JPH08291235A - ポリエチレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリエチレン樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08291235A
JPH08291235A JP13188195A JP13188195A JPH08291235A JP H08291235 A JPH08291235 A JP H08291235A JP 13188195 A JP13188195 A JP 13188195A JP 13188195 A JP13188195 A JP 13188195A JP H08291235 A JPH08291235 A JP H08291235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethylene
density
copolymer
olefin
tetrakis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13188195A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ohama
俊生 大浜
Meiji Tsuruta
明治 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP13188195A priority Critical patent/JPH08291235A/ja
Publication of JPH08291235A publication Critical patent/JPH08291235A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性や耐衝撃性および耐引き裂き性に優れ
たポリエチレン樹脂組成物を提供する。 【構成】 Mw/Mnが3以下、示差走査型熱量計によ
る吸熱曲線の最大ピーク位置の温度(Tm(℃))と炭
素数1000個当りの短鎖分岐数(SCB)とが(1)
式で示される関係を満たすエチレンと炭素数3以上のα
−オレフィンとの共重合体(A)と、密度が0.945
g/cm3以上、MFRが0.01〜8g/10分であ
るエチレン単独重合体またはエチレンと炭素数3以上の
α−オレフィンとの共重合体(B)とからなり、
[A]:[B]重量比が95:5〜5:95であるポリ
エチレン樹脂組成物。 Tm<−1.8×SCB+138 (1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的高密度(例え
ば、密度が0.920g/cm3以上)の領域におい
て、これまでにない物性バランスを有するポリエチレン
樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレンとα−オレフィン共重合体の中
で、JIS規格に従って求めた密度が0.940〜0.
910g/cm3の範囲にあるものは、直鎖状低密度ポ
リエチレン、いわゆるLLDPEと呼ばれている。一般
に、LLDPEは密度が0.940g/cm3を越える
高密度ポリエチレン(以下、HDPEと略す)に比べる
と、透明であり、耐衝撃性や耐引き裂き性(以下、これ
らを耐高速破壊性という)および耐久性に優れる。
【0003】しかし、LLDPEの範躊に入るポリエチ
レンにおいても、透明性や耐高速破壊性および耐久性は
密度によって異なり、比較的高密度のものになる(例え
ば、密度が0.925g/cm3以上)になると、低密
度のものに比べて、透明性は悪くなり、耐高速破壊性や
耐久性も低くなる。密度の高いHDPEまたは密度の比
較的高いLLDPEはかたさや腰のよさおよび耐熱性が
大きな特徴であり、これらの特徴を生かして、フィル
ム、押し出し、ブロー、インジェクションブローおよび
中空成形品に展開され、各種の用途に用いられている。
【0004】しかし、これらの高密度または比較的高密
度のポリエチレンに関しては、透明性や耐高速破壊性お
よび耐久性が小さいため、これらの性能が要求される分
野には展開できず、この分野に対しては、かたさや耐熱
性をある程度犠牲にして、より低密度のレジンで展開す
るしか方法がなかった。したがって、かたさや耐熱性を
さほど問題としない領域に関しては、レジンの密度を低
下させることで対応できるが、かたさや耐熱性を保った
上で、透明性や耐高速破壊性および耐久性が必要とされ
る分野に展開するには、レジンの低密度化では困難であ
った。
【0005】最近、メタロセン触媒の出現により、エチ
レン/α−オレフィン共重合体においても新規な分子構
造を有するものが得られる様になり、従来のチ−グラ−
型触媒で得られるものに比べて、低分子量成分が少な
く、組成分布が均一で、かつ、高透明なものが得られる
ようになった。しかし、メタロセン触媒で得られるエチ
レン/α−オレフィン共重合体においても、比較的高密
度なものに関しては、従来のチーグラー型触媒で得られ
るものと比較して透明性に顕緒な違いがなく、かたさと
高透明を両立させることはできない。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は,HDPE
の密度領域にある高密度のポリエチレンまたは比較的高
密度のLLDPEが抱える上記課題を解決すること、す
なわち、これらのポリエチレンが有するかたさや腰のよ
さおよび耐熱性を保持しながら、高透明および耐高速破
壊性を達成するポリエチレン樹脂組成物の提案を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、分子量分布お
よび組成分布の狭いエチレン/α−オレフィン共重合体
に分子量が比較的大きい(MFRが比較的小さい)エチ
レン単独重合体またはエチレンとα−オレフィンとの共
重合体を1種類以上混合した組成物がかたさと透明性の
バランスに優れること、そして、これらエチレン/α−
オレフィン共重合体の密度を適当に選択することによ
り、かたさと透明性のバランスに加えて耐高速破壊性に
優れることを見い出した。
【0008】すなわち、本発明は、(a)重量平均分子
量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3
以下であり、(b)示差走査型熱量計において、200
℃で5分間溶融し、その後10℃/分で30℃まで降温
し、再度10℃/分で昇温させた時に得られる吸熱曲線
の最大ピーク位置の温度(Tm(℃))と赤外線吸収ス
ペクトルの測定から求められる炭素数1000個当たり
の短鎖分岐数(SCB)とが(1)式で示される関係を
満たすエチレンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共
重合体(以下、[A]という)と、 Tm<−1.8×SCB+138 (1) (c)100℃の熱水に1時間浸し,その後室温まで放
冷したものの密度が0.945g/cm3以上であり、
(d)190℃,2160gの荷重下で測定したメルト
フローレート(MFR)が0.01〜8g/10分であ
るエチレン単独重合体またはエチレンと炭素数3以上の
α−オレフィンとの共重合体(以下、[B]という)と
からなり、(e)[A]:[B]重量比が95:5〜
5:95であることを特徴とするポリエチレン樹脂組成
物に関するものである。
【0009】また、上記[A]のエチレン/α−オレフ
ィン共重合体は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーで測定された重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)の比(Mw/Mn)が3以下である。Mw/Mn
が3を越えると、低分子量成分が多くなり、上記[B]
とからなる組成物においてべたつきが生じ、好ましくな
い。
【0010】また、このエチレン/α−オレフィン共重
合体は、示差走査型熱量計において、200℃で5分間
溶融し、その後10℃/分で30℃まで降温し、再度1
0℃/分で昇温させた時に得られる吸熱曲線の最大ピー
ク位置の温度(Tm(℃))と赤外線吸収スペクトルの
測定から求められる炭素数1000当りの短鎖分岐数
(SCB)とが(1)式の関係を満たすものである。
(1)式を満たさないエチレン/α−オレフィン共重合
体は組成分布が広く、上記[B]とからなる組成物にお
いて、(1)式を満たす[A]からなる同様の組成物に
比べて、透明性や耐高速破壊性が劣る。
【0011】 Tm<−1.8×SCB+138 (1) 上記[A]のエチレン/α−オレフィン共重合体の密度
に関しては、特に規定はないが、その密度によって得ら
れる効果が若干異なる。
【0012】[A]の密度が0.920g/cm3を越
える場合、上記[B]とからなる組成物は、かたさと高
透明を主な特徴とする。
【0013】[A]のエチレン/α−オレフィン共重合
体の密度が0.920〜0.890g/cm3の範囲に
ある場合は、[B]とからなる組成物は、かたさと高透
明に加えて、耐高速破壊性を特徴とするものである。密
度が0.920g/cm3を越える場合は、先に記した
様に、かたさと高透明が主な特徴で、耐高速破壊性に関
する効果は得られない。一方、密度が0.890g/c
3より小さい場合は、[A]のエチレン/α−オレフ
ィン共重合体の耐引き裂き性が小さくなるので、[B]
との組成物においても耐引き裂き性が小さい。さらに、
[A]のMFRに関しては特に規定はないが、MFRは
0.01〜50g/10分の範囲であることが好まし
い。MFRが0.01g/10分より小さい場合は、流
動性が悪く加工しづらい。また、MFRが50g/10
分を越える場合は、[A]の耐高速破壊性が小さくなる
ので、[B]との組成物においても耐高速破壊性が小さ
くなる。 以上、上記[A]のエチレン/α−オレフィ
ン共重合体は、例えば、メタロセン系触媒を用いて得る
ことができる。以下に、その触媒系および重合方法を例
示するが、本発明における[A]のエチレン/α―オレ
フィン共重合体の製造方法は、これに限定されるもので
はない。
【0014】具体的には、メタロセン系触媒は、a)メ
タロセン化合物、b)イオン性化合物、c)有機アルミ
ニウム化合物を構成成分とする触媒系を例示することが
できる。
【0015】a)メタロセン化合物、下記一般式(2)
または(3)
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】[式中、Cp1,Cp2は各々独立してシク
ロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニル基ま
たはこれらの置換体であり、R1は低級アルキレン基、
置換アルキレン基、ジアルキルシランジイル基、ジアル
キルゲルマンジイル基、アルキルホスフィンジイル基ま
たはアルキルイミノ基であり、R1はCp1およびCp2
を架橋するように作用しており、R2,R3は各々独立し
て水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜12の炭化水素
基、アルコキシ基またはアリ−ロキシ基であり、M1
チタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子で
ある]で示される化合物であり、その具体的な化合物と
しては、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジク
ロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニ
ウムジクロライド、ビス(ブチルシクロペンタジエニ
ル)チタニウムジクロライド、エチレンビス(インデニ
ル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビ
ス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チ
タニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス
(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタニウム
ジクロライド、ジメチルシランジイルビス(3−メチル
シクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメ
チルシランジイルビス(4−t−ブチル,2−メチルシ
クロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジエチ
ルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペ
ンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシラ
ンジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビ
ス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジク
ロライド、ジエチルシランジイルビス(4−t−ブチル
