JPH08290226A - 手持ち式締付機 - Google Patents

手持ち式締付機

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JPH08290226A
JPH08290226A JP7117797A JP11779795A JPH08290226A JP H08290226 A JPH08290226 A JP H08290226A JP 7117797 A JP7117797 A JP 7117797A JP 11779795 A JP11779795 A JP 11779795A JP H08290226 A JPH08290226 A JP H08290226A
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JP
Japan
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piston
valve
movable die
liquid
cylinder chamber
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Application number
JP7117797A
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English (en)
Inventor
Shunichi Yamada
俊一 山田
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Sanki Engineering Co Ltd
Sanki Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Sanki Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
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  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小動力のまたは小ストロークの原動機構を用
い可動ダイスに大きな力のまたは大ストロークの作動を
させて大きな締付けを行わせる。 【構成】 本体ハウジング1の原動機構で駆動される伝
動ピストン20で増幅シリンダ11の副シリンダ室13
の液体を加圧し、これを作動ピストン24に作用させて
その先端の可動ダイス38を伝動ピストン20の往復動
毎に少しずつ前進させ被加工物に締付けを施す。締付け
を終わったとき圧力液体は最大ストローク時に開く自動
開閉弁52または任意に開く手動開閉弁72で液槽43
に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電線端子の圧着、配管接
続スリーブの圧縮などの締付け作業を行う手持ちの締付
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電線端子の圧着や配管接続スリーブの圧
縮などを工事現場で行うため、主に液圧を原動力として
直線往復動する可動ダイスおよびこれに対向させて配置
した固定ダイスの間に端子や接続スリーブを装入し、可
動ダイスを駆動することによって所定の締付けを施すよ
うにした手持ち式締付機は特開平2−104498号公
報、特開平6−31647号公報などにも記載されてい
るように広く知られ、且つ実用に供されている。
【0003】これらの締付機は被加工物は所要の圧着、
圧縮などの締付けを施すため、可動ダイスのストローク
を機械的に一定量に設定する、液圧駆動のものにあって
は液圧の上限値を設定する、などの手段を講じている。
【0004】前述のストローク設定手段によると、可動
ダイスは一回の往動で所要の締付けを完了させるため、
一定寸法の被加工物に一定量の塑性変形を生じさせるも
のについては有用である。
【0005】しかし、被加工物である端子や接続スリー
ブが大径のもの、或いは締付け量が大きいものについて
は、可動ダイスのストロークを大きく設定する必要があ
り、そのために液圧を原動力とするものにあっては液圧
シリンダのピストン、電動力や手動力とするものにあっ
ては機械的伝動部分のストロークが大きくなって原動機
構の大形化を招き、手持ち式が要求する小形で持ち運び
や取り扱いの容易さが損なわれることとなる。また、原
動機構は可動ダイスの一回の往動で所要の締付けを完了
するように作られているので、現場において締付けの度
合いを加減することができないばかりか、寸法の異なる
被加工物に所望の締付けを行うことができず、従って一
台の締付機では同一寸法の被加工物に一定の締付けを施
すことにしか対応できない、という不便さがあった。
