JPH08292804A - プログラマブルコントローラによるプロセス故障監視方法 - Google Patents

プログラマブルコントローラによるプロセス故障監視方法

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JPH08292804A
JPH08292804A JP12425295A JP12425295A JPH08292804A JP H08292804 A JPH08292804 A JP H08292804A JP 12425295 A JP12425295 A JP 12425295A JP 12425295 A JP12425295 A JP 12425295A JP H08292804 A JPH08292804 A JP H08292804A
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Hiroshi Yoshizuka
浩 吉塚
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 故障点数の増減等にともなうプログラム変更
操作を容易にし、プログラム作成者が費やすプログラミ
ング時間を軽減し、保守性を向上させる故障監視方法を
提供する。 【構成】 プログラマブルコントローラで、プロセスの
故障検出ビット104と、オペレータによる故障確認ビ
ット105及び故障リセットビット106と、故障検出
記憶ビット107と、オペレータが故障発生を確認して
いないことを記憶する故障未確認記憶ビット108と、
故障発生を確認したことを記憶する故障確認記憶ビット
109とを登録する故障信号登録手段101と、各ビッ
トのビット番号と故障監視処理状態遷移の現在状態を示
す状態遷移ステータスとを記憶するバッファを有した故
障信号登録データ記憶部102とを備え、9つのステッ
プの手順で変化する故障監視状態遷移に従って、故障監
視を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼プラント、化学プ
ラント、製紙プラント等の製造現場に設置されるプログ
ラマブルコントローラの使用方法に関し、特にプログラ
マブルコントローラによるプロセス状態の故障監視方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プログラマブルコントローラで
は、図6に示すような故障監視処理用のラダー回路をユ
ーザが作成する必要があった。プログラマブルコントロ
ーラの故障監視ラダー回路701は、リレー命令とコイ
ル命令で構成されている。また、外部事象として、プロ
セス状態変化信号710がプログラマブルコントローラ
内の故障検出ビット713に接続されている。同様に確
認押しボタン711の接点信号が故障確認ビット714
に、リセット押しボタン712の接点信号が故障リセッ
トビット715に接続されており、これらの入力ビット
の情報に基づいて故障監視ラダー回路701が故障監視
処理を実行する。さらに、プログラマブルコントローラ
内の出力用ビットである故障検出記憶ビット716や故
障確認記憶ビット717および故障未確認記憶ビット7
18は、外部機器であるブザー出力719、ランプ表示
720、CRT表示721等に接続されており、故障監
視ラダー回路の実行結果が反映される仕組みとなってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、故障監視点数が増減した場合にラダー回路を変更し
なければならず、そのラダー回路入力に時間がかかると
いう問題があった。そこで、本発明は、このような問題
を解決し、故障点数の増減等にともなうプログラム変更
操作を容易にし、プログラム作成者が費やすプログラミ
ング時間を軽減することにより、保守性を向上させる故
障監視方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、プログラマブルコントローラによるプロ
セス故障監視方法において、プロセスの故障を検出する
ための故障検出ビット(104)と、オペレータが故障
発生を確認したことを示す故障確認ビット(105)
と、オペレータが故障監視をリセットしたことを示す故
障リセットビット(106)と、故障発生を記憶するた
めの故障検出記憶ビット(107)と、オペレータが故
障発生を確認していないことを記憶する故障未確認記憶
ビット(108)と、オペレータが故障発生を確認した