−2−メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロ
ライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)
(フルオレニル)チタニウムジクロイド、ジフェニルメ
チレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)チタ
ニウムジクロライド、メチルフェニルメチレン(シクロ
ペンタジエニル)(フルオレニル)チタニウムジクロラ
イド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)
(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)チタニウムジ
クロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニ
ル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)チタニウ
ジクロライド、メチルフェニルメチレン(シクロペンタ
ジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)チ
タニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペン
タジエニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチ
レンビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロラ
イド、メチルフェニルメチレンビス(シクロペンタジエ
ニル)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(シ
クロペンタジエニル)(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン
(シクロペンタジエニル)(テトラメチルシクロペンタ
ジエニル)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン
(インデニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルメ
チレンビス(インデニル)チタニウムジクロライド、メ
チルフェニルメチレンビス(インデニル)チタニウムジ
クロライド等のチタニウム化合物や、そのチタニウムを
ジルコニウムやハフニウムに置換した化合物が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0019】b)イオン性化合物は、 [HL1 l][M24] (4) [式中、Hはプロトンであり、L1は各々独立してルイ
ス塩基であり、1は0<1≦2であり、M2はホウ素原
子、アルミニウム原子またはガリウム原子であり、Zは
各々独立して炭素数1〜20のアルキル基もしくはアル
コキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、アリー
ル基、アルキルアリール基もしくはアリールアルキル
基、炭素数1〜20のハロゲン置換炭化水素基もしくは
ハロゲン置換アルコキシ基、炭素数6〜20のハロゲン
置換アリールオキシ基またはハロゲン原子]で表される
プロトン酸、 [C][M24] (5) [式中、Cはカルボニルカチオンまたはトロピリウムカ
チオンであり、M2はホウ素原子、アルミニウム原子ま
たはガリウム原子であり、Zは各々独立して炭素数1〜
20のアルキル基もしくはアルコキシ基、炭素数6〜2
0のアリールオキシ基、アリール基、アルキルアリール
基もしくはアリールアルキル基、炭素数1〜20のハロ
ゲン置換炭化水素基もしくはハロゲン置換アルコキシ
基、炭素数6〜20のハロゲン置換アリールオキシ基ま
たはハロゲン原子]で表されるルイス酸、または [M32p][M24] (6) [式中、M3は周期表のVΙΙΙ族、ΙA族、ΙB族、
ΙΙA族およびΙΙB族から選ばれる金属の陽イオンで
あり、M2はホウ素原子、アルミニウム原子またはガリ
ウム原子であり、Zは各々独立して炭素数1〜20のア
ルキル基もしくはアルコキシ基、炭素数6〜20のアリ
ールオキシ基、アリール基、アルキルアリール基もしく
はアリールアルキル基、炭素数1〜20のハロゲン置換
炭化水素基もしくはハロゲン置換アルコキシ基、炭素数
6〜20のハロゲン置換アリールオキシ基またはハロゲ
ン原子であり、L2はルイス塩基またはシクロペンタジ
フェニル基であり、pは0≦p≦2である]で表される
金属塩からなる化合物であり、これらの具体的な化合物
としては、トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス
(p−トリル)ボレート、トリ(n−ブチル)アンモニ
ウムテトラキス(m−トリル)ボレート、トリ(n−ブ
チル)アンモニウムテトラキス(2,4−ジメチルフェ
ニル)ボレート、トリ(n−ブチル)アンモニウムテト
ラキス(3,5−ジメチルフェニル)ボレート、トリ
(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウム
テトラキス(p−トリル)ボレート、N,N−ジメチル
アニリニウムテトラキス(m−トリル)ボレート、N,
N−ジメチルアニリニウムテトラキス(2,4−ジメチ
ルフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウム
テトラキス(3,5−ジメチルフェニル)ボレート、
N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート、トリフェニルカルベニウムテ
トラキス(p−トリル)ボレート、トリフェニルカルベ
ニウムテトラキス(m−トリル)ボレート、トリフェニ
ルカルベニウムテトラキス(2,4−ジメチルフェニ
ル)ボレート、トリフェニルカルベニウムテトラキス
(3,5−ジメチルフェニル)ボレート、トリフェニル
カルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート、トロピリウムテトラキス(p−トリル)ボレー
ト、トロピリウムテトラキス(m−トリル)ボレート、
トロピリウムテトラキス(2,4−ジメチルフェニル)
ボレート、トロピリウムテトラキス(3,5−ジメチル
フェニル)ボレート、トロピリウムテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボレート、リチウムテトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレート、リチウムテトラキス
