JP2001014027A - プロセス制御コントローラの故障解析支援システム - Google Patents

プロセス制御コントローラの故障解析支援システム

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JP2001014027A
JP2001014027A JP18613499A JP18613499A JP2001014027A JP 2001014027 A JP2001014027 A JP 2001014027A JP 18613499 A JP18613499 A JP 18613499A JP 18613499 A JP18613499 A JP 18613499A JP 2001014027 A JP2001014027 A JP 2001014027A
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Keishichi Ogura
啓七 小倉
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御プログラムの各命令実行結果データの変
化のトレースバックにより、真の故障原因の早期発見が
可能なプロセス制御コントローラの故障解析支援システ
ムを得る。 【解決手段】 制御コントローラ10内に設けたデータ
保存手段19によって、制御プログラムが使用するメモ
リデータの、N周期前までと現在のプログラム命令の入
力値データおよび出力値データを記憶手段18に保存
し、保守装置11内に設けたデータ表示手段24が、デ
ータ読み出し手段22の取り込んだN周期前までと現在
のプログラム命令の入力値データおよび出力値データを
用いて、各周期毎の制御プログラムの命令実行結果デー
タの表示を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プロセス制御コ
ントローラにて、コントローラ故障時に、故障発生前の
コントローラ内の制御ロジック処理をトレースバックす
ることにより、コントローラの故障解析を行うプロセス
制御コントローラの故障解析支援システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のプロセス制御コントローラの故障
解析支援システムでは、制御コントローラに何等かの故
障が発生した場合、制御コントローラのカードのLED
点灯等によって、WDTエラー(Watch Dog
Timerエラー)や、IOエラー(入出力カードエラ
ー)などの故障原因の把握を行い、さらに、制御コント
ローラのメンテナンスを行う保守装置等から、制御プロ
グラムの故障発生箇所および故障時のレジスタ等の情報
を取得することによって、制御プログラムのどの箇所で
故障が発生したのか、また、その時のデータはどういっ
たものであるのかを把握・理解することにより、故障の
要因を特定していた。
【0003】しかしながら、故障の真の要因は、故障が
発生した箇所から直ちに判明することは少なく、実際の
ところ、故障発生箇所から制御プログラムをさかのぼっ
た箇所に真の故障発生要因がある場合が多い。このた
め、ある程度のスキル以上のエンジニアが制御プログラ
ムを解読し、その他の条件から、故障要因の推定を行う
のが一般的であった。
【0004】ここで、図18は、例えば、特開平9−2
97721号公報に示された従来のプロセス制御コント
ローラの故障解析支援システムのシステム構成を示すブ
ロック図である。図において、1はワークステーション
などによる中央処理装置、2はその入出力装置、3は中
央処理装置1に接続された外部記憶装置である。また、
この外部記憶装置3内において、4はエラーメッセージ
データベース、5はエラー情報データダウンロードデー
タベース、6はトレース操作情報データベース、7は管
理対象システムデータベース、8はビジュアル情報デー
タベース、9はトレース採取情報データベースである。
【0005】次に動作について説明する。ここで、図1
9は上記プロセス制御コントローラの故障解析支援シス
テムにおけるトレース機能の処理手順を示すフローチャ
ートであり、図20は得られたトレースダンプリストの
一例を示す説明図である。このプロセス制御コントロー
ラの故障解析支援システムは、エラーチェック対象の装
置からダウンロード処理とエラー解析処理により、障害
の発生の有無を定期的にチェックしているものであり、
障害が発生した場合、画面表示処理にて利用者に詳細エ
ラートレース採取の必要性を判断させ、利用者が必要で
あると判断した場合に、トレース採取処理を行うという
ものである。
【0006】ここで、外部記憶装置3内のエラーメッセ
ージデータベース4、トレース操作情報データベース
6、管理対象システムデータベース7、およびビジュア
ル情報データベース8には、あらかじめエラーメッセー
ジ情報、トレース操作情報、各種運用ないし保守情報、
およびビジュアル情報を格納しておく。中央処理装置1
はまず、例えば所定の時間間隔で管理対象システムのエ
ラー情報をエラー情報データダウンロードデータベース
5にダウンロードする(ステップST1)。次にそのエ
ラー情報中のエラーコードをもとに、エラー内容やエラ
ー個所などの解析を行い(ステップST2)、故障発生
の有無を判定する(ステップST3)。故障が発生して
いた場合には、入出力装置2によってそのエラー内容や
エラー個所等をビジュアル表示する(ステップST
4)。これにより、オペレータは障害原因を正確に短時
間で把握することが可能となる。
【0007】障害発生時に、ビジュアル表示されたエラ
ー内容やエラー個所等によって、オペレータに詳細エラ
ートレース採取の必要性を判断させ、必要であればオペ
レータは管理対象システムに対してトレース情報の採取
の指示を行う。次にこのトレース情報の採取の要否を判
定して(ステップST5)、必要であれば当該管理対象
システムのトレース情報をトレース採取情報データベー
ス9にダウンロードする(ステップST6)。このダウ
ンロードされたトレース情報は編集後に入出力装置2に
送られてディスプレイ表示されたり、図20に示すよう
なトレースダンプリストとしてプリントアウトされる。
これによって、より詳細な障害の解析を容易に行うこと
が可能となる。
【0008】このように、上記特開平9−297721
号公報に示されたプロセス制御コントローラの故障解析
支援システム(通信管理支援システム)では、障害発生
の有無を定期的にチェックし、障害が発生した場合、オ
ペレータに詳細エラートレース採取の必要性を判断さ
せ、必要である場合、トレース採取処理を行い、トレー
スダンプリストを出力するというもので、障害原因の追
究時間を短縮することを目的とするものではあるが、ネ
ットワークないしコンピュータに精通しない利用者を支
援するため、エラーが発生したことを自動的にチェック
し、エラーが発生した場合には、さらに詳細トレース情
報を利用者の判断の下で取得し、リスト表示するという
もので、故障があった場合に、真の故障原因の発生プロ
グラム箇所の特定を目指し、それにより、故障解析時間
を短縮するというこの発明のプロセス制御コントローラ
の故障解析支援システムとは異なっている。
【0009】ここで、プロセス制御コントローラの故障
の真の要因としては、例えばCPUカードやIOカード
のハードウェアの故障により直ちに故障に陥るものばか
りではなく、IOカードの入力不安定等のように、ハー
ドウェア故障として検出されない場合、制御プログラム
にて不正なデータが入力され、それに伴って制御が異常
となる場合などもある。そのような場合には、故障が発
生した箇所から直ちに判明するのではなく、故障発生箇
所から制御プログラムをさかのぼった箇所に故障発生要
因があることになる。そのような故障発生内容(例えば
エラーコード)としては、0割等の不正演算エラーや、
制御プログラム中のエラー処理で記述されたエラーがあ
