JPH08287318A - 逆転ローラ式ホッパおよび硬貨処理装置 - Google Patents

逆転ローラ式ホッパおよび硬貨処理装置

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JPH08287318A
JPH08287318A JP7110093A JP11009395A JPH08287318A JP H08287318 A JPH08287318 A JP H08287318A JP 7110093 A JP7110093 A JP 7110093A JP 11009395 A JP11009395 A JP 11009395A JP H08287318 A JPH08287318 A JP H08287318A
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JP
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coin
coins
residual
belt
magnetic sensor
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Application number
JP7110093A
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English (en)
Inventor
Katsuya Mita
勝也 三田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】硬貨収納部の下部に位置する繰出しベルトの下
部に、硬貨収納部に残留する硬貨の残留量を検知する磁
気センサや近接センサ等の残留検知器を設けることで、
0枚状態を含む硬貨の残留量を適切に検知する。 【構成】硬貨収納部4の下部に正逆駆動可能な硬貨繰出
しベルト5を設けると共に、上記硬貨繰出しベルト5と
対向して硬貨を一枚出しする逆転ローラ29を備えた逆
転ローラ式ホッパであって、上記繰出しベルト5の下部
に上記硬貨収納部4に残留する硬貨の残留量を検知する
残留検知器27が設けられたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば銀行業務で用
いられるATMや駅務で用いられる自動券売機等に内蔵
されて、硬貨を収納および繰出し処理するような逆転ロ
ーラ式ホッパおよび硬貨処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の逆転ローラ式ホッパを備
えた硬貨処理装置としては、例えば、特開昭64−76
185号公報に記載の装置がある。すなわち、図5に示
すように硬貨の一括投入を許容する硬貨受入口51に連
通させて硬貨収納部52を設け、この硬貨収納部52の
下部に硬貨繰出しベルト53を張架すると共に、硬貨一
枚出し用のゲート部54には上述の硬貨繰出しベルト5
3と対向して逆転ローラ55を配設し、さらに逆転ロー
ラ55の次段にはストッパ56と、このストッパ56を
駆動するソレノイド57とを設ける一方、上述の硬貨収
納部52を隔てて対向する第1センサ58および第2セ
ンサ59と、ストッパ56の次段に設けられた繰出し検
知手段としての計数センサ60とを備えた硬貨処理装置
である。
【0003】この従来装置によれば上述の第1および第
2の各センサ58,59か共にON(遮光)になった
時、硬貨収納部52内の硬貨がオーバフロー状態である
ことが判定でき、下側の第2センサ59のみがON(遮
光)になった時、ニアエンド状態(収納部52内にあと
1取引分の繰出し可能な硬貨を収納したような状態)で
あることが判定でき、両センサ58,59が共にOFF
(受光)になった時、エンド状態(収納部52は取引
上、これ以上硬貨を繰出すことが不可能なような状態)
であることが判定できる。
【0004】しかし、この従来装置によれば上述の硬貨
収納部52内に硬貨が1枚もなくなった0枚状態の検出
を行なうことは不可能であった。すなわち、上述の硬貨
繰出しベルト53の搬送面両側における上部直近位置に
