JPH0537387A - デイジタル/アナログ変換装置 - Google Patents

デイジタル/アナログ変換装置

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JPH0537387A
JPH0537387A JP3208938A JP20893891A JPH0537387A JP H0537387 A JPH0537387 A JP H0537387A JP 3208938 A JP3208938 A JP 3208938A JP 20893891 A JP20893891 A JP 20893891A JP H0537387 A JPH0537387 A JP H0537387A
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JP
Japan
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signal
digital
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bit
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JP3208938A
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English (en)
Inventor
Satoshi Miyata
悟志 宮田
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル入力信号が「0」になったとき
のノイズをなくしたD/A変換装置を提供することを目
的とする。 【構成】 入力ディジタル信号の絶対値が所定のレベ
ル以下となったことを検出して、そのときはアナログ信
号に代えて繰返し信号を選択的に出力することとし、フ
ィルタによりその出力から繰返し信号をフィルタリング
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル/アナロ
グ(D/A)変換装置に関し、特にノイズシェーピング
を利用した1ビットディジタル/アナログ変換器のノイ
ズを低減したディジタル/アナログ変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ノイズシェーピングを利用した1
ビットディジタル/アナログ変換器(以下、1ビットD
ACと呼ぶ)がよく用いられている。ノイズシェーピン
グを利用した1ビットDACは、無調整で高分解能およ
び高精度が得られ、変換精度(相対精度)の温度変化お
よび経年変化が少なく、低価格であるという利点を有す
る。
【0003】図4(a)はノイズシェーピングを利用し
た1ビットDACの出力スペクトル、図4(b)はその
一部拡大図を示す。ノイズシェーピングにより、音響信
号がある可聴帯域の量子化ノイズが高い周波数に追いや
られて可聴帯域のノイズが減っていることが分かる。反
面、入力信号が「0」になっても以前のデータが残って
いるため、図4(b)のようにノイズ21が残り、出力
が「0」にならず非常に小さいレベルで振動する。この
ような振動は雑音となる。
【0004】このような雑音の発生を防止するため、従
来は入力信号が「0」になったことを検出してアナログ
出力をアナログゲートで遮断するようにしたDACがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
アナログゲートは1チップで構成された1ビットDAC
の外部に設けなければならず、規模が大きく構成が複雑
となるという問題があった。
【0006】この発明は、上述の従来例における問題点
に鑑み、簡単な構成でかつディジタル入力信号が「0」
になったときのノイズをなくしたD/A変換装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明に係るD/A変換装置は、入力ディジタル
信号をアナログ信号に変換するために1ビット量子化出
力信号を出力する、ノイズシェーピングを利用した1ビ
ットディジタル/アナログ変換器と、前記入力ディジタ
ル信号の絶対値が所定のレベル以下となったことを検出
する所定レベル検出手段と、所定の繰返し信号を発生す
る繰返し信号発生手段と、前記1ビットディジタル/ア
ナログ変換器の1ビット量子化出力信号を選択的に出力
するとともに、前記所定レベル検出手段により入力ディ
ジタル信号の絶対値が所定のレベル以下となったことを
検出したときは前記1ビット量子化出力信号に代えて前
記繰返し信号を選択的に出力する制御手段と、前記制御
手段の出力から前記繰返し信号の周波数より低い周波数
の成分を通過させるフィルタ手段とを具備することを特
徴とする。
【0008】前記の繰返し信号は、1ビットDACのオ
