JPH08293967A - 蓄積手段を持つイメージセンサ及び画像読取装置 - Google Patents

蓄積手段を持つイメージセンサ及び画像読取装置

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JPH08293967A
JPH08293967A JP7096817A JP9681795A JPH08293967A JP H08293967 A JPH08293967 A JP H08293967A JP 7096817 A JP7096817 A JP 7096817A JP 9681795 A JP9681795 A JP 9681795A JP H08293967 A JPH08293967 A JP H08293967A
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善弥 伊本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3ラインカラーセンサの感光画素列間の間隔
の制約をなくし、副走査読取密度や読取走査速度の変動
によらず、任意倍率の縮拡動作でも黒細線読取品質を維
持するために露光位相タイミング調整、カラーレジ補正
を可能とする。 【構成】 主走査方向に並んだ感光画素列1〜3を副走
査方向に複数列隣接配置し、その外側に水平転送レジス
タ5、6を備えたイメージセンサの感光画素列と水平転
送レジスタとの間に画素毎の信号電荷を退避させる蓄積
手段4を配置し、シフトゲートにより感光画素列と蓄積
手段と水平転送レジスタとの間で信号電荷の転送を制御
して、内部側感光画素列2の露光終了タイミングを経過
した時に外部側感光画素列3の信号電荷を蓄積手段4に
退避させて、内部側感光画素列2の信号電荷の転送経路
を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像読取装置に
使用される複数ラインのイメージセンサに関し、詳しく
は、デジタル複写機等の読取副走査密度を連続的に変更
する機能を持ち複数ラインの蓄積手段を持つイメージセ
ンサ及び画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像読取装置として、1チップ上
に、R(赤)、G(緑)、B(青)3色の読取ラインを
持つ3ラインカラーセンサを使ったものが広く使われて
いる。このタイプのセンサにおいて、1ライン分の主走
査方向の画像情報の読取は、縮小光学系を構成する結像
レンズにより、3ラインカラーセンサ面上に原稿情報を
縮小投影することにより行っている。また、副走査方向
の画像情報の読取は、走査ミラー等の手段により結像画
像とセンサの位置関係を機械的に変化させることにより
行っている。
【0003】この3ラインカラーセンサにおけるR、
G、B3色の各読取ラインは、センサチップ上で異なる
位置にあるので、原稿上で、副走査方向に位置の異なる
主走査方向のラインを読み取っている。そのため、機械
的な副走査により、原稿面上を順次、時系列に読み出し
てレジ(レジストレーション)補正を施し、カラー画像
読取を行っている。このレジ補正は、時系列に出力され
る読み出し信号にライン単位の遅延操作を加え、3色の
読取ラインが原稿面上で同じ主走査ラインを読み取って
いる情報となるようにするものである。
【0004】しかし、読取画像は、1読取期間(露光期
間)中に副走査方向に移動する距離(送り量)により、
副走査方向に量子化されているため、前記遅延走査によ
るレジの補正は、送り量の整数倍単位の精度しか得られ
ない。ここでのレジストレーションエラーの残存によ
り、デジタルカラー複写機で黒細線をそれと認識できな
い場合が生じる。こうしたエラーは、3ラインセンサの
読取ライン間隔を副走査送り量の整数倍になるように構
成しておけば救済できる。しかし、デジタルカラー複写
機では、任意倍率拡大を行う手段として、副走査方向の
走査密度の変更により行うので、副走査方向の送り量が
設定倍率により変動するため、全ての倍率に対応しよう
とした場合には問題が残る。
【0005】図29は3ラインカラーセンサを使った画
像読取装置の構成概要を示す図、図30は3ラインカラ
ーセンサの副走査方向のカラーレジのずれを説明するた
めの図である。3ラインカラーセンサを使った画像読取
装置は、図29に示すように原稿台ガラス201上にの
せた反射原稿の像をフルレートミラー202、ハーフレ
ートミラー203の走査によりレンズ204を通して順
次3ラインカラーCCDセンサ205上に縮小投影させ
て読み取るものである。このような画像読取装置では、
例えばセンサの画素ピッチが14μm、原稿読取解像度
が16ドット/mm、レンズの投影倍率が0.224倍
(=0.014×16)になっている。従来例の3ライ
ンカラーCCDセンサは、R、G、Bの読取画素列を平
行に並べたものであるので、図30に示すように原稿面
上で異なる位置を読み取っていることになる。そのため
センサの画素列間の間隔が168μmとすれば、原稿面
上で0.75mm(=0.168/0.224)違う位
置を読んでいることになる。
【0006】フルレートミラー202、ハーフレートミ
ラー203による走査は、レンズ204/センサ205
系を読取原稿に対して等速運動で相対的読取走査してい
るので、原稿面上での異なる位置の情報は、異なる読取
時刻のデータとして3ラインカラーCCDセンサ205
に読み取られる。よって、このレジ補正は、カラーレジ
補正メモリ206におけるラインFIFOを使ってセン
サ出力にライン単位の遅延をかけることで行うことがで
きる。
【0007】次に、読取倍率が変わった場合のギャップ
補正を行うために必要な遅延ライン数を求める一般式を
示す。
【0008】
【数1】 Del(遅延ライン数)=Gap×Res×Mag Gap:原稿面換算の3色の読取ラインギャップ(従来
例では、R−G間・G−B間が0.75mmR−B間が
1.50mm) Res:読取解像度(従来例では、16ドット/mm) Mag:読取倍率(100%で、1.0)
【0009】
【表1】 また、〔表1〕に倍率100%前後の倍率による遅延ラ
イン数の変化を示す。遅延ライン数は、この〔表1〕に
示すように読取倍率によって変化して、整数ラインにな
らない場合が出てくる。このエラーを補正するために、
読取ラインに隣接するラインの情報の平均を使って、3
色の読取重心を揃えることも考えられるが、隣接画像の
平均を取る操作は、ボカシ効果を与える操作であるの
で、読取解像度が劣化する。さらに、この解像度劣化
は、レジ補正を行うおうとした色にのみ生じるので、3
色の解像度バランスが悪くなり、結果として、やはり黒
細線を認識できなくなってしまう。
【0010】図31は遅延量が整数ラインでない場合の
各色センサの黒細線読取データの例を示す図、図32は
遅延による読取補正と移動平均による重心変更の例を説
明するための図である。この例に示すように重心を補正
する操作を行った結果、3ラインの中心にあるGの読取
画像がボケて、図32に示すように黒細線の読取データ
であるにもかかわらず、中心の値、エッジ部分の値が3
色の読取データで一致しなくなることがわかる。この結
果、色付、エッジの濁りが生じる。この問題への対策と
して、特公平6−81225号公報や特公平6−202
21号公報では、3色の読取ラインの露光タイミングを
お互いずらすように独立動作させることで、整数倍以下
の少数部分のレジ補正を行おうとする提案がなされてい
る。また、本発明者も、特願平7−10400号により
同様の提案をしている。
【0011】図33は3ラインカラーCCDセンサへの
シフトパルス入力タイミングとそれにより変化する露光
位相タイミングの例を示す図である。3色の露光期間タ
イミングは、3ラインカラーCCDセンサの露光区間を
司るシフトパルスの供給タイミングによって変更するこ
とができる。図33(a)の露光タイミング調整例に
は、R−G間、G−B間の補正ライン数がn+1/2ラ
インの場合を示し、図33(b)の露光タイミング調整
例には、R−G間、G−B間の補正ライン数がn+1/
4、R−B間の補正ライン数が2n+1/2の場合を示
している。
【0012】図34は従来方式の3ラインカラーCCD
センサの例を示す図、図35は画素内転送方式の3ライ
ンカラーCCDセンサの例を示す図、図36は従来方式
の3ラインカラーCCDセンサを用いた読取装置の例を
示す図、図37は画素内転送方式の3ラインカラーCC
Dセンサを用いた読取装置の例を示す図、図38はセン
サラインギャップの大きさと許容可能な速度変動の振幅
との関係を示す図である。従来方式の3ラインカラーC
CDセンサでは、例えば図34に示すようにそれぞれの
感光画素列の両側に水平方向転送電極を配置し、また、
画素内転送方式の3ラインカラーCCDセンサでは、例
えば図35に示すように3ラインの感光画素列を隣接配
置してその外側にそれらの水平方向転送電極を配置して
いる。そして、図36及び図37に示すようにそれぞれ
の色の信号電荷をOdd、Evenに分けて水平方向転
送電極から取り出している。
【0013】ところで、3ラインカラーセンサでの3ラ
インカラーレジの補正は、読取位置のズレを読取時間の
ズレに置き換えて、メモリによるライン単位の遅延によ
り行っている。しかし、この補正を行うためには、副走
査方向の送り速度が精度の高い等速直線運動である必要
がある。ここで読取画素列間のギャップ間隔が広いと、
遅延時間が長くなるので、長周期の送り速度変動の影響
も受けやすくなり、より高精度な副走査送りが必要とな
る。このため、読取画素列間のギャップは、より狭いこ
とが望ましく、できれば、センサギャップが1〜2ライ
ンであることが望まれる。図38から明らかなようにラ
イン間隔が2ライン以下になると、許容範囲が急速に拡
大することがわかる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図34に示す
