JPH08152051A - 推進力付与装置 - Google Patents

推進力付与装置

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JPH08152051A
JPH08152051A JP22462295A JP22462295A JPH08152051A JP H08152051 A JPH08152051 A JP H08152051A JP 22462295 A JP22462295 A JP 22462295A JP 22462295 A JP22462295 A JP 22462295A JP H08152051 A JPH08152051 A JP H08152051A
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shaft
slider
piece
spring
screw
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Juji Kojima
島 銃 二 小
Kichiji Kitamura
村 吉 治 北
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NHK Spring Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means
    • F16H2007/084Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means having vibration damping characteristics dependent on the moving direction of the tensioner
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0829Means for varying tension of belts, ropes, or chains with vibration damping means

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け時の分解を不要とし、常に適当な推
力を得、かつシャフトの移動をスムーズにし得る推進力
付与装置を提供すること。 【解決手段】 ケース1にはシャフト7が押し出しばね
10に付勢されて軸方向に進退可能に挿入され、前記押
し出しばね10にてシャフト7に推進力が付与される推
進力付与装置であって、前記ケース1には緩衝ばね11
に押圧されたスライダ4が内装され、このスライダ4に
はシャフト7とスライダ4との間でシャフト7の動き
を、シャフト7の進出方向では切断され、後退方向では
継続されるクラッチが介装されていることを特徴とする
推進力付与装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエンジン用
タイミングチェーン等の巻き掛け伝動部材に張力を持た
せるためのシャフトに推進力を付与する推進力付与装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の推進力付与装置として
は、例えば実開昭58−6034号公報に記載の技術が
あり、これを図11に示す。
【0003】この図11に示す従来技術では、エンジン
ケース41の挿着孔42に挿着されるケース43に両端
開口のシャフト室44を貫設し、シャフト室44の一端
内周面にねじ45を刻設し、シャフト室44内に回動不
能で軸方向へ摺動自在なシャフト46を挿入し、このシ
ャフト46の外周面の一部に形成した軸方向の平面部
に、径方向の多数のラック歯47を刻設するとともに、
ラック歯47に噛合してシャフト46の一方向への摺動
を許すようにスプリング48で付勢され、かつシャフト
46の他方向への摺動を阻止する爪部材49をケース4
3に枢支し、シャフト46の一端部にタイミングチェー
ン50に押圧してそれに一定の張力を持たせるシュー5
1を付設し、シャフト46の軸心部に設けた他端開口の
有底孔52にその長さより長尺な押し出しばね53を挿
入し、前記ねじ45にガスケット54を介在してボルト
55を螺合し、前記押し出しばね53をボルト55と有
底孔52の底部との間に弾装してシャフト46に推進力
を付与するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
推進力付与装置では、シャフト46がケース43から常
に飛び出す方向に付勢されているので、エンジンケース
41等への組み付け時にボルトを螺脱し、押し出しばね
53の付勢力を解放しなければならない不具合がある。
【0005】また、シャフト46の後退を防止するため
に、ラック歯47と爪部材49からなるラチェット機構
を有しているので、チェーンやベルト等の巻き掛け伝動
部材が張ってきた場合、シャフト46の後退ができず、
張力が異常に高くなる不具合がある。
【0006】さらに、ラチェット機構を採用しているの
で、噛合状態での強度を維持するには、ラック歯47を
あらくしたり爪部材49を大きくしなければならず、必
然的にシャフト46の動きがスムーズにならず、段階的