は硬貨収納部52内の硬貨を確実に同ベルト53上の有
効スペースに案内するためのガイド板が設けられるのが
常であり、このため、光学的センサで硬貨繰出しベルト
53上の1個分の硬貨の有無を検出すべく、同光学的セ
ンサを収納部52に配設することが不可能なため、上述
の0枚状態の検出が不可となる問題点があった。なお、
上述の硬貨繰出しベルト53を透明体で形成し、この透
明ベルトの下部に光学的センサを配設して、硬貨の残量
を検知すべく構成した場合には、上述の透明ベルトが硬
貨により汚れやすく、この汚れた起因して、円滑な硬貨
残量検知を行なうことが不可能となる問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、硬貨収納部の下部に位置する繰出しベルト
の下部に、硬貨収納部に残留する硬貨の残留量を検知す
る磁気センサや近接センサ等の残留検知器を設けること
で、0枚状態を含む硬貨の残留量を適切に検知すること
ができる逆転ローラ式ホッパの提供を目的とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、上述の繰出しベルト
の正逆動作と、上述の残留検知器からの出力との双方に
より残留量を検知すべく構成することで、ニアエンド状
態(あと1取引分の硬貨を繰出すことが可能な状態)、
エンド状態(これ以上硬貨を繰出すことができない状
態)、0枚状態(1枚も硬貨がない状態)の適切な検知
ができる逆転ローラ式ホッパの提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、上述の残留検知器の
出力変化(出力時間の長短、振幅の大小など)に基づい
て残留量を判別することで、上記ニアエンド状態、エン
ド状態、0枚状態をより一層適切に検知することができ
る逆転ローラ式ホッパの提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の残留検知器を金種毎に設けることで、金種
毎に硬貨の残留量を適切に検知することができる硬貨処
理装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、硬貨収納部の下部に正逆駆動可能な硬貨繰出
しベルトを設けると共に、上記硬貨繰出しベルトと対向
して硬貨を一枚出しする逆転ローラを備えた逆転ローラ
式ホッパであって、上記繰出しベルトの下部に上記硬貨
収納部に残留する硬貨の残留量を検知する残留検知器が
設けられた逆転ローラ式ホッパであることを特徴とす
る。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記繰出しベルトの
正逆動作と上記残留検知器からの出力との双方に基づい
て上記硬貨収納部に残留する硬貨の残留量を検知する残
留検知手段が設けられた逆転ローラ式ホッパであること
を特徴とする。
【0011】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記残留検知手段は
上記残留検知器の出力変化に基づいて上記残留量を判別
する逆転ローラ式ホッパであることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の残留検知器が金種毎に構成された硬貨収納
繰出し部を備えた硬貨処理装置であることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、硬貨収納部に一括投入された硬貨を該収納部
から繰出す際、上述の硬貨繰出しベルトおよび逆転ロー
ラを駆動すると、硬貨はこれら両者(ベルト、ローラ)
のゲート部から順次一枚出しされるが、上述の繰出しベ
ルトの下部には磁気センサや近接センサなどの残留検知
器を設けて、この残留検知器で上述の硬貨収納部に残留
する硬貨の残留量を検知する。上述の残留検知器は硬貨
繰出しベルトの下部に直近配設することができるので、
この残留検知器からの出力により0枚状態を含む硬貨の
残留量を適切に検知することができる効果がある。
【0014】また光学的に硬貨の残量を検出することな
く、非光学的手段により硬貨の残量を検知するので、検
