JP2002098080A - 流体機械 - Google Patents

流体機械

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JP2002098080A
JP2002098080A JP2000286062A JP2000286062A JP2002098080A JP 2002098080 A JP2002098080 A JP 2002098080A JP 2000286062 A JP2000286062 A JP 2000286062A JP 2000286062 A JP2000286062 A JP 2000286062A JP 2002098080 A JP2002098080 A JP 2002098080A
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JP
Japan
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rotor
fluid machine
bodies
rotors
shafts
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Application number
JP2000286062A
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English (en)
Inventor
Masao Tateno
正夫 舘野
Noboru Higano
昇 日向野
Masaaki Fushiki
正明 伏木
Makoto Ishizuka
石塚  誠
Hideyuki Inose
秀之 猪瀬
Tokuyuki Yagi
徳之 八木
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化による流体機械のロータ軸及びロー
タ本体の弛みを防止する。 【解決手段】 流体機械は、軸方向に平行な歯すじ5
9,61で互いに噛み合うロ−タ本体15,17とロー
タ本体15,17を支持するロ−タ軸11,13とから
なる一対のロ−タ7,9と、ロ−タ7,9を回転自在に
収容するロ−タ室35と、ロ−タ室35と連通する流体
の流入口及び流出口を有するケ−シング19とを備え
る。ロータ本体15,17及びロータ軸11,13を略
同じ熱膨張係数を有した金属材料によって成形し、ロー
タ軸11,13のタイミングギヤ23側の支軸部49,
51とケーシング19に設けられたシール部材75,7
7との摺動部に高硬度金属材料のカラー部材53,55
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、供給された流体
を圧縮して吐出する流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】ル−ツ式等の流体機械では、ケ−シング
に形成されたロ−タ室に一対のロ−タが収容されてお
り、これらを回転させることにより、流体は吸入口から
ロ−タ室に吸入され、吐出口から吐き出される。また、
各ロ−タはタイミングギヤ組によって互いに接触しない
ように反対方向に同期回転する。
【0003】図3は、特開平8−29695号公報に記
載された従来のルーツ式流体機械201を示し、筒状の
ケーシング203がアルミニウム合金等の軽金属によっ
て成形されており、ケーシング203の軸方向の両端部
がフロントカバー205及びエンドカバー207によっ
て封鎖されている。また、封鎖されたケーシング203
の内部はロータ室209及びギヤ室211に区画されて
いる。
【0004】ロータ室209内には、一対のロータ21
3,215が回転可能に挿入される。各ロータ213,
215は、平行なロータ軸217,219及びロータ軸
217,219に取り付けられたロータ本体221,2
23を有しており、ロータ本体221,223は平行な
歯すじで互いに噛み合っている。
【0005】また、各ロータ軸217,219はケーシ
ング203及びエンドカバー207に設けられたベアリ
ング225,227,229,231によって回転自在
に保持されている。ロータ215はエンジンからの入力
が行われる入力側となっており、このため、そのロータ
軸219が入力軸233と連結されている。
【0006】ギヤ室211には、タイミングギヤ組23
5が収容される。タイミングギヤ組235は、ロータ軸
217に取り付けられたタイミングギヤ237及びロー
タ軸219に取り付けられてタイミングギヤ237と歯
合するタイミングギヤ239とを有している。
【0007】以上のルーツ式流体機械201では、ロー
タ213,215のロータ軸217,219を鋼、鉄系
