JP2003083316A - ナット - Google Patents

ナット

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JP2003083316A
JP2003083316A JP2001277533A JP2001277533A JP2003083316A JP 2003083316 A JP2003083316 A JP 2003083316A JP 2001277533 A JP2001277533 A JP 2001277533A JP 2001277533 A JP2001277533 A JP 2001277533A JP 2003083316 A JP2003083316 A JP 2003083316A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転することなく容易に連結でき、また、狭
い場所でも使用できる板状のナットを提供する。 【解決手段】 平板状のケース板6,7を同一平面内に
おいて一対、これらの間に所定の隙間を有して平行に配
置して、該隙間により連結棒挿入孔を前後方向に形成す
る。両ケース板6,7の夫々の内側には、後方が外側へ
開くテーパ面8,9を形成し、該両テーパ面8,9部に
は夫々係止部材10,11をテーパ面8,9に沿って前
後方向に移動可能に配置する。両係止部材10,11の
夫々の内側面を、前記連結棒挿入孔の軸心に平行する方
向において凹凸面に形成する。前記係止部材10,11
を付勢手段20,21により前方へ付勢する。前記両ケ
ース板6,7の表裏面を板材で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボルトに対し、締め付け位置まで
回転することなく挿入し、締め付け位置で若干回転する
ことにより完締めできるナットが知られている(例えば
実公昭55−48171号公報)。
【0003】このナットは、そのナット内にその周方向
の全周にわたって複数の溝付セグメントを軸方向に移動
可能に設け、ボルトを回転することなくナット内へ挿入
することで複数の溝付セグメントを押して連結できるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のような周方
向の全周にわたって溝付セグメントを配置するナットに
おいては、ナットの軸芯の全周にわたって複数のセグメ
ントが配置されるため、そのナットの外径が大きくな
る。そのため、ナットの占有空間が大きくなり、狭い場
所での使用ができない問題がある。
【0005】そこで本発明は、無回転でボルトなどの連
結棒に挿入することができ、また、必要時には分離で
き、かつ、狭い場所での使用が要求される場合において
も対応できるナットを提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、平板状のケース板
を同一平面内において一対、これらの間に所定の隙間を
有して平行に配置して、該隙間により連結棒挿入孔を前
後方向に形成し、該両ケース板の夫々の内側には、後方
が外側へ開くテーパ面を形成し、該両テーパ面部には夫
々係止部材をテーパ面に沿って前後方向に移動可能に配
置し、更に、両係止部材の夫々の内側面を、前記連結棒
挿入孔の軸心に平行する方向において凹凸面に形成し、
更に、前記係止部材を付勢手段により前方へ付勢し、更
に、前記両ケース板の表裏面を板材で被覆したことを特
徴とするものである。
【0007】請求項2記載の第2の発明は、平板状のケ
ース板を同一平面内において一対、これらの間に所定の
隙間を有して平行に配置して、該隙間により連結棒挿入
孔を前後方向に形成し、該両ケース板の夫々の内側に
は、後方が外側へ開くテーパ面を形成し、該両テーパ面
部には夫々係止部材をテーパ面に沿って前後方向に移動
可能に配置し、更に、両係止部材の夫々の内側面を、前
記連結棒挿入孔の軸心と平行する平坦面に形成し、更
に、前記係止部材を付勢手段により前方へ付勢し、更
に、前記両ケース板の表裏面を板材で被覆したことを特
徴とするものである。
【0008】請求項3記載の第3の発明は、平板状の裏
カバーの表面に、平板状の裏スペーサを一対、これらの
