JPH0829297B2 - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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JPH0829297B2
JPH0829297B2 JP2267898A JP26789890A JPH0829297B2 JP H0829297 B2 JPH0829297 B2 JP H0829297B2 JP 2267898 A JP2267898 A JP 2267898A JP 26789890 A JP26789890 A JP 26789890A JP H0829297 B2 JPH0829297 B2 JP H0829297B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、着色仕上げの塗装方法に関する。
[従来の技術] 例えば自動車の塗装において、着色意匠塗装としてソ
リッドカラー塗装およびメタリック塗装の2種類の塗装
仕様が知られている。そして酸化チタン顔料を用いた白
色塗料、カーボンブラックを用いた黒色塗料、あるいは
アルミニウム粉末を用いたメタリック塗料などを使用す
る場合には、それぞれの顔料の特性から隠蔽膜厚が小さ
いため、下地がスケたりするような不具合なく塗装する
ことができる。
しかし有機顔料の赤色顔料、青色顔料を使用した赤色
塗料や青色塗料、あるいは近年多用されているパールマ
イカ顔料を使用したパールメタリック塗料などは隠蔽膜
厚が大きく、下地がスケやすいという欠点がある。
ところで自動車の上塗塗装の場合、自動化、生産性お
よび品質確保などのために、塗装膜厚は一般に10〜20μ
mに制御されることが多い。しかし上記したように各塗
色により隠蔽膜厚が異なるため、次のような手段により
対応している。
まず白色などの隠蔽膜厚が約15μm以下の上塗塗料で
あれば、スケの心配がないので下地に一般の中塗塗料を
用いることができる。赤色などの隠蔽膜厚が15〜30μm
程度の上塗塗料であれば、その塗色に合わせた色調の中
塗塗料を用いる。これにより上塗塗膜のスケがほとんど
わからなくなる。さらにパールマイカ顔料などを用いた
隠蔽膜厚が約30μm以上の上塗塗料の場合は、特開平1
−215380号公報に開示されているように、中塗塗膜の表
面にさらに目的の塗色のカラーベースを塗装し、その表
面に上塗塗料を塗装することとしている。
[発明が解決しようとする課題] 自動車などの塗装方法にあっては、鋼板に電着塗料な
どの下塗塗膜を形成し、次いで中塗塗膜を形成する。そ
して平滑性を付与し上塗塗膜との付着性を向上させるた
めに、中塗塗膜を研磨後上塗塗料が塗装される。
しかし中塗塗膜の研磨工程において、部分的に研磨し
すぎて下塗塗膜が表出する場合がある。このような状態
で隠蔽膜厚の大きな上塗塗料を塗装すると、下塗塗膜の
表出した部分の色調が他の部分と異なることとなる(以
下、この現象をスケムラという)。このスケムラは、上
記した隠蔽膜厚が15〜30μm程度の上塗塗料の場合に特
に問題となり、補修塗装などにより対処しているのが現
状である。
またパールメタリック塗料などの隠蔽膜厚が約30μm
以上の上塗塗料の場合は、上記したようにカラーベース
を塗装するためのスケムラは防止されるが、カラーベー
スを塗装する工程が増えるため工数が多大となり生産性
が悪い。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、中塗塗膜を研磨しすぎた場合であっても、カラーベ
ースなどを塗装することなく、スケムラを防止し、上塗
塗膜の色調を均一とすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記課題を解決するために、下塗塗膜と
