JPH08284958A - 流体ベアリング製造装置 - Google Patents
流体ベアリング製造装置Info
- Publication number
- JPH08284958A JPH08284958A JP8723495A JP8723495A JPH08284958A JP H08284958 A JPH08284958 A JP H08284958A JP 8723495 A JP8723495 A JP 8723495A JP 8723495 A JP8723495 A JP 8723495A JP H08284958 A JPH08284958 A JP H08284958A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- fluid bearing
- rotary shaft
- angular velocity
- manufacturing device
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 スリ−ブの内径面に動圧発生用軌道溝を有す
る流体ベアリングの製造装置を提供する。 【構成】 回転軸23の一端に接して回転軸の外径面と
同一な外径面をなすようにボ−ル離脱防止具22が結合
されてボ−ル24を保持するので、回転軸の角速度と軸
方向の移送速度に対するガイドブッシング又はリングの
角速度と軸方向移送速度を制御する必要がなくなり、か
つ、ボ−ルの転びによる磨耗を減らし、磨耗時にボ−ル
を容易に交換しうるようになる簡単で経済的な装置とし
て一層高精度、高能率加工による流体ベアリング21を
製造する。
る流体ベアリングの製造装置を提供する。 【構成】 回転軸23の一端に接して回転軸の外径面と
同一な外径面をなすようにボ−ル離脱防止具22が結合
されてボ−ル24を保持するので、回転軸の角速度と軸
方向の移送速度に対するガイドブッシング又はリングの
角速度と軸方向移送速度を制御する必要がなくなり、か
つ、ボ−ルの転びによる磨耗を減らし、磨耗時にボ−ル
を容易に交換しうるようになる簡単で経済的な装置とし
て一層高精度、高能率加工による流体ベアリング21を
製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスリ−ブの内径面に動圧
発生用軌道溝が設けられた流体ベアリングの製造装置に
関する。
発生用軌道溝が設けられた流体ベアリングの製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体ベアリングの動圧発生用軌
道溝を加工する方法としては、切削工具を利用した切削
加工による方法、硬質材よりなるボ−ル及びロ−ラを利
用した焼成加工による方法などが知られている。
道溝を加工する方法としては、切削工具を利用した切削
加工による方法、硬質材よりなるボ−ル及びロ−ラを利
用した焼成加工による方法などが知られている。
【0003】しかしながら、切削加工方法は大量生産に
おいて量産性が非常に劣る。これに反して、焼成加工法
は高精度、高能率という点で動圧発生用軌道溝を加工す
る方法としてさらに多く使われている。
おいて量産性が非常に劣る。これに反して、焼成加工法
は高精度、高能率という点で動圧発生用軌道溝を加工す
る方法としてさらに多く使われている。
【0004】図1は従来の流体ベアリングの動圧発生用
軌道溝を利用する焼成加工により加工する流体ベアリン
グ製造方法及びその装置を示したものである。
軌道溝を利用する焼成加工により加工する流体ベアリン
グ製造方法及びその装置を示したものである。
【0005】従来の製造装置の構造では、ガイドブッシ
ング12を軌道溝16を有する硬質の回転ピン11に包
み、前記軌道溝16内には動圧発生用軌道溝13を形成
するように所定の幅突出される所定直径の硬質ボ−ル1
4を位置させる。
ング12を軌道溝16を有する硬質の回転ピン11に包
み、前記軌道溝16内には動圧発生用軌道溝13を形成
するように所定の幅突出される所定直径の硬質ボ−ル1
4を位置させる。
【0006】以上のような装置を通じて流体ベアリング
の動圧発生用軌道溝13を形成する方法を説明すれば次
の通りである。
の動圧発生用軌道溝13を形成する方法を説明すれば次
の通りである。
【0007】まず、固定具(図示せず)が固定保持され
ている比較的軟質の加工母材であるスリ−ブ15の内径
に前記装置を圧入させ、続けて前記スリ−ブ15と同心
で所定支持手段(図示せず)に保持されている回転ピン
11を角速度WP で回転させながら、速度VP で軸方向
に移動させながら、前記ガイドブッシング12を角速度
Wk で回転させながら、速度Vk で軸方向に移動させ
る。このような過程により前記スリ−ブ15の内径面に
動圧発生用軌道溝13が焼成により形成される。
ている比較的軟質の加工母材であるスリ−ブ15の内径
に前記装置を圧入させ、続けて前記スリ−ブ15と同心
で所定支持手段(図示せず)に保持されている回転ピン
11を角速度WP で回転させながら、速度VP で軸方向
に移動させながら、前記ガイドブッシング12を角速度
Wk で回転させながら、速度Vk で軸方向に移動させ
る。このような過程により前記スリ−ブ15の内径面に
動圧発生用軌道溝13が焼成により形成される。
【0008】しかしながら、従来の流体ベアリング製造
装置は、回転ピン11の角速度Wpと移送速度Vp だけ
でなく、ガイドブッシング12の角速度Wk と移送速度
Vkまでも制御すべきなので、全体的に制御が困難にな
り装置が高価及び複雑化され、また磨耗されたボ−ルの