り、故障が発生しても直ちに故障が顕在化するものでは
なく、それ以降の処理の結果、故障となるものである。
【0010】なお、このようなプロセス制御コントロー
ラの故障解析支援システムに関する記載のある文献とし
ては、上記特開平9−297721号公報以外にも、例
えば特開平2−158842号公報などがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のプロセス制御コ
ントローラの故障解析支援システムは以上のように構成
されているので、その制御プログラムは多大なステップ
数を有しており、かつ、1つの入力が制御プログラム上
で網羅的に使用されているため、故障発生箇所から制御
プログラムをさかのぼった箇所に故障発生要因があるよ
うな場合には、故障の原因推定が非常に困難であり、か
つ、長時間を要する作業になるなどの課題があった。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、制御プログラムの各命令実行結果
データの変化をトレースバックし、真の故障原因を早期
発見することのできるプロセス制御コントローラの故障
解析支援システムを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプロセス
制御コントローラの故障解析支援システムは、制御コン
トローラ内にデータ保存手段を、保守手段内にデータ読
み出し手段とデータ表示手段とを設け、そのデータ保存
手段によって制御プログラムが使用するメモリデータに
ついて、所定周期前までと現在のプログラム命令の全入
力値データおよび全出力値データを記憶手段に保存し、
データ表示手段が、データ読み出し手段によって取り込
んだ当該所定周期前までと現在のプログラム命令の全入
力値データおよび全出力値データを用いて、各周期毎の
制御プログラムの命令実行結果データの表示を行うよう
にしたものである。
【0014】この発明に係るプロセス制御コントローラ
の故障解析支援システムは、保守装置内にデータ変化チ
ェック手段とプログラム検索手段とを設け、プログラム
検索手段によって検索された、1周期前と変化している
データを用いる制御プログラムのプログラム部分につい
て、データ表示手段が、データ読み出し手段の読み込ん
だデータを用いて、各周期毎の制御プログラムの命令実
行結果データを表示するようにしたものである。
【0015】この発明に係るプロセス制御コントローラ
の故障解析支援システムは、保守装置内にデータ数決定
手段とデータ数伝達手段を設け、データ保存手段が、こ
のデータ数決定手段にて制御コントローラの記憶手段の
使用可能なメモリサイズを越えない範囲で決定されて、
データ数伝達手段より送られてきた当該記憶手段に保存
される各周期のデータの保存数に応じて、所定周期前ま
でと現在のプログラム命令の全入力値データおよび全出
力値データを記憶手段に保存するようにしたものであ
る。
【0016】この発明に係るプロセス制御コントローラ
の故障解析支援システムは、保守装置内にブロック指定
手段を設けて、制御プログラムが複数のブロックに分割
されている場合に、記憶手段にデータを保存すべきブロ
ックの指定を行い、データ保存手段が、指定されたブロ
ックについてのみ、所定周期前までと現在のプログラム
命令の全入力値データおよび全出力値データを記憶手段
に保存するようにしたものである。
【0017】この発明に係るプロセス制御コントローラ
の故障解析支援システムは、保守装置内に命令コード範
囲指定手段を設け、データ保存手段が、この命令コード
範囲指定手段によって指定された命令コード範囲のみに
ついて、所定周期前までと現在のプログラム命令の全入
力値データおよび全出力値データを記憶手段に保存する
ようにしたものである。
【0018】この発明に係るプロセス制御コントローラ
の故障解析支援システムは、保守装置内にグラフ表示手
段を設け、それにより、制御プログラム上の選択された
命令について、故障発生時から所定周期前までのデータ
をグラフ表示するようにしたものである。
【0019】この発明に係るプロセス制御コントローラ
の故障解析支援システムは、制御コントローラ内にエラ
ー情報格納手段を、保守装置内にエラーコード発生周期
決定手段とエラーコード表示手段を設け、エラーの発生
時刻と制御コントローラの故障発生時刻から、制御コン
トローラの故障発生時から何周期前にエラーが発生した
かを決定し、データ表示手段による表示内容が、エラー
が発生した時刻、かつプログラム部分であった場合に
は、エラーコードを画面に表示するようにしたものであ
る。
【0020】この発明に係るプロセス制御コントローラ
の故障解析支援システムは、制御コントローラ内にバッ
クアップ制御手段を設けて、制御コントローラの内部診
断にて重故障の発生が検知された場合、制御コントロー
ラ内の各種データをバックアップメモリに格納するよう
にしたものである。
【0021】この発明に係るプロセス制御コントローラ
の故障解析支援システムは、保守装置内に保存停止指示
手段を、制御コントローラ内に保存停止処理手段を設
け、この保存停止指示手段からの指示に従って、データ
保存手段によるプログラム命令の全出力値データの記憶
手段への保存を停止させるようにしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるプ
ロセス制御コントローラの故障解析支援システムのシス
テム構成を示すブロック図である。図において、10は
周期的にプロセスデータを入出力している制御コントロ
ーラであり、11はこの制御コントローラ10のメンテ
ナンスを行う保守装置、12はこれら制御コントローラ
10と保守装置11とを接続しているネットワークであ
る。13はプラントより制御コントローラ10にプロセ
スデータを取り込むための入力カードもしくは入力装置
(以下、入力カードという)であり、14は制御コント
ローラ10よりプラントへプロセスデータを出力するた
めの出力カードもしくは出力装置(以下、出力カードと
いう)である。
【0023】制御コントローラ10内において、15は
当該制御コントローラ10の制御プログラムの命令コー
ドを保持している命令コードメモリである。16は入力
カード13によって取り込まれた、プロセスデータの全
入力値データを一時的に保持する入力値保持メモリであ
り、17は制御コントローラ10の制御演算によって得
られたプロセスデータのうちの、実際にプラントへ送出
する全出力値データを一時的に保持する出力値保持メモ
リである。18はこのプロセスデータの全入力値データ
および全出力値データについて、制御コントローラ10
の制御演算のN周期前までのデータと現在のデータの、
N+1周期分のデータを保存する記憶手段であり、19
は入力値保持メモリ16および出力値保持メモリ17よ
りこの記憶手段18に、上記N+1周期分のプログラム
命令の全入力値データと全出力値データとを格納するデ
ータ保存手段である。
【0024】保守装置11内において、20は制御コン
トローラ10内の命令コードメモリ15で保持されてい
るものと同一の制御プログラムの命令コードを保持する
る命令コードメモリであり、当該命令コードは保守装置
11で生成されて制御コントローラ10にダウンロード
される。21は制御プログラムのビジュアル情報、具体
的には絵(シンボル)の配置座標や向きなどの情報を保
持する制御プログラム画面情報メモリである。22はネ
ットワーク12を介して制御コントローラ10の記憶手
段18より、N周期前までと現在の全入力値データおよ
び全出力値データを取り込むデータ読み出し手段であ
り、23はこのデータ読み出し手段22によって取り込
まれたデータが格納される記憶手段である。24は記憶
手段23に格納されているN周期前までの全入力値デー
タおよび全出力値データと、現在の全入力値データおよ
び全出力値データを用いて、各周期毎の制御プログラム
