JPH0229394B2 - Hoshuyotomakunokeiseihoho - Google Patents

Hoshuyotomakunokeiseihoho

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JPH0229394B2
JPH0229394B2 JP24960485A JP24960485A JPH0229394B2 JP H0229394 B2 JPH0229394 B2 JP H0229394B2 JP 24960485 A JP24960485 A JP 24960485A JP 24960485 A JP24960485 A JP 24960485A JP H0229394 B2 JPH0229394 B2 JP H0229394B2
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【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、塗装膜の部分的な補修方法に関す
る。さらに詳しくは、真珠光沢顔料またはチタナ
イズドマイカ顔料等を含有する弱隠蔽性塗料によ
り形成された隠蔽力が弱い塗膜を、着色塗膜上に
形成してなる塗装膜の部分的な補修方法に関す
る。 <従来の技術> 真珠光沢顔料を含有する塗膜は、真珠光沢顔料
による光の多重反射作用により意匠上優れた効果
を上げるものとして知られているが、隠蔽力が弱
いため、塗装膜の部分的な補修には独特の方法を
採る必要が有つた。 この補修方法の一つには、第6図の塗装膜の断
面図に示すような補修方法が知られている。この
塗装膜は、基体101の表面に着色塗料により第
1ベース塗膜102が形成され、さらにこの表面
に真珠光沢顔料に有する弱隠蔽性塗料により第2
ベース塗膜103が形成され、最後に、クリヤー
塗膜104が形成されている。そしてこの旧塗装
膜の補修は、まず、補修を行う部位よりもやや大
きめの範囲に研ぎ出しを行い、次にこの研ぎ出し
面Aの第1ベース塗膜102と第2ベース塗膜1
03との境目Bまで、旧塗膜の着色塗料と同色の
補修用着色塗料によつて第1ベース塗膜102′
を形成する。さらに、この第1ベース塗膜10
2′の表面に、旧塗膜の弱隠蔽性塗料と同じ塗料
により第2ベース塗膜103′を、前記研ぎ出し
面Aの第2ベース塗膜103の塗装膜厚と同程度
まで形成する。そして、最後にクリヤー塗膜10
4′を形成することによつて部分補修を行つてい
る。 この補修方法によれば、補修用のベース塗膜1
02′,103′、取分弱隠蔽性の塗料による第2
ベース塗膜103′の層の厚みが、旧塗膜のベー
ス塗膜102,103の厚みと同一となる。その
結果、第2ベース塗膜102,102′における
光の通過量及び光の多重反射量が、補修前と補修
後とにおいても同一となり、真珠光沢顔料等を含
有する第2ベース塗膜102,102′の意匠上
の特徴たる輝きを変化させることなく、塗膜の部
分補修を行うことができる。ところが、この方法
では、旧塗膜の第1ベース塗膜102及び第2ベ
ース塗膜103と、補修用の第1ベース塗膜10
2′及び第2ベース塗膜103′との境目Bにおけ
る色合せが困難になり、市場での部分補修を必要
とする物品(例えば自動車)には実用化が困難で
あつた。 そこで、第7図に示す補修方法が特開昭54−
52145号として提案されている。この補修方法は
前記の従来例と同様の膜構造を有する塗装膜を部
分的に補修するものであり、研ぎ出しも前記と同
様に行われる。ところが、この方法は、研ぎ出し
面Aにおける第2ベース塗膜103が覆われるよ
うに、補修用の第1ベース塗膜102′を形成し、
その上に、第2ベース塗膜103′及びクリヤー
塗膜104を形成するものである。 この方法によれば、旧塗膜の第1ベース塗膜1
02及び第2ベース103が、補修用の第1ベー
ス塗膜102′によつて完全に覆われているため、
補修前後の塗膜の境界部で色差を同一とすること
