JPH08286435A - 画像形成装置における原稿給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザがキャリアシートの選択を操作設定し
ないでも、ミスコピーをすることなくキャリアシートの
使用が可能な画像形成装置における原稿給紙装置を提供
する。 【構成】 カット紙状の原稿Ｇおよび該原稿を挟持する
キャリアシートＣＳのいずれもが給紙搬送可能な画像形
成装置における原稿給紙装置ＤＦにおいて、前記キャリ
アシートは、キャリアシートであることを区別するため
の区別手段（凸部１）を備え、前記原稿給紙装置は、前
記キャリアシートに備えられた区別手段を検出するキャ
リアシート検出手段（キャリアシート検知センサ４）を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置における
原稿給紙装置に関し、特にカット紙状の原稿および原稿
を挟んだキャリアシートのいずれもの給紙が可能な画像
形成装置における原稿給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１０は、従来の画像形成装置における
原稿給紙装置の概略構成図であり、図中下方には画像形
成装置本体の感光体等を示している。また、図１１乃至
図１４は原稿および転写紙（記録紙）の搬送経路を説明
する図である。なお、図中の白黒のダンダラ模様状の直
線は、モータ・ソレノイド等の駆動力が伝達される経路
である。

【０００３】図１０および図１１乃至図１４に示すよう
に、図１０中の右方中央部に配置された原稿検知センサ
５１がカット紙状の原稿を検知すると、原稿給紙ソレノ
イド５２がオンして原稿給紙ローラ５３が原稿上に押し
当てられる（図１１参照）。前記原稿検知と同時にモー
タ５４が回転し、原稿は側面形状がＬ字状に形成された
レジストシャッタ５５まで搬送されて該Ｌ字状の垂直部
に突き当てられ、その後モータ５４が停止する（図１２
参照）。

【０００４】このとき図１０中下方の給紙カセット５６
から転写紙（コピー紙）がレジストローラ５７まで搬送
される（図１３参照）。更に、モータ５４が再び回転し
レジストシャッタソレノイド５８がオンしてレジストシ
ャッタ５５が開き、露光ランプ７２により原稿露光を行
いながら原稿を搬送する（図１４参照）。

【０００５】搬送された原稿は読取系で読み取られて第
１，第２ミラー６１，６２を介して感光体６３上に静電
潜像が形成され、その静電潜像の先端と転写紙の先端と
が一致するように制御されたレジストローラ５７が該転
写紙の搬送を開始する。

【０００６】一方、薄く柔らかい原稿を原稿給紙装置に
より給紙する場合には、図１５に示すキャリアシートＣ
Ｓを使用して原稿を保護する。キャリアシートＣＳは、
例えば、透明なポリエステルシートＰと厚手の台紙Ｄの
先端部を接着して構成され、ポリエステルシートＰと台
紙Ｄ間に原稿を挟んで使用する。

【０００７】ところで、キャリアシートＣＳを使用して
原稿給紙装置により原稿を送る場合には、キャリアシー
トＣＳ分の重量が重くなるため、レジストシャッタ５５
（図１０参照）が開いて原稿搬送を再開する際に、キャ
リアシートＣＳを搬送ローラ６４に到達させるまでの間
において、原稿給紙ローラ５３とキャリアシートＣＳ間
のスリップ量が多くなってしまう。

【０００８】そのため、キャリアシート内の原稿先端が
原稿露光部に達する時間が長くなり、感光体６３上に形
成される静電潜像の画像の先端が原稿のみの搬送に比べ
て遅れ、転写紙上に全ての画像が形成されないミスコピ
ーが発生してしまう。

【０００９】また、キャリアシートＣＳはポリエステル
シートＰと台紙Ｄとが合わさって構成されているため、
キャリアシートの先端には接着代Ｖが必要であり、キャ
リアシートＣＳの先端と原稿先端とは一致しない。

【００１０】そこで、キャリアシートＣＳ使用時には、
前記スリップによる遅れおよび接着代による遅れを考慮
した上で、画像形成装置本体のＣＰＵ（図示せず）の制
御の下にレジストローラ５７の転写紙給紙開始タイミン
グを遅らせ、転写紙と静電潜像の画像先端とが一致する
ようにしている。つまり、キャリアシートＣＳを使用し
ているか否かに応じて、レジストシャッタ５５を開いた
後、レジストローラ５７が動作開始するまでの時間を変
化させるようにしている。