になる不都合がある。
【0007】さらにまた、ラチェット機構を採用してい
るため、後退用に僅かなガタを持たせているが、このガ
タが騒音を発生する不具合がある。
【0008】一方、シャフト46の飛び出しを1本の押
し出しばね53で行っているので、その伸張時と縮小時
では付勢力に差を生ずる不都合を生じている。
【0009】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、組み付け時の分解を不要とし、巻き掛け伝動部材に
常に適当な張力を持たせ、シャフトの移動をスムーズに
し、ばねの付勢力を常に好適に働かせ、安価で強度の向
上を図ることができ、かつばね設計の自由度を高め得る
推進力付与装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明はケースにはシャフトが軸方向に進退自在に
挿入され、前記シャフトには押し出しばねおよび緩衝ば
ねが直接および間接に係合され、押し出しばねにてシャ
フトに推進力が付与され、緩衝ばねにてシャフトが緩衝
される推進力付与装置であって、前記ケースには緩衝ば
ねに押圧されたスライダが内装され、このスライダには
シャフトとスライダとの間でシャフトの動きを、シャフ
トの進出方向では切断され、後退方向では継続されるク
ラッチが介装されていることを特徴とする。
【0011】また、本発明はケースに設けられた有底孔
にスライダが摺動自在に嵌挿され、ケースの開口端は有
底孔からのスライダの抜け出しを防止する押さえ板で閉
塞され、この押さえ板とスライダの中心部を貫通してシ
ャフトが挿通され、このシャフトは有底孔の底部との間
に設けられた押し出しばねにて推進力が付与され、かつ
前記スライダは有底孔の底部との間に弾装された緩衝ば
ねにて押さえ板側に押圧され、前記シャフトの適所には
外周面にねじが刻設されており、前記スライダにはシャ
フトの後退方向に向かって縮径する傾斜面を有する少な
くとも1つのねじ駒ポケットが設けられ、このねじ駒ポ
ケットにはシャフトのねじに螺合するねじ部を有するね
じ駒が収容され、このねじ駒と押さえ板との間にねじ駒
押しばねが弾装されていることを特徴とする。
【0012】また、本発明はケースに設けられた有底孔
にスライダが摺動自在に嵌挿され、ケースの開口端は有
底孔からのスライダの抜け出しを防止する押さえ板で閉
塞され、この押さえ板とスライダの中心部を貫通してシ
ャフトが挿通され、このシャフトは有底孔の底部との間
に設けられた押し出しばねにて推進力が付与され、かつ
前記スライダは有底孔の底部との間に弾装された緩衝ば
ねにて押さえ板側に押圧され、前記シャフトの適所には
外周部に、シャフトの軸方向に沿って多数の鋸歯状のラ
ック歯が刻設されており、前記スライダには前記ラック
歯と噛合してシャフトの前進方向の移動のみを許容する
ラック歯を刻設したラック駒が、ばねにてシャフトに押
圧されて設けられていることを特徴とする。
【0013】また、本発明はケースには非円形のシャフ
トが軸方向に進退自在に挿入され、この非円形のシャフ
トには押し出しばねおよび緩衝ばねが直接および間接に
係合され、押し出しばねにてシャフトに推進力が付与さ
れ、緩衝ばねにてシャフトが緩衝される推進力付与装置
であって、前記ケースには緩衝ばねに押圧されたスライ
ダがシャフトを軸心として内装され、前記スライダには
シャフトとの間にシャフトの後退方向に向かって縮径す
るテーパ状の傾斜面を有するポケットが設けられ、この
ポケットにはシャフトの進退をスライダとの間でロック
およびアンロックする平行ピンが、前記傾斜面付近に位
置して押さえブロックを介してスプリングでシャフトの
後退方向に向かって押圧されて設けられていることを特
徴とする。
【0014】また、本発明は前記非円形のシャフトには
軸心に盲孔が穿設され、押し出しばねは、一端側が前記
シャフトの盲孔内に装着され、他端側がケースの底面に
当接して設けられていることを特徴とする。
【0015】また、本発明はケースに設けられた有底孔
にスライダが摺動自在に嵌挿され、ケースの開口端は有
底孔からのスライダの抜け出しを防止する押さえ板で閉
塞され、この押さえ板とスライダの中心部を貫通してシ
ャフトが挿通され、前記シャフトとスライダとは前記有
底孔の底部との間に設けられた押し出しばねにて押さえ
板側に押圧され、前記シャフトの適所にはおねじが刻設
され、前記スライダにはシャフトの後退方向に向かって
直径を漸減するテーパ面を有する駒ポケットが設けら
れ、この駒ポケットには円周方向に複数個に分割されか
つ外面が前記駒ポケットのテーパ面に接合可能な傾斜面
を有する駒エレメントを円錐型に組み合わせた駒が収容
され、この駒の少なくとも1個の駒エレメントの内側に
は前記シャフトのおねじに螺合するめねじが形成されて
いてねじ駒エレメントとされ、前記駒と押さえ板との間
に、駒押しばねが弾装されていることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明はケースに設けられた有底
孔にスライダが摺動自在に嵌挿され、ケースの開口端は
有底孔からのスライダの抜け出しを防止する押さえ板で
閉塞され、この押さえ板とスライダの中心部を貫通して
シャフトが挿通され、前記シャフトは有底孔の底部に設