の命令実行結果データの表示を行うデータ表示手段であ
る。
【0025】次に動作について説明する。ここで、制御
コントローラ10は通常、入力カード13および出力カ
ード14に対して、一定時間(例えば100ms)単位
で周期的にプロセスデータを入出力している。このプロ
セスデータの入出力の時間単位を、当該制御コントロー
ラ10の周期と呼んでいる。制御コントローラ10はそ
の1周期の間に、入力カード13からプロセスデータを
入力し、それを入力値保持メモリ16に一旦保持する。
入力値保持メモリ16に保持されたプロセスデータは、
命令コードメモリ15内の制御プログラムに従って制御
演算される。この制御演算によって得られたプロセスデ
ータ中の、実際にプラントヘ出力すべきデータは出力値
保持メモリ17に送られて一旦保持される。この出力値
保持メモリ17に保持されたデータは出力カード14に
書き込まれてプラントに出力される。
【0026】ここで、図2は上記実施の形態1のプロセ
ス制御コントローラの故障解析支援システムにおける処
理の手順を示すフローチャートである。まずステップS
T11において、制御コントローラ10のデータ保存手
段19が、入力値保持メモリ16および出力値保持メモ
リ17に一時的に保持されている、現在演算実行中の全
入力値データおよび全出力値データを制御コントローラ
10の記憶手段18内に格納する。次にステップST1
2において、故障などの理由により、制御コントローラ
10の制御演算が停止したか否かの識別を行う。その結
果、故障等の発生がなく、制御演算が停止していない場
合には、処理をステップST11に戻して、次の周期の
全入力値データおよび全出力値データの、当該記憶手段
18への格納を実行する。これにより、当該記憶手段1
8には、N周期前までの全入力値データおよび全出力値
データと、今回の制御演算による全入力値データおよび
全出力値データとが格納される。
【0027】一方、故障等の発生によって制御演算が停
止した場合には、処理をステップST13に進める。ス
テップST13では保守装置11のデータ読み出し手段
22が、制御コントローラ10の記憶手段18に保存さ
れている、N周期前までの全入力値データと全出力値デ
ータ、および現在(故障発生時点)の全入力値データと
全出力値データを、ネットワーク12を介して取り込
み、それを保守装置11の記憶手段23内に格納する。
なお、その時、制御プログラムの停止した個所の命令コ
ードの読み出しも行う。次にステップST14に移行し
て、保守装置11のデータ表示手段24が、各周期毎の
制御プログラムの命令実行結果データを、シンボルの表
記で、視覚的に理解が容易な形態で表示する。ここで、
この処理においては、データ読み出し手段22によって
記憶手段23に格納されたデータを用いて、現在から、
順番に、1周期前、2周期前、3周期前、…、N周期前
と表示するものである。
【0028】図3はそのようなデータ表示手段24によ
るデータ表示の一例を示す説明図である。図3(a)に
示す画面表示は、故障発生時のプログラム状態である。
これにより、どのプログラムで故障になったかが判明す
る。この図3(a)の表示が従来の技術のレベルであ
る。しかしながら、この発明においては、図3(b)に
示す画面表示から1周期前の状態を検討することがで
き、故障が発生した最終トリガーは、入力Cであったこ
とがわかる。また、図3(c)に示す画面表示から2周
期前の状態を検討すると、入力Cの前に入力Aが入り、
故障条件の1つが成立したことが判明する。さらに、図
3(d)に示す画面表示から3周期前の状態を検討する
と、信号BがONしたことがわかる。この3周期前まで
のを検討すると、今回の故障に至った過程は、まず、信
号Bが入り、故障条件の1つが成立する。次に信号Aが
入り(すでに故障条件が成立してはいるが、この信号A
と信号Bに因果関係があれば、これが故障原因解明に役
立つはずである)、最後に信号Cが入力されて、故障が
発生したことがわかる。なお、太線はデータの入力を示
す。
【0029】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、N周期前までと現在の全入力値データおよび全出力
値データを、データ保存手段19によって制御コントロ
ーラ10内の記憶手段18に格納し、この記憶手段18
に保存されたデータを、データ読み出し手段22によっ
て保守装置11内に取り込み、その取り込まれたデータ
を用いたデータ表示手段24にて、各周期毎の制御プロ
グラムの命令実行結果データを表示するようにしている
ので、制御コントローラ10が故障した場合に、故障発
生までの複数周期のプロセスの状態と、制御ロジックの
状態をトレースバックしてゆくことが可能となり、故障
要因を特定するのに要する時間を短縮できるという効果
が得られる。
【0030】実施の形態2.次にこの発明の実施の形態
2について説明する。この実施の形態2によるプロセス
制御コントローラの故障解析支援システムは、実施の形
態1のそれに、ある周期の命令実行結果データと、1周
期前の命令実行結果データとを比較して変化をチェック
する手段、および変化のあったデータを使用する制御プ
ログラムの箇所を検索する手段を設けて、読み出したN
周期前のデータ値および現在のデータ値を用いて、デー
タ表示手段24により、その制御プログラムの箇所の各
周期毎の制御プログラムの命令実行結果データを表示す
るようにしたものである。
【0031】図4は、この発明の実施の形態2によるプ
ロセス制御コントローラの故障解析支援システムのシス
テム構成を示すブロック図であり、相当部分には、図1
に示した実施の形態1におけるそれらと同一符号を付し
てその説明を省略する。図において、25はデータ読み
出し手段22によって取り込まれ、記憶手段23に保存
されたN周期前までと現在の全入力値データおよび全出
力値データに基づいて、ある周期の命令実行結果データ
とその1周期前の命令実行結果データとの比較を行い、
その変化をチェックするデータ変化チェック手段であ
る。26はこのデータ変化チェック手段25で検出され
た変化データを使用する制御プログラムの箇所を検索
し、それをデータ表示手段24に伝えるプログラム検索
手段である。
【0032】次に動作について説明する。一般にプロセ
ス制御コントローラは、膨大なステップ数のプログラム
を有している。このプログラムは、プラント制御の信頼
性を向上させるため、通常は、画面上で制御命令シンボ
ルを線で結ぶ形態でプログラムを作成する。このプログ
ラムは、ブロックと呼ばれたり、ループとも呼ばれたり
するが、画面一単位のシートで作成される。このシート
は通常200枚程度あるため、プログラムの故障箇所を
特定するためには多大な時間がかかるものである。その
ため、この実施の形態2によるプロセス制御コントロー
ラの故障解析支援システムでは、以下に説明する手順に
従って処理を進めることにより、プログラムの故障箇所
の特定に要する時間を短縮している。
【0033】ここで、図5は上記実施の形態2のプロセ
ス制御コントローラの故障解析支援システムにおける処
理の手順を示すフローチャートである。まずステップS
T21にて、データ保存手段19が、現在演算実行中の
全入力値データおよび全出力値データを記憶手段18内
に格納し、ステップST22にて制御コントローラ10
の故障の発生を識別する。故障が発生していなければ、
ステップST21にて次の周期のデータの記憶手段18
への格納を実行する。これにより、当該記憶手段18に
は、N周期前までと現在の全入力値データおよび全出力
値データが格納される。一方、故障が発生した場合には
データ読み出し手段22がステップST23において、
制御コントローラ10の記憶手段18に保存されている
データをネットワーク12を介して取り込み、それを記
憶手段23に格納する。なお、ここまでの処理は実施の
形態1の場合と同様である。
