JPH08288766A - 音量制御装置およびその方法 - Google Patents

音量制御装置およびその方法

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JPH08288766A
JPH08288766A JP7086848A JP8684895A JPH08288766A JP H08288766 A JPH08288766 A JP H08288766A JP 7086848 A JP7086848 A JP 7086848A JP 8684895 A JP8684895 A JP 8684895A JP H08288766 A JPH08288766 A JP H08288766A
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JP7086848A
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Satoru Sakakawa
悟 坂川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐ノイズ性に優れかつ追従性にも優れた電子
ボリューム等の音量制御装置およびその方法を提供す
る。 【構成】 音量を調整するための電圧を分圧する可変抵
抗器1と、この可変抵抗器1の出力電圧をディジタル値
に変換してサンプリング値を出力するA/D変換器2
と、このA/D変換器2の出力値に対応した音量を設定
する基準値を出力する演算回路3と、前記基準値に基づ
いて音量を設定する電子ボリューム4とを備え、前記サ
ンプリング値が現在の基準値に対して一定値以上の変化
が複数回発生するか、一定時間内の前記サンプリング値
の平均値が基準値に対して一定値以上の変化に対して音
量を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用音響機器などの
電子ボリュームを使用したオーディオ装置の音量制御装
置およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の音量制御装置においては、電子ボ
リュームの音量を調整するために、電子ボリュームの入
力にA/D変換を用いたものがある。電子ボリュームに
より音量を設定する際には、A/D変換によって得られ
たデジタル値をそのまま利用したり、あるいはデジタル
値の一定回数または一定時間における平均値を用いて音
量を設定するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の音量制御装置では、デジタル値をそのまま利用した
場合には、サンプリングしたデジタル値の変動に対して
音量が変化するため、電源の変動やノイズが発生した場
合などには、音量が不要に変化したり音量のノイズが混
入して聞こえるという問題があった。
【0004】また、デジタル値の平均値を用いて音量を
設定する場合においては、平均値求めるための時間が必
要となるため、短時間に音量を変化させる必要が有る場
合に時間的に遅れを生じるため、反応が遅くなり使用者
に違和感を与え使い勝手が悪いという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であり、電子ボリュームの音量設定において、耐ノイズ
性に優れ、かつ追従性にも優れた音量制御装置およびそ
の方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、音量を調整するための電圧を分圧する可
変抵抗器と、この可変抵抗器の出力電圧をディジタル値
に変換してサンプリング値を出力するA/D変換器と、
このA/D変換器の出力値に対応した音量を設定する基
準値を出力する演算回路と、前記基準値に基づいて音量
を設定するボリューム制御手段とを備え、前記サンプリ
ング値が現在の基準値に対して一定値以上の変化が複数
回発生するか、一定時間内の前記サンプリング値の平均
値が基準値に対して一定値以上の変化に対して音量を変
化させるようにしたものである。
【0007】
【作用】したがって、本発明によれば、現在設定されて
いる音量値を決定するための基準値を変化させる条件と
して、予め定めた一定値以上複数回に亘って変化するこ
と、及び、一定時間に亘ってサンプリングした平均値が
現在設定されている基準値一定値以上変化することを判
断することにより、パルス的なノイズには反応すること
のない耐ノイズ性を有し、かつ急激な操作あるいはゆっ
くりとした操作に対しても追従性の良好な優れた音量決
定を可能にすることができるとともに、CPUによる制
御のみで部品を新たに追加することもなく装置の簡略化
及び小型化が可能となるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例における音量制御装
置について図1及び図2を参照して説明する。
【0009】図1は音量制御装置を構成するブロック図
である。図1において、1は可変抵抗器であり、この可
変抵抗器1には使用者により操作される操作ツマミを備
えており、音量を調整するための電圧が分圧される。2
はA/D変換器であり、このA/D変換器2には可変抵
抗器1の出力電圧が印加される。3は演算回路であり、
この演算回路3はA/D変換器2の出力値に対応した音
量を設定するための基準値となる信号を電子ボリューム
4に出力する。
【0010】次に、上記実施例の動作について説明す
る。可変抵抗器1入力端には、基準電圧VREFが供給さ
れ、可変抵抗器1により分圧された電圧(V)がA/D
変換器2に印加される。電圧(V)はA/D変換器2に
よってディジタル値に変換されて演算回路3に伝えられ
る。演算回路3において、上記ディジタル値に基づいて
音量を決定する音量値を求め電子ボリューム4に出力す
る。電子ボリューム4より変化した音量が設定される。
【0011】図2は、音量を決定するための制御を示す
流れ図である。先ず、サンプリングされた電圧値Vを今
回のサンプリング値としてディジタル値SAに変換す
る。次にステップbにて、サンプリング値SAが現在設
定されている電子ボリューム4の音量を決定する基準値
Kに対して予め定めた一定値A以上の差があるか否かを
判断する。今回のサンプリング値SAが一定値A以上の
差がある場合は、ステップcにて、前回のサンプリング
値SBが基準値Kに対して一定値A以上の差があるか否