けられた押し出しばねにて推進力が与えられ、前記スラ
イダは有底孔の底部との間に弾装された緩衝ばねにて押
さえ板側に押圧され、前記シャフトの適所にはおねじが
刻設され、前記スライダにはシャフトの後退方向に向か
って直径を漸減するテーパ面を有する駒ポケットが設け
られ、この駒ポケットには円周方向に複数個に分割され
かつ外面が前記駒ポケットのテーパ面に接合可能な傾斜
面を有する駒エレメントを円錐型に組み合わせた駒が収
容され、この駒の少なくとも1個の駒エレメントの内側
には前記シャフトのおねじに螺合するめねじが形成され
ていてねじ駒エレメントとされ、前記駒と押さえ板との
間に、駒押しばねが弾装されていることを特徴とする。
【0017】さらにまた、本発明は前記シャフトの後端
部にねじ孔が設けられ、前記ケースの後端部には前記ケ
ースの後端部には前記ねじ孔に螺合可能な保持ボルトが
取り付けられていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例を示す縦断面
図、図2は図1のA−A線切断拡大断面図である。
【0020】これら図1,図2に示す第1の実施例で
は、円筒状のケース1の内部に、非円形の有底孔2が設
けられている。また、ケース1の中間部外周にはエンジ
ンケース(図示せず)等に取り付けるためのフランジ3
を有している。ケース1の非円形有底孔2には、円筒状
のスライダ4が摺動自在に嵌挿されている。そして、ケ
ース1の開口端には、有底孔2からスライダ4の抜け出
しを防止する押さえ板5がサークリップ等の係止具6を
介して付設されている。
【0021】押さえ板5とスライダ4の中心部には、孔
がそれぞれ貫設されており、それらの孔には、巻き掛け
伝動部材に摺接するシュー部7aを外端に設けたシャフ
ト7が挿通されている。シャフト7の中間部には、スラ
イダ4からのシャフト7の抜け出しを防止するEリング
等の止め輪8が付設されており、この止め輪8に隣接し
てシャフト7に嵌装したばね受けリング9と有底孔2の
底部との間には、シャフト7を押し出す押し出しばね1
0が弾装され、かつスライダ4と有底孔2の底部との間
には、スライダ4を押圧する緩衝ばね11が弾装されて
いる。
【0022】前記シャフト7の後端部には、ねじ孔12
が設けられており、前記ケース1の後端部には、前記ね
じ孔12に螺合可能な保持ボルト13が取り付けられて
いる。また、前記シャフト7の中間部から外端部に及ぶ
外周面には、ねじ14が刻設されている。
【0023】一方、前記スライダ4には、ばね収容凹部
15が押さえ板5側に開口して設けられており、このば
ね収容凹部15の底面には、底部側が縮径した傾斜面を
有する少なくとも1つのねじ駒ポケット16が設けられ
ている。ねじ駒ポケット16には、シャフト7のねじ1
4と螺合するねじ部17aを有するねじ駒17が係合し
て収容されている。そして、ばね収容凹部15における
押さえ板5とねじ駒17との間には、ねじ駒17をねじ
駒ポケット16へ係合すべくねじ駒押しばね18が弾装
されている。
【0024】図1において、19はエンジンケースとケ
ース1との間に介装されるOリング、20はケース1と
保持ボルト13との間に介装したOリングであり、矢印
aはシャフトの前進(進出)方向を示し、矢印bは同シ
ャフトの後退方向を示す。
【0025】前記構成の推進力付与装置は、エンジンケ
ース等への組み付け前においては、押し出しばね10お
よび緩衝ばね11の付勢力に抗してシャフト7を時計方
向にまわして後退させ、そのねじ孔12に保持ボルト1
3を螺合させて両ばねの付勢力をロックした状態とされ
る。
【0026】ついで、ケース1をそのフランジ3を介し
てエンジンケース等へ組み付けた後、保持ボルト13の
ねじ孔12との螺合を解除すると、押し出しばね10に
よりシャフト7が押し出され、そのシュー部7aが巻き
掛け伝動部材に当接し、それに所要の張力を持たせた位
置に停止し、ここで緩衝ばね11によりスライダ4が押
し出され、押さえ板5に当接している。
【0027】そして、シャフト7に過負荷が掛かると、
押し出しばね10の付勢力に加えて緩衝ばね11の付勢
力が作用し、巻き掛け伝動部材に常に適当な張力を持た
せることができる。
【0028】すなわち、ねじ駒17はシャフト7と噛合
しているので、シャフト7と共に前進しようとするが、
ねじ駒17はねじ駒押しばね18により押圧されている
ため、ねじ駒ポケット16の傾斜面に沿った拡径方向へ
移動してねじ駒17とシャフト7の噛合関係が解除され
るため、シャフト7のみの前進が可能となる。
【0029】ところが、このシャフト7に押し戻そうと
する過負荷が掛かると、ねじ駒17はねじ駒押しばね1
8の付勢力でねじ駒ポケット16の傾斜面に沿って縮径
方向へ移動しシャフト7と噛合するため、シャフト7の
後退はねじ駒17、スライダ4と共に緩衝ばね11で緩
衝されて後退する。
【0030】また、巻き掛け伝動部材の緩んだシャフト
7の前進時には、ねじ駒17とシャフト7が共に前進し
ようとするが、ねじ駒押しばね18の付勢力によってね
じ駒ポケット16の傾斜面に沿った拡径方向へ移動して
シャフト7のみの前進が可能となる。したがって、巻き
掛け伝動部材に常に好適な張力を持たせることができ
る。
【0031】図3は本発明の第2の実施例を示す縦断面