知器が汚れにより出力低下することはなく、該残留検知
器のメンテナンスフリーを図ることができると共に、検
知器実装に要するスペースが小となるため、装置の小型
コンパクト化を達成することもできる可能性がある。
【0015】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の残留検
知手段は繰出しベルトの正逆動作と、上述の残留検知器
からの出力との双方に基づいて、硬貨収納部に残留する
硬貨の残留量を検知する。
【0016】このため、例えば上述の繰出しベルトを正
転した状態下で、残留検知器が硬貨を検知した時に、ニ
アエンド状態以上の枚数が残っていることが検知でき、
繰出しベルトを正転した状態下では硬貨を検知できず、
繰出しベルトを逆転した状態下(ベルトによりベルト上
の硬貨を逆方向に搬送した状態下)において硬貨が検知
された時には、ニアエンド状態であることが検知でき、
ニアエンド状態下においてアクセス発生時にはエンド状
態に設定することができ、繰出しベルトを正転、逆転さ
せても、残留検知器が硬貨を検知しない時には、0枚状
態を検知することができる。
【0017】このように、繰出しベルトの正逆動作と、
残留検知器からの出力との双方に基づいて、ニアエンド
状態、エンド状態、0枚状態の適切な検知ができる効果
がある。
【0018】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、上述の残留検
知手段は残留検知器の出力変化に基づいて残留量を判別
するので、例えば残留検知器の出力時間が長く、出力振
幅が大の時にはニアエンド状態を検出し、出力時間が短
く、出力振幅が小の時にはエンド状態を検出し、出力が
ない時には0枚状態を検出する等、出力時間の長短、出
力振幅の大中小などの出力変化に基づいて残留量の判別
ができるので、ニアエンド状態、エンド状態、0枚状態
をより一層適切に検知することができる効果がある。
【0019】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1記載の残留検知器が金種毎に構成された硬
貨収納繰出し部を設けたので、金種毎の残留検知器によ
り、硬貨収納繰出し部に残留する硬貨の残留量を金種毎
に適切に検知し得る硬貨処理装置と成すことができる効
果がある。
【0020】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は逆転ローラ式ホッパを備えた硬貨処理装
置を示し、図1において、壁部材1,2,3により下面
開放形の硬貨収納部4を構成し、この硬貨収納部4の下
部には正逆駆動可能な硬貨繰出しベルト5を繰出し側
(図1の左側)が若干高くなるようなスラント状に配設
する一方、硬貨収納部4の上部開口には連通部6を介し
て一旦プール部7を設けている。
【0021】この一旦プール部7はローラ8,9間に張
架した搬送ベルト10と、カバー部材11とで構成さ
れ、上述のカバー部材11の上端開口11aには、複数
の硬貨の一括投入を許容する一括投入部(図示せず)が
連通される。また上述のカバー部材11の上端開口11
aには複数の硬貨の一括投入を検知する光学式の投入セ
ンサ12を設ける一方、一旦プール部7の下域部には取
引に対応して開閉される可動ストッパ13を配設してい
る。
【0022】さらに上述の一旦プール部7と連通部6と
の間には、一括投入され、かつ上記可動ストッパ13の
開により流下する硬貨を硬貨収納部4側と、硬貨収納、
返却通路14側とに振分けるフラッパ15を設けてい
る。この硬貨収納、返却通路14は、固定壁部材16,
17と、下方の支点18を中心として開閉可能な前面カ
バー19とで構成され、この硬貨収納、返却通路14を
介して同通路14下端の収納、返却ベルト20上に上載
された硬貨はベルト20の正転時に装置内奥に取込み収
納(回収)される一方、ベルト20の逆転時には接客面
側に設けられた硬貨返却口(図示せず)に返却される。
なお、21,22はベルトガイドである。
【0023】ところで、上述の硬貨繰出しベルト5は前
後のローラ23,24およびテンションローラ25間に
