JPH08287819A - 電界効果電子放出素子及びその製造方法 - Google Patents
電界効果電子放出素子及びその製造方法Info
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Abstract
プの形成を容易にしうる電界効果電子放出素子及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 タングステン陰極及びその下部のチタン
接着層と上部のアルミニウムマスク間の食刻速度の差及
び内部応力の差を極大化して接着層及びマスクを瞬間的
に食刻するとき、タングステンマイクロチップが内部応
力により跳ね上がるようにしてマイクロチップを形成す
る方法で工程上チップの端部のサイズを任意に調整する
ことができ、かつ、製造工程自体がタングステンの内部
応力とBOE法の特性を用いるので再現性も優れる。
Description
を放出するマイクロチップの形成を容易にする電界効果
電子放出素子及びその製造方法に関する。
画像表示装置としての平板型画像表示素子の開発が壁掛
け用TV及びHDTV用画像表示装置に適用するために
活発に行われている。このような平板型画像表示素子と
しては液晶表示素子、プラズマ表示パネル、電界効果放
出素子などがあり、このうち画面の明るさ及び低消費電
力の利点のため電界効果電子放出素子は注目の的になっ
ている。
電子放出素子の構造を調べると次の通りである。
ガラス基板1と、該ガラス基板1上に形成された陰極2
と、該陰極2上に形成された電界放出用のマイクロチッ
プ4と、該マイクロチップ4を取り囲むように前記陰極
2上にホール3′を有するように形成された絶縁体層3
と、マイクロチップ4の上部に電界効果による電子放出
を可能にする開口5′を有するように絶縁体層3上に形
成されたゲート5と、前記マイクロチップ4から放出さ
れる電子が適当な運動エネルギーで蛍光体層7にぶつか
るように引っ張る陽極6と、そして蛍光体7が塗布され
陽極6がストライプ状に形成された前面ガラス基板10
とより構成されている。
従来の水平構造の電界効果電子放出素子は図1に示した
ような垂直構造の電界効果電子放出素子とは異なり電子
を基板1と水平に放出するように陰極2と陽極6が基板
1に水平な構造を有する。その実際の構造は次の通りで
ある。
おり、該絶縁体層3上に適当な間隔離隔して陰極2及び
陽極6が積層されている。該陰極2及び陽極6間の絶縁
体層3には適当な深さにホール3′が形成されており、
該ホール3′内にゲート電極5が備えられて陰極2から
陽極6への電子放出を制御するようになっている。
ップを使用する垂直構造の電界放出素子で電子ビームの
流れはゲートの開口6′のサイズにより決められるの
で、数十nm単位のマイクロチップの形成技術が求めら
れる。すなわち、チップのサイブ(半径)及びゲートホ
ール開口のサイズによるゲート開口(gate aperature)
を形成する技術にはにサブミクロン単位の高度微細工程
を要するので、工程上の均一性及び大面積応用時の収率
に多くの問題が発生する。そして、マイクロチップの形
成時、開口が大きくなるとゲートバイアス電圧のレベル
が高くなり高電圧を要する。
出素子は製造工程において、垂直構造の電界効果電子放
出素子に比して収率が高く均一な構造としうるが、電界
効果の水平的な影響は多方向への電子ビーム放出の応用
を困難にする。すなわち、電子ビームの流れが同一な水
平面内に極度に制限されるので、電子ビームの応用がと
ても難しいという短所があった。
問題点を改善しようとして創案されたものであり、均一
に電子を放出することができ、大面積に製作する時も収
率の高い電界放出素子及びその製造方法を提供するにそ
の目的がある。
するために本発明による電界効果電子放出素子は、背面
基板と、前記背面基板上にストライプ状に所定の食刻液
に対して所定の速度以上の第1食刻速度で食刻される物
質で形成された接着層と、前記接着層上にストライプ状
に前記食刻液に食刻されないと共に前記接着層との内部
応力が所定の大きさ以上の金属で形成された陰極と、前
記陰極の所定の部分がそれぞれ三角形に食刻されて上部
に曲がるように形成されたマイクロチップと、前記マイ
クロチップを除く陰極上に前記食刻液に対して少なくと
も前記第1食刻速度以下の第2食刻速度で食刻される物
質で形成されたマスク層と、前記マスク層上にストライ
プ状に形成された絶縁体層と、前記絶縁体層上にストラ
イプ状に形成されたゲートと、前記背面基板と所定の間
