JPH10118788A - 携帯油圧加工機 - Google Patents

携帯油圧加工機

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Publication number
JPH10118788A
JPH10118788A JP8297663A JP29766396A JPH10118788A JP H10118788 A JPH10118788 A JP H10118788A JP 8297663 A JP8297663 A JP 8297663A JP 29766396 A JP29766396 A JP 29766396A JP H10118788 A JPH10118788 A JP H10118788A
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JP
Japan
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piston
valve
cylinder chamber
oil
hydraulic
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Application number
JP8297663A
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English (en)
Inventor
Shunichi Yamada
俊一 山田
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Sanki Engineering Co Ltd
Sanki Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Sanki Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物の多様な要求加工量に適切に対応し
てそれぞれ容易に且つ適正に所定の加工を行わせる。 【解決手段】 本体ハウジング1の動力によって一次ピ
ストン15にポンプ作用を行わせ、それよりも大径の二
次ピストン20を少しずつ間歇的に前進させ工具51に
よる加工を少しずつ進行させる。所定の加工量または最
大加工量で二次シリンダ室19の作動油を手動開閉弁3
4,高圧規制弁36,自動開閉弁38を各別に有する三
つの排油通路33,35,37から油槽24に戻すこと
により、二次ピストン20のストローク制御が正確に行
われ、適正な加工ができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧着、圧縮、切断、
打抜き、曲げなどの加工を現場で行うための携帯油圧加
工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電線端子の圧着、配管接続スリーブの圧
縮、ケーブルや棒材の切断、型材や板材の打抜き、パイ
プや棒材の曲げなどの加工作業を現場で行うための携帯
油圧加工機として、特開平2−104498号公報、特
開平6−47590号公報などに記載されているよう
に、作動油槽、ポンプ、ポンプ駆動用電動機、油圧シリ
ンダを装備した本体ハウジングと所要の加工を行う工具
とを具え、油圧シリンダに嵌装したピストンの直線動に
より工具の可動部分をそのまま直線動させるか、或いは
旋回動させることによって加工を行う構造のものが広く
知られており、且つ実用に供されている。
【0003】また、これらにおいて、ピストンにより作
動する工具のストロークを機械的に一定量に設定する
か、または油圧シリンダ内の油圧の上限値により一定量
に設定する、などの手段を用いて被加工物に所要の加
工、特に圧着、圧縮、曲げが施されるようにしている。
更に、前記特開平2−10449号公報に示唆されてい
るように、寸法の異なる工具または別異の加工を行う工
具につけ替えて共通の本体ハウジングにより多様な加工
作業を行わせるように計画することも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のストローク設定
手段によると、ピストンにより動かされる工具はピスト
ンの一回の往動で所要の加工を完了するので、一定寸法
の多数の被加工物に一定量の加工を施す場合には有利で
ある。
【0005】しかし、一個の本体ハウジングを使用して
加工量を変更したり、必要に応じて工具をつけ替えるこ
とにより寸法の異なる被加工物に加工を施し或いは別異
の加工を施す、などのような場合、これらの全てに対応
できるように工具の最大ストロークを設定して油圧シリ
