JPH0828467A - コンプレッサ - Google Patents

コンプレッサ

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Publication number
JPH0828467A
JPH0828467A JP16786494A JP16786494A JPH0828467A JP H0828467 A JPH0828467 A JP H0828467A JP 16786494 A JP16786494 A JP 16786494A JP 16786494 A JP16786494 A JP 16786494A JP H0828467 A JPH0828467 A JP H0828467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
cutting
compressor
front surface
gear set
Prior art date
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Pending
Application number
JP16786494A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Tateno
正夫 舘野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP16786494A priority Critical patent/JPH0828467A/ja
Publication of JPH0828467A publication Critical patent/JPH0828467A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータ表面の成形を短時間の摺り合わせによ
って行う。 【構成】 タイミングギヤ31,33の噛み合いによっ
て相対回転するスクリュロータ35,37を備え、ロー
タ35,37の相対回転に伴って、ロータ35の表面に
設けられた切削面65がロータ37の表面に設けられた
コーティング層を所要の曲面形状に成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のスーパーチャ
ージャなどに用いられるコンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭57−5589号公報と特開平2
−63607号公報にスクリュ型コンプレッサに用いら
れるロータの加工方法等が記載されている。図5は特開
昭57−5589号公報に記載された凸型と凹型のスク
リュロータ201,203を示している。これらは互い
の表面の間を所定の隙間に保ちながら、タイミングギヤ
組を介して相対回転し、吸入気を圧縮する。
【0003】一般に、このようなロータは軽量化のため
にアルミニュウム等の軽金属で作られており、気体の圧
縮熱で膨張して互いに接触し易い。そこで、図6に示す
特開平2−63607号公報のスクリュロータ205は
表面を樹脂層で被覆し、ロータ間の隙間が一定になるよ
うにこの樹脂層に切削加工を施し表面を成形している。
しかし、この切削加工はロータの表面形状が複雑である
から困難であると共に、ロータに熱膨張があるから組付
け後は長時間の慣らし運転が必要でありコスト高であ
る。従って、図5の従来例では両ロータ201,203
の表面にコーティングを施し、低温から高温までの実際
の温度範囲で両ロータ201,203の摺り合わせを行
い表面を成形している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、コーティン
グが両方のロータ201,203に施され両方の表面が
同じ硬さであるから、摺り合わせには長い時間が掛か
り、コスト高であることは変わらない。
【0005】そこで、この発明は、摺り合わせによるロ
ータ表面の成形を短時間に低コストで行えるコンプレッ
サの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明のコンプレッサ
は、タイミングギヤの噛み合いにより相対回転する一対
の凸型と凹型のロータを備え、一方のロータ表面にコー
ティング層が設けられ、他方のロータ表面に切削面が設
けられ、両ロータの相対回転に伴って、切削面がコーテ
ィング層を所要の曲面形状に成形することを特徴とす
る。
【0007】第2発明のコンプレッサは、切削面が、ロ
ータの歯すじに沿って形成された切削刃からなる請求項
1のコンプレッサである。
【0008】第3発明のコンプレッサは、切削面が、互
いに交差する溝によって凹凸に形成された研削面である
請求項1のコンプレッサである。
【0009】
【作用】各発明のコンプレッサは、一方のロータ表面に
切削面を設け、他方のロータ表面にコーティングを施
し、両ロータの相対回転に伴って、切削面がこのコーテ
ィング層の余分な部分を削り取って所要の曲面形状に成
形するように構成されている。
【0010】従って、図5の従来例と異なりコンプレッ
サを使用温度範囲で回転させるだけでロータ表面の成形
が短時間で終了し、図6の従来例と異なり各ロータの表
面を単独で精密に加工する必要がなく長時間の慣らし運
転も不要になるから、コンプレッサをそれだけ低コスト
にできる。
【0011】このようなコンプレッサには、スクリュ形
ロータのものや繭形ロータのものなどがあり、ロータの
歯すじ方向(第2発明)に形成された切削刃あるいは、
互いに交差する溝によって凹凸に形成されたやすり状の
研削面(第3発明)などの切削面を設け、相手側ロータ
のコーティング層を削って所要の曲面形状に成形する。