隔に離隔されて対向された前面基板と、前記背面基板と
対向される前面基板上に前記陰極と交叉する方向のスト
ライプ状に形成された陽極とを具備してなることを特徴
とする。
アルミニウムを2000Åの厚さに形成し、前記マスク
は1500〜2000Åの厚さに形成し、前記はタング
ステンを1μmの厚さに形成することが望ましく、前記
マイクロチップは前記背面基板から60〜70°の突出
角度を有することが望ましい。
本発明による電界効果電子放出素子の製造方法は、基板
上に所定の食刻液に対して所定の速度以上の第1食刻速
度で食刻される物質よりなる接着層、前記接着層との内
部応力が所定の大きさ以上であり、前記食刻液に対して
食刻されない金属の陰極層び前記食刻液に対して前記第
1速度以下である第2食刻速度で食刻される物質よりな
るマスク層を順次に積層する段階と、前記マスク層をパ
タニングして三角形のマスクを形成する段階と、前記マ
スクを使用して陰極の露出された部分を食刻してマイク
ロチップとなる部分を形成する段階と、前記マスク及び
マイクロチップとなる部分の形成された基板上に絶縁体
層を形成する段階と、前記絶縁体層上にリフトオフ法で
蒸着しパタニングしてゲートを形成する段階と、前記ゲ
ートをマスクとして用いて絶縁体層を選択的に食刻して
前記マスク及びマイクロチップとなる部分を露出させる
段階と、前記マイクロチップとなる部分の下部及び上部
の前記接着層及びマスクを所定の時間以内に食刻するこ
とにより前記マイクロチップとなる部分が前記内部応力
により突出されるようにするマイクロチップ突出段階
と、前記マイクロチップの形成された背面基板と所定の
間隔に離隔されて相互対向されるように前記陰極と交叉
するストライプ状の陽極の形成された前面基板を設け、
その縁部を密封して内部空気を排気させて所定の真空度
以上の真空状態として素子を完成する段階とを含むこと
を特徴とする。
階はチタン又はアルミニウムを2000Åの厚さに蒸着
することが望ましく、前記陰極層を積層する段階はタン
グステンを1μmの厚さにDCマグネトロンスパッタリ
ング法又は電子ビーム蒸着法で蒸着することが望まし
く、前記マスク層を積層する段階はアルミニウム又はチ
タンを1500〜2000Åの厚さにマグネトロンスパ
ッタリング法又は電子ビーム蒸着法で蒸着することが望
ましい。また、前記マスクを形成する段階は、前記マス
ク層に所定のフォトレジストマスクを形成する段階及び
該フォトレジストマスクを用いて塩素系列のリアクチブ
イオンエッチング法を使用して食刻する段階を含むこと
が望ましく、前記マスクを形成する段階はリフトオフ法
によりなることが望ましく、前記マイクロチップとなる
部分を形成する段階は前記マスクを用いて前記陰極をC
F4 /O2 プラズマで食刻することが望ましく、前記ゲ
ートを形成する段階はゲート層を蒸着し写真食刻法で食
刻して形成することが望ましく、前記マイクロチップ突
出段階はBOE(buffered oxide etching) 法で食刻す
ることが望ましく、前記BOE法はHF:NH4 Fの比
が7:1〜10:1である溶液を使用することが望まし
い。
本発明によるさらに他の電界効果放出素子の製造方法
は、基板上に所定の食刻液に対して所定の速度以上の第
1食刻速度で食刻される物質よりなる接着層、前記接着
層との内部応力が所定の大きさ以上であり、前記食刻液
に対して食刻されない金属の陰極層、前記食刻液に対し
て前記第1速度以下である第2食刻速度で食刻される物
質よりなるマスク層、絶縁体層及びゲート電極層を順次
に積層する段階と、前記ゲート電極層をパタニングして
ストライプ状のゲートを形成する段階と、前記ゲートを
マスクとして絶縁層を選択的に食刻する段階と、前記マ
スク層をパタニングして三角形のマスクを形成する段階
と、前記マスクを使用して陰極の露出された部分を食刻
してマイクロチップとなる部分を形成する段階と、前記
マイクロチップとなる部分の下部及び上部の前記接着層
及びマスクを所定の時間以内に食刻することにより前記
マイクロチップとなる部分が前記内部応力により突出さ
れるようにするマイクロチップ突出段階と、前記マイク
ロチップの形成された背面基板と所定の間隔に離隔され
て相互対向されるように前記陰極と交叉するストライプ
状の陽極の形成された前面基板を設け、その縁部を密封
して内部の空気を排気させて所定の真空度以上の真空状
態として素子を完成する段階とを含むことを特徴とす
る。
階はチタン又はアルミニウムを所定の厚さに蒸着するこ