ができるので、第1の従来例の欠点を解消し得た
ものである。ところが、この方法によれば、研ぎ
出し面付近Cにおける各ベース塗膜102′,1
03′の層の厚みが小さくなる結果、光の通過量
及び光の多重反射量が変化し、第2ベース塗膜1
03′の輝きに変化が生じてしまうおそれが有る。 <発明が解決しようとする問題点> そこで本発明は、補修用の塗膜を形成する際、
補修用の塗膜、特に、真珠光沢顔料等を含有する
弱隠蔽性塗料(第2ベース塗膜)の厚みが小さく
なり、補修塗膜の境界付近において第2ベース塗
膜による輝きが変化する、という問題を解決せん
とする。 <問題点を解決するための手段> かくして、本発明は、補修部分の第1ベース塗
膜2,2′上に、着色塗料と弱隠蔽性塗料とを混
合した塗料により補修用第1改良ベース塗膜2″
を形成し、弱隠蔽性塗料或いは弱隠蔽性塗料にク
リヤー塗料を加えた塗料により補修用第2ベース
塗膜3′を形成した後、クリヤー塗膜4′を形成す
ることを特徴とする補修塗膜の形成方法を提供す
ることにより、上記の問題点を解決する。尚、ク
リヤー塗膜は、顔料、染料を少量含んだカラーク
リヤー塗料を含む。 以下、本発明に係る補修塗膜の形成方法を図面
に基づき説明する。 第1図に示すように、この塗装膜の構造は、基
体1上に着色塗料による第1ベース塗膜2が形成
され、その上に真珠光沢顔料等を含有する弱隠蔽
性塗料により第2ベース塗膜3が形成され、さら
にその上にクリヤー塗料により、クリヤー塗膜4
が形成されてなる。これらの各旧塗膜は、従来か
ら一般に行われているスプレー塗装方法により行
われる。 この旧塗膜2,3,4の補修部分には、耐水研
磨紙等により、やや大きめの範囲にわたり研ぎ出
しAが行われており、研ぎ出し面Aには、通常の
補修と同様、脱脂洗浄及び乾燥が行われている。
この研ぎ出しは、まず400〜600番手の研磨紙によ
り、第2図のように全体の研ぎ出しを行う。その
後、第3図のように、クリヤー塗膜4から第2ベ
ース塗膜3にかけて800〜1500番手の研磨紙によ
り研ぎ出しを行い、さらに、クリヤー塗膜4をコ
ンパウンドにより仕上げの研ぎ出しを行い、第1
図に示すような研ぎ出し面Aを形成することが望
ましい。 そして、この研ぎ出し面A上に補修用の各塗膜
が形成される。 まず、第1図に示すように、研ぎ出し面A上に
補修用の第1ベース塗膜2′を形成する。この塗
膜2′は、第1ベース塗膜と同様の着色塗料によ
り形成され、研ぎ出し面のAの隠蔽を確保する。 次に、補修用の第1改良ベース塗膜2″を補修
用の第1ベース塗膜2′上に形成する。この塗膜
2′は、補修用の第1ベース塗膜2′よりやや大き
く形成すことが望ましい。この補修用の第1改良
ベース塗膜2″に用いられる塗料は、第1ベース
塗膜2と同様の着色塗料と、第2ベース塗膜3と
同様の真珠光沢顔料等を含有する弱隠蔽性塗料と
を混合した塗料であり、その混合率は、塗色によ
り適宜変化させればよい。 次に、補修用の第2ベース塗膜3′を、第1改
良ベース塗膜2″とほぼ同じ大きさで塗装する。
この補修用の第2ベース塗膜3′には、第2ベー
ス塗膜3と同様の真珠光沢顔料等を含有する弱隠
蔽性塗料を用いる。或いは、この弱隠蔽性塗料
に、クリヤー塗料を混合して用いてもよい。 最後に、補修用のクリヤー塗膜4′を、上記の
補修用第2ベース塗膜3′上に大きく形成する。
尚、必要に応じて、補修用のクリヤー塗膜4′の
クリヤーダスト部を、ボカシ用シンナーでボカシ
5を行う。 以上により補修用の塗膜の形成は完了し、従来
と同様の乾燥工程(焼付または強制乾燥、常温乾
燥)に送られる。 尚、上記の各塗装膜の形成は、一般には各塗膜
を形成する毎に、2〜5分のフラツシユタイムを
置いた後、次の塗膜が形成される、いわゆるウエ
ツト塗装方法により行なわれる。但し、必要なと
き(気温が低く、又は湿気が高いために作業に支
障のあるときや、色の再現性が困難なとき)に
は、各塗膜の形成工程後、少なくとも一つの工程
で、焼付又は強制乾燥(熱だけでなく、風流によ
り、塗料中の溶剤の蒸発促進及び塗膜の硬化を計