合金等の高強度、且つ高硬度の金属によって成形し、ロ
ータ本体221,223をアルミニウム合金等の軽金属
によって成形し、成形後にこれらを組み付けてロータ2
13,215としている。
【0008】ロータ本体221,223は回転体である
ロータ213,215を軽量に形成してその慣性モーメ
ントを低減し、流体機械の効率を高める必要があるとこ
ろから軽金属を用いているものである。
【0009】これに対し、ロータ軸217,219は回
転トルクが伝達される部材であり、伝達される回転トル
クによって変形したり湾曲すると、ロータ213,21
5の円滑な回転ができなくなる。このため、一定以上の
強度を必要とするものである。
【0010】また、ロータ軸217,219がケーシン
グ203やエンドカバー207に支持されている摺動部
が摩耗すると、センタリングにずれが生じたり、囓りを
生じ、同様にロータ213,215の円滑な回転ができ
なくなるため、一定以上の硬度を必要としている。この
ため、ロータ軸217,219として高強度且つ高硬度
の金属を用いるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにロータ軸
217,219及びロータ本体221,223が別の金
属材料によって成形されるため、これらの熱膨張係数が
異なっており、ロータ軸217,219に対してロータ
本体221,223の熱膨張係数が大きいものとなって
いる。
【0012】従って、流体機械の稼働中の温度変化に伴
って、ロータ本体221,223がロータ軸217、2
19よりも大きく膨張及び収縮し、これらの間に隙間が
発生して組み付けが弛む問題を有している。
【0013】この弛みを防止するため、従来では、ロー
タ軸217,219及びロータ本体221,223の接
触部分にセレーション加工やテーパ加工を施して圧入し
たり、これらをねじで結合したり、溶接するなどの種々
の煩雑な手段を用いて組み付けている。このため、ロー
タの組み付けが面倒となっている。また、上記のような
手段を用いた場合には、組み付けを高精度に維持するこ
とが難しく、ロータを高精度に回転させることが難しい
ものともなっている。
【0014】そこで、この発明は簡単な構造で、ロータ
軸とロータ本体との弛みを防止することができ、組み付
けを高精度に維持することが可能な流体機械の提供を目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の流体機械
は、軸方向に平行な歯すじで互いに噛み合うロ−タ本体
とロータ本体を支持するロ−タ軸とからなる一対のロ−
タと、これらのロ−タを回転自在に収容するロ−タ室
と、このロ−タ室と連通する流体の流入口及び流出口を
有するケ−シングとを備えた流体機械であって、前記ロ
ータ本体及びロータ軸を略同じ熱膨張係数を有した金属
材料によって成形し、ロータ軸とケーシングに設けられ
たシール部との摺動部に高硬度金属材料のカラー部材を
設けたことを特徴とする。
【0016】この発明では、ロータ本体及びロータ軸が
略同じ熱膨張係数の金属材料からなるため、流体機械の
稼働中の温度変化があっても、ロータ本体及びロータ軸
が同じように膨張及び収縮する。従って、温度変化によ
ってロータ本体及びロータ軸の間に隙間ができることが
なく、これらの間が弛むことがなくなる。このように弛
みが発生しないため、セレーション加工等の面倒な加工
や弛みを考慮した煩雑な組み付けが不要となる。
【0017】また、ロータ軸とケーシングに設けられた
シール部との摺動部に設けた高硬度のカラー部材は摩耗
することがなく、しかもロータ軸が直接シール部と摺動
しないため、ロータ軸の摩耗を防止できる。このため、
摩耗に起因した偏心がなくなり、センタリングのずれや
囓りを発生することがなくなる。従って、振れたり振動
することなくロータが円滑に回転でき、流体の円滑な供
給を行うことができる。
【0018】請求項2記載の流体機械は、請求項1に記
載の発明であって、ロータ本体及びロータ軸を一体成形
したことを特徴とする。
【0019】このように、ロータ本体及びロータ軸を一
体成形することにより、面倒な加工が不要となるばかり
でなく、ロータの全体を高精度に成形することができ、
円滑な回転を行うことができる。
【0020】請求項3記載の流体機械は、請求項1に記
載の発明であって、ロータ本体及びロータ軸が別個に成
形されて組み立てられていることを特徴とする。
【0021】このようにロータ本体及びロータ軸を別個
に成形しても、これらが同じように膨張、収縮して弛み
を生じないため、面倒な加工や煩雑な組み付けを行う必
要がなくなり、簡単に組み付けることができる。
【0022】請求項4記載の流体機械は、請求項1〜3