【００１１】このため、ユーザはキャリアシート選択モ
ードスイッチ６６（図１０の左方）を操作し、キャリア
シートＣＳを使用する場合には、使用する旨を前記モー
ドスイッチ６６を介して画像形成装置本体のＣＰＵ（図
示せず）に入力していた。

【００１２】なお、符号６８は給紙クラッチであり、符
号６９はレジスト前センサであり、符号７１はレジスト
クラッチであり、符号７３は原稿排紙センサであり、符
号７４はレジストシャッタ前センサである。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置（複写機）ではユーザがキャリアシートＣ
Ｓを使用する際には、その都度キャリアシートＣＳ選択
モードスイッチ６６を操作しなければならないので、操
作が増加して煩雑であり、また、ユーザのスイッチ設定
忘れ等によるミスコピーが発生するおそれがあった。

【００１４】そこで、本発明の目的は、ユーザがキャリ
アシートの選択を操作設定しないでも、ミスコピーをす
ることなくキャリアシートの使用が可能な画像形成装置
における原稿給紙装置を提供することである。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明は、カット紙状の原稿および該
原稿を挟持するキャリアシートのいずれもが給紙搬送可
能な画像形成装置における原稿給紙装置において、前記
キャリアシートは、キャリアシートであることを区別す
るための区別手段を備え、前記原稿給紙装置は、前記キ
ャリアシートに備えられた区別手段を検出するキャリア
シート検出手段を備えたことを特徴とする。

【００１６】また、請求項２記載の発明は、前記区別手
段は、キャリアシートの進行方向先端に形成された凸部
であり、前記キャリアシート検出手段は、一時停止され
た前記キャリアシートの凸部に光を反射させて受光する
反射式光検出手段であることを特徴とする。

【００１７】また、請求項３記載の発明は、前記キャリ
アシート検出手段は、突起部を備え、該突起部が一時停
止された前記キャリアシートの凸部に押されたときと押
されないときとで出力の異なる出力発生手段であること
を特徴とする。

【００１８】また、請求項４記載の発明は、前記区別手
段は、キャリアシートの進行方向先端部に形成された凹
部であり、前記キャリアシート検出手段は、突起部を備
え、該突起部が一時停止された前記キャリアシートの凹
部に挿入されたときと、前記凹部に挿入されないときと
で出力の異なる出力発生手段であることを特徴とする。

【００１９】また、請求項５記載の発明は、前記キャリ
アシート検出手段は、一時停止された前記キャリアシー
トの凹部に光を発光し反射光の有無を検出する反射式光
検出手段であることを特徴とする。

【００２０】また、請求項６記載の発明は、前記区別手
段は、キャリアシートの進行方向先端部に形成された光
透過部であり、前記キャリアシート検出手段は、一時停
止された前記キャリアシートの光透過部を透過する光を
発する発光部と透過した光を受光する受光部とを備えた
透過式光検出手段であることを特徴とする。

【００２１】また、請求項７記載の発明は、前記区別手
段は、キャリアシートの進行方向先端部に形成された孔
であり、前記キャリアシート検出手段は、突起部を備
え、該突起部が一時停止された前記キャリアシートの孔
に差し込まれたときと、前記孔に差し込まれないときと
で出力の異なる出力発生手段であることを特徴とする。

【００２２】また、請求項８記載の発明は、前記キャリ
アシート検出手段は、一時停止された前記キャリアシー
トの孔に向けて光を発光し、反射光の有無を検出する光
反射式検出手段であることを特徴とする。

【００２３】

【作用】請求項１記載の発明によれば、キャリアシート
は、キャリアシートであることを区別するための区別手
段を備えている。キャリアシート検出手段は、キャリア
シートに備えられた区別手段を検出する。

【００２４】また、請求項２記載の発明によれば、区別
手段は、キャリアシートの進行方向先端に形成された凸
部であり、キャリアシート検出手段は、一時停止された
キャリアシートの凸部に光を反射させて受光する反射式
光検出手段である。