る方法を含む)工程を採ることも有効である。こ
の場合のメリツトは、一つには、ウエツト塗装方
法の場合より色が合い易いことが挙げられる。
又、塗料の性状や膜厚の条件によつて、美しいパ
ール調が得られない場合に、補修用の第1ベース
塗膜2を焼付又は強制乾燥することにより、美し
いパール調が得られる。又、補修用の第2ベース
塗膜3を形成した後、焼付、強制乾燥を行つても
よい。これにより、真珠光沢顔料(パールフレイ
ク)の挙動を安定させることができ、その上にク
リヤー塗料を塗布しても、パールフレイクの泳ぎ
がなく、美しいパール感が得られるものである。
従つて、各塗膜の形成工程間に、1〜2回の焼
付、強制乾燥工程を入れることが望ましい。 又、常温乾燥用の塗料により、塗装膜を形成す
る場合においても、叙上の工程と同様の工程を採
れば良い。さらに、常温乾燥においても、各塗膜
の形成工程間に、強制乾燥を行つてもよく、これ
により、上記の同様の効果が得られる。 尚、各補修用の塗膜に用いられる塗料は、補修
前の旧塗膜に用いられる塗料と同一であることが
望ましいが、必ずしも完全に同一であることを要
しない。 以上の説明においては、補修の際に、下地1ま
で研ぎ出しを行なつた場合について述べてきた
が、塗装膜に付いた傷が浅い場合等、下地1まで
研ぎ出しが行なわれない場合がある。そのような
場合には、第5図に示すように、第1ベース塗膜
2が残つているため、その上に、補修用の第1改
良ベース塗膜2″、補修用第2ベース塗膜3′及び
クリヤー塗膜4′を順次形成すれば足る。 <実施例> 以下、本発明の一実施例を説明する。 旧塗装膜の形成 まず、ヨコ300mm、タテ400mm、厚さ0.8mmから
成る軟鋼板を塗装板とし、これに、脱脂、水洗、
化学処理、水洗の各工程からなる塗装下地処理及
び、電着塗装、水洗、焼付の各工程からなる電着
塗装塗膜の形成を行なう。そして、この電着塗装
塗膜の表面全体に、熱硬化性中塗塗料を用いて第
2表に示す塗装条件にて乾燥膜厚で30μの中塗塗
膜を形成する。 次に、上記の塗装板の表面を、石油ベンジン等
の脱脂溶剤によつて脱脂を行つた後、その上に、
着色アクリルエナメル塗料によつて、第1ベース
塗膜2を形成する。この塗料の性状は第1表に示
すとおりであり、第2表に示す塗装条件で乾燥膜
厚30μの第1ベース塗膜2を形成し、150±2℃
に温度調節された通常の熱風循環乾燥炉中に約30
分間放置して焼付硬化する。 次に、第3表に示す物性値を有する弱隠蔽性塗
料を、第2表に示す条件にて塗装し、平均20μの
乾燥膜圧を有する第2ベース塗膜3を形成する。
【表】
【表】
【表】
【表】 次に、2〜3分のフラツシユタイムを置いた
後、ウエツト状態の表面に第4表に示す物性値を
有するクリヤー塗料を第2表に示す条件にて塗装
し、30μのクリヤー塗膜4を形成する。
【表】 以上、3層の塗膜2,3,4を形成し、約10分
のセツテイングタイムを置いた後、150±2℃に
温度調節された通常の熱風循環乾燥炉中内で、30
分程度焼付を行ない、溶剤を蒸発させ、塗膜を硬
化させる。 研ぎ出し面の形成 次に、第1図乃至第3図に示すように、研ぎ出
し面Aを形成し、水洗及び脱脂後、乾燥させる。 補修用塗膜の形成 上記の研ぎ出し面A上に、補修用の第1ベース
と2′を形成する。この補修用の第1ベース塗膜
2′は、第1表の塗料をシンナー(T−65)で希
釈し、その塗料粘度をフオードカツプNo.4(20
℃)で15秒に調整した塗料を第5表の塗装条件に
て塗装することにより行なわれ、第1ベース塗膜
2とほぼ同じか、少し大きめまで形成される。そ
して、150±2℃に調整された熱風循環乾燥炉中
に約30分放置して焼付硬化させた後、第1ベース
塗膜2のオーバーミスト部分を1000番手の耐水研
磨紙で水を注ぎながら水研除去した。
【表】 次に、3〜5分のフラツシユタイムを置いた
後、補修用の第1ベース塗膜2′とほぼ同じ大き
さで補修用の第1改良ベース塗膜2″を形成する。
この塗膜2″は、第1表に示す着色塗料と第3表
