジヌクレオチド(NAD)。 1元型NAD、酸素(Ox) 、過酸化水素(HtCh
)、グリセロホスフェートオキシダーゼ(旦旦旦)およ
びグリセロホスフエートデヒドロゲナーセ(CP D 
H)の成分および酵素の関与する下記サイクリング反応
(1) を形成せしめるため、被検体中に、旦ヱ旦、用皿、還元
型NADおよびo2を存在せしめ、次いで反応によって
生ずる検出できる変化の量または速度を定量してなる特
許請求の範囲第1項記載の活性測定法。 (3)サイクリング反応(1)において、1分子の11
!0□と1分子の還元型NADを消費して2分子の水分
子と1分子のNADを生成する反応を触媒するNAD”
ペルオキシダーゼを作用せしめ、次いで反応によって生
ずる検出できる変化の漬または速度を定量してなる特許
請求の範囲第2項記載の活性測定法。 (4)検出できる変化の量または速度が、Ot消費量ま
たは0□減減少度である特許請求の範囲第2項記載の活
性測定法。 (5)検出できる変化の量または速度が、H2O2生成
量またはHt Oを増加速度である特許請求の範囲第2
項記載の活性測定法。 (6)検出できる変化の量または速度が、還元型NAD
消費量または還元型NAD減少速度である特許請求の範
囲第2項および3項記載の活性測定法。 (7)レシチンコレステロールアシルトランスフェラー
ゼが反応を触媒するレシチンおよび遊離コレステロール
を基質として、リゾレシチンおよびコレステロールエス
テルを生成する酵素反応系において、コレステロールエ
ステル加水分解酵素を共存せしめることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の活性測定法。 (illリゾホスホリパーゼ、グリセロホスホコリンホ
スホジェステラーゼ、グリセロホスフエートオキシダー
ゼ、グリセロホスフェートデヒドロゲナーゼおよび還元
型NADを含有するレシチンコレステロールアシルトラ
ンスフェラーゼの活性n 走用組成物。 3、発明の詳細な説明 「産業上の利用分野」 本発明は、検体中のレシチンコレステロールアシルトラ
ンスフェラーゼ(以下LCATと略すことがある)の活
性測定法および該酵素活性測定用組成物に関する。 「従来の技術及びその問題点」 LCATは血液中でレシチンおよび遊離コレステロール
を基質として作用しリゾレシチンおよびコレステロール
エステルを生成せしめる酵素であり肝臓において生合成
されている。LCATの活性は肝細胞の障害と関係があ
り、例えば、急性肝炎、肝硬変、閉塞性黄度、肝癌など
でLCAT活性は低下し、アルコール性肝障害、脂肪肝
などで上昇が認められる。従ってLCATの活性測定は
、肝機能の検査にとって有用であり、またLCATの活
性測定は脂質代謝異常、F尿病などの病態解明にも有用
である。   ゛ 従来、本酵素の活性測定は、基質として消費される遊離
コレステロールの変化量を測定し求められている。具体
的には、血清(あるいは血漿)を最適反応温度である3
7℃にて一定時間(例えば2時間)加温し、加温前後の
遊離コレステロールの変化i1 (n mole )を
求め、1時間(h)につき血清11当たりの変化l n
 1lole /rml−h)として表現する。 酵素の反応速度は、反応液中の基質が充分量あり、その
反応曲線が時間に対し直線性を有する反応初期の速度を
もって示すのが一般的である。しかしながら、LCAT
の場合、高比重リボ蛋白を反応の場とし、しかも高比重
リボ蛋白中のアポ蛋白A−1が本酵素の活性化因子とな
っていること、またレシチンおよびコレステロールが本
来、水に溶けないことなどから活性測定は極めて困難で
ある。活性測定法としては、大別して、少量の血清(あ
るいは血漿)に過剰量のLCAT活性を有しない基質を
加える共通基質法と、血清(あるいは血漿)を直接加温
し内因性のリボ蛋白を基質とする自己基質法とがある。 自己基質法の場合、血清(あるいは血漿)そのものを3
7℃で加温すると反応開始後1時間以内に直線性が失わ
れるが、本質的に通常LCAT活性そのものが非常に低
いため、加温時間を長くしなければ分光光学的分析法に
より遊離コレステロールの変化量を測定することは困難
であった。 その為、界面活性剤を添加して調製したレシチンを被検
体に加えるLCATの活性測定法〔特開昭51−129
293号〕が報告されているが、LCATの他方の基質
である遊離コレステロールを添加しないためLCAT活
性は低値となり、またレシチン可溶化のための界面活性
剤は、LCAT活性を阻害し、従って臨床検査法上は不
適当である。また、LCATの基質であるレシチンおよ
び遊離コレステロールを含む被検体液の透明化、可溶化