とが望ましく、前記陰極層を積層する段階はタングステ
ンを所定の厚さにDCマグネトロンスパッタリング法又
は電子ビーム蒸着法で蒸着することが望ましい。かつ、
前記マスク層を形成する段階はアルミニウム又はチタン
を所定の厚さにマグネトロンスパッタリング法又は電子
ビーム蒸着法で蒸着することが望ましく、前記ゲートを
形成する段階はゲート層を蒸着し写真食刻法で食刻して
形成することが望ましく、前記マスクを形成する段階
は、前記マスク層上に所定のフォトレジストマスクを形
成する段階及び該フォトレジストマスクを用いて塩素系
列のリアクチブイオンエッチング法を使用して食刻する
段階を含むことが望ましく、前記マイクロチップとなる
部分を形成する段階は前記マスクを用いて前記陰極をC
F4 /O2 プラズマで食刻することが望ましい。かつ、
前記マイクロチップ突出段階はBOE法で食刻すること
が望ましく、前記BOE法はHF:NH4 Hの比が7:
1〜10:1の溶液を使用することが望ましい。
明を詳細に説明する。
果電子放出素子の構造を調べると次の通りである。
板11上に接着層12、陰極13及びマイクロチップ1
3′、マスク14、絶縁体層15及びゲート18がスト
ライプ状に順次に積層された構造よりなる。ここで、陰
極13にはマイクロチップ13′が連続的なアレイ形態
に上方に突出されるように形成される。接着層12はチ
タン又はアルミニウムを2000Åの厚さに蒸着して形
成し、チタンよりはアルミニウムで形成する方が有利で
ある。これはチタンの食刻速度がアルミニウムの食刻速
度より速いからである。陰極13はタングステンを1μ
mの厚さに蒸着して形成され、マイクロチップ13′は
陰極13の一部を三角形にパタニングして60〜70°
角度に上方に突出されるように形成される。マスク層1
4は前記接着層12と同様にチタン又はアルミニウムを
蒸着しパタニングして形成されるが、チタンよりは食刻
速度が若干遅いアルミニウムで形成することが有利であ
り、その厚さは1500〜2000Å程度に形成され
る。絶縁層15は電気的に陰極13とゲート18を隔離
する。そして、ゲート18はクロムを蒸着しパタニング
して形成される。
層14間の陰極13物質であるタングステンWはこれと
強い内部応力の差を有する。かつ、このTi及びAlが
食刻される間、タングステンWは殆ど食刻されない。T
iとAlはチタン側の食刻速度がより速いので下部の接
着層12はチタンで、上部のマスクはアルミニウムで形
成することが望ましい。マイクロチップ13′はこの陰
極及び接着層とマスク層の激しい食刻速度の差と内部応
力の差を用いてパタニングされた三角形のマイクロチッ
プ構造の下部接着層を瞬間的に食刻すると共にタングス
テンの強い応力により上方に突出して形成される。
図3Aに示されたように陰極13と交叉するストライプ
状に陽極16の形成された前面基板19が備えられて素
子が完成される。
法は次の通りである。
11上にチタン(Ti)を2000Å程度の厚さに蒸着
した接着層12を形成した後、タングステン(W)をD
Cマグネトロンスパッタリング法を使用して1μmの厚
さに蒸着して陰極層13を形成する。その後、アルミニ
ウムをDCマグネトロンスパッタリング法又は電子ビー
ム蒸着法を使用して1500〜2000Åの厚さに蒸着
してマスク層14を形成する。ここで、陰極層13は工
程の条件に応じて非常に強い応力を有する層となり、こ
の強い内部応力は接着層により潜在的に内在されてから
接着層の急速な食刻時に陰極層13のチップパターン1
3′を前記潜在されていた内部応力により非常に強く突
出させるに用いられる。
ムマスク層14をRIE法(Reactive ion etching)
(リフトオフ法を使用する場合もある)で食刻してマイ
クロチップ形成用マスク14′を形成する。この際、マ
スク14′の平面積は図9に示したように鋭利な三角形
状に形成し、形成されるチップの鋭利な程度はこのマス
クの形状により左右される。
マスク14′を用いてCF4 /O2プラズマでタングス
テン陰極層13を選択的に食刻してマイクロチップ1
3′を形成する。
14′及びマイクロチップ13′の上部に絶縁層15を
形成した後、図6Eに示したようにクロムを蒸着しパタ
ニングしたゲート18を形成する。
マスクとして用いて絶縁層15を選択的に食刻して既に
形成されたアルミニウムマスク14′及びマイクロチッ
プ13′を露出させる。
たマスク14′及びマイクロチップ13′をBOE法で
チタン接着層12及びアルミニウムマスク14′を瞬間