【0034】制御コントローラ10の記憶手段18に保
存されていたデータが、保守装置11の記憶手段23内
に格納されると、次にデータ変化チェック手段25がス
テップST24において、当該記憶手段23に保存され
ている、ある周期の命令実行結果データとその1周期前
の命令実行結果データとを比較して、その変化をチェッ
クする。次にステップST25において、プログラム検
索手段26がこのデータ変化チェック手段25で検出さ
れた変化データを使用する制御プログラムの箇所を検索
し、検索されたプログラム部分をデータ表示手段24に
伝える。次にデータ表示手段24がステップST26に
おいて、そのプログラム検索手段26によって検索され
たプログラム部分について、各周期毎にその命令実行結
果データを表示する。ここで、この表示は実施の形態1
の場合と同様に、制御プログラムをシンボルの表記で、
視覚的に理解が容易な形態で行われ、現在から、順番
に、1周期前、2周期前、…、N周期前と表示される。
【0035】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、前述の実施の形態1に、データ変化チェック手段2
5とプログラム検索手段26を設け、ある周期とその1
周期前の実行結果データとの比較によって検出された変
化データを使用する制御プログラムの個所を検索し、そ
の個所の各周期毎の制御プログラムの命令実行結果デー
タを表示しているので、故障発生に関連する制御プログ
ラムの箇所を迅速に特定して、それを表示させることが
可能になるという効果が得られる。
【0036】実施の形態3.次にこの発明の実施の形態
3について説明する。この実施の形態3によるプロセス
制御コントローラの故障解析支援システムは、上記実施
の形態1および実施の形態2では固定であった各周期の
データを保存する個数Nを、制御コントローラ10内の
記憶手段18のメモリサイズを越えない範囲で自由に設
定可能としたものである。図6はそようなこの発明の実
施の形態3によるプロセス制御コントローラの故障解析
支援システムのシステム構成を示すブロック図であり、
相当部分には、図1に示した実施の形態1におけるそれ
らと同一符号を付してその説明を省略する。
【0037】図において、27は制御コントローラ10
内の記憶手段18において、N周期前までと現在のプロ
グラム命令の全入力値データおよび全出力値データの格
納に使用可能なメモリサイズを保持しているメモリサイ
ズ保持部であり、28は各周期のデータを保存する個数
Nを入力するキーボードや入力画面などによるデータ数
入力部である。29はこのデータ数入力部28より入力
された各周期のデータを保存する個数Nに基づいて、制
御コントローラ10内のデータ保存手段19によって記
憶手段18に保存される各周期のデータの保存数Nを、
メモリサイズ保持部27が保持している、記憶手段18
の当該データの保存に使用できるメモリサイズを越えな
い範囲で決定するデータ数決定手段である。30はこの
データ数決定手段29によって決定された各周期のデー
タの保存数Nをデータ保存手段19に伝達するデータ数
伝達手段である。なお、データ保存手段19は、データ
数伝達手段30より伝達された各周期のデータの保存数
に応じて、N周期前までと現在のプログラム命令の全入
力値データおよび全出力値データを記憶手段18に保存
するものである点で、図1に同一符号を付して示した実
施の形態1のそれとは異なっている。
【0038】次に動作について説明する。ここで、図7
は上記実施の形態3のプロセス制御コントローラの故障
解析支援システムにおける処理の手順を示すフローチャ
ートである。まずステップST31において、保守装置
11のデータ数入力部28より各周期のデータを保存す
るデータ数Nが入力される。なお、この保存するデータ
数Nの入力は、オペレータによってキーボードや入力画
面を用いて行われる。保存するデータ数Nが入力される
と、データ数決定手段29はステップST32におい
て、メモリサイズ保持部27に保持されている、制御コ
ントローラ10内の記憶手段18にて各周期のデータの
格納に使用可能なメモリサイズを参照し、それを越えな
い範囲で保存するデータ数Nを決定し、データ数伝達手
段30はその値をネットワーク12を介してデータ保存
手段19に伝達する。
【0039】この保存するデータ数Nの伝達を受けたデ
ータ保存手段19は、次にステップST33において、
そのデータ数Nに応じて記憶手段18へのデータの格納
を行う。次にステップST34にて制御コントローラ1
0の故障の発生を識別し、故障が発生していなければ、
ステップST33にて次の周期のデータの記憶手段18
への格納を実行する。これにより、記憶手段18にはそ
の伝達されたデータ数Nに応じて、N周期前までと現在
の全入力値データおよび全出力値データが格納される。
一方、故障が発生した場合には、データ読み出し手段2
2がステップST35において、記憶手段18に保存さ
れているデータをネットワーク12を介して取り込み、
データ表示手段24がステップST36において、各周
期毎の制御プログラムの命令実行結果データを表示す
る。なお、これらの処理は実施の形態1の場合と同等で
ある。
【0040】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、データ数決定手段29とデータ数伝達手段30を設
け、記憶手段18の使用可能なメモリサイズを越えない
範囲で、各周期のデータを保存する個数Nを決定してデ
ータ保存手段19に伝達しているので、各周期のデータ
を保存する個数Nの値を可変にすることができ、制御コ
ントローラ10内の記憶手段18のメモリサイズ、およ
び制御コントローラ10の負荷に応じて、データ保存手
段19の処理を調整することが可能になるという効果が
得られる。
【0041】実施の形態4.次にこの発明の実施の形態
4について説明する。上記実施の形態1ないし実施の形
態3では、各周期のデータ変化をチェックすることによ
り変化データを使用するプログラム箇所を自動検索する
場合について述べたが、この実施の形態4によるプロセ
ス制御コントローラの故障解析支援システムでは、複数
のブロックに分割された制御プログラムのブロック中
の、故障解析対象のブロック等の指定されたものについ
てのみ、N周期前までと現在の全入力値データおよび全
出力値データを保存するようにしたものである。
【0042】図8はこの発明の実施の形態4によるプロ
セス制御コントローラの故障解析支援システムのシステ
ム構成を示すブロック図であり、相当部分には、図1に
示した実施の形態1におけるそれらと同一符号を付して
その説明を省略する。なお、この実施の形態4において
は、制御コントローラ10内の命令コードメモリ15に
格納されている制御プログラムは、図示のように、ブロ
ック0からブロックnまでのn+1ブロックに分割され
ているものとする。
【0043】図において、31は命令コードメモリ15
内の制御プログラムがn+1ブロックに分割されている
場合に、データ保存手段19によって記憶手段18に、
N周期前までと現在のプログラム命令の全入力値データ
および全出力値データを保存すべき制御プログラムのブ
ロックを指定するブロック指定手段である。また、デー
タ保存手段19は、制御プログラム中の、このブロック
指定手段31によってブロック番号が指定されたブロッ
クについてのみ、N周期前までと現在の全入力値データ
および全出力値データを記憶手段18に保存するもので
ある点で、図1に同一符号を付して示した実施の形態1
のそれとは異なっている。
【0044】次に動作について説明する。故障解析に際
して、保守装置11ではそのブロック指定手段31よ
り、その故障解析の対象となる制御プログラムのブロッ
クのブロック番号、例えばブロック2とブロック10が
指定される。このブロック番号はネットワーク12を介
して制御コントローラ10のデータ保存手段19に送ら
