JPH08286007A - プラスチック基板ミラー - Google Patents

プラスチック基板ミラー

Info

Publication number
JPH08286007A
JPH08286007A JP11516795A JP11516795A JPH08286007A JP H08286007 A JPH08286007 A JP H08286007A JP 11516795 A JP11516795 A JP 11516795A JP 11516795 A JP11516795 A JP 11516795A JP H08286007 A JPH08286007 A JP H08286007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
dense
plastic substrate
mirror
reflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11516795A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Ozawa
直樹 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority to JP11516795A priority Critical patent/JPH08286007A/ja
Publication of JPH08286007A publication Critical patent/JPH08286007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチック基板11上に反射膜15を形成
したプラスチックミラーにおいて、反射膜15の上下に
アルミナなどの緻密膜21,23を形成し、反射率の経
時による低下を防止し、耐環境性を向上させる。 【構成】 ポリカーボネート、アクリル樹脂等のプラス
チック基板11上に、Crからなる密着強化膜13、ア
ルミナからなる緻密膜21、Alからなる反射膜15、
緻密膜23、酸化珪素からなる保護膜17を順次形成し
たプラスチック基ミラー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック基板上に
反射膜を形成したミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】部品の軽量化などを目的として、プラス
チック基板上に反射膜を形成したミラーが用いてらてお
り、その一例として駆動部品であるポリコンミラーなど
が挙げられる。図4は、従来のプラスチッウ基板ミラー
の膜構成を示す模式図であり、プラスチック基板11上
に密着強化膜13を設けた後、反射膜15を形成し、さ
らにその上側に保護膜17を形成した3層構成としてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな層構成のミラーでは、使用につれて反射率が低下す
るという問題点があった。本発明は、プラスチック基板
を用いたミラーにおいて、耐環境性を改善し、経時によ
る反射率の低下を防止することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチック基
板ミラーは、プラスチック基板上に反射膜が形成された
プラスチック基板ミラーにおいて、反射膜とプラスチッ
ク基板との間に又は反射膜の上側に緻密膜が形成されて
いることを特徴とする。
【0005】
【実施例】図1、図2および図3はいずれも本発明のミ
ラーの膜構成を示す模式図であり、緻密膜21,23の
形成位置を除いては同様のタイプのミラーが図示されて
いる。すなわち、緻密層21,23は、プラスチック基
板11と反射膜15との間に形成してもよく、反射膜1
5よりも上側(表面側、空気側)に形成してもよく、ま
た、プラスチック基板11と反射膜15との間と反射膜
15より上側の両方に形成してもよい。なお、緻密膜2
1,23は、図示してように反射膜15と直接的に接し
て形成する必要は必ずしもなく、緻密膜21,23と反
射膜15との間に更に他の機能膜(層)を介在させても
よい。
【0006】図1に示したミラーは、プラスチック基板
11上に密着強化膜13、緻密膜21、反射膜15、保
護膜17が順次積層されている。図2に示したミラー
は、プラスチック基板11上に密着強化膜13、反射膜
15、緻密膜23、保護膜17が順次積層されている。
図3に示したミラーは、プラスチック基板11上に密着
強化膜13、緻密膜21、反射膜15、緻密膜23、保
護膜17が順次積層されている。
【0007】プラスチック基板11としては、ポリカー
ボネート、アクリル樹脂などが用いられる。密着強化膜
13は、形成される多層膜の基板に対する密着性も改善
するものであり、クロムなどが用いられる。反射膜15
としては、アルミニウム、銀などの通常の反射材料が用
いられる。保護膜17は、反射膜15に傷が付くことな
どを防止して表面を保護するためのものであり、酸化ケ
イ素、フッ化マグネシウムなどが用いられる。
【0008】緻密膜21,23は、反射膜15の変質を