ンダを作らなければならない。
【0006】このように、一回の往動で加工を完了する
方式において大ストロークの仕様とされた油圧シリンダ
・ピストンを装備した携帯油圧作業機により現場で加工
作業を行うとき、加工の度合いを目視により観察してポ
ンプを停止するタイミングを図る、という手段によらな
ければならず、切断や打抜きに比べて正確なストローク
が要求される圧着、圧縮、曲げを適正に行うことはきわ
めて困難である。
【0007】本発明は前述のように作動油槽、ポンプ、
ポンプ駆動用の電動機または場合によっては手動機構か
らなる原動機構、ポンプで加圧された作動油によって作
動するピストンを具えた油圧シリンダを装備した本体ハ
ウジングと、所要の加工を行う工具とを具えた携帯油圧
加工機において、同一寸法の被加工物に対する加工量を
変更することや、工具をつけ替えて寸法の異なる被加工
物に同種の加工を施したり或いは別種の被加工物に別異
の加工を施すことがきわめて困難であり、実際には同一
寸法の被加工物に一定の加工を施すことにしか利用する
ことができず、従ってそれぞれに対応したピストンスト
ローク仕様の加工機を多種類準備しなければならない、
という課題の解決を図ったものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は基端方向へピストン杆を突出させて一次ピ
ストンを嵌装している一次シリンダ室、および油槽を有
するポンプ本体と;ポンプ本体の先端側に配置され、先
端方向へピストン杆を突出させて二次ピストンを嵌装し
ている一次シリンダ室によりも大径の二次シリンダ室
と;油槽の作動油を一次シリンダ室に送入し、次にこれ
より二次シリンダ室に供給する給油通路と;二次シリン
ダ室に供給された作動油を油槽に戻すための手動開閉弁
を有する第一排油通路、設定以上の圧力で開く高圧規制
弁を有する第二排油通路、二次ピストンが一定往動位置
となったときまたはその往動状態で二次シリンダ室の圧
力が低下したとき開く自動開閉弁を有する第三排油通路
と;を具えさせた。そして、ポンプ本体は作動油槽、ポ
ンプ、ポンプ原動機構、油圧シリンダを装備した本体ハ
ウジングの先端に基端が取り外し不可または可能に結合
されるとともに工具の取り付け手段を先端に有してお
り、一次ピストンは油圧シリンダのピストンに追従して
往復動させられ、二次ピストンは工具の可動部分を作動
させる構成とした。
【0009】即ち、従来の加工機の本体ハウジングの先
端に結合されていた工具に代えて、或いは本発明の実施
のため特に作られた本体ハウジングの先端に本発明のポ
ンプ本体を結合するとともに、その先端に工具を取り付
けて所要の加工作業を行うものである。
【0010】そして、本体ハウジングのピストンに追従
して往復動する一次ピストンのポンプ作用によって油槽
の作動油が二次シリンダ室に供給される。二次シリンダ
室は一次シリンダ室よりも大径であるため、二次ピスト
ンは一次ピストンの一往復毎にそれよりも小ストローク
で不連続に往動する。従って、二次ピストンの一回当り
のストロークが充分小さいように設定することにより、
加工の度合いを目視により容易に且つ正確に確認しなが
ら加工することが可能となり、本体ハウジングに本発明
品を結合した一台の加工機で正確なストロークが要求さ
れる圧着、圧縮、曲げを、要求される加工量についてそ
れぞれ適切に行う、という目的が達成されることとな
る。
【0011】加工を終わったとき手動開閉弁を開弁する
と二次シリンダ室の作動油が油槽に戻り、二次ピストン
が初頭位置に復帰する。一方、圧着、圧縮、曲げにおい
て、二次ピストンが一定往動位置に達すると自動開閉弁
が開弁し、或いは最大ストローク往動したときは更に作
動油が第二シリンダ室に供給されて高圧規制弁が開弁し
圧力を低下することによって自動開閉弁が開弁する。ま
た、切断、打抜きにおいて、加工を終了した瞬間に被加
工物の抵抗がなくなるため二次シリンダ室の圧力が低下
し、これによって自動開閉弁が開弁する。そして、自動
開閉弁の開弁によって二次シリンダ室の作動油が油槽に
戻り、二次ピストンが初頭位置に復帰することとなる。
【0012】以上により、二次ピストンの任意位置、一
定往動位置、最大往動位置、加工終了位置のいずれかに
おいて二次シリンダ室の作動油を排出し、二次ピストン
を初頭位置に復帰させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明すると、図示しない作動油槽、ポンプ、ポンプ
駆動用電動機、油圧シリンダ、電池および所要の油通路
と制御弁を内蔵した手持ち式の本体ハウジング1の先端
に、ハウジング先端面とほぼ同一位置およびこれより前
方へ突出した位置の間で直線往復動させられるように前