(フェニル)ボレート、リチウムテトラキス(p−トリ
ル)ボレート、リチウムテトラキス(m−トリル)ボレ
ート、リチウムテトラキス(2,4−ジメチルフェニ
ル)ボレート、リチウムテトラキス(3,5−ジメチル
フェニル)ボレート、リチウムテトラフルオロボレー
ト、ナトリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、ナトリウムテトラキス(フェニル)ボレー
ト、ナトリウムテトラキス(p−トリル)ボレート、ナ
トリウムテトラキス(m−トリル)ボレート、リチウム
テトラキス(2,4−ジメチルフェニル)ボレート、リ
チウムテトラキス(3,5−ジメチルフェニル)ボレー
ト、ナトリウムテトラフルオロボレート、カリウムテト
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、カリウム
テトラキス(フェニル)ボレート、カリウムテトラキス
(p−トリル)ボレート、カリウムテトラキス(m−ト
リル)ボレート、カリウムテトラキス(2,4−ジメチ
ルフェニル)ボレート、カリウムテトラキス(3,5−
ジメチルフェニル)ボレート、カリウムテトラフルオロ
ボレート、トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス
(p−トリル)アミネート、トリ(n−ブチル)アモニ
ウム(m−トリル)アミネート、トリ(n−ブチル)ア
ンモニウムテトラキス(2,4−ジメチルフェニル)ア
ルミネート、トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキ
ス(3,5−ジメチルフェニル)アルミネート、トリ
(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)アルミネート、N,N−ジメチルアニリニ
ウムテトラキス(p−トリル)アルミネート、N,N−
ジメチルアニリニウムテトラキス(m−トリル)アルミ
ネート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラアキス
(2,4−ジメチルフェニル)アルミネート、N,N−
ジメチルアニリニウムテトラキス(3,5−ジメチルフ
ェニル)アルミネート、N,N−ジメチルアニリニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、
トリフェニルカルベニウムテトラキス(p−トリル)ア
ルミネート、トリフェニルカルベニウムテトラキス(m
−トリル)アルミネート、トリフェニルカルベニウムテ
トラキス(2,4−ジメチルフェニル)アルミネート、
トリフェニルカルベニウムテトラキス(3,5−ジメチ
ルフェニル)アルミネート、トリフェニルカルベニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、
トロピリウムテトラキス(p−トリル)アルミネート、
トロピリウムテトラキス(m−トリル)アルミネート、
トロピリウムテトラキス(2,4−ジメチルフェニル)
アルミネート、トロピリウムテトラキス(3,5−ジメ
チルフェニル)アルミネート、トロピリウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、リチウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、リ
チウムテトラキス(フェニル)アルミネート、リチウム
テトラキス(p−トリル)アルミネート、リチウムテト
ラキス(m−トリル)アルミネート、リチウムテトラキ
ス(2,4−ジメチルフェニル)アルミネート、リチウ
ムテトラキス(3,5−ジメチルフェニル)アルミネー
ト、リチウムテトラフルオロアルミネート、ナトリウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、
ナトリウムテトラキス(フェニル)アルミネート、ナト
リウムテトラキス(p−トリル)アルミネート、ナトリ
ウムテトラキス(m−トリル)アルミネート、ナトリウ
ムテトラキス(2,4−ジメチルフェニル)アルミネー
ト、ナトリウムテトラキス(3,5−ジメチルフェニ
ル)アルミネート、ナトリウムテトラフルオロアルミネ
ートカリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ア
ルミネート、カリウムテトラキス(p−フェニル)アル
ミネート、カリウムテトラキス(m−トリル)アルミネ
ート、カリウムテトラキス(2,4−ジメチルフェニ
ル)アルミネート、カリウムテトラキス(3,5−ジメ
チルフェニル)アルミネート、カリウムテトラフルオロ
アルミネート等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0020】c)有機アルミニウム化合物は、 AlR44'4" (7) [式中、R4、R4'、R4"は各々独立して水素、ハロゲ
ン、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基またはアリー
ル基であり、かつ少なくとも一つはアルキル基である]
で表される化合物であり、これの具体的な化合物として
は、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソプロピルアルミニウム、ジイソプロピルア
ルミニウムクロライド、イソプロピルアルミニウムジク
ロライド、トリブチルアルミニウム、トリイソブチルア
ルミニウム、ジイソブチルアルミニウムクロライド、イ
ソブチルアルミニウムジクロライド、トリ−t−ブチル
アルミニウム、ジ−t−ブチルアルミニウムクロライ
ド、t−ブチルアルミニウムジクロライド、トリアミル
アルミニウム、ジアミルアルミニウムクロライド、アミ
ルアルミニウムジクロライド等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。
【0021】a)メタロセン化合物は、1種類または2
種類以上混合して用いることができ、混合して重合する
と共重合体の加工性が向上し、好ましい。
【0022】上記触媒系の調整方法には特に制限はない
が、例えば、メタロセン化合物、有機アルミニウム化合
物およびイオン性化合物の各々に対して、不活性な溶媒
下で混合する方法が挙げられる。
【0023】イオン性化合物は、メタロセン化合物に対
して一般に0.01〜1000倍モルの範囲で用いら
れ、好ましくは0.2〜200倍モルの範囲である。
【0024】有機アルミニウムの使用量については特に