防止するためのものであり、充填率(packing
density)が大きい緻密な膜を形成する素材が用
いられ酸化アルミニウム、フッ化マグネシウムなどが用
いられる。本発明のミラーでは基板としてプラスチック
が用いられるため、真空蒸着時に基板を高温に加熱でき
ないことから、低温基板温度で緻密な膜を形成する素材
が好ましく、上述の酸化アルミニウム、フッ化マグネシ
ウムなどは特に好適である。緻密膜21,23の充填率
は95%以上が好適である。
【0009】上側の緻密膜21は表面側からの反射膜の
変質作用を防止するものであり、一方、下側緻密膜23
は基板側からの反射膜の変質作用を防止するとともに、
多層膜の基板11に対する密着性を改善する。この変質
作用は、空気中の水分または基板11に吸着した水分に
より、反射膜15が酸化されて反射率が経時的に低下す
るものと考えられる。緻密膜21,23の膜厚は、10
〜40nm程度が好適である。
【0010】なお、図1,2,3に示した実施例におい
て、密着強化膜13、保護膜17は省略することもでき
る。本発明のミラーは、真空蒸着法などの薄膜形成方法
により、プラスチック基板11上に各膜を形成すること
によって製造することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、プラスチック基板を用
いたミラーにおいて、反射膜の上側(表面側)または下
側(基板側)あるいはその双方に緻密膜を設けることに
より、反射率の経時による低下を防止でき、耐環境性が
向上する。
【0012】〔実験例〕真空蒸着法により、図1〜3に
示した本発明のミラーと、図4に示した従来例のミラー
とをそれぞれ作成した。基板11としては、ポリカーボ
ネートを用い、各膜は次の条件で形成した。密着強化膜
13は、金属Crを室温で真空蒸着し、膜厚66nmに
形成した。緻密膜21,23は、ともにアルミナを室温
で真空蒸着し、膜厚27.5nmに形成した。反射膜1
5は、アルミニウムを室温で真空蒸着し、膜厚88nm
に形成した。
【0013】保護膜17は、真空槽内が1.3×10-4
Torrとなるように酸素を導入した状態で室温でSi
Oを蒸発せしめ、SiOを酸化させて膜厚242nmの
酸化ケイ素膜を形成した。この酸化ケイ素膜は完全に酸
化したSiO2 膜ではなく、不完全酸化膜(SiOxで
xが2未満)であった。得られた各ミラーの反射率(測
定波長780nm)を測定して初期値とした。ついで、
温度60℃、相対湿度95%の恒温恒湿槽内で168時
間保存して強制劣化試験を行なった後に、再び反射率を
測定して保存値とした。
【0014】また、密着性についても保存後に評価し
た。密着性の評価は、セロテープをミラー表面に強く貼
り付け急激に剥す操作を繰り返えし、以下の基準で評価
した。 密着性 ○:図4に示した従来品よりも優れている。 △:従来品と同等 ×:従来品より劣る
【0015】
【表1】 表1:ミラーの評価結果 反射率(%) 反射率の 膜構成 初期値 保存値 低下量(%) 密着性 図4 84.7 77.5 7.2 − 図1 84.5 80.7 3.8 ○ 図2 85.2 82.4 2.8 △ 図3 85.3 84.1 1.2 ○
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のプラスチック基板ミラーの膜
構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施例のプラスチック基板ミラーの膜
構成を示す模式図である。
【図3】本発明の実施例のプラスチック基板ミラーの膜
構成を示す模式図である。
【図4】従来例のプラスチック基板ミラーの膜構成を示
す模式図である。
【符号の説明】
11 プラスチック基板 13 密着強化膜 15 反射膜 17 保護膜 21,23 緻密膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック基板上に反射膜が形成され
    たプラスチック基板ミラーにおいて、反射膜とプラスチ
    ック基板との間に又は反射膜の上側に緻密膜が形成され
    ていることを特徴とするプラスチック基板ミラー。
JP11516795A 1995-04-17 1995-04-17 プラスチック基板ミラー Pending JPH08286007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11516795A JPH08286007A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 プラスチック基板ミラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11516795A JPH08286007A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 プラスチック基板ミラー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08286007A true JPH08286007A (ja) 1996-11-01