張架されると共に、同ベルト5の搬送面下部はガイド部
材26により支持されている。また上述の硬貨繰出しベ
ルト5の硬貨収納部4と対応する傾斜下方側(図1の右
側)の下部には、硬貨収納部4内に残留する硬貨の残留
量を金種毎に検知する複数の残留検知器としての磁気セ
ンサ27を一つのユニットと成して配設している。
【0024】さらに上述の硬貨繰出しベルト5上におけ
る硬貨一枚出し用のゲート部28には、該ベルト5と対
向して逆転ローラ29を配設し、これら各要素5,29
の矢印方向(通常の繰出し時の回転方向)の駆動によ
り、硬貨収納部4内の硬貨を順次一枚出しすべく構成し
ている。
【0025】上述の逆転ローラ29の次段(図1の左
側)には一枚出しされた硬貨枚数計数用の光学式の計数
センサ30を対向は位置する一方、硬貨収納部4の上部
開口付近にはフル状態(同収納部4内にこれ以上の硬貨
を収納することができない状態)を検知する目的で光学
式のフルセンサ31を対向配置している。なお、上述の
硬貨繰出しベルト5および逆転ローラ29は駆動手段と
しての可逆モータ32により駆動される。
【0026】図2の硬貨処理装置の制御回路ブロック図
を示し、CPU40は投入センサ12、フルセンサ3
1、計数センサ30、磁気センサ27からの出力に基づ
いて、ROM33に格納したプログラムに従って、可逆
モータ32を介して繰出しベルト5を正逆駆動し、また
フラッパ15等を駆動し、さらにRAM34は必要なデ
ータ等を記憶する。
【0027】ここで、上述のCPU40は上記硬貨繰出
ししベルト5の正転動作、逆転動作と、上記残留検知器
としての磁気センサ27からの出力との双方に基づい
て、硬貨収納部4内に残留する硬貨の残留量を検知する
残留検知手段である。このように構成した硬貨処理装置
における硬貨残量チェック作用を、図3に示すフローチ
ャートを参照して、以下に詳述する。
【0028】硬貨収納動作時の第1ステップS1で、C
PU40はフルセンサ31出力に基づいてフルチェック
動作を実行する。つまり、この第1ステップS1ではフ
ルセンサ31がON(遮光)か否かを判定し、YES判
定時には次の第2ステップS2に移行し、NO判定時に
は別の第4ステップS4に移行する。
【0029】上述の第2ステップS2で、CPU40は
フルセンサ31のONに対応して、フル状態を検出設定
し、次の第3ステップS3で、CPU40は硬貨収納動
作を禁止する。つまり、フラッパ15を図1の仮想線位
置に切換える。前述の第1ステップS1でNO判定され
た非フル時および硬貨出金動作初期時においては上述の
第4ステップS4に移行し、この第4ステップS4で、
CPU40は可逆モータ32を介して硬貨繰出しベルト
5を正転(図1の矢印方向への回転)駆動する。
【0030】次に第5ステップS5で、CPU40は磁
気センサ27がONか否かを判定し、YES判定時には
第6ステップS6に移行し、この第6ステップS6で、
CPU40はベルト正転時の磁気センサONに対応し
て、ニアエンド以上、フル未満の枚数残であることを検
出設定する。一方、NO判定時には第7ステップS7に
移行し、この第7ステップS7で、CPU40は可逆モ
ータ32を介して硬貨繰出しベルト5を正規の方向とは
反対の方向に駆動する。つまり逆転させる。
【0031】次に第8ステップS8で、CPU40は磁
気センサ27がONになったか否かを判定し、NO判定
時には次の第9ステップS9に移行する一方、YES判
定時には別の第10ステップS10に移行する。上述の
第9ステップS9で、CPU40は硬貨繰出しベルト5
を逆転駆動しても磁気センサ27がONにならないこと
に対応して、0枚状態を検出設定する。すなわち硬貨収
納部4内に硬貨が1枚もないことを検知する。
【0032】一方、上述の第10ステップS10で、C
PU40は硬貨繰出しベルト5の逆転により磁気センサ
27がONになったことに対応して、1枚以上、ニアエ
ンド以下の枚数残であることを検出設定する。次に第1
1ステップS11で、CPU40は図示しない入力部か
らの出力に基づいてアクセス(出金命令)があったか否
か、或は硬貨詰りに対応して前面カバー19が図1の仮