【００２５】従って、キャリアシートが搬送されてきて
レジストシャッタにより一時停止されると、反射式光検
出手段の発光部から光が発せられ、キャリアシートの凸
部で反射して受光部で受光される。また、一般原稿（キ
ャリアシートに挟持されていない原稿）である場合には
前記凸部が形成されていないので、発光部からの光は反
射されず、受光部も反射光を受光できない。よって、キ
ャリアシートであるか一般原稿であるかを自動的に判別
することができ、ミスコピーを確実に無くすことができ
る。

【００２６】また、請求項３記載の発明によれば、キャ
リアシート検出手段は突起部を備え、該突起部が一時停
止されたキャリアシートの凸部に押されたときと押され
ないときとで出力の異なる出力発生手段である。

【００２７】従って、キャリアシートが搬送されてきて
レジストシャッタにより一時停止されると、出力発生手
段がキャリアシートの凸部に押され、また、一般原稿で
ある場合には前記凸部が形成されていないので、出力発
生手段は一般原稿に押されることがない。

【００２８】また、請求項４記載の発明によれば、区別
手段は、キャリアシートの進行方向先端部に形成された
凹部であり、キャリアシート検出手段は、突起部を備
え、該突起部が一時停止されたキャリアシートの凹部に
挿入されたときと、凹部に挿入されないときとで出力の
異なる出力発生手段である。

【００２９】従って、キャリアシートが一時停止される
と、出力発生手段の突起部がキャリアシートの凹部に挿
入されるため出力発生手段はキャリアシートに押される
ことがない。また、一般原稿である場合には前記凹部が
形成されていないので、出力発生手段は一般原稿に押さ
れる。

【００３０】また、請求項５記載の発明によれば、キャ
リアシート検出手段は、一時停止されたキャリアシート
の凹部に光を発光し反射光の有無を検出する反射式光検
出手段である。

【００３１】従って、キャリアシートが一時停止される
と、反射式光検出手段の発光部から光が発せられるが、
キャリアシートの凹部に発せられるため反射せず受光部
で受光されない。また、一般原稿である場合には前記光
反射部が形成されているので発光部からの光は反射さ
れ、受光部で受光できる。

【００３２】また、請求項６記載の発明によれば、区別
手段は、キャリアシートの進行方向先端部に形成された
光透過部であり、キャリアシート検出手段は、一時停止
された前記キャリアシートの光透過部を透過する光を発
する発光部と透過した光を受光する受光部とを備えた透
過式光検出手段である。

【００３３】従って、キャリアシートが搬送されてきて
レジストシャッタにより一時停止されると、透過式光検
出手段の発光部から光が発せられ、キャリアシートの光
透過部を透過して受光部で受光される。また、一般原稿
である場合には前記透過部が形成されていないので、発
光部からの光は透過されず、受光部も受光できない。

【００３４】また、請求項７記載の発明によれば、区別
手段は、キャリアシートの進行方向先端部に形成された
孔であり、キャリアシート検出手段は突起部を備え、該
突起部が一時停止されたキャリアシートの孔に差し込ま
れたときと、孔に差し込まれないときとで出力の異なる
出力発生手段である。

【００３５】従って、キャリアシートが搬送されてきて
レジストシャッタにより一時停止されると、出力発生手
段の突起部がキャリアシートの孔に差し込まれる。ま
た、一般原稿である場合には前記孔が形成されていない
ので、突起部は一般原稿に差し込まれることがない。

【００３６】また、請求項８記載の発明によれば、キャ
リアシート検出手段は、一時停止されたキャリアシート
の孔に向けて光を発光し、反射光の有無を検出する光反
射式検出手段である。

【００３７】従って、キャリアシートが搬送されてきて
レジストシャッタにより一時停止されると、キャリアシ
ートの孔に向けて光が発せられるが、前記孔のために光
は反射されない。これに対し、一般原稿である場合には
前記孔が形成されていないので、光が反射される。

【００３８】

【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し、重
複記載を省略する。

【００３９】（１）第１実施例 図１（Ａ）は第１実施例に使用するキャリアシートＣＳ
1 を示す図であり、図１（Ｂ）は第１実施例の原稿給紙
装置に備えられたキャリアシート検知センサ４とレジス
トシャッタ３とキャリアシートＣＳ1 との位置関係を示
す平面図である。

【００４０】図１（Ａ）に示すように、キャリアシート
ＣＳ1 は、台紙Ｄと透明なポリエステルシートＰのそれ
ぞれの先端部が接着代Ｖで接着されて構成されている。
前記先端部にはキャリアシートであることを区別するた
めの「区別手段」である識別凸部１が形成されている。