記油圧シリンダのピストン杆2が配置されているととも
に、ピストン杆2の中心軸線を挟んだ対称位置にコ形の
ブラケット3の一対が突設されている。
【0014】本体ハウジング1の先端前方には本発明の
主要部であるポンプ本体11がピストン杆2と同一中心
軸線上に位置させて配置されている。このポンプ本体1
1は基端面および先端面へそれぞれ開放した一次シリン
ダ室15および二次シリンダ室19を有するシリンダ筒
12と、シリンダ筒12の基端部にねじ嵌合して一次シ
リンダ室15の基端面を塞いだエンドカバー13と、シ
リンダ筒12の先端部に嵌装して二次シリンダ室19の
先端面を塞いだヘッドカバー14と、シリンダ筒12に
外側方へ突出させて液密に取り付けた膨縮自由な油槽2
4とを有している。油槽24はシリンダ筒12に取り付
けた保護カバー26に隙間を有して収納されている。
【0015】一次シリンダ室15には一次ピストン16
が嵌装していて、そのピストン杆17はエンドカバー1
3を貫通しているとともに、一次ピストン16に作用さ
せた圧縮コイルばねからなる復帰ばね18が一次シリン
ダ室15に装入されており、この復帰ばね18によって
ピストン杆17はピストン杆2に常に接して両者一体に
直線往復動する。
【0016】二次シリンダ室19には二次ピストン20
が嵌装していて、そのピストン杆21はヘッドカバー1
4を貫通しているとともに、圧縮コイルばねからなる戻
しばね22がヘッドカバー14と二次ピストン20との
間に装入されている。
【0017】二次シリンダ室19は一次シリンダ室15
よりも大径であり、また二次ピストン20は本体ハウジ
ング1のピストン杆2と同一ストロークで往復動させら
れる一次ピストン16よりも大ストローク動作可能とさ
れている。
【0018】油槽24および保護カバー26は有底円筒
形であり、シリンダ筒12の外側方へ突出形成した取付
座12aに油槽24は開放端部を割形リングばね25で
押え固定することにより、また保護カバー26は開放端
部をねじ嵌合することにより、それぞれシリンダ筒12
に取り付けられている。
【0019】油槽24と一次シリンダ室15とは液槽2
4へ向かって閉じる吸込逆止弁29を有する吸込通路2
8によって接続され、一次シリンダ室15と二次シリン
ダ室19とは吸込通路28の吸込逆止弁29よりも下流
側から分岐して油槽24へ向かって閉じる吐出逆止弁3
1を有し二次シリンダ室19に至る吐出通路30によっ
て接続されている。これら逆止弁29,31付きの通路
28,30はシリンダ筒12の内部に形成されていて、
油槽24の作動油を一次シリンダ室15に吸込み,次に
二次シリンダ室19に加圧して供給する給油通路27を
構成している。もっとも、吸込通路28と吐出通路30
とは互いに独立した通路であってもよいことは勿論であ
る。
【0020】エンドカバー13はポンプ本体11の中心
軸線を挟んだ対称位置に後方へ延びる一対の腕部片4を
有しており、この腕部片4をブラケット3に嵌込んでこ
れらに貫通した連結ピン5によってポンプ本体11が本
体ハウジング1に分離可能に結合されている。これらの
腕部片4,連結ピン5はポンプ本体11の本体ハウジン
グ1への結合手段7を構成している。
【0021】本体ハウジング1のポンプを駆動してピス
トン杆2を前進させると、これに押されて一次ピストン
16が前進し一次シリンダ室15の容積を縮小する。こ
のため、一次シリンダ室12に充満している作動油が加
圧され、吐出逆止弁31を開弁させて二次シリンダ室1
9に供給されることにより二次ピストン20が前進させ
られる。二次シリンダ室19は一次シリンダ室15より
も大径であるので、二次ピストン20のストロークはピ
ストン杆2,一次ピストン16のストロークよりも小さ
い。
【0022】このため、ピストン杆2によって一次ピス
トン16に加えられた力は作動油を介在させて二つのピ
ストン16,20の有効面積比だけ増幅されて二次ピス
トン20に作用し、被加工物を大きい力で加工すること
ができる。
【0023】本体ハウジング1のポンプを停止してピス
トン杆2を後退させると、一次ピストン16は復帰ばね
18に押されてピストン杆2に追従して後退し、一次シ
リンダ室15の容積を拡大する。これにより、油槽24
の作動油が吸込逆止弁29を開弁して吸込通路28より
一次シリンダ室15に吸込まれる。この間、二次シリン
ダ室19の作動油は吐出逆止弁31が閉弁しているため
排出されず、二次ピストン20を前進位置に停止させて
いる。そして、次のピストン杆2の前進によって二次ピ
ストン20が更に前進させられる。
【0024】ピストン杆2のストローク、および(また
は)一次ピストン16と二次ピストン20との有効面積