れる。それを受けたデータ保持手段19では、命令コー
ドメモリ15に格納されている制御プログラムの、指定
されたブロック2およびブロック10についてのみ、N
周期前までと現在の全入力値データおよび全出力値デー
タを記憶手段18に保存する。以降、実施の形態1の場
合と同様にして、この記憶手段18に格納されたデータ
が保守装置11に送られて表示される。
【0045】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、ブロック指定手段31を設け、複数ブロック(n+
1ブロック)に分割された制御プログラムの、指定され
たブロックについてのみ、N周期前までと現在の全入力
値データおよび全出力値データを保存するようにしてい
るので、データ保存するデータを必要な制御プログラム
のブロックだけに限定することが可能となり、制御コン
トローラ10内の記憶手段18のメモリサイズの効率化
がはかれ、制御コントローラ10の負荷低減をすること
ができるなどの効果が得られる。
【0046】実施の形態5.次にこの発明の実施の形態
5について説明する。上記実施の形態1ないし実施の形
態3では、各周期のデータ変化をチェックすることによ
り変化データを使用するプログラム箇所を自動検索する
場合について述べたが、この実施の形態5によるプロセ
ス制御コントローラの故障解析支援システムでは、制御
プログラム上の任意の箇所を指定して、制御プログラム
上の指定された範囲内の命令コードについてのみ、N周
期前までと現在の全入力値データおよび全出力値データ
を保存するようにしたものである。
【0047】図9はこの発明の実施の形態5によるプロ
セス制御コントローラの故障解析支援システムのシステ
ム構成を示すブロック図であり、相当部分には、図1に
示した実施の形態1におけるそれらと同一符号を付して
その説明を省略する。図において、32は制御プログラ
ム上の特定の範囲を、制御プログラム画面から指定する
プログラム部分指定手段であり、33はこのプログラム
部分指定手段32によって指定された制御プログラムの
範囲を命令コードメモリ15に格納された制御プログラ
ムの命令コード部分に変換して、それをデータ保存手段
19に伝達する命令コード変換手段である。このプログ
ラム部分指定手段32および命令コード変換手段33に
よって、制御プログラム上の所定の命令コード範囲を指
定する命令コード範囲指定手段が形成されている。ま
た、データ保存手段19は、制御プログラム中の、命令
コード変換手段33より伝達された制御プログラムの命
令コード部分に応じて、その指定された命令コードの範
囲においてのみ、N周期前までと現在の全入力値データ
および全出力値データを記憶手段18に保存するもので
ある点で、図1に同一符号を付して示した実施の形態1
のそれとは異なっている。
【0048】次に動作について説明する。制御プログラ
ムのデバッグに際して、保守装置11ではそのプログラ
ム部分指定手段32より、対象となる範囲を指定する。
ここで、図10はプログラム部分指定手段32による制
御プログラムの特定部分の指定を示す説明図である。図
示のように、このプログラム部分指定手段32では、多
数の制御プログラムの画面の中からデバッグの対象とな
る特定の制御プログラム画面を指定する。命令コード変
換手段33は、このプログラム部分指定手段32によっ
て指定された制御プログラムの範囲を制御コントローラ
10内の命令コードメモリ15に格納された制御プログ
ラムの命令コード部分に変換し、それをネットワーク1
2を介してデータ保存手段19に伝達する。
【0049】データ保存手段19はこの保守装置11の
命令コード変換手段33より伝達された、デバック中の
制御プログラムの特定の命令コード範囲についてのみ、
制御コントローラ10の記憶手段18に、N周期までの
全入力値データおよび全出力値データを保存させる。従
って、指定範囲が小さければ、保存対象のデータ数が少
なくなるため、1回の周期で保存するデータ数が少なく
なる。そのため、保存周期数Nの値を大きくすることが
可能となり、例えば100ms周期で動くコントローラ
でも、N=10000とした場合には、1000秒(約
15分)程度のデータをトレースバックすることが可能
になる。
【0050】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、命令コード範囲指定手段としてのプログラム部分指
定手段32と命令コード変換手段33を設けて、制御プ
ログラム上の任意の箇所を制御プログラム画面から指定
し、データ保存手段19がその指定された制御プログラ
ムの命令範囲について、全入力値データおよび全出力値
データを保存するようにしたので、当該指定範囲を小さ
くすれば保存対象のデータ数が少なくなり、1回の周期
で保存するデータ数が少なくなるため、制御プログラム
のデバックを短縮化することができ、また、長時間(多
周期)のデータのトレースバックが可能になって、故障
発生メカニズムの解明に時間のかかる制御プログラムに
ついてのデバッグにも有効であるなどの効果が得られ
る。
【0051】実施の形態6.次にこの発明の実施の形態
6について説明する。この実施の形態6によるプロセス
制御コントローラの故障解析支援システムは、制御プロ
グラム上の任意の箇所を指定して、故障発生時からN周
期前までのデータをグラフ表示するようにしたものであ
る。図11はこの発明の実施の形態6によるプロセス制
御コントローラの故障解析支援システムのシステム構成
を示すブロック図であり、相当部分には、図1に示した
実施の形態1におけるそれらと同一符号を付してその説
明を省略する。図において、34は制御プログラムの画
面において特定の命令を選択することにより、故障発生
時からN周期前までの選択された各命令のデータをグラ
フにて表示するグラフ表示手段である。
【0052】次に動作について説明する。ここで、図1
2は制御プログラム画面における命令の選択とグラフの
表示を示す説明図である。故障が発生すると、データ表
示手段24によって制御プログラムの画面表示を行い、
同図(a)および(b)に示すように、表示された制御
プログラム画面上でグラフ表示したい命令を選択する。
グラフ表示手段34はこのようにして制御プログラムの
命令が選択されると、同図(c)に示すように、それら
選択された各命令の、故障発生時からN周期前までの出
力データをグラフにして表示する。
【0053】このように、この実施の形態6によれば、
グラフ表示手段34を設け、制御プログラム画面上で所
望の命令を選択して、その故障発生時からN周期前まで
のデータをグラフ表示するようにしたため、各周期の遷
移における命令出力値の変化をグラフ表示させることが
可能となり、各命令の出力信号の変化の相関関係を容易
に理解することができるという効果が得られる。
【0054】実施の形態7.次にこの発明の実施の形態
7について説明する。この実施の形態7によるプロセス
制御コントローラの故障解析支援システムは、エラーの
発生時刻における、エラー発生時のプログラム部分が表
示されている場合に、当該エラーのエラーコードの表示
を行うようにしたものである。図13はこの発明の実施
の形態7によるプロセス制御コントローラの故障解析支
援システムのシステム構成を示すブロック図であり、相
当部分には、図1に示した実施の形態1におけるそれら
と同一符号を付してその説明を省略する。
【0055】図において、35は制御コントローラ10
内に配置され、命令コードメモリ15に格納された制御
プログラムの実行中にエラーが発生した場合に、発生し
たエラーの詳細なエラーコードの内容、およびそのエラ
ーが発生した時刻を格納するエラー情報格納手段であ
る。36は保守装置11内に配置され、データ読み出し
手段22がこのエラー情報格納手段35より取り込んだ
エラーの発生時刻と、当該制御コントローラ10の故障