ことを記憶する故障確認記憶ビット(109)とを登録
する故障信号登録手段(101)と、前記各ビットのビ
ット番号と故障監視処理状態遷移の現在状態を示す状態
遷移ステータスとを記憶するバッファを有した故障信号
登録データ記憶部(102)とを備え、下記1から9の
ステップの手順で変化する故障監視状態遷移に従って、
故障監視を実行するものである。 ステップ1 故障信号登録データ記憶部から1故障分の
登録データを読み出す。 ステップ2 前記登録データから現在の状態遷移ステー
タスを取り出す。 ステップ3 前記状態遷移ステータスを判別し対応する
故障監視処理へ分岐させる。 ステップ4 故障していない状態の処理を実行する(第
1ステータス処理)。 ステップ5 故障発生中で未確認状態の処理を実行する
(第2ステータス処理) ステップ6 故障発生中で確認済み状態の処理を実行す
る(第3ステータス処理) ステップ7 故障復旧済みで未確認状態の処理を実行す
る(第4ステータス処理) ステップ8 故障復旧済みで確認済み状態の処理を実行
する(第5ステータス処理) ステップ9 故障信号登録データ内の全故障について上
記1〜8を繰り返す。
【0005】
【作用】上記手段による本発明の作用を図1、図2、図
3を参照して説明する。図1は本発明の原理図で、10
1はプログラミングパネルを使用した故障信号登録手
段、102は故障信号登録データ記憶部、103は故障
監視処理部、104はプロセス状態変化信号を記憶する
故障検出ビット、105は故障確認信号を記憶する故障
確認ビット、106は故障リセット信号を記憶する故障
リセットビットである。また、故障監視処理部103の
処理結果を記憶するビットとして、107は故障検出記
憶ビット、108は故障未確認記憶ビット、109は故
障確認記憶ビットである。つぎに、作用を説明する。ま
ず、故障信号登録手段101にて故障監視項目数分の故
障信号データを登録すると故障信号登録データ102が
生成される。続いて、故障監視処理103が実行される
と、故障信号登録データ102に登録されている複数の
故障信号データを参照しながら故障監視状態遷移に従っ
てプロセスの故障状態を監視する。前記故障監視処理の
手順は、図2の故障監視処理フローに示している。その
詳細は次のようになる。 処理1:故障信号登録データから1故障分のデータを読
み出す。 処理2:そのデータから現在の状態遷移ステータスを取
り出す。 処理3:その状態遷移ステータスを判別し、対応する故
障監視処理4〜8へ分岐させる。 処理4:第1ステータス処理:故障していない状態の処
理を実行する。 処理5:第2ステータス処理:故障発生中で未確認状態
の処理を実行する。 処理6:第3ステータス処理:故障発生中で確認済み状
態の処理を実行する。 処理7:第4ステータス処理:故障復旧済みで未確認状
態の処理を実行する。 処理8:第5ステータス処理:故障復旧済みで確認済み
状態の処理を実行する。 処理9:故障信号登録データ内の全故障について上記処
理1〜処理8を繰り返す。 また、前記故障監視状態遷移の詳細を図3、図4を参照
して説明する。図3は故障監視状態遷移図、図4は故障
監視状態遷移マトリックスである。 第1ステータス処理301:故障していない状態の処理
であり、故障を検出するためのレジスタ(図1の故障検
出ビット104)が1であれば故障が発生したと認識
し、故障発生を記憶するためのレジスタ(図1の故障検
出記憶ビット107)と、人間が故障を確認していない
ことを記憶するレジスタ(図1の故障未確認記憶ビット
108)とを1にし、さらに状態遷移の現在状態を示す
ステータス(以下状態遷移ステータスと呼ぶ)を2にす
る。逆に検出ビットが1でなければ故障は発生していな
いと判断し何も処理しない。 第2ステータス処理302:故障発生中で未確認状態の
処理であり、故障検出ビットが0であれば故障が復旧し
たと認識し、故障検出記憶ビットを0に戻し状態遷移ス
テータスを4にする。検出ビットが0でなければ人間が
故障を確認したことを示すレジスタ(図1の故障確認ビ
ット105)を判定し1であれば人間が故障発生を確認
したと認識し、未確認記憶ビットを0に戻し、人間が故
障を確認したことを記憶するレジスタ(図1の故障確認
記憶ビット109)を1にし、さらに状態遷移ステータ
スを3にする。故障検出ビットが1でなく故障確認ビッ
トも1でない場合は、故障継続中で人間が確認もしてい
ないと判断し、何も処理しない。 第3ステータス処理303:故障発生中で確認済み状態
の処理であり、故障検出ビットが0であれば故障が復旧
