JPH08292028A - 罫書き装置 - Google Patents

罫書き装置

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JPH08292028A
JPH08292028A JP9894395A JP9894395A JPH08292028A JP H08292028 A JPH08292028 A JP H08292028A JP 9894395 A JP9894395 A JP 9894395A JP 9894395 A JP9894395 A JP 9894395A JP H08292028 A JPH08292028 A JP H08292028A
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JP9894395A
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Inventor
Tetsuo Yano
哲夫 矢野
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Ando Electric Co Ltd
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Ando Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実用上の問題が生じない範囲内の精度で、マ
ーカ光線を倣う罫書き線を形成し、且つ広範囲に亙って
簡便に罫書き線を描くことができる罫書き装置を提供す
る。 【構成】 制御部5aはスリット状光線2の投射範囲内
において、第1および第2の位置検出手段の位置検出結
果に基づいて移動手段を制御し、マーカ線26と罫書き
部45との位置ずれを補正する。また、マーカ光線投射
装置1aはパルス変調されたスリット状光線2を投射
し、フィルタは第1および第2の位置検出手段の出力信
号からパルス変調されたマーカ線26を選択して検出す
る。また、判別装置7は受光素子6a、6bの出力の各
々が、予め設定された基準値を下回るか否かを判別し、
スキャン制御回路13はスキャニング装置11aによっ
て、受光素子6a、6bの内、出力が基準値を下回る受
光素子6a、6bが位置する方向へ拡散手段を走査す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建設現場等における
基準線引きやレベル出しに用いる罫書き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設現場等では基準線引きやレベ
ル出しのために、レーザ光等を光源とするマーカ光線投
射装置が用いられている。このマーカ光線投射装置は、
高速で回転走査(スキャン)されるレーザ光を対象面
(平面)に投射することによって、マーカ線を投影させ
るものである。
【0003】従来は、作業者がこのマーカ線を目視し
て、塗料が塗布された糸をこのマーカ線に沿わせること
によって、対象面に基準線を印した。あるいは、作業者
がサインペンや罫書き針等で直接なぞる方法が執られて
いた。言うまでもなく上述のような方法では、至って容
易に基準線を引くことは期待し難く、一般にレーザ光で
も光源から離れるにつれて不明瞭になり、基準線が不正
確になった。
【0004】そこで、例えば特願平6−261742号
に示すような、容易に明瞭な基準線を引く装置が発明さ
れている。これについて、以下に説明する。図7は、従
来このような罫書き作業に用いられてきた罫書き装置の
構成例を示す概略構成図である。
【0005】図7において、マーカ光線投射装置1は内
部にレーザ励振器等の光源14と、回転ミラー等から構
成されるスキャニング装置11とを有している。このマ
ーカ光線投射装置1を基準面25上に設置した状態で作
動させると、光源14から発せられた光線22がスキャ
ニング装置11によってがスキャンされ、対象面24上
にマーカ線23として見える。このマーカ線23を罫書
き器3によって倣い、レベル出しをする。
【0006】図8は、罫書き器3の構成を示す構成図で
あり、図8(a)は正面図、図8(b)は図8(a)に
おけるAA'線矢視図である。以下に、図8を用いて罫
書き器3について大まかに説明する。
【0007】図8(a)および図8(b)において41
a、41bは検出部であり、それぞれ集光用のレンズ4
1a、42bと位置検出素子43a、43bとから構成
されている。これら検出部41aと41bとは、所定の
間隔をもって可動部44に取り付けられている。