Family

ID=14656007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11516795A Pending JPH08286007A (ja) 1995-04-17 1995-04-17 プラスチック基板ミラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08286007A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267823A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Yuka Denshi Co Ltd 投射ミラー
JP2002358810A (ja) * 2001-05-15 2002-12-13 General Electric Co <Ge> Ir反射コーティングを有するリフレクタを備える表示ランプ
JP2004503798A (ja) * 2000-07-07 2004-02-05 ソーラ インターナショナル ホールディングス リミテッド 表面ミラーコーティングを備える光学エレメントおよびこのコーティングを形成する方法
US6939018B2 (en) 2002-11-19 2005-09-06 Fujinon Corporatioin Reflecting mirror
CN100403067C (zh) * 2003-06-27 2008-07-16 旭硝子株式会社 高反射镜
JP2012047861A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Konica Minolta Opto Inc フィルムミラー、その製造方法、及び太陽光集光用フィルムミラー
US20120300306A1 (en) * 2010-02-08 2012-11-29 Sony Corporation Optical body, method of manufacturing the same, window member, fitting, and solar shading device
JP2015121806A (ja) * 2015-02-03 2015-07-02 コニカミノルタ株式会社 フィルムミラー、その製造方法、及び太陽光集光用フィルムミラー

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503798A (ja) * 2000-07-07 2004-02-05 ソーラ インターナショナル ホールディングス リミテッド 表面ミラーコーティングを備える光学エレメントおよびこのコーティングを形成する方法
JP4796264B2 (ja) * 2000-07-07 2011-10-19 カール ツァイス ビジョン オーストラリア ホールディングス リミテッド 表面ミラーコーティングを備える光学エレメントおよびこのコーティングを形成する方法
JP2002267823A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Yuka Denshi Co Ltd 投射ミラー
JP2002358810A (ja) * 2001-05-15 2002-12-13 General Electric Co <Ge> Ir反射コーティングを有するリフレクタを備える表示ランプ
US6939018B2 (en) 2002-11-19 2005-09-06 Fujinon Corporatioin Reflecting mirror
CN100403067C (zh) * 2003-06-27 2008-07-16 旭硝子株式会社 高反射镜
US20120300306A1 (en) * 2010-02-08 2012-11-29 Sony Corporation Optical body, method of manufacturing the same, window member, fitting, and solar shading device
JP2012047861A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Konica Minolta Opto Inc フィルムミラー、その製造方法、及び太陽光集光用フィルムミラー
JP2015121806A (ja) * 2015-02-03 2015-07-02 コニカミノルタ株式会社 フィルムミラー、その製造方法、及び太陽光集光用フィルムミラー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020008914A1 (en) High reflection mirror
US4944581A (en) Rear face reflection mirror of multilayer film for synthetic resin optical parts
JPH08286007A (ja) プラスチック基板ミラー
JP2838525B2 (ja) 反射鏡
JP4482971B2 (ja) 反射鏡
JPH08234004A (ja) 金属ミラーおよびその製造方法
JPH0462363B2 (ja)
JPS61284703A (ja) 銀鏡
JP2003004919A (ja) 高反射ミラー
US6262847B1 (en) Optical element, method for producing optical element, and optical system having the optical element
JPWO2005029142A1 (ja) 銀鏡およびその製造方法
JPH06273601A (ja) 合成樹脂製光学部品の反射防止膜
JP4063062B2 (ja) 反射鏡
JPH07168008A (ja) Ag表面鏡
JP3352172B2 (ja) プラスチック製光学部品の光学薄膜およびその成膜方法
JP3266335B2 (ja) 裏面反射鏡
JP2777937B2 (ja) 樹脂製光学素子及びその製造方法
JPH0926501A (ja) 反射防止膜を有する合成樹脂光学部品
JP3111243B2 (ja) 積層反射防止膜を有する光学部品
JPH08146202A (ja) 反射防止膜を有する光学部品
JPH07270601A (ja) 光学薄膜
JP2693500B2 (ja) 反射防止膜
JP2894530B2 (ja) 反射防止膜を有する光学部材
JPH1164612A (ja) 銀反射鏡
JPS60130702A (ja) 合成樹脂基板の反射防止膜