JP3734379B2 - 表示パネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プログラマブルコントローラの状態の画面表示を行うとともに、表示されている操作入力用シンボルへのタッチを検出し操作入力を取り込む表示パネル、特にラダー回路の表示機能を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工場の生産ラインにおいて、プログラマブルコントローラが利用されており、ラインにおける各種の装置の動作を制御する。このようなシステムにおいては、通常プログラマブルコントローラによる設備の制御状態を表示する表示パネルが設けられ、オペレータが動作状態を監視できるようになっている。さらに、設備の動作状態に応じて、オペレータが各種の操作入力を行わなければならない場合も多い。そこで、表示パネルの表面にタッチパネルを設け、画面へのタッチで各種の入力を可能とするものも知られている。
【0003】
一方、プログラマブルコントローラの動作の設計や検証には、ラダー回路図が利用される。すなわち、プログラマブルコントローラが実行するラダープログラムを作成する際には、まずラダー回路図を作成し、これに基づいてラダープログラムを作成している。
【0004】
また、生産ラインにおいてエラー(アラーム状態)が発生したときには、表示パネルにおいて、アラーム表示がなされる。そして、このアラーム状態発生の原因の追及(診断)は、次のようにして行われていた。
【0005】
まず、ユーザが表示パネルの表示に基づいて、該当するアラーム発生箇所をラダー回路図から探す。次に、パソコン(ラダープログラマ)をプログラマブルコントローラに接続して立ち上げ、このラダープログラマにプログラマブルコントローラにあるラダープログラムをダウンロードする。
【0006】
そして、ラダープログラマにおいて、アラーム発生箇所の回路を検索して、アラーム発生箇所における不成立接点を検出する。そして、この不成立接点に対応するコイルを調べ、アラーム発生の原因かを調べる。該当するコイルがアラーム発生の原因でなかった場合には、検査が必要なさらに上位の部位をラダー回路図から特定し、これに対応する不成立接点を検出して、対応するコイルを調べる。このような作業を繰り返し、アラーム発生の原因を追及していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の装置では、ラダー回路図をみて、アラーム発生に対応するコイルを判定する必要がある。また、プログラマの接続や、その立ち上げ等回路検索に至る準備作業に時間がかかるなどの問題がある。
【0008】
そこで、特開昭59−186007号公報には、ラダープログラム自体にアラーム発生時における処理プログラムを予め用意しておくことが提案されている。すなわち、プログラム実行中にエラーが発生したときには、これに応じてアラームが発生する。そして、このアラーム発生のデータに基づき、アラーム発生の原因となった部分を含むラダープログラムをラダー回路図として自動的に表示する。これによって、ラダー回路図を人が見て原因を検索する必要がなく、表示されたラダープログラムからアラーム発生の原因を調べることができる。
【0009】
しかし、この装置では、ラダープログラム中のアラーム発生が考えられる部分に、このアラーム発生に対応するラダー回路を表示するためのプログラムを用意しておかなければならない。このため、ラダープログラムの作成ための作業量が増えてしまう。また、ラダープログラム自体が大型になり、このために必要な記憶容量が大きくなり、さらにプログラムの実行が遅くなってしまうこともある。また、プログラム作成時に想定されていないエラーに対しては対処することができないという問題もある。
【0010】
さらに、ラダープログラムは、日々改良、改善が加えられる場合が多い。このような場合に、常にアラーム発生に対応してラダー回路表示が行われるようにプログラムを変更する必要がある。従って、ラダープログラムの改良、改善の作業が非常に複雑で、非常に難しくなってしまうという問題がある。
【0011】
また、特開平10−283020号公報には、表示パネルにおいて、ラダープログラムを表示する機能を有する表示パネルが示されている。この装置では、表示パネル自体が、プログラマブルコントローラのラダープログラムを読み込み、これをラダー回路表示に変換して表示する機能を有している。従って、別体のラダープログラマが不要であり、これを接続したり、立ち上げたりする手間が省ける。
【0012】
しかし、この装置は、ラダー回路図を表示する機能を有するだけであり、どのコイルについてのラダー回路を調べるべきか、という判断はすべて操作者が行わなければならず、アラーム発生の診断を行うためには、回路図を人が見るのと同様の作業が必要であった。