の発生時刻に基づいて、前記エラーがこのプロセス制御
コントローラの故障の発生時から何周期前に発生したか
を決定するエラーコード発生周期決定手段である。37
はデータ表示手段24によって表示されている画面の内
容が、制御プログラムのエラーが発生した時刻におけ
る、当該制御プログラムのエラーが発生したプログラム
部分であった場合に、そのエラーコードの画面表示を行
うエラーコード表示手段である。
【0056】次に動作について説明する。命令コードメ
モリ15に格納された制御プログラムの実行中にエラー
が発生すると、エラー情報格納手段35はその発生した
エラーの詳細エラーコードの内容と、そのエラーの発生
時刻の保存を行う。データ読み出し手段22はこのエラ
ー情報格納手段35よりエラーの発生時刻を取り込み、
それをエラーコード発生周期決定手段36に送る。エラ
ーコード発生周期決定手段36はこのエラーの発生時刻
と、制御コントローラ10の故障の発生時刻に基づい
て、当該エラーがこの制御コントローラ10の故障の発
生時から何周期前に発生したかを決定する。ここで、デ
ータ表示手段24によって表示されている画面の内容
が、制御プログラムのエラーが発生した時刻における、
当該制御プログラムのエラーが発生したプログラム部分
であった場合、エラーコード表示手段37はそのエラー
コードを画面に表示する。図14はこのエラーコードの
画面表示の一例を示す説明図であり、図示のように、エ
ラーが発生したプログラム部分の制御プログラム画面
に、エラーの発生時点と発生したエラーのエラーコード
が表示される。
【0057】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、エラー情報格納手段35、エラーコード発生周期決
定手段36、およびエラーコード表示手段37を設け、
データ表示手段24にてエラーの発生時刻におけるエラ
ーが発生したプログラム部分が表示されている時に、そ
のエラーのエラーコードも併せて表示するようにしたの
で、各周期の制御プログラムの実行状態と、当該制御コ
ントローラ10で発生した故障との関係が明確になり、
警報等の異常(故障までにいたらない軽故障を含む)の
場合、故障前にかかる警報等の異常の発生まで考慮に入
れて制御プログラムの状態を検討することができ、故障
要因の解明に有効となるといった効果が得られる。
【0058】実施の形態8.次にこの発明の実施の形態
8について説明する。この実施の形態8によるプロセス
制御コントローラの故障解析支援システムは、重大な故
障が発生した場合に、現在の全入力値データおよび全出
力値データ、詳細エラーコードの内容とエラー発生時
刻、故障発生時刻などをバックアップメモリに格納する
ようにしたものである。図15はこの発明の実施の形態
8によるプロセス制御コントローラの故障解析支援シス
テムのシステム構成を示すブロック図であり、相当部分
には、図1に示した実施の形態1におけるそれらと同一
符号を付してその説明を省略する。なお、この図15に
おいては、保守装置11の内部構造の図示も省略してい
る。
【0059】図において、38は電源の供給が停止され
ても保持しているデータがリセットされることのないバ
ックアップメモリである。39は発生したエラーの詳細
なエラーコードの内容、および当該エラーの発生時刻を
保持するエラー情報メモリであり、40は制御コントロ
ーラ10の故障の発生時刻を保持する故障発生時刻メモ
リである。なお、このバックアップメモリ38は制御コ
ントローラ10の外部に、エラー情報メモリ39と故障
発生時刻メモリ40は制御コントローラ10の内部に配
置されている。41は制御コントローラ10内に配置さ
れ、制御コントローラ10の内部診断で重大な故障の発
生が検出された場合に、入力値保持メモリ16および出
力値保持メモリ17に保持されている現在のプログラム
命令の全入力値データと全出力値データ、記憶手段18
に保持されているN周期前までの全入力値データと全出
力値データ、エラー情報メモリ39に保持されているエ
ラーコードの内容とエラー発生時刻、故障発生時刻メモ
リ40に保持されている故障発生時刻を、それぞれバッ
クアップメモリ38にセーブするバックアップ制御手段
である。
【0060】次に動作について説明する。ここで、図1
6は上記実施の形態8のプロセス制御コントローラの故
障解析支援システムにおけるバックアップ処理の手順を
示すフローチャートである。まずステップST41にお
いて、制御コントローラ10の内部診断にて、保守装置
11との間の通信が不能となるような重大な故障が発生
したことが検出された場合に、制御コントローラ10の
バックアップ制御手段41はステップST42におい
て、制御コントローラ10内の各種データをバックアッ
プメモリ38へのセーブを行う。すなわち、入力値保持
メモリ16および出力値保持メモリ17に保持されてい
る現在のプログラム命令の全入力値データと全出力値デ
ータ、記憶手段18に保持されているN周期前までの全
入力値データと全出力値データ、故障発生時刻メモリ4
0に保持されている故障発生時刻と当該故障が発生した
制御プログラムの命令コード、エラー情報メモリ39に
保持されているエラーコードの内容とエラー発生時刻を
バックアップメモリ38にセーブする。
【0061】このように、制御コントローラ10内の各
種データをバックアップメモリ38にセーブしておくこ
とで、仮に制御コントローラ10の故障のために、保守
装置11との通信ができなくなっても、制御コントロー
ラ10の電源リセットで保守装置11との通信が復旧で
きる場合には、電源リセットして通信を復旧させた場合
でも、バックアップメモリ38内のデータはリセットさ
れない。従って、電源リセット後においても、このバッ
クアップメモリ38の保持しているデータで上記各メモ
リ類のデータを復旧させることにより、保守装置11に
てトレースバックを行うことが可能となる。
【0062】以上のように、この実施の形態8によれ
ば、バックアップ制御手段41を設けて、制御コントロ
ーラ10に重大な故障が発生した場合に、当該制御コン
トローラ10のトレースデータをバックアップメモリ3
8でバックアップするようにしているので、仮に制御コ
ントローラ10に発生したの故障の復旧のために電源を
リセットしても、トレースデータ値が消失するようなこ
とはなく、電源リセット後においても、保守装置11に
てトレースバックを行うことが可能になるという効果が
得られる。
【0063】実施の形態9.次にこの発明の実施の形態
9について説明する。上記各実施の形態では、制御コン
トローラ10の故障時にプログラム命令の出力値データ
の保存を停止し、故障直前の複数周期の状態を解析する
ものについて説明したが、この実施の形態9によるプロ
セス制御コントローラの故障解析支援システムでは、ユ
ーザの制御ロジックのなかでプログラム命令の出力値デ
ータの保存を停止できるようにしたものである。図17
はそようなこの発明の実施の形態9によるプロセス制御
コントローラの故障解析支援システムのシステム構成を
示すブロック図であり、相当部分には、図1に示した実
施の形態1におけるそれらと同一符号を付してその説明
を省略する。
【0064】図において、42は保守装置11内に配置
され、プログラム命令の出力値データの保存停止が指示
される保存停止指示手段であり、43は同じく保守装置
11内に配置されて、上記プログラム命令の出力値デー
タの保存開始が指示される保存開始指示手段である。4
4は制御コントローラ10内に配置され、上記保存停止
指示手段42からの指示に従って、データ保存手段19
によるプログラム命令の出力値データの記憶手段18へ
の保存の停止を制御する保存停止処理手段であるが、こ
の実施の形態9では、保存開始指示手段43からの指示
に応じて、データ保存手段19によるプログラム命令の
出力値データの記憶手段18への保存の開始も制御する
保存開始/停止処理手段が用いられている。