制限はないが、通常、メタロセン化合物に対して1〜1
0000倍モル程度用いられる。さらに、上記触媒系を
用いた重合は、液相でも気相でも行うことができる。仮
に、重合を液相で行う場合は、溶媒として一般に用いら
れる有機溶剤であればいずれでもよく、具体的には、ベ
ンゼン、トルエン、ヘキサン、塩化メチレン等が挙げら
れる。また、エチレン、α−オレフィン自身を溶媒とす
ることもできる。
【0025】炭素数3以上のα−オレフィンとしては、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1、4−メチル−1−ペンテン等が挙げ
られ、これらのうち1種類または2種類以上が用いられ
る。
【0026】重合温度に関しては特別な制限はないが、
通常−100〜300℃の範囲で行うことが好ましい。
また、重合圧力についても特に制限はないが、通常は大
気圧〜30kgf/cm2で行われるが、大気圧〜35
00kgf/cm2の範囲で行うことも可能である。
【0027】上記触媒系は担体に担持させてなる固体触
媒として用い、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィ
ンを共重合させることにより、本発明におけるエチレン
/α−オレフィン共重合体を得ることもできる。このよ
うな固体触媒はメタロセン化合物、メタロセン化合物と
イオン性化合物との混合物、メタロセン化合物と有機ア
ルミニウム化合物との反応生成物、イオン性化合物自体
または有機アルミニウム化合物自体を、例えば、シリ
カ、アルミナ、塩化マグネシウム、スチレン−ジビニル
ベンゼンコポリマーまたはポリエチレンのような担体上
に付着させることによって得ることができる。
【0028】次に、本発明における[B]のエチレン単
独重合体またはエチレンと炭素数3以上のα−オレフィ
ンとの共重合体は、100℃の熱水に1時間浸し、その
後室温まで放冷したものの密度が0.945g/cm3
以上である。密度が0.945g/cm3未満の場合
は、[A]のエチレン/α−オレフィン共重合体と混合
して、かたさを保持しようとすると、[B]を多量に混
合しなければならず、これによって、透明性が悪化し、
耐高速破壊性が弱くなる。
【0029】[B]のエチレン単独重合体またはエチレ
ンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体は、例
えば、従来公知の低圧重合またはチ−グラ−型触媒を用
いた重合あるいは前述のメタロセン触媒を用いた重合に
より得ることができる。
【0030】また、この[B]のエチレン単独重合体ま
たはエチレンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共重
合体は、190℃,2160gの荷重下で測定したメル
トフローレート(MFR)が0.01〜8g/10分の
範囲である。MFRが0.01g/10分より小さい場
合は流動性が悪くなり、8g/10分より大きいもの
は、上記[A]とからなる組成物の透明性が不十分で、
目的とする組成物が得られない。
【0031】[B]のエチレン単独重合体またはエチレ
ンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体は、例
えば、従来公知の低圧重合またはチーグラー型触媒を用
いた重合あるいは前述のメタロセン系触媒を用いた重合
により得ることができる。
【0032】本発明の組成物は、上記エチレン/α−オ
レフィン共重合体[A]にエチレン単独重合体またはエ
チレンと炭素数3以上のα−オレフィンとの共重合体
[B]を1種類以上、重量比([A]:[B])で9
5:5〜5:95の範囲で得られる組成物となるように
混合することによって製造することができるが、[A]
の密度によって、より好ましい混合比が存在する。すな
わち、[A]の密度が0.920g/cm3を越える場
合は、[A]:[B]重量比で95:5〜40:60で
あることが好ましく、密度が0.890〜0.920g
/cm3の範囲では、[A]:[B]重量比が90:1
0〜60:40であることが好ましい。
【0033】本発明におけるポリエチレン樹脂組成物
は、エチレン/α−オレフィン共重合体[A]とエチレ
ン単独重合体またはエチレン/α−オレフィン共重合体
[B]とのドライブレンドでもよいが、押し出し機、ニ
ーダー、バンバリー等で溶融混練したものの方が、品質
の安定したものが得られるので好ましい。
【0034】また、本発明におけるポリエチレン樹脂組
成物は、必要に応じて、酸化防止剤、耐候安定剤、帯電
防止剤、滑剤、ブロッキング剤等、ポリオレフィン樹脂
に一般的に用いられている添加剤を添加しても構わな
い。
【0035】さらに、本発明は、LLDPEの加工性改
良のために一般的に混合される高圧ラジカル重合法で得
られる低密度ポリエチレン(HP−LDPE)を20重
量%までならば添加しても構わない。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0037】実施例におけるエチレン/α−オレフィン
共重合体[A]としては、エチレン/ブテン−1共重合
体またはエチレン/ヘキセン−1共重合体を用いた。こ
れらを得るために用いた触媒系は、メタロセン化合物と
してジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イオン性化合
物としてN,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレ−ト、そして有機アルミニ
ウム化合物としてトリイソブチルアルミニウムであり、
メタロセン化合物、イオン性化合物および有機アルミニ
ウムの量は、モル比(メタロセン化合物:イオン性化合
物:有機アルミニウム)で1:2:250である。触媒
の調製にはトルエンを用いた。ここで用いた共重合体
は、上記の触媒系を用い、重合温度165℃、重合圧力
900kgf/cm2で重合することによって得られた
ものである。重合、精製、反応および溶媒精製は、すべ
て不活性ガス雰囲気で行った。また、反応に用いた溶媒
等は、すべて予め公知の方法で精製、乾燥および脱酸素
を行ったものを用い、反応に用いた化合物は公知の方法
により合成、同定したものを用いた。
【0038】また、実施例におけるエチレン単独重合体
またはエチレン/α−オレフィン共重合体[B]として
は、従来公知の低圧重合法で得られたエチレン/ブテン
−1共重合体を用いた。
【0039】実施例および比較例に用いた組成物は、混
合成分を適当な組成で混ぜ合わたものに、酸化防止剤と