【0013】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ラダー回路の診断を容易に行える表示パネルを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、プログラマブルコントローラにより制御される複数の制御対象の動作状態についての画面表示を行う表示パネルであって、複数の制御対象のそれぞれと、各制御対象についての複数の動作状態を示す表示シンボルとの関係を記憶するメモリと、プログラマブルコントローラから入力されてくる各制御対象の動作状態信号に応じて、各制御対象の動作状態を示す表示シンボルを表示する表示シンボル表示手段と、表示されている表示シンボルへのタッチを検出するタッチ検出手段と、タッチされた表示シンボルに関連づけられているラダープログラムをプログラマブルコントローラから取得するラダープログラム取得手段と、取得したラダープログラムを、少なくとも接点およびコイルの表示を含むラダー回路図に変換して画面表示するラダー回路図表示手段と、を有し、アラーム状態を示す表示シンボルをタッチすることで、アラーム状態の制御対象についてのラダー回路図を表示することを特徴とする。
【0015】
このように、本発明によれば、表示シンボルにタッチすることによって、表示シンボルに関連づけられたラダープログラムを取得して、これをラダー回路図として表示することができる。そこで、アラーム発生時にその表示シンボルにタッチすることで、必要とするラダー回路図を容易に得ることができる。また、この処理のためにラダープログラムを書き換える必要はなく、ラダープログラムの作成が困難になることはない。さらに、表示シンボルに関連づけられたラダープログラムのみを取得するため、取得するプログラム量が少なくてよく、高速の表示が行える。
【0016】
また、プログラマブルコントローラに接続されている表示パネルにおいて、ラダー回路図の表示を行うため、別体のパソコンを接続したり、立ち上げたりする必要がなく、高速の処理が行える。さらに、システムに付属している表示パネルを利用してラダー回路図の表示が行えるため、特別なハード、ソフトが不要であり、設備のコスト削減を図ることができる。また、画面のタッチによってラダー回路を表示できるため特別な技能も不要とできる。さらに、試運転や立ち上げ時において、システムに存在する複数の表示パネルを利用して、ラダー回路の診断が行える。そこで、診断に要する時間を短縮することができる。
【0017】
また、表示されたラダー回路における接点がタッチされた場合に、この接点に対応するコイルについてのラダー回路を表示することが好適である。この操作を順次行うことで、上位のコイルのラダーの表示を順次行うことができ、容易にアラーム発生原因を探索することができる。
【0018】
また、画面のタッチにより画面を遷移した場合に、その履歴を記憶しておき、表示を戻す指令が入力された場合に、前に表示した画面に戻ることが好適である。これによって、表示を元に戻すことができ、異なる道筋の探索を容易にやり直すことができる。
【0019】
また、画面上にカーソルを表示するとともに、画面のタッチに応じてタッチされた接点またはコイルにカーソルを移動しこの接点またはコイルについてのコメント文を表示し、カーソルが接点に位置している場合その接点をタッチすることにより、その接点に対応するコイルについてラダープログラムをプログラマブルコントローラから取り込み、そのラダー回路の表示を行うことが好適である。
【0020】
これにより、接点またはコイルへのタッチで、カーソルを移動させて、シンボルの選択を行うことができ、選択した状態でその接点またはコイルのコメント文が表示される。そこで、各接点またはコイルについての内容を容易に理解できる。また、コメント文は常に表示されるわけではないため、表示が全体として見にくくなることもない。さらに、カーソルによって接点が選択されていた場合その接点をタッチすることにより、その接点に対応するコイルを含むラダー回路図の表示に移行するため、ラダー回路図の表示のための操作も非常に簡単でよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0022】
図1に、本発明に係る表示パネルを有するシステムの概略構成を示す。プログラマブルコントローラ10には、制御対象12が接続されており、プログラマブルコントローラ10が記憶しているラダープログラムを実行することによって、制御対象の動作が制御される。すなわち、プログラマブルコントローラ10は、その内部にラダープログラムを記憶するメモリ、制御対象12との通信を行うためのI/Oユニット、動作を制御する制御部などを有しており、制御部がメモリに記憶されているラダープログラムを順次実行することで、I/Oユニットから各種の制御信号が制御対象12に送り、制御対象12の動作を制御するとともに、制御対象12の動作状態を取り込む。