かを判断する。前回のサンプリング値SBが基準値Kに
対して一定値A以上の差が無い場合には基準値Kを変更
しない。これは一回のノイズによって音量が変化しない
ようにしているものである。前回のサンプリング値SB
が基準値Kに対して一定値A以上の差があると判定され
た場合にはステップdにて、今回のサンプリング値SA
と前回のサンプリング値SBの平均値[(SA+SB)
/2]が基準値Kに対して一定値A以上の差があるか否
かを判断し、同じ方向の変化であるかを判断する。同じ
方向の変化でない場合には、基準値Kを変更しない。基
準値Kに対して一定値A以上の差があり同じ方向の変化
であると判断されると、ステップeにて、今回のサンプ
リング値SAを新しい基準値Kとして決定し、ステップ
fにて、新しい基準値Kに対応した音量値を電子ボリュ
ーム4に出力して音量設定する。
【0012】また、ステップbにおいて、今回のサンプ
リング値SAが基準値Kに対して一定値A以下の差であ
ると判断された場合には、ステップgにて、サンプリン
グ値の平均値を求めるための積算値に今回のサンプリン
グ値SAを加算し、カウンタ値に1を加算する。ステッ
プhにて、平均値を求めるための所定回数に達したか否
かを判定し、達していない場合には、基準値Kを変更す
ることなく判定ルーチンを終了する。カウンタ値が平均
値を求めるための所定回数に達した場合には、ステップ
iで積算値をカウンタ値で除算して平均値Hを求め、ス
テップjで積算値とカウンタ値をゼロクリアする。次
に、ステップkにて、平均値Hが現在の基準値Kに対し
て一定値B(B<A)以上の差があるか否かを判断す
る。差がない場合には現在の基準値Kを変更せず、差が
ある場合にはステップlにて、この平均値Hを新しい基
準値Kとして採用し、ステップfで新しい基準値Kに対
応した音量値を電子ボリューム4に出力して音量設定す
る。
【0013】以上のように、上記実施例によれば、現在
設定されている基準値K(音量値を決定するための基準
値)を変化させる条件を二つ設けることにより、従来問
題となっていた耐ノイズ性と追従性を解決したものであ
る。すなわち、第1の条件は、新たにサンプリングした
ディジタル変換値が現在設定されている基準値Kに比べ
て一定値A以上複数回に亘って変化することであり、こ
れにより耐ノイズ性と急激な操作への追従性を確保する
ものである。第2の条件は、一定時間に亘ってサンプリ
ングしたディジタル変換値の平均値が現在設定されてい
る基準値Kに比べて一定値B(B<A)以上変化するこ
とであり、これにより穏やかな操作への追従性を確保す
るものである。このよう、大きな変化が連続して発生し
た場合は、追従性を良好にするため音量を変化させ、平
均値が穏やかに変化した場合にも音量を変化させること
により、ゆっくりした操作にも対応するものである。
【0014】また、上記実施例においては、演算回路3
による音量決定方法は、CPUによるソフト的な制御の
みで可能となることにより、部品を新たに追加すること
もなく、ノイズ除去用フィルター等も不要であり本装置
を構成するプリント基板のスペースが少なく装置の簡略
化及び小型化も可能である。
【0015】なお、上記実施例においては、A/D変換
器2と演算回路3が別の構成となっているが、A/D変
換器2が演算回路3に内蔵された構成であってもよいも
のである。また、上記実施例においては、演算回路3に
よる音量設定のは、CPUによるソフト的な制御のみで
あるが、ハード的な構成による音量決定手段であっても
よいものである。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上記実施例より明らかなよう
に、現在設定されている音量値を決定するための基準値
を変化させる条件として、予め定めた一定値以上複数回
に亘って変化すること、及び、一定時間に亘ってサンプ
リングした平均値が現在設定されている基準値一定値以
上変化することを判断することにより、パルス的なノイ
ズには反応することのない耐ノイズ性を有し、かつ急激
な操作あるいはゆっくりとした操作に対しても追従性の
良好な優れた音量決定を可能にすることができるととも
に、CPUによる制御のみで部品を新たに追加すること
もなく装置の簡略化及び小型化が可能となるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における音量制御装置のブロ
ック図
【図2】同実施例における音量設定を行うための制御方
法を示す流れ図
【符号の説明】
1 可変抵抗器 2 A/D変換器 3 演算回路 4 電子ボリューム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音量を調整するための電圧を分圧する可
    変抵抗器と、この可変抵抗器の出力電圧をディジタル値
    に変換してサンプリング値を出力するA/D変換器と、
    このA/D変換器の出力値に対応した音量を設定する基
    準値を出力する演算回路と、前記基準値に基づいて音量
    を設定するボリューム制御手段とを備え、前記サンプリ
    ング値が現在の基準値に対して一定値以上の変化が複数
    回発生するか、一定時間内の前記サンプリング値の平均
    値が基準値に対して一定値以上の変化に対して音量を変
    化させることを特徴とする音量制御装置。
  2. 【請求項2】 音量を調整するためのサンプリング値が
    現在の音量を設定する基準値に対して一定値以上の変化
    が複数回発生した場合は前記基準値を今回のサンプリン
    グ値に更新し、一定時間内の前記サンプリング値の平均
    値が基準値に対して一定値以上の変化が発生した場合に
    は前記基準値を前記平均値に更新することを特徴とする
    音量制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009034141A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Sansei R & D:Kk 遊技機
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CN116031035B (zh) * 2023-02-14 2023-06-09 成都国盛科技有限公司 一种电位器的加工的方法、装置及电位器

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