JPH08284939A - 分割ナット - Google Patents

分割ナット

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JPH08284939A
JPH08284939A JP8419795A JP8419795A JPH08284939A JP H08284939 A JPH08284939 A JP H08284939A JP 8419795 A JP8419795 A JP 8419795A JP 8419795 A JP8419795 A JP 8419795A JP H08284939 A JPH08284939 A JP H08284939A
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JP
Japan
Prior art keywords
nut
pin
nut element
split
diameter hole
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8419795A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Suzuki
良典 鈴木
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
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Publication of JPH08284939A publication Critical patent/JPH08284939A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雄ねじの半径方向から装着可能な分割ナット
であって、雄ねじを損傷することのない分割ナットを提
供すること。 【構成】 分割ナット1は、一対の第1、第2ナット要
素10、20と複数個の係合ピン30とからなる。第
1、第2ナット要素10、20は、それぞれほぼU字形
状をしており、各内周面には、半円筒面状の雌ねじ1
1、21が形成され、対向面14、24は、互いに面接
触可能な平面状に形成されている。第1ナット要素10
には、円周方向に沿ってピン収容溝17が形成され、ピ
ン収容溝17は、係合ピン30を離脱させることなく円
周方向へ円滑に移動可能とする。第2ナット要素20に
は、対向面14から一部突出したピン軸部32を収容す
る軸部収容孔25が円周方向に適宜の間隔で形成され、
軸部収容孔25は、ピン軸部32の拡径部32aを収容
する太径孔25aと、拡径部32aを太径孔25a内に
拘束する細径孔25bとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分割ナット、詳しく
は、ボルト又はねじ棒等の雄ねじに対しその半径方向か
ら装着可能な分割ナットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボルト又はねじ棒等の雄ねじに対
しその半径方向から装着可能な分割ナットとして、特開
平2−256908号公報に記載の分割ナットが知られ
ている。この公報記載の分割ナットは、雄ねじの軸方向
に沿って2分割された一対のナット要素からなり、両ナ
ット要素に、軸方向及び半径方向への分離を阻止するた
めの係合手段を備えて構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の分
割ナットは、雄ねじに装着する際、2分割された一対の
ナット要素を対向させて雄ねじに挿入し、その後一対の
ナット要素を互いに係合させて通常のナットすなわち一
体の袋状のナットと同様なナットに組み立てるようにし
ているため、一方のナット要素に切られている雌ねじと
他方のナット要素に切られている雌ねじとの合わせ箇所
において雌ねじが不連続になりやすく、この不連続な雌
ねじにより雄ねじが損傷してしまうおそれがある。
【0004】本発明は、上記問題点を解決し、雄ねじの
半径方向から装着可能な分割ナットであって、雄ねじを
損傷することのない分割ナットを提供することを目的と
してなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1では、内周面に
半円筒面状の雌ねじを有するほぼU字形状の複数個のナ
ット要素を備え、各ナット要素が係合部材により互いに
自由に回転可能に積層されてなることを特徴とする分割
ナットを採用する。
【0006】請求項2では、前記係合部材は複数個の係
合ピンからなるとともに前記複数個のナット要素は第1
ナット要素と第2ナット要素とからなり、前記第1、第
2ナット要素は、それぞれ、互いに面接触可能な平面状
の対向面を有するとともに前記雌ねじの円周方向両端か
らほぼ平行に延びる一対のガイド面を有し、また、前記
第1ナット要素には、前記係合ピンの頭部と軸部の一部
とを一方のガイド面から挿入し他方のガイド面に向けて
移動できるようなピン収容溝が円周方向に沿って形成さ
れ、また、前記第2ナット要素には、前記第1ナット要
素の前記対向面から一部突出した前記ピン軸部を収容す
る軸部収容孔が円周方向に適宜の間隔で軸方向に沿って
貫通して形成され、各々の軸部収容孔は、前記ピン軸部
の端部にかしめ加工を施すことによって形成される拡径
部を収容する太径孔と、この太径孔から前記対向面に向
かって延び、前記拡径部を前記太径孔内に拘束する細径
孔とからなることを特徴とする請求項1に記載の分割ナ