【0065】次に動作について説明する。制御プログラ
ムの動作状態をトレースする必要が生じると、オペレー
タは保守装置11内の保存停止指示手段42を操作し
て、プログラム命令の出力値データの保存停止の指示を
行う。この出力値データの保存停止の指示は制御コント
ローラ10内の保存開始/停止処理手段44に送られ、
保存開始/停止処理手段44はデータ保存手段19に対
して、記憶手段18へのプログラム命令の出力値データ
の保存を停止させる。以下、実施の形態1の場合と同様
にして、データ読み出し手段22がこの記憶手段18に
保存されているデータを取り込み、データ表示手段24
が実行結果データを表示する。これにより、制御コント
ローラ10に故障が発生する前でも、制御プログラムの
動作状態のトレースが可能となる。トレース終了後、オ
ペレータが保存開始指示手段43を操作して、プログラ
ム命令の出力値データの保存開始を指示すると、保存開
始/停止処理手段44はデータ保存手段19に対して、
記憶手段18へのプログラム命令の出力値データの保存
を再開させる。
【0066】このように、この実施の形態9によれば、
保存停止指示手段42を設けて、ユーザの制御ロジック
のなかでプログラム命令の出力値データの保存を停止で
きるようにしているので、制御コントローラ10が故障
になる前においても、ある特定時点において、制御プロ
グラムの動作状態をトレースすることができるという効
果が得られる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、保存
された所定周期前までと現在の全入力値データおよび全
出力値データを保守装置内に取り込み、その取り込まれ
たデータを用いて、各周期毎の制御プログラムの命令実
行結果データを表示するように構成したので、制御コン
トローラの故障に際して、故障発生までの複数周期のプ
ロセスの状態と制御ロジックの状態をトレースバックし
てゆくことが可能となり、故障要因の特定に要する時間
を短縮することができるプロセス制御コントローラの故
障解析支援システムが得られる効果がある。
【0068】この発明によれば、実行結果データのある
周期とその1周期前とを比較し、制御プログラム中より
変化のあるデータを使用する個所を検索して、その個所
の各周期毎の制御プログラムの命令実行結果データを表
示するように構成したので、故障発生に関連する制御プ
ログラムの箇所を迅速に特定することが可能になるとい
う効果がある。
【0069】この発明によれば、使用可能なメモリサイ
ズを越えない範囲で決定した、各周期のデータの保存個
数Nをデータ保存手段に伝達するように構成したので、
データ保存個数Nの値が可変となって、制御コントロー
ラ内の記憶手段のメモリサイズや制御コントローラの負
荷に応じて、データ保存手段の処理を調整することが可
能になるという効果がある。
【0070】この発明によれば、複数のブロックに分割
された制御プログラムの指定されたブロックについての
み、所定周期前までと現在の全入力値データおよび全出
力値データを保存するように構成したので、保存するデ
ータを必要なプログラムのブロックだけに限定すること
ができ、記憶手段のメモリサイズの効率化、制御コント
ローラの負荷を低減することが可能になるなどの効果が
ある。
【0071】この発明によれば、制御プログラム画面か
ら制御プログラム上の任意の箇所を指定し、指定された
部分について全入力値データおよび全出力値データを保
存するように構成したので、保存対象のデータ数が少な
くなるため、制御プログラムのデバックを短縮すること
ができ、また長時間のトレースバックに有効であるなど
の効果がある。
【0072】この発明によれば、制御プログラム画面上
で選択した命令について、故障発生時から所定周期前ま
でのデータの各周期における変化をグラフ表示するよう
に構成したので、各命令の出力信号の変化の相関関係を
容易に理解することが可能になるという効果がある。
【0073】この発明によれば、エラーの発生時刻にお
けるエラーが発生したプログラム部分が表示されている
場合に、そのエラーのエラーコードの表示も行うように
構成したので、各周期の制御プログラムの実行状態と制
御コントローラで発生した故障との関係が明確になるた
め、故障までにいたらない軽微な故障を含む警報等の異
常の発生まで考慮に入れた制御プログラムの状態の検討
を、故障前に行うことが可能となって、故障要因の解明
に有効となるという効果がある。
【0074】この発明によれば、制御コントローラの重
故障発生時に、トレースデータをバックアップメモリに
退避させるように構成したので、発生した故障の復旧の
ために電源をリセットしてもトレースデータ値が消失し
てしまうようなことはないため、電源リセット後におい
てもトレースバックが行えるという効果がある。
【0075】この発明によれば、プログラム命令の出力
値データの保存を、ユーザの制御ロジックのなかで停止
できるように構成したので、制御コントローラが故障に
なる前においても、ある特定時点において、制御プログ
ラムの動作状態をトレースすることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるプロセス制御
コントローラの故障解析支援システムのシステム構成を
示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1における処理手順を示すフロー
チャートである。
【図3】 実施の形態1におけるデータ表示の一例を示
す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるプロセス制御
コントローラの故障解析支援システムのシステム構成を
示すブロック図である。
【図5】 実施の形態2における処理手順を示すフロー
チャートである。
【図6】 この発明の実施の形態3によるプロセス制御
コントローラの故障解析支援システムのシステム構成を
示すブロック図である。
【図7】 実施の形態3における処理手順を示すフロー
チャートである。
【図8】 この発明の実施の形態4によるプロセス制御
コントローラの故障解析支援システムのシステム構成を
示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態5によるプロセス制御
コントローラの故障解析支援システムのシステム構成を
示すブロック図である。
【図10】 実施の形態5における制御プログラムの特
定部分の指定を示す説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態6によるプロセス制
御コントローラの故障解析支援システムのシステム構成
を示すブロック図である。
【図12】 実施の形態6における制御プログラム画面
における命令の選択とそのグラフ表示を示す説明図であ
る。
【図13】 この発明の実施の形態7によるプロセス制
御コントローラの故障解析支援システムのシステム構成
を示すブロック図である。
【図14】 実施の形態7におけるエラーコードの画面
表示の一例を示す説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態8によるプロセス制
御コントローラの故障解析支援システムのシステム構成
を示すブロック図である。
【図16】 実施の形態8における処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態9によるプロセス制
御コントローラの故障解析支援システムのシステム構成
を示すブロック図である。
【図18】 従来のプロセス制御コントローラの故障解
析支援システムのシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図19】 従来のプロセス制御コントローラの故障解
析支援システムにおける処理手順を示すフローチャート