【0006】本発明は、このように従来の締付機が可動
ダイスの一回の往動で所要の締付けを完了させる構成と
されているため、大径の或いは大きい締付け量の被加工
物に対して大形化が避けられないという問題、および締
付けの度合いを加減することや寸法の異なる被加工物に
所要の締付けを行うことができないという不便さをもっ
ている、という点を解決しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、原動機構を装備し
た本体ハウジングの先端前方に可動ダイスと固定ダイス
とが対向配置され、可動ダイスを原動機構により前進さ
せ固定ダイスとの間に挟んだ被加工物を締付ける形式の
手持ち式締付機において、本発明は原動機構により駆動
される伝動ピストンおよび作動ピストンと、伝動ピスト
ンと作動ピストンの後部ピストン杆後端部とをそれらの
端面を離間自由に接触させて装入した副シリンダ室と、
作動ピストンをその前部ピストン杆を前方へ突出させる
とともに戻しばねを作用させて嵌装した主シリンダ室と
からなり、本体ハウジングの先端前方に配備させた増幅
シリンダと;本体ハウジングまたは増幅シリンダに付設
させた液槽と;液槽へ向かって閉じる逆止弁を有し、主
シリンダ室の後部ピストン杆側部分と副シリンダ室と液
槽とを互いに接続した給液通路と;開閉弁を有し、主シ
リンダ室の後部ピストン杆側部分および副シリンダ室と
液槽とを接続した排液通路と;を具え、そして作動ピス
トンは伝動ピストンよりも大ストローク動作可能とする
とともに、前部ピストン杆の先端に可動ダイスを取付け
る、という構成とした。
【0008】前記の構成において、作動ピストンは伝動
ピストンよりも大径の場合、および同径または小径の場
合がある。
【0009】また、排液通路の開閉弁は、作動ピストン
の位置検知機構およびこれに連動して可動ダイスの最大
往動位置で動作する操作部材からなる開弁手段と、復動
完了まで開弁状態とする排液圧力からなる開弁保持手段
とによって動作する自動開閉弁、或いは可動ダイスの任
意往動位置で操作可能な手動開弁手段によって動作する
手動開弁のいずれかとする。
【0010】更に、排液通路を二つ設けてその一方を自
動開閉弁付き、もう一方を手動開閉弁付きにする、とい
う場合もある。
【0011】
【作用】可動ダイスと固定ダイスとの間に被加工物を挟
み、原動機構を作動して伝動ピストンを前進させると、
そのストローク分だけ作動ピストンが押されて可動ダイ
スを被加工物に喰込ませると同時に、二つのシリンダ室
に容積増大に伴い液槽の液体が導入される。次に、原動
機構を復動させ伝動ピストンを戻すと、作動ピストンは
停止しており、また副シリンダ室には容積増大に伴い液
体が導入される。
【0012】原動機構を再び作動して伝動ピストンを前
進させると、副シリンダ室の液体が加圧されて後部ピス
トン杆の端面に作用すると同時にこの加圧液体は主シリ
ンダ室に導入されて作動ピストンに作用する。これによ
り、伝動ピストンに加えられた力は副シリンダ室からシ
リンダ室に導入される加圧液体を介在させて作動ピスト
ンに作用し、可動ダイスを被加工物に更に喰込ませる。
伝動ピストンを戻すと作動ピストンは停止しており、副
シリンダ室には液槽から液体が導入される。
【0013】以上の動作を繰返すことにより、伝動ピス
トンにより加圧された液体の圧力を作動ピストンに加え
てそのストローク以上の締付けを被加工物に施すことと
なる。
【0014】開閉弁が自動開閉弁の場合は可動ダイスが
規定の最大往動位置に到達したとき液体が排出されて初
頭位置に戻り、伝動機構のストロークよりも大きな一定
締付け量の加工が行われる。手動開閉弁の場合は、任意
の時期に液体を排出することにより任意の締付け量の加
工が行われる。
【0015】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する
と、図1において図示しない液槽、ポンプ、液圧シリン
ダ、ポンプ駆動用電動機、電池および所要の液通路と制
御弁を内蔵した手持ち式の本体ハウジング1の先端にハ
ウジング先端面とほぼ同一位置およびこれより前方へ突
出した位置の間で直線往復動させられるように前記液圧
シリンダのピストン杆2が配置されているとともに、ピ
ストン杆2の軸線を挟んだ対称位置に平面コ形のブラケ
ット3の一対が突設されている。
【0016】本体ハウジング1の先端前方には本発明の
中枢である増幅シリンダ11がピストン杆2と同一軸線
上に位置させて配置されている。本実施例では、増幅シ
リンダ11はピストン杆2の力を増幅して被加工物の締
付け力とするものであり、基端側に副シリンダ室13を
有するとともに先端側にこれよりも大径の主シリンダ室
14を有するシリンダ筒12と、これらの室13,14
を塞いでシリンダ筒12の両端に取付けられたエンドカ