想線方向へ開放されたか否かを判定し、NO判定時には
第12ステップS12に移行する一方、YES判定時に
は別の第13ステップS13に移行する。
【0033】上述の第12ステップS12で、CPU4
0は非アクセスに対応して硬貨収納部4の残留量がニア
エンド状態であると見なす一方、上述の第13ステップ
S13では、CPU40はアクセスに対応して残留量が
エンド状態であると見なす。つまり残留量が1枚以上、
ニアエンド以下の枚数残では出金取引に対応できないた
め、エンド状態と成す。
【0034】次に第14ステップS14で、CPU40
はエンド状態に対応して硬貨出金動作を禁止して、一連
の硬貨残量チェック作用を終了する。すなわち、上述の
第4ステップS4以降の各処理により硬貨収納部4内に
残留する残少量チェックが実行される。
【0035】ここで、前述の第5ステップS5で、磁気
センサ27のONと併せて、磁気センサ27出力時間が
長く、かつその振幅が大か否かを判定し、前述の第8ス
テップS8で、磁気センサ27のONと併せて、磁気セ
ンサ27出力時間が短く、かつその振幅が小か否かを判
定すると、ニアエンド状態、エンド状態、0枚状態をさ
らに良好に検知することができる。
【0036】以上要するに、硬貨収納部4に一括投入さ
れた硬貨を該収納部4から繰出す際、上述の硬貨繰出し
ベルト5および逆転ローラ29を駆動すると、硬貨はこ
れら両者(ベルト5、ローラ29)のゲート部28から
順次一枚出しされるが、上述の繰出しベルト5の下部に
は磁気センサ27を設けて、この磁気センサ27で上述
の硬貨収納部4に残留する硬貨の残留量を検知する。上
述の磁気センサ27は硬貨繰出しベルト5の下部に直近
配設することができるので、この磁気センサ27からの
出力により0枚状態を含む硬貨の残留量を適切に検知す
ることができる効果がある。
【0037】また光学的に硬貨の残量を検出することな
く、非光学的手段により硬貨の残量を検知するので、磁
気センサ27が汚れにより出力低下することはなく、該
磁気センサ27のメンテナンスフリーを図ることができ
ると共に、磁気センサ27の実装に要するスペースが小
となるため、装置の小型コンパクト化を達成することも
できる可能性がある。
【0038】しかも、上述の残留検知手段(CPU40
参照)は繰出しベルト5の正逆動作と、上述の残留検知
器(磁気センサ27参照)からの出力との双方に基づい
て、硬貨収納部4に残留する硬貨の残留量を検知する。
【0039】このため、例えば上述の繰出しベルト5を
正転した状態下で、残留検知器(磁気センサ27参照)
が硬貨を検知した時に、ニアエンド状態以上の枚数が残
っていることが検知でき(第6ステップS6参照)、繰
出しベルト5を正転した状態下では硬貨を検知できず、
繰出しベルト5を逆転した状態下において硬貨が検知さ
れた時には、ニアエンド状態であることが検知でき(1
2ステップS12参照)、ニアエンド状態下においてア
クセス発生時にはエンド状態に設定することができ(第
13ステップS13参照)、繰出しベルト5を正転、逆
転させても、残留検知器(磁気センサ27参照)が硬貨
を検知しない時には、0枚状態を検知することができる
(第9ステップS9参照)。
【0040】このように、繰出しベルト5の正逆動作
と、残留検知器(磁気センサ27参照)からの出力との
双方に基づいて、ニアエンド状態、エンド状態、0枚状
態の適切な検知ができる効果がある。
【0041】さらに、上述の残留検知手段(CPU40
参照)は残留検知器(磁気センサ27参照)の出力変化
(出力の乱れ等)に基づいて残留量を判別するので、例
えば残留検知器(磁気センサ27参照)の出力時間が長
く、出力振幅が大の時にはニアエンド状態を検出し、出
力時間が短く、出力振幅が小の時にはエンド状態を検出
し、出力がない時には0枚状態を検出する等、出力時間
の長短、出力振幅の大中小などの出力変化(出力の乱れ
度合など)に基づいて残留量の判別ができるので、ニア
エンド状態、エンド状態、0枚状態をより一層適切に検
知することができる効果がある。
【0042】加えて、上述の上記請求項1記載の残留検
知器(磁気センサ27参照)が金種毎に設けられた硬貨