従来の3ラインセンサの構造では、各色の感光画素列の
両側に読み出し電極として水平方向転送電極を配置する
構成となっているので、ライン間のギャップを1〜2ラ
イン程度まで詰めることには問題がある。また、画素と
画素の間に配線を行って3ラインの中央の画素列の出力
を取り出す手段が考えられるが、画素の面積を削り感度
が半分程度になってしまうため、高速・高解像度・低ノ
イズが要求される仕様には不十分である。
【0015】このセンサギャップ間隔を狭める工夫とし
て、特公平6−65230号公報や特開昭63−191
467号公報が提案されている。これらは、3ラインセ
ンサの各感光画素列のうち内側の感光画素列の信号電荷
を外側の感光画素列の内部を通して読み出す方式であ
る。この方式は、画素列内転送方式と呼ばれている。こ
の画素列内転送方式を使うことで、センサの画素面積を
削って感度を落とすようなことなしに、画素の間を通し
て中心ラインの信号のセンサラインギャップを1〜2ラ
イン程度に詰めることができるようにしたものである。
この構成例を示したのが図35である。
【0016】ところが、この画素列内転送方式では、3
ラインの感光画素列のうちの中央の画素列の読取信号電
荷は外側の画素列を通して読み出すため、前記露光タイ
ミングずらしの手法をとることが困難になる。つまり、
Gの信号電荷は、3ラインの中央にあるGの感光画素列
からRの感光画素列を通してGの水平方向転送電極に送
る。そのため、RとGの露光タイミングをずらすと、R
の露光動作中である場合には、Gの読み出し経路を妨害
してしまう。
【0017】また、こうして露光タイミング制御が行え
ないことから、感光画素列間の間隔は、走査密度(通常
は、画素の主走査方向間隔で決まる)の整数倍にしてい
る。これは、走査倍率が最も標準的な倍率である100
%の場合に、ギャップ補正が整数ラインでよく、レジ補
正エラーやレジ補正に係わる解像度低下の心配がないか
らである。この制約のため、技術的に2ライン以下の感
光画素列間隔が実現できるのにも関わらず、実際の素子
自体の副走査方向間隔は、2ラインになってしまう。画
素列の感光窓の副走査方向長さを短くすることで、副走
査方向間隔1ラインという仕様も可能であるがセンサ感
度低下を伴う。また、従来方式のものでは、自由に変倍
読取ができないという問題がある。
【0018】本発明の目的は、副走査読取密度や読取走
査速度の変動によらず、黒細線読取品質を低下させるこ
となしに3ラインカラーセンサのカラーレジ補正を行う
ことである。また、本発明の他の目的は、読取走査系の
速度変動に影響されにくく、3ラインの感光画素列間の
間隔を狭くできる画素列内転送方式を用いた3ラインカ
ラーセンサにおいて、任意倍率の縮拡動作を行った時
に、黒細線読取品質を維持するために露光位相タイミン
グ調整を行えるようにすることである。さらに本発明の
他の目的は、3ラインカラーセンサの感光画素列間の間
隔の制約をなくし、2ライン以下にすることである。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の蓄積
手段を持つイメージセンサは、主走査方向に並んだ感光
画素列を副走査方向に複数列隣接配置してなる感光画素
部と、前記感光画素部の外側に外部出力線と接続され前
記感光画素列の信号電荷を主走査方向に転送する水平転
送レジスタと、前記感光画素列と前記水平転送レジスタ
との間に配置され画素毎の信号電荷を退避させる蓄積手
段と、前記感光画素列と前記蓄積手段と前記水平転送レ
ジスタとの間で信号電荷の転送を制御するシフトゲート
とを備え、前記感光画素列と前記蓄積手段と前記水平転
送レジスタとシフトゲートの電位切り換え及び切り換え
タイミングを制御することにより、前記蓄積手段と隣接
していない内側感光画素列の露光終了タイミングを経過
した時に前記蓄積手段と隣接し露光途中にある外側感光
画素列の信号電荷を前記蓄積手段に退避させた後、前記
外側感光画素列を通して前記蓄積手段、前記水平転送レ
ジスタへ前記内側感光画素列の信号電荷を転送するよう
に構成したことを特徴とするものである。
【0020】さらに、前記蓄積手段とシフトゲートは、
主走査方向、双方向に信号電荷を転送可能に構成し、前
記蓄積手段は、シフトゲートに所定電位を印加した時に
隣接する感光画素列、水平転送レジスタよりもポテンシ
ャルが−側になるように不純物濃度或いは層厚を設定し
た半導体からなることを特徴とする。前記水平転送レジ
スタは、感光画素列の位置周期に対応して信号電荷を出
力する複数列の分割水平転送レジスタからなり、前記蓄
積手段は、垂直転送方向に複数配置されたことを特徴と
する。そして、前記水平転送レジスタを複数列備えると
共に、前記蓄積手段は、各水平転送レジスタの間に配置
されていることを特徴とする。
【0021】また、主走査方向に並んだ感光画素列を副
走査方向に複数列隣接配置してなり、その外側に外部出
力線と接続され前記感光画素列の信号電荷を主走査方向
に転送する水平転送レジスタを備えたイメージセンサに
より水平転送レジスタより信号電荷を取り出して画像を
読み取る画像読取装置において、前記感光画素列と前記
水平転送レジスタとの間に配置され画素毎の信号電荷を
退避させる蓄積手段と、前記感光画素列と前記蓄積手段
と前記水平転送レジスタとの間で信号電荷の転送を制御
するシフトゲートと、前記蓄積手段と隣接していない内
部側感光画素列の露光終了タイミングを経過した時に前
記蓄積手段と隣接し露光途中にある外部側感光画素列の
信号電荷を前記蓄積手段に退避させた後、該外部側感光
画素列を通して前記蓄積手段、前記水平転送レジスタへ
前記内部側感光画素列の信号電荷を転送するように前記
感光画素列と前記蓄積手段と前記水平転送レジスタとシ
フトゲートの電位切り換えおよび切り換えタイミングを
制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0022】さらに、前記制御手段は、画像読取の縮拡
倍率に応じて前記各感光画素列の露光開始タイミングお
よび露光終了タイミングを決定し、前記蓄積手段は、信
号電荷を垂直転送方向及び水平転送方向の双方向に転送
可能に構成されているとともに、前記制御手段は、前記
シフトゲートを選択的に動作させることにより、前記内
部側感光画素列の信号電荷を前記蓄積手段、前記水平転
送レジスタに転送した後、前記外部側感光画素列の信号
電荷を退避前に存在した画素に戻すよう制御することを
特徴とするものである。
【0023】また、前記制御手段は、前記シフトゲート
を選択的に動作させ、前記外部側感光画素列の信号電荷
を前記蓄積手段、前記水平転送レジスタに転送した後、
前記蓄積手段に退避された前記内部側感光画素列の信号
電荷と退避後に前記内部側感光画素列の対応する感光画
素に蓄積された信号電荷とを加算させるよう制御するこ
とを特徴とするものである。
【0024】また、1列の前記感光画素列中の位置周期
に対応して前記感光画素列からの信号電荷を出力させる
ため複数列の分割水平転送レジスタからなり、前記制御
手段は、前記シフトゲートを選択的に動作させて、所定
位置周期における前記感光画素列中の外部側感光画素列
の感光画素の信号電荷を前記蓄積手段に退避させた後、
前記内部側感光画素列の信号電荷を前記外部側感光画素
列の信号電荷が退避されている蓄積手段の位置と異なる
他の蓄積手段あるいは分割水平転送レジスタに転送する
よう制御することを特徴とするものである。
【0025】前記蓄積手段は、垂直転送方向に複数列配
設されるとともに、前記蓄積手段により構成される垂直
転送方向転送経路を2系統備え、前記制御手段は、前記
シフトゲートを選択的に動作させて、前記外部側感光画
素画素列の信号電荷を前記垂直転送方向転送経路の一方
の前記蓄積手段に退避させた後、前記内部側感光画素列
の信号電荷を前記垂直転送方向転送経路の他方の前記蓄
積手段に転送するよう制御することを特徴とするもので
ある。
【0026】
【作用】本発明の蓄積手段を持つイメージセンサでは、
感光画素列と水平転送レジスタとの間に配置され画素毎
の信号電荷を退避させる蓄積手段と、感光画素列と蓄積
手段と水平転送レジスタとの間で信号電荷の転送を制御
するシフトゲートとを備え、感光画素列と蓄積手段と水
平転送レジスタとシフトゲートの電位切り換えおよび切
り換えタイミングを制御することにより、蓄積手段と隣
接していない内側感光画素列の露光終了タイミングを経
過した時に蓄積手段と隣接し露光途中にある外側感光画
素列の信号電荷を蓄積手段に退避させた後、外側感光画
素列を通して蓄積手段、水平転送レジスタへ内側感光画
素列の信号電荷を転送するので、複数ラインの読取感光
画素列間の間隔が狭く、読取走査速度変動に対して許容
度が大きい、画素列内転送方式のリニアカラーセンサに
おいて、露光動作中の水平方向転送電極に近い側の感光
画素列の信号電荷を感光画素列から一旦取り出して蓄積
手段に格納して退避させることができる。そして、水平
方向転送電極から遠い側の感光画素列の信号電荷を水平
方向転送電極へ転送するための経路を確保することがで
きる。したがって、感光画素列の相互の露光位相タイミ
ングをずらすことが可能になる。
【0027】さらに、蓄積手段とシフトゲートは、主走
査方向、双方向に信号電荷を転送可能に構成するので、
露光途中の信号電荷を一旦退避させ、元の画素に戻すこ
とも、転送経路を確保することも容易に行うことがで
き、蓄積手段は、シフトゲートに所定電位を印加した時
に隣接する感光画素列、水平転送レジスタよりもポテン
シャルが−側になるように不純物濃度或いは層厚を設定
した半導体からなるので、簡単な構造で信号電荷転送の
ためのシフトゲートの制御を容易に行うことができる。
水平転送レジスタは、感光画素列の位置周期に対応して
信号電荷を出力する複数列の分割水平転送レジスタから
なり、蓄積手段は、垂直転送方向に複数配置され、水平
転送レジスタを複数列備えると共に、蓄積手段は、各水
平転送レジスタの間に配置されているので、複数列の信
号電荷を退避させ、取り出すことが容易に行える。