【００４１】また、図１（Ｂ）および図２に示すよう
に、矢印Ａ方向に搬送されてきたキャリアシートＣＳ1
を当接して一時的に停止させるレジストシャッタ３は、
その折り曲げて立ち上げられた当接面に切り込み３ａが
形成されている。該切り込み３ａに対応した位置にキャ
リアシート検知センサ４が配置されている。即ち、キャ
リアシートＣＳ1 がレジストシャッタ３に当接され一時
停止されると、切り込み３ａにキャリアシートＣＳ1 の
識別凸部１が挿入状態になり、キャリアシート検知セン
サ４の発光部から発せられた光が識別凸部１で反射され
て該センサ４の受光部で受光され、キャリアシートＣＳ
1 を検出できる。また、キャリアシート以外の一般原稿
は、前述の識別凸部１が形成されていないので、前述の
反射が起らず、キャリアシートＣＳ1 であるか、一般原
稿であるかの識別を行うことができる。

【００４２】図２は、本発明の実施例の概略構成図であ
る。

【００４３】なお、本実施例と従来例（図１０）との相
違点は、本実施例では図中中央部に前述のキャリアシー
ト検知センサ４を追加したことと、従来例の左方に描か
れたキャリアシート選択モードスイッチ６６が削除され
ている点であり、その他の部分は同一である。

【００４４】図３は原稿給紙装置と画像形成装置本体と
の制御系のブロック図である。

【００４５】図３に示すように、原稿給紙装置のＣＰＵ
１１にはキャリアシート検知センサ４と原稿検知センサ
５１と原稿給紙ソレノイド５２とモータ５４とレジスト
シャッタソレノイド５８と露光ランプ７２とレジストシ
ャッタ前センサ７４と原稿排紙センサ７３とが接続さ
れ、画像形成装置本体のＣＰＵ１１には給紙クラッチ６
８とレジスト前センサ６９とレジストクラッチ７１とが
接続されている。

【００４６】次に、図４乃至図６に示すフローチャート
に基づいて動作を説明する。

【００４７】図２の右方において、薄い原稿が挟持され
たキャリアシートＣＳ1 が挿入されると原稿検知センサ
５１がオンされキャリアシートＣＳ1 が検知される（ス
テップＳ１）。すると、原稿給紙ソレノイド５２がオン
されて原稿給紙ローラ５３がキャリアシートＣＳ1 上に
押し当てられる（ステップＳ２）。また、モータ５４が
回転され（ステップＳ３）、レジストシャッタ３までキ
ャリアシートＣＳ1 が搬送されレジストシャッタ前セン
サ７４をオンにする（ステップＳ４）。

【００４８】所定時間が経過するとモータ５４が停止し
（ステップＳ５）、キャリアシートＣＳ1 はレジストシ
ャッタ３に突き当てられた状態で停止する。このとき、
図１（Ｂ）に示すように、キャリアシート検知センサ４
の発光部から発光され、その光はキャリアシートＣＳ1
の識別凸部１で反射されて受光部で受光され、キャリア
シートＣＳ1 であることが検知される。また、キャリア
シートＣＳ1 を使用しないときは一般原稿には識別凸部
１が無いので、前述の反射等が起らずキャリアシート検
知センサ４は何も検知しない。

【００４９】一方、画像形成装置本体側は、給紙カセッ
ト５６から転写紙を給紙するため給紙クラッチ６８がオ
ンし、転写紙給紙ローラ６７が回転する（ステップＳ
６）。転写紙がレジストローラ５７に到達してレジスト
前センサ６９をオンにすると（ステップＳ７）給紙クラ
ッチ６８をオフにし、レジストローラ５７にて転写紙を
待機させる（図１３参照）（ステップＳ８）。次いで、
露光ランプ７２とモータ５４をオンにした後（ステップ
Ｓ９，Ｓ１０）、レジストシャッタ３を開いてキャリア
シートＣＳ1 の搬送を再開する（図１４）（ステップＳ
１１）。