収納繰出し部(硬貨収納部4とベルト5、ローラ29と
によるゲート部28との双方からなる構成)を設けたの
で、金種毎の残留検知器(磁気センサ27参照)によ
り、硬貨収納部4に残留する硬貨の残留量を金種毎に適
切に検知し得る硬貨処理装置と成すことができる効果が
ある。
【0043】図4は本発明の逆転ローラ式ホッパを備え
た硬貨処理装置の硬貨残量チェック作用の他の実施例を
示すフローチャートで、この実施例においても図1、図
2の回路装置を用いる。また、上述のCPU40が硬貨
繰出しベルト5の正逆動作と、残留検知器としての磁気
センサ27からの出力との双方に基づいて、硬貨収納部
4内に残留する硬貨の残留量を検知する残留検知手段を
兼ねることは先の実施例と同様である。
【0044】次に図4のフローチャートを参照して、硬
貨処理装置における硬貨残留チェック作用について詳述
する。第1ステップn1で、CPU40は図示しない入
力部からの出力に基づいて入出金命令に相当するアクセ
スがあるか否かを判定し、NO判定時には第2ステップ
n2に移行する一方、YES判定時には別の第3ステッ
プn3に移行する。
【0045】上述の第2ステップn2で、CPU40は
計数センサ30およびCPU40内臓カウンタからなる
ソフトカウンタで、フル、ニアフルとニアエンドとの
間、ニアエンド、エンド、0枚の硬貨枚数管理を実行す
る。このソフトカウンタによる枚数管理はアクセスあり
の時点まで繰返される。第3ステップn3以降の処理は
アクセス後の処理である。
【0046】上述の第3ステップn3で、CPU40は
フルチェック動作を実行する。つまり、この第3ステッ
プn3で、CPU40はフルセンサ31がON(遮光)
か否かを判定し、YES時には次の第4ステップn4に
移行して、この第4ステップn4で、CPU40はフル
センサ31のONに対応して、フル状態を検出設定す
る。
【0047】一方、上述の第3ステップn3でのNO判
定時には別の第5ステップn5に移行する。この第5ス
テップn5で、CPU40は可逆モータ32を介して硬
貨繰出しベルト5を正転駆動する。次に第6ステップn
6で、CPU40は磁気センサ27がONか否かを判定
し、残量が比較的少ない場合に相当する怒気センサ27
のOFF時には次に第7ステップn7に移行する一方、
残量が比較的多い場合に相当する磁気センサ27のON
時には次の第13ステップn13に移行する。
【0048】上述の第7ステップn7で、CPU40は
可逆モータ32を介して硬貨繰出しベルト5を逆転させ
る。次に第8ステップn8で、CPU40は磁気センサ
27がONになったか否かを判定し、NO判定時には次
の第9ステップn9に移行する一方、YES判定時には
別の第11ステップn11に移行する。
【0049】上述の第9ステップn9で、CPU40は
硬貨繰出しベルト5を所定回数(n回)だけ正逆実行し
たか否かを判定し、NO判定時には第5ステップn5に
リターンして、硬貨繰出しベルト5の正逆が所定回数に
達するまで各ステップn5,n6,n7,n8,n9の
処理を繰返す一方、YES判定時には次の第10ステッ
プn10に移行する。この第10ステップn10で、C
PU40は硬貨繰出しベルト5を所定回数正逆実行した
にもかかわらず、磁気センサ27がONにならないこと
に対応して、0枚状態を検出設定する。
【0050】一方、上述の第11ステップn11では、
CPU40はベルト逆転時に磁気センサ27がONにな
ったことに対応して、1枚以上、ニアエンド以下の枚数
残であることを検出設定し、次の第12ステップn12
で、CPU40はエンド状態であると見なす。この第1
2ステップn12では、1枚以上ニアエンド以下の枚数
残であってもエンド枚数のみしかのこっていない可能性
が大であるためエンド状態と成す。以上の各ステップn
5〜n12により硬貨収納部4内に残留する硬貨の残少
量チェックが実行される。
【0051】上述の第6ステップn6でYES判定され
たニアエンド以上、フル未満の枚数残の場合には第13
ステップn13に移行する。この第13ステップn13
で、CPU40は先のアクセスが収納(入金)か或は繰