のため超音波による処理〔臨床化学、第4巻。 第3・4合併号、306〜311頁、  (1976年
)〕が報告されているが、超音波処理では、一時的に乳
濁を減少させるだけで透明とはならず、しかも2〜3時
間で沈澱が生じるため、超音波処理のみでは、臨床検査
市場においては応用できなかった。またポリアニオン糖
誘導体を用いてコレステロール、レシチンを透明化しL
CATの活性測定する方法〔特開昭60−262600
号〕あるいはコレステロール、レシチンからなるリポソ
ームを加え、LCATの活性測定をする方法(リポソー
ム法と略すことがある) 〔第26回臨床化学会、19
86年11月22日発表(開会プログラム、要旨集第1
00〜101頁、1986年)〕等により、LCAT反
応の直線性を保持したり、活性を上昇させることにより
被検体のインキュベートの時間を短縮することが報告さ
れているが、しかしながらやはり反応時間(インキュベ
ートの時間)は、リポソーム法で40分以上、それ以外
の方法では、1時間からそれ以上の反応時間を要し、酵
素活性測定法として適当ではなく、また臨床検査の場に
おいて迅速にLCAT活性を測定するという面からも満
足されうるちのではなく、現在量も短時間で測定可能な
リポソーム法において均質で安定なリポソームを調製す
ることは非常に困難であり、実際一般的臨床診断の場に
、一定組成のリポソームを供給することは困難である。 また最近、外因性レシチンおよびコレステロールエステ
ラーゼを使用しリゾレシチンの増加速度からLCへ人活
性を測定する〔特開昭61−293396号〕報告があ
るが、リゾレシチン増加量を検出するのに反応時間を約
1時間以上要し、前述の如くにこのように多くの時間を
必要とするのは、比色定量法の感度限界に寄るところが
大きく迅速測定の観点から、この方法も問題がある。 「問題点を解決するための手段」 本発明者らは、LCATの活性測定を感度良く、しかも
迅速に簡単に行なえる日常検査に適した方法を確立すべ
く種々検討した結果、レシチンコレステロールアシルト
ランスフェラーゼが反応を触媒するレシチンおよび遊離
コレステロールを基質として作用せしめ、リゾレシチン
およびコレステロールエステルを生成する酵素反応系を
用いて、生成するリゾレシチンにリゾホスホリパーゼ(
EC,3,1,1,5;以下旦ヱ旦と略すことがある)
、グリセロホスホコリンホスホジェステラーゼ(EC,
3,1,4,2;以下GPCPと略すことがある)を作
用せしめ、同時または逐次に生成するグリセロール−3
−リン酸(以下G3Pと略すことがある)の量を酵素的
サイクリング法を利用し高感度に測定することによりL
CAT活性測定ができることを見出し、また、旦ヱP、
GP−且、グリセロホスフェートオキシダーゼ(以下C
P旦と略すことがある)および還元型ニコチンアミド・
アデニン・ジヌクレオチド(以下還元型NADと略すこ
とがある)を含有する組成物を用いることによって、L
CAT活性を迅速に正確にしかも簡単に行えることを見
出し本発明を完成した。 即ち本発明は、被検体中のLCATの活性測定法におい
て、該酵素が反応を触媒するレシチンおよび遊離コレス
テロールを基質として作用せしめ、リゾレシチンおよび
コレステロールエステルを生成する反応系を用いて、生
成するリゾレシチンにリゾホスホリパーゼ、グリセロホ
スホコリンホスホジェステラーゼを作用せしめ、同時ま
たは逐次に生成するグリセロール−3−リン酸の量を酵
素的サイクリング法を利用し高感度に測定することを特
徴とするLCATの活性測定法であり、また、上ヱヱ、
GPCP、GPO,GPDHおよび還元型NADを含有
するLCATの活性測定用組成物を提供するものである
。 より具体的に本発明を説明すると、式(1)で表される
酵素反応系を利用し、生成するリゾレシチンの生成量ま
たは生成速度を測定することにより、LCAT活性を測
定することにおいて、従来 CAT レシチン + 遊離コレステロール リゾレシチン 士 コレステロールエステル〔1〕から
の技術によっては、リゾレシチンの生成量または生成速
度が非常に微量または微速度であるために、非常に測定
時間を要し、また簡便な測定が困難であったが、本発明
は、弐い〕で表される酵素反応系に、式(ii)で表さ
れる酵素反応と式(iii )で表される酵素的サイク
リング系を組合ねせることにより、臨床診断の場におい
ても簡便に、しかも迅速にLCAT活性測定を可能なら
しめたものである。 YP PCP →グリセロネス本リルコリン  −−−−−−−→G3
P   +  コリン 本発明において、式(i)で表される反応系を形成せし