【0028】また、主走査方向に並んだ感光画素列を副
走査方向に複数列隣接配置してなり、その外側に外部出
力線と接続され感光画素列の信号電荷を主走査方向に転
送する水平転送レジスタを備えたリニアカラーセンサに
より水平転送レジスタより信号電荷を取り出して画像を
読み取る画像読取装置において、感光画素列と水平転送
レジスタとの間に配置され画素毎の信号電荷を退避させ
る蓄積手段と、感光画素列と蓄積手段と水平転送レジス
タとの間で信号電荷の転送を制御するシフトゲートと、
蓄積手段と隣接していない内部側感光画素列の露光終了
タイミングを経過した時に蓄積手段と隣接し露光途中に
ある外部側感光画素列の信号電荷を蓄積手段に退避させ
た後、該外部側感光画素列を通して蓄積手段、水平転送
レジスタへ内部側感光画素列の信号電荷を転送するよう
に感光画素列と蓄積手段と水平転送レジスタとシフトゲ
ートの電位切り換えおよび切り換えタイミングを制御す
る制御手段とを備えるので、複数ラインの読取感光画素
列間の間隔が狭く、読取走査速度変動に対して許容度が
大きい画素列内転送方式のリニアカラーセンサを用い、
露光動作中の水平方向転送電極に近い側の感光画素列の
信号電荷を感光画素列から一旦取り出して蓄積手段に格
納して退避させることができ、水平方向転送電極から遠
い側の感光画素列の信号電荷を水平方向転送電極へ転送
するための経路を確保することができる。
【0029】さらに、制御手段は、画像読取の縮拡倍率
に応じて各感光画素列の露光開始タイミングおよび露光
終了タイミングを決定し、蓄積手段は、信号電荷を垂直
転送方向及び水平転送方向の双方向に転送可能に構成さ
れているとともに、制御手段は、シフトゲートを選択的
に動作させることにより、内部側感光画素列の信号電荷
を蓄積手段、水平転送レジスタに転送した後、外部側感
光画素列の信号電荷を退避前に存在した画素に戻すよう
制御するので、水平方向転送電極から遠い側の感光画素
列の信号電荷を水平方向転送電極へ転送するための経路
確保するとともに、感光動作途中の信号電荷の露光期間
を継続させることができ、感光画素列の相互の露光位相
タイミングをずらすことが可能になる。
【0030】また、制御手段は、シフトゲートを選択的
に動作させ、外部側感光画素列の信号電荷を蓄積手段、
水平転送レジスタに転送した後、蓄積手段に退避された
内部側感光画素列の信号電荷と退避後に内部側感光画素
列の対応する感光画素に蓄積された信号電荷とを加算さ
せるよう制御するので、露光途中の信号電荷を退避させ
ても一露光期間の信号電荷を取り出すことができる。
【0031】また、1列の感光画素列中の位置周期に対
応して感光画素列からの信号電荷を出力させるため複数
列の分割水平転送レジスタからなり、制御手段は、シフ
トゲートを選択的に動作させて、所定位置周期における
感光画素列中の外部側感光画素列の感光画素の信号電荷
を蓄積手段に退避させた後、内部側感光画素列の信号電
荷を外部側感光画素列の信号電荷が退避されている蓄積
手段の位置と異なる他の蓄積手段あるいは分割水平転送
レジスタに転送するよう制御し、或いは蓄積手段は、垂
直転送方向に複数列配設されるとともに、蓄積手段によ
り構成される垂直転送方向転送経路を2系統備え、制御
手段は、シフトゲートを選択的に動作させて、外部側感
光画素画素列の信号電荷を垂直転送方向転送経路の一方
の蓄積手段に退避させた後、内部側感光画素列の信号電
荷を垂直転送方向転送経路の他方の蓄積手段に転送する
よう制御するので、複数列の信号電荷を退避させ、取り
出すことが容易に行える。
【0032】以上のように本発明では、感光画素列間の
間隔が整数でなければならない制約がなくなり、感光画
素列間の間隔をより狭められるので、読取走査系振動に
対する許容度が上がる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明に係る蓄積部を持つイメージセン
サの1実施例を示す図、図2は本発明に係る蓄積部を持
つイメージセンサの1ブロック分の構造を説明するため
の図である。図1に示すイメージセンサは、上方に示す
R、G、B3ラインの感光画素列1〜3に蓄積された信
号電荷のうち、R、Gの2色の信号電荷を図の下の方向
に読み出すもので、退避蓄積部4を通して、各色1系統
の水平方向転送電極(1ライン分の信号電荷を時系列信
号に変換して読み出す働きをする)5、6に信号を転送
するものであり、2画素で1ブロックを構成している。
【0034】各ブロックの具体的な構成を説明すると、
まず、Gの信号電荷を読み出すためのシフトゲート7r
がGの右側の感光画素2r とRの右側の感光画素3r
の間に設けられており、また、シフトゲート7l がGの
左側の感光画素2l とRの左側の感光画素3l との間に
設けられている。さらに、Rの信号電荷を読み出すため
のシフトゲート8r がRの右側の感光画素3r と退避蓄
積部4の右側の退避電極4r との間に設けられており、
また、シフトゲート8l がRの左側の感光画素3l と退
避蓄積部4の左側の退避電極4l との間に設けられてい
る。また、退避電極4r と退避電極4l との間にはシフ
トゲート11が設けられている。ここで、感光画素から
読み出された信号電荷は、右側は退避電極4r に、左側
は退避電極4l に読み出されるが、3ラインの中央に位
置しているGの感光画素列2の信号電荷はRの感光画素
列3を通して読み出される。さらに、右側のGの水平方
向転送電極5r と退避電極4r との間にはシフトゲート
10r 、左側のGの水平方向転送電極5l と退避電極4
l との間にはシフトゲート10l が設けられ、同様に、
右側のGの水平方向転送電極5r とRの水平方向転送電
極6r との間にはシフトゲート12r 、左側のGの水平
方向転送電極5l とRの水平方向転送電極6l との間に
はシフトゲート12l が設けられている。
【0035】図3はGの露光終了後、Rの露光中に、G
の信号電荷をRの画素を通して読み出す動作を説明する
ための図、図4は各電極にかかる駆動電圧信号を示すタ
イミングチャートである。図3の大きな○は露光が完了
した状態の信号電荷、小さな○は露光が途中の状態の信
号電荷を示し、右下のハッチングと電圧レベルは各電極
にかかっている電圧レベルと対応させて示したものであ
る。
【0036】次に、上記構造のイメージセンサにおい
て、画素列内転送方式を使って感光画素列2、3から水
平方向転送電極5、6に信号電荷を転送する経路に退避
蓄積部4を設けることによる効果を説明する。画素列内
転送方式では、イメージセンサの各色露光タイミングを
ずらす上で、中央の読取感光画素列(実施例ではG)2
の1ライン分の露光完了時に、露光動作途中のサイドの
読取感光画素列(実施例ではR)3の内部を通して読み
出すことが課題となる。
【0037】図3において、時刻t0はGの1ライン分
の感光画素列の露光が完了するタイミングである。この
時、Rの感光画素列は、露光区間の途中である。まず、
Gの感光画素列が露光が完了すると、時刻t1で、シフ
トゲート8r を0V→4Vと変化させ、Rの右側の画素
の信号電荷を電位勾配に沿って電位の高い方向に移動
し、退避電極4r に入れる。次に、時刻t2で、退避電
極4r を5V→1V、シフトゲート11を0V→3Vと
変化させ、Rの右側の信号電荷を退避電極4l に移す。
このことで、Gの右側の信号電荷をGの水平方向転送電
極に送るための経路が確保される。したがって、時刻t
3、t4で、各電極7r 、8r を制御することで、Gの
右側の信号電荷を順次垂直方向下方に移動し、水平方向
転送電極に運ぶことができる。
【0038】その後、露光途中で取り出したRの信号電
荷をもとの感光画素に戻す動作を行う。この動作は、ま
ず、時刻t5で、退避電極4l を5V→2V、シフトゲ
ート11を0V→3Vと変化させ、退避電極4l に退避
させていたRの右側の信号電荷を退避電極4r に移す。
次の時刻t6で、退避電極4r を5V→2V、シフトゲ
ート8r を0V→2Vと変化させ、Rの右側の信号電荷
をRの感光画素に戻す。また、この同じタイミングでシ
フトゲート8l を0V→4V、退避電極4l を1V→5
Vとし、Rの左側の信号電荷を退避動作のために退避電
極4l に移し、同時にシフトゲート11は0Vに戻して
おく。
【0039】以下同様に、時刻t7でRの左側の信号電
荷を退避電極4r に退避させ、時刻t8、t9で、Gの
右側の信号電荷を水平方向転送電極5l に送る。次の時
刻t10、t11で、Rの左側の信号電荷を感光画素に
戻す。以上の一連の動作により、露光動作中のRの感光
画素列3を通して、一露光期間の終了したGの信号電荷
を水平方向転送電極5に読み出すことができる。
【0040】ところでこの構造によると、Rの露光終了
時には、Rの信号電荷を水平方向転送動作中のGの水平
方向転送電極5越しに、Rの水平方向転送電極6に送る
必要がある。この場合にも、前記と同様に退避蓄積部4
を使うことによって、目的を達成することができる。図
5は露光終了後のRの信号電荷を読み出す動作を説明す
るための図、図6は各電極にかかる駆動電圧信号を示す
タイミングチャートである。
【0041】図5において、時刻t13は、Rの露光終
了タイミングを示している。このRの露光が終了する
と、まず、時刻t14で、Gの水平方向転送電極5l
5V→2V、シフトゲート10l を0V→3Vとし、水
平方向転送を途中停止しているGの信号電荷を退避電極
l に取り出す。次に、時刻t15で、Gの水平方向転
送電極5l を2V→5V、シフトゲート10l を3V→
0Vともとに戻し、退避電極4l を5V→2V、シフト
ゲート11を0V→3Vとして、Gの信号電荷を退避電
極4r に退避させる。こうしてできたRの感光画素3l
からRの水平方向転送電極6l までの経路を使って、時
刻t16、t17、t18で、Rの左側の感光画素3l
の信号電荷をRの水平方向転送電極6l まで順次転送す
る。
【0042】また、時刻t18のタイミングで、退避電
極4r を5V→1V、シフトゲート11を0V→3Vと