【0008】可動部44の一端部(図8(a)では右
端)には後述の螺旋軸46が螺合し、他端部(図8
(a)では左端)は支持部材47に摺動可能に取り付け
られている。また、可動部44において、検出部41a
と検出部41bとの中央部には罫書き部45が固定され
ている。この罫書き部45の先端部には、罫書き対象面
24の材質に応じて例えば水性ペンや罫書き針、あるい
はこれらを振動させる装置が取り付けられており、対象
面24に罫書き線を描く。
【0009】前述の螺旋軸46は、支持部材47が取り
付けられた保持部48aおよび48bの各々に回動自在
に取り付けられており、保持部48aに固定されたモー
タ49によって回転駆動される。即ち、螺旋軸46が何
れかの方向に回転することにより、可動部44は矢印B
あるいはC方向に移動する。また保持部48a、48b
には、それぞれ車輪50、50が取り付けられており、
この罫書き器3を対象面24に沿わせて矢印Dあるいは
E方向に移送可能になっている。
【0010】上述の構成において、モータ49の回転動
作は検出部41a、41bの検出結果に基づき制御部5
によって制御されるが、以下これを簡単に説明する。検
出部41a、41bは、各々マーカ線23の反射光23
aあるいは23b(図8(b)参照)を検出する。この
とき、検出部41a、41bが出力する各々位置信号P
aあるいはPbは、各々反射光23aあるいは23bの位
置(本図では上下位置)によって決定される。
【0011】具体的には検出部41aにおいて、マーカ
線23の反射光23aの上下位置が本図の下方に移動す
るにしたがって位置信号Paは+側に増大し、上方に移
動するにしたがって減少(−側に増大)する。ここで前
述のように、レーザ光は光源から離れるにつれて徐々に
拡散し、対象面24におけるマーカ線23は不明瞭にな
る。そこで検出部41aは、反射光23aの明度が最大
である位置について、位置信号Paを出力する。また検
出部41bの動作についても、検出部41aと同様であ
るので説明は省略する。
【0012】制御部5は、位置信号PaとPbとの和が0
になるように、モータ49の回転方向を制御する。罫書
き部45は検出部41aと検出部41bとの中央部に取
り付けられているので、位置信号PaとPbとの和が0に
なるように可動部44の上下位置を制御すれば、罫書き
部45はマーカ線23の位置に保持される。即ち、マー
カ線23の光線位置と罫書き部45との位置ずれは制御
部5により補正される。従って、罫書き器3を図の左右
方向に移動させるだけで、マーカ線23に倣う罫書き線
が得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のマーカ光線投射
装置1は、主に建設現場等で使用される。このため、光
線22の水平出射角度に対する許容精度は、例えば±1
0秒以内(1秒は3600分の1度)と、非常に厳し
い。一般に上述の許容精度を保つために、スキャニング
装置11の回転速度を高速化することは難しい。
【0014】現在、一般に多く用いられているマーカ光
線投射装置1においては、スキャニング装置11の回転
速度は300〜600回転/分程度である。このような
条件下において前述の罫書き器3は、その光線検出範囲
内に存在する光線22に対し、罫書き部45の位置ずれ
を補正する。従って前述の回転速度では、対象面24の
ある一点に対して、マーカ光線22は0.1〜0.2秒
おきに投射されることになる。換言すれば罫書き部45
の位置は、0.1〜0.2秒おきに補正されることにな
る。
【0015】一方実際の罫書き作業では、作業者はマー
カ線23に倣い、罫書き器3をほぼ定速で一方向へ移動
させる。この場合、作業者にとって効率的に感じられる
罫書き器3の移動速度は、一般には150〜200mm
/秒程度である。
【0016】前述の通り光線22は0.1〜0.2秒お
きに投射されるので、150〜200mm/秒程度の移
動速度で罫書き器3を移動させると、正しい罫書き線が
描かれる間隔は15〜20mmおき、あるいはそれ以上
ということになる。ここで図9に、対象面24に沿わせ
て罫書き器3を移動させた様子の一例(図9(a))、
ならびにこのときに描かれた罫書き線8の様子(図9
(b))を示す。
【0017】図9(a)に示すように実際の罫書き作業
では、罫書き器3をマーカ線23と異なる向きに移動さ
せてしまう場合がある。このような場合、罫書き線8は
例えば図9(b)に示すように鋸歯状となる。これは、
罫書き器3がマーカ光線22がある一定時間間隔でしか
照射されないことによって、必然的に起こる現象であ
る。