したと認識し、故障検出記憶ビットを0に戻し状態遷移
ステータスを5にする。逆に故障検出ビットが0でなけ
れば故障は復旧していないと判断し何も処理しない。 第4ステータス処理304:故障復旧済みで未確認状態
の処理であり、故障検出ビットが1であれば故障が再び
発生したと認識し、故障検出記憶ビットを1にし、さら
に状態遷移ステータスを2にする。反対に、故障検出ビ
ットが1でなければ故障確認ビットを判断して1であれ
ば人間が故障発生を確認したと認識し、故障未確認記憶
ビットを0に戻し、故障確認記憶ビットを1にし、さら
に状態遷移ステータスを5にする。故障検出ビットも故
障確認ビットも1でない場合は、故障復旧中であるが人
間が確認していないと判断し、何も処理しない。 第5ステータス処理305:故障復旧済みで確認済み状
態の処理であり、人間が故障監視をリセットしたことを
示すレジスタ(図1の故障リセットビット106)が1
であれば故障復旧済みの故障を人間が確認したと判断し
て、故障検出記憶ビットと故障未確認記憶ビットと故障
確認記憶ビットとを0に戻し、さらに状態遷移ステータ
スを1にする。すなわち再び故障していない状態とな
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図4は本発明の実施例の概要を示す図で、故障信号
登録データと故障監視用レジスタとプロセス状態変化信
号との関連を示した図である。故障信号登録データ50
1には3点の故障監視定義が登録されており、2列目に
は故障検出ビット502、3列目には故障確認ビット5
03、4列目には故障リセットビット504、5列目に
は故障検出記憶ビット505、6列目には故障未確認記
憶ビット506、7列目には故障確認記憶ビット507
の各レジスタ番号が定義してあり、8列目の状態遷移ス
テータス508には初期状態を示す1が設定してある。
1点目の故障の故障検出ビットMB10001にはプロ
セス内の機器の故障信号510が接続してある。同じく
故障確認ビットMB10101には故障確認用の押しボ
タンからの接点信号511が接続してある。さらに故障
リセットビットMB10201には故障リセット用の押
しボタンの接点信号512が接続してある。一方、故障
検出記憶ビットMB10301は故障表示用ランプの接
点信号513に接続してある。同じく故障未確認記憶ビ
ットMB10401は故障警報用ブザーの接点信号51
4に接続してある。図5は実施例の機能を説明する図
で、1行目の故障に関するプロセスの状態変化にともな
う各故障監視用レジスタの変化を示した図である。1列
目にはプロセス状態変化601、2列目には故障監視状
態602、3列目には故障検出ビットの内容603、4
列目には故障確認ビットの内容604、5列目には故障
リセットビットの内容605、6列目には故障検出記憶
ビットの内容606、7列目には故障未確認記憶ビット
の内容607、8列目には故障確認記憶ビットの内容6
08が示してある。以下プロセス状態の変化に従って説
明する。 (1)プロセス状態変化611:初期状態のため全ての
ビットは0である。 (2)プロセス状態変化2・612:プロセス内機器が
故障し故障検出ビットMB10001が1になったため
故障発生状態となり、故障検出記憶ビットMB1030
1および故障未確認記憶ビットMB10401が1にな
る。そのビット変化の結果として故障表示用ランプ51
3が点灯し、同時に故障警報用ブザー514が鳴動を開
始する。 (3)プロセス状態変化613:オペレータがランプの
点灯およびブザーの鳴動により故障が発生したことを認
識し故障確認用押しボタン711を押す。その結果、故
障確認ビットMB10101が1になったため故障発生
中で確認済み状態となり、故障未確認記憶ビットMB1
0401が0に戻り、故障確認記憶ビットMB1050
1が1になる。そのビット変化の結果として故障警報用
ブザー514の鳴動が停止し、オペレータは故障確認操
作が正常に実行できたことを認識する。 (4)プロセス状態変化614:その後機器の故障が修
復されると、故障検出ビットMB10001が0に戻り
故障復旧状態となり、故障検出記憶ビットMB1030
1と故障確認ビットMB10101が0に戻る。そのビ
ット変化の結果として故障表示用ランプ513が消灯す
る。 (5)プロセス状態変化615:オペレータがランプの
消灯により故障が復旧し通常状態に戻ったことを認識し
故障リセットボタンを押す。その結果、故障リセットビ
ットMB10201が1になり、確認記憶ビットMB1