【0023】
また、プログラマブルコントローラ10には、表示パネル14が接続されている。この表示パネル14においては、ラダープログラムの実行による制御対象12の動作状態が表示される。すなわち、プログラマブルコントローラ10は、ラダープログラムの実行により、制御対象12から取得した動作状態を示す信号を表示パネル14に供給する。そこで、表示パネル14において、制御対象12の動作状態についての表示が行われる。
【0024】
なお、通常の場合、プログラマブルコントローラ10は、その内部での処理および表示パネルとの通信はデジタルデータを利用し、制御対象12の制御を行っている。
【0025】
図2に、表示パネル14の概略構成を示す。通信コントローラ20は、プログラマブルコントローラ10と通信回線で接続され、このデータ通信をコントロールする。この通信コントローラ20は、中央制御部22に接続されている。そして、この中央制御部22には、メモリ24、ディスプレイ26、タッチパネル28が接続されている。メモリ24には、表示パネル14の動作のための各種のプログラムや、表示シンボルの表示のためのデータなどが記憶されている。また、ディスプレイ26は、中央制御部22から供給される各種の表示を行う。特に、このディスプレイ26の表面には、タッチパネル28が設けられており、オペレータの表面へのタッチを検出する。すなわち、ディスプレイ26の表示と、タッチパネル28へのタッチ部位の両方に基づいて、中央制御部22がユーザによる操作指示などの各種の入力を取り込む。なお、ディスプレイ26には、液晶表示パネル(LCD)が好適であるが、CRT(陰極線管)や他の形式のディスプレイを採用することもできる。
【0026】
ここで、制御対象12としては、リミットスイッチ、操作スイッチ、油圧バルブ、気圧バルブ、モータ、操作パネルなどがあり、通常はこれらがそれぞれ複数存在し、プログラマブルコントローラ10がこれらの動作を制御する。従って、これら各制御対象についてその動作状態を示す表示シンボルがディスプレイ26に表示される。
【0027】
そして、上述のように、通常の動作状態において、プログラマブルコントローラ10は、内部に記憶しているラダープログラムを順次実行していく。このラダープログラムの実行により、各制御対象12についての動作制御信号を順次発生し、これを制御対象12へ出力し、また制御対象12の動作状態信号が入力される。そして、入力した動作状態信号を制御対象12を特定するデータとともに表示パネル14に供給する。
【0028】
ここで、制御対象12を特定するデータは、制御対象12についてのラダープログラムにおいて使用している制御対象12を特定するアドレス(リレーアドレス)が採用されている。そして、表示パネル14のメモリ24は、このリレーアドレスに対応して、その制御対象12の表示を行うための関連づけデータを記憶している。すなわち、各リレーアドレスに対し、その制御対象12の表示シンボルが対応づけられている。例えば、制御対象12があり、ランプであれば、オン状態のランプとオフ状態のランプの表示シンボルが、そのリレーアドレスに対し関連づけられており、動作状態信号に応じてオンまたはオフの表示シンボルが選択される。
【0029】
なお、表示される各表示シンボルについては、それぞれ対応するリレーアドレスについてのデータが記憶されており、同一のスイッチであってもどのスイッチであるかを認識できるようになっている。そこで、ディスプレイ26に表示される各表示シンボルとともに、リレーアドレスを表示してもよい。
【0030】
ここで、ディスプレイ26に動作状態の表示が行われているときに、各接点またはコイルをタッチすると、その接点またはコイル上にカーソルが移動する。これによって、その接点またはコイルが選択された状態になり、その接点またはコイルに対応したコメント文が表示される。そこで、ユーザは知りたい接点またはコイルについて随時タッチしてその内容を知ることができる。この接点またはコイルが選択されたときに、リレーアドレスを制御対象12の内容を説明するコメント文とともに表示するようにしてもよい。
【0031】
そして、カーソルが位置して接点が選択された状態にある場合、その接点にタッチすると、これに対応するラダー回路が表示される。これについては、後述する。なお、いずれの制御対象12をディスプレイ26に表示するかは、表示パネル14におけるタッチパネル28を利用して、選択できるようになっている。
【0032】
このようなシステムにおいて、制御対象12のいずれかにおいてエラー(アラーム状態)が発生した場合には、制御対象12からの動作状態信号からプログラマブルコントローラ10がこれを検出する。そこで、該当する制御対象12(リレーアドレス)についての動作状態をアラーム発生状態として、これを表示パネル14に供給する。そこで、ディスプレイ26には、該当表示シンボルについてアラーム表示がなされる。