ットを採用する。
【0007】請求項3では、前記第1ナット要素は本体
とワッシャとからなり、前記本体に前記ワッシャを固着
することにより前記ピン収容溝が形成されることを特徴
とする請求項2に記載の分割ナットを採用する。
【0008】
【発明の作用効果】請求項1に係る分割ナットによる
と、各ナット要素が互いに自由に回転可能なため、従来
の分割ナットのような雄ねじと雌ねじとのピッチ合わせ
が不要となり、雄ねじを損傷させることがなくなり、ま
た、複数のナット要素が各々独立したナットとして機能
できるため、ナットが緩みにくくなる。
【0009】請求項2に係る分割ナットは請求項1に係
る分割ナットを具体的に特定したものであり、この分割
ナットにおいて、各係合ピンの拡径部が第2ナット要素
の太径孔に収容された状態でピン頭部が第1ナット要素
のピン収容溝内を移動可能なため、第1、第2ナット要
素は互いに自由に回転することが可能になる。
【0010】請求項2に係る分割ナットにおいて、第1
ナット要素のピン収容溝がピン頭部とピン軸部の一部を
収容する溝であるためピン収容溝の形成作業が比較的難
しいものとなるが、請求項3に係る分割ナットによる
と、本体にワッシャを固着するだけでピン収容溝を形成
することができるため、ピン収容溝の形成作業が極めて
容易になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1は、一実施例に係る分割ナットの分解
斜視図、図2は、一体化された分割ナットの構成図を示
している。
【0013】図1及び図2において、分割ナット1は、
一対の第1、第2ナット要素(ナット要素)10、20
と複数個の係合ピン(係合部材)30とから構成され
る。
【0014】第1、第2ナット要素10、20は、それ
ぞれほぼU字形状をしており、各内周面には、雄ねじ4
0(図3)と噛み合う半円筒面状の雌ねじ11、21
と、雌ねじ11、21の円周方向両端から互いにほぼ平
行に延び、雄ねじ40をその半径方向から雌ねじ11、
21まで案内する一対のガイド面12、22とが形成さ
れている。
【0015】また、第1、第2ナット要素10、20の
外周面には、スパナ等のナット回し工具と係合可能な5
つの長方形平面状の係合面13、23が形成されてい
る。また、第1、第2ナット要素10、20の軸方向の
対向面14、24は、互いに面接触可能な平面状に形成
されている。
【0016】その他、第1ナット要素10には、一方の
ガイド面12から他方のガイド面12に向かって延びる
ピン収容溝17が形成されている。このピン収容溝17
は、第1ナット要素10の軸方向に沿って倒立させた係
合ピン30を一方のガイド面12側から挿入し離脱させ
ることなく他方のガイド面12に向けて円滑に移動させ
ることができるように形成されている。具体的には、ピ
ン収容溝17は、係合ピン30の頭部31の径よりも大
きな溝幅を有する幅広な頭部収容溝17aと、この頭部
収容溝17aから対向面14に向かって延び、係合ピン
30の軸部32の一部を収容する幅狭な軸部収容溝17
bとからなる。軸部収容溝17bは、ピン頭部31を頭
部収容溝17a内に拘束するためにピン頭部31の径よ
り幅狭な溝幅を有し、また、ピン軸部32の一部を対向
面14から突出させるためにピン軸部32の長さと比べ
十分浅い深度を有する。
【0017】一方、第2ナット要素20には、第1ナッ
ト要素10の対向面14から一部突出したピン軸部32
を収容する軸部収容孔25が円周方向に適宜の間隔で軸
方向に沿って貫通して形成されている。各々の軸部収容
孔25は、ピン軸部32の端部にかしめ加工を施すこと
によって形成される拡径部32aを収容する太径孔25
aと、この太径孔25aから対向面24に向かって延
び、拡径部32aを太径孔25a内に拘束するために拡
径部32aよりも小径でしかもピン軸部32よりも大径
の細径孔25bとからなる。
【0018】次に、上記のように構成された第1ナット
要素10と第2ナット要素20とを係合ピン30により
一体化させ分割ナット1を製造する方法を説明する。
【0019】まず、複数個の係合ピン30を第1ナット
要素10の軸方向に沿って倒立させた状態で第1ナット
要素10の円周方向の端面15、16からピン収容溝1
7内に挿入する。次に、第1ナット要素10の対向面1
4から一部突出しているピン軸部32を第2ナット要素
20の軸部収容孔25内に収容させながら第1ナット要
素10の対向面14に第2ナット要素20の対向面24
を接触させる。次に、第2ナット要素20の太径孔25
aに突出しているピン軸部32の端部にかしめ加工を施
し、第1、第2ナット要素10、20が互いに自由に回
転できるガタツキをもたせるように拡径部32aを形成
する。これにより、本実施例の分割ナット1が製造され
る。
【0020】次に、本実施例の分割ナット1の使用例を
図3に基づいて説明する。
【0021】図3に示すように、上端及び下端が固定さ
れたねじ棒(雄ねじ)40の任意位置に2つの締結部材
50、60を固定連結させるにあたり、まず、締結部材
50、60の下方においてねじ棒40に第1の分割ナッ
ト1Aを取りつける。この取付方法は、ねじ棒40に対
しその半径方向から第1の分割ナット1Aを接近させ、
ガイド面12、22を介して雌ねじ11、21をねじ棒
40に当接させる。そして、第1、第2ナット要素1
0、20のうち上側に位置するナット要素20が所定位
置に到達するまで上側のナット要素20をスパナ等を用
いて回し、その後、下側のナット要素10の対向面14