めるのに必要な基質は、レシチンおよび遊離コレステロ
ールであるが、通常被検体として挙げられる血清もしく
は血漿中には、レシチンおよび遊離コレステロールを内
因しているので本発明の実施においてレシチンおよび/
または1Lfillコレスチロールを添加することは、
必須ではない。 LCAT反応等に伴うレシチンの不足を補うために外因
性のレシチンを添加することもでき、外因性のレシチン
として、ジパルミトイルフォスファチジルコリン、ジオ
レオイルフォスファチジルコリン、ジミリストイルフォ
スファチジルコリン。 ジステアロイルフォスファチジルコリン、ジラウロイル
フォスファチジルコリン、天然レシチンまたは超音波処
理した各種レシチン等が挙げられる。 また、LCAT活性を阻害しない基質、例えばレシチン
、コレステロールよりなるリポソームを添加してもよい
。さらにまた、LCAT反応系中にコレステロールエス
テル加水分解酵素を存在せしめることは、LCAT反応
で消去される遊離コレステロールを補充でき、内因性の
遊離コレステロールの初期温度を上げることができ、ま
たは内因性若しくはLCAT反応によって生じるコレス
テロールエステルにコレステロールエステル加水分解酵
素を作用せしめことによりLCAT酵素反応を促進する
ことができ、ひいては、測定感度を上げることかできる
ので、好適な例として挙げることができる。上記記載の
コレステロール加水分解酵素とは、コレステロールエス
テルに作用し、遊離コレステロールを生成せしめる加水
分解酵素の総称として用いたもので、このような酵素作
用を示す酵素、つまりコレステロールエステラーゼ(以
下CHEと略すことがある)と一般的に呼ばれている酵
素の他に、上記酵素作用を有するりバーゼ、エステラー
ゼと呼ばれている酵素を含むもので、CHEとしては、
哺乳動物の膵、肝、脳、副腎、翠丸、卵巣等の動物組織
由来、または、シュウトモナス フルオレッセンス(P
seudomonasfIuore3cens  )、
  シゾフィラム コムネ(Schizophyllu
m  comune)  、  クロモバクテリウム 
ビスコサム(Chromobacteriumνisc
osum)  等の微生物由来のCHEが挙げられ、リ
パーゼとしては、動物の膵、肝、脂肪組織由来、!![
物種子由来、または、シュウトモナス フルオレッセン
ス、ゲオイカム カンディダム(Geotricum 
candidus)等の微性物由来のリパーゼが挙げら
れる。用いる場合通常、■キットに対してIU以上、好
ましくは1〜70U用いればよい。 上述の如く式(i)で表されるLCAT酵素反応によっ
て生成するリゾレシチンを式(ii)で表されるが如く
の二段階の酵素反応でGaPおよびコリンに導かれる。 本酵素反応で用いられるリゾホスホリパーゼ(旦ヱ旦)
の量は、通常0.3〜log/キットであり、好ましく
は0.5〜3U/キツトであり、グリセロホスホコリン
ホスホジェステラーゼ(G P CP)の量は、通常0
.3〜10U/キフトであり、好ましくは0.5〜3U
/キツトである。 なお、LCAT活性高感度測定のために、式〔ii〕で
表される酵素反応の一段目の酵素反応によって、生成す
る遊離脂肪酸をアシル−CoAシンセターゼとアシル−
CoAヒドロラーゼを用いて酵素サイクリング測定する
方法〔ジャーナル オプ バイオケミストリー(J、B
iochem ) )  94゜487〜492頁、1
983年〕も、発明者は検討したが、被検体中の脂肪酸
の組成が個体差等により、一定では無く (個体差等に
より、分子量の違う脂肪酸の分布が一定していない)、
個々の被検体中の全脂肪酸に対する酵素の相対活性が一
定では無いため、必ずしも臨床診断の場において用いる
には満足のいくものではなかった。 次に式(ii)に示されるが如くの酵素反応を経由して
生成するグリセロ−3−リンM(GaP)の量の測定に
おいて、先に発明者が、見出した式(iii )で表さ
れる酵素サイクリング法を用いた測定法〔特開昭59−
140900号〕を適用すると、多種の酵素反応系が関
与する複雑な酵素反応にも関わらず、LCAT活性を感
度よく迅速にまた、実際の臨床診断の場においても適用
可能であるほど簡便に測定可能であることを見出したも
のである。 式(iii )で表される酵素サイクリング反応を形成
する初期成分としては、GPO,GPDH,Olおよび
還元型NADである。この酵素サイクリング反応(ii
i )において、GPOは被検体中のG3Pを基質とし
て、1分子の03Pと0.とを消費して1分子のH80
,とD)(APを生成し、更にこのDHAPを基質とし
てGPDHは、1分子のDHAPと還元型NADを消費
