JPH08291134A - シアノベンゼンスルフェニルハライドおよびそれを用いる3−置換ベンゾイソチアゾールの製造方法 - Google Patents
シアノベンゼンスルフェニルハライドおよびそれを用いる3−置換ベンゾイソチアゾールの製造方法Info
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Abstract
ベンソイソチアゾールの工業的に有利な、容易かつ経済
的な製造方法を開発する。 【構成】一般式(I) 【化1】 (式中、XはClまたはBrを表す。)で示され化合物、
その製造方法およびそれとピペラジン化合物を反応させ
る3−置換ベンゾイソチアゾールの製造方法。 【効果】 3−置換ベンソイソチアゾールが工業的に、
有利に効率よく製造できる。
Description
ゼンスルフェニルハライドおよびそれらの製造方法、ま
た、これらの化合物を用いた3−置換ベンゾイソチアゾ
ールの新規製造方法に関する。2−シアノベンゼンスル
フェニルハライドは従来知られていない新規な化合物で
あり、特に、医薬品の製造用中間体として重要な3−置
換ベンゾイソチアゾール誘導体を製造する際の中間体と
して有用な化合物である。
導体の製造には、反応式
チアゾールとピペラジン化合物を反応させる方法が数多
く知られている(特開昭63−83067号;特開昭6
3−83085号;EP−A 196096;J.Che
m.Soc., Perkin.Trans.,1(8),2141,1
988;Ger.Offen.,3530089;J.Med.
Chem., 29(3),359,1986;J.Org.C
hem., 43(8),1604,1978)。
知技術で用いる原料の3−ハロ−1,2−ベンゾイソチ
アゾールは容易に入手できるものではない。従来、1,
2−ベンゾイソチアゾール−3−オンを塩素化する方
法、チオサリチル酸を出発原料とする方法が上記文献に
記載されているが、いずれも高価な原料を使用してお
り、また、収率も低いため、工業的に有利な方法とは言
いがたい。このように、公知のいずれの方法によって
も、3−置換ベンゾイソチアゾール誘導体を工業的に有
利に製造することは困難であった。
況に鑑み、工業的に有利な、しかも高価な原料を使用す
ることなく、容易かつ経済的に有利に3−置換ベンゾイ
ソチアゾール誘導体を製造する方法を提供すべく鋭意検
討した。その結果、本発明者らは、以下の一般式(I)
で示される2−シアノベンゼンスルフェニルハライドが
3−置換ベンゾイソチアゾール誘導体製造の重要な中間
体になりうることを見出し、本化合物の物性および工業
的に安価にかつ容易に製法を提供すべく鋭意検討した。
2−シアノベンゼンスルフェニルハライドは文献未記載
の新規化合物で、その物性、製造方法については知られ
ていない。すなわち、本発明の新規化合物である2−シ
アノベンゼンスルフェニルハライドは、以下に記載する
一般式(II)で示される2−シアノフェニルチオ誘導
体をハロゲン化することにより容易に得られ、また、2
−シアノベンゼンスルフェニルハライドとピペラジン化
合物を反応させることにより、容易に3−置換ベンゾイ
ソチアール誘導体が得られることを見出した。また、こ
れらの2反応を連続して行う方法、すなわち、2−シア
ノフェニルチオ誘導体をハロゲン化して2−シアノベン
ゼンスルフェニルハライドとなし、引き続きピペラジン
化合物を反応させることにより、3−置換ベンゾイソチ
アゾール誘導体が効率よく製造できることを見出した。
本発明は、かかる本発明者らの新たな知見に基づいて完
成されたもので、(1)一般式(I)
ルハライド、(2)一般式(II)
チオ基または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ル基を表す。)
をハロゲン化することを特徴とする一般式(I)で示さ
れる2−シアノベンゼンスルフェニルハライドの製造方
法、(3)一般式(I)で示される2−シアノベンゼン
スルフェニルハライドと一般式(III)
素数1〜6の置換アルキレン基を表す。)
ることを特徴とする一般式(IV)
義である。)
の製造方法、および(4)一般式(II)で示される2
−シアノフェニルチオ誘導体をハロゲン化して一般式
(I)で示される2−シアノベンゼンスルフェニルハラ
イドとなし、ついで、一般式(III)て示されるピペ
ラジン化合物と反応させることを特徴とする一般式(I
V)で示される3−置換ベンゾイソチアゾールの製造方
法、を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明
する。
物、2−シアノベンゼンスルフェニルハライドにおい
て、Xで表される基はClまたはBrである。すなわち、
一般式(I)で示される化合物は、2−シアノベンゼン
スルフェニルクロライドまたは2−シアノベンゼンスル
フェニルブロマイドである。一般式(I)で示される化
合物は、一般式(II)で示される2−シアノフェニル
チオ誘導体をハロゲン化することにより製造できる。一
般式(II)で示される化合物におけるR1で表される
基は、H、ナトリウム、カリウムなどのようなアルカリ