間に所定の隙間を有して平行に配置して該隙間により連
結棒挿入孔を前後方向に形成し、前記両裏スペーサ上に
夫々平板状のケース板を配置してこれら一対のケース板
の間に所定の隙間を有して連結棒挿入孔を前後方向に形
成し、前記両ケース板の夫々の内側には、後方が外側へ
開くテーパ面を形成し、該両テーパ面部には夫々係止部
材をテーパ面に沿って前後方向に移動可能に配置し、更
に、両係止部材の夫々の内側面を、前記連結棒挿入孔の
軸心に平行する方向において凹凸面に形成し、更に、前
記係止部材を付勢手段により前方へ付勢し、更に、前記
両係止部材の表面には、夫々天板状の表スペーサを配置
し、該両表スペーサには、前記ケース板に形成したテー
パ面に沿った案内長孔を形成し、前記両係止部材の表面
に案内ピンを突設して該案内ピンを前記案内長孔に摺動
可能に嵌合し、更に、前記両表スペーサの表面を平板状
の表カバーで被覆したことを特徴とするものである。
【0009】請求項4記載の第4の発明は、平板状の裏
カバーの表面に、平板状の裏スペーサを一対、これらの
間に所定の隙間を有して平行に配置して該隙間により連
結棒挿入孔を前後方向に形成し、前記両裏スペーサ上に
夫々平板状のケース板を配置してこれら一対のケース板
の間に所定の隙間を有して連結棒挿入孔を前後方向に形
成し、前記両ケース板の夫々の内側には、後方が外側へ
開くテーパ面を形成し、該両テーパ面部には夫々係止部
材をテーパ面に沿って前後方向に移動可能に配置し、更
に、両係止部材の夫々の内側面を、前記連結棒挿入孔の
軸心と平行する平坦面に形成し、更に、前記係止部材を
付勢手段により前方へ付勢し、更に、前記両係止部材の
表面には、夫々天板状の表スペーサを配置し、該両表ス
ペーサには、前記ケース板に形成したテーパ面に沿った
案内長孔を形成し、前記両係止部材の表面に案内ピンを
突設して該案内ピンを前記案内長孔に摺動可能に嵌合
し、更に、前記両表スペーサの表面を平板状の表カバー
で被覆したことを特徴とするものである。
【0010】請求項5記載の第5の発明は、前記第1乃
至第4のいずれかの発明において、前記両係止部材をナ
ットの外部から後方へ移動できる解除手段を設けたもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】図に示す実施例に基づいて本発明
の実施の形態について説明する。
【0012】図1乃至図9は、連結棒として螺旋溝を形
成したボルトを用い、このボルトに連結するようにした
ナットの実施例である。
【0013】ナット1は図1に示すように、各平板材を
積層して板状に形成されており、その構成する部品であ
る裏カバー2は金属の平板で形成されている。
【0014】前記裏カバー2の表面には一対の裏スペー
サ3,4が、同一平面内において、ボルト5を挿通する
中央部X1−X2を挟んで左右に所定の隙間D1を有し
て平行に配置され、これらの裏スペーサ3,4間の隙間
D1が、前後方向(X1−X2方向を前後方向とする)
に貫通するボルト挿通孔の一部を形成している。該裏ス
ペーサ3,4は金属の平板で形成されている。
【0015】前記一対の裏スペーサ3,4の表面側には
一対のケース板6,7が、前記ボルト5が挿通される中
央部X1−X2を挟んで所定の隙間D2を有して平行に
配置され、これら一対のケース板6,7間の隙間D2が
前後方向に貫通するボルト挿通孔の一部を形成してい
る。該一対のケース板6,7の夫々の内側面には、後方
(X2側)が外側へ拡がるテーパ面8,9が形成されて
いる。該一対のケース板6,7は夫々金属の平板で形成
されている。
【0016】前記一対のケース板6,7の夫々の内側に
は夫々楔型の係止部材10,11が配置されている。該
各係止部材10、11の内側面には前記ボルト5の挿通
方向(前記X1−X2方向)に沿って山と谷からなる歯
状の凹凸面であるねじ溝10a,11aが刻設されてい
る。該ねじ溝10a,11aは、図6(b)に示すよう
に、ボルト5のねじ溝5aのねじピッチと同等に形成さ
れ、かつ、ボルト5のねじ溝に沿って噛合するように、
図6(c)に示すようにボルト5のねじ溝5aと略同等
の円弧の一部で形成されている。また、該係止部材1
0,11の外側面は前記テーパ面8,9に沿ったテーパ