【0012】
【実施例】図1、2により第2発明の一実施例を説明す
る。図1はこの実施例を用いた過給機1を示している。
なお、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0013】過給機1は、図1のようにプーリ3、増速
ギヤ組5、タイミングギヤ組7、スクリュ型エアコンプ
レッサ9(実施例のコンプレッサ)などから構成されて
いる。
【0014】プーリ3はベアリング11によりケーシン
グ13に支承されると共に、入力軸15にスプライン連
結され、ボルト17とワッシャ19とで固定されてい
る。プーリ3はクランクシャフト側のプーリとベルトで
連結され、エンジンの駆動力によって回転駆動される。
入力軸15はベアリング21によりケーシング13に支
承されており、入力軸15に装着されたスリーブ23と
ケーシング13との間にはシール25が配置され、オイ
ル漏れを防止している。
【0015】増速ギヤ組5は互いに噛み合った大径と小
径のギヤ27,29から構成され、タイミングギヤ組7
は互いに噛み合った大径と小径のタイミングギヤ31,
33から構成されている。又、エアコンプレッサ9は凸
型形状と凹型形状のスクリュロータ35,37を備えて
いる。
【0016】増速ギヤ組5の大径ギヤ27は入力軸15
の右端に形成されており、小径ギヤ29は、タイミング
ギヤ組7の大径ギヤ31と共に、スクリュロータ37の
軸39にキー41で連結され、ナット43で固定されて
いる。又、タイミングギヤ組7の小径ギヤ33はスクリ
ュロータ35の軸45にナット47で固定されている。
【0017】各スクリュロータ35,37の軸45,3
9は、左端をベアリング49により、又右端をスリーブ
51とベアリング53とにより、それぞれケーシング1
3に支承されている。軸45,39の左端側に装着され
たスリーブ55及び右端側のスリーブ51とケーシング
13との間にはシール57,59が配置され、オイル洩
れやエア洩れを防止している。
【0018】プーリ3から入力したエンジンの駆動力
は、増速ギヤ組5で増速され、タイミングギヤ組7を介
してエアコンプレッサ9を回転駆動する。駆動されたエ
アコンプレッサ9は吸入孔61から吸入した吸気をスク
リュロータ35,37間で軸方向に圧送し、エンジンを
過給する。
【0019】凸型形状のスクリュロータ35の表面に
は、図2に示すように、歯すじに沿って設けられた複数
本の溝63(切削刄)によって切削面65が形成されて
いる。このロータ35は、アルミ母材を溝63と共に所
定の歯形曲線より僅かに大径に型抜きした後、表面を所
定の径の歯形曲線まで仕上げ加工する。
【0020】なお、ロータ35は、溝63付きで所定の
径の歯形曲線が得られるダイスを用いて母材を引き抜き
加工又は押し出し加工し、必要に応じて表面に仕上げ加
工を施す方法で製作してもよい。
【0021】一方、凹型形状のスクリュロータ37の表
面には潤滑性皮膜(コーティング層)が設けられてい
る。ロータ37は、所定の歯形曲線より僅かに小径のダ
イスを用いてアルミ母材を引抜き加工又は押出し加工し
た後、表面が所定の径の歯形曲線になる厚さに潤滑性皮
膜を形成させている。
【0022】このようなスクリュロータ35,37を組
付けて、実際の使用温度範囲で相対回転させるだけで、
各表面の摺り合わせによってロータ35の溝63が切削
刄になりロータ37の潤滑性皮膜の余分な部分が短時間
で削り取られ、所定の形状の歯形が形成される。
【0023】この潤滑性皮膜の切削は、出荷前に行って
もよいが、稼働時に自然に行われるのを待ってもよい。
削り取られた潤滑性皮膜は吸気と共に排出される。
【0024】こうして、図5の従来例と異なって長時間
の摺り合わせを行わずに、極めて短い時間に低コストで
ロータの表面を成形することができる。
【0025】次に、図3、4により第3発明の一実施例
を説明する。図3はこの実施例を用いた過給機67を示
している。また、図3と以下の説明の中で上記の過給機
1の部材と同機能の部材には同符号が与えられており、
これら同機能の部材については説明を省く。符号を与え
ていない部材等は図示されていない。
【0026】過給機67は、図3のようにプーリ3、増
速ギヤ組5、タイミングギヤ組7、スクリュ型エアコン
プレッサ69(実施例のコンプレッサ)などから構成さ
れている。
【0027】エアコンプレッサ69は、凸型形状と凹型
形状のスクリュロータ71,37を備えている。タイミ
ングギヤ組7の小径ギヤ33はスクリュロータ71の軸
73にナット47で固定されている。
【0028】この軸73は、左端をベアリング49によ
り、又右端をスリーブ51とベアリング53とにより、
それぞれケーシング13に支承されている。軸73の左
端側に装着されたスリーブ55及び右端側のスリーブ5
1とケーシング13との間にはシール57,59が配置
され、オイル洩れやエア洩れを防止している。
【0029】プーリ3から入力したエンジンの駆動力
は、増速ギヤ組5で増速され、タイミングギヤ組7を介
してエアコンプレッサ69を回転駆動する。駆動された
エアコンプレッサ69は吸入孔61から吸入した吸気を
スクリュロータ71,37間で軸方向に圧送し、エンジ
ンを過給する。
【0030】凸型形状のスクリュロータ71の表面に
は、図4に示すように、互いに交差する複数本の溝7
5,77によって凹凸のやすり状の研削面79(切削
面)が形成されている。このロータ71は、アルミ材を
研削面79を付けたまま所定の歯形曲線より僅かに大径
に型抜きした後、表面を所定の径の歯形曲線まで仕上げ
加工する。一方、上記のように、凹型形状のスクリュロ
ータ37の表面には潤滑性皮膜(コーティング層)が設
けられている。