金属、2−シアノフェニルチオ基、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチルなど
のような炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル
基である。一般式(II)で示される化合物の具体例と
しては、2−シアノベンゼンチオール、2,2'−ジシア
ノジフェニルジスルフィド、2−シアノフェニルメチル
スルフィド、2−シアノフェニルエチルスルフィド、2
−シアノフェニルn−プロピルスルフィド、2−シアノ
フェニルイソプロピルスルフィド、2−シアノフェニル
n−ブチルスルフィド、2−シアノフェニルt−ブチルス
ルフィドなどが挙げられる。
ン化には、塩素、塩化スルフリル、臭素、臭化スルフリ
ルなどや、それらの混合物をハロゲン化剤として使用す
ることができる。とりわけ、塩素、臭素が好ましい。ハ
ロゲン化剤の使用量は、一般式(II)で示される化合
物の種類により異なるが、通常、一般式(II)で示さ
れる化合物に対して0.5〜7倍モルの範囲である。ハ
ロゲン化の反応温度は、一般式(II)で示される化合
物の種類により異なるが、通常、約−10℃〜約160
℃、好ましくは約−5℃〜約130℃の範囲である。反
応温度が低すぎると反応速度が遅く、逆に高すぎると副
反応が起こり収率低下の原因となる。該ハロゲン化反応
は無溶媒でも溶媒中でも行うことができ、溶媒として
は、特に限定されるものではなく、例えば、ヘキサン、
シクロヘキサン、ヘプタン等の炭化水素類、ジクロロエ
タン、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭
化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベン
ゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等の芳香
族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシドなどの極性溶媒等を挙げることができ
る。溶媒を用いる場合、その使用量は、特に限定される
ものではないが、通常、一般式(II)で示される化合
物に対して0.1〜10倍重量である。かくして得られ
た一般式(I)の2−シアノベンゼンスルフェニルハラ
イドは蒸留、晶析などの常法により単離することができ
る。
2−シアノベンゼンスルフェニルハライドと一般式(I
II)で示されるピペラジン化合物を反応させることに
より、一般式(IV)で示される3−置換ベンゾイソチ
アゾールを得ることができる。一般式(III)で示さ
れるピペラジン化合物としては、例えば、ピペラジン、
1−メチル−ピペラジン、1−エチル−ピペラジン、1
−n−ブチル−ピペラジンなどの1−アルキル−ピペラ
ジン類、1−イミドブチレン−ピペラジン、1−アミド
ブチレン−ピペラジン、1−((5−インドール)エチ
レン)−ピペラジンなどの1−置換アルキレン−ピペラ
ジン類が挙げられる。
(I)で示される2−シアノベンゼンスルフェニルハラ
イドに対し、通常、1〜10倍モルの範囲、好ましくは
3〜6倍モルの範囲である。反応温度は、通常、約80
℃〜約150℃、好ましくは約100℃〜約130℃の
範囲である。反応温度が低すぎると反応速度が遅く、逆
に高すぎると副反応が起こり収率低下の原因となる。溶
媒は、特に必要ではなく、無溶媒反応が好ましく用いら
れるが、該反応は溶媒中でも行うことができる。溶媒と
しては、例えば、シクロヘキサン、ヘプタンなどの炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼンなどの芳香
族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシドなどの極性溶媒等を挙げることができ
る。溶媒を用いる場合、その使用量は、特に限定される
ものではないが、一般式(I)で示される化合物に対し
て、通常、0.1〜10倍重量である。かくして得られ
る一般式(IV)で示される3−置換ベンゾイソチアゾ
ールは、反応混合物から常法に従い、晶析などにより容
易に単離精製することができる。
換ベンゾイソチアゾールの具体例としては、3−(1−
ピペラジニル)−1,2−ベンズイソチアゾール、3−
(4−エチル−1−ピペラジニル)−1,2−ベンズイ
ソチアゾール、3−(4−n−ブチル−1−ピペラジニ
ル)−1,2−ベンズイソチアゾール、3−(4−シク
ロヘキシル−1−ピペラジニル)−1,2−ベンズイソ
チアゾールなどを挙げることができる。また、これらの
化合物は塩酸、硫酸等の存在下、酸性条件で塩酸塩、硫
酸塩などの鉱酸塩として単離することもできる。
ベンゾイソチアゾールは、上記の2反応を連続して行う
方法、すなわち、一般式(II)で示される2−シアノ
フェニルチオ誘導体をハロゲン化して、一般式(I)で
示される2−シアノベンゼンスルフェニルハライドと
し、引き続き、一般式(III)で示されるピペラジン
化合物反応させることにより製造することができる。本
反応を行う場合のハロゲン化反応、ピペラジン化合物と
の反応は、各反応について上記したと同様に行うことが