【００５０】キャリアシートＣＳ1 の搬送を再開する前
に、キャリアシート検知センサ４がキャリアシートＣＳ
1 を検出すると（ステップＳ１２）、ＣＰＵ１１はキャ
リアシートＣＳ1 有りのタイマ値ｔをセットする（ステ
ップＳ１３）。このタイマ値ｔは、レジストシャッタソ
レノイド５８のオンによりレジストシャッタ３が開きキ
ャリアシートの搬送が再開されてからキャリアシートＣ
Ｓ1 内の原稿先端が、露光部に達する時間とキャリアシ
ートＣＳ1 未使用時の原稿の先端が露光部に達するまで
の時間差である。レジストシャッタソレノイド５８がオ
ンしてからｔ時間後（ステップＳ１４）にレジストクラ
ッチ７１をオンにする（ステップＳ１５）。以上のステ
ップＳ６からステップＳ１５までの制御は、ＣＰＵ６５
から画像形成装置本体のＣＰＵ１１に伝送される。

【００５１】また、ステップＳ１２でキャリアシート検
知センサ４がオフのとき（即ち、一般原稿の場合）（ス
テップＳ１２；Ｎｏ）、レジストシャッタソレノイド５
８がオンしてから即座にレジストクラッチ７１をオンに
する（ステップＳ１５）。

【００５２】ステップＳ１５においてレジストクラッチ
７１がオンにされ、レジストローラ５７に待機していた
転写紙が再給紙され、感光体６３に現像されているトナ
ー像を転写する。原稿排紙センサ７３がオフになり（ス
テップＳ１６）、原稿給紙ソレノイド５２がオフにされ
（ステップＳ１７）、原稿が原稿給紙装置ＤＦより排出
されると露光ランプ７２がオフにされ（ステップＳ１
８）、レジストシャッタソレノイド５８およびモータ５
４がオフになる（ステップＳ１９，Ｓ２０）。更に、レ
ジスト前センサ６９がオフになり（ステップＳ２１）、
レジストローラ５７より転写紙が抜けてから所定時間後
レジストクラッチ７１をオフにする（ステップＳ２
２）。

【００５３】以上のようにして、薄い原稿を挟持したキ
ャリアシートＣＳ1 によるコピー動作が行われる。

【００５４】（２）第２実施例 図７は第２実施例のキャリアシート検知センサとキャリ
アシートとを示す図である。

【００５５】図７（Ａ）に示すように、キャリアシート
が載置される搬送板１２には、孔１２ａが穿設されてい
る。また、孔１２ａの下方には光学式のキャリアシート
検知センサ１３が配置され、該センサ１３はＬ字状の揺
動レバー１５の水平部の先端に形成された光遮断部１５
ａの上下動によりオン・オフされる。該揺動レバー１５
はピン１４により揺動自在に支持され、揺動レバー１５
の垂直部の先端部が、前記孔１２ａを貫通して搬送板１
２の上面側に突き出されている。

【００５６】そして、図７（Ｂ）に示すように、キャリ
アシートＣＳ2 がレジストシャッタ３に当接した場合に
は、キャリアシートＣＳ2 の先端部には凹部１６が形成
されているので、揺動レバー１５はキャリアシートＣＳ
2 に当接されず、駆動されることがない。従って、キャ
リアシート検知センサ１３には何も変化がない。

【００５７】一方、図７（Ｃ）に示すように、一般原稿
Ｇの先端部には前述の凹部１６が形成されていない。従
って、揺動レバー１５は原稿Ｇの先端部により押されて
駆動されるので、揺動レバー１５の遮断部１５ａがキャ
リアシート検知センサ１３内で上方に移動する。この移
動によりキャリアシート検知センサ１３の発光部から発
せられた光が受光部で受光され、揺動レバー１５が原稿
Ｇにより駆動されたことが検知される。

【００５８】その他の部分は第１実施例と同一である。

【００５９】（３）第３実施例 図８は第３実施例のキャリアシート検知センサとキャリ
アシートとを示す図である。

【００６０】図８（Ａ）に示すように、キャリアシート
が載置される搬送板１２には、孔１２ａが穿設されてい
る。また、孔１２ａの下方には光学式のキャリアシート
検知センサ１７の発光部１７ａが配置され、孔１２ａの
上方には受光部１７ｂが配置されている。

【００６１】そして、図８（Ｂ）に示すように、キャリ
アシートＣＳ3 がレジストシャッタ３に当接した場合に
は、キャリアシートＣＳ3 の先端部には透明部１８が形
成されているので、キャリアシートＣＳ3 の場合には発
光部１７ａから発せられた光が透明部１８を透過して受
光部１７ｂに到達する。