して1分子のGaPとNADを生成してなるもので03
P−DHAPのサイクル反応を形成する。よって、本酵
素サイクリング反応を形成する成分としてGPO,GP
旦且、0□および還元型NADが必要であるが、実際に
は、0.は、反応系における溶存酸素を利用すれば充分
であり、GPO,CPDH,および還元型NADを測定
のための試薬として過剰量用いればよい、用いられるG
POやCP D Hの使用量としては特に限定されるも
のでなく、被検体中の内在性リゾレシチン由来のGaP
および予測されるLCAT活性から生成が考えられるG
aPの量の和に基づいて適宜決定すればよく、GaPの
量と相対的に加減して用いればよ(、通常被検体1キッ
ト当りGPOは、5〜20U好ましくは8〜15Uであ
り、GPD)Iは、0.3〜1.8U好ましくは0.5
〜1.5Uであり、またこれ以上の量の各酵素を用いて
もよい、さらに還元型NADの使用量としては通常GP
DHの還元型NADに対するKm値に比べ大過剰の量が
用いられ、例えば50倍量以上、好ましくは100〜1
0000倍量用いればよく、またこの量販上用いること
を何ら限定するものではない。 さらにこの酵素サイクリング反応(iii )における
H t Otと還元型NADを反応せしめてNADを生
成する、より高感度な測定法となしてもよい。 即ち酵素サイクリング反応(1ii)において、1分子
のI(80□と1分子の還元型NADを消費し、2分子
の水(HzO)と1分子のNADを生成する反応を触媒
する酵素であるNAD”ペルオキシダーゼ(EC,1,
11,1,1;以下NADPOと略すことがある)〔ジ
ャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー(J、
Biol、Chem、)   22−1.557   
(1957))を組合せ用いてなるこの酵素反応(iv
 )においては、酵素サイクリング反応(iii )に
て生成したHtChが、更に還元型NADと共に消費さ
れてNADを生成するために、酵素サイクリング反応(
iv )の1サイクルにて2分子の還元型NADの消費
となるもので、酵素サイクリング反応(iii )に比
べて2倍の還元型NADの変化量となり、より高感度に
LCAT活性を測定できるものとなる。 また上記の各種酵素反応および酵素サイクリング反応に
おける媒体としては、用いる各酵素の活性の安定なpH
域のものであればよく、本LCAT活性測定を行うに当
たって、通常pH7,0〜8.5好ましくはpH7,3
〜8.2であり、媒体緩衝液としては、上記pH域内に
調整されたリン酸緩衝液、トリス−塩酸緩衝液5イミダ
ゾール−塩酸緩衝液、ジメルグルクール酸−水酸化ナト
リウム緩衝液、ピペスー水酸化ナトリウム緩衝液。 HEPES緩衝液等が用いられる。また旦ヱ旦およびG
PCPの活性化剤であるカルシウム塩類。 マグネシウム塩類等の金属塩類を媒体中に添加しても良
い0例えば、カルシウム塩類である塩化カルシウムを添
加する場合には、添加濃度として1〜lomM、好まし
くは2〜6mMである。更に、インキュベート時の温度
は通常37℃付近で行えば良い。 反応時間は、同時に酵素反応(i)、  (ii)およ
び酵素サイクリング反応(iii )若しくは(iv)
を形成せしめる場合にあっては、5分以上反応せしめれ
ばよく、測定の迅速性から見て、好ましくは5〜lO分
である。また逐次に酵素反応〔i〕。 (ii )および酵素サイクリング反応(iii )若
しくは(iv )を形成せしめる場合にあっては、酵素
反応(i)の反応時間を10分以上にせしめ、酵素反応
(ii)および酵素サイクリング反応(iii )若し
くは(iv )各々の反応時間は2分以上であればよい
、さらにまた、酵素反応(i)を形成せしめ、その後に
、酵素反応(ii )および酵素サイタリング反応(i
ii )若しくは(iv )を同時に形成せしめる場合
にあっては、酵素反応(i)の反応時間を10分以上に
せしめ、酵素反応(ii )および酵素サイクリング反
応(iii )若しくは(iv)反応時間は2分以上で
あればよい。 このようにして反応せしめた後、ついで反応によって生
ずる検出できる変化の量または変化速度を測定するので
あるが、この検出できる変化としては、酵素サイクリン
グ反応(iii )若しくは(iv〕のGaPまたはD
HAPの1モル比の生成または消費の1回サイクル反応
において、1モル比若しくは2モル比の成分を消費する
か、または生成する成分が挙げられ、これらの成分とし
ては、消費される01消費される還元型NAD、生成さ
れるHootの各成分が挙げられる。まず消費されるO