【0018】ところで、スキャニング装置11の回転速
度を高速にできないことに対し、罫書き線8を正しく描
くための第1の対策として、罫書き器3の移動速度を小
さくし、マーカ線23を慎重に倣う方法がある。また第
2の対策として、マーカ線23に対する罫書き器3の移
動の向きを検出し、罫書き部45の移動方向を補正する
方法が挙げられる。
【0019】しかしながら、前者は罫書き作業の効率を
損ってしまい、後者は罫書き器3の移動方向の検出、お
よびこれに対する補正制御に要する構成が複雑になると
いう問題点を有している。またその構成上、広範囲に亙
って連続して罫書き作業を行うことは不可能であった。
即ち、いずれの対策も採用しがたく、新たな手法を用い
た罫書き装置が求められていた。
【0020】この発明は上述のような背景の下になされ
たもので、実用上の問題が生じない範囲内の精度で、マ
ーカ光線を倣う罫書き線を形成し、且つ広範囲に亙って
簡便に罫書き線を描くことができる罫書き装置を提供す
ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、(A)平行
光を発生する光源と、前記平行光を入力して単一座標方
向にのみ拡散させた拡散光を投射する拡散手段とを具備
し、平面上に前記拡散光によるマーカ線を投影するマー
カ線投射手段と、(B)前記平面に刻印等を施す刻印手
段と、前記刻印手段を中心にこれを挟むように直線上に
配置され、前記マーカ線の位置を検出する第1および第
2の位置検出手段と、前記刻印手段と前記第1および第
2の位置検出手段とが取り付けられた可動部と、前記可
動部を前記直線と垂直方向に移動させる移動手段と、前
記移動手段を制御する移動制御手段とを具備する罫書き
部とから構成され、(C)前記移動制御手段は、前記第
1および第2の位置検出手段の位置検出結果に基づいて
前記移動手段を制御することを特徴とする。
【0022】また、請求項2に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の罫書き装置では、前記マーカ線投射手
段は、前記光源にパルスを供給するパルス発生手段を具
備してパルス変調されたマーカ線を投射し、前記罫書き
部は、前記第1および第2の位置検出手段の出力信号か
ら前記パルス成分を抽出する各々フィルタを具備するこ
とを特徴とする。
【0023】また、請求項3に記載の発明にあっては、
請求項1あるいは請求項2の何れかに記載の罫書き装置
では、前記マーカ線投射手段は、前記拡散手段を前記拡
散光と同一の方向に走査する走査手段と、前記走査手段
を制御する走査制御手段とを具備し、前記罫書き部は、
前記直線上に位置する該罫書き部の一側部に前記拡散光
を受光する第1の受光手段と、前記直線上に位置する該
罫書き部の他側部に前記拡散光を受光する第2の受光手
段と、前記第1の受光手段の出力と前記第2の受光手段
の出力の各々が、予め設定された基準値を下回るか否か
を判別する判別手段とを具備し、前記走査制御手段は、
前記第1の受光手段の出力と前記第2の受光手段の出力
とに基づいて前記走査手段を制御することを特徴とす
る。
【0024】
【作用】請求項1の発明では、移動制御手段は拡散光の
投射範囲内において、第1および第2の位置検出手段の
位置検出結果に基づいて移動手段を制御し、マーカ線と
刻印手段との位置ずれを補正する。また請求項2の発明
では、マーカ線投射手段はパルス変調された拡散光を投
射し、フィルタは第1および第2の位置検出手段の出力
信号からパルス変調されたマーカ線を選択して検出す
る。また請求項3の発明では、判別手段は第1および第
2の受光手段の出力の各々が、予め設定された基準値を
下回るか否かを判別し、走査制御手段は走査手段によっ
て、第1および第2の受光手段の内、出力が基準値を下
回る受光手段が位置する方向へ拡散手段を走査する。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の一実施例にかかる罫書き装
置について説明する。 A.構成 図1は、本実施例の罫書き装置の構成を示す概略構成図
である。なお、図1において図7に示す各部と対応する
部分には同一の符号を付した。
【0026】図1において、1aはマーカ光線投射装置
であり、対象面24に後述するマーカ線26を投射す
る。マーカ光線投射装置1a内部の4はパルス発生回路
であり、一例として10kHzのパルスPを発生させて
光源14aに供給する。本実施例では光源14aとし
て、レーザダイオードを用いている。マーカ光線投射装
置1a内部の13はスキャン制御回路であり、後述する