ーバ・サンプリングのためのマスタークロックなどを用
いるとよい。
【0009】なお、ここでは「0」レベルと「1」レベ
ルの信号しか出力しないDACを総称して1ビットDA
Cと呼ぶものとする。前記1ビット量子化出力信号と
は、1ビットDACの1ビット量子化回路の「0」また
は「1」の出力のことであり、いわゆるPWM(Pulse
Width Modulation)波形やPDM(Pulse Density Modu
lation)波形を含むものとする。
【0010】
【作用】前記制御手段からは、通常は1ビットDACの
1ビット量子化出力信号が選択的に出力され、この1ビ
ット量子化出力信号は積分器である前記フィルタ手段を
介してアナログ信号に変換され出力される。一方、入力
ディジタル信号のレベルが所定値以下となった場合は、
繰返し信号が選択的に出力される。繰返し信号はフィル
タ手段により制限されるので、入力ディジタル信号のレ
ベルが所定値以下となった場合のノイズをなくすことが
できる。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0012】図1は、この発明の一実施例に係るD/A
変換装置を用いた電子楽器のブロック構成を示す。この
図において、1は鍵盤、2は音色を指定するための音色
スイッチ、3はマイコンシステムである。マイコンシス
テム3は、音色スイッチ2で指定された音色で鍵盤1の
操作に対応する楽音信号を発生するように、音源部4に
指令を発する。音源部4は、マイコンシステム3からの
指令に基づいて所定チャンネル分のディジタル楽音信号
を時分割で発生する音源である。各チャンネルのディジ
タル楽音信号は、例えば16ビットである。音源部4
は、マイコンシステム3からの指令やパラメータを記憶
する制御レジスタ5、制御レジスタ5の値に応じて時分
割で波形データを発生する波形発生部6、制御レジスタ
5の値に応じて時分割でエンベロープデータを発生する
エンベロープジェネレータ7、波形発生部6から出力さ
れる波形にエンベロープジェネレータ7からのエンベロ
ープを付与する掛算器8、および掛算器8から時分割で
出力されるディジタル楽音信号を累算して楽音信号を出
力する累算器9を備える。10はこの累算器9から出力
される楽音信号をD/A変換するこの発明に係るD/A
変換部、11はD/A変換部10から出力されるアナロ
グ楽音信号を入力して楽音を発生するサウンドシステム
である。
【0013】図2は、D/A変換部10のブロック構成
を示す。この図において、21はオーバ・サンプリング
を行うためのディジタルフィルタ(オーバサンプリング
フィルタ)、22はノイズシェーパおよび量子化器、2
3は1/2分周器、24はセレクタ、25はゼロレベル
検出器を示す。ゼロレベル検出器25は、平均化回路2
6、絶対値比較回路27,28、およびAND回路29
を備える。30はローパスフィルタである。オーバサン
プリングフィルタ21、ノイズシェーパおよび量子化器
22および1/2分周器23には、マスタークロックφ
(256fs)が入力している。
【0014】図1の累算器9から出力される楽音信号
(ディジタル入力)は、図2のオーバサンプリングフィ
ルタ21に入力してオーバサンプリングされ、ノイズシ
ェーパおよび量子化器22に入力する。そして、このノ
イズシェーパおよび量子化器22でノイズシェーピング
と量子化がなされる。ノイズシェーパおよび量子化器2
2の出力である1ビットディジタルデータ(1ビット量
子化出力信号)はセレクタ24のB端子に入力する。セ
レクタ24のA端子にはクロックφを分周器23で1/
2分周した周波数128fsの繰返し信号が入力する。
セレクタ24はゼロレベル検出器25の出力に応じてA
端子またはB端子の入力を選択的に出力する。セレクタ
24の出力はローパスフィルタ30に入力する。
【0015】ゼロレベル検出器25において、絶対値比
較回路27の一方の比較入力Aにはディジタル入力信号
がそのまま入力する。絶対値比較回路27の他方の比較
入力Bには所定値αが入力する。絶対値比較回路27
は、絶対値で入力Aと入力Bとを比較し、A<Bのとき
「1」をAND回路29に出力する。すなわち、絶対値
比較回路27は、現在のディジタル入力がゼロレベルで
あるかどうかを検出する。
【0016】平均化回路26は現在から過去のn個のデ
ィジタル入力の平均値を算出し出力する。その平均値は
絶対値比較回路28の一方の比較入力Aに入力する。絶
対値比較回路28の他方の比較入力Bには所定値βが入
力する。絶対値比較回路28は、絶対値で入力Aと入力
Bとを比較し、A<Bのとき「1」をAND回路29に
出力する。すなわち、絶対値比較回路28は、ディジタ
ル入力の平均がゼロレベルであるかどうかを検出する。
【0017】ディジタル入力が一瞬ゼロレベルになった
だけでは波形の途中でゼロレベルになることがあり得る
