JP6372036B2 - 調色補助カード、調色補助カードセット、塗料の調色方法及び補修塗装方法 - Google Patents
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Description
なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
図1は、本発明の一態様に係る調色補助カードの平面模式図である。本発明の一態様に係る調色補助カード100は、白色及び黒色の混色により明度が調整されてなる背景色部分10と、背景色部分10上に設けられた隠蔽塗色判定部分20とを備える。隠蔽塗色判定部分20は、背景色部分10との色差(ΔE)の絶対値が35以下である部分を含む。本明細書において色差(ΔE)は、Lab表色系による値を分光測色計を用いて受光角75°で測色したものとする。
また隠蔽塗色判定部分20は、調色補助カード100面内に複数配置されている。
従来のように、隠蔽塗色判定部分が白地と黒地からなると、白地(拡散色の場合)の明度は100、黒地の明度は0であるため、色差は100以上である。このように、白地と黒地の色差は非常に大きく、他の色同士の色差よりも大きい。そのため、白地と黒地の境界を判別することが出来なくなるまで厚塗りすれば、下地がその他のどんな色の場合でも境界を判別できなくすることができる。つまり、白地と黒地の境界を判別することが出来なくできれば、完全に下地の影響を隠蔽することができる。そのため、白地と黒地の境界を判別することが出来なくなる膜厚を完全隠蔽膜厚と言う。この完全隠蔽膜厚を実現するためには、補修用着色ベース上塗り塗料を厚塗りする必要がある。
これに対し、隠蔽塗色判定部分20の面積比率が小さすぎると、下地の影響の有無の判定を行う際に、非常に狭い領域で判断することとなり、判定が難しくなる。
調色補助カード100の厚みは、取り扱いの容易さの観点から、薄いことが好ましく、具体的には、0.4〜1.0mmであることが好ましい。
図2は、本発明の一態様に係る調色補助カードセットの平面模式図である。調色カードセット200は、上述の調色補助カード100を複数有する。各調色補助カード100の背景色部分10の明度は、互いに異なる。図2においては、左から明度が20、40、55、70、90の調色補助カード100を用いて、調色カードセット200とした。調色カードセット200は、5枚の調色補助カード100からなる必要は無く、より複数の調色補助カードからなってもよい。また明度も当該構成とする必要はなく、適宜変更することができる。
補修用着色ベース上塗り塗料を塗装前の調色補助カードの明度がそれぞれ異なるため、補修用着色ベース上塗り塗料を隠蔽塗色判定部分20が見えなくなるまで塗装すると、塗装後の色調はそれぞれ異なる。そのため、塗装後のそれぞれの調色補助カード100の色と、被補修部周囲の正常部の色とを比較し、最も近似する色を選択することで、プライマーサーフェサーを塗装後の被補修部をどのような明度にしておくことが適切であるかを判断することができる。
例えば、塗装後の調色補助カード100の内、最も被補修部周囲の正常部の色と一致するものが、明度を40とした調色補助カードであった場合、プライマーサーフェサーの明度を40とすることで、補修後の被補修部の外観を最も適切にすることができる。また、塗装後の調色補助カード100の内、最も被補修部周囲の正常部の色と近似するものが、明度を40とした調色補助カードであった場合は、プライマーサーフェサーの明度を40から調節したものを用いることで、補修後の被補修部の外観を最も適切にすることができる。
本発明の一態様に係る補修塗装方法は、上述の調色補助カードを用いる。補修塗装方法は、調色補助カードを用いて被補修部に塗るプライマーサーフェサー(下塗り塗料)及び補修用着色ベース上塗り塗料を調色する工程と、調色した塗料を被補修部に実際に塗装する工程を有している。
本発明の一態様に係る調色方法は、上述の調色補助カード100に、補修用着色ベース上塗り塗料を隠蔽塗色判定部分20が確認できなくなるまで塗装する工程と、隠蔽塗色判定部分20が確認できなくなった時点を終点として、終点における調色補助カードの色と被補修部周囲の正常部の色とが一致するように塗料を調色する工程とを有する。
まず、選択した調色補助カードと近似する明度のプライマーサーフェサーを被補修部に塗装する。ここで、「近似する明度」とは、調色補助カードの明度から設定した明度を意味する。例えば、上記で比較した補修用着色ベース上塗り塗料が塗装された調色補助カードの色と、被補修部周囲の正常部の色が一致する場合は、調色補助カードと同一の明度のプライマーサーフェサーを塗装することができる。これに対し、被補修部周囲の正常部の色が、塗装後の調色補助カードの色に対して僅かに濃い場合は、選択した調色補助カードの明度より僅かに明度を高く設定したプライマーサーフェサーを塗装することが好ましい。逆に、被補修部周囲の正常部の色が、塗装後の調色補助カードの色に対して僅かに薄い場合は、選択した調色補助カードの明度より僅かに明度を低く設定したプライマーサーフェスを塗装することが好ましい。このように、調色補助カードで選択した明度から適宜プライマーサーフェスの明度を設定することで、より効率的かつ精度よく被補修部の色調を調整することができる。
Claims (8)
- 白色及び黒色の混色により明度が調整されてなる背景色部分と、
前記背景色部分上に設けられた隠蔽塗色判定部分とを備え、
前記隠蔽塗色判定部分は、前記背景色部分との色差(ΔE)の絶対値が35以下である部分を含み、かつ面内に複数配置されていることを特徴とする調色補助カード。 - 前記隠蔽塗色判定部分の合計の面積比率が、背景色部分に対して0.1%以上10%以下であることを特徴とする請求項1に記載の調色補助カード。
- 前記隠蔽塗色判定部分が、円状である請求項1または2のいずれかに記載の調色補助カード。
- 前記隠蔽塗色判定部分が、中心部とその周囲に点在する補助部を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の調色補助カード。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の調色補助カードを複数有する調色補助カードセットであって、
各調色補助カードの背景色部分の明度が、互いに異なることを特徴とする調色補助カードセット。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の調色補助カードに、補修用着色ベース上塗り塗料を隠蔽塗色判定部分が確認できなくなるまで塗装する工程と、
前記隠蔽塗色判定部分が確認できなくなった時点を終点として、終点における塗装膜の色と被補修部の周囲の正常部の色とが一致するように塗料を調色する工程とを有する塗料の調色方法。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の調色補助カードを用いた補修塗装方法。
- 請求項5に記載の調色補助カードセットの各調色補助カードに対し、補修用着色ベース上塗り塗料を塗装する工程と、
前記補修用着色ベース上塗り塗料が塗装された後の各調色補助カードの色と、被補修部の周囲の正常部の色とを比較し、前記被補修部の周囲の正常部の色と最も同色の調色補助カードを選択する工程と、
選択した前記調色補助カードから設定した明度のプライマーサーフェサーを被補修部に塗装する工程と、
前記プライマーサーフェサーの上に、前記補修用着色ベース上塗り塗料を塗装する工程とを備える補修塗装方法。
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