図、図4は図3のB−B線切断拡大断面図である。
【0032】これら図3,図4に示す第2の実施例で
は、シャフト7の前進方向の移動のみを許容する、いわ
ゆるワンウェイ機構を備えたもので、シャフト7の中間
部から外端部に及ぶ相対する外周部には、軸方向の平面
部が形成されており、両平面部には軸方向と直交方向の
多数の鋸歯状のラック歯21が刻設されている。
【0033】一方、2枚の非円輪板からなるスライダ2
2には、前記ラック歯21と噛合してシャフト7の前進
方向の移動のみを許容するラック歯23を刻設したカッ
プ状のラック駒24が挟持されており、両ラック駒24
はそれらと対向してスライダ22に挟持されたばね受け
ガイド25との間に弾装されたラック駒ばね26によっ
てシャフト7に押圧付勢されている。
【0034】前記構成の推進力付与装置は、ラックの歯
数を増加できるので、前述したものとほぼ同様の作用を
奏する。
【0035】すなわち、シャフト7は押し出しばね10
にて推進力が付与されるから前進する。このとき、シャ
フト7のラック歯21と噛合しているラック駒24は、
シャフト7の前進方向の移動は許容するので自由に前進
できる。
【0036】ところが、このシャフト7に押し戻そうと
する過負荷が掛かると、シャフト7は後退しようとす
る。このとき、ラック駒24はシャフト7の後退方向の
移動は許容しないので、シャフト7とラック駒24は噛
合したままであるため、シャフト7の後退はラック駒2
4、スライダ22と共に緩衝ばね11で緩衝されて後退
する。したがって、巻き掛け伝動部材に常に好適な張力
を持たせることができる。
【0037】なお、図1,図2に示す第1の実施例と同
一の構成部材等には、同一の符号を付してその説明を省
略する。ここで、ラック駒24は2つ用いた例で説明し
たが、1つであっても3つ以上であってもよい。
【0038】図5は本発明の第3の実施例を示す縦断面
図、図6は図5のC−C線切断拡大断面図である。
【0039】これら図5,図6に示す第3の実施例で
は、ケース1には非円形、例えば断面四角形のシャフト
7が押し出しばね10に付勢されて軸方向に進退可能に
挿入され、この押し出しばね10にてシャフト7に推進
力が付与される。
【0040】前記シャフト7には、軸心に盲孔32が穿
設され、押し出しばね10は一端側が前記シャフト7の
盲孔32内に装着され、他端側がケース1の底面に当接
して設けられている。
【0041】前記ケース1は、円筒状に形成され、その
中間部の外周にはエンジンケース(図示せず)等に取り
付けるためのフランジ3が設けられている。
【0042】また、前記ケース1内には緩衝ばね11に
押圧されたスライダ4が、シャフト7を軸心として内装
されており、このスライダ4は緩衝ばね11にてシャフ
ト7の進出方向に押圧され、ケース1の閉塞部1aで止
められているが、シャフト7の後退方向には緩衝ばね1
1に抗して移動できるようになっている。
【0043】前記スライダ4には、シャフト7との間
に、シャフト7の後退方向に向かって縮径するテーパ状
の傾斜面28を有するポケット27が設けられ、このポ
ケット27の傾斜面28の付近には、シャフト7の進退
をスライダ4との間でロックおよびアンロックする平行
ピン29が、シャフト7の平面に摺接して、シャフト7
と直交する方向に設けられている。
【0044】前記平行ピン29は、ブロック30を介し
てスプリング31により、シャフト7の後退方向に向か
って押圧されている。
【0045】しかして、進退可能なシャフト7には、押
し出しばね10にて推進力が付与されるから、シャフト
7の先端を直接または間接に巻き掛け伝動部材に当接し
ておけば、シャフト7の推進力で巻き掛け伝動部材に一
定の張力を付与することができる。
【0046】シャフト7の前進方向の動きでは、平行ピ
ン29もシャフト7の動きにより前進方向、すなわち傾
斜面28に沿って拡径方向に移動するため、平行ピン2
9がシャフト7を押さえる力は解放され、平行ピン29
はアンロック状態となるから、シャフト7は自由に押し
出しばね10の付勢力で前進できる。したがって、シャ
フト7には押し出しばね10の設定した付勢力で自由に
推進力が付与される。
【0047】逆に、シャフト7の後退方向の動きでは、
平行ピン29もシャフト7の動きにより後退方向、すな
わち傾斜面28に沿って縮径方向に移動するため、平行
ピン29は傾斜面28の縮径でシャフト7の平面を押圧
するから、平行ピン29はロック状態となり、シャフト
7はスライダ4にロックされる。このため、シャフト7
の後退方向の動きはスライダ4に伝動され、シャフト7
はスライダ4と共に後退するが、スライダ4は緩衝ばね
11で押圧されているので、シャフト7はスライダ4と
共にこの緩衝ばね11で緩衝されて後退することにな
る。
【0048】したがって、シャフト7に押し戻そうとす
る過負荷が掛かると、シャフト7は緩衝ばね11に緩衝
されて後退する。このことにより、巻き掛け伝動部材に
は、常に適切な張力を付与することが可能となる。
【0049】また、この第3の実施例のようにシャフト
7の軸心に盲孔32を穿設し、この盲孔32に押し出し
ばね10の一端側を挿入して取り付けるようにすると、
ケース1を短くできるので、装置の長さも短く,小さく
できる利点がある。