出し(出金)かを判定し、収納(入金)時には次の第1
4ステップn14に移行する一方、繰出し(出金)時に
は別の第16ステップn16に移行する。
【0052】上述の第14ステップn14で、CPU4
0はフルセンサ31のONか否かに基づいてフルチェッ
ク動作を実行し、YES判定時には、次の第15ステッ
プn15で、CPU40はフル状態であることを検出設
定する一方、NO判定時には上述の第13ステップn1
3にリターンする。
【0053】一方、上述の第16ステップn16では、
CPU40は可逆モータ32を介して硬貨繰出しベルト
5を正転駆動する。次に第17ステップn17で、CP
U40は磁気センサ27がON否かを判定し、YES判
定時には第13ステップn13にリターンする一方、N
O判定時には次の第18ステップn18に移行する。
【0054】上述の第18ステップn18で、CPU4
0は可逆モータ32を介して硬貨繰出しベルト5を逆転
させる。次に第19ステップn19で、CPU40は磁
気センサ27がONになったか否かを判定し、NO判定
時には次の第20ステップn20に移行する一方、YE
S判定時には別の第22ステップn22に移行する。
【0055】上述の第20ステップn20で、CPU4
0は硬貨繰出しベルト5を所定回数(n回)だけ正逆実
行したか否かを判定し、NO判定時には第16ステップ
n16リターンしてし、硬貨繰出しベルト5の正逆が所
定回数に達するまで各ステップn16,n17,n1
8,n19,n20の処理を繰返す一方、YES判定時
には次の第21ステップn21に移行する。
【0056】この第21ステップn21で、CPU40
は硬貨繰出しベルト5を所定回数正逆実行したにもかか
わらず、磁気センサ27がONにならないことに対応し
て、0枚状態を検出設定する。一方、上述の第22ステ
ップn22では、CPU40はベルト逆転時に磁気セン
サ27がになったことに対応して、1枚以上、ニアエン
ド以下の枚数残であることを検出設定し、次の第23ス
テップn23で、CPU40はニアエンド状態であると
見なす。この第23ステップn23では1枚以上、ニア
エンド以下の枚数残であってもニアエンド枚数に相当す
る可能性が大であるためニアエンド状態と成す。以上各
ステップn16〜n23により硬貨収納部4内に残留す
る硬貨の残少量チェックが実行される。
【0057】以上要するに、図4に示す実施例において
も、硬貨収納部4に一括投入された硬貨を該収納部4か
ら繰出す際、上述の硬貨繰出しベルト5および逆転ロー
ラ29を駆動すると、硬貨はこれら両者(ベルト5、ロ
ーラ29)のゲート部28から順次一枚出しされるが、
上述の繰出しベルト5の下部には磁気センサ27を設け
て、この磁気センサ27で上述の硬貨収納部4に残留す
る硬貨の残留量を検知する。上述の磁気センサ27は硬
貨繰出しベルト5の下部に直近配設することができるの
で、この磁気センサ27からの出力により0枚状態を含
む硬貨の残留量を適切に検知することができる効果があ
る。
【0058】また光学的に硬貨の残量を検出することな
く、非光学的手段により硬貨の残量を検知するので、磁
気センサ27が汚れにより出力低下することはなく、該
磁気センサ27のメンテナンスフリーを図ることができ
ると共に、磁気センサ27の実装に要するスペースが小
となるため、装置の小型コンパクト化を達成することも
できる可能性がある。
【0059】しかも、上述の残留検知手段(CPU40
参照)は繰出しベルト5の正逆動作と、上述の残留検知
器(磁気センサ27参照)からの出力との双方に基づい
て、硬貨収納部4に残留する硬貨の残留量を検知する。
【0060】このため、例えば上述の繰出しベルト5を
正転した状態下で、残留検知器(磁気センサ27参照)
が硬貨を検知した時に、ニアエンド状態以上の枚数が残
っていることが検知でき(第6ステップn6のYES判
定参照)、繰出しベルト5を正転した状態下では硬貨を
検知できず、繰出しベルト5を逆転した状態下において
硬貨が検知された時には、ニアエンド状態であることが
検知でき(第23ステップn23参照)、ニアエンド状
態下においてアクセス発生時にはエンド状態に設定する