し、退避電極4r に避難させていたGの信号電荷を退避
電極4l に移し、さらに時刻t19で、シフトゲート1
1を3V→0Vと元に戻し、退避電極4l を5V→1
V、シフトゲート12l を0V→3Vとして、Gの信号
電荷を元の水平方向転送電極5l に戻す。ここまでの動
作と同様に、Rの右側の感光画素3r の信号電荷につい
ても、時刻t20〜t25で、退避電極4l に移動退避
させて転送経路を確保して電荷転送を行える。なお、以
上の動作のなかで、信号電荷を双方向に動かすために、
一つの電極に3段階の電圧レベルを印加する場合がある
が、この制御は、CCDにパルスを供給するドライバに
3つの電圧レベルを用意しておくことで可能になる。
【0043】以上2つの動作で示すように、感光画素列
2、3と水平方向転送電極5、6との間に退避電極
r 、4l からなる退避蓄積部4を設け、露光中のRの
信号電荷を一旦この退避蓄積部4に取出、露光完了した
Gの信号電荷を転送するための転送経路を確保すること
で、露光動作中のRの感光画素内を通過してのGの信号
読み出しが可能となる。また、露光動作途中で取り出さ
れたRの信号電荷を双方向転送により、元の感光画素列
に戻すことで、露光動作を継続させることができる。さ
らに、この退避蓄積部4は、水平方向転送動作中のGの
水平方向転送電極5を通過させて、Rの信号電荷をRの
水平方向転送電極6に転送する際にも活用できる。この
ことで、従来困難であった画素列内転送方式の複数ライ
ンカラーセンサにおいて、互いの露光位相タイミングを
ずらす制御が可能となり、デジタルカラー複写機の変倍
モードに使われる、副走査方向の走査密度の変更に際し
てのカラーレジ補正性能の低下を防ぐことができる。し
かも、こうして整数分以下のレジ補正が精度良く行える
ようになるので、感光画素列間の間隔が画素ピッチの整
数倍である必要が無くなり、画素列間の間隔を2ライン
未満(例えば、1.5ライン)にすることが可能とな
る。
【0044】次に、本発明に係るイメージセンサの第2
の実施例について説明する。図7は本発明に係る蓄積部
を持つイメージセンサの他の実施例を示す図、図8は図
7に示すイメージセンサの1ブロック分の構造を示す図
である。
【0045】図7に示すイメージセンサは、図の上方に
示すR、G、B3ラインの感光画素列21〜23に蓄積
された信号電荷のうち、R、Gの2色の信号電荷を図の
下の方向に読み出すもので、退避蓄積部24を通して、
各色が偶数・奇数2系統の水平方向転送電極(1ライン
分の信号電荷を時系列信号に変換して読み出す働きをす
る)25〜28に信号を転送するものである。
【0046】このイメージセンサの各ブロックは、図8
に示すようにまず、Gの信号電荷を読み出すためのシフ
トゲートSHG がGの感光画素列22とRの感光画素列
23との間に設けられており、また、Rの信号電荷を読
み出すためのシフトゲートSHR がRの感光画素列23
と退避蓄積部24との間に設けられている。ここで、3
ラインの中央に位置しているGの感光画素列22の信号
電荷は、Rの感光画素列23を通して読み出される。
【0047】退避蓄積部24は、第1転送電極列と第2
転送電極列からなる。さらに、第1転送電極列、第2転
送電極列はともに、R、G2色の偶数・奇数の信号電荷
を水平方向転送電極25〜28に転送するのに必要な段
数を有し、A、Bの各2系統の電極T1A、T1B、T2A
2Bからなり、第1転送電極列と第2転送電極列との間
には、A系統の第2転送電極列T2Aに連動して動作する
シフトゲートSHT が設けられている。また、第1転送
電極列と第2転送電極列の終点には、余分な暗時出力成
分を排出するためのドレインDが設けられている。B系
統の第2転送電極列T2Bは、ドレインの手前のR・G各
2系統ずつの水平方向転送電極25〜28に信号電荷を
運ぶ働きをする。
【0048】図9は第1転送電極列の電位分布の変化及
び動作を説明するための図であり、図9(a)はセンサ
の構造、(b)〜(d)は各電極の駆動信号と電位の変
化を示している。この電位分布は、電位の高い方向を下
にとっている。信号電荷はマイナスであり電位の高い方
向に流れるが、これは、下側に流れるように表すことが
直観的に理解しやすいことから、慣例的に用いられてい
る表現である。
【0049】まず、図9(b)により感光画素内の信号
電荷を第1転送電極列に送る場合の動作を説明する。こ
の場合には、第1転送電極列T1AをHにした状態で、シ
フトゲートSHR をL→Hと変化させる。Rの信号電荷
は、このときの電位勾配により第1転送電極列T1Aの部
分に読み出される。また同時に、シフトゲートSHG
L→Hと変化させれば、Gの信号電荷も、Rの感光画素
内を通過して第1転送電極列T1Aの部分に読み出され
る。
【0050】さらに第1転送電極列T1Aに読み出した信
号電荷は、図9(c)、図9(d)に示すように、A系
統の第1転送電極T1AをH→L→Hと変化させるととも
に、B系統の第1転送電極T1BをA系統の第1転送電極
1AのHとLの中間のレベルに固定し、仮想位相(Vi
rtual Phase)として働かすことで順次右側
(水平方向転送電極に近い側)に送っていくことができ
る。そして、最終段のドレインまで転送された電荷(暗
示出力分)は、ここで排出される。
【0051】図10は第2転送電極列の電位分布の変化
及び動作を説明するための図であり、図10(a)はセ
ンサの構造、(b)、(c)は各電極の駆動信号と電位
の変化を示している。第2転送電極では、図10
(b)、(c)に示すようにB系統の第2転送電極T2B
をH→L→H、一方の水平方向転送電極φ1をL→H→
Lと変化させることで、信号電荷が、順次右側(水平方
向転送電極の方向)に転送されていく。このとき、A系
統の第2転送電極T2Aは、Lに固定しておく。そしてA
系統の第2転送電極T2AをLにしたときの電位レベル
は、B系統の第2転送電極T2BのHとLの中間となるよ
うにしておくことで、B系統の第1転送電極T1Bと同様
に、仮想位相の働きをする。
【0052】次に、退避蓄積部内での水平方向転送の動
作を説明する。図11は退避蓄積部内での水平方向転送
時の電位分布の変化及び動作を説明するための図であ
り、図11(a)はセンサの構造、(b)〜(f)は各
電極の駆動信号と電位の変化を示している。まず、図1
1(a)の電位断面Cは、偶数・奇数の2系統の読取画
素から並行して読み出された信号電荷が第1転送電極に
送り込まれる部分を示している。ここは、ひと繋がりの
第1転送電極列のなかの一部である。画素列中の信号電
荷は、第1転送電極T1Aの互いに隣り合う2つの転送電
極に読み込まれたあと、図11(b)、図11(c)に
示すように、第1転送電極T1AのL→H→Lにより、順
次右側に転送される。右側に転送された信号電荷は、第
1転送電極の蛇行にともなって、図9に示したように下
方へと転送されていく。
【0053】次に、図11(a)の電位断面Dでの電位
分布の、駆動信号の状態によっての変化を示したのが図
11(d)、図11(f)である。この部分は、第1転
送電極列を転送中の信号電荷群を、並列に第2転送電極
列に移動させる働きをもっている部分である。まず、第
2転送電極T2AがLの状態で第1転送電極側(右側)に
あった信号電荷は、第2転送電極T2AをL→Hと変化さ
せることで、第2転送電極側(左側)に移動させること
ができる。これは、第2転送電極T2Aを、L→Hとした
ことで、第2転送電極T2Aの電位とシフトゲートSHT
の電位を同時にHとすることにより生じる電位勾配によ
り、2つの転送電極列の間を並列転送されるものであ
る。
【0054】図12は図7に示したセンサによるRの電
荷の退避動作を説明するための図、図13はGの電荷の
読み出し動作を説明するための図、図14はRの電荷の
読み出し動作を説明するための図、図15は退避電極か
ら水平方向転送電極への転送動作を説明するための図で
ある。図中、1つの○は露光途中、2つの○は1露光期
間の信号電荷を示している。上記各細部の働きに基づ
き、画素列内転送方式を使ったイメージセンサにおい
て、3ラインの外側の感光画素列であるRの感光画素列
23の露光期間中に、3ラインの中央に位置する感光画
素列であるGの感光画素列22の1露光期間分の信号電
荷を取り出す動作を説明する。次のようにしてRの露光
期間とGの露光期間の位相をずらすことによって、デジ
タル複写機のズーム機能などで、副走査方向のサンプリ
ングピッチが変わった場合に、3色レジ補正を解像度を
落とすことなしに行うことができる。
【0055】まず、露光期間途中のRの信号電荷の取り
出し方を図12により説明する。図12において、時刻
t10は、Gの露光が完了してRが露光途中段階にある
状態を示している。Gの露光が完了すると、まず、時刻
t11で、RのシフトゲートSHR と第1転送電極列T
1AをHにすることで、Rの2画素分の信号電荷は、隣接
する第1転送電極列に移される。次に、時刻t12〜t
13で、第1転送電極列T1AをL→H→Lと駆動し、R
の信号電荷は、第1転送電極列T1Aを順に送られ、第1
転送電極列の4段目/6段目に至る。さらに、Rの信号
電荷は、時刻t14で、第2転送電極列T2AをHとする
ことで、第2転送電極列に送られ、次の時刻t15で、
第2転送電極列T2AをLにした状態で、第2転送電極の
1段目/3段目に蓄積保持される。
【0056】次に、Gの信号電荷の取り出し方を図13
により説明する。図13において、時刻t20は、時刻
t15と同じ状態を示している。まず、時刻t21で、
GのシフトゲートSHG とRのシフトゲートSHR と第
1転送電極列T1AをHにすることで、Gの2画素分の信
号電荷は、Rの感光画素列の内部を通って隣接する第1
転送電極列に移される。そして、時刻t22〜t23
で、第1転送電極列T1AをL→H→L→H→L→H→L
と駆動することで、Gの信号電荷は、第1転送電極列を
順に送られ、第1転送電極列の8段目/10段目に至
る。さらに、Gの信号電荷は、時刻t24で、第2転送