判別装置7から入力される制御信号に基づいてスキャニ
ング装置11aを制御する。
【0027】図2は、スキャニング装置11aの詳細な
構成を示す斜視図である。図2において、62はターン
テーブルであり、図示しないステッピングモータによっ
て回転駆動される。この図示しないステッピングモータ
は、スキャン制御回路13によって回転制御される。
【0028】ターンテーブル62には、ミラー61とシ
リンドリカルレンズ71とが取り付けられており、ター
ンテーブル62とともに回転する。シリンドリカルレン
ズ71は、平面の入射面71aに単一光が入射すると、
円弧面の出射面71bからは水平方向に拡散されて出力
される。即ち、光源14aから出力された単一光21
は、ミラー61によって反射された後シリンドリカルレ
ンズ71に入射して水平方向に拡散され、スリット状光
線2が出力される。
【0029】このマーカ光線投射装置1aを基準面25
(図1参照)上に設置した状態で作動させると、対象面
24上にマーカ線26が投影される。このマーカ線26
を罫書き器3aによって倣い、罫書き線を描く。
【0030】図3は、罫書き器3aの詳細な構成を示す
構成図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は図3
(a)におけるAA'線矢視図である。なお図3
(a)、図3(b)において、図8に示す各部と対応す
る部分には同一の符号を付した。
【0031】図3(a)、図3(b)において、48は
罫書き器3aの外枠を構成するフレームである。このフ
レーム48の背面には車輪50、50・・・が取り付け
られており、この罫書き器3aを対象面24に沿わせて
矢印DあるいはE方向に移送可能になっている。
【0032】フレーム48上端の保持部48aに取り付
けられたモータ49は、保持部48aおよびフレーム4
8下端の保持部48bの各々に回動自在に取り付けられ
た螺旋軸46を回転駆動する。また、保持部48aと保
持部48bとの間には指示部材47が取り付けられてい
る。可動部44は、その一端(右端)が螺旋軸46と螺
合しているとともに、他端(左端)が指示部材47に摺
動可能に取り付けられている。
【0033】可動部44の右端方向および左端方向に
は、各々検出部41aあるいは検出部41bが取り付け
られている。また可動部44において、これら検出部4
1aと検出部41bとの中央部には罫書き部45が固定
されている。この罫書き部45の先端部には、罫書き対
象面24の材質に応じて例えば水性ペンや罫書き針、あ
るいはこれらを振動させる装置が取り付けられており、
対象面24に罫書き線を描く。
【0034】検出部41a、41bは、各々マーカ線2
6の反射光26aあるいは26b(図3(b)参照)を
検出する。このとき、検出部41a、41bが出力する
各々位置信号PaあるいはPbは、各々反射光26aある
いは26bの位置(本図では上下位置)によって決定さ
れる。具体的には検出部41aにおいて、マーカ線26
の反射光26aの上下位置が本図の上方に移動するにし
たがって位置信号Paは+側に増大し、下方に移動する
にしたがって減少(−側に増大)する。検出部41bに
ついても同様であるので説明は省略する。これら位置信
号PaおよびPbは、ともに制御部5aに入力される。
【0035】図4は、制御部5aの詳細な構成を示すブ
ロック図である。図4において51aおよび51bは、
HPF(ハイパスフィルタ:高域通過フィルタ)であ
り、各々位置信号PaあるいはPbから、マーカ線26を
示す成分のみを通過させる。52aおよび52bは平滑
回路であり、各々HPF51aあるいは51bの出力信
号に含まれるパルスP成分を平滑化し、演算回路53a
あるいは53bに供給する。
【0036】演算回路53aおよび53bは、各々平滑
回路52aあるいは52bの出力信号に基づいてマーカ
線23と検出部41a、あるいはマーカ線23と検出部
41bの位置ずれを検出する。54は加算器であり、演
算回路53aの出力と演算回路53bの出力とを加算
し、NC装置55に供給する。NC装置55は、加算器
54の出力信号に応じたパルスを発生し、モータ49に
与える。
【0037】図3(a)においてフレーム48の右側部
および左側部には、スリット状光線2を受光するため
の、各々受光素子6aあるいは受光素子6bが取り付け
られている。この受光素子6aおよび受光素子6bは、
マーカ線26に対して罫書き器3aがある程度傾いて
も、スリット状光線2が受光できる必要がある。そこで
受光素子6aおよび6bは、各々広範囲の受光面6cを
有している。これら受光素子6a、6bが出力する信号