【００６２】一方、図８（Ｃ）に示すように、一般原稿
Ｇの先端部には前述の透明部１８が形成されていない。
従って、発光部１７ａからの光は原稿Ｇの先端部を透過
しないので、発光部１７ａから発せられた光は受光部１
７ｂに到達しない。このようにしてキャリアシートと一
般原稿との識別がなされる。

【００６３】その他の部分は第１実施例と同一である。

【００６４】（４）第４実施例 図９は第４実施例のキャリアシート検知センサとキャリ
アシートとを示す図である。

【００６５】図９（Ａ）に示すように、キャリアシート
検知センサ１３関連の構成は前記第２実施例の場合と同
一である。

【００６６】また、図９（Ｂ）に示すように、キャリア
シートＣＳ4 の先端部には孔１９が穿設されているの
で、キャリアシートＣＳ4 が到来した場合には揺動レバ
ー１５の垂直部が一時的に前記孔１９に挿入され、キャ
リアシート検知センサ１３の出力は、図９（Ｃ）に示す
ように、パルスＰを生成する。

【００６７】一方、一般原稿Ｇの先端部には前述の孔１
９が形成されていない。従って、揺動レバー１５の垂直
部は一般原稿Ｇに挿入されることがないので、一般原稿
Ｇの場合のキャリアシート検知センサ１３の出力は、図
９（Ｃ）に示すように、“Ｈ”のままになる。このよう
にしてキャリアシートと一般原稿との識別がなされる。
その他の部分は第１実施例と同一である。

【００６８】なお、第１実施例のキャリアシート検出手
段の光反射センサの代わりに、センサ部に第２実施例と
同様の揺動レバーを光反射センサと同一箇所に用い、ま
た、第２実施例あるいは第４実施例のキャリアシート検
出手段の揺動レバーの代わりに第１実施例と同様の光反
射式センサを用いても、同様の効果を得ることができる
のは勿論である。

【００６９】また、全実施例の中のキャリアシート検出
手段に反射光を使用したものは透過式にし、逆に透過式
は反射式に置き換え可能なのは勿論である。

【００７０】

【発明の効果】以上説明したように、各請求項記載の発
明によれば、カット紙状の原稿および該原稿を挟持する
キャリアシートのいずれもが給紙搬送可能な画像形成装
置における原稿給紙装置において、キャリアシートは、
キャリアシートであることを区別するための区別手段を
備え、原稿給紙装置は、キャリアシートに備えられた区
別手段を検出するキャリアシート検出手段を備え、例え
ば、前記区別手段を、キャリアシートの進行方向先端に
形成された凸部にし、キャリアシート検出手段を、一時
停止されたキャリアシートの凸部に光を反射させて受光
する反射式光検出手段にしたので、キャリアシートが搬
送されてきてレジストシャッタにより一時停止される
と、反射式光検出手段の発光部から光が発せられ、キャ
リアシートの凸部で反射して受光部で受光される。ま
た、一般原稿である場合には前記凸部が形成されていな
いので、発光部からの光は反射されず、受光部も反射光
を受光できない。よって、キャリアシートであるか一般
原稿であるかを自動的に判別することができ、ミスコピ
ーを確実に無くすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す図であって、（Ａ）
は先端部に凸部が形成されたキャリアシートの平面図、
（Ｂ）はキャリアシートがレジストシャッタに当接した
状態を示す平面図である。

【図２】同第１実施例の概略構成図である。

【図３】同第１実施例の制御系のブロック図である。

【図４】同第１実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【図５】図４の続きのフローチャートである。

【図６】図５の続きのフローチャートである。

【図７】本発明の第２実施例を示す図であって、（Ａ）
はキャリアシート検知センサを示す側面図、（Ｂ）はキ
ャリアシートがレジストシャッタに当接した状態を示す
平面図、（Ｃ）は一般原稿がレジストシャッタに当接し
た状態を示す平面図である。

【図８】本発明の第３実施例を示す図であって、（Ａ）
はキャリアシート検知センサを示す側面図、（Ｂ）はキ
ャリアシートがレジストシャッタに当接した状態を示す
平面図、（Ｃ）は一般原稿がレジストシャッタに当接し
た状態を示す平面図である。