電極列T2AをHとすることで第2転送電極列に送られ、
次の時刻t25で、第2転送電極列T2AをLにした状態
で、第2転送電極の5段目/7段目に蓄積保持される。
【0057】次に、Rの残りの露光期間が終了した時点
での動作を図14により説明する。図14において、時
刻t30は、時刻t25の後Rの露光を継続し、信号電
荷がRの画素列に溜まった状態を示している。Rの残り
の露光期間が終了すると、まず、時刻t31で、Rのシ
フトゲートSHR と第1転送電極列T1AをHにすること
で、Rの2画素分の信号電荷は、隣接する第1転送電極
列に移される。次に、時刻t32〜t33で、第1転送
電極列T1AをL→H→Lと駆動させることで、Rの信号
電荷は、第1転送電極列を順に送られ、第1転送電極列
の4段目/6段目に至る。さらに、Rの信号電荷は、時
刻t34で、第2転送電極列T2AをHとすることで第2
転送電極列に送られ、前半部分の露光期間の信号電荷と
合算され、次の時刻t35の状態で、第2転送電極列T
2AをLにした状態で、第2転送電極の1段目/3段目に
蓄積保持させる。この状態で、R・Gとも1露光期間分
の信号電荷が第2転送電極に蓄積されたことになる。
【0058】次に、第2転送電極に蓄積された信号電荷
を水平方向転送電極に送出する動作を図15により説明
する。図15において、時刻t40は、時刻t35の状
態の後水平方向転送電極の1ライン分の読み出しを完了
した状態を示している。時刻t41〜t45の間、第2
転送電極列T2A・φ2をLに固定し、第2転送電極列T
2B・φ1をお互いに逆相で駆動することで、信号電荷は
順次転送され、4列の水平方向転送電極のそれぞれの位
置にセットされる。
【0059】これらの動作は、全ての画素で並列に行わ
れ、例えば3ライン5000画素のセンサの場合は、2
画素を1組にした2500系統が並列に動作する。こう
して、本実施例のセンサ構造を用いれば図12〜図15
に示した動作を順次行うことで、画素列内転送方式のイ
メージセンサにおいて、各読取ラインの露光位相を互い
に異ならせることが可能になる。
【0060】この動作の中で、第2転送電極列が退避蓄
積電極の役割を果たし、露光途中のRの信号電荷を第2
転送電極列に読み出しておき、このRの信号電荷を追い
抜く形で、Gの信号電荷が、第2転送電極列中のRの信
号電荷よりも水平方向転送電極に近い位置に読み出され
る。あたかも、退避線(第2転送電極列)の各駅停車列
車を後続の急行列車が追い抜く(第1転送電極列を通っ
て)ようにして動作する結果、感光画素列からの読み出
し順と、水平方向転送電極への転送順を入れ替えること
ができる。Rの残りの露光期間の信号電荷は、露光期間
終了後に改めて読み出され、Rの露光前半期間の信号電
荷と合成されることで、1露光期間分の信号電荷にな
る。
【0061】以上のように図7に示す構造をとることに
よっても、図1に示す構造のものと同様に、画素列内転
送方式のイメージセンサでの露光タイミング調整が行え
るとともに、第1第2転送電極列の段数を多くすること
で、水平方向転送電極の列数が大きくなっても対応でき
る。なお、第2の実施例では、R、Gの2色が各々偶数
・奇数2系統の、合計4系統の水平方向転送電極を持つ
センサであったが、RGB3色分を片側に取り出す方式
で、偶数・奇数分と合わせ合計6系統の水平方向転送電
極を持つものでも可能であるし、また、高速化のため、
1色あたり4系統の構成として、2色分の合計が8系統
になるものでも可能である。
【0062】次に、本発明に係るイメージセンサの第3
の実施例について説明する。図16は本発明に係る蓄積
部を持つイメージセンサの他の実施例を示す図、図17
はセンサの構造を説明するための図である。図16に示
すイメージセンサは、図の上方に示すR、G、B3色の
感光画素列41〜43に蓄積された信号電荷のうち、
R、Gの2色の信号電荷を図の下の方向に読み出すもの
で、蓄積部45、47を通して、各色1系統の水平方向
転送電極(1ライン分の信号電荷を時系列信号に変換し
て読み出す働きをする)46、48に信号を転送するも
のである。
【0063】具体的には、1ブロック分として図17に
示すように、Gの信号電荷を移動するためのシフトゲー
ト52がGの感光画素42とRの感光画素43との間に
設けられており、Rの信号電荷、およびシフトゲート5
2を介してRの感光画素43に移されたGの信号電荷を
移動するためのシフトゲート53がRの感光画素43と
蓄積部45との間に設けられている。感光画素42、4
3から蓄積部45の蓄積電極に移動されたGおよびRの
信号電荷のうち、Gの信号電荷は、シフトゲート54を
介してGの水平方向転送電極46へ導かれ、また、Rの
信号電荷は、シフトゲート54を介してGの水平方向転
送電極46へ導かれた後、さらにシフトゲート55を介
して蓄積部47の蓄積電極へ導かれ、さらにシフトゲー
ト56を介してRの水平方向転送電極48へ導かれる。
これらの操作によりGの水平方向転送電極46へ導かれ
たGの信号電荷は、φ1G、φ2Gの水平方向転送電極
により時系列信号に変換して読み出され、Rの水平方向
転送電極48へ導かれたRの信号電荷は、φ1R、φ2
Rの水平方向転送電極により時系列信号に変換して読み
出される。
【0064】図18はGの露光終了後、Rの露光中にG
の信号電荷をRの画素を通して読み出す動作を説明する
ための図、図19は電荷読み出し時の各電極にかかる駆
動電圧信号を示すタイミングチャートである。次に、上
記構造のイメージセンサにおいて、画素列内転送方式を
使って感光画素42、43から水平方向転送電極46、
48に信号電荷を転送する経路に蓄積部45、47を設
けることによる効果を説明する。この画素列内転送方式
のイメージセンサにおいても、各色露光タイミングをず
らす上で、中央の読取感光画素列(実施例ではG)42
の1ライン分の露光完了時に、露光動作途中の他の読取
感光画素列(実施例ではR)43の内部を通して読み出
している。
【0065】図18において、時刻t0は1サイクル前
のR、Gの信号電荷の水平方向転送が完了するタイミン
グを示している。この時、Gの感光画素列は露光がほぼ
終了しており、Rの感光画素列は、露光期間の途中であ
る。まず、期間t1で、シフトゲート54およびシフト
ゲート56をオンすることで、蓄積部45内のRの信号
電荷および蓄積部47内のRの信号電荷は、電位勾配に
沿って電位の高い方向に移動し、それぞれGの水平方向
転送電極46のφ1Gおよび、Rの水平方向転送電極4
8のφ1Rに移動する。次に期間t2で、シフトゲート
53およびシフトゲート55をオンすることで、Rの感
光画素列43内および、Gの水平方向転送電極46のφ
1G内のRの信号電荷は、それぞれ蓄積部45および蓄
積部47に移動する。期間t2が終わった時点でGの感
光画素列42の露光が完全に終了することになる。
【0066】次に、期間t3で、シフトゲート52、シ
フトゲート54およびシフトゲート56をオンすること
で、Gの感光画素列42内のGの信号電荷はRの感光画
素列43に、蓄積部45内のRの信号電荷はGの水平方
向転送電極46のφ1Gに、蓄積部47内のRの信号電
荷はRの水平方向転送電極48のφ1Rに移動する。こ
のとき、Rの水平方向転送電極48のφ1Rでは、期間
t1で移動した1つ前のRの信号電荷と期間t3で移動
したRの信号電荷が合成される。次に、期間t4で、シ
フトゲート53およびシフトゲート55をオンすること
で、Rの感光画素列43内のGの信号電荷は蓄積部45
に、Gの水平方向転送電極46のφ1G内のRの信号電
荷は蓄積部47に移動する。さらに、期間t5で、シフ
トゲート54をオンすることで、蓄積部45内のGの信
号電荷はGの水平方向転送電極46のφ1Gに移動す
る。
【0067】以上の一連の動作により、一露光期間の終
了したGの信号電荷は露光動作中のRの感光画素列を通
して、またGの一露光期間とは異なる一露光期間内に蓄
積されたRの信号電荷は部分転送して、それぞれG、お
よびRの水平方向転送電極46、48に移動することが
できる。そして、期間t6で、GおよびRの水平方向転
送電極46、48によりそれぞれの信号電荷の水平方向
転送が開始される。次に、期間t7で、信号電荷の水平
方向転送の途中にシフトゲート53をオンすることで、
期間t5〜t6の期間にRの感光画素列42内にて蓄積
されたRの信号電荷を蓄積部45に移動する。さらに、
期間t8で、GおよびRの水平方向転送電極46、48
により、それぞれの信号電荷の水平方向転送を行い、残
りの水平方向転送を終了させる。
【0068】以上の動作で示すように、感光画素列4
2、43と水平方向転送電極46、48との間に蓄積部
45、47を設け、露光中のRの信号電荷を一旦この蓄
積部45、47に保持し、露光完了したGの信号電荷を
転送するための転送経路を確保することで、露光動作中
のRの感光画素内を通過してのGの信号読み出しが可能
となる。ここで、期間t7のタイミングを制御する期間
t6及び期間t8の時間配分を制御することにより、従
来困難であった画素列内転送方式の複数ラインのカラー
センサにおいて、互いの露光位相タイミングをずらす制
御が可能となり、デジタルカラー複写機の変倍モードに
使われる副走査方向の走査密度の変更に際してのカラー
レジ補正性能の低下を防ぐことができる。また、こうし
て整数分以下のレジ補正が精度良く行えるようになるの
で、感光画素列間の間隔が画素ピッチの整数倍である必
要が無くなり、画素列間の間隔を2ライン未満(例え
ば、1.5ライン)にすることが可能となる。
【0069】次に、本発明に係るイメージセンサの第4
の実施例について説明する。図20に本発明に係る蓄積
部を持つイメージセンサの他の実施例を示す図である。
図20に示すイメージセンサは、3列の感光画素列61
〜63からなり、それぞれB、G、Rの3色波長に対し
感度を持つフルカラーCCDである。各感光画素列61
〜63は、奇数画素(以降Odd)、偶数画素(以降E
ven)の2チャンネルに分けられ、延べ6チャンネル
の出力を持つCCDとしている。ここで、Bの感光画素