lの量の定量に当たっては、通常酸素電極を用いる電気
化学的変化の量として定量すればよい。 また還元型NADの消費量の定量に当たっては、予め用
いた量の還元型NADから反応後に残存する還元型NA
Dの量の差を求めることによってなされる。この反応後
に残存する還元型NADの量または予め用いた量の還元
型NADの量の定量は、公知の種々の還元型NADの定
量法が用いられる。 この還元型NADの定量法としては、例えば共存するN
ADに特異的吸収波長でなく、還元型NADの特異的吸
収波長である吸収波長域の波長に基づいて吸光度測定す
ればよい、還元型NADの定量のための特異的吸収波長
である吸収波長域としては、320〜360nm近辺で
あり、好ましくは還元型NADの特異的極大吸収を有す
る34onm近辺である。この波長により、残存する還
元型NADを吸光度値として定量することができる。 さらに他の還元型NADの定量法としては、還元型NA
Dの水素原子の受容能を有する水素原子伝達系色原体の
発色による方法が挙げられる。この水素原子伝達系色原
体としては各種テトラゾリウム塩や2,6−シクロロフ
エノールインドフエノールなどが挙げられ、好ましくは
水溶性テトラゾリウム塩とジアホラーゼまたはフェナジ
ンメトサルフェートを組み合わせて電子伝達を良好に甘
しめたものを用いればよい、この水素原子伝達系色原体
は、還元型NADの水素原子を受けて呈色するホルマザ
ン色素を形成するもので、このホルマザン色素をその吸
収波長域、例えば500〜550nmにおける極大吸収
波長域に基づいて吸光度測定すればよい、さらに他の還
元型NADの定量法としては、還元型NADにレザズリ
ンなどの螢光用試薬の共存下ジアホラーゼを作用せしめ
て反応によって螢光する成分の量を定量してもよい。 特に酵素サイクリング反応(iv )を形成せしめる場
合には、還元型NADの変化量が酵素サイクリング反応
(iii )の場合よりも2倍の高感度となり還元型N
ADの定量に基づ(LCAT活性測定は、好適な例とし
て挙げることができる。 また生成する成分であるHオo2の定量に当たっては、
過酸化水素電極を用いる電気化学的変化の量として定量
するか、またはHt Ogと反応して検出できる生成物
に変化する指示薬組成物を用いて定量してもよい。この
指示薬組成物としては、通常色調の変化を可視にて生ず
る呈色薬組成物、光照射により螢光を発する螢光薬組成
物や発色する発光薬組成物である分光光学的手段により
その変化の量を定量し得る組成物が用いられる。 また、酵素サイクリング反応(iii)若しくは〔iv
)の反応によって生ずる検出できる変化速度としては、
反応によって消費される0tfIji少速度、消費され
る還元型NAD減少速度または生成されるH2O2増加
速度が挙げられ、変化速度を測定するれば、酵素サイク
リング反応が定常状態になると、基質量に比例するので
、従って、LCAT反応前および反応後の還元型NAD
減少速度を34on−にて分光学的に測定、あるいはo
2の減少速度を酸素電極にて測定、あるいはHオo2の
増加速度を過酸化水素電極にて測定し、LCAT反応前
および反応後の速度の変化量を計測することにより、被
検体中のLCAT活性が求められ、このようなシステム
を考えることにより自動分析器への適用が可能である。 本発明の各種酵素系を利用して、LCAT活性を測定す
るには、例えば次のように行えばよい。 血清または血脩等の被検体液を、2本の試験管に分注す
る。1本の試験管に所定量のLCAT阻害剤〔例えば、
コール酸、1%濃度以上のトリトンX−100(商品名
;シグマ社!!りなど〕を加えた後、適宜所定量のコレ
ステロールエステル加水分解酵素を加え氷冷する(A)
、他方の試験管にも適宜所定量のコレステロールエステ
ル加水分解酵素を加え、37℃、一定時間(通常10分
以上、好ましい範囲は10〜20分)加温した後、LC
AT阻害剤を加え、LCAT活性に基づく酵素反応を停
止させる(B)。つづいて(A)および(B)両試験管
より試験液を、一定量づつ取り、それぞれの試験液に、
還元型NAD、旦ヱ旦、旦旦旦旦、GPOおよびG P
 D IIを含むLCAT活性測定用試薬を加え還元型
NADの減少速度を37’C,340nmにて分光光学
的に測定、あるいは過酸化水素の増加速度を過酸化水素
電極にて測定する。同様にして既知濃度のG3P溶液(
標準液)一定量をLCAT活性測定試薬に加え、還元型
NADの減少速度あるいは過酸化水素の増加速度を測定
する(Rc)−これらの測定値から次式に従ってLCA
T活性値を算出する。 し       T U 、LCAT活性値(n  no l e/m1. 