の何れか一項に記載の発明であって、前記ロータ本体及
びロータ軸が軽金属材料で形成してあることを特徴とす
る。
【0023】従って、請求項1〜3の構成と同様の効果
を得ることができるのに加えて、ロータ本体を軽金属材
料で形成してあるので、ロータ本体の回転慣性モーメン
トを低減させ、効率を高めることができると共に、装置
全体を軽量化することができる。
【0024】請求項5記載の流体機械は、請求項1〜4
の何れか一項に記載の発明であって、前記カラー部材が
鉄系材料で形成してあることを特徴とする。
【0025】従って、請求項1〜4の構成と同様の効果
を得ることができるのに加えて、高硬度のカラー部材を
安価に形成でき、コスト的に有利に得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1と図2によって本発明の一実
施形態(ス−パ−チャ−ジャ1:ル−ツ式流体機械)の
説明をする。
【0027】このス−パ−チャ−ジャ1は請求項1及び
2の特徴を備えている。なお、左右の方向は各図での左
右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示され
ていない。
【0028】図1のように、ス−パ−チャ−ジャ1は、
入力プ−リ5、ロ−タ7,9、ロ−タ軸11,13、ロ
−タ本体15,17、ケ−シング19、エンドカバ−2
1、タイミングギヤ組23などから構成されている。
【0029】入力プ−リ5は入力側のロ−タ軸11にス
プライン連結され、ナット25で固定されている。入力
プ−リ5はベルトを介してエンジン側のプ−リに連結さ
れており、エンジンの駆動力によって回転駆動される。
【0030】ケ−シング19は、ケ−シング本体27と
プレ−ト29とで構成されている。プレ−ト29はピン
31によってケ−シング本体27に位置決めされてお
り、ボルト33によってエンドカバ−21と共にケ−シ
ング本体27に固定されている。
【0031】ケ−シング19には、ロ−タ室35と、こ
れと連通する吸入口(流入口)と吐出口(流出口)とが
形成されており、ロ−タ7,9は、このロ−タ室35に
収容されている。
【0032】エンドカバ−21とプレ−ト29との間に
はギヤ室37が形成されており、タイミングギヤ組23
はこのギヤ室37に収容されている。ギヤ室37にはエ
ンドカバ−21に設けられたオイルフィラ−からオイル
が注入されてオイル溜りが設けられており、オイルの注
入後、このオイルフィラ−はプラグによって塞がれる。
また、エンドカバ−21とプレ−ト29との間には、O
リング39が配置されており、ギヤ室37から外部への
オイル洩れを防止している。
【0033】一方のロ−タ7はロ−タ軸11とロ−タ本
体15とで構成されており、他方のロ−タ9はロ−タ軸
13とロ−タ本体17とで構成されている。また、各ロ
ータ軸11,13は、大径の軸本体41,43と、軸本
体41,43の左端部から軸方向に延びる小径の支軸部
45,47と、軸本体41、43の右端部から軸方向に
延びる小径の摺動部49,51とを一体的に有してい
る。
【0034】ロータ7におけるロータ軸11及びロータ
本体15は、略同じ熱膨張係数を有した金属材料によっ
て成形されると共に、ロータ9におけるロータ軸13及
びロータ本体17も、略同じ熱膨張係数を有した金属材
料によって成形されており、特にこの実施形態では、こ
の金属材料として、アルミニウム合金等の軽金属を用い
て、装置全体を軽量化してある。
【0035】また、各ロータ7,9のロータ軸11,1
3及びロータ本体15,17は上記軽金属材料により一
体成形してある。
【0036】このように、各ロータ7,9のロータ軸1
1,13及びロータ本体15,17を同じような熱膨張
係数を有した軽金属材料によって成形することにより、
温度の変化があっても、ロータ軸11,13及びロータ
本体15,17が同じように膨張及び収縮する。従っ
て、温度変化によってロータ本体15,17及びロータ
軸11,13の間に隙間ができることがなく、弛むこと
がなくなる。
【0037】このため、セレーション加工等の面倒な加
工や弛みを考慮した煩雑な組み付けが不要となる。
【0038】特に、この実施形態では、各ロータ7,9
のロータ本体15,17及びロータ軸11,13を一体
成形するため、隙間や弛みの発生を考慮する必要がなく
なって、面倒な組み付けが不要となるばかりでなく、ロ
ータ7,9の全体を高精度に成形することができ、円滑
な回転を行うことができる。
【0039】各ロ−タ本体15,17は軸方向に平行な
2条の歯すじ59,61によって互いに噛み合ってい
る。各歯すじ59,61には、それぞれを軸方向に貫通
した空洞部63,65が形成されており、ロ−タ7,9