中塗塗膜の色調を近似させることを想起した。そして鋭
意研究した結果スケムラが生じない条件の場合には、上
塗塗料の隠蔽膜厚、上塗塗料の標準塗装膜厚および下塗
塗膜と中塗塗膜との色差との間に関係式が成立すること
を見出して本発明を完成したものである。
すなわち本発明の塗装方法は、被塗物表面に下塗塗膜
を形成し下塗塗膜表面に中塗塗膜を形成する工程と、中
塗塗膜を研磨する工程と、研磨された中塗塗膜表面に着
色塗膜を形成する工程と、よりなる塗装方法において、 着色塗膜の標準膜厚をAμm、着色塗膜を形成する着
色塗料の白黒隠蔽膜厚をBμmとした場合、下塗塗膜と
中塗塗膜との色差△Eが次式 △E≦100×(A/B) ……(1) を満足していることを特徴とする。
標準膜厚(A)とは、実際に塗布される着色塗膜の膜
厚をいい、塗装品質、コスト、着色塗料の性状、塗装粘
度などにより種々設定することができる。自動車の上塗
の場合は、標準膜厚は10〜20μm程度である。
白黒隠蔽膜厚(B)とは、JIS−K−5400−6.2に規定
された白黒隠蔽試験紙に塗布したときに、白部と黒部の
境界が不明瞭となったときの塗料の乾燥膜厚をいう。
色差(△E)は市販の色差計で測定された値から求め
ることができる。
本発明にいう下塗塗膜および中塗塗膜を形成する塗
料、および着色塗料は、その種類は特に制限されず、常
温乾燥型、加熱乾燥型、酸化乾燥型など、用途・場合に
応じて種々選択して用いることができる。
[作用] 標準膜厚が白黒隠蔽膜厚より大きい場合は、着色塗膜
は下地を完全に隠蔽するので、下塗塗膜が部分的に表出
していてもスケムラは生じない。これは(1)式でいえ
ばA≧Bであるので、(A/B)≧1すなわち△E≦100と
なり、下塗塗膜と中塗塗膜の色差が極端に異なっていて
も(1)式は成立する。
一方、標準膜厚(A)が白黒隠蔽膜厚(B)より小さ
い(A<B)場合は、(A/B)<1となり、(A/B)の値
によって(1)式が成立するように下塗塗膜と中塗塗膜
の色差を調整する。すなわちそのような塗色の仕様の場
合には、標準膜厚(A)と白黒隠蔽膜厚(B)とがわか
っているので、予め色差が(1)式を満足するような下
塗塗料と中塗塗料を用いて下地を形成する。これにより
下塗塗膜が部分的に表出していたとしても、着色塗料を
標準膜厚となるように塗装するだけでスケムラが防止で
き、均一な色調に塗装することができる。
そして標準膜厚(A)と白黒隠蔽膜厚(B)との差が
大きい場合(A<<B)は、(A/B)はゼロに近付
き、下塗塗膜と中塗塗膜とはほとんど同一の色調とする
必要がある。
[発明の効果] すなわち本発明の塗装方法によれば、着色塗料に合わ
せて下塗塗膜と中塗塗膜の色差を予め所定の値に調整し
ておき、着色塗料を標準膜厚となるように塗装するだけ
で、着色塗料のスケムラを確実に防止できる。したがっ
て着色塗料の塗装工程を、補修塗装を不要として自動化
することができる。
またパールメタリック塗装仕様の場合などには、従来
必要であったカラーベース塗装工程を不要とすることが
でき、工数の低減、生産性の向上を図ることができる。
[実施例] (実施例1) 本実施例では、着色塗料としてパールマイカ顔料を含
むアクリル−メラミン型焼付け塗料を用意した。この着
色塗料の標準膜厚(A)は15μmであり、白黒隠蔽膜厚
(B)は30μmである。すなわち(1)式は△E≦6.25
となる。
鋼板に市販の電着塗料を電着塗装し、130℃×20分の
条件で焼付け乾燥して下塗塗膜を形成した。次いで調色
されたアルキド−メラミン型中塗塗料を下塗塗膜表面に
塗布し、130℃×20分の条件で焼付け乾燥して中塗塗膜
を形成した。ここで中塗塗料は、下塗塗膜と中塗塗膜と
の色差(△E)が6.25以下となるように調色され、実測
された色差(△E)は5.0であった。
次に中塗塗膜表面を#400の耐水ペーパーで水研し