【図９】本発明の第４実施例を示す図であって、（Ａ）
はキャリアシート検知センサを示す側面図、（Ｂ）はキ
ャリアシートがレジストシャッタに当接した状態を示す
平面図、（Ｃ）はキャリアシートと一般原稿により生成
されるパルスの相違を示す特性図である。

【図１０】従来の画像形成装置における原稿給紙装置の
概略構成図である。

【図１１】従来の原稿給紙装置の動作を示す図である。

【図１２】従来の原稿給紙装置の動作を示す図である。

【図１３】従来の原稿給紙装置の動作を示す図である。

【図１４】従来の原稿給紙装置の動作を示す図である。

【図１５】従来のキャリアシートを示す平面図である。

【符号の説明】

ＣＳ1 キャリアシート Ｄ 台紙 ＤＦ 原稿給紙装置 Ｇ 一般の原稿 Ｐ 透明なポリエステルシート １ キャリアシートの凸部 ３ レジストシャッタ ３ａ レジストシャッタの切り込み ４，１３，１７ キャリアシート検知センサ １２ 搬送板 １２ａ 搬送板の孔 １５ 揺動レバー １６ キャリアシートに形成された凹部 １８ キャリアシートの透明部 １９ キャリアシートに形成された孔 ５１ 原稿検知センサ ５７ レジストローラ ６９ レジスト前センサ ７４ レジストシャッタ前センサ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カット紙状の原稿および該原稿を挟持す
   るキャリアシートのいずれもが給紙搬送可能な画像形成
   装置における原稿給紙装置において、 前記キャリアシートは、キャリアシートであることを区
   別するための区別手段を備え、 前記原稿給紙装置は、前記キャリアシートに備えられた
   区別手段を検出するキャリアシート検出手段を備えたこ
   とを特徴とする画像形成装置における原稿給紙装置。
2. 【請求項２】 前記区別手段は、キャリアシートの進行
   方向先端に形成された凸部であり、前記キャリアシート
   検出手段は、一時停止された前記キャリアシートの凸部
   に光を反射させて受光する反射式光検出手段であること
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置における原稿
   給紙装置。
3. 【請求項３】 前記キャリアシート検出手段は、突起部
   を備え、該突起部が一時停止された前記キャリアシート
   の凸部に押されたときと押されないときとで出力の異な
   る出力発生手段であることを特徴とする請求項１または
   請求項２記載の画像形成装置における原稿給紙装置。
4. 【請求項４】 前記区別手段は、キャリアシートの進行
   方向先端部に進行方向に向けて形成された凹部であり、
   前記キャリアシート検出手段は、突起部を備え、該突起
   部が一時停止された前記キャリアシートの凹部に挿入さ
   れたときと、前記凹部に挿入されないときとで出力の異
   なる出力発生手段であることを特徴とする請求項１記載
   の画像形成装置における原稿給紙装置。
5. 【請求項５】 前記キャリアシート検出手段は、一時停
   止された前記キャリアシートの凹部に光を発光し反射光
   の有無を検出する反射式光検出手段であることを特徴と
   する請求項１または請求項４記載の画像形成装置におけ
   る原稿給紙装置。
6. 【請求項６】 前記区別手段は、キャリアシートの進行
   方向先端部に形成された光透過部であり、前記キャリア
   シート検出手段は、一時停止された前記キャリアシート
   の光透過部を透過する光を発する発光部と透過した光を
   受光する受光部とを備えた透過式光検出手段であること
   を特徴とする請求項１記載の画像形成装置における原稿
   給紙装置。
7. 【請求項７】 前記区別手段は、キャリアシートの進行
   方向先端部に形成された孔であり、前記キャリアシート
   検出手段は、突起部を備え、該突起部が一時停止された
   前記キャリアシートの孔に差し込まれたときと、前記孔
   に差し込まれないときとで出力の異なる出力発生手段で
   あることを特徴とする請求項１記載の画像形成装置にお
   ける原稿給紙装置。
8. 【請求項８】 前記キャリアシート検出手段は、一時停
   止された前記キャリアシートの孔に向けて光を発光し、
   反射光の有無を検出する光反射式検出手段であることを
   特徴とする請求項１または請求項７記載の画像形成装置
   における原稿給紙装置。