の慣性モ−メントを低減させ、ス−パ−チャ−ジャ1の
効率とエンジンの燃費とを向上させている。
【0040】各ロ−タ本体15,17の表面とロ−タ室
35の内周には、コ−ティングが施されており、歯すじ
59,61とロ−タ室35との隙間と、ロ−タ本体1
5,17の隙間を所定の値に調整すると共に、これらが
直接接触することを防止している。
【0041】各ロ−タ軸11,13の入力プーリ5側の
支軸部45,47は、シ−ル型のアンギュラ−コンタク
トベアリング67,69によってケ−シング本体27に
支承され、ロ−タ室35から外部への空気洩れを防止し
ている。
【0042】また、各ロータ軸11,13のタイミング
ギヤ組23側の支軸部49,41側はプレート29を貫
通して、アンギュラ−コンタクトベアリング71,73
によってプレ−ト29に支承されている。
【0043】このアンギュラ−コンタクトベアリング7
1,73の左側には、ロ−タ軸11,13のカラー部材
53,55とプレ−ト29との間にシ−ル75,77が
それぞれ配置されており、ロ−タ室35からギヤ室37
への空気漏れと、ギヤ室37からロ−タ室35へのオイ
ル洩れとを防止している。
【0044】また、タイミングギヤ組23側の支軸部4
9,51には、円筒状のカラー部材53,55が嵌合し
ており、カラー部材53,55を介してシール部材7
5,77と摺動するようになっている。カラー部材5
3,55としては、鋼や鉄系合金等の鉄軽金属の高硬度
金属材料が用いられる。
【0045】このような構造では、タイミングギヤ組み
23側の支軸部49,51は、プレート29、及びシー
ル部材75,79と直接に接触することがなく、カラー
部材53,55がシール部材75,79と接触しながら
摺動する。
【0046】このカラー部材53,55は高硬度のた
め、摺動によって摩耗することがない上、ロータ軸1
1,13の支軸部49,51もカラー部材53,55に
よって保護されているため、摩耗することがなくなる。
このため、摩耗に起因した偏心がなくなり、センタリン
グのずれや囓りを発生することがなくなり、振れたり振
動することなくロータ7,9が円滑に回転でき、流体の
円滑な供給を行うことができる。
【0047】さらに、ケ−シング本体27に設けられた
ベアリングハウジング79の開口部81には止め輪83
によってカバ−85が装着されており、開口部81から
塵や埃などの異物が侵入することを防止している。
【0048】タイミングギヤ組23は互いに噛み合った
一対のタイミングギヤ87,89から構成されている。
タイミングギヤ87はテ−パ−リング固定機構91によ
ってロ−タ軸11の摺動部49に固定されており、タイ
ミングギヤ89はロ−タ軸13の摺動部51に圧入され
て固定されている。
【0049】テ−パ−リング固定機構91は、テ−パ−
リング99と、ロ−タ軸11の摺動部49に螺着される
ナット101からなり、ナット101によってタイミン
グギヤ87とロ−タ軸11の摺動部49との間にテ−パ
−リング99を押し込むことにより、タイミングギヤ8
7を回転方向に位置決めする。
【0050】なお、タイミングギヤ87の位置決めは、
各ロ−タ7,9の歯すじ59,61を互いに接触しない
ように噛み合わせた状態で、タイミングギヤ87をタイ
ミングギヤ89に噛み合わせて行う。
【0051】プ−リ5から入力したエンジンの駆動力
は、タイミングギヤ組23を介してロ−タ7,9を回転
させ、タイミングギヤ組23はロ−タ7,9を互いに接
触しないように反対方向に同期回転させる。
【0052】ス−パ−チャ−ジャ1は、吸入口から吸入
した吸気を吐出口から吐出してエンジンに供給する。
【0053】アンギュラ−コンタクトベアリング67の
アウタ−レ−ス103とケ−シング本体27との間に
は、スペ−サ105と皿ばね107が配置されており、
皿ばね107はアウタ−レ−ス103を押圧することに
よって、アンギュラ−コンタクトベアリング67とロ−
タ7とをセンタリングしている。
【0054】アンギュラ−コンタクトベアリング69の
アウタ−レ−ス113とケ−シング本体27との間に
は、スペ−サ115と皿ばね117が配置されており、
皿ばね117はアウタ−レ−ス113を押圧することに
よって、アンギュラ−コンタクトベアリング69とロ−
タ9とをセンタリングしている。
【0055】また、アンギュラ−コンタクトベアリング
73のインナ−レ−ス119は、タイミングギヤ89の
凸部が押圧しており、これにより、アンギュラ−コンタ
クトベアリング73とロ−タ9をセンタリングしてい
る。
【0056】上記のスペ−サ105,115の厚さを変
えることによって、ロ−タ軸11,13と共にロ−タ本
体15,17が左右に移動するから、この厚さ調整によ
って、ロ−タ室35の右側でロ−タ軸11,13との間