ので、絶対値比較回路28でディジタル入力の平均につ
いてもゼロレベルを検出するようにしている。また、平
均のゼロレベルを検出するだけでは、平均の計算にかか
る時間だけ検出が遅れてしまうので、絶対値比較回路2
7で現在のディジタル入力についてもゼロレベルを検出
するようにしている。現在のディジタル入力の値がゼロ
レベルで、かつ平均がゼロレベルのとき、AND回路2
9は「1」をセレクタ24に出力する。
【0018】このときセレクタ24はA端子の周波数1
28fsの繰返し信号を選択してローパスフィルタ30
に出力する。図5は、この繰返し信号のスペクトルを示
す。図から分かるように繰返し信号のスペクトルは12
8fs以上の周波数にあり、可聴帯域内ではレベルは−
∞である。したがって、この繰返し信号はローパスフィ
ルタ30でフィルタリングされ、ディジタル入力がゼロ
レベルのときのノイズはまったくなくすことができる。
一方、AND回路29が「0」を出力しているとき、セ
レクタ24はB端子のノイズシェーパおよび量子化器2
2の出力(1ビット量子化出力信号)を選択してローパ
スフィルタ30に出力する。ローパスフィルタ30は積
分器として働き、ディジタル入力データに対応するアナ
ログデータが出力される。
【0019】図3は、ノイズシェーパおよび量子化器2
2の構成例を示す。ノイズシェーパおよび量子化器22
において、ディジタル入力データは加算器31を介して
ディレイ回路32に入力する。ここで所定の遅延時間の
後、加算器33を介してディレイ回路34に入力する。
ここで所定の遅延時間の後、量子化器35に入力し1ビ
ットのディジタル出力信号が出力される。この1ビット
ディジタル出力は重み付け回路36で重み付けされ、加
算器37に入力する。加算器37はディレイ回路34の
出力値から重み付け回路36の出力値を減算する。その
結果は、掛算器38で2倍され、加算器33に入力す
る。加算器33は、ディレイ回路32の出力値と掛算器
38の出力値とを加算して出力する。加算器37の出力
値は、加算器31にも入力する。加算器31はディジタ
ル入力データから加算器37の出力値を減算して出力す
る。
【0020】上記の実施例によれば、ディジタル入力信
号が「0」になったときのノイズを無くすことができ
る。また、アナログゲートを用いる必要がなく、セレク
タや繰返し信号の信号源やゼロレベル検出器の構成は簡
易である。
【0021】図6は、この発明の第2の実施例に係る電
子楽器の音源部およびDAC部のブロック構成を示す。
前述した図1の実施例の音源部4およびDAC部10を
この図6の構成に入替えることができる。図6におい
て、図1および図2と同一の付番は共通の部分を示し、
説明は省略する。
【0022】図6の構成においては、エンベロープジェ
ネレータであるレベル発生部7から出力されるレベル値
(12チャンネル時分割)をレベル検出部44に入力
し、このレベル値が所定レベル以下となったかどうか検
出する。検出結果は12チャンネルの各チャンネルごと
に時分割で出力される。検出結果の値は、そのチャンネ
ルのレベル値が所定レベル以下のとき「1」、そうでな
いとき「0」である。全チャンネルAND部45は、レ
ベル検出部44からの全チャンネルの検出結果について
AND(論理積)をとる。したがって全チャンネルAN
D部45は、全チャンネルのレベル値がすべて所定レベ
ル以下のとき「1」、そうでないときは「0」を、それ
ぞれセレクタ43に出力する。
【0023】一方、掛算器8において波形発生部6から
出力された波形にレベル発生部7からのエンベロープを
付与し、その結果である全チャンネル分のディジタル楽
音信号を累算器9にて累算した出力である楽音信号は、
1ビットDAC部41に入力する。1ビットDAC部4
1は、入力した楽音信号をノイズシェーピングおよび量
子化して、1ビットディジタルデータ(1ビット量子化
出力信号)をセレクタ43のB端子に出力する。セレク
タ43のA端子にはパルス列発生部42からのパルス列
が入力する。このパルス列発生部42から出力されるパ
ルス列は、そのスペクトルが可聴帯域内で−∞であり、
後段のローパスフィルタ30でフィルタリングされまっ
たく出力されないようになっている。言替えれば、この
パルス列は、後段のローパスフィルタ30が通過させな
い周波数成分のみからなる。
【0024】セレクタ43は全チャンネルAND部45
の出力に応じてA端子またはB端子の入力を選択的に出
力する。セレクタ43の出力はローパスフィルタ30に
入力する。
【0025】全チャンネルAND部45からの出力が
「0」のとき、すなわちいずれかのチャンネルのレベル
値が所定レベルを越えていたときは発音すべき楽音デー
タがあるということだから、セレクタ43はB端子の1
ビットディジタルデータを選択してローパスフィルタ3
0に出力する。ローパスフィルタ30は積分器として働