比を適宜に設定することにより、二次ピストン20の一
回当りのストロークを充分小さくすることができる。従
って、被加工物への加工が少しずつ不連続に進行するの
で、殊に圧着、圧縮、曲げにおいて加工の度合いを目視
により容易に且つ正確に確認しながら加工することが可
能となり、寸法が異なる被加工物に対する適正な加工、
同一寸法の被加工物への加工量の変更に対応した適正な
加工を行うことができるものである。
【0025】次に、二次シリンダ室19に供給された作
動油を油槽24に戻す通路は三つ設けられている。即
ち、第一排油通路33は二次シリンダ室19と油槽24
とを接続しており、その途中に球形の弁体34a,弁座
34b,シリンダ筒12にねじ込んだ棒状のストッパ3
4cを具えた手動開閉弁34が設けられている。ストッ
パ34cは基端部が外部に突出しており、手動で回し深
くねじ込んでその先端が弁体34aを弁座34bに着座
させた状態で第一排油通路33は閉止される。ストッパ
34cを後退させると、弁体34aは開放されて弁座3
4bから離れ開弁するようになる。
【0026】第二排油通路35は第一排油通路33の手
動開閉弁34よりも上流側から分岐して油槽24に接続
されており、その下流端に設定以上の圧力で開弁する高
圧規制弁36が設けられている。この高圧規制弁36は
弁座36a,弁体36b,閉弁ばね36cを具え、閉弁
ばね36cが開弁圧力を規定するよく知られた構成であ
る。
【0027】第三排油通路37は二次シリンダ室19と
第一排油通路33の手動開閉弁34よりも下流側とを接
続しており、その上流端に自動開閉弁38が設けられて
いる。この自動開閉弁38は弁座38a,円錐形の着座
面を有する弁体38b,コイルばねからなる開弁ばね3
8c,圧縮コイルばねからなる押しばね38d,皿ばね
からなる閉止ばね38eを具えており、二次ピストン2
0の端面からピストン杆21に亘って形成した中心軸線
方向へ延びる凹孔の開口端部にねじ込み固定した弁押え
片40に弁体38bから延びる弁軸38fが貫通支持さ
れている。弁押え片40によって塞がれた凹孔が形成す
る油室39内に突出した弁軸38fの軸端にはナット状
のストッパ42が螺装固着されており、また弁押え片4
0には前後に貫通した通孔41が設けられている。開弁
ばね38cは弁軸38fに巻装されて弁押え片40とス
トッパ42との間に装入されており、二次ピストン20
が後退して不作動位置に在るときストッパ42から離れ
て自由な状態となっている。押しばね38dは第三排油
通路37に装入されて弁体38bの先端面に開弁方向の
力を作用させている。閉止ばね38eは弁押え片40の
端面に形成したくぼみに位置して弁軸38fに嵌装保持
され、弁体38bを弁座38aに押し付ける力を発生し
ている。
【0028】一次ピストン16が前述のように往復動し
て油槽24の作動油を一次シリンダ室15に吸込み、加
圧して二次シリンダ室19に供給する、というポンプ作
用によって二次ピストン20が前進するとき、二次シリ
ンダ室19から通孔41を通って油室39に導入されて
いる作動油がストッパ42に作用して閉弁方向の力を発
生し、二次ピストン20と一体に弁押え片40が前進す
ることによって閉止ばね38eが閉弁力を発生しなくな
った後も弁体38bは弁座38aに着座して第三排油通
路37を閉止している。
【0029】二次ピストン20が更に前進して図4
(A)に示すように、弁押え片40とストッパ42との
間に挟まれている開弁ばね38cが圧縮され開弁方向の
力を発生するようになったとき、二次シリンダ室19お
よび油室39の作動油は戻しばね22が圧縮されること
によって高圧となるため、ストッパ42に発生する閉弁
方向の力が増大して閉弁状態を維持する。
【0030】本発明の一つの実施の形態によると、二次
ピストン20が最大ストローク往動するよりも先に弁押
え片40がストッパ42に接し、またはこれらが離れて
いて開弁ばね38cが最大圧縮量となる。これらの状態
から二次ピストン20が前進すると、弁体38bが一体
に動いて弁座38aから離れ第三排油通路37を開く。
これによって、二次シリンダ室19,油室39の圧力が
解放され、自動開閉弁38およびストッパ42に作用し
ていた閉弁方向の力が低下するために、開弁ばね38c
が伸長復元し弁体38bは弁座38aから大きく離れた
状態となる。これにより、二次ピストン20は戻しばね
22に押されて初頭位置へ復動を開始する。このとき、
開弁ばね38cの伸長復元力によりストッパ42は二次
ピストン20に遅れて初頭位置へ向かって移動し、図4
(C)に示すように自動開閉弁38は開弁状態を維持す
る。初頭位置に接近したとき、先ず図4(D)に示すよ
うに弁体38bは伸長状態の押しばね38dによって弁