バー16およびヘッドカバー19と、副シリンダ室13
に周囲に隙間を有して装入され後方へ向かって延びるピ
ストン杆21がエンドカバー16に液密に貫通支持され
ている伝動ピストン20と、主シリンダ室14に液密に
嵌装され二つの室13,14の仕切り15を液密に貫通
して副シリンダ室13に後端部を装入した後部ピストン
杆25およびヘッドカバー19を貫通して先端部を前方
へ突出した前部ピストン杆27を有する作動ピストン2
4とを具えている。
【0017】伝動ピストン20はそのピストン杆21の
抜止めとして働く小フランジ程度の大きさであり、後部
ピストン杆25はこの伝動ピストン20と同一径とされ
ているとともに、二つのピストン20,24が最も基端
側に置かれている不作動位置でこれらの端面は互いに接
触しており、且つピストン杆21と原動機構であるピス
トン杆2の端面も互いに接触している。また、伝動ピス
トン20およびピストン杆21と後部ピストン杆25と
には同一径のばね装入孔22,26が設けられ、伝動ピ
ストン20をピストン杆2に追従して復動させる復帰ば
ね28が装入されているとともに、作動ピストン24と
ヘッドカバー19との間には作動ピストン24を復動さ
せる戻しばね29が装入されている。更に、作動ピスト
ン24の不作動位置でその後部ピストン杆25側に主シ
リンダ室14の一部である狭い作動室18が形成されて
いる。
【0018】エンドカバー16はその軸線を挟んだ対称
位置に後方へ延びる一対の腕部片17を有し、この腕部
片17をブラケット3に嵌込んでこれらに貫通した止ピ
ン30によって本体ハウジング1に取外し可能に固定さ
れている。
【0019】一方、ヘッドカバー19はその軸線を挟ん
だ対称位置に平面コ形のブラケット31の一対を前方へ
突出させて有しており、正面ほぼコ形であって中央部分
が固定ダイス32を形成し両端が取付腕33を形成して
いる受台34が、取付腕33をブラケット31に嵌込ん
で着脱ピン35、固定ピン36によりヘッドカバー19
に回動可能に結合されている。固定ダイス32に向かい
合う可動ダイス38は前部ピストン杆27の先端に取外
し可能に取付けられており、ブラケット31に挟まれて
傾くことなく直線動する。
【0020】シリンダ筒12の外側にはブロック41が
突出形成され、更にその外側には保護カバー42に囲ま
れた膨縮自由な液槽43が取付けられていて、副シリン
ダ室13、作動室18とこの液槽43とが後述する液通
路によって接続され、且つ液通路に設けた制御弁によっ
て液体の流れを制御して可動ダイス38を原動機構の作
動毎に少しずつ前進駆動させるようになっている。
【0021】液体は液圧機器に一般的に用いられるのと
同じ油であり、液槽43、副シリンダ室13、作動室1
8および液通路に充満している。また、作動ピストン2
4は作動機構であるピストン杆2のストロークよりも大
きいストロークの動作が可能であるように作られてお
り、伝動ピストン20は復帰ばねによってピストン杆2
と同一ストロークの動作を行う。
【0022】前記の液通路および制御弁はブロック41
に設けられており、簡略化した回路図で示した図1およ
び断面配置図で示した図2、ならびに二つのピストン2
0,24の動きを示した図3に基づいてその構成、動作
を説明する。
【0023】給液通路は、液槽43から副シリンダ室1
3に至る第一給液通路45とこれより分岐して作動室1
8に至る第二給液通路47とからなり、第一給液通路4
5の入口には液槽43の内部に突出させて第一逆止弁4
6が設けられているとともに、第二給液通路47の適所
に第二逆止弁48が設けられており、これらは液槽43
へ向かって閉じるボール弁で構成されている。
【0024】図1および図3(A)に示す二つのピスト
ン20,24が最も後退している不作動位置において、
着脱ピン35を抜いて受台34を回動し被加工物である
電線端子または配管接続スリーブを固定ダイス32に嵌
込んで再び受台34をヘッドカバー19に固結させる。
そして、駆動機構を作動してそのピストン杆2を前進さ
せると、そのストローク分だけ伝動ピストン20,作動
ピストン24が押されて一体に前進し、図3(B)の位
置に至る。
【0025】これにより、可動ダイス38はピストン杆
2のストロークLだけ往動して被加工物に接近、接触し
続いて喰込んだこととなる。副シリンダ室13は伝動ピ
ストン20の前進に伴って容積を増大するが、前述のよ
うに伝動ピストン20は小さいので容積増大は僅かであ
る。一方、作動室18も作動ピストン24の前進に伴っ
て容積を増大し、このため第一、第二の逆止弁46,4
8が開いて液槽43の液体が二つの給液通路45,47
を通りそれぞれに導入される。
【0026】原動機構のピストン杆2が初頭位置まで復
動すると、伝動ピストン20も復帰ばね28によって一