的に選択食刻してマイクロチップ13′を形成する。こ
の際、接着層12が瞬間的に食刻されれば、タングステ
ンの内部応力により分離されたチップ13′が跳ね上が
ってマイクロチップ13′が形成される。このチタン接
着層12の食刻速度は非常に速いので、短時間に食刻を
完了するように制御することが大事である。この際、B
OEに使用される食刻溶液はHF:NH4 Fが7:1〜
10:1の比率に混ぜられた溶液を使用する。
背面基板11と適当な間隔に離隔され、背面基板11と
の対向面上に陰極13と交叉するストライプ状の陽極1
6の形成された前面基板19を配置し(陽極及び前面基
板上には蛍光体17が塗布される)、その縁部を密封し
て内部空気を排気させて真空状態として素子を完成す
る。この際の真空度は10-6torr以上になるように
する。
出素子のさらに他の製造方法は次の通りである。
1上にチタンを2000Å程度の厚さに蒸着した接着層
12を形成する。次にタングステンWをDCマグネトロ
ンスパッタリング法を使用して1μmの厚さに蒸着して
陰極層13を形成し、その後にアルミニウムをDCマグ
ネトロンスパッタリング法又は電子ビーム蒸着法を使用
して1500〜2000Åの厚さに蒸着してマスク層1
4を形成する。次に、絶縁体層15を形成し、この絶縁
体層15上にリフトオフ法を使用してクロムゲート18
を形成したり、蒸着法でクロム層を形成してから写真食
刻法などでパタニングしてゲート18を形成する。
マスクとして絶縁層15を選択的に食刻してアルミニウ
ム層14を露出させる。
マスク層14をRIE法(リフトオフ法を使用する場合
もある)で食刻してマイクロチップ形成用マスク14′
を形成する。この際、マスク14′の平面的な形状は図
9のように三角形の鋭利な形状になるように食刻する。
マイクロチップの鋭利な程度はこのマスク14′のパタ
ーン方法により決められる。
マスク14′を用いてCF4 /O2プラズマでタングス
テン陰極層13を食刻してマイクロチップ13′を形成
する。
出されたマスク14′及びマイクロチップ13′を前記
の製造方法と同一にBOE法でチタン接着層12及びア
ルミニウムマスク14′を瞬間的に選択食刻してマイク
ロチップ13′を形成した後、マイクロチップ13′の
形成された背面基板11と適当な間隔に離隔された前面
基板19を配置し、その縁部を密封して内部空気を排気
して真空状態として素子を完成する。
効果電子放出素子は、実際に図10に示したように背面
基板11上の陰極13を接地とし、ゲート18に適切な
制御電圧Vgを印加してスキャニングしながら、陽極1
6に適当な電源電圧Vaを印加すれば、ゲート18に加
えられた強い電気場の影響により突出されたタングステ
ンマイクロチップ13′から量子力学的な貫通効果によ
り電子が放出される。この時、電子はその縁部の密封さ
れた陽極と陰極の離隔された真空空間を通過するように
なり、この真空状態を通過した放出電子が蛍光体17を
打ちつけて発光するようになり所望の光を得ることがで
きる。このような原理により電界放出素子は多様な応用
に応じて任意に平板表示素子、高出力マイクロ波素子、
電子ビーム応用のSEM、Eービーム応用システム素子
及びマルチプルビーム放出による(圧力)センサとして
も使用することができる。
効果電子放出素子及びその製造方法は、タングステン陰
極及びその下部のチタン接着層と上部のアルミニウムマ
スク間の食刻速度の差及び内部応力の差を極大化して接
着層及びマスクを瞬間的に食刻するとき、タングステン
マイクロチップが内部応力により跳ね上がるようにして
マイクロチップを形成する方法で工程上チップの端部の
サイズを任意に調整することができ、かつ、製造工程自
体がタングステンの内部応力とBOEの特性を用いるの
で再現性も優れる。
る。
子の垂直断面図であり、(B)は(A)の水平構造電界
効果電子放出素子の平面図である。
出素子の垂直断面図であり、(B)は(A)の電界効果
電子放出素子の抜粋斜視図である。
放出素子の製造段階別の垂直断面図である。
放出素子の製造段階別の垂直断面図である。
放出素子の製造段階別の垂直断面図である。
放出素子のさらに他の製造段階別垂直断面図である。
放出素子のさらに他の製造段階別垂直断面図である。
視図であり、マイクロチップの突出前の形状を示す斜視
図である。
構造を示す抜粋斜視図である。
Claims (26)
- 【請求項1】 背面基板と、 前記背面基板上にストライプ状に所定の食刻液に対して
所定の速度以上の第1食刻速度で食刻される物質で形成