【0033】
そして、本実施形態のシステムでは、この状態において、ユーザがディスプレイ26上のアラーム表示された表示シンボルをタッチすると、この表示シンボルに関連づけられたラダー回路が表示される。なお、アラーム発生状態でなくても表示シンボルにタッチすることで、対応するラダー回路が表示される。
【0034】
このラダー回路の表示動作について、図3に基づいて説明する。まず、タッチされた表示シンボルについて、関連づけられたリレーアドレスを取得する(S11)。上述のように、表示パネル14は、そのメモリ24にリレーアドレスと表示シンボルの関連づけデータを記憶しており、タッチされた表示シンボルがわかれば関連づけられているリレーアドレスを取得することができる。なお、この関連づけデータは、ユーザが任意に変更することもでき、タッチされた表示シンボルに対する上位のリレーアドレスを関連づけておくこともできる。
【0035】
次に、プログラマブルコントローラ10に対し、取得したリレーアドレスに対応するラダープログラムを要求する信号を発行する(S12)。そして、プログラマブルコントローラ10からの返信(アンサーバック)を待つ(S13)。
【0036】
すなわち、プログラマブルコントローラ10は、この要求があった場合には、受信したリレーアドレスをコイルとするラダープログラムを検索し、これに関連するプログラムを返信する機能を有している。そこで、ラダープログラムの要求があった場合に、受信したリレーアドレスを持ったOUT命令(コイルについての命令)を検索する。そして、検索により得られたコイルについてのアドレスからアドレス減少方向に所定数(例えば16語)のプログラムを抽出し、これを表示パネル14にアンサーバックする。
【0037】
プログラマブルコントローラ10からアンサーバックがあった場合に、アンサーバックされたプログラムから、送信したリレーアドレスをコイルとするラダーの先頭アドレスを検索する(S14)。そして、ラダーの先頭が検出できたかどうかを判定する(S15)。すなわち、アンサーバックされるラダープログラムは、OUT命令のアドレスから前、予め定められた数の語(例えば16語)である。従って、そのOUT命令についてのラダーが16語を越えていれば、先頭が検出できない。そこで、S15の判定においてNOであれば、さらにアドレスの若い16語をプログラマブルコントローラ10から取得する(S16)。なお、この取得は、リレーアドレスを送信しそのアドレスの前16語を返信することを要求すればよい。
【0038】
そして、S15において、ラダーの先頭を検出できYESとなった場合には、検出されたラダーの先頭から、OUT命令までのラダー回路図を画面上に表示する(S17)。これは、表示パネル14のメモリ24内に、ラダープログラムをラダー回路図に変換するプログラムを用意しておくことで達成される。
【0039】
さらに、表示されているラダー中の各リレー(接点およびコイル)の状態を、プログラマブルコントローラ10から取得する(S18)。すなわち、各リレーがオン(導通)であるか否かの情報をプログラマブルコントローラ10から取得する。そして、この各接点のオンオフ(導通・非導通)の情報に基づいて、リレーシンボル(接点およびコイルのシンボル)を線の太さや色等で識別表示する(S19)。このリレーシンボルの表示は、例えば図4に示すようにして行い、太線がオン(導通)状態であることを意味している。
【0040】
次に、本実施形態のシステムにおいては、ラダー回路図表示の際に、表示されている接点シンボルをタッチすることにより、その接点シンボルについてのラダーを表示し、また戻るというシンボルにタッチした場合に、前の表示に戻ることができる。このラダー探索の処理について、図5に基づいて説明する。
【0041】
まず、ラダー回路図の表示が開始された場合には、ラダー回路図表示における探索の回数を示すポインタを初期化して、ゼロにセットする(S21)。次に、接点シンボルまたは戻るシンボルがタッチされたかを判定する(S22)。
【0042】
この判定で、接点シンボルがタッチされた場合には、タッチされた接点と同一の接点番号を持つコイル(OUT命令)を検索するコマンドを発行する(S23)。このコマンドはプログラマブルコントローラ10に送信され、プログラマブルコントローラ10が同一の接点番号を持つコイルを検索し、これについてのラダープログラムを送信(アンサーバック)する。従って、このプログラマブルコントローラ10からのアンサーバックを受信することで、タッチされた接点シンボルで特定されるコイルについてのラダープログラムを取得することができる。なお、このラダープログラムも通常は、上述の場合と同様に16語単位で取得し、必要な場合はこれを繰り返す。
【0043】