面10b,11bに形成されている。更に、前記各係止
部材10,11は金属で形成され、またその表面側には
夫々案内ピン12,13が上方へ突設されている。
【0017】更に、両係止部材10,11の両ねじ溝1
0a,11aは、図5に示すようにボルト5を挿入して
ねじ溝10a,11aに噛合させた場合に、両係止部材
10,11のテーパ面10b,11bがテーパ面8,9
に当接した状態で両ねじ溝10a,11aの相互が、図
7のPで示すように1/2ピッチだけボルト挿通方向へ
ずれるように設定されている。
【0018】このように両ねじ溝10a,11a相互の
ピッチを1/2ずらす方法は、図7に示すように、ねじ
溝10a,11aを同一状態に形成した両係止部材1
0,11をボルト挿通方向へ1/2ピッチずらしてもよ
く、また、図8に示すように、ねじ溝10a,11aを
相互にボルト挿通方向に1/2ピッチずらして形成した
両係止部材10,11を、ボルト挿通方向において同一
位置に配置するようにしてもよく、更に、図9に示すよ
うに、ねじ溝10a,11aを同一状態に形成した両係
止部材10,11を用い、テーパ面8,9を相互にボル
ト挿通方向へ所定量P、すなわちねじ溝1/2ピッチだ
けずらしてもよい。
【0019】前記一対のケース板6,7の表面には金属
の平板からなる一対の表スペーサ14,15が、前記一
対の裏スペーサ3,4と同様に所定の隙間D3を有して
平行に配置されている。該一対の表スペーサ14,15
には、前記係止部材10,11の案内ピン12,13が
摺動可能に嵌合する案内長孔16,17が表裏方向に貫
通して形成されている。該案内長孔16,17には前記
テーパ面8,9に沿って、すなわち、後方が外側へ拡が
るように傾斜して形成されている。また、案内長孔1
6,17の前側にはストッパ面16a,17aが形成さ
れている。
【0020】前記各隙間D1,D2,D3によって、前
後方向に貫通するボルト挿通孔40を形成している。
【0021】また、前記ケース板6,7には、テーパ面
8,9の後部において収納室18,19が形成されてお
り、該収納室18,19内に付勢部材20,21を収納
し、前記裏スペーサ3,4と表スペーサ14,15で付
勢部材20,21の外脱が阻止されている。そして、該
付勢部材20,21により前記係止部材10,11を常
時前方へ、すなわち両係止部材10,11の対向間隔が
狭くなるように付勢している。なお、該付勢部材(付勢
手段)は、図の例ではコイルスプリングを使用したが、
ゴム等の弾性材料からなる部材を使用してもよい。
【0022】前記一対の表スペーサ14,15の表面側
には、これらの間にわたる1枚の表カバー22が配置さ
れている。該表カバー22には、前記案内長孔16,1
7と同一位置において、かつ、同一方向に傾斜する一対
の案内長孔23,24が形成されている。該一対の案内
長孔23,24は表カバー22の表裏方向に貫通してい
る。また、該表カバー22は金属の平板で形成されてい
る。
【0023】前記表カバー22の表面側には、抜き治具
25が前後方向に摺動可能に配置されている。
【0024】前記抜き治具25は、後部に幅の広い係止
部26を有する金属の平板で形成され、該係止部26に
前端係止面26aと後端係止面26bが形成されてい
る。更に、該抜き治具25の裏側には、前記両案内ピン
12,13が夫々嵌合する凹部27,28が形成されて
いる。該凹部27,28の前後方向長は案内ピン12,
13の前後方向長と略同長に形成され、左右方向長は案
内ピン12,13の左右方向長よりも長く形成されてい
る。更に、抜き治具25の表面には、係止部26の左右
幅より短い幅の操作部29が一体に突設されている。
【0025】前記抜き治具25の表側にはカバー30が
配置されている。
【0026】該表カバー30の裏側には裏面が開口する
案内凹部31が形成されており、該案内凹部31内に前
記抜き治具25が前後方向に移動可能に嵌合される。更
に、該案内凹部31の前端は前記抜き治具25の前端係
止面26aが当たる前端規制面31aとなっており、後
端は抜き治具25の後端係止面26bが当たる後端規制
面31bになっている。更に、カバー30の中央部には
前記操作部29が前後方向に移動可能に嵌合する窓32