された接着層と、 前記接着層上にストライプ状に前記食刻液に食刻されな
いと共に前記接着層との内部応力が所定の大きさ以上の
金属で形成された陰極と、 前記陰極の所定の部分がそれぞれ三角形に食刻されて上
部に曲がるように形成されたマイクロチップと、 前記マイクロチップを除く陰極上に前記食刻液に対して
少なくとも前記第1食刻速度以下の第2食刻速度で食刻
される物質で形成されたマスク層と、 前記マスク層上にストライプ状に形成された絶縁体層
と、 前記絶縁体層上にストライプ状に形成されたゲートと、 前記背面基板と所定の間隔に離隔されて対向された前面
基板と、 前記背面基板と対向される前面基板上に前記陰極と交叉
するストライプ状に形成された陽極とを具備してなるこ
とを特徴とする電界効果電子放出素子。 - 【請求項2】 前記接着層はチタンまたはアルミニウム
を所定の厚さに蒸着して形成されることを特徴とする請
求項1に記載の電界効果電子放出素子。 - 【請求項3】 前記陰極はタングステンを所定の厚さに
蒸着して形成されることを特徴とする請求項1に記載の
電界効果電子放出素子。 - 【請求項4】 前記マイクロチップは所定の突出角度を
有することを特徴とする請求項1に記載の電界効果電子
放出素子。 - 【請求項5】 前記突出角度は60〜70°であること
を特徴とする請求項4に記載の電界効果電子放出素子。 - 【請求項6】 前記マスクはアルミニウム又はチタンを
所定の厚さに蒸着させて形成されることを特徴とする請
求項1に記載の電界効果電子放出素子。 - 【請求項7】 前記ゲートはクロムを蒸着させて形成さ
れることを特徴とする請求項1に記載の電界効果電子放
出素子。 - 【請求項8】 基板上に所定の食刻液に対して所定の速
度以上の第1食刻速度で食刻される物質よりなる接着
層、前記接着層との内部応力が所定の大きさ以上であ
り、前記食刻液に対して食刻されない金属の陰極層び前
記食刻液に対して前記第1速度以下である第2食刻速度
で食刻される物質よりなるマスク層を順次に積層する段
階と、 前記マスク層をパタニングして三角形のマスクを形成す
る段階と、 前記マスクを使用して陰極の露出された部分を食刻して
マイクロチップとなる部分を形成する段階と、 前記マスク及びマイクロチップとなる部分の形成された
基板上に絶縁体層を形成する段階と、 前記絶縁体層上にリフトオフ法で蒸着しパタニングして
ゲートを形成する段階と、 前記ゲートをマスクとして用いて絶縁体層を選択的に食
刻して前記マスク及びマイクロチップとなる部分を露出
させる段階と、 前記マイクロチップとなる部分の下部及び上部の前記接
着層及びマスクを所定の時間以内に食刻することにより
前記マイクロチップとなる部分が前記内部応力により突
出されるようにするマイクロチップ突出段階と、 前記マイクロチップの形成された背面基板と所定の間隔
に離隔されて相互対向されるように前記陰極と交叉する
ストライプ状の陽極の形成された前面基板を設け、その
縁部を密封して内部空気を排気させて所定の真空度以上
の真空状態として素子を完成する段階とを含むことを特
徴とする電界効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項9】 前記接着層を積層する段階はチタン又は
アルミニウムを所定の厚さに蒸着することを特徴とする
請求項8に記載の電界効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項10】 前記陰極層を積層する段階はタングス
テンを所定の厚さにDCマグネトロンスパッタリング法
又は電子ビーム蒸着法で蒸着することを特徴とする請求
項8に記載の電界効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項11】 前記マスク層を積層する段階はアルミ
ニウム又はチタンを所定の厚さにマグネトロンスパッタ
リング法又は電子ビーム蒸着法で蒸着することを特徴と
する請求項8に記載の電界効果電子放出素子の製造方
法。 - 【請求項12】 前記マスク層を形成する段階は、前記
マスク層に所定のフォトレジストマスクを形成する段階
及び該フォトレジストマスクを用いて塩素系列のリアク
チブイオンエッチング法を使用して食刻する段階を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の電界効果電子放出素
子の製造方法。 - 【請求項13】 前記マスクを形成する段階はリフトオ
フ法によりなることを特徴とする請求項8に記載の電界