は、ともに判別装置7(図1参照)に入力される。
【0038】図5は、判別装置7の詳細な構成を示すブ
ロック図である。判別装置7において、72aおよび7
2bは波形整形回路であり、対応する受光素子6aある
いは6bの出力が基準電圧を上回ると、その出力が“H
(ハイレベル)”になる。即ち、受光素子6aあるいは
6bがスリット状光線2(図1参照)を検出すると、波
形整形回路72aあるいは72bからは、スリット状光
線2と同一周波数で断続するパルスが出力される。
【0039】74aおよび74bはワンショット回路で
あり、短時間のパルスが入力されると、予め設定される
所定時間tだけ出力(スキャン信号Q1あるいはQ2)が
“L(ローレベル)”になる。このワンショット回路7
4aおよび74bは、いわゆる「リトリガラブル・ワン
ショット・マルチバイブレータ」と呼ばれる回路であ
る。即ち、その出力が“L”である場合にあっても、パ
ルスが入力されると、改めてこの時点から所定時間tだ
け出力が“L”になる。このワンショット回路74aお
よび74bから出力されるスキャン信号Q1あるいはQ2
は、マーカ光線投射装置1a(図1参照)が有するスキ
ャン制御回路13に供給される。
【0040】B.動作 まず作業者は、スリット状光線2が対象面24に向くよ
うに、基準面25(図1参照)にマーカ光線投射装置1
aを設置する。ここでマーカ光線投射装置1aは、パル
スPによって振幅変調(パルス振幅変調)された単一光
21(図2参照)に基づいてスリット状光線2を投射す
る。これは罫書き器3aにおいて、スリット状光線2
と、太陽光や蛍光灯光等のノイズ光とを区別するためで
ある。即ち本実施例のスリット状光線2は、後述するよ
うにスキャン信号Q1あるいはQ2が“H”になった場合
にのみスキャンされる。従って、スリット状光線2が静
止している状態であっても判別ができるように、一例と
して10kHzのパルスPで振幅変調を施している。
【0041】次に、罫書き器3aを対象面24に沿わせ
る。このとき、罫書き器3aの罫書き部45がマーカ線
26上に乗るようにし、図3(a)に示す矢印Dおよび
Eの方向を、概ねマーカ線26と平行させる。この後作
業者は、罫書き器3aを対象面24に沿って矢印D、あ
るいはE方向に移動させる。
【0042】このとき検出部41aおよび検出部41b
は、各々マーカ線26の反射光26aあるいは26bを
受光し、位置信号PaあるいはPbを出力する。本実施例
では位置信号PaおよびPbは、パルス発生回路4(図1
参照)が出力するパルスP成分や前述のノイズ光成分を
含んでいる。
【0043】位置信号PaあるいはPbが入力される各々
HPF51aおよび51bは、パルスPの周波数以上の
信号を通過させる。従って位置信号PaおよびPbから
は、太陽光や50/60Hzの照明光によるノイズ成分
が除去される。このHPF51aあるいは51bの出力
は、各々平滑回路52aあるいは52bによって平滑化
された後、演算回路53aあるいは53bに供給され
る。
【0044】演算回路53aは、平滑回路52aの出力
信号に基づいて、マーカ線26と検出部41aとの位置
ずれを算出する。即ち、検出部41aの位置がマーカ線
26より上方にずれると、これに従って演算回路53a
の出力は+側に傾き、下方にずれると−側に傾く。また
演算回路53bも、平滑回路52aと同様に平滑回路5
2bの出力信号に基づいて、マーカ線26と検出部41
bとの位置ずれを算出する。
【0045】演算回路53aの出力と演算回路53bの
出力とは、加算器54によって加算された後NC装置5
5に供給され、NC装置55は加算器54の出力に基づ
いたパルスを生成してモータ49に供給する。
【0046】例えば、演算器53aおよび53bの出力
がともに+側である場合、加算器54の出力も+とな
る。これは、罫書き部45(図3参照)がマーカ線26
の上方にずれたことを意味し、これに対応してNC装置
55はモータ49によって螺旋軸46を回転させて、加
算器54の出力が0になるまで、罫書き器3aの可動部
44を図中の矢印C方向に移動させる。
【0047】さらにこのとき、例えば演算器53aの出
力と演算器53bの出力とが、絶対値が同一で符号が異
なる場合も発生し得る。このような場合には、検出部4
1aおよび41bの位置は、ともにマーカ線26からず
れているが、罫書き部45はマーカ線26上に位置する
ことになる。即ち、このような場合には加算器54の出
力も0であるので、NC装置55からはパルスが出力さ
れず、モータ49は動作しない。
【0048】さて一方、図5において受光素子6aおよ