が形成されている。
【0027】前記案内ピン12,13、案内長孔16,
17、抜き治具25、操作部29などにより解除手段3
3を形成している。
【0028】前記各部材には共通する位置に取付用穴3
4が形成され、該各取付用穴34にビス35などの連結
部材を挿通して各部材を一体的に連結し、ナット1を構
成している。
【0029】次に前記実施例のナット1を使用して、例
えばパネル相互を連結する操作について説明する。
【0030】前記ナット1を図1及び図5に示すよう
に、一方のパネル50の連結側端面50aにナット1の
ボルト挿通孔40の挿入側端が位置するように一方のパ
ネル50に適宜手段で固定して備え、また、ボルト5
を、その先部が他方のパネル60の連結側端面60aよ
り突出させて適宜手段により他方のパネル60に固定し
て備える。
【0031】そして、両係止部材10,11が前方に位
置して、そのねじ溝10a,11aの相互φ間がボルト
5のねじ溝5aの直径よりも短い間隔にある状態におい
て、両パネル50,60を相互に接近してボルト5をナ
ット1のボルト挿入孔40へ挿入すると、先ず、図7又
は図8又は図9に示す位置にある係止部材10,11の
先端部にボルト5の先端部が当って係止部材10,11
がコイルスプリング20,21の付勢力に抗して奥部へ
押し移動される。この係止部材10,11の移動は案内
長穴16,17とピン12,13によってテーパ面8,
9に沿って後方へ移動し、両係止部材10,11の対向
間距離が漸次長く(広く)なる。
【0032】そして、ボルト5の挿入によって、両係止
部材10,11におけるねじ溝10a,11aの山部の
対向間隔がボルト5の山部の直径よりも広くなると、両
係止部材10,11はコイルスプリング20,21の付
勢力によって前方へ押し移動される。これを繰り返して
ボルト5が挿入され、両パネル50,60の連結側端面
50a,60aが当接すると、図5に示すように、両係
止部材10,11のねじ溝10a,11aがボルト5の
ねじ溝5aに噛合した状態で係止部材10,11が止ま
る。このとき、両係止部材10,11のねじ溝10a,
11a相互が1/2ピッチずれて両ねじ溝10a,11
aがボルト5のねじ溝5aに噛合し、かつテーパ面10
b,11bがテーパ面8,9に接触している。
【0033】この状態で、両パネル50,60に分離し
ようとする力が作用すると、すなわち、ボルト5にナッ
ト1より抜ける方向への力が作用すると、ボルト5のね
じ溝5aに噛合している係止部材10,11に前方への
力が作用するが、係止部材10,11のテーパ面10
b,11bとケース板6,7のテーパ面8,9の係合に
より、係止部材10,11のねじ溝10a,11aがボ
ルト5のねじ溝5aに喰い込み、ボルト5の抜け外れが
阻止される。このとき、前記のように両ねじ溝10a,
11aを1/2ピッチずらしたことにより、ねじ溝10
a,11aのねじ溝5aへの喰い込み状態で、テーパ面
10b,11bとテーパ面8,9とが当接状態にあるた
め、ボルト5の抜け外れが強固に阻止され、両パネル5
0,60は相互に強固に連結される。
【0034】したがって、両パネル50,60を連結す
る際には、両パネル50,60を相互に近接する作業の
みでよく、従来のようにボルトに対してナットを回転し
て連結するものに比べて連結作業が容易である。
【0035】次に、前記の連結状態から両パネル50,
60を分離する場合には、カバー30に露出した操作部
29の先端を手操作で後方(図1の矢印A方向)へ移動
させて両係止部材10,11を後方へ移動させる。これ
により、両係止部材10,11が案内長孔16,17に
よって両係止部材10と11間の間隔φが広がり、その
間隔φが、ボルト5の山部の直径より大きくなるとボル
ト5を抜き外すことができ、このボルト5を抜き外すこ
とにより両パネル50,60を分離することができる。
【0036】この分離作業においてもナット1を従来の
ように回転する必要がなく、分離作業も容易に行える。
【0037】なお、前記実施例においては、螺旋状のね
じ溝5aを有するボルト5を使用した例であるが、この
ボルト5を、図10に示すように、外周に螺旋溝ではな
く、リング状の溝5cを形成した連結棒5Aとし、前記