そして、ラダープログラムを取得した場合には、これに基づいてラダー回路図を表示する(S24)。次に、この表示したラダー回路のコイルについてのリレーアドレスを表示アドレスとし、これをポインタに対応づけて記憶する(S25)。そして、ポインタに+1して(S26)、S22の判定に戻る。
【0044】
なお、ポインタに上限(例えば、8)を設けておき、上限値に達した場合には、S25において、ポインタ0についての表示アドレスを捨てて、ポインタ1〜8の表示アドレスをポインタ0〜7の表示アドレスへシフトする。そして、今回の表示アドレスをポインタ8に対応する表示アドレスとして記憶する。また、この場合には、S26におけるポインタは8のままにする。
【0045】
また、S22において、戻るへのタッチが検出された場合には、ポインタがゼロであるかを判定する(S27)。この判定でYESであれば、戻る画面がないため、このタッチを無効にして(S28)、S22に戻る。S27の判定において、NOであれば、ポインタを−1して(S29)、得られたポインタの値に対応して記憶されているリレーアドレスをコイルとするラダープログラムをプログラマブルコントローラ10から取得し、このラダー回路図を表示する(S30)。そして、S22の判定に戻る。各ラダー回路図の表示の際には、上述のように、リレーの状態についてのデータも取得して、その表示も行う。そこで、ユーザは、各リレーの状態をみて、どのリレーについて探索するべきかを決定することができる。なお、図示は省略したが、ラダー回路の表示終了の指令によって、この図5の処理を終了する。
【0046】
このようにして、ラダー回路図の表示を行っている場合には、そのラダー回路図における接点シンボルにタッチすることによって、その接点に対応するコイルについてのラダー回路図の表示を行うことができる。そこで、順次接点シンボルにタッチすることで、アラーム発生に関連すると思われるラダー回路図を順次表示でき、ユーザが容易にアラーム発生の原因を調査することができる。さらに、戻るシンボルへのタッチによって、表示を元に戻せるため、1つの接点についてその上位のラダー回路について調べ、原因でないとわかった場合に、元のラダー回路図に戻り、異なるリレーについて、アラーム発生の原因探求の処理を行うことができる。
【0047】
なお、本例の表示パネル14においては、表示パネル14においてラダープログラムの編集機能を有することも好適である。この場合、上述と同様にして、得たラダープログラムからラダー回路図を表示した場合に、これを操作変更することができる。そして、編集を受けたラダー回路図は、メモリ24内のラダー回路図からラダープログラムへの変換プログラムによってラダープログラムに変換され、これがプログラマブルコントローラ10に供給され、プログラマブルコントローラ10内のラダープログラムの編集が達成される。
【0048】
また、表示パネル14を利用してプログラマブルコントローラ10に対してダミー入出力を行い、ラダープログラムのデバッグを行うこともできる。すなわち、制御対象を切り離した状態で、画面へのタッチにより特定の接点をオンオフさせることで、ラダープログラムのデバックを行うことができる。また、制御対象を接続した状態(通常状態)において、画面をタッチして特定の接点をオンオフさせることにより、制御不能状態からの脱出を補助することもできる。
【0049】
このように、本実施形態のシステムによれば、表示パネルにおいて、表示シンボルにタッチすることによって、表示シンボルについてのラダープログラムを取得して、これをラダー回路図として表示することができる。そこで、アラーム発生時などにその表示にタッチすることで、必要とするラダー回路図を容易に得ることができる。特に、ラダープログラム自体は、書き換える必要はなく、ラダープログラムの作成が困難になることはない。
【0050】
また、ラダープログラムの取得は、1つのコイルに対する1セットのプログラム(1ネットワーク)ずつに制限した。このため、通信量が少なくて済み、高速の表示が行える。
【0051】
また、プログラマブルコントローラ10に接続されている表示パネル14において、ラダー回路図の表示を行うため、別体のパソコンを接続したり、立ち上げたりする必要がなく、高速の処理が行える。
【0052】
さらに、システムに付属している表示パネル14を利用してラダー回路図の表示が行えるため、特別なハード、ソフトが不要であり、設備のコスト削減を図ることができる。また、画面のタッチによってラダー回路を順次表示できるため特別な技能も不要とできる。さらに、試運転や立ち上げ時において、システムに存在する複数の表示パネル14を利用して、ラダー回路の診断が行える。そこで、診断に要する時間を短縮することができる。
【0053】
また、ラダー回路図が表示された状態で、接点シンボルにタッチすることで、この接点シンボルに対応するコイルについてのラダー回路図を表示することができる。従って、この操作を順次行うことで、上位のコイルのラダーの表示を順次行うことができ、容易にアラーム発生原因を探索することができる。