に適度な隙間を形成し、ロ−タ室35の左側でロ−タ本
体15,17との間に適度な隙間を形成している。
【0057】なお、これらの隙間は、ロ−タ軸11,1
3及びロ−タ本体15,17とロ−タ室35との干渉を
防止しながら、吸気の漏れが最小限になる値に調整され
ている。
【0058】こうして、スーパーチャージャ1が構成さ
れている。
【0059】上記のように、各ロータ7,9のロータ軸
11,13及びロータ本体15,17を略同じ熱膨張係
数の金属材料によって成形するため、温度変化があって
も、ロータ軸11,13及びロータ本体15,17が同
じように膨張、収縮を行うため、ロータ本体15,17
及びロータ軸11,13の間に隙間ができることがな
く、弛むことがなくなる。このため、セレーション加工
等の面倒な加工や弛みを考慮した煩雑な組み付けが不要
となる。
【0060】また、弛みが発生しないため、ロータ本体
15,17の固定強度を高く保つことができ、ロータ本
体15,17同士の接触や、摩耗、焼き付けなどが防止
される。
【0061】しかも、この実施形態によれば、前記ロー
タ本体15,17及びロータ軸11,13がアルミ等の
軽金属材料で形成してあるため、ロータ本体15,17
の回転慣性モーメントを低減させ、スーパーチャージャ
1の効率を高めることができると共に、装置全体を軽量
化することができ、取り扱い性が向上する。
【0062】また、ロータ軸11,13のタイミングギ
ヤ組23側の支軸部49,51が高硬度材料からなるカ
ラー部材53,55によって保護されているため、該支
軸部49,51及びカラー部材53,55が摩耗するこ
とがなく、摩耗に起因した偏心がなくなり、センタリン
グのずれや囓りが発生することがなる。
【0063】このようにセンタリングのずれがないこと
により、ロータ7,9が偏心することがなくなり、この
ため、ロータ7,9の振れ、ロ−タ本体15,17との
接触、あるいはロ−タ本体15,17とロ−タ室35と
の接触、振動と騒音などが防止される。
【0064】しかも、各ロータ7,9のロータ本体1
5,17及びロータ軸11,13を一体成形しているた
め、面倒な組み付けが不要となるばかりでなく、ロータ
7,9の全体を高精度に成形することができ、円滑な回
転を行うことができる。
【0065】また、前記カラー部材53,55が鋼等の
鉄系材料で形成してあるので、カラー部材53,55を
安価に形成でき、コスト的に有利に得ることができる。
【0066】この発明の別の実施形態は、各ロータ7,
9のロータ軸11,13と、ロータ本体15,17とを
別個に成形するものであり、請求項3の特徴を備えてい
る。
【0067】この実施の形態においても、各ロータ7,
9におけるロータ軸11,13及びロータ本体15,1
7は、略同じ熱膨張係数の金属材料によって成形される
ものであり、この成形の後に、ロータ軸11,13及び
ロータ本体15,17が組み付けられて各ロータ7,9
が形成されるものである。
【0068】このようにロータ本体15,17及びロー
タ軸11,13を別個に成形しても、これらが同じよう
に膨張、収縮するため、弛みを生じることがない。この
ため、面倒な加工や煩雑な組み付けを行う必要がなくな
り、簡単に組み付けることができる。
【0069】なお、前述の実施形態では、流体機械とし
てルーツ式のスーパーチャージャ1を例にとって説明し
たが、これに限るものではない。
【0070】また、本発明の流体機械は、ロ−タを回転
させて流体を移動するブロワ−やコンプレッサだけでな
く、流体圧を与えてロ−タから回転を取り出す流体圧モ
−タ(膨張器:タ−ビン)に用いてもよい。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、温度変化
があっても、ロータ本体及びロータ軸が同じように膨張
及び収縮するため、温度変化によってロータ本体及びロ
ータ軸の間が弛むことがなくなり、セレーション加工等
の面倒な加工や弛みを考慮した煩雑な組み付けが不要と
なる。
【0072】また、ロータ軸の摩耗を防止できるため、
摩耗に起因した偏心がなくなり、センタリングのずれや
囓りを発生することがなくなり、振れたり振動すること
なく、ロータが円滑に回転でき、流体の円滑な供給を行
うことができる。
【0073】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
構成と同様な効果を得ることができるのに加えて、ロー
タ本体及びロータ軸を一体成形するため、面倒な加工が
不要となるばかりでなく、ロータの全体を高精度に成形
することができ、円滑な回転を行うことができる。
【0074】請求項3記載の発明によれば、請求項1の
構成と同様な効果を得ることができるのに加えて、面倒