係止部材10,11のねじ溝10a,11aを前記リン
グ状の溝5cに嵌合する非傾斜溝10c,11cとして
もよい。
【0038】更に、前記実施例においては、ねじ溝5a
を有するボルト5やリング溝5cを有する連結棒5Aを
使用したが、図11に示すような、表面に軸方向におい
て凹凸面を有しない丸棒状の連結棒5Bや図12に示す
ような角棒状の連結棒5Cを使用してもよい。このよう
な非凹凸面の連結棒5B,5Cであっても両係止部材1
0,11の内側面を前記のように先尖状の凹凸面に形成
することにより、この凹凸面が前記連結棒5B,5Cに
喰い込み、前記と同様の連結が可能である。なお、図1
2に示すような角棒状の連結棒5Cを使用する場合に
は、両係止部材10,11の内側面を図6(c)又は図
10(c)において円弧とすることなく、上下方向の直
線からなる凹凸面にする。
【0039】更に、前記両係止部材10,11の内側面
を、前記のようにねじ溝からなる凹凸面に形成すること
なく図13に示すように、前記ボルト挿通孔の軸心と平
行する平坦面10d,11dに形成してもよい。この場
合には、前記のようなボルト5や連結棒5Aを使用する
ことにより、そのねじ溝5aの山やリング溝5cの山が
両係止部材10,11の平坦面10d,11dに喰い込
み、前記実施例と同様に連結することができる。
【0040】また、前記実施例においては、ナット1の
ボルト挿入孔40を、ナット1の前後方向に貫通させた
が、このボルト挿入孔40の後部は閉塞してもよい。
【0041】また、本発明のナット1は、前記のような
パネルの連結のものに限るものではなく、その他の部品
の連結にも使用できることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上のようであるから、本発明のナット
は、ボルトや外周に凹凸部を有する丸棒や角棒などの連
結棒に対して回転することなく連結できるため、従来の
ような回転して連結するナットに比べて連結作業が容易
である。
【0043】更に、本発明のナットをボルトに螺合する
場合には、そのボルトのねじの一部が破損していても、
ナットを挿通できる。
【0044】更に、本発明のナットは、2個の係止部材
を1つの平面上において対向して配置したので、前記従
来のように溝付セグメントを全周に配置するものに比べ
て、ナットを板状に薄く形成することができる。そのた
め、狭い場所での連結に有効である。
【0045】更に、部品のほとんどを平板で形成できる
ため、プレスや鍛造で部品を製造でき、製造コストの低
減を図ることができる。
【0046】また、請求項5の発明によれば、連結した
ナットを回転することなく容易に外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図。
【図2】本発明のナットの前面図。
【図3】図1におけるB−B線断面図。
【図4】本発明のナットの部品を分解した斜視図。
【図5】本発明のナットにおいて表カバーを外した状態
の平面図。
【図6】本発明のナットをボルトと連結する実施例にお
けるボルトと係止部材を示すもので、(a)はボルトの
側面図、(b)は係止部材の内側面図、(c)は(b)
におけるC−C線断面図。
【図7】本発明における係止部材の配置状態を示す平面
図。
【図8】本発明における係止部材の他の例を示す平面
図。
【図9】本発明における係止部材の更に他の例を示す平
面図。
【図10】本発明のナットを非螺旋状のリング溝を形成
した連結棒と連結する実施例における連結棒と係止部材
を示すもので、(a)は連結棒の側面図、(b)は係止
部材の内側面図、(c)は(b)におけるD−D線断面
図。
【図11】本発明のナットと連結する連結棒の他の例を
示す斜視図。
【図12】本発明のナットと連結する連結棒の更に他の
例を示す斜視図。
【図13】本発明の係止部材の他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ナット 2 裏カバー 3,4 裏スペーサ 5,5A〜5C 連結棒 6,7 ケース板 8,9 テーパ面 10,11 係止部材 10a,11a,10c 凹凸面 10d,11d 平坦面 12,13 案内ピン 14,15 表スペーサ 16,17 案内長孔 20,21 付勢手段 22 表カバー 33 解除手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状のケース板を同一平面内において