して2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン
(BHT)を1000ppm添加し、単軸押出機で溶融
造粒した。溶融造粒には、東洋精機(株)製のラボプラ
ストミルを用いた。比較例に用いた共重合体単独品につ
いても、同様な条件で溶融造粒した。実施例および比較
例に用いた上記造粒物の諸物性は下記の方法により測定
した。
【0040】重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)は、ウオーターズ社製15
0C ALC/GPC(カラム:東ソー(株)製、GM
HHR−H(S)、7.8mmIDX30cm×3本、
溶媒1,2,4−トリクロロベンゼン、温度140℃、
流量:1.0ml/min.、注入濃度:30mg/3
0ml(注入量300μl))を用いるゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)法により、Mwお
よびMnを測定し、Mw/Mnを算出した。なお、東ソ
ー(株)製標準ポリスチレンを用いて、ユニバーサルキ
ャリブレーション法によりカラム溶出体積は校正した。
【0041】MFR:JIS K7210に準拠し
て、190℃,2160gの荷重下で測定した。
【0042】融点:融点は示差走査型熱量計(DS
C)[パーキンエルマー(株)製、DSC−7]を用い
て測定した。DSC内で試料を200℃で5分間溶融さ
せた後、10℃/分の速度で温度を30℃まで下げて固
化させた試料について、10℃/分の速度で昇温させて
得られた吸熱曲線のピーク温度を融点とした。
【0043】密度:JIS K6760に準拠して、
100℃の熱水に1時間浸し、その後室温まで放冷した
試料について、23℃に保った密度勾配管を用いて測定
した。 短鎖分岐数(SCB):分子鎖中の短鎖分岐数(SC
B)は、フーリエ変換型赤外線吸収スペクトル装置[パ
ーキンエルマー(株)製、FT−IRスペクトロメータ
ー1760X]を用いて、1378cm-1に位置するメ
チル基の変角振動に対応する吸収バンドの強度から求め
た。
【0044】ヘーズ:圧縮成形機(関西ロール(株)
製)を用いて、厚さ200μmのプレスシートを作製
し、ヘーズメーター(日本電色工業(株)製)を用い
て、JISZ8722に準拠して測定した。
【0045】ヤング率:上記と同様のプレスシートか
ら、ダンベル試験片(有効試料長10mm、幅3.2m
m)を打ち抜いて測定用試料とした。測定は、引張試験
機(オリエンテック(株)製)を用いて、チャック観距
離を28mmとして20mm/分の速度で引っ張った。
ヤング率の値は得られる応力−歪曲線の初期直線領域の
勾配から見積もった。
【0046】振子式引き裂き強度引き裂き性(エレメ
ンドルフ引き裂き強度):上記圧縮成形機を用いて、厚
さ100μmのプレスシートを作製し、エレメンドルフ
引き裂き試験機(日本理学工業(株)製)を用いて、J
IS Z1702に準拠して測定した。
【0047】振子式フィルム衝撃強度(パンクチャー
衝撃強度):上記圧縮成形機を用いて、厚さ100μm
のプレスシートを作製し、パンクチャー衝撃試験機(日
本理学工業(株)製)を用いて、JIS P8134に
準拠して測定した。
【0048】ここで、実施例および比較例は、[A]の
エチレン/α−オレフィン共重合体の密度によって大別
した。実施例1〜3は、[A]の密度が0.920g/
cm3を越える場合である。
【0049】実施例1〜3 表1には、実施例1〜3に用いた[A]のエチレン/ヘ
キセン−1共重合体とエチレン/ブテン−1共重合体
([A1]、[A2]、[A3])の特徴を示す。ま
た、表2には、実施例1〜3に用いた[B]のエチレ/
ブテン−1共重合体の特徴を示す。
【0050】表3、4、5には、[A1]、[A2]ま
たは[A3]と[B]とからなり、[A]:[B]重量
比が80:20および60:40である組成物の密度、
MFR、ヘーズおよびヤング率を示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】比較例1〜4 比較例1〜4は、実施例1〜3に対する比較例である。
【0057】比較例1、2は、請求範囲外のエチレン/
ヘキセン−1共重合体[C]([C1]、[C2])と
上記[B]との組成物である。表6には、[C1]、
[C2]の特徴を示す。[C]は、従来公知のチーグラ
ー型触媒を用い、高圧イオン重合法で得られたものであ
る。[B]の特徴は表2に示す通りである。表7、8に
は、[C1]または[C2]と[B]とからなり、
[C]:[B]重量比が80:20および60:40で
ある組成物の密度、MFR、ヘーズおよびヤング率を示
す。
【0058】
【表6】
【0059】
【表7】
【0060】
【表8】
【0061】比較例3は、実施例1〜3に用いたエチレ
ン/α−オレフィン共重合体[A]と同じメタロセン触
媒および重合条件で得られた比較的高密度のエチレン/
ヘキセン−1共重合体単独品[M]([M1]、[M
2])である。表9には、[M1]および[M2]の密
度、MFR、ヘーズおよびヤング率を示す。
【0062】
【表9】
【0063】比較例4は、比較例1、2で用いたエチレ
ン/ヘキセン−1共重合体と同様に従来公知のチーグラ
ー型触媒より重合された比較的高密度のエチレン/ヘキ
セン−1共重合体単独品[Z]([Z1]、[Z2])
である。表10には、[Z1]および[Z2]の密度、
MFR、ヘーズおよびヤング率を示す。
【0064】
【表10】
【0065】実施例4〜8 実施例4〜8は、密度が0.920〜0.890g/c
3の範囲にあるエチレン/ヘキセン−1共重合体
[A]とエチレン/ブテン−1共重合体[B]とからな
る組成物である。表11には、ここで用いたエチレン/
ヘキセン−1共重合体[A]([A4]、[A5])の
特徴を示し、表12には、ここで用いたエチレン/ブテ
ン−1共重合体[B]([B1]、[B2]、[B
3]、[B4])の特徴を示す。
【0066】表13〜17には、[A4]または[A
5]と[B1]、[B2]、[B3]または[B4]と
からなり、[A]:[B]重量比が80:20、70:
30および0:40である組成物の密度、MFR、ヘー
ズ、ヤング率、エレメンドルフ引裂強度およびパンクチ
ャー衝撃強度を示す。
【0067】
【表11】
【0068】
【表12】
【0069】
【表13】
【0070】
【表14】
【0071】
【表15】
【0072】
【表16】
【0073】
【表17】
【0074】比較例5〜10 比較例5〜7は実施例4〜7に対する比較例であり、比
較例8〜10は実施例8に対する比較例である。実施例
に対して比較例を変更したのは、諸物性の比較はほぼ同