体に初頭位置まで復動するが、作動ピストン24は第二
逆止弁48が閉じて作動室18に液体を封入しているた
め前記の前進位置に停止して図3(C)に示す状態とな
る。副シリンダ室13はストロークLに相当するピスト
ン杆21の実容積だけ容積を増大するので、第一逆止弁
46が開き第一給液通路45によって液槽43の液体が
容積増大分だけ補給されることとなる。
【0027】原動機構を再び作動して伝動ピストン20
をストロークLだけ前進させると、副シリンダ室13は
前記実容積だけ容積を減少する。これにより副シリンダ
室13の液体は加圧されて後部ピストン杆25の端面に
作用すると同時に、この加圧液体は第二逆止弁48を開
いて第二給液通路47より作動室18に導入され、作動
ピストン24の後端面に作用する。即ち、原動機構によ
って伝動ピストン20に加えられた力は二つのピストン
20,24の有効面積比だけ増幅されて作動ピストン2
4に作用し、図3(C)に示す位置から図3(D)に示
す位置までの距離Xをストロークして可動ダイス38を
被加工物に更に喰込ませる。
【0028】原動機構を初頭位置まで復動させると伝動
ピストン20も初頭位置まで復動し、作動ピストン24
は停止しているので図3(E)に示す状態となる。この
ときも副シリンダ室13には液槽43の液体がピストン
杆21の復動に伴う容積増大分だけ補給される。
【0029】原動機構を再度作動して伝動ピストン20
をストロークLだけ前進させると、副シリンダ室13に
発生した圧力液体は作動室18に導入されて作動ピスト
ン24を図3(E)に示す位置から図3(F)に示す位
置までの距離Yをストロークして可動ダイス28を被加
工物を更にまた喰込ませる。
【0030】以上の動作を繰返すことにより、原動機構
が可動ダイス28を直接押すことなく二つのピストン2
0,24の面積差に応じた力の増幅作用を利用して少し
ずつ往動させ、最終的に所定の締付けを施すことができ
る。
【0031】本発明では、可動ダイス38の一回当たり
のストロークを小さくして締付け量と締付け力の両方を
増幅する代わりに、一回当たりのストロークをピストン
杆2と同じまたはこれよりも大きくして締付け量のみを
増幅することもできる。この場合、作動ピストン24は
伝動ピストン20と同径またはこれよりも小径とされ、
図3で説明したストロークX,YはLと等しいかまたは
これよりも大きくなる。
【0032】従って、小動力または小ストロークの原動
機構を採用して本体ハウジング1の小形化、軽量化を図
ることと、大径の或いは大きい締付け量の被加工物に対
応すること、とを両立させることができるものである。
【0033】次に、所定の締付けを施したとき、副シリ
ンダ室13および作動室18の液体を液槽43に戻しな
がら二つのピストン20,24を初頭位置まで復動させ
なければならない。そのために、本実施例では予め設定
した所定距離の往動をしたとき作動する自動開閉弁52
を有する第一排液通路51、および任意の往動位置まで
作動可能な手動開閉弁72を有する第二排液通路71を
第二給液通路47の第二逆止弁48と作動室18との間
の部分からそれぞれ分岐して液槽43に接続した。
【0034】自動開閉弁52は二つの給液通路45,4
7を横切って形成した弁室53にその一端の弁座に着座
する球形の弁体54を移動自由に装入するとともに、給
液通路45,47の間の部分にこれらを遮断させて案内
ピストン55を摺動自由に嵌装した構成であって、第一
排液通路51は前記の弁座を入口としている。
【0035】この自動開閉弁52の開弁手段は、作動ピ
ストン24の前部ピストン杆27に形成した軸線方向へ
延びる溝カム57およびばね59の力で先端を溝カム5
7に嵌入させた円柱状の従動部片60からなる位置検知
機構62と、弁室53の延長上に配置されてばね63の
力で基端を従動部片60の中間の小径部61に嵌入した
棒状の操作部材64とによって構成され、操作部材64
の先端は自動開閉弁52の出口側に差込まれて閉弁位置
の弁体54にほぼ接触している。
【0036】前述の被加工物締付けが行われていると
き、案内ピストン55は弁体54を押して弁座に着座さ
せ、第一排液通路51を閉止している。所定量の締付け
が施される可動ダイス28の最大往動位置に達すると、
溝カム57の終端のカム部58が従動部片60を直線動
して操作部材64の基端を小径部61から押出す。これ
により、弁体54は案内ピストン55と一体に操作部材
64に押されて弁座から離間し、第二給液通路47が第
一排液通路51に連通するようになる。
【0037】これにより、作動室18の圧力液体は液槽
43に排出されるようになり、作動ピストン24は戻し
ばね29の力により復動を開始する。副シリンダ室13
の液体は締付け完了時の伝動ピストン20の位置に関係
なく後部ピストン杆25の復動開始と同時に第二逆止弁