    一対、これらの間に所定の隙間を有して平行に配置し
    て、該隙間により連結棒挿入孔を前後方向に形成し、該
    両ケース板の夫々の内側には、後方が外側へ開くテーパ
    面を形成し、該両テーパ面部には夫々係止部材をテーパ
    面に沿って前後方向に移動可能に配置し、更に、両係止
    部材の夫々の内側面を、前記連結棒挿入孔の軸心に平行
    する方向において凹凸面に形成し、更に、前記係止部材
    を付勢手段により前方へ付勢し、更に、前記両ケース板
    の表裏面を板材で被覆したことを特徴とするナット。
  2. 【請求項2】 平板状のケース板を同一平面内において
    一対、これらの間に所定の隙間を有して平行に配置し
    て、該隙間により連結棒挿入孔を前後方向に形成し、該
    両ケース板の夫々の内側には、後方が外側へ開くテーパ
    面を形成し、該両テーパ面部には夫々係止部材をテーパ
    面に沿って前後方向に移動可能に配置し、更に、両係止
    部材の夫々の内側面を、前記連結棒挿入孔の軸心と平行
    する平坦面に形成し、更に、前記係止部材を付勢手段に
    より前方へ付勢し、更に、前記両ケース板の表裏面を板
    材で被覆したことを特徴とするナット。
  3. 【請求項3】 平板状の裏カバーの表面に、平板状の裏
    スペーサを一対、これらの間に所定の隙間を有して平行
    に配置して該隙間により連結棒挿入孔を前後方向に形成
    し、前記両裏スペーサ上に夫々平板状のケース板を配置
    してこれら一対のケース板の間に所定の隙間を有して連
    結棒挿入孔を前後方向に形成し、前記両ケース板の夫々
    の内側には、後方が外側へ開くテーパ面を形成し、該両
    テーパ面部には夫々係止部材をテーパ面に沿って前後方
    向に移動可能に配置し、更に、両係止部材の夫々の内側
    面を、前記連結棒挿入孔の軸心に平行する方向において
    凹凸面に形成し、更に、前記係止部材を付勢手段により
    前方へ付勢し、更に、前記両係止部材の表面には、夫々
    天板状の表スペーサを配置し、該両表スペーサには、前
    記ケース板に形成したテーパ面に沿った案内長孔を形成
    し、前記両係止部材の表面に案内ピンを突設して該案内
    ピンを前記案内長孔に摺動可能に嵌合し、更に、前記両
    表スペーサの表面を平板状の表カバーで被覆したことを
    特徴とするナット。
  4. 【請求項4】 平板状の裏カバーの表面に、平板状の裏
    スペーサを一対、これらの間に所定の隙間を有して平行
    に配置して該隙間により連結棒挿入孔を前後方向に形成
    し、前記両裏スペーサ上に夫々平板状のケース板を配置
    してこれら一対のケース板の間に所定の隙間を有して連
    結棒挿入孔を前後方向に形成し、前記両ケース板の夫々
    の内側には、後方が外側へ開くテーパ面を形成し、該両
    テーパ面部には夫々係止部材をテーパ面に沿って前後方
    向に移動可能に配置し、更に、両係止部材の夫々の内側
    面を、前記連結棒挿入孔の軸心と平行する平坦面に形成
    し、更に、前記係止部材を付勢手段により前方へ付勢
    し、更に、前記両係止部材の表面には、夫々天板状の表
    スペーサを配置し、該両表スペーサには、前記ケース板
    に形成したテーパ面に沿った案内長孔を形成し、前記両
    係止部材の表面に案内ピンを突設して該案内ピンを前記
    案内長孔に摺動可能に嵌合し、更に、前記両表スペーサ
    の表面を平板状の表カバーで被覆したことを特徴とする
    ナット。
  5. 【請求項5】 前記両係止部材をナットの外部から後方
    へ移動できる解除手段を設けた請求項1乃至4のいずれ
    かに記載のナット。
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