h)R4;試験管への試験液の還元型NADの減少速度
(または過酸化水素の増加速度) R1;試験管Bの試験液の還元型NADの減少速度(ま
たは過酸化水素の増加速度) Rc;標準液の還元型NADの減少速度(または過酸化
水素の増加速度) S;標準液の濃度(n  mole/m1)T;試験管
BにおけるLCAT活性阻害剤を添加する前の加温時間
 (h) f;試験液および標準液の希釈倍数の差に基づく補正値 本発明LCAT活性測定に要する被検体の量は通常2〜
30μ!あればよく、好ましくは4〜16μ!である。 測定感度は、本来被検体中の内因性リゾレシチン量(具
体的な例示としてRA/R(×5xr)とLCAT活性
!活性体的な例示として、(Rs−Ra) / RcX
 S X f )との兼ね合いで決められるべきである
が、リゾレシチン世については・、臨床的に正常範囲が
決められていないので、ここでは、被検体約5μlを用
いる時、被検体の加温時間(T)を15分間とすると、
充分な感度がi)られたが、cpo、GPDHlをJJ
lfIIiすることで、酵素サイクリング反応(iii
 )若しくは(1v〕のサイクリング速度を調整するこ
とにより更に検出感度を挙げることができる。なお、前
記の具体的測定方法の例示にしたがってLCAT活性測
定を行った場合には、被検体中にレシチンおよび水に作
用し、リゾレシチンおよび遊離脂肪酸を生成せしめる酵
素である活性型フォスフォリパーゼAz[IEC,3,
1,1,4i以下PLPAよと略すことがある〕の存在
の可能性があることから、誤差の原因となることが考え
られる。しかしながら、十数検体に測定したところでは
、通常のLCAT活性測定においては、はとんど影響を
与えていなかった。 ただ、前記の試験管(A)の試験液の取り扱いにおいて
、所定量のLCAT阻害剤を加え、適宜所定量のコレス
テロールエステル加水分解酵素を加えた後、37℃で一
定時間加温し、氷冷することで、被検体中に存在可能性
のあるPLPAffiの活性量に関与せずにLCAT活
性量を求められることから、適宜この方法に置き換えて
LCAT活性測定を行えばよく、また、酵素反応(i)
、(ii)、(iii)を同時に形成せしめLCAT活
性測定をする場合には、他の酵素の活性は阻害せずPL
PA、のみの酵素阻害をしめす物質を加えればよい。 このように本発明は、新規なLCAT活性測定法であり
、また、この新規なLCAT活性測定に必須な、リゾホ
スホリパーゼ、グリセロホスホコリンホスホジェステラ
ーゼ、グリセロホスフェートオキシダーゼ、グリセロホ
スフェートデヒドロゲナーゼおよび還元型NADを含有
するLCAT活性測定用組成物を提供することで、a床
診断の場において、簡便にしかも、LCAT活性測定を
迅速に行わしめるものである。 また、本発明組成物には、前記の活性測定法において記
載した種々の溶媒等を付加してもよく、上記の旦ヱ旦、
GPCP、旦凡旦およびCPDH等の酵素および還元型
NAD等の基質は、使用に当たって適当な一定量の溶媒
に溶解または懸濁し、自体公知の方法で凍結乾燥した後
、一つまたはそれ以上に分配して提供することもできる
。 次いで本発明の実施例を挙げて具体的に述べるが、本発
明はこれらによって何ら限定されるものではない。 「実施例」 実施例 1 fil L 、CA T活性測定用試薬の調整リゾホス
ホリパーゼ((LYP)、東洋醸造社製;ビブリオ属由
来)10単位、グリセロホスホコリンホスホジェステラ
ーゼ((CPCP)。 東洋醸造社製;微生物由来 東洋醸造カタログ述T−3
3)10単位、グリセロホスフェートオキシダーゼ((
GPO)i東洋醸造社製;アエロコツカス属由来〕 1
6041位、グリセロホスフェートデヒドロゲナーゼ(
(CPDll);ベーリンガー・マンハイム社製;ウサ
ギ骨格筋由来〕68単位を5μlM塩化カルシウム、0
.25mM還元型NAD (NADH)を含む40mM
HEPES緩衝液(pH8,0)に熔解して20mj!
とする。 +21 L CA T活性測定 4検体の血清について、2本の試験管に血清0.1mI
づつ分注し、そのうち1本にコレステロールエステラー
ゼ((CHE);東洋醸造社製;シュウトモナス属由来
〕 1.4単位またはリパーゼ((LP)、東洋醸造社
製;クロモバクテリウム属由来〕 5単位を添加し2本
の試験管共氷冷する。それぞれにつき5μlを取りだし
、LCAT活性測活性測定用試薬1添Aし、37℃に加
温後5〜6分間における340nmの吸光度変化を測定
する。また、2本の試験管を37℃にて、15分間加温
し、それぞれに10%トリトンX−to05μlを加え
LCAT反応を停止させる。 その後、それぞれにつき5μlを取りだし、LCAT活
性測活性測定用試薬1定j+し、37℃に加温後5〜6
分間における340nmの吸光度変化を測定する。さら
に200μMのグリセロール−3−リン酸5μlについ
ても同様に測定を行い前述の計算式を用いてLCAT活
性測定値を算出する。いずれの血清についても、コレス
テロールエステル加水分解酵素を添加したものの方が、
無添加のものより2〜3.5倍高い活性値として得られ
、その結果を第1表に示す。本発明においてコレステロ
ールエステル加水分解酵素を添加することは、好適な例
として挙げることができるが、無添加の場合においても
測定値として充分なもので第1表 実施例 2 (11L CA T活性測定用試薬の調整リゾホスホリ