【0054】
さらに、戻るシンボルのタッチにより、表示を元に戻すことができるため、異なる道筋の探索を容易にやり直すことができる。
【0055】
また、接点およびコイルへのタッチで、カーソルを移動させて、シンボルの選択を行うことができ、選択した状態でその接点およびコイルについてのコメント文が表示される。そこで、各接点およびコイルについての内容を容易に理解できる。また、常に表示されるわけではないため、表示が全体として見にくくなることもない。さらに、カーソルによって接点が選択されている場合、その接点にタッチすることによって、その接点に対応するコイルについてラダー回路図の表示に移行するため、ラダー回路図の表示のための操作も非常に簡単でよい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、表示パネル上の表示シンボルのタッチにより、これに関連づけられたラダー回路を表示することができる。このため、ラダー回路を利用してアラームの原因などを効率的に診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】 表示パネルの概略構成を示すブロック図である。
【図3】 ラダー回路表示の処理を示すフローチャートである。
【図4】 ラダー回路の表示例を示す図である。
【図5】 ラダー回路探索の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 プログラマブルコントローラ、12 制御対象、14 表示パネル、20 通信コントローラ、22 中央制御部、24 メモリ、26 ディスプレイ、28 タッチパネル。
Claims (7)
- プログラマブルコントローラにより制御される複数の制御対象の動作状態についての画面表示を行う表示パネルであって、
複数の制御対象のそれぞれと、各制御対象についての複数の動作状態を示す表示シンボルとの関係を記憶するメモリと、
プログラマブルコントローラから入力されてくる各制御対象の動作状態信号に応じて、各制御対象の動作状態を示す表示シンボルを表示する表示シンボル表示手段と、
表示されている表示シンボルへのタッチを検出するタッチ検出手段と、
タッチされた表示シンボルに関連づけられているラダープログラムをプログラマブルコントローラから取得するラダープログラム取得手段と、
取得したラダープログラムを、少なくとも接点およびコイルの表示を含むラダー回路図に変換して画面表示するラダー回路図表示手段と、
を有し、
アラーム状態を示す表示シンボルをタッチすることで、アラーム状態の制御対象についてのラダー回路図を表示することを特徴とする表示パネル。 - 請求項1に記載の表示パネルにおいて、
前記ラダー回路図表示手段は、プログラマブルコントローラから入力される表示する接点およびコイル動作状態信号に基づき、それぞれの動作状態を識別表示することを特徴とする表示パネル。 - 請求項2に記載の表示パネルにおいて、
表示されたラダー回路図における接点がタッチされた場合に、この接点に対応するコイルについてのラダー回路図を表示することを特徴とする表示パネル。 - 請求項3に記載の表示パネルにおいて、
画面のタッチにより画面を遷移した場合に、その履歴を記憶しておき、表示を戻す指令が入力された場合に、前に表示した画面に戻ることを特徴とする表示パネル。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の表示パネルにおいて、
画面上にカーソルを表示するとともに、画面のタッチに応じてタッチされた接点またはコイルにカーソルを移動しこの接点またはコイルについてのコメント文を表示し、カーソルが接点に位置している場合その接点をタッチすることにより、その接点に対応するコイルについてラダープログラムをプログラマブルコントローラから取り込み、そのラダー回路図の表示を行うことを特徴とする表示パネル。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の表示パネルにおいて、
前記ラダープログラム取得手段は、タッチされた表示シンボルに対応する制御対象を特定するためにラダープログラムにおいて使用されているリレーアドレスをプログラマブルコントローラに供給し、供給したリレーアドレスをコイルとするラダープログラムをプログラマブルコントローラから取得することを特徴とする表示パネル。 - 請求項6に記載の表示パネルにおいて、
前記ラダープログラム取得手段は、1つのコイルが属する1ネットワークのラダープログラムに限定してラダープログラムを取得することを特徴とする表示パネル。
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