効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項14】 前記マイクロチップとなる部分を形成
する段階は前記マスクを用いて前記陰極をCF4 /O2
プラズマで食刻することを特徴とする請求項8に記載の
電界効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項15】 前記ゲートを形成する段階はゲート層
を蒸着し写真食刻法で食刻して形成することを特徴とす
る請求項8に記載の電界効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項16】 前記マイクロチップ突出段階はBOE
法で食刻することを特徴とする請求項8に記載の電界効
果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項17】 前記BOE法はHF:NH4 Fの比が
7:1〜10:1である溶液を使用することを特徴とす
る請求項16に記載の電界効果電子放出素子の製造方
法。 - 【請求項18】 基板上に所定の食刻液に対して所定の
速度以上の第1食刻速度で食刻される物質よりなる接着
層、前記接着層との内部応力が所定の大きさ以上であ
り、前記食刻液に対して食刻されない金属の陰極層、前
記食刻液に対して前記第1速度以下である第2食刻速度
で食刻される物質よりなるマスク層、絶縁体層及びゲー
ト電極層を順次に積層する段階と、 前記ゲート電極層をパタニングしてストライプ状のゲー
トを形成する段階と、 前記ゲートをマスクとして絶縁層を選択的に食刻する段
階と、 前記マスク層をパタニングして三角形のマスクを形成す
る段階と、 前記マスクを使用して陰極の露出された部分を食刻して
マイクロチップとなる部分を形成する段階と、 前記マイクロチップとなる部分の下部及び上部の前記接
着層及びマスクを所定の時間以内に食刻することにより
前記マイクロチップとなる部分が前記内部応力により突
出されるようにするマイクロチップ突出段階と、 前記マイクロチップの形成された背面基板と所定の間隔
に離隔されて相互対向されるように前記陰極と交叉する
ストライプ状の陽極の形成された前面基板を設け、その
縁部を密封して内部の空気を排気させて所定の真空度以
上の真空状態として素子を完成する段階とを含むことを
特徴とする電界効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項19】 前記接着層を積層する段階はチタン又
はアルミニウムを所定の厚さに蒸着することを特徴とす
る請求項18に記載の電界効果電子放出素子の製造方
法。 - 【請求項20】 前記陰極層を積層する段階はタングス
テンを所定の厚さにDCマグネトロンスパッタリング法
又は電子ビーム蒸着法で蒸着することを特徴とする請求
項18に記載の電界効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項21】 前記マスク層を積層する段階はアルミ
ニウム又はチタンを所定の厚さにマグネトロンスパッタ
リング法又は電子ビーム蒸着法で蒸着することを特徴と
する請求項18に記載の電界効果電子放出素子の製造方
法。 - 【請求項22】 前記ゲートを形成する段階はゲート層
を蒸着し写真食刻法で食刻して形成することを特徴とす
る請求項18に記載の電界効果電子放出素子の製造方
法。 - 【請求項23】 前記マスクを形成する段階は、前記マ
スク層上に所定のフォトレジストマスクを形成する段階
及び該フォトレジストマスクを用いて塩素系列のリアク
チブイオンエッチング法を使用して食刻する段階を含む
ことを特徴とする請求項18に記載の電界効果電子放出
素子の製造方法。 - 【請求項24】 前記マイクロチップとなる部分を形成
する段階は前記マスクを用いて前記陰極をCF4 /O2
プラズマで食刻することを特徴とする請求項18に記載
の電界効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項25】 前記マイクロチップ突出段階はBOE
法で食刻することを特徴とする請求項18に記載の電界
効果電子放出素子の製造方法。 - 【請求項26】 前記BOE法はHF:NH4 Fの比が
7:1〜10:1の溶液を使用することを特徴とする請
求項25に記載の電界効果電子放出素子の製造方法。
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