できる。
として用いる一般式(II)で示される化合物は、例え
ば、本発明者らによる特願平6−289763号に記載
の方法により容易に得ることができる。すなわち、2−
シアノクロルベンゼンをメチルメルカプタンナトリウム
塩により2−シアノフェニルメチルスルフィドとし、つ
いで、メチル基をハロゲン化した後、加水分解すること
により2−シアノベンゼンチオールが得られる。さら
に、アルカリ処理して、アルカリ金属塩を酸化させる
と、2,2'−ジシアノジフェニルジスルフィドが得られ
る。
く説明するが、本発明は、これらに限定されるものでは
ない。 実施例1 撹拌器、温度計、塩素吹き込み管および冷却器を備え付
けた300ml四つ口フラスコに、2−シアノベンゼンチ
オール67.5g(0.500モル)およびクロロベン
ゼン150gを仕込み、約80℃で塩素39g(0.55
モル)を撹拌下、2時間かけて吹き込んだ。溶媒を留去
した後、減圧下蒸留を行い白色結晶81.7gを得た。
このものは下記のデータにより2−シアノベンゼンスル
フェニルクロライドと同定された。2−シアノベンゼン
チオールに対する収率は96.4%であった。 物性値 2−シアノベンゼンスルフェニルクロライド 性状: 白色結晶 融点: 38.5〜39.0℃ NMR: δ(ppm)7.37〜8.09(m) IR: (KBr, cm-1)1595,1467,124
8,1012,760 元素分析: 計算値 C:49.56;H:2.38;
N:8.26;S:18.90 実測値 C:49.60;H:2.34;N:8.2
5;S:18.88
300ml四つ口フラスコに、2,2'−ジシアノジフェニ
ルジスルフィド67.2g(0.250モル)、クロロ
ベンゼン150gを仕込み、約80℃で臭素84.0g
(0.525モル)を撹拌下、1時間かけて滴下した。
過剰の臭素を炭酸ナトリウム水で除去した後、シクロヘ
キサンを用い晶析させ白色結晶101.9gを得た。こ
のものは下記のデータにより、2−シアノベンゼンスル
フェニルブロマイドと同定した。2,2'−ジシアノジフ
ェニルジスルフィドに対する収率は95.2%であっ
た。 物性値 2−シアノベンゼンスルフェニルブロマイド 性状: 白色結晶 融点: 59.5〜60.5℃ NMR: δ(ppm)7.38〜8.07(m) IR: (KBr, cm-1)1589,1462,124
2,958,760 元素分析: 計算値 C:39.27;H:1.88;
N:6.54;S:14.98 実測値 C:39.32;H:1.88;N:6.5
2;S:15.00
500ml四つ口フラスコに、2−シアノフェニルメチル
スルフィド74.5g(0.500モル)、クロロベン
ゼン250gを仕込み、約100℃で臭素96.0g
(0.600モル)を撹拌下、5時間かけて滴下した。
その後2時間撹拌して反応を終了した。過剰の臭素を炭
酸ナトリウム水で除去した後、減圧下蒸留を行い2−シ
アノベンゼンスルフェニルブロマイド90.4gを得
た。2−シアノフェニルメチルスルフィドに対する収率
は84.5%であった。
500ml四つ口フラスコに、ピペラジン86.2g
(1.00モル)、クロロベンゼン7.5gを仕込み、
撹拌下、約130℃で2−シアノベンゼンスルフェニル
クロライド42.4g(0.25モル)を溶融状態で1
時間かけて滴下し、その後、4時間撹拌して反応を終了
した。水で過剰のピペラジンを除去した後、塩酸酸性と
し水層に抽出し、このものを水酸化ナトリウム水でアル
カリ性にすることにより、3−(1−ピペラジニル)−
1,2−ベンズイソチアゾールの結晶40.9g(融点8
9〜90℃)を得た。2−シアノベンゼンスルフェニル
クロライドに対する収率は74.7%であった。
ニルクロライドの代わりに2−シアノベンゼンスルフェ
ニルブロマイド53.5g(0.25モル)を用いた以
外は実施例4と同様の操作を行い、塩酸酸性の水溶液を
冷却することにより、3−(1−ピペラジニル)−1,
2−ベンズイソチアゾール塩酸塩の結晶46.6g(分
解温度275〜280℃)を得た。2−シアノベンゼン
スルフェニルクロライドに対する収率は73.0%であ
った。
500ml四つ口フラスコに、2−シアノフェニルメチル
スルフィド74.5g(0.500モル)、クロロベン
ゼン250gを仕込み、約100℃で臭素96.0g
(0.600モル)を撹拌下、5時間かけて滴下し、そ
の後2時間撹拌して反応を終了した。過剰の臭素を炭酸
ナトリウム水で除去した後、溶媒を留去し、2−シアノ
ベンゼンスルフェニルブロマイドの粗製物92.0gを
得た。別途、撹拌器、温度計、滴下ロートおよび冷却器
を備え付けた1000ml四つ口フラスコに、ピペラジン
172.4g(2.00モル)、クロロベンゼン15gを
仕込み、撹拌下、約130℃で上記反応で得た粗2−シ
アノベンゼンスルホニルブロマイドを溶融状態で1時間
かけて滴下し、その後5時間撹拌して反応を終了した。
水で過剰のピペラジンを除去した後、塩酸酸性とし水層
に抽出し、このものを水酸化ナトリウム水でアルカリ性
にすることにより、3−(1−ピペラジニル)−1,2
−ベンズイソチアゾールの結晶65.9gを得た。2−
シアノフェニルメチルスルフィドに対する収率は60.