交替が難しくて高精度の加工が困難な問題点があった。
装置は、回転ピン11の角速度Wpと移送速度Vp だけ
でなく、ガイドブッシング12の角速度Wk と移送速度
Vkまでも制御すべきなので、全体的に制御が困難にな
り装置が高価及び複雑化され、また磨耗されたボ−ルの
交替が難しくて高精度の加工が困難な問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明はこの
ような従来の技術が有している問題点を解決するために
案出されたものであって、磨耗されたボ−ルが容易に交
換できるようになる低価で簡素な装置を以てスリ−ブの
内径面に動圧発生用軌道溝を加工しうる流体ベアリング
製造装置を提供するにその目的がある。
ような従来の技術が有している問題点を解決するために
案出されたものであって、磨耗されたボ−ルが容易に交
換できるようになる低価で簡素な装置を以てスリ−ブの
内径面に動圧発生用軌道溝を加工しうる流体ベアリング
製造装置を提供するにその目的がある。
【0010】
【課題を達成するための手段】前記の目的を達成するた
めの本発明の流体ベアリング製造装置は、回転軸の先端
部に硬質のボ−ルが所定の幅で突出されているボ−ル受
け用ガイド孔が備えられ、回転軸の先端部に前記硬質ボ
−ルが回転軸方向への離脱を防止するボ−ル離脱防止具
が結合されていることを特徴とする。
めの本発明の流体ベアリング製造装置は、回転軸の先端
部に硬質のボ−ルが所定の幅で突出されているボ−ル受
け用ガイド孔が備えられ、回転軸の先端部に前記硬質ボ
−ルが回転軸方向への離脱を防止するボ−ル離脱防止具
が結合されていることを特徴とする。
【0011】本発明によれば、前記回転軸は一側断面の
中心部にボ−ル離脱防止具を結合しうるロッキング手段
が具備されていることが望ましく、さらに前記ロッキン
グ手段はねじ山が形成されている溝部よりなることが望
ましい。
中心部にボ−ル離脱防止具を結合しうるロッキング手段
が具備されていることが望ましく、さらに前記ロッキン
グ手段はねじ山が形成されている溝部よりなることが望
ましい。
【0012】
【作用】回転軸とスリ−ブ間にガイドブッシング又はリ
ングが挿入されず、回転軸の一端に並んで接して回転軸
の外径面と同一な外径面をなすようにボ−ル離脱防止具
が結合されてボ−ルを保持するので、回転軸の角速度と
軸方向の移送速度に対するガイドブッシング又はリング
の角速度と軸方向移送速度を制御する必要がなく、ボ−
ルの転びによる磨耗を減らし磨耗時にボ−ルを容易に交
換しうる。
ングが挿入されず、回転軸の一端に並んで接して回転軸
の外径面と同一な外径面をなすようにボ−ル離脱防止具
が結合されてボ−ルを保持するので、回転軸の角速度と
軸方向の移送速度に対するガイドブッシング又はリング
の角速度と軸方向移送速度を制御する必要がなく、ボ−
ルの転びによる磨耗を減らし磨耗時にボ−ルを容易に交
換しうる。
【0013】
【実施例】以下、添付した図面に基づき本発明を詳細に
説明する。図2〜図4において、参照符号21は加工母
材であるスリ−ブであり、22はボ−ル離脱防止具、2
3は回転軸であり、25はガイド孔、24は前記ガイド
孔に圧入されるボ−ルを示したものである。
説明する。図2〜図4において、参照符号21は加工母
材であるスリ−ブであり、22はボ−ル離脱防止具、2
3は回転軸であり、25はガイド孔、24は前記ガイド
孔に圧入されるボ−ルを示したものである。
【0014】図2乃至図4を参照すれば、所定の支持手
段により保持された回転軸の一側断面の中心部にロッキ
ング溝28が備えられており、前記ロッキング溝28の
まわりには前記回転軸23の外径面に掛け渡れるように
複数のガイド孔25が形成されており、前記ガイド孔2
5には複数個のボ−ル24が表面一部が前記回転軸23
の外径面に突出されるように保持されて前記ボ−ル24
が自由に駆動されうるように設けられている。そして、
前記回転軸23のロッキング溝28と結合される突出さ
れたブラケットボルト27を具備したボ−ル離脱防止具
22は前記回転軸23の一側断面に接して前記ボ−ル2
4を保持する。即ち、ボ−ル離脱防止具22は前記回転
軸23と一体に結合された工具Aが加工母材である軟質
金属材のスリ−ブ21の内径に挿入されて、前記回転軸
23及び前記ボ−ル離脱防止具22に保持された前記ボ
−ル24が前記スリ−ブ21の内径に圧入されるように
前記回転軸に前記ボ−ル24を結合させる。
段により保持された回転軸の一側断面の中心部にロッキ
ング溝28が備えられており、前記ロッキング溝28の
まわりには前記回転軸23の外径面に掛け渡れるように
複数のガイド孔25が形成されており、前記ガイド孔2
5には複数個のボ−ル24が表面一部が前記回転軸23
の外径面に突出されるように保持されて前記ボ−ル24
が自由に駆動されうるように設けられている。そして、
前記回転軸23のロッキング溝28と結合される突出さ
れたブラケットボルト27を具備したボ−ル離脱防止具
22は前記回転軸23の一側断面に接して前記ボ−ル2
4を保持する。即ち、ボ−ル離脱防止具22は前記回転
軸23と一体に結合された工具Aが加工母材である軟質
金属材のスリ−ブ21の内径に挿入されて、前記回転軸
23及び前記ボ−ル離脱防止具22に保持された前記ボ
−ル24が前記スリ−ブ21の内径に圧入されるように
前記回転軸に前記ボ−ル24を結合させる。
【0015】その後、所定の支持手段(図示せず)に保
持されている前記工具Aの回転軸23を回転させなが
ら、軸方向に一定な速度を加えて移動させることにより