【0031】このようなスクリュロータ71,37を組
付けて、実際の使用温度範囲で相対回転させるだけで、
各表面の摺り合わせに伴ってロータ71の研削面79に
よりロータ37の余分な潤滑性皮膜が短時間で削り取ら
れ、所定の歯形形状が形成される。
【0032】この潤滑性皮膜の切削は、出荷前に行って
もよいが、稼働時に自然に行われるのを待ってもよい。
削り取られた潤滑性皮膜は吸気と共に排出される。
【0033】こうして、図5の従来例と異なって長時間
の摺り合わせを行わずに、極めて短い時間に低コストで
ロータの表面を成形することができる。
【0034】この発明において、コンプレッサは一対の
繭形ロータが所定の隙間を介して相対回転するルーツ型
のものでもよい。第4、5発明はこのルーツ型コンプレ
ッサについての構成である。
【0035】なお、ロータの加工は、母材を型抜きし仕
上げ加工を行った後、転造加工により表面に切削面を形
成してもよい。
【0036】また、切削刄を歯すじや軸方向に設ける構
成は、各切削刄の方向が母材の引き抜き加工や押し出し
加工の方向になり、母材の加工と同時に切削刄を形成す
ることができて有利である。
【0037】潤滑性皮膜材料には、PTFE、Sn粉
末、BN、Gr、WS2 、(CF)n、Mo S2 などが
ある。
【0038】
【発明の効果】各発明のコンプレッサは、両ロータの相
対回転に伴って、一方のロータ表面に施したコーティン
グ層が他方のロータ表面に設けた切削面によって削られ
て所要の曲面形状が形成されるように構成したから、ロ
ータを回転させるだけで、短時間に低コストでロータ表
面の成形が行える。
【0039】切削面の加工は、ダイス加工や転造加工な
どによって低コストに行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の実施例に用いられるロータの斜視図であ
る。
【図3】第3発明の一実施例を示す断面図である。
【図4】図3の実施例に用いられるロータの斜視図であ
る。
【図5】従来例のスクリュロータの断面図である。
【図6】他の従来例のスクリュロータを示す側面図であ
る。
【符号の説明】
9,69 スクリュ型エアコンプレッサ(コンプレッ
サ) 35,71 他方のロータ 37 一方のロータ 63 溝(切削刄) 65 切削面 75,77 溝 79 研削面(切削面)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイミングギヤの噛み合いにより相対回
    転する一対の凸型と凹型のロータを備え、一方のロータ
    表面にコーティング層が設けられ、他方のロータ表面に
    切削面が設けられ、両ロータの相対回転に伴って、切削
    面がコーティング層を所要の曲面形状に成形することを
    特徴とするコンプレッサ。
  2. 【請求項2】 切削面が、ロータの歯すじに沿って形成
    された切削刃からなる請求項1のコンプレッサ。
  3. 【請求項3】 切削面が、互いに交差する溝によって凹
    凸に形成された研削面である請求項1のコンプレッサ。
JP16786494A 1994-07-20 1994-07-20 コンプレッサ Pending JPH0828467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16786494A JPH0828467A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 コンプレッサ

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JP16786494A JPH0828467A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 コンプレッサ

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JPH0828467A true JPH0828467A (ja) 1996-01-30

Family

ID=15857504

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16786494A Pending JPH0828467A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 コンプレッサ

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JP (1) JPH0828467A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6177693B1 (en) 1997-09-30 2001-01-23 Nec Corporation Semiconductor device
WO2016201173A1 (en) * 2015-06-11 2016-12-15 Eaton Corporation Supercharger having constant lead helix angle timing gears

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WO2016201173A1 (en) * 2015-06-11 2016-12-15 Eaton Corporation Supercharger having constant lead helix angle timing gears
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