2%であった。
チルピペラジン100g(1.00モル)を用いた以外
は実施例5と同様の操作を行い、3−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−1,2−ベンズイソチアゾール塩酸
塩の結晶55.9g(融点250〜252℃)を得た。
2−シアノベンゼンスルホニルブロマイドに対する収率
は83.0%であった。
規な2−シアノベンゼンスルフェニルハライドおよびそ
れらの製造方法が提供され、これらの化合物を用いるこ
とにより、特に医薬品の製造用中間体として重要な3−
置換ベンゾイソチアゾール誘導体が工業的に有利に、か
つ効率よく、経済的に製造できる。
Claims (13)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、XはClまたはBrを表す。)で示される2−シ
アノベンゼンスルフェニルハライド。 - 【請求項2】 2−シアノベンゼンスルフェニルクロラ
イドである請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 2−シアノベンゼンスルフェニルブロマ
イドである請求項1記載の化合物。 - 【請求項4】 一般式(II) 【化2】 (式中、R1はH、アルカリ金属、2−シアノフェニル
チオ基または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖アルキ
ル基を表す。)で示される2−シアノフェニルチオ誘導
体をハロゲン化することを特徴とする一般式(I)で示
される2−シアノベンゼンスルフェニルハライドの製造
方法。 - 【請求項5】 塩素または臭素を使用してハロゲン化す
る請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 2−シアノフェニルチオ誘導体が2−シ
アノベンゼンチオールである請求項4記載の方法。 - 【請求項7】 2−シアノフェニルチオ誘導体が2,2'
−ジシアノジフェニルジスルフィドである請求項4記載
の方法。 - 【請求項8】 2−シアノフェニルチオ誘導体が2−シ
アノフェニルメチルスルフィドである請求項4記載の方
法。 - 【請求項9】 2−シアノフェニルチオ誘導体が2−シ
アノフェニルt−ブチルスルフィドである請求項4記載
の方法。 - 【請求項10】 一般式(I)で示される2−シアノベ
ンゼンスルフェニルハライドと一般式(III) 【化3】 (式中、R2はH、炭素数1〜6のアルキル基または炭
素数1〜6の置換アルキレン基を表す。)で示されるピ
ペラジン化合物とを反応させることを特徴とする一般式
(IV) 【化4】 (式中、R2は上記一般式(III)におけるR2と同意
義である。)で示される3−置換ベンゾイソチアゾール
の製造方法。 - 【請求項11】 一般式(III)で示されるピペラジ
ン化合物がピペラジンである請求項10記載の方法。 - 【請求項12】 一般式(II)で示される2−シアノ
フェニルチオ誘導体をハロゲン化して一般式(I)で示
される2−シアノベンゼンスルフェニルハライドとな
し、ついで、一般式(III)で示されるピペラジン化
合物と反応させることを特徴とする一般式(IV)で示
される3−置換ベンゾイソチアゾールの製造方法。 - 【請求項13】 一般式(IV)で示される3−置換ベ
ンゾイソチアゾールが、3−(1−ピペラジニル)−
1,2−ベンズイソチアゾールである請求項12記載の
方法。
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TW085104333A TW326033B (en) | 1995-04-24 | 1996-04-12 | Cyanobenzenesulfenyl halide and process for preparation of 3-substituted benzisothiazole using the same |
CA2564300A CA2564300C (en) | 1995-04-24 | 1996-04-23 | Process for preparation of 3-substituted benzisothiazole |
CA002174797A CA2174797C (en) | 1995-04-24 | 1996-04-23 | Cyanobenzenesulfenyl halide and process for preparation of 3-substituted benzisothiazole using the same |
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