座38aから離れた状態とされ、次に更に接近して閉止
ばね38eが弁押え片40と弁体38bとに挟まれて圧
縮されるようになると、その反発力で弁体38bは押し
ばね38dを圧縮して弁座38aに着座するに至り、二
次ピストン20は図1に示す初頭位置に停止する。
【0031】二次ピストン20が前進して作動状態とな
っていて自動開閉弁38が閉弁しているとき、手動開閉
弁34を開弁すると二次シリンダ室19,油室39の圧
力が解放され、二次ピストン20は戻しばね22に押さ
れて初頭位置へ復帰する。
【0032】二次ピストン20および自動開閉弁38の
以上の動作により、弁押え片40とストッパ42との間
隔、開弁ばね38cの長さとばね力を適宜に設定して二
次ピストン20に正確に一定ストロークの往動を行わ
せ、切断、打抜き、圧着、圧縮、曲げなどの加工を施す
ことができる。また、同一寸法の被加工物に対する圧
着、圧縮、曲げの度合いは、手動開閉弁38を開弁して
二次ピストン20にそれ以上の往動を行わせないように
することによって任意に変更することができる。
【0033】更に、寸法の異なる被加工物に対しては、
二次ピストン20の最大ストロークを最大加工量に対応
できるように設定しておくことにより、それぞれ適切な
加工を施すことができる。
【0034】更にまた、切断、打抜きの場合について
は、加工を終了した瞬間に被加工物の抵抗がなくなるた
めに二次シリンダ室19、油室39の圧力が低下し、ス
トッパ42に作用していた閉弁方向の力が低下して開弁
ばね38cが伸長することにより自動開閉弁38が開弁
して二次ピストン20を初頭位置に復帰させる。従っ
て、二次ピストン20の最大ストローク以下のストロー
クで切断、打抜きをさまざまな寸法、形状の被加工物に
施すことができるものである。
【0035】次に、圧着、圧縮、曲げなどを寸法の異な
る被加工物に施す場合、被加工物を保持する固定部分と
二次ピストンに取付けられる可動部分との間隔が異なる
工具を準備しておき、二次ピストン20を常に最大の一
定ストローク前進させることにより適正な加工が施され
るようにすると、所要の加工をきわめて容易且つ正確に
行うことができる。
【0036】そのために、図示の実施の形態では二次ピ
ストン20のピストン杆21に段部21aを設け、ヘッ
ドカバー14の向かい合った端面14aに段部21aが
接したとき、図4(B)に示すように自動開閉弁38を
閉弁させた状態で弁押え片40がストッパ42と少し離
れた位置、または接した位置となるようにした。
【0037】即ち、二次ピストン20が端面14aによ
って停止させられる最大ストロークまで往動したとき所
要の加工が完了し、このとき自動開閉弁38は閉弁した
ままとなっている。このとき、一次ピストン16を継続
して往動移動させ作動油を二次シリンダ室16に供給す
ることにより、二次シリンダ室16の圧力が高圧規制弁
36の設定圧力よりも高くなって高圧規制弁36を開弁
させる。これによって二次シリンダ室20、油室39の
圧力が解放されるので、自動開閉弁38が開弁して二次
ピストン20を初頭位置に復帰させることとなる。
【0038】図1に示した実施の形態において、工具5
1は断面円形の被加工物Wを嵌込んで保持する円弧形の
受面53を有するとともにその両端部分から互いにほぼ
平行に延びる取付腕54を有する固定ダイス52と、被
加工物Wに喰込んで変形させるヘッド56を基台57の
正面に設けた可動ダイス55とからなるものが装備され
ている。
【0039】ヘッドカバー14には二次ピストン20の
中心軸線を挟んだ対称位置にコ形のブラケット44の一
対が前方へ向けて突設されており、取付腕54をブラケ
ット44に嵌込んでこれらに貫通した結合ピン59によ
って固定ダイス52をヘッドカバー14、従ってポンプ
本体11に回動或いは着脱可能に結合している。これら
のブラケット44,結合ピン59は工具51のポンプ本
体11への取り付け手段61を構成している。
【0040】一方、可動ダイス55は基台57の後方へ
突設した取付軸58をピストン杆21の先端に設けた取
付孔63に嵌込むことによってピストン杆21に取り外
し可能に結合されており、先に説明した二次ピストン2
0の動作に従って被加工物Wに所要の加工を施す。
【0041】前述の手動開閉弁34は加工の途中で加工
位置を変更するような場合に二次ピストン20を復帰さ
せることにも利用することができ、高圧規制弁36は前
述の各種加工行程において二次ピストン20が予期しな
い抵抗を受けた場合に二次ピストン20を復帰させ破損
を防ぐという安全機能をもっている。
【0042】尚、図1に示した実施の形態においては、
ポンプ本体11を本体ハウジング1のブラケット3に連