び6bにはスリット状光線2が入射される。このときの
判別装置7の各部の信号波形を図6に示す。受光素子6
aおよび6bの出力信号には、スリット状光線2の他に
太陽光や照明光等のノイズ光による信号が含まれる。
【0049】即ち、受光素子6aおよび6bの出力信号
は太陽光等によるノイズ成分にパルスPによって振幅変
調されたスリット状光線2によるパルス性の信号が重畳
されている。そこで波形整形回路72aおよび72b
は、受光素子6aおよび6bの出力信号と基準電圧とを
比較することにより、各々パルス信号P1あるいはP2を
取り出す。このパルス信号P1およびP2は、パルスPと
同一周波数であることは言うまでもない。
【0050】これらパルス信号P1はワンショット回路
74aに、パルス信号P2はワンショット回路74bに
入力される。ワンショット回路74aの出力するスキャ
ン信号Q1とワンショット回路74bの出力するスキャ
ン信号Q2とは、ともにスキャン制御回路13に供給さ
れる。
【0051】スリット状光線2が、受光素子6aと6b
とに入射されている場合、図6に示すようにスキャン信
号Q1およびQ2はともに“L”である。例えば、罫書き
器3aを図3に示す矢印E方向に移動させ、図6に示す
ように時刻T1において受光素子6aにスリット状光線
2が入射しなくなり、時刻T2において再び入射した。
この場合、時刻T1から時間tが経過後にワンショット
回路74aが出力するスキャン信号Q1が“H”にな
る。スキャン制御回路13は、スキャン信号Q1が入力
されるとスキャニング装置11aによってスリット状光
線2を、図1に示す矢印F方向に走査する。
【0052】一方罫書き器3aを図3に示す矢印D方向
に移動させ、図6に示すように時刻T3において受光素
子6bにスリット状光線2が入射しなくなり、時刻T4
において再び入射した。この場合、時刻T3から時間t
が経過後にワンショット回路74bが出力するスキャン
信号Q2が“H”になる。スキャン制御回路13は、ス
キャン信号Q2が入力されるとスキャニング装置11a
によってスリット状光線2を、図1に示す矢印G方向に
走査する。
【0053】このようにして判別装置7は、罫書き器3
aがスリット状光線2の範囲から逸脱すると、その逸脱
方向を判別し、スリット状光線2の照射方向を罫書き器
3aの所在方向へ走査して、罫書き器3aが常にスリッ
ト状光線2の照射される範囲内に位置するように補正す
る。
【0054】本実施例では、光源14aの変調周波数は
10kHzであるので、スリット状光線2と罫書き部4
5との位置ずれは、0.1ミリ秒毎に補正されることに
なる。従って罫書き器3aを200mm/秒の速度で移
動させた場合、スリット状光線2に対する罫書き器3a
の移動方向に拘らず、罫書き線の鋸歯状線の山の高さは
0.02mm以下であり、実用上の問題は全く生じな
い。
【0055】なお本実施例の判別装置7では、波形整形
回路72a、72bによってパルス信号P1、P2を取り
出し、ワンショット回路74a、74bがパルス信号P
1、P2の有無に基づいて受光素子6a、6bがスリット
状光線2を受光したか否かを判別している。しかし比較
回路を設け、受光素子6a、6bの出力信号の強度が基
準値を上回るか否かによって、受光素子6a、6bがス
リット状光線2を受光したか否かを判別する構成であっ
てもよい。また受光素子6a、6bと判別装置7との間
に、パルスPと同一周波数の成分を通過させるフィルタ
を挿入してもよい。
【0056】本実施例では光源としてレーザダイオード
を用いた例を挙げて説明したが、この他の素子を光源に
用いるものであってもよく、また本実施例中に示したパ
ルスPの周波数等の数値は一例であり、本願発明はこれ
ら特定の素子や周波数に限定されたものではない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明で
は、移動制御手段は拡散光の投射範囲内において、第1
および第2の位置検出手段の位置検出結果に基づいて移
動手段を制御し、マーカ線と刻印手段との位置ずれを補
正する。また請求項2の発明では、マーカ線投射手段は
パルス変調された拡散光を投射し、フィルタは第1およ
び第2の位置検出手段の出力信号からパルス変調された
マーカ線を選択して検出する。また請求項3の発明で
は、判別手段は第1および第2の受光手段の出力の各々
が、予め設定された基準値を下回るか否かを判別し、走
査制御手段は走査手段によって、第1および第2の受光
手段の内、出力が基準値を下回る受光手段が位置する方
向へ拡散手段を走査するので、実用上の問題が生じない