た。このとき部分的に下塗塗膜が表出するまで深く研磨
した。水を乾燥後、前記着色塗料を15μmの乾燥膜厚と
なるように全体に均一に塗布し、ウエット−オン−ウエ
ットでアクリル−メラミン型のクリア塗料を塗布した。
そして130℃で30分焼付け乾燥して試験板を形成した。
この試験板を太陽光下で目視で観察し、スケムラの有
無を調べた結果を第1表に示す。
(実施例2) 本実施例では、着色塗料として実施例1と同様にパー
ルマイカ顔料を含むアクリル−メラミン型焼付け塗料を
用意した。この着色塗料の標準膜厚(A)は15μmであ
り、白黒隠蔽膜厚(B)は45μmである。すなわち
(1)式は△E≦0.81となる。
そして、下塗塗膜と中塗塗膜との色差(△E)が0.81
以下となるように調色された中塗塗料を用いたこと以外
は実施例1と同様にして下地塗膜を形成した。実測され
た下塗塗膜と中塗塗膜の色差は0.7であった。そして実
施例1と同様にして上記着色塗料とクリア塗料から上塗
塗膜を形成し、同様にスケムラの有無を調べた結果を第
1表に示す。
(実施例3) 本実施例では、着色塗料として実施例1と同様にパー
ルマイカ顔料を含むアクリル−メラミン型焼付け塗料を
用意した。この着色塗料の標準膜厚(A)は20μmであ
り、白黒隠蔽膜厚(B)は40μmである。すなわち
(1)式は△E≦6.25となる。
そして、下塗塗膜と中塗塗膜との色差(△E)が6.25
以下となるように調色された中塗塗料を用い、実施例1
と同様にして下地塗膜を形成した。実測された下塗塗膜
と中塗塗膜の色差は5.0であった。そして実施例1と同
様にして上記着色塗料とクリア塗料から上塗塗膜を形成
し、同様にスケムラの有無を調べた結果を第1表に示
す。
(比較例1) 下塗塗膜と中塗塗膜が形成された試験板を用い、実施
例1と同一の着色塗料とクリア塗料を用いて同様に上塗
塗膜を形成した。下塗塗膜と中塗塗膜の色差の実測値は
10.0である。そして同様にスケムラの有無を調べ、結果
を第1表に示す。
(比較例2) 下塗塗膜と中塗塗膜が形成された試験板を用い、実施
例2と同一の着色塗料とクリア塗料を用いて同様に上塗
塗膜を形成した。下塗塗膜と中塗塗膜の色差の実測値は
1.5である。そして同様にスケムラの有無を調べ、結果
を第1表に示す。
(比較例3) 下塗塗膜と中塗塗膜が形成された試験板を用い、実施
例3と同一の着色塗料とクリア塗料を用いて同様に上塗
塗膜を形成した。下塗塗膜と中塗塗膜の色差の実測値は
10.0である。そして同様にスケムラの有無を調べ、結果
を第1表に示す。
(評価) 第1表より、実施例の塗装方法で形成された試験板に
はスケムラは全く認められなかったが、比較例の塗装方
法で形成された試験板ではスケムラが目立った。すなわ
ち下塗塗膜と中塗塗膜の色差が(1)式の範囲にあれ
ば、中塗塗膜を研磨しすぎて部分的に下塗塗膜が表出し
ていても、スケムラが防止されることが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 博志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 半田 順一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗物表面に下塗塗膜を形成し該下塗塗膜
    表面に中塗塗膜を形成する工程と、該中塗塗膜を研磨す
    る工程と、研磨された該中塗塗膜表面に着色塗膜を形成
    する工程と、よりなる塗装方法において、 該着色塗膜の標準膜厚をAμm、該着色塗膜を形成する
    着色塗料の白黒隠蔽膜厚をBμmとした場合、該下塗塗
    膜と該中塗塗膜との色差△Eが次式 △E≦100×(A/B) を満足していることを特徴とする塗装方法。
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