【0050】続いて、図7は本発明の第4の実施例を示
す縦断面図、図8は図7のD−D線切断拡大断面図であ
る。
【0051】これらの図に示す第4の実施例では、ケー
ス1に形成された非円形の有底孔2の押さえ板5側に、
スライダ33が摺動自在に嵌挿されている。
【0052】前記スライダ33は、前記有底孔2に嵌合
する外形に形成されている。また、前記スライダ33の
内部にはばね収容凹部34と、駒ポケット35とが連設
されている。
【0053】前記ばね収容凹部34は、スライダ33の
内部において、押さえ板5側に設けられており、このば
ね収容凹部34内には駒押しばね18が弾装されてい
る。
【0054】前記駒ポケット35は、スライダ33の内
部において、押し出しばね10および緩衝ばね11側に
設けられており、前記スライダ33の後退方向に向かっ
て直径を漸減するテーパ面を有している。この駒ポケッ
ト35内には、駒が収容されている。
【0055】前記駒は、円周方向に分割された複数個、
例えば2個の駒エレメント36,37を組み合わせて構
成されている。前記2個の駒エレメント36,37のう
ちの一方の駒エレメント36の内側には、シャフト7に
設けられたおねじ14に螺合するめねじ36aが形成さ
れていて、ねじ駒エレメントとされている。他方の駒エ
レメント37には、めねじが形成されておらず、シャフ
ト7の外側に遊嵌されている。そして、駒エレメント3
6,37は互いに組み合わされた状態で、外面が駒ポケ
ット35のテーパ面に接合可能な傾斜面を有する円錐型
に形成されている。また、駒エレメント36,37を組
み合わせてなる駒は、前記駒押しばね18により後退方
向に常に押し込まれている。
【0056】この第4の実施例の他の構成については、
前記第1の実施例と同様である。
【0057】しかして、この第4の実施例の推進力付与
装置では、シャフト7に押し戻す方向の過負荷が掛かる
と、シャフト7および駒エレメント36,37がおねじ
14の緩み方向に相対的に回転しながら後退方向に移動
して、過負荷状態を回避する。
【0058】したがって、緩衝ばね11は必ずしも必要
がなく、省略してもよい。この場合は、スライダ33は
摺動しないように位置規制される。
【0059】そして、過負荷が解除されると、シャフト
7が前進する。このとき、内側にめねじ36aを有する
ねじ駒エレメントとしての駒エレメント36が1個であ
るこの第4の実施例では、シャフト7がねじの1ピッチ
に対応する前進となる。
【0060】この第4の実施例の他の作用については、
前記第1の実施例と同様である。
【0061】なお、この第4の実施例において、駒を3
個以上に分割された駒エレメントを組み合わせて構成
し、そのうちの少なくとも1個の駒エレメントの内側に
めねじを形成してねじ駒エレメントとしてもよい。
【0062】さらに、図9は本発明の第5の実施例を示
す縦断面図、図10は図9のE−E線切断拡大断面図で
ある。
【0063】これらの図に示す第5の実施例では、駒が
2個の駒エレメント36,37を組み合わせて構成され
ている。前記駒エレメント36,37の内側には、同位
相のめねじ36a,37aが形成されねじ駒エレメント
になっている。よって形状はねじ形状を含め同一であ
る。
【0064】前記駒エレメント36,37は、テーパ面
を有する駒ポケット35内に収容され、かつめねじ36
a,37aを介してシャフト7のおねじ14に螺合され
ている。但し、ねじが螺合しているのは、どちらかの駒
エレマント36あるいは37である。
【0065】この第5の実施例においても、シャフト7
に押し戻ろうとする過負荷が掛かるとシャフト7および
駒エレメント36または37がねじの緩み方向に相対的
に回転しながら後退方向に移動し、過負荷状態を回避す
る。
【0066】また、過負荷が解除されると、この第5の
実施例では2個の駒エレメント36,37ともめねじ3
6a,37aを介して、シャフト7に設けられたおねじ
14に交互に36,37の駒エレメントが螺合し、ねじ
の1/2ピッチに対応した前進となる。したがって、巻
き掛け伝動部材の張力をより細かに調整することが可能
となる。
【0067】この第5の実施例において、内側にめねじ
を有するねじ駒エレメントを3個以上組み合わせて駒を
構成してもよく、N個のねじ駒エレメントを組み合わせ
て構成すると、シャフト7が1/Nピッチで前進するこ
とになり、巻き掛け伝動部材の張力をより一層細かに調
整することが可能となる。
【0068】この第5の実施例の他の構成,作用につい
ては、前記第5の実施例と同様である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の発明によれば、ケースに、軸方向に進退自在にシ
ャフトを挿入し、このシャフトに押し出しばねおよび緩
衝ばねを係合し、前記押し出しばねによりシャフトに推
進力を付与し、前記緩衝ばねによりシャフトを緩衝する
装置において、前記ケースにスライダを内装し、このス
ライダを前記緩衝ばねにより押圧し、前記スライダにシ
ャフトとスライダとの間でシャフトの動きを、シャフト
の進出方向では切断し、後退方向では継続させるクラッ
チを介装しており、シャフトに押し戻そうとする過負荷
が掛かると、シャフトはスライダと共に後退するが、ス
ライダが緩衝ばねにより押圧されているので、シャフト