前記回転軸23と前記スリ−ブ21間で駆動される前記
ボ−ル24が転び移動するようになり、前記スリ−ブ2
1の内径面に動圧発生用軌道溝26を焼成加工して形成
するようになる。
持されている前記工具Aの回転軸23を回転させなが
ら、軸方向に一定な速度を加えて移動させることにより
前記回転軸23と前記スリ−ブ21間で駆動される前記
ボ−ル24が転び移動するようになり、前記スリ−ブ2
1の内径面に動圧発生用軌道溝26を焼成加工して形成
するようになる。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したような本発明による流体
ベアリング製造装置においては、従来の製造装置とは異
なり、回転軸とスリ−ブ間にガイドブッシング又はリン
グが挿入されず、回転軸の一端に並んで接して回転軸の
外径面と同一な外径面をなすようにボ−ル離脱防止具が
結合されてボ−ルを保持するので、回転軸の角速度と軸
方向の移送速度に対するガイドブッシング又はリングの
角速度と軸方向移送速度を制御する必要がなくなり、か
つ、ボ−ルの転びによる磨耗を減らし、磨耗時にボ−ル
を容易に交換しうる。
ベアリング製造装置においては、従来の製造装置とは異
なり、回転軸とスリ−ブ間にガイドブッシング又はリン
グが挿入されず、回転軸の一端に並んで接して回転軸の
外径面と同一な外径面をなすようにボ−ル離脱防止具が
結合されてボ−ルを保持するので、回転軸の角速度と軸
方向の移送速度に対するガイドブッシング又はリングの
角速度と軸方向移送速度を制御する必要がなくなり、か
つ、ボ−ルの転びによる磨耗を減らし、磨耗時にボ−ル
を容易に交換しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の流体ベアリングの製造装置の軸方向断面
図である。
図である。
【図2】本発明による流体ベアリング製造装置の軸方向
断面図である。
断面図である。
【図3】図2上の工具(A)の詳細図である。
【図4】工具(A)の図3のI〜I線による断面図であ
る。
る。
11 回転ピン 12 ガイドブッシング 13,25 ガイド孔 14,24 ボ−ル 15,21 スリ−ブ 16,26 軌道溝 22 ボ−ル離脱防止具 23 回転軸 27 ブラケットボルト 28 ロッキング溝 A 工具(tool) Wp 回転軸角速度 Wk ガイドブッシング角速度 Vp 回転軸移送速度 Vk ガイドブッシング移送速度
Claims (3)
- 【請求項1】 回転軸の先端部に硬質のボ−ルが所定の
高さ突出されるように位置するボ−ル受け用ガイド孔が
備えられ、回転軸の先端部に前記硬質のボ−ルが回転軸
方向への離脱を防止するボ−ル離脱防止具が結合されて
いることを特徴とする流体ベアリング製造装置。 - 【請求項2】 前記回転軸は一側断面の中心部に前記ボ
−ル離脱防止具を結合しうるロッキング手段が具備され
ていることを特徴とする請求項1記載の流体ベアリング
製造装置。 - 【請求項3】 前記ロッキング手段はねじ山が形成され
ている溝部よりなることを特徴とする請求項2記載の流
体ベアリング製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087234A JP2776758B2 (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 流体ベアリング製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087234A JP2776758B2 (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 流体ベアリング製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08284958A true JPH08284958A (ja) | 1996-11-01 |
JP2776758B2 JP2776758B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=13909158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7087234A Expired - Lifetime JP2776758B2 (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 流体ベアリング製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2776758B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0199736A (ja) * | 1987-10-14 | 1989-04-18 | Hitachi Ltd | グルーブ形成法 |
-
1995
- 1995-04-12 JP JP7087234A patent/JP2776758B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0199736A (ja) * | 1987-10-14 | 1989-04-18 | Hitachi Ltd | グルーブ形成法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2776758B2 (ja) | 1998-07-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980324 |