である。
【図20】 従来のプロセス制御コントローラの故障解
析支援システムにおけるトレースダンプリストの一例を
示す説明図である。
【符号の説明】
10 制御コントローラ、11 保守装置、18 記憶
手段、19 データ保存手段、22 データ読み出し手
段、24 データ表示手段、25 データ変化チェック
手段、26 プログラム検索手段、29 データ数決定
手段、30 データ数伝達手段、31 ブロック指定手
段、32 プログラム部分指定手段(命令コード範囲指
定手段)、33 命令コード変換手段(命令コード範囲
指定手段)、34 グラフ表示手段、35 エラー情報
格納手段、36 エラーコード発生周期決定手段、37
エラーコード表示手段、38 バックアップメモリ、
41 バックアップ制御手段、42 保存停止指示手
段、44 保存開始/停止処理手段(保存停止処理手
段)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御コントローラ内に配置されて、前記
    制御コントローラ内の制御プログラムが使用するメモリ
    データについて、所定周期前までと現在のプログラム命
    令の全入力値データおよび全出力値データを記憶手段に
    保存するデータ保存手段と、 前記制御コントローラに接続された保守装置内に配置さ
    れて、前記データ保存手段によって記憶手段に保存され
    た所定周期前までの全入力値データおよび全出力値デー
    タと現在の全入力値データおよび全出力値データとを読
    み出すデータ読み出し手段と、 前記保守装置内に配置されて、前記データ読み出し手段
    の読み出した所定周期前までの全入力値データおよび全
    出力値データの値と現在の全入力値データおよび全出力
    値データの値を用いて、各周期毎の制御プログラムの命
    令実行結果データを表示するデータ表示手段とを備えた
    プロセス制御コントローラの故障解析支援システム。
  2. 【請求項2】 保守装置内に、ある周期における制御プ
    ログラムの命令実行結果データと、その1周期前の制御
    プログラムの命令実行結果データとを比較してその変化
    をチェックするデータ変化チェック手段と、 前記データ変化チェック手段のチェックにて変化が検知
    された変化データを使用する、前記制御プログラムのプ
    ログラム部分の検索を行うプログラム検索手段とを設
    け、 データ表示手段が、前記プログラム検索手段によって検
    索されたプログラム部分について、データ読み出し手段
    の読み出した所定周期前までの全入力値データおよび全
    出力値データと現在の全入力値データおよび全出力値デ
    ータを用いて、各周期毎の制御ログラムの命令実行結果
    データを表示するものであることを特徴とする請求項1
    記載のプロセス制御コントローラの故障解析支援システ
    ム。
  3. 【請求項3】 保守装置内に、データ保存手段によって
    制御コントローラの記憶手段に保存される各周期のデー
    タの保存数を、前記記憶手段にて当該データの保存に使
    用することのできるメモリサイズを越えない範囲で決定
    するデータ数決定手段と、 前記データ数決定手段で決定されたデータの保存数の値
    を前記データ保存手段に伝達するデータ数伝達手段とを
    設け、 前記データ保存手段が、前記データ数伝達手段より伝達
    された各周期のデータの保存数に応じて、所定周期前ま
    でと現在のプログラム命令の全入力値データおよび全出
    力値データを記憶手段に保存するものであることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のプロセス制御コン
    トローラの故障解析支援システム。
  4. 【請求項4】 制御コントローラ内の制御プログラムが
    複数のブロックに分割されている場合に、前記制御プロ
    グラムの、前記制御コントローラ内の記憶手段にデータ
    を保存すべきブロックのブロック番号を、前記制御コン
    トローラ内のデータ保存手段に対して指定するブロック
    指定手段を保守装置内に設け、 前記データ保存手段が、前記ブロック指定手段によって
    ブロック番号が指定された前記制御プログラムのブロッ
    クについてのみ、所定周期前までと現在のプログラム命
    令の全入力値データおよび全出力値データを記憶手段に
    保存するものであることを特徴とする請求項1から請求
    項3のうちのいずれか1項記載のプロセス制御コントロ
    ーラの故障解析支援システム。
  5. 【請求項5】 保守装置内に、制御プログラム上の所定
    の命令コード範囲を指定する命令コード範囲指定手段を
    設け、 データ保存手段が、前記命令コード範囲指定手段によっ
    て指定された前記制御プログラムの命令コード範囲につ
    いてのみ、所定周期前までと現在のプログラム命令の全
    入力値データおよび全出力値データを記憶手段に保存す
    るものであることを特徴とする請求項1から請求項3の
    うちのいずれか1項記載のプロセス制御コントローラの
    故障解析支援システム。
  6. 【請求項6】 保守装置内に、制御プログラム上の選択
    された命令について、故障発生時から所定周期前までの
    データをグラフ表示するグラフ表示手段を設けたことを
    特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項
    記載のプロセス制御コントローラの故障解析支援システ
    ム。
  7. 【請求項7】 制御コントローラ内に、実行中の制御プ
    ログラムにエラーが発生した場合に、そのエラーのエラ
    ーコードの内容、およびそのエラーの発生時刻を格納す
    るエラー情報格納手段を設け、 保守装置内に、前記エラー情報格納手段に格納されたエ
    ラーの発生時刻と前記制御コントローラの故障発生時刻
    に基づいて、前記エラーが前記制御コントローラの故障
    の発生時から何周期前に発生したかを決定するエラーコ
    ード発生周期決定手段と、 データ表示手段による表示内容が、前記エラーが発生し
    た時刻であり、かつ制御プログラムのエラーが発生した
    プログラム部分であった場合には、前記エラーコードの
    表示を行うエラーコード表示手段とを設けたことを特徴
    とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載
    のプロセス制御コントローラの故障解析支援システム。
  8. 【請求項8】 制御コントローラの内部診断において重
    故障の発生が検出された場合に、現在のプログラム命令
    の全入力値データおよび全出力値データ、エラーコード
    の内容とエラー発生時刻、故障発生時刻をバックアップ
    メモリに格納するバックアップ制御手段を、制御コント
    ローラ内に設けたことを特徴とする請求項1から請求項
    7のうちのいずれか1項記載のプロセス制御コントロー
    ラの故障解析支援システム。
  9. 【請求項9】 保守装置内に、プログラム命令の全出力
    値データの保存の停止を指示する保存停止指示手段を設
    け、 制御コントローラ内に、前記保存停止指示手段からの指
    示に従って、データ保存手段によるプログラム命令の全
    出力値データの記憶手段への保存の停止を制御する保存
    停止処理手段を設けたことを特徴とする請求項1から請
    求項8のうちのいずれか1項記載のプロセス制御コント
    ローラの故障解析支援システム。
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