範囲内の精度で、マーカ光線を倣う罫書き線を形成す
る。また、例えば1つの部屋の壁面の全てに罫書き線を
描く場合、即ち360度の広範囲を罫書く場合にあって
も、罫書き部が拡散光(マーカ線)の範囲から逸脱する
ことがないので、簡便且つ効率的に罫書き作業を行うこ
とができる罫書き装置が実現可能であるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる罫書き装置の構成を
示す概略構成図である。
【図2】図1におけるスキャニング装置11aの詳細な
構成を示す斜視図である。
【図3】図1における罫書き器3aの詳細な構成を示す
構成図である。
【図4】図1における制御部5aの詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図1における判別装置7の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図6】判別装置7の各部の信号波形を示す図である。
【図7】従来の罫書き装置の構成例を示す概略構成図で
ある。
【図8】図7における罫書き器3の構成を示す構成図で
ある。
【図9】従来の罫書き装置による罫書き作業の様子と、
罫書き線の様子を示す図である。
【符号の説明】 1a マーカ光線投射装置 2 スリット状光線 3a 罫書き器 4 パルス発生回路 5a 制御部 6a、6b 受光素子 7 判別装置 11a スキャニング装置 13 スキャン制御回路 14a 光源 21 単一光 24 対象面 26 マーカ線 41a、41b 検出部 44 可動部 45 罫書き部 46 螺旋軸 49 モータ 51a、51b HPF 71 シリンドリカルレンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)平行光を発生する光源と、 前記平行光を入力して単一座標方向にのみ拡散させた拡
    散光を投射する拡散手段とを具備し、平面上に前記拡散
    光によるマーカ線を投影するマーカ線投射手段と、 (B)前記平面に刻印等を施す刻印手段と、 前記刻印手段を中心にこれを挟むように直線上に配置さ
    れ、前記マーカ線の位置を検出する第1および第2の位
    置検出手段と、 前記刻印手段と前記第1および第2の位置検出手段とが
    取り付けられた可動部と、 前記可動部を前記直線と垂直方向に移動させる移動手段
    と、 前記移動手段を制御する移動制御手段とを具備する罫書
    き部とから構成され、 (C)前記移動制御手段は、 前記第1および第2の位置検出手段の位置検出結果に基
    づいて前記移動手段を制御することを特徴とする罫書き
    装置。
  2. 【請求項2】 前記マーカ線投射手段は、 前記光源にパルスを供給するパルス発生手段を具備して
    パルス変調されたマーカ線を投射し、 前記罫書き部は、 前記第1および第2の位置検出手段の出力信号から前記
    パルス成分を抽出する各々フィルタを具備することを特
    徴とする請求項1に記載の罫書き装置。
  3. 【請求項3】 前記マーカ線投射手段は、 前記拡散手段を前記拡散光と同一の方向に走査する走査
    手段と、 前記走査手段を制御する走査制御手段とを具備し、前記
    罫書き部は、 前記直線上に位置する該罫書き部の一側部に前記拡散光
    を受光する第1の受光手段と、 前記直線上に位置する該罫書き部の他側部に前記拡散光
    を受光する第2の受光手段と、 前記第1の受光手段の出力と前記第2の受光手段の出力
    の各々が、予め設定された基準値を下回るか否かを判別
    する判別手段とを具備し、前記走査制御手段は、 前記第1の受光手段の出力と前記第2の受光手段の出力
    とに基づいて前記走査手段を制御することを特徴とする
    請求項1あるいは請求項2の何れかに記載の罫書き装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205919A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 株式会社ミツトヨ 追尾式レーザ干渉計および追尾式レーザ干渉計の復帰方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016205919A (ja) * 2015-04-20 2016-12-08 株式会社ミツトヨ 追尾式レーザ干渉計および追尾式レーザ干渉計の復帰方法

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