はスライダと共に緩衝ばねで緩衝されて後退するため、
巻き掛け伝動部材に常に適当な張力を持たせ得る効果が
あり、シャフトをスムーズに移動させ得る効果があり、
ばねの付勢力を常に好適に働かせたうえで、安価に強度
を高め得る効果があり、ばね設計の自由度を高め得る効
果もある。
【0070】また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、ケースに有底孔を設け、この有底孔に摺動自在にス
ライダを嵌挿し、ケースの開口端をスライダの抜け出し
を防止する押さえ板で閉塞し、この押さえ板とスライダ
の中心部を貫通させてシャフトを挿通し、このシャフト
に、有底孔の底部との間に設けられた押し出しばねによ
り推進力を付与し、かつスライダを有底孔の底部との間
に弾装された緩衝ばねにより押さえ板側に押圧し、前記
シャフトの外周面にねじを刻設し、前記スライダに、シ
ャフトの後退方向に向かって縮径する傾斜面を有する少
なくとも1つのねじ駒ポケットを設け、このねじ駒ポケ
ットに、シャフトのねじに螺合するねじ部を有するねじ
駒を収容し、このねじ駒と押さえ板との間にねじ駒押し
ばねを弾装しており、前記シャフトに押し戻そうとする
過負荷が掛かると、ねじ駒がねじ駒押しばねの付勢力で
ねじ駒ポケットの傾斜面に沿って縮径方向へ移動し、シ
ャフトと螺合するため、シャフトはねじ駒およびスライ
ダと共に緩衝ばねにより緩衝されて後退するので、本発
明においても巻き掛け伝動部材に常に適当な張力を持た
せ得る効果があり、シャフトをスムーズに移動させ得る
効果があり、ばねの付勢力を常に好適に働かせたうえ
で、安価に強度を高め得る効果があり、ばね設計の自由
度を高め得る効果もある。
【0071】また、本発明の請求項3記載の発明によれ
ば、ケースに有底孔を設け、この有底孔に摺動自在にス
ライダを嵌挿し、ケースの開口端をスライダの抜け出し
を防止する押さえ板で閉塞し、この押さえ板とスライダ
の中心部を貫通させてシャフトを挿通し、前記シャフト
の外周部に、シャフトの軸方向に沿って多数の鋸歯状の
ラック歯を刻設し、前記スライダには前記ラック歯と噛
合してシャフトの前進方向の移動のみを許容するラック
歯を刻設したラック駒を挟持し、このラック駒をばねに
よりシャフトに押圧しており、前記シャフトに押し戻そ
うとする過負荷が掛かると、互いに噛合しているラック
歯を介してシャフトはラック駒およびスライダと共に緩
衝ばねにより緩衝されて後退方向に移動するので、本発
明においても巻き掛け伝動部材に常に適当な張力を持た
せ得る効果があり、シャフトをスムーズに移動させ得る
効果があり、ばねの付勢力を常に好適に働かせたうえ
で、安価に強度を高め得る効果があり、ばね設計の自由
度を高め得る効果もある。
【0072】また、本発明の請求項4記載の発明によれ
ば、ケースに非円形のシャフトを軸方向に進退自在に挿
入し、このシャフトに押し出しばねおよび緩衝ばねを係
合し、前記押し出しばねによりシャフトに推進力を付与
し、緩衝ばねによりシャフトを緩衝させ、前記ケースに
スライダを内装し、このスライダの中心部にシャフトを
挿通し、前記スライダとシャフトの間に、シャフトの後
退方向に向かって縮径するテーパ状の傾斜面を有するポ
ケットを設け、このポケットにシャフトとスライダとの
間で、シャフトをロックおよびアンロックする平行ピン
を設け、この平行ピンを前記傾斜面付近に位置する押さ
えブロックと、この押さえブロックを押すスプリングと
により、シャフトの後退方向に押圧しており、前記シャ
フトに押し戻そうとする過負荷が掛かると、平行ピンが
傾斜面に沿って縮径方向に移動し、この平行ピンがシャ
フトとスライダとの間でロックされ、シャフトがスライ
ダと共に緩衝ばねで緩衝されて後退するので、本発明に
おいても巻き掛け伝動部材に常に適当な張力を持たせ得
る効果があり、シャフトをスムーズに移動させ得る効果
があり、ばねの付勢力を常に好適に働かせたうえで、安
価に強度を高め得る効果があり、ばね設計の自由度を高
め得る効果もある。
【0073】また、本発明の請求項5記載の発明によれ
ば、非円形のシャフトの軸心に盲孔を穿設し、この盲孔
内に押し出しばねの一端側を装着し、同押し出しばねの
他端側をケースの底面に当接させて設けており、押し出
しばねの大部分をシャフト内に穿設された盲孔内に納め
ることができるので、装置の全長を短くまとめ得る効果
がある。
【0074】また、本発明の請求項6記載の発明によれ
ば、ケースに有底孔を設け、この有底孔に摺動自在にス
ライダを嵌挿し、ケースの開口端をスライダの抜け出し
を防止する押さえ板で閉塞し、この押さえ板とスライダ
の中心部を貫通させてシャフトを挿通し、シャフトを前
記有底孔の底部との間に設けられた押し出しばねにより
押さえ板側に押圧し、スライダは位置規制し、前記シャ
フトにおねじを刻設し、前記スライダに、シャフトの後
退方向に向かって直径を漸減するテーパ面を有する駒ポ
ケットを設け、この駒ポケットに、円周方向に複数個に
分割されかつ外面が前記駒ポケットのテーパ面に接合可
能な傾斜面を有する駒エレメントを円錐形に組み合わせ
た駒を収容し、この駒エレメントの少なくとも1個の駒
エレメントの内面に、前記シャフトのおねじに螺合する
めねじを形成してねじ駒エレメントとし、前記駒と押さ