ことができ(第12ステップn12参照)、繰出しベル
ト5を正転、逆転させても、残留検知器(磁気センサ2
7参照)が硬貨を検知しない時には、0枚状態を検知す
ることができる(第10ステップn10および第21ス
テップn21参照)。
【0061】このように、繰出しベルト5の正逆動作
と、残留検知器(磁気センサ27参照)からの出力との
双方に基づいて、ニアエンド状態、エンド状態、0枚状
態の適切な検知ができる効果がある。
【0062】加えて、上述の残留検知器(磁気センサ2
7参照)が金種毎に設けられた硬貨収納繰出し部(硬貨
収納部4とベルト5、ローラ9とによるゲート部28と
の双方を含む構成)を設けたので、金種毎の残留検知器
(磁気センサ27参照)により、硬貨収納部4に残留す
る硬貨の残留量を金種毎に適切に検知し得る硬貨処理装
置と成すことができる効果がある。
【0063】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の残留検知器は、上述の実施例の磁
気センサ27に対応し、以下同様に、残留検知手段はC
PU40に対応するも、この発明は、上述の実施例の構
成のみに限定されるものではない。例えば上記残留検知
器としては磁気センサ27に代えて近接スイッチ等の他
の非光学的センサであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆転ローラ式ホッパを備えた硬貨処理
装置を示す内部側面図。
【図2】制御回路ブロック図。
【図3】硬貨残量検知処理を示すフローチャート。
【図4】硬貨残量検知処理の他の実施例を示すフローチ
ャート。
【図5】従来の逆転ローラ式ホッパを示す内部側面図。
【符号の説明】
4…硬貨収納部 5…硬貨繰出しベルト 27…磁気センサ(残留検知器) 29…逆転ローラ 40…CPU(残留検知手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨収納部の下部に正逆駆動可能な硬貨繰
    出しベルトを設けると共に、上記硬貨繰出しベルトと対
    向して硬貨を一枚出しする逆転ローラを備えた逆転ロー
    ラ式ホッパであって、上記繰出しベルトの下部に上記硬
    貨収納部に残留する硬貨の残留量を検知する残留検知器
    が設けられた逆転ローラ式ホッパ。
  2. 【請求項2】上記繰出しベルトの正逆動作と上記残留検
    知器からの出力との双方に基づいて上記硬貨収納部に残
    留する硬貨の残留量を検知する残留検知手段が設けられ
    た請求項1記載の逆転ローラ式ホッパ。
  3. 【請求項3】上記残留検知手段は上記残留検知器の出力
    変化に基づいて上記残留量を判別する請求項2記載の逆
    転ローラ式ホッパ。
  4. 【請求項4】上記請求項1記載の残留検知器が金種毎に
    構成された硬貨収納繰出し部を備えた硬貨処理装置。
JP7110093A 1995-04-10 1995-04-10 逆転ローラ式ホッパおよび硬貨処理装置 Pending JPH08287318A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003063661A (ja) 2001-08-28 2003-03-05 Toshiba Tec Corp 硬貨払出装置
EP4246472A1 (en) 2022-03-16 2023-09-20 Glory Ltd. Coin handling apparatus and coin handling method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003063661A (ja) 2001-08-28 2003-03-05 Toshiba Tec Corp 硬貨払出装置
EP4246472A1 (en) 2022-03-16 2023-09-20 Glory Ltd. Coin handling apparatus and coin handling method

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