き、ディジタル入力データに対応するアナログデータが
出力される。全チャンネルAND部45からの出力が
「1」のとき、すなわち全チャンネルのレベル値が所定
レベル以下のときは発音すべき楽音データはないという
ことだから、セレクタ43はA端子のパルス列を選択し
てローパスフィルタ30に出力する。このパルス列はロ
ーパスフィルタ30を通過しないから、サウンドシステ
ムへのアナログ出力は「0」となる。
【0026】図6の実施例によれば、ディジタル入力信
号が「0」になったときのノイズを無くすことができ
る。また、アナログゲートを用いる必要がなく、セレク
タやパルス列発生部などの構成は簡易である。また、図
1,2の実施例では波形発生部6から出力される波形に
エンベロープジェネレータ7からのエンベロープを付与
した結果からレベル検出しているが、図6の実施例では
レベル値そのものを用いてレベル検出している。したが
って、検出方式として簡便でかつ正確である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、入力ディジタル信号の絶対値が所定のレベル以下と
なったことを検出して、そのときには1ビットDACの
出力でなく所定の繰返し信号をフィルタ手段に入力して
フィルタリングするようにしているので、入力信号が
「0」になったときのノイズをなくしたD/A変換装置
が実現される。また、このような構成は簡単にディジタ
ルの回路に取り込むことができ、容易に実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るD/A変換装置を
用いた電子楽器のブロック構成図
【図2】 図1のD/A変換部のブロック構成図
【図3】 図2のノイズシェーパおよび量子化器の構成
【図4】 ノイズシェーピングを利用した1ビットDA
Cの出力スペクトルを示す図
【図5】 繰返し信号のスペクトルを示す図
【図6】 この発明の第2の実施例に係る電子楽器の音
源部およびDAC部のブロック構成図
【符号の説明】
1…鍵盤、2…音色スイッチ、3…マイコンシステム、
4…音源部、5…制御レジスタ、6…波形発生部、7…
エンベロープジェネレータ、8…掛算器8、9…累算
器、10…D/A変換部、11…サウンドシステム、2
1…オーバサンプリングフィルタ、22…ノイズシェー
パおよび量子化器、23…1/2分周器、24…セレク
タ、25…ゼロレベル検出器、26…平均化回路、2
7,28…絶対値比較回路、29…AND回路、30…
ローパスフィルタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 入力ディジタル信号をアナログ信号に変
    換するために1ビット量子化出力信号を出力する、ノイ
    ズシェーピングを利用した1ビットディジタル/アナロ
    グ変換器と、 前記入力ディジタル信号の絶対値が所定のレベル以下と
    なったことを検出する所定レベル検出手段と、 所定の繰返し信号を発生する繰返し信号発生手段と、 前記1ビットディジタル/アナログ変換器の1ビット量
    子化出力信号を選択的に出力するとともに、前記所定レ
    ベル検出手段により入力ディジタル信号の絶対値が所定
    のレベル以下となったことを検出したときは前記1ビッ
    ト量子化出力信号に代えて前記繰返し信号を選択的に出
    力する制御手段と、 前記制御手段の出力から前記繰返し信号の周波数より低
    い周波数の成分を通過させるフィルタ手段とを具備する
    ことを特徴とするディジタル/アナログ変換装置。
JP3208938A 1991-07-26 1991-07-26 デイジタル/アナログ変換装置 Pending JPH0537387A (ja)

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JP3208938A JPH0537387A (ja) 1991-07-26 1991-07-26 デイジタル/アナログ変換装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0614284A1 (en) * 1993-03-01 1994-09-07 Motorola, Inc. Thermochromic compounds, their manufacture and use

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0614284A1 (en) * 1993-03-01 1994-09-07 Motorola, Inc. Thermochromic compounds, their manufacture and use

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