え板間に、駒押しばねを弾装しており、前記シャフトに
押し戻そうとする過負荷が掛かると、シャフトおよび駒
エレメントがねじの緩み方向に相対的に回転しつつ後退
方向に移動して過負荷状態を回避するようにしているの
で、シャフトに作用する過負荷を、簡素な構造の緩衝装
置で有効に緩衝し得る効果があり、N個のねじ駒エレメ
ントを組み合わせて駒を構成することにより、シャフト
の前進時にねじの1/Nピッチで前進させることができ
るので、巻き掛け伝動部材の張力をより細かに調整し得
る効果もある。
【0075】さらに、本発明の請求項7記載の発明によ
れば、ケースに有底孔を設け、この有底孔に摺動自在に
スライダを嵌挿し、ケースの開口端をスライダの抜け出
しを防止する押さえ板で閉塞し、この押さえ板とスライ
ダの中心部を貫通させてシャフトを挿通し、前記シャフ
トに、有底孔の底部に設けられた押し出しばねにより推
進力を与え、前記スライダを、有底孔の底部との間に弾
装された緩衝ばねにより押さえ板側に押圧し、前記シャ
フトにおねじを刻設し、前記スライダに、シャフトの後
退方向に向かって直径を漸減するテーパ面を有する駒ポ
ケットを設け、この駒ポケットに、円周方向に複数個に
分割されかつ外面が前記駒ポケットのテーパ面に接合可
能な傾斜面を有する駒エレメントを円錐形に組み合わせ
た駒を収容し、この駒エレメントの少なくとも1個の駒
エレメントの内面に、前記シャフトのおねじに螺合する
めねじを形成してねじ駒エレメントとし、前記駒と押さ
え板間に、駒押しばねを弾装しており、前記シャフトに
押し戻そうとする過負荷が掛かると、シャフトおよびね
じ駒エレメントがねじの緩み方向に相対的に回転しつつ
後退方向に移動して過負荷状態を回避するようにしてい
るので、本発明においてもシャフトに作用する過負荷
を、簡素な構造の緩衝装置で有効に緩衝し得る効果があ
り、N個のねじ駒エレメントを組み合わせて駒を構成す
ることにより、シャフトの前進時にねじの1/Nピッチ
で前進させることができるので、巻き掛け伝動部材の張
力をより細かに調整し得る効果もある。
【0076】さらにまた、本発明の請求項8記載の発明
によれば、前記シャフトの後端部にねじ孔を設け、ケー
スの後端部には前記ねじ孔と螺合可能な保持ボルトを取
り付けており、保持ボルトにシャフトのねじ孔を螺合す
ることにより、ケースにシャフトを固定し、ばね力をロ
ックできるので、組み付け時に装置の分解を不要となし
得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線切断拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す縦断面図である。
【図4】図3のB−B線切断拡大断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す縦断面図である。
【図6】図5のC−C線切断拡大断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す縦断面図である。
【図8】図7のD−D線切断拡大断面図である。
【図9】本発明の第5実施例を示す縦断面図である。
【図10】図9のE−E線切断拡大断面図である。
【図11】従来技術を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 有底孔 4 スライダ 5 押さえ板 7 シャフト 8 止め輪 10 押し出しばね 11 緩衝ばね 12 ねじ孔 13 保持ボルト 14 ねじ(おねじ) 16 ねじ駒ポケット 17 ねじ駒 17a ねじ駒 18 ねじ駒押しばね 21 ラック歯 22 スライダ 23 ラック歯 24 ラック駒 25 ばね受けガイド 26 ラック駒ばね 27 ポケット 28 傾斜面 29 平行ピン 30 ブロック 31 スプリング 32 盲孔 33 スライダ 34 ばね収容凹部 35 駒ポケット 36 駒エレメント 36a めねじ 37 駒エレメント 37a めねじ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースにはシャフトが軸方向に進退自在
    に挿入され、このシャフトには押し出しばねおよび緩衝
    ばねが直接および間接に係合され、押し出しばねにてシ
    ャフトに推進力が付与され、緩衝ばねにてシャフトが緩
    衝される推進力付与装置であって、前記ケースには緩衝
    ばねに押圧されたスライダが内装され、このスライダに
    はシャフトとスライダとの間でシャフトの動きを、シャ
    フトの進出方向では切断され、後退方向では継続される
    クラッチが介装されていることを特徴とする推進力付与
    装置。
  2. 【請求項2】 ケースに設けられた有底孔にスライダが
    摺動自在に嵌挿され、ケースの開口端は有底孔からのス
    ライダの抜け出しを防止する押さえ板で閉塞され、この
    押さえ板とスライダの中心部を貫通してシャフトが挿通
    され、このシャフトは有底孔の底部との間に設けられた
    押し出しばねにて推進力が付与され、かつ前記スライダ
    は有底孔の底部との間に弾装された緩衝ばねにて押さえ
    板側に押圧され、前記シャフトの適所には外周面にねじ