48を開いて第二給液通路47を通り弁室53に入って
作動室18の液体と一緒に第一排液通路51を経て液槽
43に排出される。
【0038】作動ピストン24が復動を開始すると、従
動部片60が溝カム57に嵌入して操作部材64はばね
63の力で再び小径部61に嵌り弁体54から離れる。
このとき、案内ピストン55は両端面に副シリンダ室1
3および作動室18から流出する液体の互いに等しい圧
力が作用しているので、操作部片64により押された位
置に停止している。一方、第二給液通路47は作動室1
8から流出する液体が操作部材64のストローク分だけ
弁座から離間した弁体54を弁座へ向かって押すことの
ないように弁座に接近した個所で弁室53を横切ってい
る。このため、弁体54は案内ピストン55に接した状
態で停止し、作動ピストン24の復動が完了するまで開
弁している。
【0039】締付けを終わった被加工物を外して次ぎの
被加工物を可動ダイス38と固定ダイス32との間に挟
み込み、前述の繰付け作業を開始すると、作動ピストン
24の前進開始と同時に作動室18の圧力が一時的に低
下する。このため、案内ピストン55は弁座へ向かって
移動し、弁体54を弁座に着座させて第一排液通路51
を閉止することとなる。
【0040】そして、このような自動開閉弁52を増幅
シリンダ11と組合わせたことにより、小ストロークの
原動機構で大径の或いは締付け量の大きい被加工物に一
定且つ所定の締付けを施すことができる。
【0041】第二排液通路71は第二逆止弁48と自動
開閉弁52との間で第二給液通路47から分岐して液槽
43に接続されており、手動開閉弁72はその途中に形
成した弁室73にその一端の弁座に着座する円錐形の弁
体74および閉弁ばね75を装入した構成である。
【0042】この手動開閉弁72の開弁手段は、シリン
ダ筒12の側面にピン78により回動自由に取付けた開
弁レバー77と、弁室73の延長上に配置されてばね7
8の力で基端を開弁レバー77に接触させた棒状の操作
部片79とによって構成され、操作部片79の先端は手
動開閉弁72の出口側に差込まれて閉弁位置の弁体74
にほぼ接触している。
【0043】自動開閉弁52が開弁するストロークに達
しないうちに予定の締付け量となったとき、開弁レバー
77を回動して操作部片79を押すと弁体74が弁座か
ら離れて第二排液通路71を開放する。これにより、副
シリンダ室13の液体は第二排液通路71に入るととも
に、作動室18の液体は自動開閉弁52の弁室53を通
って第二排液通路71に入り、液槽43に排出される。
【0044】このような手動開閉弁72を具えさせるこ
とにより、締付けの度合いを加減することや寸法の異な
る被加工物にそれぞれ所要の締付けを施すことが一台の
締付機で可能となる。また、締付けの途中で締付け個所
を変更する場合や締付機が故障した場合に、手動開閉弁
72によって圧力液体を排出させ作動ピストン24を任
意の位置から復動させることにより容易に対処すること
ができる。
【0045】更に、本実施例では例えば被加工物に高硬
度部分があってそこを締付けるような場合、或いは所定
以上の締付けを行った場合に、液体が予定以上の高圧と
なることを考慮して第二逆止弁48の出口側から液槽4
3に接続させて逃し通路81を設け、そこに規定以上の
圧力で開く高圧安全弁82を設置した。
【0046】尚、自動開閉弁52および手動開閉弁72
はその両方を具えさせることなくいずれか一方のみを具
えさせても前述の問題および不便さのいずれかを解消す
る、という本発明の目的を達成させることができる。
【0047】また、二つの給液通路45,47は互いに
独立した通路とすることができる。この場合、副シリン
ダ室13と作動室18とを接続する圧力液体移動用の通
路が必要であり、また排液通路51,71は各給液通路
45,47または副シリンダ室13、作動室18と液槽
43とを接続するように配置される。
【0048】尚、本実施例では液槽43を具えた増幅シ
リンダ11を本体ハウジング1のブラケット3に止ピン
30によって取外し可能に固定する構成としたので、例
えば前述の特開平2−104498号公報に記載されて
いるような油圧作動機のアタッチメントとして利用する
ことができ、曲げや切断などを行うアタッチメントと併
用して一台の油圧作動機で多様な作業を行わせるものに
適用可能である。しかし、本体ハウジング1に取外し不
可に設けて専用機としての利用も可能であり、この場合
は油槽43、給液通路45,47や排液通路51,71
の一部を本体ハウジング1に形成することもでき、また
伝動ピストン20を液圧シリンダのピストンや電動力の
機械的伝動部分と固結してそれらの一部とすることがで
きる。
【0049】
【発明の効果】以上のように原動機構の動力を増幅シリ
ンダを介在させて可動ダイスに与える構成とした本発明