列61に関してはOdd、Even共、Gの感光画素列
62に関してはOddのみをそれぞれBの感光画素列6
1側に転送するようにし、それぞれの水平転送用のCC
Dレジスタ68〜70も同じ側に設けている。またRの
感光画素列63のOdd、Even、Gの感光画素列6
2のEvenに関しては、水平転送用のCCDレジスタ
71〜73をRの感光画素列63側に設けた構成として
いる。そして、垂直方向どちらにでも転送可能なBの中
間レジスタ64、G−Oddの中間レジスタ65をBの
感光画素列61側に配置し、同様にRの中間レジスタ6
7、G−Evenの中間レジスタ66をRの感光画素列
63側に配置している。
【0070】次に具体的な構造と動作タイミングについ
て、図21〜図24を参照しながら説明する。図21お
よび図22は図20に示すイメージセンサの4画素分の
平面構造図であり、G−Even、Rの感光画素列側の
み示している。図中の○印、△印は蓄積された信号電荷
の模式図であり、電荷が大きくなるにつれて小△→大△
→○で表している。G−Oddについても同様に電荷が
蓄積されるが煩雑になるので省略する。t0〜t9は時
刻の変化を表し、その時々における電荷の動きを△、
○、矢印で示す。SHG、SHR1/2等は図中に示す
各ゲート電極を駆動する制御線であり、φ1、φ2はG
−Even、R−Odd、R−Evenの各水平転送C
CDレジスタに共通に作用する2φクロック制御線であ
る。図23は各電極の動作タイミングを示すタイムチャ
ートであり、以上の各制御線はタイムチャートに示すタ
イミングでパルスを発生し制御を行う。
【0071】まず、時刻t0は、副走査方向のn−1ラ
インの信号電荷が全て水平転送CCDレジスタ71〜7
3を通過し終わった瞬間を示している。この時すでにn
ラインのRの信号電荷は露光時間が終了し、Gの中間レ
ジスタ66に保持されている。時刻t1でゲート電極S
HV1、SHV2、STR1/2を全てHにすることに
より、電位勾配にしたがってnラインのRの信号電荷は
Rの中間レジスタ67に転送される。時刻t2では、よ
うやくnラインのGの露光時間が終了したところである
が、この時すでにRのn+1ラインの露光中であるた
め、G−Evenの信号電荷を通すため、n+1ライン
のR−Evenの信号電荷を一時退避させる。このR−
Evenの信号電荷は、ゲート電極SHR2、STG
2、SHV1をHとし、G−Evenの水平転送CCD
レジスタ71まで転送する。次に、時刻t3でゲート電
極SHG、SHR2、STG2をHにすることで、nラ
インのG−Evenの信号電荷はGの中間レジスタ66
まで転送される。
【0072】この時刻t3では、R−Evenの信号電
荷を一時退避させたのに続いてG−Evenの信号電荷
がRの感光画素を通過するため、Gの信号電荷はRの感
光画素で混色が発生する。その混色の度合いは、CCD
1ラインの読み取り周期Tsに対する時刻t3のパルス
幅の比(t3/Ts)で決定されるが、通常t3のバル
ス幅は1〜2usecであるのに対し、周期Tsは高速
の複写機でも400usec程あるので、混色比は0.
25〜0.5%程度である。この程度であれば殆ど画質
には影響を与えない。また少しでも混色の影響を少なく
する工夫としては、例えばRGB系の場合、3列の感光
画素列の中間画素列に割当てる配色をBとするのが良
い。これはBという色が、人間の目の比視感度で見た場
合に最も感度が低く、官能的にとらえにくい色であるか
らである。かつ複写機の場合はB信号から補色であるY
(Yellow)信号を生成するが、この色も人間の目
には感度が低く、目立たないからである。
【0073】次に時刻t4でnラインのG−Evenの
信号電荷をGの中間レジスタ66内のφ1側に転送す
る。この時、時刻t0以来Rの中間レジスタ67に保持
され続けてきたnラインのRの信号電荷をOdd−Ev
enの2φ信号に分配する為、R−Evenの信号電荷
をTGに転送しておく。
【0074】時刻t5〜t6で、退避させてあったR−
Evenの露光途中の信号電荷をRの感光画素列63に
戻すと共に、nラインのG−Evenの信号電荷をG−
Evenの水平転送CCDレジスタ71に転送する。こ
こでは、G−Evenの水平転送CCDレジスタ71か
らG−Evenの中間レジスタ66へ、またG−Eve
nの中間レジスタ66からRの感光画素列63へと信号
電荷の逆転送が行われる。逆転送については後述する。
またnラインのRの信号電荷もOdd−Evenに振り
分けられ、Odd−Evenそれぞれのφ1側に転送さ
れる。
【0075】時刻t7からφ1、φ2が相補駆動を始
め、nラインG−Even、nラインR−Odd、Ev
enのそれぞれの信号電荷が同一時刻、同相出力で水平
転送開始する。そして時刻t8で、Rの感光画素列63
ではn+1ラインのRの露光時間が終了するので、ゲー
ト電極SHR1/2をHとすることによって、n+1ラ
インのRの信号電荷をRの感光画素列63からGの中間
レジスタ66に転送する。この時Gの感光画素列62で
はまだn+1ラインGの信号電荷が露光時間の途中であ
る。また、時刻t9からRの感光画素列63ではすでに
n+2ライン2の露光時間がスタートしており、このま
ま時刻t0の状態に戻る。
【0076】以上動作シーケンスを説明してきたが、基
本的にGの露光時間帯は時刻t3で決まり、Rの露光時
間帯は時刻t8で決まる。このt3−t8のパルス間隔
は任意にしかも連続的に変えることができるので、R、
G、B間のレジ補正の際、縮拡倍率の関係で〔表1〕で
示したような小数部分が発生しても、加重平均をとるこ
となく理想的な補正が可能となる。また、水平転送CC
Dレジスタ71〜73からの出力信号は、前述のパルス
t3−t8の間隔によらず、いつも時刻t7〜t9の期
間に全てのチャンネルが同一時刻、同一タイミングで出
力される。これにより、後段の画像処理を行う上で出力
遅延回路等の必要がないなど使いやすく廉価な構成を実
現できることはいうまでもない。
【0077】次に、上記のように双方向転送を行うよう
にしたレジスタ内部の構造を説明する。図24はN型S
i基板上に形成された1画素あたりのレジスタの垂直方
向断面図とその各部における電界ポテンシャルを示す図
である。ポテンシャル図における実線は各ゲート電極に
かける印加電圧がLレベルの場合を示し、点線は印加電
圧をHレベルとしポテンシャルを下げた場合を示してい
る。信号電荷の極性は電子キャリアが支配的つまり−極
性であり、図中で信号電荷は常にポテンシャルの下がる
+方向に流れることになる。双方向転送を行うレジスタ
は、ゲート電極STG1/2の直下であり、ここのポテ
ンシャルレベルを印加電圧Lレベルの状態で、隣接する
感光画素列(RedPD)63、G−Evenの水平転
送CCDレジスタ71よりも−方向にしておく。この印
加電圧Lレベルの時のポテンシャルレベルは、図中Pw
ell内に形成されたN層の厚みあるいは不純物濃度で
きまる。N型半導体のポテンシャルレベルは、不純物濃
度を増やすことによりN-型となりレベルを上げ、不純
物濃度を減らすことによりN+ となりレベルを下げるの
で、この実施例では、他のレジスタがN- で形成される
のに対し、ゲート電極STG1/2の直下のG−Eve
nの中間レジスタ66をN+ で形成する。こうすること
によってゲート電極STG1/2の直下で隣接レジスタ
より一段高いポテンシャルが形成できる。
【0078】ここでゲート電極STG1/2の直下に信
号電荷がある場合、ゲート電極SHR1/2にHレベル
を印加すればレベルが下がり、感光画素列(RedP
D)63側へ信号電荷が移動する。またゲート電極SH
V1にHレベルを印加すればそこのレベルが下がるの
で、G−Evenの水平転送CCDレジスタ71側に信
号電荷の転送が行える。つまりHレベルを印加するゲー
ト電極の選択により、垂直転送の方向が選択できる。ま
たゲート電極STG1/2、SHV1をH、G−Eve
nをLレベルとすれば、G−Evenの水平転送CCD
レジスタ71からG−Evenの中間レジスタ66側へ
の転送も可能となる。以上に述べたように、図24で示
した構造と図21〜図23で示した動作シーケンスを組
み合わせることにより、3ラインの画素列内転送方式の
CCDにおいて外側信号電荷の一時退避、内側信号電荷
の通過といった動作が可能となる。
【0079】図25はイメージセンサとFIFOメモリ
との組み合わせでレジ補正を行うように構成した例を示
す図、図26は図25に示す回路の動作を説明するため
の図である。図25に示す例は、1ライン分の期間を指
定する水平周期信号に対するラインセンサ81の駆動周
期を1/2倍とし、本来1ライン分のラインデータを読
み出す時間内に1/2ライン分のラインデータを2回
分、すなわち、副走査方向の1ラインの情報を前半と後
半に分割してA/D変換器82を通してFIFOメモリ
83に読み出し、セレクタ84および加算器85で選
択、合成して取り出すようにしたものである。その動作
を以下に説明する。
【0080】図26において、まず、時刻t1は、第1
番目のラインの前半部分(以後1aラインと称す)の露
光が完了している状態を示している。この時、ラインセ
ンサ81内には1aラインの画像情報に対応する信号電
荷が蓄積される。次に、期間t2で、ラインセンサ81
内に蓄積された1aラインの画像情報に対応する信号電
荷は、水平転送電極により順次転送されて出力部にて電
圧データに変換され、A/D変換器82でA/D変換さ
れた後、FIFOメモリ83に入力される。その後、時
刻t3で、第一番目のラインの後半部分(以後1bライ
ンと称す)の露光が完了する。この時、ラインセンサ8
1内には1bラインの画像情報に対応する信号電荷が蓄
積されている。
【0081】次に、期間t4で、ラインセンサ81内に
蓄積された1bラインの画像情報に対応する信号電荷
も、同様に水平転送電極により順次転送され出力部にて
電圧データに変換され、A/D変換された後、FIFO
メモリ83に入力される。この時、1aラインのデータ