が上側のナット要素20の対向面24に圧着するまで下
側のナット要素10をスパナ等を用いて回す。
【0022】その後、締結部材50、60の上方におい
て、ねじ棒40に対し第2の分割ナット1Bをその半径
方向から接近させ、ガイド面12、22を介して雌ねじ
11、21をねじ棒40に当接させる。そして、第1、
第2ナット要素10、20のうち下側のナット要素10
が締結部材50に圧着するまで下側のナット要素10を
スパナ等を用いて回し、その後、上側のナット要素20
の対向面24が下側のナット要素10の対向面14に圧
着するまで上側のナット要素20をスパナ等を用いて回
す。このような操作を行うことにより、2つの締結部材
50、60は第1、第2の分割ナット1A、1Bで挟持
されてねじ棒40に固定連結される。
【0023】以上説明したように、本実施例による分割
ナット1は、複数個の係合ピン30を介して互いに自由
に回転可能な第1、第2ナット要素10、20を構成要
素としているため、従来の分割ナットのような雌ねじの
ピッチ合わせが不要になり雄ねじを損傷することがなく
なる。また、本実施例による分割ナット1は、いわゆる
ダブルナットと同様な作用を発揮するため締付力が増大
しナットが緩みにくくなる。
【0024】図4は、他の実施例に係る分割ナット1の
第1ナット要素10の変形例を示している。この第1ナ
ット要素10は、本体10aとワッシャ10bとからな
り、本体10aにワッシャ10bを溶接等により固着さ
せることによって上記実施例の第1ナット要素と同様な
ピン収容溝17及び対向面14を形成するようにしたも
のである。この第1ナット要素10によると、ピン収容
溝17を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る分割ナットの分解斜視図
【図2】図2(A) は同分割ナットの平面図、図2(B) は
同分割ナットのA−A断面図
【図3】同分割ナットの使用態様図
【図4】図4(A) は他の実施例に係る分割ナットの第1
ナット要素の分解斜視図、図4(B) は同第1ナット要素
の断面図
【符号の説明】
1、1A、1B 分割ナット 10 第1ナット要素(ナット要素) 20 第2ナット要素(ナット要素) 30 係合ピン(係合部材) 40 ねじ棒(雄ねじ) 10a 本体 10b ワッシャ 11、21 雌ねじ 12、22 ガイド面 14、24 対向面 17 ピン収容溝 25 軸部収容孔 25a 太径孔 25b 細径孔 31 頭部 32 軸部 32a 拡径部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に半円筒面状の雌ねじを有するほ
    ぼU字形状の複数個のナット要素を備え、各ナット要素
    が係合部材により互いに自由に回転可能に積層されてな
    ることを特徴とする分割ナット。
  2. 【請求項2】 前記係合部材は複数個の係合ピンからな
    るとともに前記複数個のナット要素は第1ナット要素と
    第2ナット要素とからなり、 前記第1、第2ナット要素は、それぞれ、互いに面接触
    可能な平面状の対向面を有するとともに前記雌ねじの円
    周方向両端からほぼ平行に延びる一対のガイド面を有
    し、 また、前記第1ナット要素には、前記係合ピンの頭部と
    軸部の一部とを一方のガイド面から挿入し他方のガイド
    面に向けて移動できるようなピン収容溝が円周方向に沿
    って形成され、 また、前記第2ナット要素には、前記第1ナット要素の
    前記対向面から一部突出した前記ピン軸部を収容する軸
    部収容孔が円周方向に適宜の間隔で軸方向に沿って貫通
    して形成され、各々の軸部収容孔は、前記ピン軸部の端
    部にかしめ加工を施すことによって形成される拡径部を
    収容する太径孔と、この太径孔から前記対向面に向かっ
    て延び、前記拡径部を前記太径孔内に拘束する細径孔と
    からなることを特徴とする請求項1に記載の分割ナッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記第1ナット要素は本体とワッシャと
    からなり、前記本体に前記ワッシャを固着することによ
    り前記ピン収容溝が形成されることを特徴とする請求項
    2に記載の分割ナット。
JP8419795A 1995-04-10 1995-04-10 分割ナット Withdrawn JPH08284939A (ja)

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JP8419795A JPH08284939A (ja) 1995-04-10 1995-04-10 分割ナット

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012213835A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 切削工具、加工装置および切削工具を用いた加工方法
KR101226008B1 (ko) * 2010-07-12 2013-01-24 삼성중공업 주식회사 로크 너트
JP7004367B1 (ja) * 2021-09-17 2022-01-21 Jniテック株式会社 ジョイント部材、組み立てフレーム、組み立てキット、及び、ジョイント部材セット

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020702