結ピン5によって取り外し可能に結合する構成としてい
るので、例えば前述の特開平2−104498号公報に
記載されているような既存の油圧作動機のアタッチメン
トとして使用することができる。しかし、本体ハウジン
グ1にポンプ体11を取り外し不可に設けて専用機とし
ての使用も可能であり、その場合ピストン杆2と一次ピ
ストン15のピストン杆16とを固結し一体化すること
ができる。
【0043】更に、本体ハウジング11の先端のブラケ
ット44を利用して、例えば実用新案登録第30145
4号公報に記載されているような切断工具を容易に取り
付けることができ、各種加工作業に適用容易である。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本体ハウジングの動力に
よって一次ピストンにポンプ作用を行わせてそれよりも
大径の二次ピストンを少しずつ間歇的に前進させ工具に
よる加工を行わせるようにした本発明によると、同一寸
法の被加工物への加工量の変更、異なる寸法の被加工物
への加工、別種の被加工物への別異の加工をそれぞれ容
易に且つ適正に行うことができ、一台の本体ハウジン
グ、ポンプ本体を有効に利用して各種加工作業に供する
ことができる。
【0045】また、二次シリンダ室の作動油を手動開
放、自動開放、高圧開放の三つの排油通路で排出させる
ようにしたので、二次ピストンのストローク制御を正確
に行うことができるとともに安全に取扱うことができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断面図。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図。
【図3】図1に示した形態における作動油の回路図。
【図4】図1に示した形態における二次ピストン、自動
開閉弁の動作を説明する図。
【符号の説明】
1本体ハウジング,2ピストン杆,7結合手段,11ポ
ンプ本体,15一次シリンダ室,16一次ピストン,1
8復帰ばね,19二次シリンダ室,20二次ピストン,
21ピストン杆,22戻しばね,24油槽,27給油通
路,33第一排油通路,34手動開閉弁,35第二排油
通路,36高圧規制弁,37第三排油通路,38自動開
閉弁,51工具,61取り付け手段,

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端方向へピストン杆を突出させた一次
    ピストンが嵌装されている一次シリンダ室、および油槽
    を有するポンプ本体と;前記ポンプ本体の先端側に配置
    され、先端方向へピストン杆を突出させた二次ピストン
    が嵌装されている前記一次シリンダ室よりも大径の二次
    シリンダ室と;前記油槽の作動油を前記一次シリンダ室
    に送入し、次にこれより前記二次シリンダ室に供給する
    給油通路と;前記二次シリンダ室に供給された作動油を
    前記油槽に戻すための手動開閉弁を有する第一排油通
    路、設定以上の圧力で開く高圧規制弁を有する第二排油
    通路、および前記二次ピストンが一定往動位置となった
    ときまたはその往動状態で前記二次シリンダ室の圧力が
    低下したとき開く自動開閉弁を有する第三排油通路と;
    を有しており、前記ポンプ本体は作動油槽、ポンプ、ポ
    ンプ原動機構、油圧シリンダを装備した本体ハウジング
    の先端に基端が結合されるとともに工具の取り付け手段
    を先端に有しており、前記一次ピストンは前記油圧シリ
    ンダのピストンに追従して往復動させられ、前記二次ピ
    ストンは前記工具の可動部分を作動させる;構成とした
    ことを特徴とする携帯油圧加工機。
  2. 【請求項2】 前記ポンプ本体は前記本体ハウジングに
    取り外し可能な結合手段によって結合される請求項1に
    記載した携帯油圧加工機。
  3. 【請求項3】 前記二次ピストンは前記二次シリンダ室
    に連通して作動油が導入される油室を有しており、前記
    自動開閉弁は弁体から延びる弁軸が前記二次ピストンに
    支持されていて前記油室内に突出させた軸端に作動油に
    よって閉弁方向の力を発生するストッパを有するととも
    に、前記二次ピストンの往動終期に開弁方向の力を与え
    る開弁ばね、前記二次ピストンの復動終期に閉弁を遅延
    させる押しばね、前記二次ピストンの初頭位置で閉弁状
    態を保持させる閉止ばねを有している請求項1に記載し
    た携帯油圧加工機。
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