パーゼ〔同上〕 10単位、グリセロホスホコリンホス
ホジェステラーゼ〔同上〕1010単グリセロホスフェ
ートオキシダーゼ〔同上〕160単位、グリセロホスフ
ェートデヒドロゲナーゼ〔同上〕 68単位を5mM塩
化カルシウム、0.25mM還元型NAD(NADH)
を含む40mMHEPESfi衝液(pH8,0溶解溶
解して20m1とする。 (21L CA T活性測定 1検体の血清について、3本の試験管に血l#Q、1m
#づつ分注し、コレステロールエステラーゼ〔同上〕を
それぞfL l m 1当り1.4単位。 14単位、70単位を添加し、試験管を37℃にて、適
時加温し、それぞれに10%トリトンX−1005μl
を加えLCAT反応を停止させる。 その後、それぞれにつき5μlを取りだし、LCAT活
性測活性測定用試薬1定j!し、37℃に加温後5〜6
分間における340nmの吸光度変化を測定する。さら
に200μMのグリセロール−3−リン酸5μ2につい
ても同様に測定を行い前述の計算式を用いて時間経過に
基づ<LCAT活性量を算出する。結果は第1図〔コレ
ステロールエステラーゼ添加量刑のLCAT活性量の経
時変化を表したもので、横軸は、血清の加温時間、縦軸
は、LCAT活性量を示す、尚、−〇−は・ゴレステロ
ールエステラーゼ1.4U/蒙l、−Δ−は140/s
l、 −ローは70U/ml、添加した場合の測定点で
、−・−は血清のみの場合の測定点である〕に示すが、
反応時間が長くなればなるほど1、コレステロールエス
テル加水分解酵素であるコレステロールエステラーゼに
依存してLCAT活性測定値は低下していく、これは、
LCATの反応の場である高比重リボ蛋白を分解するた
めであるが、本発明のLCAT活性測定における好まし
い測定時間である20分以内では、はとんど影響を受け
ていない、よって、実施例1の結果と合わせて考えると
、本発明LCAT活性測定法の如く短時間で高感度にL
CAT活性を測定できる系で顕著にコレステロール加水
分解酵素の添加効果の現れることがわかる。 実施例 3 (11L CA T活性測定用試薬の調整リゾホスホリ
パーゼ(同上〕55単、グリセロホスホコリンホスホジ
ェステラーゼ〔同上〕55単、グリセロホスフェートオ
キシダーゼ(同上)150単位、グリセロホスフェート
デヒドロゲナーゼ〔同上〕 34単位を51IIM塩化
カルシウム。 0.25mM還元型NAD (NADH)、0.1%ト
リトンX−100を含む40mMHEPES緩衝液(p
H8,0)に溶解して10mjlとする。 (21L CA T活性測定 4検体の血清について、2本の試験管に血清Q、1mj
Iづつ分注し、そのうちの1本に10%トリトンX−1
005μlを加え、さらにコレステロールエステラーゼ
〔同上〕0.2単位を加え氷冷する。残りの試験管にコ
レステロールエステラーゼ〔同上〕0.2単位を添加し
、試験管を37℃にて、15分間加温し、その後、10
%トリトンX−1005μlを加えLCAT反応を停止
させる。その後、それぞれにつき5μ!を取りだし、L
CAT活性測活性測定用試薬1定j!し、37℃に加温
後5〜6分間における340nmの吸光度変化を測定す
る。さらに200μMのグリセロール−3−リン酸5μ
lについても同様に測定を行い前述の計算式を用いてL
CAT活性測定値を算出する。結果は第2表に示す。 以下余白 第2表 また、血清2を415.315.215.115と適時
希釈してサンプル試料を作成し、前記の如(にしてLC
AT活性値を、測定し、検量線を、作成したところ、第
2図〔横軸は、各試料中に含まれる血清の割合、縦軸は
、LCAT活性値を示す〕に示すが如くきわめて良い直
線性を示した。 実施例 4 (1) L CA T活性測定用試薬の調整試薬l リ
ゾホスホリパーゼ〔同上〕55単、グリセロホスホコリ
ンホスホジェステラーゼ〔同上〕 5単位、グリセロホ
スフェートデヒドロゲナーゼ〔同上〕 8.5単位を5
mM塩化カルシウム、0、25mM還元型NAD (N
ADI−r)、0.1%トリドアX−100を含む50
mMHE P E syi衝液溶解H8,0)に熔解し
て5mfとする。 試薬2 グリセロホスフェートオキシダーゼ〔同上〕 
160単位を50mMH[ZPES緩衝液(p[18,
0)に溶解して1 m lとする。 試薬31.5%ドデシル硫酸ナトリウム+21 L C
A T活性測定 2検体の血清について、2本の試験管に血清0.05m
jtづつ分注し、そのうちの1本に10%トリトンX−
1005μlを加え、さらにコレステロールエステラー
ゼ〔同上〕 0.5単位を加え水冷する。残りの試験管
にコレステロールエステラーゼ〔同上〕 0.5単位を
添加し、試験管を37℃にて、15分間加温し、その後
、10%トリトンx−ioo  sμlを加えLCAT
反応を停止させる。あらかじめ加温した試薬10゜5m
!中にそれぞれの試験管から5μlを取りだし加え、3
7℃にて5分間加温した後、試薬2を0、Q5mj+を
加える。さらに37℃にて5分間加温し試薬30.5m
lを加え酵素的サイクリング反応を停止させる。この液
よりそれぞれ0゜Q1mj!を採取し、過酸化水素電極
にて、試薬2を加えてから5分間に増加した過酸化水素
の量を測定する。また、200μMのグリセロール−3
−リン酸5μlについても同様に測定を行い前述の計算