じメルトフローレート(MFR)のレジンで行う必要が
あるためである。
【0075】比較例5は、実施例に用いたエチレン/ヘ
キセン−1共重合体[A4]と特許請求範囲外のメルト
フローレート(MFR)を有するエチレン/ブテン−1
共重合体[B5]との組成物である。[A4]の特徴は
表11に示す通りであり、[B5]の特徴は表18に示
す。表19には、[A4]と[B5]とからなり、[A
4]:[B5]重量比が80:20、70:30および
60:40である組成物の密度、MFR、ヘーズ、ヤン
グ率、エレメンドルフ引裂強度およびパンクチャー衝撃
強度を示す。
【0076】
【表18】
【0077】
【表19】
【0078】比較例6は、実施例に用いたエチレン/ヘ
キセン−1共重合体と同じメタロセン触媒および重合条
件で得られた比較的高密度のエチレン/ヘキセン−1共
重合体単独品[M]([M3]、[M4])である。表
20には、[M3]、[M4]の密度、MFR、ヘー
ズ、ヤング率、エレメンドルフ引裂強度およびパンクチ
ャー衝撃強度を示す。
【0079】
【表20】
【0080】比較例7は、従来公知のチーグラー型触媒
より得られた比較的高密度のエチレン/ヘキセン−1共
重合体単独品[Z]([Z3]、[Z4])である。表
21には、[Z3],[Z4]の密度、MFR、ヘー
ズ、ヤング率、エレメンドルフ引裂強度およびパンクチ
ャー衝撃強度を示す。
【0081】
【表21】
【0082】比較例8〜10は、実施例8に対する比較
例である。
【0083】比較例8は、実施例8に用いたエチレン/
ヘキセン−1共重合体と同じメタロセン触媒および重合
条件で得られた比較的高密度高MFRのエチレン/ヘキ
セン−1共重合体単独品[M]([M5]、[M6])
である。表22には、[M5],[M6]の密度、MF
R、ヘーズ、ヤング率、エレメンドルフ引裂強度および
パンクチャー衝撃強度を示す。
【0084】
【表22】
【0085】比較例9は、従来公知のチーグラー型触媒
より得られた比較的高密度高MFRのエチレン/ヘキセ
ン−1共重合体単独品[Z]([Z5]、[Z6])で
ある。表23には、[Z5]、[Z6]の密度、MF
R、ヘーズ、ヤング率、エレメンドルフ引裂強度および
パンクチャー衝撃強度を示す。
【0086】
【表23】
【0087】比較例10は、従来公知のチーグラー型触
媒より得られた密度が0.910g/cm3であり、M
FRが8.0g/10分であり、Mw/Mnが4.0、
炭素数1000個当たりの短鎖分岐数(SCB)が1
8.0であり、融点(Tm)が120℃であるエチレン
/ヘキセン−1共重合体[C3]と実施例に用いたエチ
レン/ブテン−1共重合体[B4]とからなる組成物で
ある。表24には、[C3]:[B4]重量比が80:
20および60:40である組成物の密度、MFR、ヘ
ーズ、ヤング率、エレメンドルフ引裂強度およびパンク
チャー衝撃強度を示す。
【0088】
【表24】
【0089】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明におけるポリ
エチレン樹脂組成物は、かたさと透明性に優れ、さらに
組成物によってはかたさと透明性に加えて耐衝撃性や耐
引き裂き性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜3および比較例1〜4における組成
物およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とヘ
ーズの関係を示す図である。
【図2】実施例1〜3および比較例1〜4における組成
物およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とヤ
ング率の関係を示す図である。
【図3】実施例1〜3および比較例1〜4における組成
物およびエチレン/α−オレフィン共重合体のヤング率
とヘーズの関係を示す図である。
【図4】実施例4〜7および比較例5〜7における組成
物およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とヘ
ーズの関係を示す図である。
【図5】実施例4〜7および比較例5〜7における組成
物およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とヤ
ング率の関係を示す図である。
【図6】実施例4〜7および比較例5〜7における組成
物およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とエ
レメンドルフ引裂強度の関係を示す図である。
【図7】実施例4〜7および比較例5〜7における組成
物およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とパ
ンクチャー衝撃強度の関係を示す図である。
【図8】実施例8および比較例8〜10における組成物
およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とヘー
ズの関係を示す図である。
【図9】実施例8および比較例8〜10における組成物
およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とヤン
グ率の関係を示す図である。
【図10】実施例8および比較例8〜10における組成
物およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とエ
レメンドルフ引裂強度の関係を示す図である。
【図11】実施例8および比較例8〜10における組成
物およびエチレン/α−オレフィン共重合体の密度とパ
ンクチャー衝撃強度の関係を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)重量平均分子量(Mw)と数平均分
    子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3以下であり、(b)
    示差走査型熱量計において、200℃で5分間溶融し、
    その後10℃/分で30℃まで降温し、再度10℃/分
    で昇温させた時に得られる吸熱曲線の最大ピ−ク位置の
    温度(Tm(℃))と赤外線吸収スペクトルの測定から
    求められる炭素数1000個当りの短鎖分岐数(SC
    B)とが(1)式で示される関係を満たすエチレンと炭
    素数3以上のα−オレフィンとの共重合体(以下、
    [A]という)と、 Tm<−1.8×SCB+138 (1) (c)100℃の熱水に1時間浸し、その後室温まで放