0501が0に戻り、ステータスが初期状態に戻る。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、故
障信号登録手段を使用して故障監視したい故障項目毎に
故障監視処理用の複数のレジスタ番号を登録するだけ
で、プログラマブルコントローラ内蔵の故障監視処理に
より故障検出、故障確認および故障リセット処理が行え
るため、作成者のプログラミングに費やす時間を軽減す
ることができる。さらに故障監視点数が増加または減少
した場合にラダープログラム等の変更は不必要であり、
故障信号登録手段を使用して1故障当たり1行の定義の
追加または削除で対応できるため、保守性が向上すると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 故障監視処理フロー
【図3】 故障監視状態遷移図
【図4】 本発明の実施例を示す図
【図5】 本発明の実施例の機能を説明する図
【図6】 従来技術を示す図
【符号の説明】
101 故障信号登録手段 102 故障信号登録データ 103 故障監視処理 104、713 故障検出ビット群 105、714 故障確認ビット群 106、715 故障リセットビット群 107、716 故障検出記憶ビット群 108、718 故障未確認記憶ビット群 109、717 故障確認記憶ビット群 701 故障監視ラダー回路 710 プロセス状態変化信号 711 故障確認押しボタン 712 故障リセット押しボタン 719 ブザー出力信号 720 ランプ表示信号 721 CRT表示信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラマブルコントローラによるプロ
    セス故障監視方法において、プロセスの故障を検出する
    ための故障検出ビット(104)と、オペレータが故障
    発生を確認したことを示す故障確認ビット(105)
    と、オペレータが故障監視をリセットしたことを示す故
    障リセットビット(106)と、故障発生を記憶するた
    めの故障検出記憶ビット(107)と、オペレータが故
    障発生を確認していないことを記憶する故障未確認記憶
    ビット(108)と、オペレータが故障発生を確認した
    ことを記憶する故障確認記憶ビット(109)とを登録
    する故障信号登録手段(101)と、前記各ビットのビ
    ット番号と故障監視処理状態遷移の現在状態を示す状態
    遷移ステータスとを記憶するバッファを有した故障信号
    登録データ記憶部(102)とを備え、下記1から9の
    ステップの手順で変化する故障監視状態遷移に従って、
    故障監視を実行することを特徴とするプログラマブルコ
    ントローラによるプロセス故障監視方法。 ステップ1 故障信号登録データ記憶部から1故障分の
    登録データを読み出す。 ステップ2 前記登録データから現在の状態遷移ステー
    タスを取り出す。 ステップ3 前記状態遷移ステータスを判別し対応する
    故障監視処理へ分岐させる。 ステップ4 故障していない状態の処理を実行する(第
    1ステータス処理)。 ステップ5 故障発生中で未確認状態の処理を実行する
    (第2ステータス処理) ステップ6 故障発生中で確認済み状態の処理を実行す
    る(第3ステータス処理) ステップ7 故障復旧済みで未確認状態の処理を実行す
    る(第4ステータス処理) ステップ8 故障復旧済みで確認済み状態の処理を実行
    する(第5ステータス処理) ステップ9 故障信号登録データ内の全故障について上
    記1〜8を繰り返す。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990060139A (ko) * 1997-12-31 1999-07-26 이종수 피엘씨 프로그램의 오류수정방법
CN112162531A (zh) * 2020-08-27 2021-01-01 南京市晨枭软件技术有限公司 一种基于物联网的工业系统流程监测调整系统

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990060139A (ko) * 1997-12-31 1999-07-26 이종수 피엘씨 프로그램의 오류수정방법
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