は、FIFOメモリの次段に移される。以下、同様に、
時刻t5の後、期間t6で、第2番目のラインの前半部
分(以後2aラインと称す)のラインデータがFIFO
メモリ83に入力される。1/2ライン分のデータは、
このように順次読み出し、蓄積を繰り返し行われる。
【0082】これらの動作によりFIFOメモリ83に
順次入力された1/2ライン分のラインデータを1ライ
ン分のデータとして画像信号を取り出す時には、FIF
Oメモリ83の2つのラインデータについて、倍率に応
じてどのラインデータを出力するかをセレクタ85にて
選択し、加算器85により合成した後出力される。1ラ
イン分のデータとして画像信号を取り出す周期は、1/
2ラインデータを読み出す周期の2倍とする。図26の
例では、Gのラインデータとして1aラインデータと1
bラインデータを加算したものを出力し、Rのラインデ
ータとして1bラインデータと2aラインデータを加算
したものを出力している。
【0083】従って、結果として読み出されるG、Rそ
れぞれの1ライン分のラインデータは、Gの1ライン分
のデータに対し、Rの1ライン分のデータは、副走査方
向の位相が0.5ライン分ずれていることになる。この
ようにして各色のラインデータを例えばそのラインの前
半部分と後半部分、あるいはその後半部分と次のライン
の前半部分を合成して読み出すように選択することによ
り、副走査方向の位相を各色の信号毎に0.5ライン分
ずらすことが可能となり、結果として、整数倍以下のレ
ジ補正を行うことができる。
【0084】本実施例では、1ライン分の期間を指定す
る水平周期信号に対するラインセンサの駆動周期を1/
2倍としているが、それに限られるわけではなく、当然
のことながらセンサの駆動速度の能力、および必要とさ
れる出力のデータレートに応じ、1/3倍、1/4倍、
1/5倍、1/6倍、1/7倍、1/8倍、1/9倍、
1/10倍……のように、より小さく設定することも可
能である。その場合、より高精度な整数倍以下のレジ補
正を行うことが可能となる。
【0085】次に、上記イメージセンサを用いた画像読
取装置について説明する。図27は本発明に係るイメー
ジセンサを用いた画像読取装置の1実施例構成を示す
図、図28はタイミング発生回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【0086】図27において、イメージセンサ110
は、センサドライバ120によって駆動され、タイミン
グ発生回路121は、このセンサドライバ120にクロ
ックパルス等を供給するものである。直流カット回路1
22は、イメージセンサ110から出力された画像信号
から温度変動等をキャンセルするため直流成分をカット
するものであり、同期接地回路124は、イメージセン
サ110の出力中のダミー画素期間に直流再生と黒レベ
ル確保のための動作を行うものである。ダミー画素期間
は、シフトパルスの動作後、有効画素が読み出される前
に読み出される遮光画素部分の期間であり、このダミー
画素部の出力が黒読取レベルにほぼ等しいとして、直流
再生は、このダミー画素部の画像信号レベルが接地レベ
ルと同じになるようにクランプ動作を行うことで実現し
ている。そのため、イメージセンサ110の出力中のダ
ミー画素部を示すタイミング信号がタイミング発生回路
121から同期接地回路124に供給されている。A/
D変換器125は、同期接地回路124を通した後にデ
ジタルの画像データに変換するものであり、シェーディ
ング補正回路126は、画像読み取り信号に所定のシェ
ーディング補正を行い、遅延回路127は、3ラインの
イメージセンサ110のカラーレジ補正を行うものであ
る。なお、イメージセンサ110から出力される画像信
号がR、G、Bの3色と偶数画素分、奇数画素分の2系
統、計6系統に分かれている場合には、図示しないがA
/D変換器125の前段に偶数画素/奇数画素の出力を
合成回路する回路が設けられる。
【0087】タイミング発生回路121は、イメージセ
ンサ110に供給する水平方向転送クロックの1露光区
間に、副走査読取密度に応じて各色の露光タイミングを
司るシフトパルスの供給タイミングを読取色毎に選択し
て供給するように構成されるものであり、その構成例を
示したのが図28である。
【0088】図28において、パルス生成部134は、
所定の発振器から基準クロック信号CK1が入力され、
比較器群137からの出力に応じてクロックパルスφ
1、φ2の休止期間を決定する信号S1、クロックパル
スφ1、φ2の休止期間のH/Lを決定する信号S2、
シフトパルスSH G、SH B、SH R、データバ
リッド信号および同期接地信号を所定のタイミングでそ
れぞれ生成するものである。これに対し、パルス生成部
135は、パルス生成部134から出力される信号に基
づいて、水平方向転送クロックパルスφ1、φ2および
リセットパルスRS1、RS2を生成するものである。
カウンタ136は、外部から入力されるライン信号LI
NEに基づいて基準クロックCK1を1/2に分周した
2倍周期クロックCK2をカウントし、カウント値を複
数個設けられた比較器群137に出力する。比較器群1
37には、それぞれレジスタ群138が接続され、これ
らレジスタ群138によって比較器群137で比較する
カウント値を設定するようになっている。このレジスタ
群138は、図示しないCPUから信号が入力され、設
定値が適宜書き換え可能になっている。同期検出回路1
40は、ライン信号LINEと基準クロックCK1と2
倍周期クロックCK2の同期関係を検出するものであ
る。
【0089】次に、上記構成のタイミング発生回路によ
りシフトパルスSH G、SH B、SH Rや水平方
向転送クロックパルスφ1、φ2、さらにはリセットパ
ルスRS1、RS2を生成する動作を説明する。まず、
タイミング発生回路では、カウンタ136により外部か
ら入力されるライン信号LINEの立ち下がりのタイミ
ングで2倍周期クロックCK2のパルス数をカウントす
る。ここで、ライン信号LINEは、基準クロックCK
1に対して非同期の信号であり、デジタルカラー複写機
では、通常、レーザープリント部のポリゴンスキャナの
タイミング信号に同期した信号が用いられている。した
がって、ライン信号LINEは、2倍周期クロックCK
2に非同期の信号であるため、あるライン信号LINE
から次のライン信号LINEまでにカウンタ136がカ
ウントする値がばらつくので、このカウント値を用いて
遅延画素を決定する必要がある。ライン信号LINEが
立ち下がり、2倍周期クロックCK2が立ち下がった
後、基準クロックCK1が最初に立ち下がるタイミング
で信号S1を立ち下げ、この信号S1により2倍周期ク
ロックCK2にマスクをかけて、水平方向転送クロック
パルスφ1に休止期間を設けるための信号として用い
る。
【0090】ここで、ライン信号LINEに対して、イ
メージセンサの動作基準を2倍周期クロックCK2に同
期させて決めているのは、1ラインの水平方向転送クロ
ックの動作が中途半端にならないようにするためであ
る。つまり、イメージセンサの動作基準を基準クロック
CK1に同期させた場合には、水平方向転送クロックφ
1がHになっている状態でも水平方向転送クロックφ1
に休止期間を設けるための信号S1の立ち上がりが起こ
り得る。このため、水平方向転送クロックφ1の最終パ
ルス幅が半分になってしまう場合が出てくる。通常のイ
メージセンサの使用法では、上記ライン信号LINEが
立ち下がりから信号S1を立ち下がるまでの期間には画
像信号の読み出しが終了しているので、このような半分
の幅の水平方向転送クロックがあっても影響はない。し
かし、本発明の実施例の使用法では、この期間でもR等
の信号読み出しを続けている場合があるので、読取画像
データに影響してしまう。そのため、水平方向転送クロ
ックφ1に休止期間を設けるための信号S1は、2倍周
期クロックCK2に対して同期をとるように設定され
る。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ライン間隔の狭いイメージセンサを実現でき
る画素列内転送方式のイメージセンサにおいて、双方向
垂直転送可能な中間レジスタを電荷の一時待避、一時記
憶手段として用いるので、露光位相タイミング制御を実
現することができ、従来3ラインセンサで問題となって
いた任意倍率読取のための副走査方向読取走査密度変更
時のカラーレジ補正の課題と、読取走査速度の変動によ
るカラーレジ補正エラー(画素列内転送方式を採ること
でライン間隔をつめることの効果)の課題を同時に解決
することができる。
【0092】したがって、任意の走査密度において、良
好なカラーレジ補正性能が得られるので、黒文字再現に
優れたカラー画像読取装置を提供することができる。す
なわちカラー原稿を読み取るデジタル複写機等におい
て、複写倍率を変化させた時、全ての縮拡倍率で3色重
ね合わせの黒細線原稿がシャープで色ズレなく再現で
き、画像品質を大幅に向上させることができる。
【0093】さらに、整数倍以下の任意量のカラーレジ
補正が可能になることから、画素内転送方式のイメージ
センサにおいて、そのライン間隔が画素ピッチの整数倍
である制約がなくなり、ライン間隔において2ライン未
満を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る蓄積部を持つイメージセンサの
1実施例を示す図である。
【図2】 本発明に係る蓄積部を持つイメージセンサの
1ブロック分の構造を説明するための図である。
【図3】 Gの露光終了後、Rの露光中に、Gの信号電
荷をRの画素を通して読み出す動作を説明するための図
である。
【図4】 各電極にかかる駆動電圧信号を示すタイミン
グチャートである。
【図5】 露光終了後のRの信号電荷を読み出す動作を
説明するための図である。
【図6】 各電極にかかる駆動電圧信号を示すタイミン
グチャートである。
【図7】 本発明に係る蓄積部を持つイメージセンサの
他の実施例を示す図である。