式を用いてLCAT活性測定値を算出する。 結果は第3表に示す。 第  3  表 参考例 1 illリゾレシチン測定用試薬の調整 リゾホスホリパーゼ〔同上)10単位、グリセロホスホ
コリンホスホジェステラーゼ〔同上〕1010単グリセ
ロホスフェートオキシダーゼ〔同上〕 160単位、グ
リセロホスフェートデヒドロゲナーゼ〔同上〕 68単
位を5+*M塩化カルシウム、0.25mM還元型NA
D (NADH)を含む40mMHEPESll衝液(
pH8,0溶解溶解して’l Qrr+1とする。 (2)リゾレシチン量の測定 3検体の血清について、試験管に血清0,1mff1づ
つ分注し、それぞれに10%トリトンX−1005μi
を加えLCAT反応を停止させた後、コレステロールエ
ステラーゼ〔同上〕1.4単位を加え試験管を37℃に
て、加温し、それぞれにつき経時的に、5μlををりだ
し、リゾレシチン測定用試薬1mff1に添加し、37
℃に加温後5〜6分間における340nmの吸光度変化
を測定し、リゾレシチンの量を定量する。その結果を第
  4  表 上記の参考例に示すが如く、活性型フォスフォリパーゼ
A2由来のリゾレシチンの増加は認められない。 「発明の効果」 本発明に東って、レシチンコレステロールアシルトラン
スフェラーゼ活性を感度よく、しかも迅速に、また実際
の臨床診断の場においても適用可能なほど簡便に測定な
らしめるものである。 4、図面の簡単な説明 第1図はコレステロールエステラーゼ添加量刑のLCA
T活性量の経時変化を示し、第2図は検量線を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被検体中のレシチンコレステロールアシルトラン
    スフェラーゼの活性測定法において、該酵素が反応を触
    媒するレシチンおよび遊離コレスレロールを基質として
    作用せしめ、リゾレシチンおよびコレステロールエステ
    ルを生成する酵素反応系を用いて、生成するリゾレシチ
    ンにリゾホスホリパーゼ、グリセロホスホコリンホスホ
    ジエステラーゼを作用せしめ、同時または逐次に生成す
    るグリセロール−3−リン酸の量を酵素的サイクリング
    法を利用し高感度に測定することを特徴とするレシチン
    コレステロールアシルトランスフェラーゼの活性測定法
  2. (2)生成するグリセロール−3−リン酸(G3P)量
    を酵素的サイクリング法を利用し高感度に測定すること
    において、G3P、ジヒドロキシアセトン−3−ホスフ
    ェート(DHAP)、ニコチン・アデニン・ジヌクレオ
    チド(NAD)、還元型NAD、酸素(O_2)、過酸
    化水素(H_2O_2)、グリセロホスフェートオキシ
    ダーゼ(¥GPO¥)およびグリセロホスフェートデヒ
    ドロゲナーセ(¥GP¥¥DH¥)の成分および酵素の
    関与する下記サイクリング反応〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 を形成せしめるため、被検体中に、¥GPO¥、¥GP
    ¥¥DH¥、還元型NADおよびO_2を存在せしめ、
    次いで反応によって生ずる検出できる変化の量または速
    度を定量してなる特許請求の範囲第1項記載の活性測定
    法。
  3. (3)サイクリング反応〔 I 〕において、1分子のH
    _2O_2と1分子の還元型NADを消費して2分子の
    水分子と1分子のNADを生成する反応を触媒するNA
    D^+ペルオキシダーゼを作用せしめ、次いで反応によ
    って生ずる検出できる変化の量または速度を定量してな
    る特許請求の範囲第2項記載の活性測定法。
  4. (4)検出できる変化の量または速度が、O_2消費量
    またはO_2減少速度である特許請求の範囲第2項記載
    の活性測定法。
  5. (5)検出できる変化の量または速度が、H_2O_2
    生成量またはH_2O_2増加速度である特許請求の範
    囲第2項記載の活性測定法。
  6. (6)検出できる変化の量または速度が、還元型NAD
    消費量または還元型NAD減少速度である特許請求の範
    囲第2項および3項記載の活性測定法。
  7. (7)レシチンコレステロールアシルトランスフェラー
    ゼが反応を触媒するレシチンおよび遊離コレスレロール
    を基質として、リゾレシチンおよびコレスレロールエス
    テルを生成する酵素反応系において、コレスレロールエ
    ステル加水分解酵素を共存せしめることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の活性測定法。
  8. (8)リゾホスホリパーゼ、グリセロホスホコリンホス
    ホジエステラーゼ、グリセロホスフェートオキシダーゼ
    、グリセロホスフェートデヒドロゲナーゼおよび還元型
    NADを含有するレシチンコレステロールアシルトラン
    スフェラーゼの活性測定用組成物。
JP62067003A 1987-03-20 1987-03-20 レシチンコレステロ−ルアシルトランスフエラ−ゼの活性測定法 Pending JPS63233800A (ja)

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