に弱隠蔽性塗料とを1対10の割合で混合した塗料
を、シンナー(T−65)でフオードカツプNo.4
(20℃)で12秒に希釈し、第5表に示す条件で塗
装することにより、乾燥膜厚約5〜10μで形成さ
れる。 次に、2〜3分のフラツシユタイムを置いた
後、補修用の第2ベース塗膜3′を、第1改良ベ
ース塗膜2″とほぼ同じ大きさか、それよりも少
し大きい範囲に形成する。この補修用の第2ベー
ス塗膜3′は、第3表に示す弱隠蔽性塗料をシン
ナー(T−65)でフオードカツプNo.4(20℃)で
13秒に希釈し、第5表に示す条件で塗装する。 最後に、第4表に示すクリヤー塗料により、補
修用のクリヤー塗膜4′を大きく形成した後、ク
リヤーダスト部分をボカシ用シンナーにてボカス
5。 以上により、補修用の塗装膜が形成された塗装
板は、前述した熱風循環乾燥炉内にて入れられ、
30分程度焼付が行なわれる。このように、完成さ
れた実施例の補修塗膜に対し、10人の観察者よ
り、目視による外観評価を行なつたところ、10名
中10名が旧塗膜と補修塗膜との境界部に有意差を
認めなかつた。 <試験例> さらに、本発明の有利性を一層明確なものにす
るため、次の試験を行なつた。 −試料の条件− 従来の試料 軟鋼板製の塗装板上に、下地(電着塗装塗膜及
び中塗塗膜)を形成した後、下記の塗膜を形成す
る。尚各塗膜の形成は、前記<実施例>の旧塗装
膜の形成と同一条件下に行なう。 着色アクリルエナメル塗料による第1ベース
塗膜。 弱隠蔽性塗料による第2ベース塗膜。 クリヤー塗料によるクリヤー塗膜。 ここで、第2ベース塗膜の膜厚を19μ、15μ、
11μ、8μ、4μに設定した5種の試料を作成する。 本発明の試料1 軟鋼板製の塗装板上に、下地(電着塗装塗膜及
び中塗塗膜)を形成した後、下記の塗膜を形成す
る。尚、下地の形成は前記<実施例>の旧塗装膜
の形成と同一条件にて、又、下記の各塗膜の形成
は補修用塗膜の形成と同一条件にて行う。 着色アクリルエナメル塗料による第1ベース
塗膜。 着色アクリルエナメル塗料と弱隠蔽性塗料と
を混合した塗料による第1改良ベース塗膜。 弱隠蔽性塗料による第2ベース塗膜。 クリヤー塗料によるクリヤー塗膜。 ここで、第1改良ベース塗膜を一定(12μ)に
し、第2ベース塗膜を19μ、15μ、11μ、8μ、4μ、
に設定した5種の試料を作成する。 本発明の試料2 前記本発明の試料1と同様の方法にて第1ベ
ース塗膜、第1改良ベース塗膜、第2ベース
塗膜、クリヤー塗膜を形成する。 ここで、第2ベース塗膜を一定(15μ)にし、
第1改良ベース塗膜を12μ、10μ、8μ、5μ、3μに
設定した5種の試料を形成する。 −試験の結果− 試験結果1 以上の各試料を、促進耐候試験(試験法:JIS
Z 0230 色差表示方法JIS Z 8730 5.2刺激値
直読方法により、各試料における膜厚差による色
差を求めたので、下記の表に示す。
【表】 基準とし、膜厚差による色差を求めた。
【表】 基準とし、膜厚差による色差を求めた。
【表】 のを基準とし、膜厚差による色差を求めた。
上記の試験結果か明らかな如く、従来の試料に
おいて膜厚が変化した場合、色差も大きく変化す
るのに対して、本発明の試料1.2においては、膜
厚が変化してもさほど色差が変化しない。従つ
て、補修用塗膜の形成において、補修用塗膜の形
成条件や、新旧塗膜の境界部分において、弱隠蔽
塗膜の膜厚を一定にすることが不可能な場合にあ
つても、本発明においては、新、旧塗膜に色差が
生ずるおそれが少ないことが確認された。 試験結果2 次に、上記の各試料について、ゴニオフオトメ
ーター(Goniophotmeter)(村上色彩GP200)に
よる反射光分布曲線を測定した。この試験は、東
洋アルミニウム株式会社、研究開発本部、研究所
に依頼して行なつたもので、試料に対して入射角
45度にて光を入斜し、その反射光を受光角−15度
〜75度の範囲で受光し、各受光角における反射値
(受光値)を測定し、そのピーク値及び半値幅を
求めるものであり、ピーク値(白色標準板45度−