【図8】 図7に示すイメージセンサの1ブロック分の
構造を示す図である。
【図9】 第1転送電極列の電位分布の変化及び動作を
説明するための図である。
【図10】 第2転送電極列の電位分布の変化及び動作
を説明するための図である。
【図11】 退避蓄積部内での水平方向転送時の電位分
布の変化及び動作を説明するための図である。
【図12】 図7に示したセンサによるRの電荷の退避
動作を説明するための図である。
【図13】 Gの電荷の読み出し動作を説明するための
図である。
【図14】 Rの電荷の読み出し動作を説明するための
図である。
【図15】 退避電極から水平方向転送電極への転送動
作を説明するための図である。
【図16】 本発明に係る蓄積部を持つイメージセンサ
の他の実施例を示す図である。
【図17】 センサの構造を説明するための図である。
【図18】 Gの露光終了後、Rの露光中にGの信号電
荷をRの画素を通して読み出す動作を説明するための図
である。
【図19】 電荷読み出し時の各電極にかかる駆動電圧
信号を示すタイミングチャートである。
【図20】 本発明に係る蓄積部を持つイメージセンサ
の他の実施例を示す図である。
【図21】 図20に示すイメージセンサの4画素分の
平面構造図である。
【図22】 図20に示すイメージセンサの4画素分の
平面構造図である。
【図23】 各電極の動作タイミングを示すタイムチャ
ートである。
【図24】 N型Si基板上に形成された1画素あたり
のレジスタの垂直方向断面図とその各部における電界ポ
テンシャルを示す図である。
【図25】 イメージセンサとFIFOとの組み合わせ
でレジ補正を行うように構成した例を示す図である。
【図26】 図25に示す回路の動作を説明するための
図である。
【図27】 本発明に係るイメージセンサを用いた画像
読取装置の1実施例構成を示す図である。
【図28】 タイミング発生回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図29】 3ラインカラーセンサを使った画像読取装
置の構成概要を示す図である。
【図30】 3ラインカラーセンサの副走査方向のカラ
ーレジのずれを説明するための図である。
【図31】 遅延量が整数ラインでない場合の各色セン
サの黒細線読取データの例を示す図である。
【図32】 遅延による読取補正と移動平均による重心
変更の例を説明するための図である。
【図33】 3ラインカラーCCDセンサへのシフトパ
ルス入力タイミングとそれにより変化する露光位相タイ
ミングの例を示す図である。
【図34】 従来方式の3ラインカラーCCDセンサの
例を示す図である。
【図35】 画素内転送方式の3ラインカラーCCDセ
ンサの例を示す図である。
【図36】 従来方式の3ラインカラーCCDセンサを
用いた読取装置の例を示す図である。
【図37】 画素内転送方式の3ラインカラーCCDセ
ンサを用いた読取装置の例を示す図である。
【図38】 センサラインギャップの大きさと許容可能
な速度変動の振幅との関係を示す図である。
【符号の説明】
1〜3…感光画素列、4…退避蓄積部、5、6…水平方
向転送電極、7、8、10〜12…シフトゲート

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に並んだ感光画素列を副走査
    方向に複数列隣接配置してなる感光画素部と、 前記感光画素部の外側に外部出力線と接続され前記感光
    画素列の信号電荷を主走査方向に転送する水平転送レジ
    スタと、 前記感光画素列と前記水平転送レジスタとの間に配置さ
    れ画素毎の信号電荷を退避させる蓄積手段と、 前記感光画素列と前記蓄積手段と前記水平転送レジスタ
    との間で信号電荷の転送を制御するシフトゲートとを備
    え、前記感光画素列と前記蓄積手段と前記水平転送レジ
    スタとシフトゲートの電位切り換えおよび切り換えタイ
    ミングを制御することにより、前記蓄積手段と隣接して
    いない内側感光画素列の露光終了タイミングを経過した
    時に前記蓄積手段と隣接し露光途中にある外側感光画素
    列の信号電荷を前記蓄積手段に退避させた後、前記外側
    感光画素列を通して前記蓄積手段、前記水平転送レジス
    タへ前記内側感光画素列の信号電荷を転送するように構
    成したことを特徴とする蓄積手段を持つイメージセン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記蓄積手段と前記シフトゲートは、主
    走査方向に信号電荷を転送可能に構成したことを特徴と
    する請求項1記載の蓄積手段を持つイメージセンサ。
  3. 【請求項3】 前記蓄積手段と前記シフトゲートは、双
    方向に信号電荷を転送可能に構成したことを特徴とする
    請求項1記載の蓄積手段を持つイメージセンサ。
  4. 【請求項4】 前記蓄積手段は、前記シフトゲートに所
    定電位を印加した時に隣接する感光画素列、水平転送レ
    ジスタよりもポテンシャルが−側になるように不純物濃
    度或いは層厚を設定した半導体からなることを特徴とす
    る請求項3記載の蓄積手段を持つイメージセンサ。
  5. 【請求項5】 前記水平転送レジスタは、前記感光画素
    列の位置周期に対応して信号電荷を出力する複数列の分
    割水平転送レジスタからなることを特徴とする請求項1
    記載の蓄積手段を持つイメージセンサ。
  6. 【請求項6】 前記蓄積手段は、垂直転送方向に複数配
    置されたことを特徴とする請求項1記載の蓄積手段を持
    つイメージセンサ。
  7. 【請求項7】 前記水平転送レジスタを複数列備えると
    共に、前記蓄積手段は、前記各水平転送レジスタの間に
    配置されていることを特徴とする請求項1記載の蓄積手
    段を持つイメージセンサ。
  8. 【請求項8】 主走査方向に並んだ感光画素列を副走査
    方向に複数列隣接配置してなり、その外側に外部出力線
    と接続され前記感光画素列の信号電荷を主走査方向に転
    送する水平転送レジスタを備えたイメージセンサにより
    水平転送レジスタより信号電荷を取り出して画像を読み
    取る画像読取装置において、 前記感光画素列と前記水平転送レジスタとの間に配置さ
    れ画素毎の信号電荷を退避させる蓄積手段と、 前記感光画素列と前記蓄積手段と前記水平転送レジスタ
    との間で信号電荷の転送を制御するシフトゲートと、 前記蓄積手段と隣接していない内部側感光画素列の露光
    終了タイミングを経過した時に前記蓄積手段と隣接し露
    光途中にある外部側感光画素列の信号電荷を前記蓄積手
    段に退避させた後、該外部側感光画素列を通して前記蓄
    積手段、前記水平転送レジスタへ前記内部側感光画素列
    の信号電荷を転送するように前記感光画素列と前記蓄積
    手段と前記水平転送レジスタとシフトゲートの電位切り
    換えおよび切り換えタイミングを制御する制御手段とを
    備えたことを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、画像読取の縮拡倍率に
    応じて前記各感光画素列の露光開始タイミングおよび露
    光終了タイミングを決定することを特徴とする請求項8
    記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記蓄積手段は、信号電荷を垂直転送
    方向及び水平転送方向の双方向に転送可能に構成されて
    いるとともに、前記制御手段は、前記シフトゲートを選
    択的に動作させることにより、前記内部側感光画素列の
    信号電荷を前記蓄積手段、前記水平転送レジスタに転送
    した後、前記外部側感光画素列の信号電荷を退避前に存
    在した画素に戻すよう制御することを特徴とする請求項
    8記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記シフトゲートを
    選択的に動作させ、前記外部側感光画素列の信号電荷を
    前記蓄積手段、前記水平転送レジスタに転送した後、前
    記蓄積手段に退避された前記内部側感光画素列の信号電
    荷と退避後に前記内部側感光画素列の対応する感光画素
    に蓄積された信号電荷とを加算させるよう制御すること
    を特徴とする請求項8記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 1列の前記感光画素列中の位置周期に
    対応して前記感光画素列からの信号電荷を出力させるた
    め複数列の分割水平転送レジスタからなり、前記制御手
    段は、前記シフトゲートを選択的に動作させて、所定位
    置周期における前記感光画素列中の外部側感光画素列の
    感光画素の信号電荷を前記蓄積手段に退避させた後、前
    記内部側感光画素列の信号電荷を前記外部側感光画素列
    の信号電荷が退避されている蓄積手段の位置と異なる他
    の蓄積手段あるいは分割水平転送レジスタに転送するよ
    う制御することを特徴とする請求項8記載の画像読取装
    置。
  13. 【請求項13】 前記蓄積手段は、垂直転送方向に複数
    列配設されるとともに、前記蓄積手段により構成される
    垂直転送方向転送経路を2系統備え、前記制御手段は、
    前記シフトゲートを選択的に動作させて、前記外部側感
    光画素画素列の信号電荷を前記垂直転送方向転送経路の
    一方の前記蓄積手段に退避させた後、前記内部側感光画
    素列の信号電荷を前記垂直転送方向転送経路の他方の前
    記蓄積手段に転送するよう制御することを特徴とする請
    求項8記載の画像読取装置。
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