    冷したものの密度が0.945g/cm3以上であり、
    (d)190℃,2160gの荷重下で測定したメルト
    フローレート(MFR)が0.01〜8g/10分であ
    るエチレン単独重合体またはエチレンと炭素数3以上の
    α−オレフィンとの共重合体(以下、[B]という)と
    からなり、(e)[A]:[B]重量比が95:5〜
    5:95であることを特徴とするポリエチレン樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】100℃の熱水に1時間浸し、その後室温
    まで放冷したものの密度が0.890〜0.920g/
    cm3の範囲であるエチレンと炭素数3以上のα−オレ
    フィンとの共重合体[A]を用いることを特徴とする請
    求項1に記載のポリエチレン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】190℃,2160gの荷重下で測定した
    メルトフローレート(MFR)が0.01〜50g/1
    0分の範囲であるエチレンと炭素数3以上のα−オレフ
    ィンとの共重合体[A]を用いることを特徴とする請求
    項1または2に記載のポリエチレン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】(f)[A]:[B]重量比が90:10
    〜40:60であり、(g)100℃の熱水に1時間浸
    し、その後室温まで放冷したものの密度が0.920g
    /cm3以上であり、(h)190℃,2160gの荷
    重下で測定したメルトフローレート(MFR)が0.1
    〜20g/10分の範囲であることを特徴とする請求項
    1〜3に記載のポリエチレン樹脂組成物。
JP13188195A 1994-11-11 1995-05-30 ポリエチレン樹脂組成物 Pending JPH08291235A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13188195A JPH08291235A (ja) 1994-11-11 1995-05-30 ポリエチレン樹脂組成物

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27791094 1994-11-11
JP6-277910 1995-02-20
JP3093495 1995-02-20
JP7-30934 1995-02-20
JP13188195A JPH08291235A (ja) 1994-11-11 1995-05-30 ポリエチレン樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08291235A true JPH08291235A (ja) 1996-11-05

Family

ID=27287144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13188195A Pending JPH08291235A (ja) 1994-11-11 1995-05-30 ポリエチレン樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08291235A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097201A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Tosoh Corp ポリエチレン樹脂組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097201A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Tosoh Corp ポリエチレン樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5331054A (en) Propylene copolymer composition
JP4212233B2 (ja) 良好な加工処理性を有する重合体混合物
JP4201887B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物およびそのフイルム
EP1100845A1 (en) Polyethylene compositions having improved mechanical properties and improved processability in the melted state
JP3619910B2 (ja) ポリエチレン樹脂組成物
JP3210039B2 (ja) プロピレン共重合体組成物
JP3460314B2 (ja) ポリエチレン樹脂組成物
JP3610377B2 (ja) ブロー成形用樹脂組成物からなる医療用容器
JPH08291235A (ja) ポリエチレン樹脂組成物
EP0610942A2 (en) Ethylene.alpha-olefin copolymer and film thereof
JP3210040B2 (ja) ポリプロピレン組成物
JPH07133323A (ja) エチレン・α−オレフィン共重合体
JPS58213038A (ja) ポリプロピレン系組成物
JP4114965B2 (ja) ブロー成形用樹脂組成物よりなる医療用容器
JP3309786B2 (ja) ポリプロピレン組成物
JP2875820B2 (ja) シンジオタクチックポリプロピレン樹脂組成物
JP3135304B2 (ja) 耐衝撃性ポリプロピレン樹脂組成物
JP3329041B2 (ja) エチレン・α−オレフィン共重合体およびフィルム
JPH08188681A (ja) ポリエチレン樹脂組成物
JP3651071B2 (ja) ポリエチレン樹脂組成物
JPH1180454A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物及びそのフィルム
JP3070824B2 (ja) 二軸延伸フィルム
JPH10338704A (ja) プロピレン系共重合体
JPH1160842A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物及びそのフィルム
JP3576289B2 (ja) ポリエチレン組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511