によると、小動力または小ストロークの原動機構を用い
て小形化、軽量化を計りながら大きな力による、或いは
大きな締付け量の圧着や圧縮を施すことが容易に可能で
ある。
【0050】また、増幅シリンダの圧力液体の排出を自
動開閉弁で行わせることにより、原動機構のストローク
に関係なくそれよりも大きい一定量の締付けを行って大
径の被加工物や締付け量の大きい被加工物に対応させる
ことができ、排出を手動開閉弁で行わせることにより任
意量の締付けを行って締付け度合いを加減することや寸
法の異なる被加工物にそれぞれ所要の締付けを施すこと
ができ、多様な締付けに対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部簡略化した縦断面
図。
【図2】図1の実施例の液通路および制御弁の断面配置
図。
【図3】図1の実施例の動作説明図。
【符号の説明】
1 本体ハウジング、11 増幅シリンダ、13 副シ
リンダ室、14 主シリンダ室、18 作動室、20
伝動ピストン、24 作動ピストン、25 後部ピスト
ン杆、27 前部ピストン杆、29 戻しばね、32
固定ダイス、38 可動ダイス、43 液槽、45,4
7 給液通路、46,48 逆止弁、51,71排液通
路、52 自動開閉弁、62 位置検知機構、64 操
作部材、72 手動開閉弁、77 開弁レバー、79
操作部片、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機構を装備した本体ハウジングの先
    端前方に可動ダイスと固定ダイスとが対向配置され、可
    動ダイスを原動機構により前進させ固定ダイスとの間に
    挟んだ被加工物を締付ける手持ち式締付機において;前
    記原動機構により駆動される伝動ピストンおよび作動ピ
    ストンと、前記伝動ピストンと前記作動ピストンの後部
    ピストン杆の後端部とをそれらの端面を離間自由に接触
    させて装入した副シリンダ室と、前記作動ピストンをそ
    の前部ピストン杆を前方へ突出させるとともに戻しばね
    を作用させて嵌装した主シリンダ室とからなり、前記本
    体ハウジングの先端前方に配備された増幅シリンダと;
    前記本体ハウジングまたは増幅シリンダに付設された液
    槽と;前記液槽へ向かって閉じる逆止弁を有し、前記主
    シリンダ室の後部ピストン杆側部分と前記副シリンダ室
    と前記液槽とを互いに接続した給液通路と;開閉弁を有
    し、前記主シリンダ室の後部ピストン杆側部分および前
    記副シリンダ室と前記液槽とを接続した排液通路と;を
    具え、前記作動ピストンは前記伝動ピストンよりも大ス
    トローク動作可能とされているとともに、前記前部ピス
    トン杆の先端に前記可動ダイスが取付けられていること
    を特徴とする手持ち式締付機。
  2. 【請求項2】 前記作動ピストンが前記伝動ピストンよ
    りも大径とされている請求項1記載の手持ち式締付機。
  3. 【請求項3】 前記作動ピストンが前記伝動ピストンと
    同径またはこれよりも小径とされている請求項1記載の
    手持ち式締付機。
  4. 【請求項4】 前記排液通路の開閉弁は、前記作動ピス
    トンの位置検知機構および前記可動ダイスの最大往動位
    置で前記位置検知機構に連動して動作する操作部材とか
    らなる開弁手段と、復動完了まで開弁状態とする排液圧
    力からなる開弁保持手段とによって動作する自動開閉弁
    である請求項1記載の手持ち式締付機。
  5. 【請求項5】 前記排液通路の開閉弁は、前記可動ダイ
    スの任意往動位置で操作可能な手動開閉弁である請求項
    1記載の手持ち式締付機。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の手持ち式締付機におい
    て、前記排液通路が二つ設けられており、その一方の排
    液通路は請求項4記載の自動開閉弁を有し、もう一方の
    排液通路は請求項5記載の手動開閉弁を有してることを
    特徴とする手持ち式締付機。
JP7117797A 1995-04-19 1995-04-19 手持ち式締付機 Pending JPH08290226A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100648532B1 (ko) * 2006-08-18 2006-11-29 (주) 대진유압기계 스프링식 자동리턴 유압공구

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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