0度に於ける反射値を28.3としたときの相対値)
は正反射光近傍の明さを示し、半値幅(ピーク値
の2分の1の値を示す反射角の幅)は反射光の方
向性を示す(ピーク値が大きいほど明るく、半値
幅が小さいほど方向性が強い)。従来例の試料に
よる結果を第8図に、本発明の試料1による結果
を第9図に、本発明の試料2による結果を第10
図に示す。尚、第8図乃至第10図において、白
丸はピーク値のプロツトを示し、黒丸は半値幅の
プロツトを示す。 以上の試験の結果、従来の試料において膜厚が
変化した場合、ピーク値、半値幅が大きく変化す
るのに対し、本発明の試料1.2においては、膜厚
が変化した場合の、ピーク値、半値幅の変化が小
さいことが確認された。従つて、試験結果1と同
様、本発明においては、膜厚の変化が光の反射に
与える影響を小さくするができ、膜厚を一定にす
ることが不可能な場合にあつても、新、旧塗膜間
における光の反射の変化を小さくすることができ
ることを、確認し得たものである。 <発明の効果> かくして本発明によつて補修された塗膜は、第
4図の拡大断面図に示すように、真珠光沢顔料等
を含有する弱隠蔽性塗料により形成された補修用
の第2ベース塗膜3′の下に、着色塗料と弱隠蔽
性顔料とを混合した第1改良ベース塗膜2″が存
在する。その結果、研ぎ出し面Aの境界付近cに
おいて、補修用の第2ベース塗膜3′の層厚が薄
くなつても、その下の第1改良ベース塗膜2″に
おいても真珠光沢顔料が含有されているため、真
珠光沢顔料を含有する層の厚みは、補修前の第2
ベース塗膜3の厚みとほぼ等しくなる。 しかも、第1改良ベース塗膜2″には、着色顔
料と真珠光沢顔料とが混在しているため、第1改
良ベース塗膜2″自体の発色は、着色塗料のみに
よる第1ベース塗膜2上に真珠光沢顔料のみを含
有する第2ベース塗膜3を重ねた塗装膜の発色に
近似したものとなつている。 その結果、研ぎ出し面Aの境界付近において、
補修用の第2ベース塗膜3′の厚みが小さくなつ
ても、この塗膜3′と第1改良ベース塗膜2″と合
わせた真珠光沢顔料による光の多重反射量は、旧
第2ベース塗膜3のそれと比較しても変化せず、
補修用の塗装膜からの発色を、旧塗装膜からの発
色と等しくなすことができ、旧塗装膜と補修用の
塗装膜とをスムーズに連続させ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の方法により形成さ
れた補修塗膜の断面図、第2図及び第3図は同実
施例における補修塗膜の研ぎ出し工程の説明図、
第4図は第1図の補修塗膜の要部拡大断面図、第
5図は本発明の他の実施例により形成された補修
塗膜の断面図、第6図及び第7図は夫々従来の方
法により形成された補修塗膜の要部断面図であ
り、第8図乃至第10図は本発明の効果の説明に
供する反射光のピーク値及び半値幅に関する特性
図である。 2……旧第1ベース塗膜、2′……補修用の第
1ベース塗膜、2″……補修用の第1改良ベース
塗膜、3……旧第2ベース塗膜、3′……補修用
の第2ベース塗膜、4……旧クリヤー塗膜、4′
……補修用のクリヤー塗膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 着色塗料により第1ベース塗膜2が形成さ
    れ、その上に弱隠蔽塗料により第2ベース塗膜3
    が形成され、さらにその上にクリヤー塗料によつ
    てクリヤー塗膜4が形成されてなる塗装膜を部分
    的に補修する方法において、補修部分の第1ベー
    ス塗膜2,2′上に、着色塗料と弱隠蔽性塗料と
    を混合した塗料により補修用第1改良ベース塗膜
    2″を形成し、弱隠蔽性塗料或は弱隠蔽性塗料に
    クリヤー塗料を加えた塗料により補修用第2ベー
    ス塗膜3′を形成した後、クリヤー塗料により補
    修用クリヤー塗膜4′を形成することを特徴とす
    る補修用塗膜の形成方法。
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