    が刻設されており、前記スライダにはシャフトの後退方
    向に向かって縮径する傾斜面を有する少なくとも1つの
    ねじ駒ポケットが設けられ、このねじ駒ポケットにはシ
    ャフトのねじに螺合するねじ部を有するねじ駒が収容さ
    れ、このねじ駒と押さえ板との間にねじ駒押しばねが弾
    装されていることを特徴とする請求項1記載の推進力付
    与装置。
  3. 【請求項3】 ケースに設けられた有底孔にスライダが
    摺動自在に嵌挿され、ケースの開口端は有底孔からのス
    ライダの抜け出しを防止する押さえ板で閉塞され、この
    押さえ板とスライダの中心部を貫通してシャフトが挿通
    され、このシャフトは有底孔の底部との間に設けられた
    押し出しばねにて推進力が付与され、かつ前記スライダ
    は有底孔の底部との間に弾装された緩衝ばねにて押さえ
    板側に押圧され、前記シャフトの適所には外周部に、シ
    ャフトの軸方向に沿って多数の鋸歯状のラック歯が刻設
    されており、前記スライダには前記ラック歯と噛合して
    シャフトの前進方向の移動のみを許容するラック歯を刻
    設したラック駒が、ばねにてシャフトに押圧されて設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の推進力付与
    装置。
  4. 【請求項4】 ケースには非円形のシャフトが軸方向に
    進退自在に挿入され、この非円形のシャフトには押し出
    しばねおよび緩衝ばねが直接および間接に係合され、押
    し出しばねにてシャフトに推進力が付与され、緩衝ばね
    にてシャフトが緩衝される推進力付与装置であって、 前記ケースには緩衝ばねに押圧されたスライダがシャフ
    トを軸心として内装され、 前記スライダにはシャフトとの間にシャフトの後退方向
    に向かって縮径するテーパ状の傾斜面を有するポケット
    が設けられ、 このポケットにはシャフトの進退をスライダとの間でロ
    ックおよびアンロックする平行ピンが、前記傾斜面付近
    に位置して押さえブロックを介してスプリングでシャフ
    トの後退方向に向かって押圧されて設けられていること
    を特徴とする推進力付与装置。
  5. 【請求項5】 前記非円形のシャフトには軸心に盲孔が
    穿設され、押し出しばねは、一端側が前記シャフトの盲
    孔内に装着され、他端側がケースの底面に当接して設け
    られていることを特徴とする請求項4記載の推進力付与
    装置。
  6. 【請求項6】 ケースに設けられた有底孔にスライダが
    摺動自在に嵌挿され、 ケースの開口端は有底孔からのスライダの抜け出しを防
    止する押さえ板で閉塞され、 この押さえ板とスライダの中心部を貫通してシャフトが
    挿通され、 前記シャフトとスライダとは前記有底孔の底部との間に
    設けられた押し出しばねにて押さえ板側に押圧され、 前記シャフトの適所にはおねじが刻設され、 前記スライダにはシャフトの後退方向に向かって直径を
    漸減するテーパ面を有する駒ポケットが設けられ、 この駒ポケットには円周方向に複数個に分割されかつ外
    面が前記駒ポケットのテーパ面に接合可能な傾斜面を有
    する駒エレメントを円錐型に組み合わせた駒が収容さ
    れ、この駒の少なくとも1個の駒エレメントの内側には
    前記シャフトのおねじに螺合するめねじが形成されてい
    てねじ駒エレメントとされ、 前記駒と押さえ板との間に、駒押しばねが弾装されてい
    ることを特徴とする推進力付与装置。
  7. 【請求項7】 ケースに設けられた有底孔にスライダが
    摺動自在に嵌挿され、 ケースの開口端は有底孔からのスライダの抜け出しを防
    止する押さえ板で閉塞され、 この押さえ板とスライダの中心部を貫通してシャフトが
    挿通され、 前記シャフトは有底孔の底部に設けられた押し出しばね
    にて推進力が与えられ、 前記スライダは有底孔の底部との間に弾装された緩衝ば
    ねにて押さえ板側に押圧され、 前記シャフトの適所にはおねじが刻設され、 前記スライダにはシャフトの後退方向に向かって直径を
    漸減するテーパ面を有する駒ポケットが設けられ、 この駒ポケットには円周方向に複数個に分割されかつ外
    面が前記駒ポケットのテーパ面に接合可能な傾斜面を有
    する駒エレメントを円錐型に組み合わせた駒が収容さ
    れ、この駒の少なくとも1個の駒エレメントの内側には
    前記シャフトのおねじに螺合するめねじが形成されてい
    てねじ駒エレメントとされ、 前記駒と押さえ板との間に、駒押しばねが弾装されてい
    ることを特徴とする推進力付与装置。
  8. 【請求項8】 前記シャフトの後端部にねじ孔が設けら
    れ、前記ケースの後端部には前記ねじ孔に螺合可能な保
    持ボルトが取り付けられていることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,6または7に記載の推進力付与装置。
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