な加工や煩雑な組み付けを行う必要がなくなり、簡単に
組み付けることができる。
【0075】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3の構成と同様の効果を得ることができるのに加えて、
ロータ本体の回転慣性モーメントを低減させ、効率を高
めることができるのに加えて、装置全体を軽量化するこ
とができる。
【0076】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4の構成と同様の効果を得ることができるのに加えて、
高硬度のカラー部材を安価に形成でき、コスト的に有利
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1のロータを示す拡大図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 ス−パ−チャ−ジャ(ル−ツ式流体機械) 7,9 ロ−タ 11,13 ロ−タ軸 15,17 ロ−タ本体 19 ケ−シング 53,5 カラー部材 75,77 シール部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 18/18 F04C 18/18 D (72)発明者 伏木 正明 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 (72)発明者 石塚 誠 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 (72)発明者 猪瀬 秀之 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 (72)発明者 八木 徳之 栃木県栃木市大宮町2388番地 栃木富士産 業株式会社内 Fターム(参考) 3G005 EA06 EA19 FA05 FA11 FA12 FA13 FA41 FA51 FA60 GB48 GB61 GB73 GB78 JA17 JA40 KA03 KA07 3H029 AA06 BB11 BB31 BB32 CC05 CC16 CC20 CC38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に平行な歯すじで互いに噛み合う
    ロ−タ本体とロータ本体を支持するロ−タ軸とからなる
    一対のロ−タと、これらのロ−タを回転自在に収容する
    ロ−タ室と、このロ−タ室と連通する流体の流入口及び
    流出口を有するケ−シングとを備えた流体機械であっ
    て、 前記ロータ本体及びロータ軸を略同じ熱膨張係数を有し
    た金属材料によって成形し、ロータ軸とケーシングに設
    けられたシール部との摺動部に高硬度金属材料のカラー
    部材を設けたことを特徴とする流体機械。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明であって、ロータ
    本体及びロータ軸を一体成形したことを特徴とする流体
    機械。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の発明であって、ロータ
    本体及びロータ軸が別個に成形されて組み立てられてい
    ることを特徴とする流体機械。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項に記載の発明
    であって、前記ロータ本体及びロータ軸が軽金属材料で
    形成してあることを特徴とする流体機械。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の発明
    であって、前記カラー部材が鉄系材料で形成してあるこ
    とを特徴とする流体機械。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008121479A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Hitachi Appliances Inc 密閉形スクリュー圧縮機
JP2008196312A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Kobe Steel Ltd スクリュ流体機械
JP2014169663A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Ebara Corp 真空ポンプ

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